わたしが愛する“スパ銭サウナ” 〜母海回帰〜
サウナイキタイ アドベントカレンダー 21日目の記事です。
はじめに、「サウナイキタイ」運営の皆さま、わくわくするようなサ活を提供してくれる皆さま、ととのいとやすらぎを提供してくれる施設の皆さまに、心から感謝を。
海の町のスパ銭
わたしにとって、近場のスーパー銭湯(以後“スパ銭”)は、日常の中にある小さな幸せだ。
もしもスパ銭が無くなってしまったなら、わたしの心はカラカラに干からびてしまうだろう。
わたしはいつも、神奈川県の茅ヶ崎・平塚にあるスパ銭にお世話になっている。
このあたりはナトリウム塩化物泉を引いているところが多く、塩分が強めで、まるで“温かい海”のよう。
心と身体をポカポカに温め、不要なものを取り除いて清めてくれるような気がして好きだ。
どの施設も、サウナ室が広々としており、露天エリアもベンチはもちろん寝湯や座湯まであって、肌寒い時期であってものんびり外気浴を楽しめるのも好きだ。
そしてもう一つ、わたしがスパ銭を愛して止まないのは、幅広い世代の人達の生き様や優しさを、肌で感じることができるからだ。
スパ銭で繰り広げられる、小さな幸せ達
子供たちにとって、水風呂に入ることは勇者の証。
歯を食いしばりながら恐る恐る水風呂に浸かる彼らに「あらっ!すごいわね!」と声をかける、粋なご常連。
少々照れながらも得意顔な、小さなヒーローたち。
身体の自由がきかず、杖をついているご高齢の女性。
彼女に寄り添いサポートしながらゆっくり歩いたり、身体を洗ってあげたりする女性は、娘さんだろうか?
2人とも、苦労をしながらようやく入った炭酸泉で、至福の微笑みを浮かべている。
「大変な思いをしたぶん気持ち良いんだよ」と言わんばかりに。
思いがけず心がほんわか温かくなる。そんな幸せの瞬間が、スパ銭にはたくさん転がっているのだ。
娘の成長
サウナばかり入っているわたしに不満をこぼす、小学生の娘。
ドライサウナはまだ無理だけど、スチームサウナには一緒に入ってくれて、『鬼滅の刃』の名シーンや、どの登場人物と結婚したいかなど、他愛もない話で盛り上がる。
サウナのおかげで心がほぐれたのだろうか?一緒に板の間に寝転ぶと、照れながらそっと手を繋いでくる。
幼かった頃はふわふわしたマシュマロのようにやわらかかった手が、いつの間にか弾力のあるなめらかな手に変わっていた。
保育園の見送りの時、わたしを強く握って離そうとしなかった手、いつまでも吸いついて離れなかった手が、わたしの手を滑らかにすべり抜けていく。
そんな手の感触から娘の成長を感じ取り、誇らしい感情と、ちょっぴり淋しい感情とが溢れ出し、身体から出る湯気とともに、夜空に向かってふんわり昇っていく。
自分の中の複雑な感情が、濃紺の空に浮かぶ霞のような雲に、ゆっくり吸い込まれて同化していくように感じられる。
落ち込んでいたって、イライラしていたって、しょっぱい温泉や炭酸泉に浸かり、ジェットバスの噴流にもまれ、電気風呂の電流に抗い、サウナで汗を流せば、大抵のことはどうでもよくなってしまうのだ。
思い思いのサ道
私の地元のスパ銭には、サウナハットをかぶっているような人はまだあんまりおらず、ネズミ小僧スタイルや濡れ頭巾ちゃんスタイルでくつろいでいる人がほとんどだ。
テレビのバラエティ番組を見ながら吹き出す人、ここぞとばかりにマッサージ器具で肩や脚をコロコロする人、器用な手つきで吸い玉を背中いっぱいにつけている人、食い入るように12分計をひたすら見つめる人。ご年配の多くは外気浴をせずサウナと水風呂をひたすら往復する。
サウナの流儀は人それぞれだ。他人に不快な思いさえさせなければ、人に流されず我流で楽しむサウナこそ、本来の“サ道”ではないかとわたしは思う。
スパ銭のサウナ室では、皆が思い思いのサウナスタイルで、自由な“サ道”を楽しんでいるのだ。
母海回帰
小学生の子を持つわたしにとって、“サ旅”はもう少し先の夢。
北は北海道から南は沖縄まで、皆様のサ活からととのいのお裾分けをいただきつつ、夢を膨らませる毎日だ。
でも今後もし、憧れの“聖地”や有名施設に行ける日が来て、身震いするほど感動したとしても、わたしは愛するこの町のスパ銭に戻って来るだろう。母なる川に戻ってくる鮭のように。
そして実家のこたつに入るような気持ちで“温かい海”に浸かり、自由で優しい熱と、子供たちが我慢比べをする水に癒されるだろう。
幼い子供からご高齢の方まで、みんなの心と身体を、いつでもまるで当たり前のように癒してくれる町のスパ銭。
母のような安らぎと愛を与えてくれてありがとう。
これからもずっと、ありがとう。
とてもよかったです。読んでいてウルウルとしてしまいました。
最後、グッときました。。。😭 サ室で吸玉見たときは、ん???とビックリしましたが意外とお姉様方には根強い人気なんですよね〜(笑)
“マシュマロのような手‘’のくだりで、思わず目頭が🥲憂鬱な月曜のお昼どきを、幸せな気持ちに変えて下さりありがとうございました💕
様々な情景が目に浮かぶ素敵な話、有難うございました😚
ママならではのサ活楽しくそしてジーンとさせていただきました。自分も自分流サ活で楽しんでいますが環境や状況によってそれぞれ色々な魅力や楽しみがあるのだと改めてわかりました。ありがとうございます。
お子様だけでなく、サウナを楽しむ人みんなへの愛情が感じられるいいお話、ありがとうございました!
素敵な記事でした✨ミンママさんのサ活はいつも読んでいて引き込まれます。これからもサ活楽しみにしてます☺️
待ってましたよ!素敵な写真と、心暖まる優しい文章、ミンママさんのお人柄溢れる内容にほっこりしました😊 地元スパ銭は心が安まる「安心」なんですよね。すぐに行きたくなりました。素敵な記事をありがとう。
良い話ですねぇ。ほっこりほっこり♥️
いいなぁ。のどかな感じに癒されました。
じんわり、心も暖かくなりました
ミンママさんらしい温かい文章😌ミンママさんのサ道は娘さんとともにあるんだろうなぁ。未来が楽しみですね☺️読んでいてこちらも幸せな気持ちになりました。ありがとうございます。
娘ちゃんはきっと、まわりのみんなを幸せにする人に育つでしょうね。ママお疲れさま。素晴らしいサ活ありがとうございました!
よき❗️ 😊❤️👏👏👏
🥰🥰🥰じーんときました😌✨✨素敵💕
素晴らしい記事でした。スパ銭に帰るの、鮭っていうのいいですね☺️
心温まるエッセーでした😊
優しい文章で優しい気持ちになりました...♡(私のアドベントカレンダーにもコメントくださってて、嬉しかったです...!)
ほっこりする記事でした。 3人子供いますが、娘とはサウナに一緒に入る事はないだろうなー頑張って岩盤浴かなー!?息子とサウナに入れる日を楽しみにサ活します。(笑)
私の大好きなミンママのサウナでのエピソードや感情の柔らかな流れ。子供とともに過ごすスパ銭かけがえのない宝物ですね✨これからもお互いのステージで癒しのサウナを♡
お子さんの健やかなる成長を祈ってトントゥを。うちの息子は高校生なのでほぼオッサンなんですが、幼い時の記憶が甦りました。ほのぼのしますね。
スパ銭は自分もホームにしてますが、若者のグループや、おじさまなどうるさくマナーの崩壊している人達にイライラが募ってます。 私も娘と行くこともあり(男女別ですが)、娘のサウナ興味に後から話を聞くのを楽しみにしてます。 中々おおらかな気持ちで過ごせる日が少ないのですが、次の世代にもサウナの文化を残せるように皆でマナーを守り素敵な文化を引き継げたらいいと感じました。
いつも温かい素敵な言葉を届けてくださり、ありがとうございます。読みながら涙が出てきてしまいます。ムーミンママさんのサ活が、私が大切にしたいのにすぐ忘れてしまうものをいつも思い出させてくださいます。ムーミンママさん、娘さんのこれからの更なる幸せを、心から願い続けております。
いつも様々な事に感謝されていて素敵です!妻が一度箱根湯寮でお会いしたかもです😊
サウナ、生活。理想を追い求めすぎず、安らかにサウナを楽しむ感じは尊敬します。優しさを持ってサウナに向き合おうと思いました。
温かい海!素晴らしい表現ですね!サウナ愛に溢れた母なる海のような作品、ありがとうございます☺️
母性に溢れてる👍地元愛がスゴい😻
自分は10年位前に茅ヶ崎竜泉寺で炭酸泉の気持ち良さにハマり毎週風呂に行く習慣がしっかり根付き、今はサウナも…サウイキのせいで😅今は色んな施設に行く様になり竜泉寺は偶にになってしまって、なんだか申し訳無い気も…ムーミンママさんの地元愛は本当素晴らしいです✨ 「人に流されず我流で楽しむサウナこそ、本来の“サ道”ではないかとわたしは思う」この一文に深く頷くです!
良かったです、素敵な随筆をありがとうございました。
(^^)
いつかミンママが言ってた「子供が小さい頃は体力勝負、成長した子供とはハートの勝負」。子育てのパイセンとして尊敬。このアトベンカレンター、額装して飾りたいレベル。マジで。
ほっこりしましたー。成長した我が子と一緒に入るサウナは格別ですね😄
温まりました⛄✨ 色んな思い出が詰まってて、これからもたくさんの思い出を詰め込んでくれる素敵なホームですね。娘さんにとっても大切な場所の1つとして、ずっと守られていきますように。
読んでてほっこりしました☺️ありがとうございます!
ママ素晴らしい✨見習って良きパパになれるようにウチの娘を愛します😌
素敵な話に
ミンママさんの素敵なおはなし✨なんも言えねぇ。ありがとうございます💓
素敵なお話を、ありがとうございます😊
ミンママさんのスパ銭愛が感じられる記事でした☺️海の写真もとっても綺麗😍