かけ湯は「ととのい測定」
サウナイキタイアドベントカレンダー 18日目の記事です。
はじめまして。スピリットと申します。突然ですが皆さん、外気浴中にこういった経験はありませんか?
「あーさっきもう少し水風呂に入っていれば良かったな。」
「うわ、水風呂に浸かりすぎて寒いわ。」
この感情って凄く邪魔。
私は週に1度はサウナに行くけれど、常にこう思っている。
せっかく来たから、ととのい理論値を出したい!
その日、その場所の環境や体調などによって、温まり具合やコンディションは変わる。外気浴中に、後悔や反省はしたくない。私は、1セットを大切にしたい。だから、「今この温まり具合でどれくらい水風呂に浸かったら丁度いいか」が分かればいいんです。
私は、かけ湯で今できる最良のととのいを測定しています。
かけ湯で汗を流す理由
サウナから出たら汗を流しますが、流し方は人によって様々。
一番よく見るのが、水風呂の水を桶ですくって汗を流す「かけ水」。しかし、水風呂に入った時に冷たさをダイレクトに感じたいから、私はあまりやらない。べ、べべべ別に、いきなり冷たいのが苦手とかじゃないし。
私は汗流す界隈、少数派であろうお風呂のお湯や入口のかけ湯で「かけ湯」をする。理由は…いきなり冷たくないから(笑)。
「いやいやスピリットよ、かけシャワーでええやん」と思ったそこのあなた!前の人が思ったよりも冷たい設定にしてて「ほぉあー!」と、心の中で叫んだことはないだろうか。あれ、ちょっと辛いよね。
かけ湯は「大体どこの施設も温度が同じくらい」という点も強い。この点を活用してととのい測定に繋がっていくのだ。
かけ湯は「ととのい測定」
サウナ室から出て「あ、やっぱり後3分入ってようかな。戻っちゃお。」なんて人はほとんどいないだろう。大抵自分が、その時のコンディションで入れるギリギリまで耐えて汗を流している。
皆さん知ってると思うが、結局、ととのいを導くのは水風呂なんだから、水風呂でととのいを調整する。
これから舞台は、私の永遠のホームサウナである東名厚木健康センターに移すとしよう。
100℃の高火力で外はこんがり、中までしっかり温まる。サウナ室を出て、すぐそばにある水風呂で皆さんバシャバシャとかけ水をしている。ただ、私は水風呂の隣にある超音波風呂のお湯で、かけ湯。
かけ湯ヘビーユーザーなら分かるかと思うが、この時にかけ湯の温度をどう感じているかが重要なのです。(以下、私の体感や基準)
case1.お湯が冷たく感じる
最大まで温まっているので、吐息が冷たくなる60秒〜70秒水風呂に浸かろう
case2.お湯がぬるく感じる
十分温まっているけど、水風呂に長居すると冷えすぎるから50〜60秒浸かろう
case3.お湯が温かい
身体の内側まで温まりきってないため、30秒〜40秒浸かろう。
私はかけ湯をしたら、いつもこの3つの選択肢が出てくる。水風呂の前まで歩く途中、回ってない頭でガリレオの福山雅治ばりに思考を巡らせる。(多分IQ30)
そして水風呂に入る。4年くらいサウナが好きなのに、いつも「うわああ、やばい心臓止まるわぁ」と危機を感じてる。両腕を胸の辺りでクロスさせて、できるだけ心臓への負担を減らす。意味があるかは分からない。ただ、もう水風呂の気持ちよさを、よく分かっているから、辞められない。
かけ湯だから味わえる水風呂のダイレクトな冷たさ。茹だって、冷水でしめる。まるで、そうめん。
入ったらすぐ心の中で数字を数える。まるで、湯船に浸かってる子供のように。該当の秒数付近で呼吸が温かく、かつ冷たい不思議な感覚になったら上がれの合図だ。
身体を拭いて、ぼーっとした頭で、ととのい椅子にどっしり座る。足と腕が軽く痺れるような感覚。呼吸は熱くも冷たい。そして、ととのい椅子ごと、身体が宙に浮いて回転し始める。宇宙飛行士さながら。
QED…!
ととのい測定をばっちりキメると、変な笑みを浮かべ、開いた口が塞がらない。溜まった唾をゴクッと飲み込む。傍から見たら変人。サウナ理論値変人オタク。
かけ水は冷たい感覚が先行して身体の温まりが分かりづらく、水風呂前に冷却が始まるため、測定にブレがある。かけシャワーはその時の設定温度にばらつきがあるため、指標になりにくい。
やってる事は凄く単純。かけ湯の温度をどう感じるかだけ。
初訪問の施設だって関係ない。かけ湯をして、色んな施設のサウナ室、水風呂の違いを明確に感じることができる。むしろメリット。
だから、かけ湯はととのい測定なんだ。
かけ湯によるととのい測定の今後の課題
勝手に完璧に思っていた、かけ湯のととのい測定だが、課題がある。
冷々交代浴だ。
もはやメジャー化している冷々交代浴。私が初めて体験したのは約3年前のかるまる池袋だ。
いつも通り、かけ湯をしてシングルのサンダートルネード後に、やすらぎのバイブラ水風呂。全く計算が合わない。でもなんだこの新感覚のぶっ飛び。
水風呂の組み合わせで計算式が変わる。なんて面白いんだ。
今は様々なパターンを試して実験中である。私が1年前に見つけて、オススメしまくっているSPA&ごはん ゆるうむ。
8段タワーサウナ、ハーブ、ソルト、スチームサウナ。そして4種の水風呂、ガッシングシャワーは様々な組み合わせで楽しめる。開拓が楽しい。
かけ湯が冷たく感じるから1番冷たい水風呂とガッシングシャワーでトドメ。
じんわりハーブサウナを楽しんだら、かけ湯がぬるく感じたから、サクッと水風呂を通して、低温バイブラに滞在パターン。
冷々交代浴は冒険だ。
最後に
ここまで理論値を求める私は、サウナ界の数学者なのかもしれない。いや…?施設ごと、その日の環境、コンディション、または冷々交代浴の計算式を求める探求心は冒険家と言うべきだろうか。
かけ湯という1つの私なりのルーティンがここまでサウナを面白くさせている。
私が目指すととのい理論値を求めて、かけ湯を指標に、今日もととのい測定をする。
p.s
最後まで読んでくださった貴方に、来年も素晴らしいととのいが訪れますように。
記事を書いた人
好きなサウナ: 熱いサウナ。香りがいいサウナ。雰囲気とこだわりを感じるサウナ。
プロフィール: だいたい週1でサウナへ行きます。 最近は炭酸泉にハマってます。 サ活の文豪を目指してます。
水風呂は冷たくてキャンセルしてしまう時があります••• お湯をかける派です 今後はガリレオ方式で方程式を出すことにします 勉強になる記事でした
更なる実験成果を楽しみにしています🤣
かけ湯に着眼したことはありませんでした。新たな発見を有難うございました👏毎日記事を読んで、人の数だけサ活があるのだとつくづく感じています。
私も掛け湯派です🫡そしてスピリットさんの理論、何となく私もやってたかもしれません。体の温まり度で掛け湯の感じ方は確実に変わりますよね👍
参考になりました! サ活に生かさせていただきます!
最高の心地のよさを追求するための最高の記事でした🌿 読んでいて想像するとふわふわとした昨夜のサウナを思い起こしました.。o○ 掛け湯の肌感で水風呂の調整、即実行します♪ 素晴らしい記事、ありがとうございした✨
サウナIQ137はありますよ!
かけ湯とは…………実に面白い!
ボソっ(ガリレオの湯川は物理学者だった気が)
私もサウナから出た後は、かけ湯です。そして、水風呂入る時は心臓を守るべく腕をクロスにして入っています😆 スピリットさんの<かけ湯によるととのい理論>を意識して、ととのい指数を上げて行きたいと思いました✌
かけ湯を水風呂前の測定に利用する方法は思い付きませんでした!素晴らしい👍私も是非実践していきます🫡
とても気持ちがわかる内容でした!たぶん訪れた先の水風呂の温度とか、バイブラかでも変数が増えてく感じですよね!北海道だと外気浴がマイナスなんでさらに計算式がむずかしいんですが、とても内容に共感できました!楽しい内容、ありがとうございました😀
なるほど〜✨私もかけ湯派ですが、そういうふうに考えたことはありませんでした🙈次回、かけ湯を指標にして入ってみたいと思います。有難うございました✨
スピリットさん、お邪魔します。 水風呂は大好きなんですが(昔苦手)いまだ うわ!心臓💦と思う、胸の前腕クロス(笑) 全く一緒で、ちょいその行動について サウナーとしてハズ‼️って思ってまして(笑) 全然平気だよ‼️って風に最近してましたが(笑) お仲間がいる〜って嬉しくなりました〜 堂々クロス水風呂しよ(笑)かけ湯か〜 非常に興味深いです、体調管理が大事な 年頃なので… なるほど🤔早速試してみます✨
ととのうことが全てではないですが、水風呂ありきのサウナだとは思ってます。かけ湯がお湯で…の考え方は無かったけど、水を掛けるよりは水風呂が楽しめるかもしれませんね
同じく掛け湯派です。サ室横の汗流しシャワーが冷水になってたら激怒するタイプです。かるまるさんでも二段階冷却になってしまい本来の水風呂の気持ち良さが薄れるので汗流しは掛け湯推奨とアナウンスしてますね。それにしても掛け湯の体感で温まり具合が測れるというのは目から鱗でした、ありがとうございます。ちなみにお気に入りの冷冷交代浴はニューウイングです。
自分は浴槽でかけ湯派です…サウナ室に長く入るのが苦手なので、ブーストする意図もあります。そのため、備え付けのかけ湯はぬるめなのであまり使いませんでした。しかし、ととのい測定に使えるとは…!! やってみたいと思います✨ 自分なりの数値を導き出したいです笑
かけ湯がどこも大体同じくらいの温度かつ、自分の状態がわかるというのは面白い視点でした!