30℃前後の「アラサー風呂」を愛でる
サウナイキタイアドベントカレンダー 1日目の記事です。
「水風呂は冷たい方が良い」
サウナ巡りを趣味にし始めた頃、この定説を信じていた。水風呂の温度が少しでも高いとそれがネガティブなものであるように感じていたし、クチコミなどで言及したこともある。
そんな僕だが、サウナの世界にどっぷり浸かった今では、そう思っていたことや、そういうネガティブな書き込みをしてしまったことを非常に悔いている。
確かに、冷たい水風呂で体が〆られるあの感覚はサ活のメインイベントだ。あの瞬間の快楽のため、熱い空間に閉じ籠もったりテレビを観たりして、それぞれ耐えているのは十分に理解できる。
でも、ちょっと待って欲しい。それなりに温度のある水風呂を「ぬるい」などと言って無碍に扱うだけなんて、勿体ない。冷たいのが絶対!と信じていた身だが、今では30℃近くあるお風呂があると非常に嬉しい。
水温が30℃前後のお風呂を「アラサー風呂」と呼ぶことにする。
僕がアラサー風呂に出会ったのは、住居と同じ区内にある某銭湯。そこは浴槽が全て温泉で、サウナも室内も綺麗な場所。頻繁に行けるほど近くは無いが、事ある毎に通っていた。その銭湯の大きな特徴は、水風呂が25℃から30℃近くあること。季節によってだいぶバラツキがある。温泉なので下手に温度調節出来ないのかもしれないが、それでも水風呂としては高めの温度だ。
「ん、少しぬるい?」
ファーストインプレッションはこれだけだった。ポジティブでもネガティブでもない。しかし、浸かっていくうちに水をまとっているような感覚を覚えた。じっくりと水風呂に包まれているような、水風呂が自分の体の中に取り込まれていくような…。その感覚は今までのサ活に新しい視点を与えてくれた。
水風呂は30℃近くあっても何の問題もない。ある種のカルチャーショックだった。
さて、このアラサー風呂の魅力なのだが、大きく分けると3つある。あくまでも個人的に感じた魅力ではあるが。
1 :ほとんどの人が長く浸かることができる
水風呂への耐性は人それぞれ。サウナ愛好家の皆様の中には、冷たい水風呂は1分も入ってられない人もいるだろうし、それに対しちょっとした劣等感みたいなものを持った方もいることだろう。
アラサー風呂に入ると、そんな劣等感は吹っ飛ぶ。サ活のメインは水風呂だとよく言われる。それを長く味わえるのはとても「幸せ」なことだと言える。
2 体に負担がかかりにくい
言わずもがな、サ活は体に少なからず負担をかけるもの。温度の高い水風呂なら、そんな負担が軽減される。
体温に近い温度のお風呂は体への負担が少ないし、とにかく落ち着く。クールダウンできて、なおかつ体にも優しい。2つの利点を「アラサー風呂」は兼ね揃えている。
3 水の質感を丁寧に味わうことができる
温度の低い水風呂だと、水の肌触りやら水質よりも先に「冷たい」という感覚が先行しがち。それを目的にサ活をする人もいるのは承知の上だ。しかし「ととのう」だけを求めて、冷たさのみを水風呂の評価基準にするのは本当に勿体ない。
長く浸かれば浸かるほど、水の肌触りや体の中が段々と冷やされていく感覚を丁寧に味わえる。
個人的には、2の「体に負担がかかりにくい」が一番重要だと思っている。サウナという趣味の最大の目的は心身共にリフレッシュすることだが、エクストリームなサ活だけでは逆効果になってしまうような気がする。
アラサー風呂を用いたサ活にはデメリットもある。あまみがすぐに出ないし、即効性は少ない。場合によってはととのえないかもしれない。
しかし、ひと味違うゆったりとしたサ活がそこにある。例えるなら、「スロー」なサ活とでもいうのだろうか。それは熱い冷たい気持ちいいの感覚だけで終わらないサ活なのだと思う。
逆張りしているように聞こえるかもしれないが、サウナの温度がどうであれ、水風呂の温度がどうであれ、外気浴があろうがなかろうが、それに左右されずにととのえる。それがサ活を一番楽しめる人であるし、サウナーの極地にいる人なのかもしれない。
この記事を読んだ皆さんが、温度高めな水風呂を愛でることができれば、それが僕の本望である。
僕が初めて「アラサー風呂」に出会い、衝撃を受けた大田区のはすぬま温泉。とても良い銭湯なので、ぜひ訪問して「アラサー風呂」の魅力に触れてほしい。
記事を書いた人
好きなサウナ: 90℃〜100℃の広め、暗めのサウナが好みのタイプ。 出来れば12分計はあったほうがよい。 最近はテレビ無し派になりつつある。 研究中
プロフィール: サウナとスパ全般を愛し始めた炭酸飲料と炭酸泉好きな27歳。東京都大田区在住 サウナは大学時代から親しんでいたものの、まだまだ新米、、、 ここでの意見、サウナ論はあくまでも個人の意見です。
素敵なアドベントカレンダー、ありがとうございます。 アラサー水風呂のよさ、とても良くわかります! 台東区の堤柳泉もすべてが温泉で、水風呂が25℃くらいで肌に染み込む感じです。是非行ってみてください😊
めちゃ共感です🍀素敵なトップバッター感謝です✨
納得です
新たな水風呂の魅力を教えて頂いた感じがします!ありがとうございます😊
自分もアラサー風呂好きです! 最初に湯船に浸かって、少しクールダウンしたいときにあると嬉しいです。 冷たい水風呂とアラサー風呂の冷冷交代浴も最高です!
初日から飛ばすなぁ(;・∀・)
私自身、ぬるい水風呂好きなのでマッチしすぎな記事❤️ありがとうございます☺️
なるほど…と思いつつ某銭湯ってドコなんだろう…と思ったら最後に紹介してくれてて🤣モヤモヤせずに済みました
こちらは、それが、温泉だから、また、なのであります
まだアラサー水風呂は経験したことはないので、ぜひ試してみます。
「水風呂は◯度以下でないと」「サウナは◯度以上無いと」「外気浴が出来ないと」サウナに対するこだわりは人それぞれあると思いますが、施設の個性として受け止めることができれば、サウナの世界がめちゃくちゃ広がりますよね👍私もぬるい水風呂大好きです🤤
なるほど目からウロコ 25℃と17℃、とかあるとうれしいかも、と思いました
わかるわかる…と思って読んでいたら、まさかの大好きなはすぬま温泉さん!!! 男性側はわかりませんが、女性側はととのい椅子もないので、サウナからあがった方のほとんどがあのなめらかなぬるま水の中でのんびりしています!私もはじめはびっくりしましたが、がっつりあの水風呂の虜になった1人です🥺笑
拝読し、朝から暖かいきもちになりました。 ありがとうございます。
かつては水風呂苦手で、ぬるいのに当たると嬉しかったなぁと、ちょっと懐かしくなりました。今もぬるいのわりと好きです。「アラサー水風呂」いい響き✨使わせていただきます。 トップバッターお疲れ様でした。
読みごたえのある記事でした♪
おじさんに優しい温度の水風呂… 体験してみたい😇
30℃前後の温浴、良いですよね。 自分は千葉の『カプセルホテル ふらる』にある通称“不感湯”で目覚めました。 サウナ→水シャワー→不感湯 の繰返し。 あぁ、また行ってみたいです。
小生は季節によって温度が変わる水風呂も好きです!
私も水風呂はぬるめ派です。
先鋭化していってる昨今のサウナ業界に一石を投じる面白い記事でした。アラサー風呂という言葉もキャッチーで今後流行りそうです!
サウナに通うようになってから冷たい水風呂を入りたいと思うようになっていた僕には目から鱗の話でした。 アラサー水風呂体験してみたいと思います。 素敵なトップバッターありがとうございます。
冷たいだけが水風呂じゃない!目からうろこの内容でした
文章、自己紹介から入らない感じ クール🆒
今日訪問した露天が不具合で32℃😱 でもアラサー風呂を読んでたお陰で堪能出来ました♪ 天然温泉のアラサー風呂という貴重な体験でした!ありがとうございました🥰
私も体温に近い水(ぬるま湯)風呂は好きです。 スカイスパの「クールダウンバイブラ」みたいなお風呂は大好物ですw
巣鴨湯さんでナノバブルのぬる水風呂に感動してから同じような水風呂を探していて、あれってなんて呼べばいいんだろう?って思っていたので「アラサー風呂」というキャッチーなネームがついてすごく嬉しくなりました!冷冷交代浴で溶けるのたまりませんよね…🤤
水風呂の温度を気にする思想は自分にも昔あり、最近脱却していったので共感いたしました。
なるほどー! サウナの楽しみ方の幅が広がりますねー!
あたらしい視点でした、自分は18度が好きなので、これからぬるめでのととのいにも目をむけます😄
いつまでも入っていられそうな優しい水風呂いいですよね。私も好きです😊
アラサー水風呂を探したくなります。 アドベントカレンダー初日にピッタリのスロー水風呂のお話しだと思いました♨️
ポジティブでもネガティブでもない水風呂👏サ活デビューした時に有り難みしか感じなかった大東洋レディースの25℃の水風呂を懐かしく思い出しました。。つい慣れてくると冷たかろう良かろうみたいになりがちですが、初心にかえり、またここから最高のサ活が楽しめそうです😇✨素敵な記事トップバッターありがとうございます!
最近20℃くらいの水風呂に長く入るのが好きになってきたのでタイムリーな記事でした☺️ アラサーも見かけたらトライしてみますね〜🚰