トウホグ蒸祭2021を終えて
サウナイキタイ アドベントカレンダー 4日目の記事です。
トウホグサウナ委員会のkamatahhhと申します。
2021年11月6日(土)に宮城県伊具郡丸森町にある不動尊キャンプ場で開催された『トウホグ蒸祭』について書きたいと思います。
蒸祭を終えて、サウナを楽しみ、癒され、何かが繋がっていくんだと改めて思いました。いつものサウナがまた楽しくなったように感じます。
携わってくれた皆さまにも、何かしら生活の楽しさがひとつでも増えていたら幸いです。
とても長くなりそうなので下記セクションに分けて書いていきます。
①トウホグサウナ委員会とは
②MARUMORI-SAUNAとの歩み
③イベント開催のきっかけについて
④トウホグ蒸祭について
⑤いつまでも素人でありたい
①トウホグサウナ委員会とは
トウホグサウナ委員会は、東北在住の9名によるただのサウナ好き団体です。
好きという気持ちが溢れ出してトークイベントをしたり自主制作本(ZINE)を出版したりと、自分たちが良いと思った事、応援したい施設をインタビューを通して冊子にしています。
最近では想いが溢れて単行本並みのページ数になってきましたが、施設を応援したいという気持ちは変わらずマイペースに刊行しています。
2018年10月のトークイベント「TALK ABOUT SAUNA」。
ヨモギダさんを始め、オープン前のMARUMORI-SAUNAホンダさんを呼んで開催しました。このトークイベントを機に年1ペースの企画運営をしております。
当委員会の良いところは無理せず、合わせ過ぎず、各々の好き勝手にやれている事です。今後もこのスタンスを大事にしながら、サウナの啓蒙活動をしていければと思います。
②MARUMORI-SAUNAとのあゆみ
2018年4月21日に仙台市錦町公園で開催されたアースデイ東北にて、MARUMORI-SAUNAを作ろうとしていた運営陣の皆様と初めてお会いしました。
その頃は私たちにも「トウホグサウナ委員会」という名前は無く、サウナと聞けばどこにでもすぐに向かう純粋なサウナ好きの一人として集い、運営の皆様の話を興奮しながら聞いた覚えがあります。
先ほどご紹介した同年のトークイベントで、運営陣のホンダさんがMARUMORI-SAUNAをプレゼンをした時の、会場全員の心を掴んだサウナトークは忘れられません。
それから時は流れて、私たちがトークイベントをしたり本を出したりする横には、常にMARUMORI-SAUNAが側にいてくれたといっても過言ではありません。
MARUMORI-SAUNAの認知度も高まってきて、これからだという時に、台風19号による被害がありました。
台風直後にご連絡をいただいた時、MARUMORI-SAUNAを含めた不動尊キャンプ場の台風被害は悲惨でした。「再開をする為に力を貸して欲しい」とのSOSをいただき、すぐさまクラウドファンディングを行い、多方面からご支援をいただきました。それを基に復興に向け…というタイミングのコロナ禍。
オープン以来逆風が続きました。それでもMARUMORI-SAUNAは力強くサウナを暖めて、私たちを迎えてくれています。
そして2021年11月6日の蒸祭。私たちトウホグサウナ委員会の「サウナが好き」という気持ちに共感いただき、快く共催を引き受けてくれました。
蒸祭を終えた翌日に目にした、たくさんのイベントの感想。その感想を噛みしめながらキャンプ場やMARUMORI-SAUNAを眺めていると、自然と涙腺が緩みました。本当に開催できて良かった。
これからもお互いのペースを保ちながら、サウナの楽しさを共有出来たら良いなと思っております。
MARUMORI-SAUNA
住所: 宮城県 伊具郡丸森町 不動64-1 不動尊公園キャンプ場
③トウホグ蒸祭開催のきっかけについて
二つの大きなきっかけがありました。
まず一つ目です。
2021年の初め。音声SNSの「clubhouse」にて、一度だけトウホグサウナ委員会でトークをやりました。
その時のメンバーは委員会、十和田サウナ、MARUMORI-SAUNAです。主にサウナ施設の情報共有や十和田サウナオープン前の着工の話をテーマに話していました。
そんな中、2020年に宮城県にある秋保温泉エリアのホテルが、セルフロウリュ可能になり賑わっているという話題に。今年秋保のホテルエリアでサウナのイベントができないだろうか?あの万平蒸祭のように…
(*ホテルマウント富士にて2020年11月14日~15日開催)
そんな話をしていたところに、偶然マグ万平さんがトークルームに入ってきました。思いきって蒸祭の話をしたところ「是非やりましょう」と。ノリ軽!
そんなわけで2021年にトウホグ蒸祭をやろうと決心をしました。
二つ目です。
MARUMORI-SAUNAのホンダさんと私は近所に住んでおり、お互い違うサウナへ向かう途中にばったり会ったのです。
私がMARUMORI-SAUNAの予約カレンダーに記載されているイベント企画日程が、実際の告知日とズレている事について触れたところ、イベントをやりたいのに日々変化するコロナの状況に企画が難航しているとのこと。
そこで「共同で蒸祭を開催しませんか?」と持ちかけたところ、ホンダさんは即答で「そうしましょう」と。ものの2、3分でトウホグ蒸祭の企画が決まりました。トントン拍子で企画が決まったのは、お互い信頼関係があったからだと思っています(思って良いですよね?笑)
かくして、
・万平蒸祭のようなイベント
・MARUMORI-SAUNAの復興を象徴するようなイベント
この二つの目標に向かい、企画が始動しました。
開催までの約半年間はゆったりとした打ち合わせでしたが、開催に近づくにつれ、頻度と内容が濃くなっていきます。
今回のイメージポスターは、「日本サウナ祭」のデザインをモチーフに進めましたが、トウホグに息づく自然の原始感を出したく、トウホグサウナ委員会のキャラクター「ゆるサウナくん」を活用する事で、土偶感も出てオリジナリティ溢れるデザインとなりました。
イベントのイメージポスターも仕上がり宣伝をすると、半日経たずにチケットは完売しました。
ご参加頂いた皆様にはこの場を借りて改めて感謝致します。ご参加できなかった皆様へ、来年は規模を拡大して開催出来るように考えていますので、また開催の際にはよろしくお願いいたします。
今回の定員60名の制限は、台風19号の被害による川の修繕工事が整っておらず、人数過多になると皆様にご迷惑をかけてしまうことと、コロナ渦での開催にあたり感染対策を踏まえての人数制限でした。
川の修繕は来年には完了している予定なので、より丸森の自然が楽しめるのではないかと思っております。
④トウホグ蒸祭について
今回は県外から、交流のあった様々な方たちに集合していただきました。
・のちほどサウナでクルー
・まんきつさん、高石さん
・しらかばスポーツ&ジートピア CAPTAIN KUROさん
・井戸端サウナ
・ペンギン文庫
・つなかん一代さん(当日不参加の為トークイベントにて映像で出演)
私たち運営も、イベント開催にあたり参加していただいた皆様に全力で楽しんでいただこうと準備をしました。
・芋煮の振る舞い
・湧水を使用したオリジナルコーヒーの提供
・シークレット熱波師の参加(キュア国分町加賀さん、やまびこの湯イズちゃん)
・箱庭サウナの作成(丸森運営チーム 今野さんお疲れ様でした)
・トークイベントの実施
今回のイベント開催に合わせて快くボランティアを引き受けてくれた、岩手県在住のサウナを愛する皆様、湧水を提供してくれた汗友(サウナルーチンがほぼ委員会と同じ)に、この場を借りて改めて感謝いたします。超助かりました……!
イベントはスタッフも入れれば100人弱。キャンプ場が人でいっぱいになってしまうのではないかと少々心配しましたが、当日を迎えてみれば各々がゆったりと楽しめる時間を過ごすことが出来たのではないかと思います。
私はほとんど受付と振る舞いコーヒーのエリアにいるか、トークイベント準備に奔走していたのですが、各エリアを一言ずつご紹介していきます。
・箱庭サウナ
「体験と販売ができるサウナを作りたい」と丸森チームの今野さんより提案がありました。
イベント当日の午前中まで作業が続き、お昼過ぎに完成!というライブ演出により一層その存在が際立ちました。私も体験しましたが、非常に入りやすい輻射熱で「本当にできたばっかりなのか?」と疑いましたが、とても気持ちの良いサウナコンディションでした。
イベント翌日の朝に、サウナ室でコーヒーを飲みながら景色を眺めたのは、最高の思い出になりました。
・焚き火エリア
台風19号の被害前にはなかった焚き火エリア。素晴らしい紅葉の中でトリップ出来る環境は、参加した皆様にも唯一無二のものとして印象に残ったのではないでしょうか。
・MORZH MAX(熱波用)
シークレットでキュア国分町の加賀さん、やまびこの湯のイズちゃんによる熱波が行われたのがこちらのテントです。素晴らしい火力でしたね。
・MORZH (スダさん仕様)
岩手県在住のスダさん提供によるMORZH。外観は一般的なMORZHですが、テントサウナの中に入ると沢山の工夫が仕掛けられていて、入った人は満足していただけたんじゃないかと思います。
私自身もストーブガードの作成や、足が冷えづらい座高の高い椅子などを初めて見たときは、拍手喝采でした。いつもリペアを頼んだり心強い汗人としていつも助けられております。ありがとうスダさん。
・MORZH(トウホグサウナ委員会仕様)
提供トウホグサウナ委員会のフラッグが目印の委員会テントサウナ。こちらは富山のCOHOKAさんよりイベント用にとご提供頂いたオリジナルのアロマオイルを仕様したテントサウナになりました。私も香りに包まれたかった……。
・SAVOTTA(西会津テントサウナ委員会仕様)
当委員会メンバーでもあり、暮らしの体験宿「ひととき」を運営するゆうこさんご提供のテントサウナ。外観も可愛く装飾されており女性たちにも人気でした。
持参していた「カリンバ」という楽器とサウナとの相性が抜群で、イベント終了後みんながこぞってカリンバを購入するという現象を産み出しました。次回は全員カリンバ持参による倍音カリンバで、サウナ界の77 BOADRUMみたいに野外で響かせられたら……と個人的に思いました。
・しらかばスポーツ(MORZH MAX)
トウホグで本格的なウィスキング体験は滅多にできない!ということで貴重な体験ができるブースになったのではないでしょうか。イベント開催間近に「予約はジャンケン大会にしよう」という提案もナイスでした。
ウィスキングを受けた方々の素晴らしい体験談もたくさん上がってましたね。
・井戸端サウナ
秋田県の東成瀬町から出張サウナとして参加いただきました。クラウドファンディングでもコメントを書かせていただいており、当日でき上がった軽トラサウナを見るのをとても楽しみにしていました。イベント終了間際に入らせていただきましたが、すごく良い香りと温度で、木が馴染むにつれて今後もどんどん良くなるのをビッシビシと感じる良いサウナでした。大人気でしたね。
・MARUMORI-SAUNA 本館
サウナベンチが広くなり、さらに貫禄が出ているMARUMORI-SAUNA。輻射熱もバッチリで、たまたま入った一回がキュア国分町の加賀さんによる熱波という、MARUMORI-SAUNA×キュア国分町の贅沢なセッションを受けることができました。
・ペンギン文庫
いつもお世話になっているペンギン文庫。今回も抜群の選書力で本を選んでいただいた上に、まんきつさんのサイン会ブースの隣で導線を作ってくれました。できたてほやほやの『TOHOGU SAUNA ZINE』の販売もしてくれました。
・まんきつさんサイン会場
新設された小屋がちょうど良くサイン会場として機能しておりました。サインはもちろんゆったり会話もできたのではないでしょうか。
・芋煮、湧水コーヒーエリア
「委員会もなにかふるまいたい」その答えが芋煮とコーヒーでした。皆それぞれにこだわりがあり、サウナ並みに熱いエリアとして稼働しておりました。秋田県ののら珈琲さまと試作を重ねた上でできた『トウホグサウナブレンド』をふるまえて、個人的にも嬉しい企画でした。
・のちほどサウナでクルー
ほぼ打ち合わせなしの突撃レポにもかかわらず、素敵に撮影していただきプロの魂を感じました。イベント翌日には動画がアップされ、その早さには大変驚きました。イベントの余韻に浸ろうとした時のまさかの動画アップ、自身の芋煮アナウンスで余韻はぶち壊されました。ありがとうございます(笑)。イベントのダイジェストはのちほどサウナでご覧になれます。
以上が各ブースのご紹介でした。あっという間の約半日でしたが、当日はゆったりと時間が流れる素晴らしいひとときだったなと思います。テレビの報道取材が入り、イベントの様子が生放送されるなど、予想外の事も起こりました。
最後のお客様の受付を終え、ベンチに座って会場を眺めていると、MARUMORI-SAUNAのホンダさんが来て「イベントは大成功ですね」と声をかけてくれました。遠くで蒸される人々を二人で眺めている時間は、サウナと同じぐらいととのいました。
イベント本編が終わったあとは、トークイベントをやったりコテージで打ち上げをして美味しいお酒とイベントの成功について話をしたりどうでも良い話をしたりと、最高の一言に尽きました。沢山笑った思い出と共に記憶に残りました。
翌朝は運営陣の皆で各サウナを堪能しながらゆったりと片付けをする豊かな時間を過ごしつつ、ツイッターなどに蒸祭の感想がどんどんアップされるのを目の当たりにして感動しました。片付けを終えた後に冒頭の集合写真を撮りました。改めて良いイベントでした。
⑤いつまでも素人でありたい
開催のきっかけは大きく二つありましたが、実はもう一つのきっかけがあります。
2018年の第3回「日本サウナ祭り」に参加したことです。
「こんなイベントをいつかはやってみたい」と思っていたところでトウホグサウナ委員会のみんなと出会い、今に至るわけですが、正直こんなに早く実現できるとは思っていませんでした。昔の自分と同じように誰かがサウナに感動し、生活の中でプラスになってくれれば、と思いながら今回のイベントを企画しました。
昨今はサウナブームでいろいろありますが、良いサウナは伝えたい。その気持ちは大事にしたいなと。そこに磨きをかける。いつまでたっても感動できる素人でありたい。この気持ちをずっと忘れないでいたいと思います。
最高だ!と何回も書いてしまうホームサウナに、感謝を持って通い続けたいです。
それではサウナイキタイアドベントカレンダーの12月4日の記事を終えたいと思います。
サウナ入りにいこ
あれ、涙が・・・これまで色々とありがとうございます!!みなさんに支えていただいているのだな。と改めて認識しました。 また、イベントやりましょう!!
委員会のみなさま、サイコーなイベントありがとうございました。未だ蒸祭ロスから脱出できません。。。来春の小屋サウナオープンイベントに照準を定めて越冬します。
👍
改めてすばらしいイベントありがとうございました!いちファンとしてトウホグサウナと委員会さん応援していきたいです。
ナイスサウナ!
👏👏👏サウナにかける熱い思いに感動しました!改めて蒸祭成功おめでとうございます!お疲れ様でした!来年こそはぜひ参加したいです!
トウホグ蒸祭お疲れ様でした。「いつまでたっても感動できる素人でありたい。」素敵な言葉です!とても共感しました!
遅ればせながら拝見させていただきました♪ 憧れのトクボクサウナ委員会の皆さんとお会い出来てトウホグ蒸祭にも参加出来て最高のイベントでした♫また来年参加出来る様に日々のウィスキングを頑張ります🌿
トウホグサウナ蒸祭り 理想的なサウナイベントでした まったり、ゆったりそしてじっくりサウナに入れて 自然と共に在る素晴らしさ また、どこかのサウナで
コラム最高でした。想い素敵です🔥