世界のサ室から 〜カンボジア編〜
サウナイキタイアドベントカレンダー 5日目の記事です。
旅とサウナの相性はとてもよいものです。地域ごとに特色あるサウナがあり、それを裸になって五感で体感できる。サウナーであれば下手に興味の薄い観光地を巡るより、よっぽど印象深い旅になります。
特に海外サウナは、日本では経験できないようなサウナ文化に触れられます。北欧を筆頭に、韓国のチムジルバン、中東のハマームなど、独自の文化を形成しています。
今回の記事では、前半で先日訪れたカンボジアのサウナ文化を紹介し、後半で初心者にオススメの海外サウナと、サウナイキタイ未踏サウナの見つけ方を紹介させていただきます。よろしければ最後までお楽しみください。
カンボジアのサウナ文化
20年ぶりに訪れたカンボジア。遺跡観光などをメインに、『サウナは1〜2軒お試しで入ってみればいいかなっ』と思っていたのですが、すっかり魅了され、4日間の滞在中は毎日サウナに入り、気づけばサ旅になっていました。
そんなカンボジアのサウナ、大きく分けて2種類あります。
チュポン
古式クメールサウナ。日本のよもぎ蒸しに近い。主に女性向け。
カンボジアンサウナ
ラオスなどで盛んなスチームサウナから発展したであろう、庶民に根付いたローカルサウナ。サウナ、水風呂、内外気浴。単独のサウナ施設もあれば、マッサージと両輪の複合スパもあります。日本のサウナ文化に似ていて、イメージ的に近いのは昔からあるカプセルホテルのサウナ。男性専用。料金は3〜6USDでした。
今回は私が男性であることもあり、カンボジアンサウナを紹介させていただきます。
サウナの構成
カンボジアンサウナは、お決まりの構成で成り立っています。
入場
ロッカーにサウナパンツと大小のタオルが用意されています。小さな籠にスマホ(持込OK、ただし管理は自己責任)やタオルを入れていざ浴場へ。全裸にはならず、入浴中も含めサウナパンツを履いたまま過ごします。まずは自分の椅子を確保して、脇のテーブルに荷物を置きます。
2種類のサウナ
スチームサウナ:東南アジアのスチームサウナ文化から、こちらがメインサウナのよう。ですがあまり人気はありません。
ロウリュサウナ:セルフロウリュ可能。カンボジア人もやっぱりロウリュ大好き!
私もロウリュサウナを中心に入りました。80度程度で少しもの足りない体感ですが、室内はレモンやレモングラスの薫りが充満しています。ロウリュも施設によってはレモン水で、更に濃厚な香りになります。
誰も居なくなったのを見計らってガンガンロウリュしたら、日本人好みの凄く良いサウナになりました。でも、その後カンボジア人が入ってくると熱すぎるのか短時間で出ていってしまいました。ごめんなさい!
水風呂、温浴
水風呂:10度前後
熱湯風呂:40度超え
まさかカンボジアでシングルに入れるとは!11月でも30度くらいある高温多湿な気候なので、もう最高です。
内外気浴
両方あるところが多いようですが、オススメは内気浴。オープンなので外気が入ってきて、頭上ではファンも回っているので充分気持ちいいです。一方、外は高確率で蚊に刺されます。
椅子は木製のカンボジアンチェア。お尻から背中にかけて簾状になっているので、体にフィットして座り心地が良いです。足置き付きなのもGood!
サウナから戻ると、温かいお茶のポットがサービスで置いてあります。これが美味しい。気持ちよ〜く休んでいると、体に染みついたレモン臭に気づくことでしょう。
オススメのカンボジアンサウナ
Sunflower Massage and Spa
アンコールワット遺跡群の玄関街、シェムリアップにある施設。市街地から徒歩圏なので、日中は遺跡巡り、夜はサウナと充実した一日を過ごせます。黙浴なんて考え方もなく、サ室は社交場になっています。観光都市なので英語が話せる人も少なくなく、おじさん達とカタコトの英語でサウナトークができるかもしれません。
海外サウナへ行ってみよう!
今は便利な時代で、GoogleMapで場所と交通手段は確認でき、Googleレンズの翻訳機能を使えば現地語の案内も翻訳できるので、大きなハードルはクリアできてしまいます。
初心者へオススメ、韓国スッカマ
サ旅に慣れていなければ、まずは韓国。チムジルバンが有名だけど、こちらは岩盤浴に近いので、折角ならより異世界サウナを体験できるスッカマ(炭釜)へ行ってほしいです!
森の中の漢方ランド(スプソクハンバンランド)
ソウル駅からバス1本。るるぶなど日本の旅行雑誌にも掲載されており、一部日本語表示もあるようです。
ジュシム硫黄スッカマ
少し旅慣れている方へのオススメは、ソウル中心部から地下鉄とバスを乗り継いで1時間半ほどのここ!なんと180度ものスッカマがあります。私は180に挑むために日本から大判バスタオルを持参しました。
両サウナとも、清水みさとさんと岩田リョウコさんが訪れています。penの記事にもなっており、さすがプロの執筆は読み応えがあります。
https://www.pen-online.jp/article/014994.html
サウナイキタイ未踏サウナを見つけよう!
未踏峰に挑む!というのは、冒険心を擽ります。日本人が足を踏み入れたことのない?ドローカルなサウナを探してみましょう。世界にはサウナイキタイ未登録サウナが数え切れないほどあります。
探し方は簡単
①GoogleMapを開き、訪問予定地付近で「sauna」と検索。
※現地語(ネット検索でコピペ)でサウナにあたる言葉を検索するのもあり。例えばスッカマなら숯가마。
②クチコミや写真を確認。検索でヒットしても、実際はサウナのないスパ施設だったり、怪しい施設だったりすることもあります。安全性という目線でもチェックしましょう。
③GoogleMapなどを駆使して訪問。
④施設に入ったら周りを観察し、独自ルールを把握しましょう。
日本人にはコンディションがイマイチなサウナも多くあります。当たりだったらラッキー。ハズレでも貴重な異文化体験と頭を切替えて楽しみましょう。
サ室では気さくなおじさんおばさんが謎の現地語で話しかけてくることがよくあります。思い切って身振り手振りでコミュニケーションしてみましょう。トルコでは知らないおじさんと身体を洗いあったこともあります(みんなやっている、それがそこの浴場文化でした)。
サウナを出たとき、言葉が通じないのにどうやってこんなに仲良くなれたんだろう?という不思議なトトノイ体験ができるかもしれません。
最後に
決して無理はしないようにしましょう。背伸びはいいと思うけど、経験や体力と相談し無謀と思ったら勇気ある撤退も必要(サウナと同じ)。最後に頼りになるのは、自分自身の"勘"です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
世界の何処かのサ室でお会いできたら嬉しいです。
それでは、よいサ旅を!
記事を書いた人
好きなサウナ: •東海(地元周辺):サウナ天竜、サウナイーグル、天光の湯 •東北:久慈サウナ •関東:川崎ビッグ •甲信越:おぶ〜 •北陸:あわづ湯 •関西:神戸クアハウス、ルーマプラザ、五香湯 •九州:霧島温泉旅の湯
プロフィール: 全国津々浦々へ日々蒸発中。 レトロサウナ、辺境サウナ好き。 •サ活録:26都道府県、海外6カ国
サウナを通して、異文化を経験するのも良いですね!
思わずあのテーマソングを検索・再生しながら読ませて頂きました😚万国共通で、人は蒸される事が好きですね。カンボジアンチェアで一度ととのってみたいです👍
世界のサウナ。一度でいいから行ってみたいです😄
チュポンの写真を見て「なんだこれ!?」とワクワクしました!開け放たれて気持ちよさそうな内気浴なのは土地柄なんでしょうか…?全然知らないカンボジアのサウナ事情が知れて面白かったです。
憧れのの海外サ旅!詳細なガイド、ありがとうございます!
ラオスのサウナは何度かいきましたが、カンボジアも盛んなんですね!これはイキタイ
サウナを通じて文化を触れられるなんて憧れます。 いつか行ってみたい!参考にさせて頂きます!
旅×サウナの相性は非常に良いと私も思ってます。 韓国に訪れた時にチムジルバンには入ったのですが世界は広い!と思いました。 この記事のように固定観念にとらわれることなく異文化体験を楽しみたいと思い これもまた旅の楽しみ方人生の経験だと思いました とても良い記事で楽しかったです
カンボジアにもこんなに素敵なサウナがあるなんて!スペクタクル大冒険サウナの様子に感動しました。 温浴も水風呂もあるということは、日本に近い入浴文化があるんでしょうかね。 サウイキにも載ってない未開のサウナを切り拓くのはロマンに満ち溢れてますね。
とても面白い記事でした! 海外の未踏サウナを発掘するのはワクワク感ありますね。むしろ合わなかったサウナも気になります笑 カンボジアのカプセル系ぽいサウナは渋くて良さそうです…。椅子もナイス。