バーニングマンのサウナ体験
サウナイキタイ アドベントカレンダー 4日目の記事です。
ハッピーバーン!
こんにちは! 初めまして。佐村ウナきちと申します。サウナが大好きです。
上の写真(撮影:UMEP)の左が私です! 右は友達のカッキーです。
今年の夏、アメリカの広大な砂漠に8日間のみ現れるサウナに入ってきました。
その思い出をシェアしたいと思います!
私は奇抜な格好をしていますが、これは、アメリカの砂漠で行われるイベント「バーニングマン」 の原則【Radical self-expression(過激な自己表現)】を体現している為です。
どうぞよろしくお願いします。
そもそもバーニングマンとは何か
バーニングマンは、アメリカのネバダ州にあるブラックロック砂漠で行われるイベントです。
2022年は、世界中から8万人が砂漠に集まって街を作りました。
毎年9月第一月曜の祝日・レイバーデイまでの一週間、参加者各人で「キャンプ」と呼ばれるグループを作り、それぞれ助け合いながら共同生活を営みます。
ブラックロックシティと呼ばれるその街では、「商業主義からの脱却」「過激な自己表現」「Gifting」などの10の原則が敷かれており、その中で人々は音楽に身を委ねたり、アートに触れたり、ダンスやパフォーマンスをしたり、いやらしいことに興じたり、日本だと怒られそうなことをしたりして過ごします。
主催者からの催しや物資提供は基本的に行われず、「No Spectators(傍観者になるな)」の原則に基づき、バーニングマン内で行われる音楽ライブやDJのクラブイベント、巨大なアート展示、酒や食料の提供等は、全て参加者の持ち込みによって自発的に催されます。
従って、生活に必要な物(食料や水、テント、発電機etc……)も、全て参加者自らが持ち込む必要があります(氷のみ現地で購入が可能です)。
イベントのハイライトとして、シティの中心部に据えられた巨大な木の人形”MAN”を燃やすことから、このイベントは「バーニングマン」と呼ばれています。
1986年にバーニングマンは始まりました。
私(佐村ウナきち)が、今年参加することになったのは、2015年参加した際に友達になったカッキーが、誘ってくれたからです。
2015年に参加したバーニングマンでの体験は、非常に衝撃的であり、今年の参加を非常にワクワクしていました!
なぜ、砂漠にサウナがあるのか
バーニングマンの原則、「Radical self-expression(過激な自己表現)」の考えに基づき、自国のアイデンティであるサウナを表現しているフィンランドやロシアのキャンプが、大きくて美しいサウナ施設を砂漠で運営しておりました。
彼らの文化やルーツの表現するため、サウナを用いたのだと考えます。
また、「Gifting(ギフト)」の文化として、サウナ浴を参加者にギフトしているのだと思います。
バーニングマンの主催者ではない、単なるバーニングマンの参加者キャンプが、対価を得るためではなく、純粋に他の参加者に喜んでもらいたいがために、わざわざ砂漠に資材を持ち込んでサウナを作り、サウナ浴を提供し、イベント終了後はで資材をバラしてそれを持ち帰っているのです。
相当なサウナ愛です。
砂漠の中の過酷な生活においての体力の消耗は著しく、強烈な日差しや、突然襲う細かい砂塵などに参加者は常に疲労しています。
その中でのサウナ浴は、非常に気持ちが良い体験でした。
体験したサウナ① Black Rock City Sauna Society
フィンランドから来た、このサウナを最初に紹介させてください。
サウナは木造で、ドーナツ状になっています。
ドーナツの真ん中の空洞部分が脱衣スペースになっており、服を脱いで全裸になった後(混浴で、男女ともに全裸です。そもそもバーニングマンではサウナに限らず、全裸の人を至る所でしばしば見かけます)、ペーパータオルを一枚渡され、反時計回りに並びます。
待ち時間に、列整理担当のフィンランド人の方に、“ロウリュ”の正しい発音を教えてもらいました。
ドーナツの奥部分が横長のサウナ室になっています。
ドアを開くと中は薄暗く、一段高くなっている所に、尻の下にペーパータオルを敷いて座ります。
裸の兄さんがサウナの歴史、フィンランド人のロウリュに対する思い、またロウリュとは何たるかを解説した後、2~3回ロウリュをしてくれます。
心地よい蒸気が楽しめ、過酷な砂漠の生活を一時忘れる事ができました。
なお、砂漠には水風呂がないので、全裸で暫く過ごして体の火照りを冷ましつつ、ペーパータオルで体を軽く拭って再度服を着ることになります。
砂漠ではグレイウォーター(使用済みの水)の処理が大きな問題になっているのです。
バーニングマン原則に「Leave no trace(痕跡を残さない)」があり、グレイウォーターを砂漠に流すというのはもっての外です。
汚い水をそのまま持って帰るか、水が散らからないように注意しつつ何らかの方法で蒸発させるしかありません。
体験したサウナ② RUSSIAN SAUNA
砂漠の夕暮れに楽しむMOBIBAは、それはそれは楽しいものでした。
日も翳り、砂漠は徐々に涼しくなる中、私はテントサウナを見つけました。
このキャンプが設置された一帯が、東ヨーロッパ出身の方々で構成されていたらしく(写真の上にもウクライナ国旗が見えます)、このテントで対応してくれた写真左側の彼も東欧出身であったようです。
このテントサウナでは、一人の女性と二人の男性が交代で担当していました。
私が入った時は、前述の彼がウィスキングをしてくれました。
椅子の上に寝るように指示され、うつ伏せと仰向けになった私の体にヴィヒタをバッシバシに叩きつけられます。
東欧の現地仕込みのウィスキングを砂漠の真ん中で体験できたこの感激! 非常に気持ちが良かった。彼のホスピタリティを感じました。
水風呂はありませんが、砂漠は非常に乾燥している為、それほど嫌な気持ちではありませんでした。
タオルで拭わなくとも、休んでいると体はすぐに乾きます。
体験したサウナ③ 8-bit Bunny
写真を撮るタイミングが掴めず、撮影できませんでした!
(サウナの前に常に裸の男女がいる為、スマホを向けて撮影するのが非常に憚られたのです)
キャンプのスペースの中に、テントサウナ程度の大きさの木でできた大きな箱があり、スチームサウナになっていました。
中に入ると、シーシャのような巨大な霧吹きがあり、手動でミストを送り出すやり方になっていました。
熱源がどこにあったのか? 今からだと思い出せません……。
ドアを閉めると真っ暗になるのですが、ドアが開いた時に向かい席の女の子の体にキングダムハーツのキャラのタトゥが見え、それをきっかけにひとしきり会話を楽しみました。
体験できなかったサウナ STEAM16
バーニャがあるということで楽しみに行ったのですが超人気のため、ちょうどMANが燃える予定の時刻しか予約が取れず、断念しました。
右側がレセプションのテント。ここで順番待ちの予約をします。
左奥がバーニャです。
手前の彼が、おそらく扇で仰いでくれるのだと推測します。
MANが燃える日
会期中の終盤に、MANが燃やされます。
ここでイベントは最大の盛り上がりを迎えます。
MANが燃えて崩れ落ちた後、参加者は炎を反時計回りに歩いてまわります。
炎が非常に熱く、外気は砂漠なのでやや寒いので、ここでも少しととのう事ができました。
最後に
砂漠でのサウナは何物にも代え難い貴重な体験でした。
世界のそれぞれの国の人が、自国のサウナを砂漠の真ん中に持ち込み、その場で出会った人々と生まれたままの姿で同じ体験をシェアする。笑顔とホスピタリティがあふれる素敵な経験でした。
砂漠のサウナ室では、同室するアジア人は私一人、ないし友人入れて二人といった感じでした。
未体験の、世界の全く異なるサウナ体験への憧れは止める事ができません。
ですが同時に、日本のドライサウナ、追い詰められるように強烈な熱波師のアウフグース、その後の水風呂の快感、ととのいの外気浴……を思い出し、強く郷愁を感じました。
2023年も、自分の好奇心に正直に、いろいろなこだわりあふれる素敵なサウナを探訪しようと思います!
サウナイキタイ様、サウナファンの友人の皆さん、バーニングマンで色々絡んで頂いた皆さん、今年もありがとうございました(^o^)
楽しい記事、ありがとうございました。
バーニングマンは聞いたことありましたが内容は詳しく知りませんでした サウナまで作られるとは!素敵な記事をありがとうございます!
バーニングマンウナきちさんを愛でたい✨
ためになりました😦
世界は広いですね🌎 貴重な経験談ありがとうございました!
テントサウナ出してみたいと思いましたw
ナイスレポ! 次はOrgy Domeに挑戦です👍
ハッピーバーン!
↑上の人達と同じで俺もおっぱいの画像ズームしたのでトントゥを。。砂漠で水風呂無しも裸の女性もクレイジー!刺激だらけで人生観変わるでしょう!スゴ~
クレイジーだけれど汗の処理は丁寧にする😳心根は紳士淑女!
Stay hungry, stay foolish, stay saunar.世界が広がる経験談をありがとうございます。
凄い行動力だと思いました
こんな世界もあるんですね! ロシア式バーニャはカザフスタンに3年住んでたので入ったことがあります。
バーニングマンにも強い憧れがあり、とても楽しく読ませて頂きました☺️ありがとうございます!2023年も良きサ活ができることを…はー
バーニングマンに日本の熱波師を送り込みたい!
砂漠のサウナ素敵ですね!