セルフロウリュのタイミングについて
サウナイキタイ アドベントカレンダー 5日目の記事です。
皆様!サウナ楽しんでいますか!
2021年に空前のサウナブームが到来しました。
そんなブームも落ち着くかと思ったら、今年は新型コロナウイルス関連の移動制限の緩和等もあり、サウナに特化した新規施設のオープンや設備リニューアル、普通のスーパー銭湯に熱波師到来やサウナ飯などの関連イベントの開催など数多く目立ちます。
一見サウナに力を入れていない施設ですら、受付近くにサウナグッズを見かける程。人気施設ではサウナ待ちが発生し、入口で裸の行列ができる珍事的な事が普通になりました!中でも1番ブームを感じた事は私のホームサウナでよく見かける常連の年配おじいちゃんがイキナリ「サウナハット」デビューしてた事です!
ええっなんで?とお伺いしたいけど、まだ聞けてません。
自己紹介
と言う事で初めまして、「たか@三重」と申します!
私自身は長年、各地の温浴施設を巡る「シールラリーゆらん」と言う温浴ラリーをベースにこれまで約1300件程の温浴施設を湯めぐりしてきました。
どうせ抽選漏れするだろうと軽い気持ちでアドベントカレンダーに応募したら、なんとこの様な貴重な機会を頂く事になりました。本当にありがとうございます。
私は十数年前にとある温浴施設での勤務経験がある事を除けば、色んな温浴施設を行きまくっているただのおっちゃんです。専門家ではありませんので、高度なデータ分析や細かい考察などは無く、私のサ活を読んだ事ある方ならご存じの内容が薄い割に前置きが長く長文だけが取柄の記事となりますのでご無理の無い範囲で読み飛ばしていただけば幸いです。
特色あるサウナの増加
今年最も身近になったと思うのが「ロウリュ」では無いかと思います。
少し前まではシンプルなサウナが主流だったのが、サウナブームにより特色あるサウナが目立つように。その一つが「オートロウリュ」の増加です。
人件費や手間暇、負担のかかるスタッフ手作業の「ロウリュ」や「アウフグース」等と異なり、「オートロウリュ」は設備さえ導入してしまえば、機械が勝手に行ってくれ、施設側もユーザーも大喜び!
施設の中には「ロウリュ」中にミュージックを流したり、LED照明で室内を演出したり、アロマ水を使って香りを楽しんだり、ストーブの上部に送風機を設置して爆風熱波をドS級に飛ばして私の様なドМ変態が満足させてしまう施設もあったり……と多様化しています。
しかしながらユーザーとしてチャレンジしてみたいのは、自分自身で「ジュー!」としたい「セルフロウリュ」です。
皆様はご自身で「ロウリュ」行った事1度でもありますか?
私にとって初めての「セルフロウリュ」体験は十数年前、岐阜県郡上市にある「牧歌の里」併設の温泉施設「牧歌の里温泉 牧華」という施設でした。
現在では有名なメトス社「ikiストーブ」もまだ登場し始めた時期で、岩盤浴のイベントで少しずつ「ロウリュ」と言う言葉が知られる様になった程度でした。そんな「ロウリュ」は施設の方が行う行為というのが当時の認識です。ところがこの施設の「フィンランドサウナ」に入ると、ストーブ前に水が入った業務用の120Lポリバケツとプラスチックの水色のラドルが備え付けされていました。注意書きには「ストーブが故障しますので掛けすぎに注意と備え付けのしゃくしで少量ずつ」と記載があるのみでした。
それを見たとき、「えー!自分でロウリュできるの?」と衝撃が走りました。
恐る恐る水を掛けると、ストーブから「ジュー!」と奏でる「音」と共に「熱気」も到来。今思えばマイルドな熱さだったと思いますが、施設全体が洋風の造りでサウナ室も薄暗いログハウス的でした。最上段に座ると気分はとりあえず北欧気分。
「セルフロウリュ」できる施設は、私の移動範囲では当時ここしかなかったので特別な存在でした。
牧歌の里温泉 牧華
住所:岐阜県 郡上市 高鷲町鷲見2363-231
サウナイキタイの検索によると、「オートロウリュ」を導入している施設は、登録10955件中、僅か565件(約5%)と少数派。
それに対し「セルフロウリュ」は、登録10955件中、1383件(約13%)と多い様に感じます。しかしながら数字の割に「セルフロウリュ」できる施設をあまり見かけません。
それもそのはず。検索にヒットする施設は、キャンプ場などの仮設の「テントサウナ」や貸切利用の「宿泊施設」や「プライベートサウナ」が大半でした。
今回は私が在住する東海地区(愛知、岐阜、三重、静岡)に範囲を絞って「セルフロウリュ」が行える施設を検索してみました。
するとサウナ登録施設1084件中、上記の「テントサウナ(常設除く)」や「プライベートサウナ」施設などを除くと僅か17件(0.17%)になりました。
・ウェルビー栄(男性のみ/裸)
・ウェルビー今池(男性のみ/裸)
・ウェルビー名駅(男性のみ/裸)
・SaunaLab Nagoya(男女&共用/専用着)
・湯のや天然温泉 湯吉郎(共用/専用着)
・くつろぎ天然温泉 湯楽(男女/裸)
・湯~とぴあ宝(入替制/裸)
・安心お宿プレミア 名古屋栄店(男性のみ/裸)
・湯どころ みのり(男性のみ/裸&共用/専用着)
・アクアリゾート ふじの湯(男女/裸) ※イベント日のみ
・新岐阜サウナ(男性のみ/裸)
・牧歌の里温泉 牧華(男女/裸)
・鷹の湯(男女/裸)
・神馬の湯(男女/裸) ※イベント日のみ
・四日市温泉 おふろcafé 湯守座(男性のみ/裸)
・焼津 笑福の湯(女性のみ/裸)
・御殿場高原 天然温泉 茶目湯殿(共用/水着)
※2022年11月末頃現在
※サウナイキタイにてセルフロウリュの投稿実績がある常設設置の施設のみを抜粋
(他にもあると思いますが深く調べていませんので突っ込まないでください^^;)
「セルフロウリュ」のルール
自由に利用できる「プライベートサウナ」や、利用者が少ない「宿泊施設」と異なり、普通の温浴施設での「セルフロウリュ」は制約や制限が付き物です。
「プライベートサウナ」の「セルフロウリュのタイミング」は人それぞれ。
私自身だと1セット目はサウナのスペックを楽しみたいのでまずは何もせずにいいところまで蒸して、2セット目から「セルフロウリュ」を楽しみます。食事でいう味変の様なものです。
やっぱりサウナは「自分のペースで楽しみたい」という方がほとんどだと思います。
お友達や知り合いとサウナに行ってもペースはみんなそれぞれ。
お友達が早くサウナから出ちゃっても自分はまだまだと言う事もあります。
普通の温浴施設の「セルフロウリュ」は、みんなで共有する空間です。
自分勝手に「セルフロウリュ」を行ってしまうと、やり方次第では室内環境が急激に変化してしまい、室内にいる全員が望まない結果に巻き込まれ不満やトラブルに繋がります。
そこで多くの施設は「セルフロウリュ」のハウスルールを設けたり、専用のサウナ室を設置するなどと言った対策を設けて維持されています。
私がよく通う岐阜県のホームサウナ「湯どころ みのり」さんの「セルフロウリュ」が行われている「フィンランドサウナプラス」の例では、
-
- 砂時計の砂が落ちきっている事を確認。
- 備え付けのラドルで渾身の1杯(以前は3杯でした)
- 5分計の砂時計を逆さまにする
というルールが設けられていました。
特にストーブへの水投入は、用法や用量に以下の制限設けている傾向があります。
- 投入回数(2~3杯が多い)
- 投入時間制限(5分~15分間隔が多い)
- ラドル(100~200mlくらいの小さい物が多い)
- 温度設定(急減な環境変化を緩やかにする為、中温設定が多い)
過度なロウリュは火傷などの怪我の元になったり、温度の低下やストーブへの負荷、故障のリスクにも繋がります。自分勝手にルール無視してやりすぎても熱波師さんや施設の方が行う「ロウリュ」=「みんな楽しくて気持ちがイイ」になんかなりません。
ルール無視したらそれはただの「迷惑客」です。
熱波師さんの「ロウリュ」の様にアツアツな熱波に憧れる気持ち、私自身も期待を抱いた事あります。でも温浴施設の「セルフロウリュ」はみんなの空間。
熱波師さんクラスとは別物と割り切り、安心安全の上でルール内で楽しむ事が大事だと思います。
湯どころ みのり
住所:岐阜県 羽島郡岐南町 下印食2-60-1
「セルフロウリュのタイミング」
「みんなの同意を得る」事が一番大事な事だと思います。
施設によっては高温サウナとは別に「セルフロウリュ」専用のサウナを設けている施設もあります。じゃ、そこであればルールさえ守れば「セルフロウリュ」しちゃっていいのか。
そんな事はありませんよね。みんなの空間です。
大切なのはやっぱマナーです。
「ロウリュ」は温度湿度変化を楽しむ以外に「音」や「仕草」も楽しめます。
「ジュー!」と水がストーンに弾ける「音」。
渾身の「1杯」を楽しみながら掛ける「仕草」。
じっと座席に座り受ける側も「セルフロウリュ」しているのを「見て」、「音」で聞くことでワクワク、ドキドキして楽しいんです!
だから突然「いきなり」されても楽しいのはその本人だけなんです。
サウナルーム内の偶然、偶然の出会い、顔も知らない、しかも世代も様々な方々がみんな同じ空間にいます。
その空間を「セルフロウリュ」を通じて偶然に居合わせたみんなが共有して楽しめるひととき。それって凄く素敵な事と思いませんか?
他のサウナには無い「セルフロウリュ」だけの醍醐味と思います。もしかするとみんな「ロウリュ」したいかもしれない。
隣の方は蒸されすぎており「ロウリュ」やってほしくないかもしれない。
今やるとまわりの方キツいかなぁと遠慮してしまう気遣いもあるかもしれません。
けど自分自身がルール守りやマナーが持ち合わせていればそう断る方はいないと思います。「砂時計の砂が落ちきった時」や「湿度感が無くなった時」など「セルフロウリュ」が行える状態なのに誰もしない時何故かあります。
そんな時、「ロウリュやっていいですか」の声を掛けて、みんなで「セルフロウリュ」を楽しんでみませんか?
最後まで読んでいただきましてありがとうございます。
大変面白い内容で楽しく読まさせて頂きました。私もセルフロウリュのタイミングで結構悩みますが、「ロウリュしても良いですか?」って言えた時そして言ってもらった時は、なんとも言えない幸せな気持ちになります。 ロウリュって素晴らしいです。
最近、セルフトントゥのマナーや作法を模索していたので興味深く拝見させていただきました
不特定多数が入るサウナでのセルフロウリュ ホントにタイミングが難しいですねー いいですか?って聞いても今まで嫌って言われたことが無くて 嫌でもみんな「イイDEATHヨ☠️」って言っちゃうだろうからなー 後、みんな慣れてないからどんだけかけていいかわからない これはもうコミュニケーション取るしかないんだけど 丁度いい塩梅になったところで、後から来た人が無言でジャバーとか あるあるですねー
楽しく読ませていただきました。 自分、セルフロウリュのある施設で、自分はすでに座って蒸されていながら、他の人にあとからやってもらうロウリュがすごく好きなのですが、やりたそうな人がいてもなかなか目を合わせて「どうぞ」と一声かけられません・・・もちろんあまり自分でもロウリュしません・・・ サウナイキタイさん・・・某食べ放題店のフダのような「Loyly Please」ハンドタオルなんてどうでしょう。入口に向かってそれ見せてたらその人はOKみたいな・・・
私は「いきます!」派です。勿論ラスト1個の唐揚げを遠慮せず食う人種です。
私のホームサウナもセルフロウリュ出来るので、わかる~って読ませていただきました。 ありがとうございました。🤭
通勤電車内で楽しく読ませていただきました。サ活も読ませてもらってます。
いつも目にしてる施設が出ると嬉しいです! 楽しみながら読みました!ありがとうございます!
「ロウリュ良いですか?」ん〜😊良い言葉デス
素晴らしい記事、ありがとうございます!
サウナ愛と思い合いに溢れる、素敵な手記です。 久々にセルフロウリュ施設に行きたくなりました。
興味深く拝読させていただきました!
👍
個人的には、声がけは必須と考えます。特にサウナ初心者にこそセルフロウリュ体験してほしいです
良い内容です。 キャナラー⁈のかがみです。
参考になりました
みのりフィーチャーしていただき、岐阜県民としては嬉しい!わたしは、最近は一礼だけして黙ってかける派です。
あらためての再認識と勉強になる点が多々ありました☺️ トランスを受け入れ🧖♀️ととのうためにもマナーは本当に大切ですね♨️
みのり、時々行く施設の1つなので男湯のサウナが どんな風なのか知れて良かったしこの記事を きっかけに女湯側にもセルフロウリュウが設置されるのに期待です!
セルフロウリュのタイミングはロウリュ間隔が指定されている場合はいいのですが、無い場合は駆け引きが必要になるのでそれが大変ですね。
セルフロウリュ、難しいですよね。 私は声をかけて確認をとってからサ室の広さや現在の熱さを考えて1~2杯程度ゆっくりかけるようにしているのですが、あるサ室(5名定員)で勢いよくバシャバシャと3杯くらいかけて、自分は温まらずにすぐにサ室を出て行かれた人にはドン引きしましたね。苦笑。いろいろな人がいるものだな~と思いました。