2021.03.30 登録
[ 東京都 ]
たまには柄にもない事をしてやろうと新装開店のパチ屋…ではなく銭湯に向かう頭のチューリップが大回転しているジャンジャンバリバリな暇人。
柄にもないことをしたもんで開店15分前に目的地に到着するが既にそこには人集り。
今日はそんなトレンドサウナ最前線である〝常盤湯〟をレポーツしやす。
#仇
バタバタと閉店が相次ぐ昨今の銭湯事情を嘆き、知人の銭湯愛好家は微力ながら行った銭湯内でサウナドリンコを買うよう心掛けているとのこと。
その心意気に感心し、自分もなるべく銭湯にお金を落とそうとノードリンコの状態で受付を済ます。
が、しかしロビーには瓶牛乳の自販機しかなく絶望する。
なんだチミは!これからサウナだっつうのに180mlの瓶牛乳で喉潤せってかダッフンダ!!
「あの野郎…今度会ったら永遠ブーブー文句垂れてやる!」と復讐を誓い全裸になる。
知らん銭湯のためカランを見渡すと外気露天エリアに燦然と輝く大塚の自販機を発見し前言を撤回する。
#my son
入浴オンリーな爺様方の大半は露天の温泉にノホホンと浸かり、サウナーたちは我先にとサ室へと直行、そのためか室内浴槽エリアはやたらと人が少ない。
こりゃたまらんぞとシルキーバスと炭酸泉を優雅に堪能、初日で気合いが入っているせいか炭酸の泡立ちが半端なく久しぶりに我がせがれがピリピリする。
#サウナはまだない
露天エリアに併設されたサウナ室は依然人で溢れ返っているため常盤湯ご自慢の露天の温泉に浸かる。
熱湯並みの高温を誇る42℃の温泉、目を閉じ空気を吸い込むとしっかり硫黄の香りがして気分がめっさ上がる。
隣で浸かる仁義なき戦い等で有名な金子信雄似の爺様が「昔ここはもっと熱かった!」と周りの爺様に吹聴しマウントを取っていた。
流石は信雄の親分さん、その声はやたらとドスが効いている。
#拝啓
3段構造の室内にある温度計は95℃を指す。
空いた3段目に腰を据えるが正直そこまで熱くはないと余裕をぶっこくものの、20分毎に噴射されるオートロウリュを喰らい途端にその場が灼熱と化す。
気を紛らわせようと前に座るキーホルダーを大量に付けたサウナハットを眺める。
1度装着して以降タンスの肥やしとなったあのサウナハットは今頃元気にやっているだろうか。
限界ギリギリから更に延長1分間の極限サウナを終え残りライフ3の状態で水風呂へザブングル。
えらく冷えた水風呂で心臓がキュッとなり、水温計に目をやると銭湯水風呂ではまずあり得ない9℃を示しており、顔がザブングル加藤みたいになり「カッチカチやぞ!ゾックゾクするやろ!」と心の中でそう叫んだり叫ばなかったり。
ではでは
[ 東京都 ]
上がるエレベーターで若人2名のヒソヒソ声がする。
「ここ、おひとり様だから受付で話すのナシな」
今更コロナ云々でとやかく言う気はサラサラない、ボクだって今すぐにでもこの忌々しいマスクを引きちぎり灯油でもってキャンプファイヤーしたい気分だ。
ベーターが6階に到着し、その若人達は用心を重ね時間差で受付を済まそうと1名が下駄箱付近で待機する。
「リスクマネージメントに長けてるな…」とかそうでもないことを思う正真正銘のおひとり様。
今日は“かるまる”で1泊、若人2名も無事入館を果たしたようで何より。
#風呂の群
育毛成分たっぷりなシャンプーで一瞬だけでも温水洋一の事を忘れる、勢いそのまま最上階岩風呂へ全裸が階段上る、君はまだシンデレラさ。
岩風呂の他に熱湯のマス風呂、炭酸泉、露天、仰向け上等ジェットのぬる湯等サウナ各種も大概に風呂も千差万別。
そして水風呂は3種、ご存じシングルジェッツな水風呂は5.9℃と表示、最近18℃辺りがデフォルトなのでその悪魔の数値に文字通り震える。
#サウナでポンッ!
頃合いをみて岩サウナに入室。
空いているのは2段目に1席と最上段に2席、初体験なら最上段を選んだだろうが今はその灼熱の程を知っているので2段目に腰を据える。
定刻からくる6回噴射までまだ4分以上もあるというのにサ室は満室、この待機時間の段階ですでに汗だく。
途中3回目の噴射でタオルを被り危機を乗り越えなんだか最後までイケそうな気がするぅ〜…と天津木村みたいな事を思う。
この怠慢が仇となり最終噴射前に空いた最上段に移動を試み天井に頭をぶつける学ばぬ猿。
しかも熱さは別次元、麻雀的表現でいうと割れ目でハコられヤキトリ付いて頼んだカレーがマズかったくらいのダメージを受けサ室を飛び出た。
#冷水GP
急ぎシャワーを浴び冷水渦巻く中我が身を投じる、潜水可とのことで遠慮なく頭ごとザブンといく。
一瞬聞こえる水流音と瞬時に冷却される身体が気分を爽快にさせる。
ただその快楽は浸かって3秒程度のもので、その後は先程のサ室同様飛び出るようにその渦の中から這い上がった。
ちなみに過去1に冷たく感じた水は高校2年の4月下旬「今日暑いくらいやけん泳げるっちゃなか?」と方言丸出しで友人と浴した早過ぎる海開き、アレは誠に寒ぅおまぁした。
最上階での外気浴がベストですがそんな体力ありゃしませんと同階外気エリアのドアを開き速攻寒いと開けたドアを閉じ浴槽エリアのイスでドカンとくる。
今回は宿泊サウナで前後編、次回最終話『五十六、薪サウナ獲得なるか!?丑三つ刻のリベンジマッチ』へつづく!
…っといいな。
ではでは
[ 神奈川県 ]
その時その瞬間でしか味わえないサウナがある。
予約待ちの豪華サウナ、その土地でしか味わえない天然水仕立ての水風呂、四季の風景も感じられる外気浴など、普段とは一味も二味も違う場面に出会した時人は特別感を得られるのでしょう。
上記に挙げた話の規模じゃございませんが本日はその特別感を味わいに1時間15分かけて行ってきますた、川崎シリーズ1発目“栄湯”
#都内から乗り継ぎ4発!
…かましてようやく到着、普段の流れで受付ついでに都内銭湯御朱印帳を提出しようとするも「ここは神奈川県の川崎だ!」と即座に気付き御朱印帳をバッグに引っ込める。
脱衣所では今回来訪した最大の目的であるラジオが流れており、普段深夜1時から放送されるニッポン放送の特別番組が55時間ぶっ通しで目下放送中。
歴代パーソナリティがリレー方式で放送をお届けしており今は松山千春が『菅田将暉』を『さだまさし』と言い間違えて見せるなどして俺様口調でブイブイいわせてた。
#栄えよ湯
ご存知初来店時の浴槽エリアの全裸徘徊を終え確認できる男湯の客はボクを含め4名。
その後も客は減り続けてサウナが終わる頃には客はボクと見知らぬ爺様の2名だけだった、しかもサウナ利用者はずっとボクひとりという多幸感に包まれるが、その閑散とした繁盛具合に少し心配などして自分の都合の良さに嫌気がする。
カランで一頻りを終え美肌になるぞよと書かれた湯に浸かる。
肌に白濁とした湯を刷り込み「美しくなれぇ…美しくなれぇ〜…」と10分少々の入浴で美肌を叶えようとするその中年の浅はかさ。
そんなこんなで時間は20時57分、サウナに入る準備をする。
#オールナイトサウナだ日本
香太くんっぽい香りがするサ室内は94℃、利用者はもちろんボクひとり。
サウナに電子時計等は持ち込まないが21時を迎えたことが室内ラジオで確認出来る。
中途半端振りの番組復活を遂げたダースーが早速のスタッフイジリで番組が進む。
普段この時間帯じゃ絶対に味わえないオールナイトニッポンの“あのメロディ”を聴きに遠路遥々やって来たが、あまりのOPトークの尺の長さに今まで熱さに耐えてきた身体も限界、真っ赤に充血させた眼を虚にさせながら「ぺぺぺ…」と泡吹きながら退室しようか思うた瞬間ようやくの番組コール。
「菅田将暉のオールナイトニッポン!」
#ビタースウィートサンバ
軽快でご機嫌な当ナンバーを一頻り聴き終え即退室、浸かるお水はバキバキの15℃、当サイトでは20℃との表記だがコレは嬉しい誤算。
サウナ通いを始めた当初に抱いた願望。
「サウナでオールナイトニッポン聴きてぇ〜!」見事達成、おめでと俺。
ではでは
[ 東京都 ]
出勤前に洗濯を済ませラジオを聴きながら朝食を作り優雅な食事を楽しむ、それでもまだ出社まで時間があるとゆずの香りのするバブを浴槽にブチ込み朝風呂まで堪能してようやくの出勤時刻。
この時期寒天の空の下「いい加減寒いんだよ!冬ッ!」と気候相手にキレ散らかす中年も、普段の生活からは考えられない素敵なモーニングを演出したことで今朝はなんとも清々しい。
その後職場でもソレは継続し、普段なら指1本動じぬタイピングが進むのなんのって。
「今日調子いいなぁ〜」と思ったのも束の間、タバコ休憩がてら開いた携帯をきっかけに上記の爽快感は消え失せ見事午後からの仕事は失速した。
そんな1日のおしまいは“香藤湯”
#風呂
「居てもどうせあの爺様くらいだろう」という頃合いに来店し案の定浴槽エリアは“あの爺様”他2名とニアピン、やはりこの時間帯は空きまくっていて最高だ。
…と同時に昨今の銭湯廃業ラッシュも鑑みて少し心配になったりもする。
カランでササッと身体を洗い41℃の湯に浸かる、その時のコンディションによってこの“41℃”という絶妙な温度設定は丁度良かったり少し熱かったりする、今日は少し熱い方。
#サウナ
明るい照明と若い木材を壁面に採用する89℃のボナサウナ、室内では薄らとアメージンググレイスのインストが流れるが今夜はサラブライトマンって気分じゃない。
無人のサ室でつい悪癖が出て想いに耽り鼻歌を歌い出す中年、その歌う全裸の光景からはアーティスト性は微塵も感じられない。
#Brand New Sunset(歌詞一部引用)
The words that you said
(きみがかけてくれた言葉)
They turned me into a man,I think
(そのおかげで僕は大人になれた気がするよ)
It's brand new sunset
(今日の夕日はいつもと違う)
I won't cry, cry, cry,
(でも僕は泣かないよ)
Cause I'm a tough boy
(僕は強いから)
上記歌詞同様涙は出なかったが汗はたらふく出た、そんなサウナ。
Hi-STANDARD 恒岡章
あの日佐賀の天井バリ低ライブハウスで貴方がドラムを叩く姿を見れたことボクは一生忘れません、心の底からありがとうございますた。
ではでは
[ 東京都 ]
銭湯御朱印帳も残すページはあと1枚。
残り箇所については今まで得てきた情報の中から厳選した都内名銭湯を巡っていきたいと考える。
そしてその情報の中でもつい距離的に敬遠してきたのが、ご自慢の真っ黒温泉を武器に多くの名銭湯が軒を連ねる大国大田区、今回その中の〝随一〟に挑んでやろうと宿泊先のガデ蒲から歩いて12分。
朝9:55、赤い門を潜りてその開店前の銭湯に立ち尽くし気合いを入れる。
さぁかかってきなさい!
極熱49℃の真っ黒湯〝蒲田温泉〟!
#理由
以前奇天烈なクイズ番組『オールスター後夜祭』内で、この尋常じゃない温度設定の黒湯に毎日浸る〝熱湯じいさん〟を観た時から「よし、いつかボクも一緒に煮出されにいこう!」と心に決め念願叶っての開店、今日は2月6日(風呂の日)とのことで受付でチルアウトを頂戴する、帰りに御朱印もいただけて2度おいしい。
#ミチル
全裸になって浴槽エリアの戸を開けた瞬間にその異様な存在に気付く。
「黒湯が染み入り周辺各所が黒ずむ漆黒の雰囲気を醸し出すあの禍々しさ…確実に奴だ」
…と恐れ慄き一旦本日限定のスカイブルーのチルアウト湯を堪能した。
ほのかに香るエナジードリンコのかほりにHPを回復し遂に49℃のあやつに挑まんとする。
#極黒湯
上記クイズ番組では49℃と表示があったがその日は46.7℃、どっちにせよイカれた数値に変わりはないのでここは1発男気をみせ熱湯に片足を突っ込んだ瞬間「コッ…」とつい声が漏れ動きが止まる。
それを隣のゆる黒湯からニヤニヤと観戦していた爺様が熱いでしょうと一言。
人が煮物になろうとしているのに呑気なものだがこんな窮地でもなおユーモラスの1つでもと思い、電光温度計を指差し「…ですって☆」と爺様に背中を押される形で中央までゆき胡座をかいた。
#VS 黒湯の守り人
痺れるような熱さ、身動きひとつとろうものなら都度そのヒリヒリ感が肌を刺激する、つまり早くも出たい。
とそこに先程の爺様が「どうです?」とわかりきっている質問をしてきた。
ハハァ〜ンこの爺さん、日頃からこの極黒湯を眺めては熱湯挑戦者の反応を楽しんでいるな…と思い、冷静沈着を装い「今尋常じゃない温度の水流が腹の辺りを伝っています、あと動くと痛いです」と事細かに現状を解説して見事黒湯の守り人から勝利を収めた。
漆黒から上がると肌が赤いチューブトップ着ているみたいになっており体力の消費具合も併せ次なる大田区銭湯への来訪は諦め、もう蒲田温泉と心中しようとその後のサウナも含め存分にその空間を楽しんだ。
宿泊までして押した銭湯御朱印の数は僅か1つ、銭湯大国大田区恐るべし。
ではでは
[ 東京都 ]
『貯まった楽天ポインツの有効期間がまもなく!』
…ってな趣旨のメールに頭を悩ます平日の昼下がり。
キーボードを叩く音がカタカタと鳴る職場、そこにいた同僚2名にこの特に使い道がない浮いたポインツについて相談してみると『米!画集!』とのお答えが返ってきた。
なんともわかり易い〝食or芸術〟の2択に対してもいまいちピンとこない。
相談した分際で他の選択肢を模索し始め以降放置される同僚、さすが万年窓際社会人対人スキルがそれを物語っている。
んでカレンダーと睨めっこをした結果第3の選択肢は〝ガーデンサウナ蒲田〟に予約宿泊となりますた。
#別日
上記の仕事っぷりでは考えられないデリケートな仕事を終え疲労はピーク、これも含め今のところ予定通り。
〝都内在住者が無意味に都内カプセル宿泊〟という罪悪感を〝仕事の疲れをサウナでリフレッシュ☆〟で相殺させ蒲田駅に降り立ち少し歩く。
ガデ蒲に入るとここは酒屋か思うくらいに銘酒が並び、併せ飾られた吉田類となぎら健壱のサインがそれに対する納得感を増長させる。
全額ポインツ支払いは不可とのことで100円玉を渡して受付は終了、最後スタッフさんに〝サウナの稼働時間〟についての確認も怠らない。
宿泊の醍醐味深夜サウナの最中に清掃に入られたらたまったものではないとそこは要確認。
#開催中止
館内着を選びエレベーター内に貼られた4時間毎に行われる氷ロウリュ開催の報に『3:30』の文字がありその時間帯に感動する。
今夜久しぶりの〝丑三つサウナ〟に氷ロウリュが加わったことで『丑三つサウナ on ICE』へと発展した、その興奮から今後のスケジュールを再考。
が、抱いた構想も虚しくその激熱イベンツに参加することはなかったのです。
#謝罪会見
時刻は4:30、丑三つを過ぎた早朝のカプセル内にて自分自身への釈明の場が取り持たれた。
私「おい!案の定寝過ごしとるやないの」
僕「いやぁ〜チェックイン直後、偵察にと思い入ったドライ&セルフロウリュサウナが思いの他アレでして…」
俺「でもちゃんと仮眠をしようと23:00にはカプセルに入りました」
ウチ「目覚ましは?」
アタイ「余裕をもって3:15にセットしました」
自分「で、ブルブルうるさいので即OFFにしたら今」
ワシ「まぁOFFもなにも記憶ないんだけど」
ME「ザッツオール!」
丑三つ改めてただの早朝サウナを堪能、15℃と28℃の水風呂で二度漬けになりリクライニングで横になる。
隣に立つ籠一杯にヴィヒタを抱えた少女像をボンヤリ眺め「苦労してそうな顔だな…」とその様がマッチ売りのなにがしとダブってみえた。
ではでは
[ 佐賀県 ]
2022年の銭湯納めはここだなと心に決めて意見する。
普段は一切気の合わない姉と四半世紀ぶりに意見が一致する、どうやら姉は昨年末もその銭湯を利用したらしく
こう言い誇った。
「毎年恒例にした」
たかだか2年連続なだけで恒例と言い放つ姉にアッパレを贈り母と3人で向かう事にした、そしてうるさいのがふたり付いてきた。
行き先は東京都港区からはだいぶ距離がありますところの〝台場の湯〟です。
#50分
母に運転をさせ助手席で鼻をほじりながら今夜の献立を聞くと鰤しゃぶとの吉報にガツンと腹が減り台場に到着。
男女交代の関係で女湯にはサウナがないとの理由で合流時間を1時間弱と定め反抗を試みたが女4対男1の状態では話にならない。
#40分
空いたカランで全身を泡まみれにして得体の知れない白い化け物が鏡に映る。
早くも時間がないので『高串の湯』という謎の湯に急ぎ浸かる。
高校までを過ごした地元の民な分際でその湯の出所を知らずとにかくありがたがってその湯を堪能する。
#30分
小ぶりのサ室に入り唯一の上段に腰掛ける。
無音のサ室で今年を振り返る事もなく時間的余裕から出来て2セットのサウナをただ汗をかくことだけに集中する。
取ってつけたようなバスタブ水風呂で身体を冷まして、少し開いた窓から見える海岸の釣り人を眺め立ち休憩の肴とするが一向にコレが釣れやしない。
急ぎ服に着替えて合流地点の休憩所に向かう。
母と姉が一時退室するとそこにはボクとうるさいのがふたり、独占状態でヘンなテンションになり「あァ〜!俺らだけだぁ〜!」と踊りはしゃぐ中年に続くうるさいのふたり、0分の3匹。
ではでは
[ 福岡県 ]
田舎者の青年が大都会ニューヨークで1発当てる…というマイケルJフォックス主演の映画『摩天楼はバラ色に』
一方それを観て感化されたかどうかもわからぬ九州のチンパンかっぺが東京で1発当てるどころか不発にて何故か定職に就いてしまう珍事に見舞われてもう何度目かの年末。
ここ数年は新幹線で博多を降りたら立ち寄らせてもろうてます〝ホテルキャビナス福岡〟
#造語
足湯に浸かりながらも上半身は温めのサウナでボンクラこける『ロイヤルサウナ』に皇位継承権とは無縁の中年が入室。
テレビでは九州のローカル番組にて〝パラシュート部隊の斉藤〟がMCで番組をぶん回しており「あぁ…九州に帰ってきたんだなぁ」と物思いに耽る。
その間福岡の銘菓さかえ屋〝なんばん往来〟のCMが流れ懐かしさから心の中で「遥かな夢が弾けますぅ♪優しい笑顔がこぼれますぅ♫」とそのCMソングをシンガーソンする。
そんな懐古厨よろすくな九州サウナにて「いや〜じつにキャビなすなぁ〜」と、その状況を表す造語を思い付き、一向にかかない汗の具合を楽しむと共に先に足の指がふやけた、親指が脳みそみたいになっていた。
その後は本番の高温サウナでバシッと決めて、水風呂でパキッと醒めて、最後は屋上露天でビシッと締めますた。
博多駅から歩いて5分九州の玄関口には素敵なサウナがあります。
ではでは
#では終わらない
「良いおとすを、あけますておめでとうございます、本年もよろすくおねがいします」
…っつうこで博多からまた2時間弱移動した先での年末年始を経て本日1月4日。
田舎では姪とスマブラして殴られたり、姉に「とめどなく五十六」とイジられたり、姪とオセロして蹴られたりして時を過ごした。
その疲れとその後待ち受ける新幹線移動直角座位にて過ごす5時間を想像すると居ても立っても居られませんですた。
発車時刻まであと1時間30分!それでもゆくのさ〝ホテルキャビナス福岡〟
#90
受付で並び時間を食い全裸までに10分。
マッハで全身を泡まみれにして5分。
風呂で身体を温めて10分。
高温サウナ上段で12分と10分、その間の水風呂でだいたい3分と休憩5分。
シメだけは絶対に譲れないと露天で過ごすのどかな一時10分。
身体を拭いて体重計に乗り怠惰が祟って4キロ太って1分。
服に着替えまたも受付で時間を消費するも博多駅に向かうまで19分。
向かう道中で土産屋で〝南蛮おうらい〟を購入して発車口に到着するまでに5分。
自販で茶を買い憂鬱な気持ちで列に並び座席に着いて90分。
鬼門の受付も計算に入れ我ながら幸先の良いサウナスケジュールが組めたなと。
ではでは
[ 東京都 ]
焼肉屋にて最近腰をいわせた銭湯愛好家Aが店員に注文をする。
「牛タン…ロース…牛タン盛り合わせと…」
腰どころか頭までいわせているようで「旦那、早々に牛タンが被ってますぜ」と忠告して「あぁそうか…」とA。
「なに舌を巻いてるんですか…牛タンなだけに☆」とうまいことを言ってその場の空気を凍てこます。
酒もまわり銭湯愛好家AがBに対して「トムブラウンのみちおに似てますね」と暴言を吐く。
ジャニーズアイドルならまだしもアレな芸人を例に挙げるとは『喋るかりんとう』に対して失礼じゃないかと思いながらも、BはBで満更でもないようで三者三様がDoかしている忘年会は幕を閉じた。
その翌日は12月22日冬至、目的地はKing of 縁側〝タカラ湯〟
ゆず湯実施日に加え足立区paypay30%ポイントバックも相まってコレ以上の舞台はないと考える。
#イキフン
〝The 銭湯〟と言わんばかりのタカラ湯が登場。
物凄い数の爺様や婆様がまるで吸い込まれるかの如く暖簾をくぐりフレームに写り込む為一向に記録用の写真が撮れやしない。
#温冷に御礼
噂に聞く縁側を横目によだれを垂らしながら支払いを済ませ脱衣所で全裸になる。
浴槽エリアをうろつき水風呂の存在を確認して、白湯のゆず湯→江戸山吹の湯→ゆず入りジェット湯の温冷交代浴3セットを想定する。
#空に耳
ほのかに香る柑橘系の匂いに酔いしれゆず湯の一時を謳歌する中年、共に柚子に惚ける仲良し爺様の会話を盗み聞く。
「シーシャの調子が悪くてさぁ〜」との会話内容に「この爺様はシーシャを嗜むのか…」とボコボコと水音を鳴らし煙を燻らす爺様の姿を想像して笑いそうになるが、どうやら〝シーシャ〟ではなく〝自転車〟の聞き間違いでその爺様のご尊顔を確認すると見事なまでのすきっ歯で妙に納得する。
ちなみにこの爺様の手に掛かれば〝ゆず〟は〝ゆす〟と成る。
なんだここ、めちゃくちゃ楽しいな。
#盛盛
ゲルマニウム鉱石の水風呂でクールダウン後は江戸山吹の湯に浸かる、柚子に江戸山吹にゲルマニウム鉱石入りの水風呂と飽きのこない風呂の数々に「こりゃサウナいらずだな」と思う。
#へるへぶん
水風呂前の縁で休憩中雰囲気先行の抽象画だと思っていた水風呂側壁画をよく見るとソレは地獄絵図である事に気付きワクワクする。
壁画中央には玉座に鎮座した閻魔大王、ここタカラ湯は地獄の天国で良きも悪きもすべて湯に流してしまえばいいのだと。
湯上がり後縁側で錦鯉の動向を観察していると、目の不自由な爺様の手を引き浴槽に案内するタカラ湯のご主人を見る。
ここに遊びに来て心底良かったと思う。
ではでは
[ 東京都 ]
インターネッツに激弱な糞中年が最近電子マネーに手を出した。
現代人ならさも当然のことを誰かにお褒めいただきたい原始人は、電話越しにウホウホ言いながら友人の週1ジムサウナ程度の男を呼び出し酒を呑む。
「最近paypay始めてさぁ〜!なんつうの今巷で話題の〝ぺぺ活〟ってヤツ☆」…っとキャッシュバックで貯まったポインツを見せびらかすIT長者。
その自慢を受け「それ言うなら〝ポイ活〟な、パパ活みたいに言うな」との的確なご指摘に感心してその夜は記憶を飛ばした、甲乙類焼酎のせいである。
そんな与太を踏まえ本日も〝ぺぺ活〟に励もうとワイハに行く事になりました、そう阿佐ヶ谷のワイキキ〝天徳泉〟へ。
#出鼻をポッキリ
受付で「銭湯回数券はpaypayでは買えないよ」とアロハな1発を喰らって泣きの涙、以前松本湯では購入できた回数券のストックが残り僅かだったので悲しいでまはろ。
そんなどんよりとした気持ちも脱衣所から漏れ聴こえるお気楽なハワイアンBGMで一気に吹き飛ぶ、嗚呼…私は今ワイキキにいるのだと。
#徳を天まで積んで見る風景
以前来た時とは装いの違う浴槽エリアを改めて見渡してみる。
最奥壁面は日本の風景美桜のペンキ絵、そしてボクの立つ入口上にはハワイの代名詞であるリゾートビーチが描かれておりこの銭湯は日米合作。
おまけに左壁面にはヨーロピアンな風車のタイル絵も加わっていよいよ持って天徳泉がThe Worldと化す。
唯一無二の奇天烈銭湯がボクの中で爆誕する。
#How are 湯
ハワイで浸かるよもぎ湯、もうなにがなんだかわからないがとても楽しい。
視力が絶望的なため天井照明から吊るされた造花の草が海ぶどうに見えて仕方なくなる。
「沖縄に遊びに行ったとき海ぶどうともずく酢ばっか食ってたな…」とお門違いならぬ浜辺違いな事を思い浮かべ長湯も併せて頭がいとカオス。
#天徳サウナ詳細報告
コロナ禍以降サウナ定員は「ゴォーッ」名と定められており、サ室内は「ゴォーッ」の香りがほのかに漂う。
室温計は「ゴォーッ」を指しており、身体が「ゴォーッ」っとなって「ゴォーッ」っとする。
つまりは滝行に来たかの如き水流音が爆裂に響くご存じ天徳オートロウリュ。
#水風呂
気分はまさに海水浴。
#楽園
カラン中央1列を潰して設置されたリゾートビーチにでもありそうな寝椅子で横になる。
斜め上15度から見るビーチな壁面を眺め意識は天国の島へ行きアロハオエ☆
帰りしな至る所で阿佐ヶ谷姉妹のレギュラー番組『阿佐ヶ谷ワイド』のポスターを見かける。
ピンク色した淑女2名に支配された街、阿佐ヶ谷。
ではでは
[ 東京都 ]
仕事に追われる日々にストレスを感じていた。
そして取り引き先とのメールのやりとりで『よろすくお願いします』と、東北なまりの誤字返信が発覚したことでいよいよ頭が爆発した。
「お仕事はもうお腹いっぱいだお」と抱えた仕事を放棄して、こうなりゃ散財してやるとハイセンス感漂う恵比寿に降り立つ窓際の中年。
信号を待つ間、デカデカと『BALENCIAGA』とプリントされたパーカーを着たオシャン男子が、携帯越しに「西洋美術館のギャラリートークが良くてさぁ〜…」と、会話までもオシャンなことで早くも恵比寿に萎縮する。
過去友人から「性格が悪い…ていうか性格が終わっている!」と賞賛を浴びた経験をお持ちの中年は、手持ち無沙汰から携帯を手に持ち『西洋美術館』とキーワード検索をしてみる。
『ピカソとその時代…』
…なんか知らんけど、君モロやなぁ〜☆っと心のツッコミを入れたところで本日向かいますは、そんなオシャンな街にあります〝ドシー恵比寿〟
#異国の言葉
予定通り散財を済ませ明日からは雑草と砂利主体の食生活になるぞぉ〜!と絶望しつつ『℃』と書かれた看板を発見する。
受付では宿泊予定なのだろう大荷物を抱えた外人さんが℃スタッフに対しアレやコレやと質問攻めをしていた。
2、3分経ってようやく受付を済ませた外人さんがボクに向かって英語で謝ってきたので「Yeah」と答える。
…何がヤァ〜だ、調子に乗るなこの通信簿『英語2』が。
#浴槽戦線異常なし
泡まみれの身体を勢いのあるシャワーで洗い落とす。
本来なら白目を剥きながら「風呂はどこぞよ」と泡吹きながらストリーキングに講じるところだが、自宅でガッツリ入浴を済ませてきたのでその欲求は軽減されている。
映像で見たことのある4種の冷水シャワーを横目に先客と入れ替わるかたちで無人のサ室に入った。
#先客の施し
恐らく先客が最後におもいっきりセルフロウリュをかましたのであろう入室早々ごって熱い。
薄暗サ室でひとり悶絶するような熱さに耐えていると、久しぶりに両乳首が疑問を呈してきた。
右「わてらを小籠包にするつもりかえ?」
左「そやさそやさ」
恐らく史上初となるであろう両乳首からの圧力に屈し、逃げるようにサ室を後にした。
15℃の身を切り裂くような冷水シャワーで滝行して南無三、こりゃ堪らんと横の30℃シャワーで極楽浄土、その後は脇の小部屋にある椅子に腰掛け南無阿弥陀仏。
高鳴る心臓を落ち着かせていると小部屋の窓から中華料理っぽいイイ匂いがして腹が減り「この後なにを食べようか…」と思考を巡らせるが意識が朦朧として考えがまとまらない、優柔不断ここに極まる。
ではでは
[ 東京都 ]
睡魔に逆らえず20時に就寝、そして目覚めと共に映る漆黒の天井を見上げ思う。
「この暗さ…朝じゃなくない?」
枕の横に置いてある携帯を確認すると時刻は丑三つの午前3時、特に意味のないこの無駄な早起きをどうにか昇華させたいと考えた末始発の時間を見計らって家を出た。
こんな妙な時間にサウナに入りたくなった中年を受け入れてくれる銭湯は都内でもそう多くはありません。
そうです本日は奇数日の〝押上温泉大黒湯〟にて朝風呂に浸かって参ります。
#朝6時に思うこと
受付で支払いを済ませ所狭しと飾られた著名人のサインから毒蝮三太夫のソレを発見する。
元ウルトラ警備隊という華々しい経歴を持つ一方、自身のラジオでは「ババァ長生きしろよ!」と暴言を吐き人気を博した毒蝮、今更だけど『毒蝮三太夫』ってイカれた名前だなぁ〜…と無駄に感心しつつ男湯の暖簾を通過する。
#長湯が過ぎる
温泉特有の香りが立ち込める浴槽エリアで『歩行湯』というご機嫌な風呂を見つけソレ入り浸る。
不感風呂に近い温度設定が気に入り『薬湯→歩行湯』『露天温泉→歩行湯』『サウナ後の水風呂→歩行湯』ともう歩行湯なくして生きていけない身体となる
そんな個人的大黒湯のベストスポッツ。
#クリビツサウナ
テレビ付きのコの字ドライサウナに入室。
着座を禁ずるように置いてある鳩の石像と目が合い、誰もいない事をいいことに挨拶がてらホロッホーと鳴く。
ついさっきまでしっかり聴き取れていたテレビのニュースが回線不調のせいかだんだんと聴こえ辛くなり、暫くすると完全に沈黙する。
「こりゃ具合がいいやぁ〜☆」と目を閉じて静寂のサウナを楽しんでいると、一時的に回線が復活して「ブィッ!」と一瞬音が鳴りまた黙り出すテレビ。
いきなり『ブィッ!』とか言ってんなよ!
超怖いじゃないか!
#とめどなくソルティ
奇数日限定露天エリアの塩サウナ室にて塩漬けになり、長期保存が効く保存食みたいになる。
その味はまず間違いなくゲロマズだと自己評価の末、逆ミシュランの三つ星に認定する。
#空の木
露天の源泉水風呂に浸かりデッキ階段を上がる。
サウナ先人のアドバイスを思い出し後ろを振り返ってみるとそこにはでっかいスカイツリー、普通に感動し来訪の喜びに触れる。
階を上がった先には外気浴スペースがありその中にあったハンモックに収まってみる。
ユラユラと揺れるハンモックに微睡みながも、この外気スペースをイラストに起こしたいと奴らを散らしつつ記憶していく。
自分でやり始めたくせして「ただ風呂に入りに来ただけなのに何故にこうも自身の記憶力を試さないかんのか!」と逆ギレ。
ではでは
[ 東京都 ]
まるで韻を踏むかのような言葉のリズムから脳裏にこびり付き離れないフレーズがある。
「予定は未定であり決定ではない」
誰が言ったかも覚えちゃいないこの言葉が妙に馴染んじゃって実生活でもソレを謳歌する怠け者。
つまり予定が組めない。
2つある理由の1つはこの手の話に在りがちなシンプル怠惰、流石七つの大罪だけあって効果絶大。
んで2つ目、コレが問題。
「当日行きたくなくなったらどうしよう…」っと疑心暗鬼に陥るとつい予定を組むのが億劫になる。
いや、行きたいんだろ?って話は百も承知で都度上記の屁理屈が脳裏を過ぎるのです…
あの野郎また銭湯と関係ない話してんなとお思いでしょうがコレが全然関係あるんです。
その一因は現在都内銭湯で展開中『ゆっぽくん七福神めぐり』の景品交換所〝井草湯〟
#その間サ活はサボってます。
すでに7つの銭湯印は溜まっているので井草湯にて景品をゲッツしたはいいが、ダブル特典の『ゆっぽ七福神スタンプラリー』でマス目が被りまくって一向に七福神が揃いやしない。
こんなんなら事前に予定を組んでおけば…とは思うが上記の通り思うようにはいかないのがスタンプラリーと人生…と、しみじみ想いし浸かるピンク色したカボチャの湯、白い顔した毘沙門と弁天さんは一体いずこへ。
#とりっくおぁとりぃと
週末の井草湯は子供がわらわらいて楽しいが困った事態が発生した。
小さいのが2匹扉の前ではしゃいでサ室に入れない。
「お菓子くれてないからイタズラされた…」とハロウィンの効力に打ちひしがれ横のカランに座りはしゃぐ様を横目で眺める、ホラ見ろ父ちゃんに怒られた。
#お水に向かってトライ
ラグビー『日本対ニュージーランド』
試合終了まであと2分ちょっと、攻めの日本は1トライで逆転可能。
「コレはサウナ延長するっきゃない!」と覚悟を決めるがニュージーランド陣営の物言いがつき試合は一時中断、結果15分にも及ぶサウナとラグビーの試合は終了、以降続々と水風呂に雪崩れ込むサウナラグビー井草代表戦。
#できるかな?
マット交換に現れた後頭部に謎の面を付けたハロウィン仕様のスタッフ、先程の子供の件も含めボクもはしゃぎたくなったのでマット交換を手伝ってみる。
与太話をしながら黄色と縞々のマットを敷いていく、その辺元ホームサウナかつ過去散々っぱらイラストを描いてきたお陰かマット配置は完璧かと。
なんか色んなことがあったなとぼんやりサ活の内容をまとめる。
「今日の井草湯なんか足りないような…」と、再度この1時間30分の出来事を振り返り、露天の炭酸泉に浸かりそびれた大チョンボに嘆き待つ帰り際の赤信号。
ではでは
[ 東京都 ]
高円寺で夫婦別々の居酒屋を経営する知り合いが赤子を抱いているところに遭遇する。
コロナ禍以降両店舗ともご無沙汰なことを突かれるが、赤子のほっぺを指で突き刺しのらりくらりやり過ごす。
これも何かの縁だとサウナ終わりの食事を居酒屋夫妻に委ねてみる。
「あそこ遠いし若い子多いからとめさんは行かないよ」
「とめさんに多国籍とかオシャレなとこ無理っしょ」
など本人何ひとつ発していないのに散々たる言われ様、その復讐として無防備な赤子のほっぺをつねり倒してやる。
どうにか飯屋の情報を聞き出し赤子に別れを告げ準備万端、そんじゃ行ってみましょう開店初日の〝サウナリウム高円寺〟
#サウナ(リウム高円)寺参り
庚申通りを抜け早稲田通り沿いを少し歩くと黄緑色した柱が目につくがそれ以外は普通の雑居ビルの為入り口で少しもたつく。
受付でワーキングな予定もないのでサウナ2時間コースを選択、屋上外気浴には野球解説者のパンチョが必須とのことで元大洋ホエールズのポンセを300円でレンタルして結果2500円、日々時給2文4ジンバブエドルで働くプロレタ蟹工船としては痺れる値段。
#身を清めてサウナ寺
あったかい風呂はなくそしてカランもないので仕切られたスタンドシャワーで諸々を泡立てる。
サウナ前に備え付けのレモン水を多めに補給、その後は水風呂で身体をキンキンに冷やしてきたるサウナに向け気合いを入れる。
こちとら2500円サウナを存分に楽しもうと本気も本気だ。
#サウナ寺の業
入室早々「あったらしぃ〜☆」というバカみたいな感想を抱くが開店初日だから新しくて当然だと自身に絶望して、ちょうど空いた最上3段目に着席する。
明るいを通り越して〝白い〟くらいあるサ室にて、若い木の香りを鼻から吸いアヘアヘ言いながらご機嫌に汗をかく。
数分経って少しかましてやろうかしらと席を立つ。
「ロウリュいいでしょうか?」
数名の頷きと数名のお願いします、ちゃんと言葉が言えた悦びに触れた新人類はウッキーと歓喜のセルフロウリュ。
#森田剛の妻
宮沢りえは昔ドラマでこう言った。
『ブッ飛び〜☆』
そんでnextサンタフェを自称するオスの不審者は、高円寺の屋上でリクライニングチェアに寝っ転がりそのブッ飛びの意味を知る。
…知るつうか、少し寝た。
これで天気が良ければなおよろしでおますね。
#魚
最後の3セット目でもう身体はヘロヘロ、屋上には上がらずサ室前の椅子にへたり込む。
大型モニターに映る美しい魚の映像に永遠見惚れているとホオジロサメがカットインしてきて一瞬ギョッとする、とか平気で書ける自分に再度ギョッする。
ではでは
[ 東京都 ]
人気銭湯に遊びに行くにあたり人混みをなるべく回避できないかとない頭で思考を巡らせる。
まず開店前の整列は致し方ないとして『受付→脱衣所→カラン→湯船』その工程のどれかを削ることで先行逃げ切り型のサウナが展開できないか…。
全裸で整列するわけにもいかないな…とそこで閃く中年は上記工程の1つを省こうと、出発前に自宅のシャワーで髪を泡立てながら思ふ。
「…コレなんか違わないか?」
いや、コレ絶対本末転倒の違うヤツだ!
ねぇ?そうは思いませんこと〝松本湯〟
#スタートダッシュ
奇策を弄した結果リンスの香りをさせた中年は予定通りに開店前に到着し、ドアが開くまでの間店先の喫煙所でタバコに火を付ける。
「ふふ…あとは金払って風呂にドボンするだけだ…」
…と、悦に入り吸うタバコのなんとうまいことか。
んで14時開店、手に握った1000円とポインツカードを渡し会計を済ませ、その後は我先にと瞬く間に全裸になる、今のところマーベリック大佐並みのマッハ感。
#長湯の割には淡白ねと。
水深のある白湯エリアで浮遊して伝説の魔石『バドガシュタイン鉱石』にまつわる嘘を妄想して長湯、その他諸々も全部いいが全部省略。
#サウナトップガン
風呂でのロスタイムを加味してもまだ空きのあるサ室の最上段に腰掛ける。
室内は最低限の照明のみで漂う薫りは大変スモーキー、そして何よりめっさアテゥイ。
久しぶりの来店のせいか「アレ?こんなアテュゥおましたっけ?」と入室2分で時計の針が気になり出して「遅いよ秒針!もっとパッパッと動きなさいよ!」といよいよ刻の概念にキレ始めた頃に光り出すサ石の塔。
プシュ〜と音が鳴り時間差でくる熱気を受け、投機に搭載された耳と肩と乳首が異常をきたす。
脳内コクピットでは右と左でバディを組む両乳首たちによる「メーデー!メーデー!」との叫び声にも似た緊急通信、モニターには赤で表示された『Danger』の文字、そして極め付けは操縦者はボンクラで、すなわち修羅場。
その後投機はマザー部分まで焼かれ水風呂へと墜落。
#bonus
それだけで飽き足らず今度はぬる冷たい不感風呂へと続けて墜落、お陰様で木っ端微塵。
サウナ終わりの受付にて松本湯サウナ回数券2枚をpaypayで支払ってみる。
「ペイペイ☆」と音が鳴り3000pゲッツ。
これにて通常1000円する松本サウナが12回限定で533円となりました。
いやはや松本ペイ恐るべし。
まぁそんな感じでしばらくお世話になります。
あと余談ですが添付イラストの方が地獄の6レイヤーと化しましたのでいつの来訪のことやら完全に失念致しました。
ではでは
[ 東京都 ]
朝も早よからサウナへ行こうとおめかしをする中年。
普段は20年以上愛用する元ブラック現グレー色のショーパンに、1シーズンで即捨ての800円無地Tという地獄のような格好で行動を取る男が何故に今日は着る服に悩んでいるのかと…
『そう〝ROOFTOP〟に行くからですね!』
サウナ以外の用事もないくせに一丁羅に着替えた中年は自宅のタンスでホコリを被ったサウナハットを発見する。
以前、情熱大陸で磯村勇斗が使用しているのを観てネッツで即購入、そして鏡越しに「あ、俺全然勇斗キュンと違うわ」と、1度使用して以降タンスの奥に眠ることとなったサウナハットの封印を解く時がついに来た!
『YES〝ROOFTOP〟に行くからですね!』
本日はそんな中年のオシャンサウナ探訪記です☆
#ハナから余談
西荻窪駅に降り立ちメッセで設定6の台を探す…でなくて目的地に到着。
エレベータを待つ間モニターにはサウナ芸人としても有名なアルピー酒井が映る。
以前、酒井が地方でやっていたラジオ番組を聴きたいが為だけに日帰りで静岡に遊びに行った事を思い出す。
あの時しきじのリクライニングに座って聴いたラジオは最高だった。
#決死の決算
エレベーターを上がるとそこにはコワーキングスペースが併設されるオシャン施設が現れ不安と緊張からガチガチになるが、心の中で「案ずるな我一丁羅ぞ」と呪文のように唱え平然を装う。
料金先払いの案内ついでに「当店は電子マネー決済のみでありまして」とイケメン店員。
paypay的なものは一切持っていないと絶望した時「あの〜クレジットカードはございませんか?」と天の声。
…今日恥をかいて学んだこと、それはクレジットカードは電子マネーだということ。
#さよならハット
上記にもあるように今日は意味不明に一丁羅なもんでバッグは革製、んでその中に突っ込んできたサウナハットを取り出し思う。
『革製のバッグに濡れたサハット入れんの嫌だな…』
…ロッカーの戸をゆっくり閉め差す光がもう僅かとなった際OVERRIDEのサハットと目が合った。
奴は瞳に涙を浮かべ「テメェまたかよ…」と泣いてました。
#唯一サウナ
毎時37分からスタッフによるアロマロウリュ、それ以外にも10分おきにオートロウリュ。
サ石に水がスプラッシュして以降も微調節の為かチロチロ流れるお漏らしロウリュをボンヤリ眺めて汗っかき。
あの外気浴をより一層楽しもうと少し長めのサウナ時間。
バスタブに溜まる冷水で身を引き絞めて、Colemanのフラットチェアに寝っ転がり視界は青一色。
この気候このタイミングでの来訪、我ながら天晴れかと。
ではでは
[ 東京都 ]
過去脱出ゲームに挑戦し、その謎解きに飽きが生じ脱出できなかった香ばしい経験を持つ中年が、年間フリーパスという甘い蜜に誘われ今年も挑む『サ謎』にまつわる物語。
その始まりは〝オリエンタル〟の〝1〟の方!
「たった一つの真実見抜く!見た目はウータン、頭脳はチンパン!その名は迷探偵哺乳類!」
#1500泊
アレやコレやと検索を掛けた結果、クーポン使って1500円の激安宿泊が可能となるオリ①の門を叩く。
「頼もぉ〜!」っと意気揚々と受付に辿り着くが、なにやら他の客との間でモバイル支払いのトラブルが生じているようで、その心意気虚しくフロントでひとり空気と化す中年、知らんけど生霊ってたぶんこんな感じ。
ようやく現れた外国人スタッフにチェックインを伝え、ついでに『サ謎 セカンドチャンス』の解答用紙を貰おうと声を掛ける。
「…エッ?」
「…エッ?」って「…えっ!?」
#オリバス
ちんぷんかんぷんなやり取りの結果「ヨクワカリマセン」との事で氏のことをアベコベフと命名し全裸となって浴槽エリアに立つ。
入り口横には『ゴゴー』と鳴る剥き出しの謎機械が1台、コレはなんだと全裸観察に興じていると電子板に13との表示。
この機械から間もなくジェイソンが精製されるのであろうと憶測を立て、この施設唯一の温浴ラジウム泉に浸かり「ふぃ〜」と言う。
横の水風呂を見みると水温は13.4度と表示されており、そこで始めて『嗚呼…アレ冷却機やったんやね…』と解釈する頭ミラクルチンパンジー、こんな感じでサ謎が解けるのか不安で仕方ない。
#超アウフ
18時55分、その日3回目のサウナに入る。
サ謎開催中は各施設で人気熱波師が登場する今企画、翌27日のオリ①にはスカイスパの永井さんが登場し、本日この施設の真裏オリ②で世界3位の熱子さんアウフが展開中とのこと、ではこの場この瞬間を支配する熱波師は誰だ!?という話になる。
「オハヨーゴザイマス☆19ジノアウフハジメマース!」
…なんだアベコベフじゃないか☆
「今、確実におはようございますって言ったな…」とコレ以上の掴みはないパワーワードをお見舞いされ夜7時のアベコベアウフが開始。
ワ〜イ!アベコベフがサ石に水をブチ込んで大きな団扇を振り回してくるぞぉ〜☆
ワ〜イ!「オカワリイカガデスカ?」その言葉からアベコベフの生気が感じられないぞぉ〜☆
いいじゃないか、こんなアウフも面白いじゃないか!
「オハヨーゴザイマス☆」
あの一言でボクのハートは奪われた…サ謎なだけに『怪盗アベコベフ』つって。
そしてあの時解答用紙をくれなかった『解答アベコベフ』その二重の意味を込めて。
ではでは
[ 東京都 ]
てんでレジャーもせず夏が終わり、残り香がある今のうちにプールなんぞに入りバカンス気分を味わいたくなる。
入館料が割高な為、ボクにとっては必殺の一撃となるスパ・ラクーアがいよいよお出ましか!と向かう電車が東中野を通過した辺りで突如単細胞の思考が火を吹く。
「アレ?プール入りたきゃアクア東中野でよくね?」
…ただそれではご近所過ぎると今日は急遽大幅に予定を変更致しましてここ祖師谷大蔵でプールを満喫します。
では以降、〝そしがや温泉21〟でのバカンス自慢です。
#れじゃ〜
改札抜けるとウルトラマン(立像)、そんなんあるとは知らなんで偶然の出会いに胸をときめかせる中年。
思い付きの行動が功を奏したと足取り軽くご機嫌に、今夜のディナー候補を抑えつつ歩む商店街、そんな旅の達人、そう誰が呼んだか頭トリップマイスター。
#ゆどころ
創業が奈良時代なら次世代平安への期待を込め、その数が8になっていただろう『そしがや温泉21』に到着、玄関先で飼われている錦色した淡水魚を眺めマスク装着をいい事に口をパクパクさせ淡水魚と会話をする。
#おんせん
自販機で激安入湯料を支払い全裸に着替える。
据え置きシャンプーとは別にあるクールシャンプーで頭をスースーさせ大切な記憶がまたひとつ消し飛ぶ。
黒い膜に包まれたような肌感のする21名物の黒湯に浸かりまた長湯。
#あとらくしょん
スチームサウナで軽く汗をかいてそれをシャワーで流し、メインであるドライサウナ→プールの前に消化しておきたい扉の前に立つ。
『冷凍サウナ』
警報ランプ付きの電話BOX調のソレは見ようによってはSFチック。
フリーズ状態で眠らされ宇宙空間を漂い行き着いた先で未知なるバケモン相手に往生する、そんなよくある映画の世界観を妄想し立ち涼み。
途中窓越しにガッツリ目が合った白髪爺様を勝手に博士役に任命し追加でもうひと妄想。
「ゆけ!冷凍サウナ人間!」
#さうな
無音の薄暗サ室で常連客の与太話を聞きながら汗をかく、もう黙浴とかはないと思われ。
極太の18金ネックレスをした黒湯のような色黒爺様が「最近サウナ混んでるねぇ」と一言、続けてその相方の爺様が「流行ってるみたいよ、最近」と補足情報。
一応その渦中にある身として今後の会話の流れが気になるところ。
「なら俺はもう40年と流行ってんのか」
燻銀が放つそのサウナジョークに思わず吹きそうになる、このまま絶好調にもう80年ばかし流行り続けて欲しいものだ。
#ぷ〜る
水風呂をササッと済まし今バカンス最大の目的である21プールに向かう
あ、ここで文字数が制限を迎えました。
ではでは