青森の下茹で事情〜温泉×サウナ〜
サウナイキタイアドベントカレンダー 17日目の記事です。
青森の車に謎のステッカー
青森で見かける、車に貼られたステッカー。黒地に黄色のイラストと文字。 「BABY in CAR」でも「E・YAZAWA」でもない…
それは…
「風呂道具 in CAR」
風呂道具が入っていることを後続車両に知らせる必要があるのかい…?
もちろん、ありません。これは青森県職員が仕掛けた、ユーモアなPRなのです。
人口10万人当たりの公衆浴場の数、ナンバーワンの青森県。
多くの県民が銭湯好きで、「風呂道具」を主となる交通手段である「車」に搭載しています。
風呂道具とは、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、タオルなどを持ち手のついたカゴにおさめたセット。そのカゴは百均のものだったり、PPバンドというプラスチックの紐で編まれたカゴバッグが多いです。道の駅の工芸品コーナーで見かける…アレ!
シャンプーなどのプッシュ式のボトルの首は洗濯ばさみで挟み、漏れないように対策をするのが常識。
物心ついたときには父親の車の中には風呂道具があったし、ダブル成人式を目前とする私も、風呂道具を車に積んでいるので、少なくても40年以上は続いているよう…。
出勤前、朝5時6時に銭湯に行ったり(青森の銭湯の朝は早い)、仕事帰りに銭湯に行ったり、ちょっと遠出したときに、行ったことのない銭湯をみつけたら立ち寄りたくなるし、とにかく時間ができたらふらっと立ち寄る!
隙あらば銭湯に行く県民。
そんな青森の文化を、面白くステッカーにしたのが「風呂道具 in CAR」青森アイデンティティ。青森に来た際には、是非探してみてください(購入も可能)。
「下茹では、温泉で」が当たり前の青森
青森県民は「銭湯」という表現をあまりしないように思います。「風呂」とか「温泉」とか「湯っこ」と言います。
「どさ?」「ゆさ!」=「どこにいくの?」「お風呂にいくの」は、超短い方言コミュニケーションとして話題になることがありますが、その「ゆさ!」は「湯っこさ!」の略(だと思っています)。
そして、その湯っこの多くは「温泉」。水を温めたお湯(沸かし湯)でなくて、温泉。
そしてそして、多くの湯っこには「サウナ」が付いてくるのだから、青森は温泉天国であり、サウナ天国でもあるのです!!
サウナに入る前に、温泉で体を温める
下茹でを…温泉で…
この贅沢、わかりますかー!?
温泉ってまさに自然の恵み!!!!有限の資源であることを考えると、温泉を楽しめるこの世界に…この時代に生まれてよかったー!!ありがとうー!!と数珠を握って空拝みたくなります。
別に下茹でなんて、しなくてもいっきゃ!
→わがねって!
体を熱さに慣らすためにも、サウナで汗をかきやすくするためにも、下茹では大事っっ!大事だよ~!!
体が温まれば沸かし湯でもいかべ?
→ちがうのさ~!
温泉で下茹ですると…
①:塩分や鉄分などの温泉に含まれる成分の効果で、体が芯から温まりやすく、 1セット目からサウナで汗をかきやすくなる
②:角質が分解されやすく、サウナでのさらなる美肌効果が期待できる
③:香りや色や肌感を楽しめて、飽きずに下茹でできる
こんなメリットがあるんですよぉ~!!
ただし「下茹で」で済まないことも多い
青森では、熱めの温度設定の湯っことよく出会います。「ぬるめ」と表示されてるのに42度だったり、「あつめ」は、これ本当に人が入ってもいいのだろうか…?と心配になっちゃうくらい。熱いというか…痛いのもある。
さらには、温泉成分で温まりが早い。
そうなると…下茹でのはずだったのが…
どうなるか…
わかりますよね?
欲しちゃうんです。水風呂を。そしてサウナ前にトトノッちゃうんです。それで、いいのだ!
ただし、ヒートショックには十分に気を付けて!温泉に入る前には、洗体中にシャワーで体を熱にならして「下茹での下茹で」をして挑みましょう。
そういえば下茹でって日本独特…
私、6月にフィンランドへサウナ旅に行ってきたのですが、フィンランドって当たり前にロウリュウができて、湿度や温度を調整できるの…。めっちゃいいですよね~!!これが本場のやり方か~!!と思いましたよ。
でも、下茹で用のお風呂もなければ、水風呂もない(海や湖に入ったりするけれど…)。
サウナブームが訪れてから、日本にもフィンランド方式の新しいサウナ施設ができてきて…それもとても嬉しいし、好きなのだけど…
「お風呂 × サウナ」という、下茹で有りの日本サ道を改めて大切にしたい…と思うのです。
日本のサウナ、すばらしい…!温泉×サウナがたくさんある青森は、特にすばらしい!水風呂の水質もいいし、サウナからのサ飯の組み合わせの破壊力ったら~!!もう最高!!!!お寿司…海鮮丼…煮干し出汁のラーメン…百年食堂…
青森サ飯まで話を膨らませると、いつの間にか年を越してしまいそうなので、今日は、下茹でのお話でおしまい。
改めまして、著者のみきと申します。「サウナが好きすぎて、脱サラしてサウナをお仕事にする」そんなお話をよく耳にする時代になりましたが、私もその一人です。国際線・国内線の客室乗務員を勤めていた私は、サウナと地元青森が大好きすぎて、2022年に東京→青森にUターンし、兼業で起業。
「世界を飛び回るほどに青森が恋しい」「青森にいる時間をもっと長くしたい」「青森こそMy Everything!!!!!」と思い、青森の魅力を伝えていくことに情熱を注ぐため、今年8月に客室乗務員のお仕事を退職しました。
青森ヒバの香りと薪ストーブの柔らかな熱が自慢の青森ヒバサウナカー「UNITED AOMORI37」で、青森県内を走り回り、「移動貸切サウナ」や「出前サウナ」といったアウトドアサウナサービスを提供する事業や、サウナイベントを企画・開催したりもしています。
大好きなサウナで、大好きな青森を走り回る生活は最高です。うちのサウナカーにも入ってほしいけど、青森には魅力的なサウナがたくさんあるから、ハシゴしてほしい!温泉もサ飯も楽しんでほしい!そんな思いで記事を書きました。
皆様ぜひぜひ、青森サ旅へお越しください。そして、同じように「地域をサウナで盛り上げたい!」と活動されている全国の皆様と繋がりができたら嬉しいです。
長文をお読みいただきまして、ありがとうございました。
へば!
公開がずっと楽しみだった記事です。 あのステッカー欲しいんですよ。青森行ったら絶対買う!と決めてますが、まだ行けていないんです。青森県内の銭湯・温泉、巡りたい‼️ 宮城県内も温浴施設も、カゴバッグユーザー多いです。私も先日、友人に作ってもらってデビューしました😁 面白かったから、もう1回読んできます。 ありがとうございました。
地元感溢れる 優しい気持ちになれる記事でした。なるべくサウナ前に下茹でしてから入るようにはしていますが都内だと白湯になってしまいます。 なかなか東京から青森は遠いですが、魅力的な場所なので一度は訪れたい気持ちになる文章でした
青森にここまでのお風呂文化があるなんて…初めて知りました。興味深い記事を有難うございました👏このステッカーは欲しいですね😁
今度UNITED AOMORI37でサ活してみたいです🚚🧖🏻♀️✨
素敵な文化ですね。 青森には行ってみたい温泉がいくつかあるので、納得の記事でした。 みきさんのサウナカーも興味深いです。
人口10万人当たりの公衆浴場の数、ナンバーワンの青森県…知りませんでした💦 僕がいる札幌からだと1泊旅行で行けると思いますが、青森のどこを基点にするか?がポイントになりそうですね
青森にこんな温泉文化があるとは知りませんでした😳私は東海地方なので宮城(仙台)止まりその先は北海道というイメージしかありませんでした😅このステッカーは手に入れたいですね😁
実家が青森市なので、アドベントカレンダーの記事一覧を見てから「もういくつ寝るとみきさんの記事」と楽しみにしてました。年末年始は仕事で帰省できずですが、青森に行くときはサウナ巡りしたいなぁ。
青森は1度しか行った事ありませんが温泉や浴場が沢山数があって安くて早くから空いていてお風呂好きな私からしても羨まし過ぎる環境でした☺️青森愛❤️あふれる記事ありがとうございます。
チャリのカゴにお風呂道具入れてて、凸凹の度にシャンプーこぼしてました。 青森では洗濯バサミが活躍してるんですね。
帰青サ旅した時にこのステッカーGETしました♡面白いですよね!青森のサウナが恋しい...🥺みきさんのサウナカーも体験してみたいです!!
知らなかった情報たくさんありがとうございます!
いつもお見かけしているみきさんの企画、面白かったです。全編津軽弁だと通じないでしょうけど、なんぼか混ざってたはんで、たげん分かりやすかったですよ。
青森と青森サウナにすごく興味がわきました ありがとうございます!
母の故郷が青森です。母とはこれまで特に温泉やサウナの話はしてきませんでしたが、息子がサウナにハマったのも必然か?…なんて思いました。 読みやすくて面白い記事にありがトントゥ✩
素敵な記事、ありがとうございます! やはり、下茹では大事ですよね。そしてこの季節はサウナ後の締めにも絶対茹で上げたい。泉質抜群の温泉と、あっついサウナと美味しいサ飯に溢れている青森にめちゃくちゃ行きたくなりました!
青森サウナはまだ未踏なので行った気になって拝読しました!銭湯文化がある地域が好きです。東京と京都にもありますが温泉ではないので、青森と似ているのは鹿児島ではないでしょうか。同じように早朝から開いてるし(24時間もあります)、下茹では温泉だし、サウナの追加料金もなく一律どこでも460円です。機会があればせひ一度訪れてみてください😊あっ、もちろん県民みんな車にお風呂セット積んでます笑。
青森サウナの魅力をありがとうございました☺️同じ青森サウナーとして嬉しかったです✨ふろどぐ、もちろん積んでますよー✌️
僕も青森生まれなので応援してます!
ステッカー、今度買いに行きます!
今年の夏、初めて青森(八戸)を訪れました。壽浴場とオールウェイズに行きましたが、どちらも素晴ら銭湯サウナでした😚飲み屋さんで地元の方々とお話しても、皆さん本当に温泉・サウナが好きな方々でした。みきさんの青森ヒバサウナカーにもいつか入ってみたいです👍
青森にはまだ訪れたことはありませんが、みきさんの愛溢れる記事を読んでいつか行ってみたいと思いました✨ボトルに洗濯バサミは目から鱗でした👏
青森が湯っこ天国だとは、初めて知りました…! ステッカーも面白いですね🤣 自分も下茹で派なので、温泉が楽しめるのは最高すぎます…!! 素敵な記事をありがとうございます。
確かに温泉で下茹って冷静に考えると贅沢ですね。しかも青森のお風呂屋さんはだいたい水風呂も良いし! ちなみに私の風呂道具箱には「どさ湯さ部」ステッカーが貼ってあります🤘😗
昨年青森サ旅で温泉下茹でして「いつもよりすぐ温まる気がする…!」と感動したので、面白く拝読しました!ヒバサウナカーにも入ってみたいです!