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2023.05.05

1回目の訪問

サウナ飯

新越泉

[ 東京都 ]

薬師の池→ブロードウエイ→れふ亭→モナコでFPS→鎌倉酒店→陸蒸気からの寿湯で湯気に転職

昔の僕が中野ステージを最短時間でクリアするチート
無くなってたりもしますが

開幕、上上下下左右左右BAをコマンドするのは新井薬師駅だ

再開発でスタート画面が変わる
駅前ビルが消えるウッウッ

でも知らない隠しダンジョンがあるんだって!

喜び勇んで来たものの…なかなか見つけられなくて、攻略本(グーグルマップ)を見ながら辿り着いた新越泉ビル

アーシーな岩肌を思わせる壁とアールを描くRC ポストモダンが影を落とす
外観の調和はまだ無い

エントランスを下るとホテルの様なフロント
裏手にはとてつもなく広いロビーと大きな円柱
曲線に外観との繋がりを見た
柱は地中から上階に伸びているかの様だった
保育園がある2階は135坪ありかなり広く、スケルトンにされる前の平面図では、曲線をふんだんに使用した有機的な間取りのデザインだった
フィットネスでもあったのだろうか
少し繋がった
この辺でセーブしといてダンジョンに潜ろう

2フロア分程階段を降りた先に脱衣場がある
やはりとても広くストレスが無い

浴室もかなり広い
ジェット、バイブラ、電気風呂がある白湯浴槽
奥まった場所には替わり湯のやすらぎの湯
槽内に段差を設けてあり、半身浴も出来る
地下のさらに奥まった所にあり、隠れ家の様でワクワクする

馴染みだと思っていた薬師の地下深くにこんな素敵な空間があっただなんて知らなかった
何だかとても嬉しい

歩行導線の幅もあり、すれちがい通信してもぶつかることはない
カランの間隔もあり、シャワーが後ろの人にかかり、テレレレと突如モンスター化する事も無い

サウナ室は二段ベンチで10人位は入れそうだった。現在は6人までという制限がある

遠赤外線サウナで室温計は90℃を指していた。
座面、壁面からの熱、体感としてはもっと熱い
メラメラと発してくるガスストーブは地下に眠る太陽の様で、僕は汗まみれになってしまった

出てすぐのバイブラの効いた水風呂はとても広く、4.5人は入れるキングスライムサイズ
とても心地良い
補給される新水は16℃位でとても冷たかった

整い椅子なんて無いのでそこら辺で休憩した
長く浸かっていたせいか心地良い疲れが襲う

なんで地下なんだろ
浴室の天高と坪数を目測で確認するのを忘れていた。女湯はどんな風なんだろう
階段の段数は違うのかな

少しだけ謎を残し、ダンジョンを後にした
また冒険に来よう
そしてビアンカかフローラに聞いてみよう

ベホマズン!

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2023.05.03

1回目の訪問

水曜サ活

怪奇!失われたゴールデンウィークの巻!

どこ行ったの?僕の連休テッテレー
仕事に奪われた…
きっと冬の亡霊が春風に紛れ掠め取って行ったのだ(涙&遠い目

晴れわたる空の色 忘れない日々のこと)

スピーカーからロックンロール
そんなことがきっかけだったり

川越街道をくるりと方向転換
刻むビートは進む ゆっくりと

面倒くさいとか休みたいとか、ユニバ停電すればいいだなんて

言葉で汚れた心を洗う源泉がここにはあるよ
到着したのは前野原温泉さやの湯処

枯山水の苔庭と古民家が迎えてくれてもう鼻血出そう

脱衣場でうおりゃーと何もかも脱ぎ捨てて浴室へ

タオルを忘れて引き返す

コマ送りみたいな速さで身体を洗い、露天の源泉浴槽へジャポンした

含有成分も非常に多い高張性の強塩泉
ウグイス色で香り高い
汲み上げ量が限定されるこの地域ではかなり貴重だ 
掛け流しと言っても、一度汲み上げた温泉をパネルタンクに保存し、浴槽へ流す事が多い
仕方無い事だが、酸化し変色してしまう

ここは一度も空気に触れることなく地下1500メートルから浴槽へ注ぎ込む
足元からの自噴泉に近い、理想の補給形式だ
量に比例して浴槽は小さめだけど、とても新鮮
気分は温泉旅行
地球のめぐみよ 癒やしのちからが溢れ出す)

奥にあるスチームサウナへ入るとヨモギの香りが包む
視界はとても白く絶えず湧く蒸気

手前の椅子に座り、攪拌用のダクトから送られた風を浴びる
低温ながらも対流が起こりかなりの熱さだった
急に強風になったらどうしよう!
ガクブルしながら見ていたが、そんな展開はなかった

中の水風呂へ入る
備長炭の壁面から水が流れ込む
水温は15℃程で心地良い

そのままドライサウナへ
4段式のタワーサウナ
座面は奥行800程あり、広々している
スチームの余韻か、温泉か
90℃程のコンフォートの割にはすぐに汗が出た
テレビでバラエティ番組を見ながらまったりしていた これぞGW(ガンバレわたし)

やがて限界が来て水風呂へ
浴槽は深く対流は少ない
とても良い感じでヒンヤリした

備長炭の表面をさやさや流れる水を
うすぼんやりと眺めていた

露天の椅子へ移動し休憩。
庭園に流れる緑の風がとても心地良く身体を撫ぜた
何だか今夜は良い夢見れそうだ

湯上りに縁側でサイダーを飲んだ
は〜今日はいい日だな
心もべっぴんさんになれたかな
リピート再生ボタンを押し、いつもと変わらぬ歩幅で帰った 
足早にならず 確かめながら

さよなら また明日!

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2023.04.28

1回目の訪問

破風屋根に懸魚 ハレの空にとても似合う

宝設計がリニューアルした常盤湯

懐かしさと新しさが同居した素敵な銭湯だった

露天とを隔てるガラスサッシが開放され陽光が差し込む 

夕立のあとのような清々しさを感じた

露天には天然温泉が使用されている
新たに掘削されたのではない
昭和33年に掘られた井戸が一度枯れた

枯渇する要因は多々ある
季節とか、近くの大規模工事で水脈が変わることも 例えば地下鉄とか

50年近く枯井戸だったが、リニューアルに伴い何故だか水位は回復し、天然温泉として蘇った

ナトリウム冷鉱泉、立派な療養泉だ
熱い温度でなくても体はとても温まる
高温湯はヒートショックの要因にもなりえる
通ってた常連さん達にも長生きしてもらって末永く愛されるといいな
井戸の中には龍神が棲むという
江戸の水神は粋な計らいが得意なようだ

二重サッシのサウナ室
北国の住宅みたいで雪の日も安心です
このサウナを施工したメーカー、サンエンジニヤリングは昭和ストロングと言われるタイプのサウナを数多く昔から作ってきた。
ガスによる強い熱、こちらは遠赤ガスストーブとロウリュを備え、送風装置の付いた電気式の2機が設置してある

ランプが灯り5分間ロウリュが続く
ノズルからストーンへ それはやがて上段まで送られた
灼かれた上で蒸気で高温調理された
ちょっと熱くて無理だった
令和ストロングな部屋から水風呂へ

水温は15℃位で心地良く
泡の混じった硝子細工の様に
僕も溶け込んでしまいたくなる程気持ちが良かった
椅子に座って休憩した
天然石と富士の溶岩が聳える庭園
蒸した苔やシダが美しかった
ここにあった池にいた鯉はアライにして美味しくいただかれた訳ではなく、何処かの水の中、のびのびと泳いでいる

柄が色っぽい2尾は看板に封じ込められている様だ

故早川絵師の見事な動きのあるペンキ絵は田中みずき氏の絵に変わってた

白い富士山に宝船が浮かぶ
とても素敵だった
ペンキ絵は浴室だと湿気により劣化する
恒久なモノではないが、だからこそ美しい
打ち寄せる波が産む泡沫の様に

数年毎に描き換えられる運命を持った芸術だ
そして新たに描かれる度に人々を魅了する粋なエンターテインメント

早川さんはだからこそ変わりゆく景色の一片を切り取ったのだろう
瞬間が連続し未来を繋ぐ
田中さんは過去を受け継ぎ、白く新しい常盤湯を描いていた
きっとこれからも愛されるだろう
10年が過ぎ100年が過ぎても

根幹にある物は変わらない
粋な風呂屋は江戸の宝でい!

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2023.04.27

2回目の訪問

美しの湯

[ 東京都 ]

極楽湯、美しの湯、SPA成城が並ぶ練馬から世田谷にかけてのROUTE8
排気ガスとゴムの灼けた臭い
渋滞とクラクション
取締の警察
ここを通るといつもどれかに捕まってしまう

さて、本日私が捕まったのは美しの湯
高井戸の街に貢献を続ける内藤家の屋敷林があった場所
駐車場には源泉のパネルタンク、脱気塔が多く見られ、火気厳禁のパウチが貼られてた
恐らくメタンが出てる
シエスパを思い出すが、メタンは有効利用すれば重要な資源だ

シエスパはそれが出来なかった 見えない部分を怠り、ブランディングの意味を違えていた
こちらは屋外にあり安全、かつ980円と財布にも地球にも優しい施設

そして全面禁煙で空気が綺麗
喫煙者の僕にはちょっとアレだけど…コーヒー&シガレットはほんの少し自分と対話する余計な時間だ少し豊かにする
でも誰かを不快にさせるならば、ダメだゼッタイ
1600メートルの深度(凄く深い!黒湯よりも深く沈んだ石油に成る前の素材)から、湧き出る琥珀色の温泉はナトリウム高張泉 含有される豊富な成分により浸透圧が高い 

原子旅団が入り込み、肌刺激は強く、少し重い感じがする。皮膚はふやけないが、体内の水分は抜けてく 湯あたりには注意

サウナ室はTOMOEの遠赤外線ガスストーブ
とても強い熱量だった。ヒバの三段ベンチでとても広く、少しだけ塩分を含む温泉施設特有の臭いがした

水風呂は18℃位でとても入りやすかった。吸込みと吐出、水流が浴槽内にあり、新鮮でとても冷えた
やはり、オーバーと対流がある水は美しい
湯もそうだ。重力に押し付けられた静寂な浴槽も綺麗だが、留まりは澱みを産む
循環し蘇り、水面を波打たせんとする湯が好きだ
露天の縄文式サウナ
縄文時代に今で言うサウナがあったかはまた別の話だけど、温泉はあったかな
低く小さな扉を抜けTOMOEのガスストーブにまた会う
ストーンが置かれ、1分毎にオートロウリュされる
ミストでもスチームでもない低温多湿なロウリュサウナだ
乾いたmokuタオルを一枚ずつ掛けられた様な柔らかな蒸気が身を包む
こことドライを行ったり来たりした
何と表現していいか分からないんだけど、凄く気持ちの良い汗をかき、心地良かった
自分らしい汗というか

露天の屋敷林で外気浴
Nomore花粉!Nomore WAR!

戦いは終わり、新緑の香りと柔らかな風が午後の陽だまりの中を通り抜けていった

こんな長い凪がいつまでも続けばいいな

ルート66みたいなロマンチック街道を家路に急いだ
ハーレーではなく原付に乗って
BGMはチャック・ベリー!

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2023.04.22

1回目の訪問

サウナ飯

第二宝湯

[ 東京都 ]

幼い頃の僕は何に成りたかったんだっけ

4月20日の午後
保育士さんに連れられ僕の横を手を振りながら子供達が通り抜けてった

不死身のヒーローだったか
突然金髪になったり、警官が自転車こいでスポーツカーに追いつく、電気を通さない体だったりする立役者

そんな事考えていたら地球の天沼でまた道に迷う

レリーフにたからゆの文字を見つけた

やっとこ暖簾をくぐり中に入ると富士山の絵 丸山師匠の作品だった
前にはカラフルなEamesシェルチェアが並んでいた
ミッドセンチュリーを象徴する名作
レトロでありながらも、未だに機能美と存在感を放っている この店に凄く似合う
椅子が発売されたと同じ頃、たからゆが創業した

浴室に入るとまたも富士山のペンキ絵

朱橋の如く塗られた大梁が渓谷を跨ぎ丸山ブルーを引き立てる

低いカラン
昔の銭湯は椅子を使わず床に座って体を洗っていた
足元のタイルは磨かれピカピカだった
井水や鉱泉ならどうしても輪染みができる
それなのにだ

湯は絶妙な熱さ、とはいえ41℃程なのだけど少し特殊な感触だ。近くの天徳泉のようなズシリとした感じとは違う、炭酸泉に似て、水分子が肌にチカチカ当たる感じがして凄く心地良かった

上を見上げるとペンキ絵の中に入っているみたいだ

後から増設されたサウナ室

コンフォートと書いてあるが100℃をゆうに超えていた
サーモが奥にあり直接熱を浴びないからだ
設定温度に届くまでストーブは熱を発し続ける
熱い!もうだめだ

私の戦闘力は530000です…ですが、もちろんフルパワーであなたと戦う気はありませんからご心配なく…
とストーブに別れを告げ一目散に水風呂へ逃げた
脱衣場の椅子で休憩

内装下地、間取り、埋設部はそれ程変わっていないと思う。だけど壁紙、床材、シンクそれぞれ新しく改修されてたり、ノスタルジーさを残しながらも清潔で洒落た空間だった
老若男女、外国人やサイヤ人でも楽しめる様に工夫がいっぱいあった
愛されないわけがないんだ
そうそう目的がもう一つありましたよ

お待たせしましたね…さぁて、第2回戦と行きましょうか…電気風呂です
何事も苦手と言わず立ち向かわなければいけませんよ、ドドリアさん
電気風呂の目安は3分程度
浸かってみたチャポン

ブブブブブ!ギャー!!死ぬ死ぬ!!

《絶対にゆるさんぞ!○ケラども!!》
声なき声を上げ3秒で飛び出した

でもいつかはなりたいな
平静な顔して、痛くも痒くもありませんよ
なんて言い放つ男 
第一希望しか見えないぜ不死身のエレキマン!

ガラナが好きです

電気湯以来かな カツゲンも飲みたい今日この頃です🥛

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2023.04.19

1回目の訪問

水曜サ活

三浦氏と縁のある永島家の長屋門をくぐると
重厚なRC造の建築物が見えた

浴場建築の第一人者、海老沢宏さんの作品だ
箱根天山を始め、多くの温浴施設を手掛けている
天山はその誕生、歴史、変遷と全てが魅力的でした
僕には反逆とさえも思える程の自然との共棲、温浴施設の在り方、なんて言い出すとキリが無いのでまたの機会に

ここ、のぼり雲は同氏が設計を手掛けており、当時のコンクリートを主体としたモダン建築からのアプローチ

バブルの健康ランドブーム時代に大量生産された施設(これはこれで僕は好きです♨)に対するアンチテーゼすらも感じた

重厚であり柔和

アールを多用したり、木や砂岩石、自然素材と
さえも調和している
包む木々、凹凸のあるランドスケープと共に

雲の様に階段を登る

入口には蝶契りが施された無垢材があった。収縮する木材を楔で止める技法。木目の中を蝶が飛んでるみたいでかわいいね

浴室へ入ると八角形の天井が目に入る
採光窓から光が差込み、RCの梁によるレンブラントの絵画の様な表現に圧倒された

内湯とカランの仕切りの壁も開口計画が絶妙で不思議と圧迫感は無かった

柱を巻く木材がコンクリートという素材をこの空間の底にある湯へ繋いでいた
ナトリウムと炭酸水素
香りのなかには海と森の記憶を感じられた
良いお湯!

露天にあるサウナ室
二重扉で温度の逃げは少なかった
95℃程でひりつく熱さは無いけど、安定し、とても心地良い空気だった。タオル交換等でセンサーが起動し熱を発しだす頃が一番熱いのだろう
照明はケイカル板の上に珪藻土を施した関節照明
まるで和紙の様に柔かい光を放っていた
館内全体に流れる映画音楽や洋楽のイージーリスニングが室内にも流れていた。後味の良い映画のエンドロールを観ている様な気分だった

水風呂へ
人が入ることによりオーバーされる掛け流しの水風呂はとても綺麗でキンキンに冷たかった

外気浴にはカランの椅子やベンチが置かれている
そこら辺の板貼りの床でも寝転がっている人々
僕も真似して端の岩陰で寝てみた
風が気持ちよくって何か解放的で良い気分だった!

20年という月日はやはり経年からによる劣化は否めないけど
シーリングを打ち替えたり板を張り替えたり維持している
何よりも写真ではなく、海老沢氏の作品に直に触れ、体感することによって感じるモノは僕にとってとても大きかった
恐らくこの様な施設が造られることはもう無いのかもしれない

ここをホームとし、僕の記憶に留めてくれたガナハコさんに感謝のバイブスを京急車内から送っております♨

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2023.04.18

1回目の訪問

豊島園 庭の湯

[ 東京都 ]

魔法は存在する−スティーブンキング

回転木馬エルドラドがまた時を止めて3年経つ

としまえんが好きだった
年パス買ってプール行きまくってました

中でも100年以上前にドイツで作られコニーアイランドから来たエルドラドの美しさ

初めて見た時はPistols聴いた時より衝撃受けた

軋む音も何もかも、それぞれの木馬の顔も、大好き過ぎて最終稼働日には泣いた

涙よりも塩辛い温泉が庭の湯にあるよ

ヨウ素を含む強塩泉、庭というよりは森に囲まれた広い露天風呂に浸かりながら在りし日の思い出にも浸かってた

(涙ちゃうで!温泉目から湧いとるだけや!)
内湯には炭酸泉と温泉のジェット
楕円形のマイクロバブルバスには強い水流があり、としまえんの流れるプールを思い出させやがります

頭の中のあの頃は良かったを全て燃やす為にサウナ室へ

サウナスペースとしてサッシで区切られおり、空調管理されている

タオルを借りて入る

ログハウス調で仄暗い空間
座面は張替えられ以前よりは明るさを感じた
90℃程でじっとりと重く、汗はすぐに出た

ガッシングシャワーでビックリしてから水風呂へ
15℃程だが感触は滑らかで気持ちが良かった
きっと軟水なんだろう

少し休憩して水着に着替えバーデゾーンへ

プールで昆布の様にひたすら浮いて楽しかった

奥に本格的なサウナ小屋がある
アウフグースの受付を済ませ中に入る

ハルビアのタワーストーブが5基新設されていた
オートロウリュ配管も!

ベンチはとても広く快適だった
アウフグースが始まると同時にオートロウリュされた
心地良い蒸気が空中に留まる

アロマ水がストーンにかけられ音と共に香りが昇華した

シンプルで力強いタオル捌きで何だか色々すっ飛んでった

庭園の中で外気浴
青々とした木の葉の陰で鴨が遊んでいる
今日がとても良い日に感じた

メトス製の薪テントサウナも新設されてた

少しだけリニューアルした庭の湯
とても素敵だった

閉園から少し静かになった街
子供達の歓声が好きだった

エルドラドは現在、一時解体され西武グループの倉庫でメンテナンスされている

いつかまた魔法の様に人々を楽しませる時を待ちながら

遠いか近いか分からないけどそんな未来を気長に待っている
ガラスの仮面の新作を待つように

ハリーポッターミュージアムが落成しこの街もやがて魔法に包まれるのかな

そんな素敵な未来を想像しながら
良い気分で施設を出た

外からチェスの大きな像が見えて興奮度はmax!

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2023.04.16

1回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

お仕事の帰り道

鉛ほど重くガメラの影の様に大きく黒い雲の下に入った

気圧の影響だろうか 何だか眠気に襲われた
酸素濃度が低下しているんだろうか
前はもっと鈍感だったのにな

などと考えていたらパタパタと雨が落ち
雷鳴が響いた

ああ、これダメなやつだ…

後ろからガッシングシャワーの縄を次々と引きながら追いかけてくるジーニーみたいな雨だった

たまらず逃げ込んだ阿佐ヶ谷の玉の湯

僕が西荻に住んでいた頃に心底惚れ込んでいた銭湯も名前が玉の湯だった
そこから戎に行くのが好きだった
近くに駄菓子屋があるのも何だか良かった

しかしある日突然マンションに変わってしまった

絶望と共にうちのタマ知りませんか?
とウロウロしたのは秘密だよ

素敵なタマがいっぱいいるけど
阿佐ヶ谷のタマもとても素敵だったニャ-

ボイラー室を覆うコンクリートの壁がまた古くて心配になる格好良さだった。
雨に濡れ、色が変わっていた
マルフクの看板がとても似合いそうだった

屋根には青い瓦
秀和レジデンスボーナスポイント、まあこちらの方が先だと思いますが

なんて眺めてたらびしょ濡れになった

料金を払い暖簾をくぐる
この瞬間が好きだ

格子天井の広い脱衣場
窓の外からは烈しい雨音 ショパンではなくラフマニノフみたいだった

贅沢な雨宿りだ
浴室には伊豆の風景と富士山のペンキ絵

天井はとても高く、水色が塗り重ねられ海の中の様

浴槽はジェットとバイブラがある熱いお湯(とても熱い!)
じっこうのぬるゆ、水風呂はとても広かった

サウナ室は遠赤外線ガスストーブが設置してあり100℃を超えていた。ヒノキの良い香りがした
扉のガラスからは富士山が見えた
上段に座るとさらに熱い 音の無い空間で汗をかく

水風呂へ
19℃位で常にオーバーフローしている
透明で綺麗だった
循環やチラーによる温度制御はないが、絶え間無く補給水が掛け流されてバイブラが心地良かった

補給口からの地下水はとても冷たい
タイルを見ると成分の付着が見られない
鉄、マンガン等をあまり含んでいないのか
飲用適いけそうな気がした

すぐ横にベンチがあり休憩
浴室の風景を眺めていた
何気無い会話が行き交う空間
タイルもカランもピカピカだった
こんな日常を愛さずに一体何を愛せというのか

良い湯だったー

外へ出ると雲の陰から太陽が顔出していた
天気も僕もととのったみたいだ

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2023.04.13

1回目の訪問

文化浴泉

[ 東京都 ]

春眠不覚暁だなんてまるで今日の僕だった!

誇れる事ではない

ぼんやりしていた割には奇跡的に遅刻などせずに済んだ

 産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂)

そんな中でくしゃみをしたり、目薬をさしたり

少しだけ眠い 冷たい水でこじ開けなければ
改良されたブンヨクへ
ス○ッツのメンバーは文化服装学院出身だった
ブンプク

でもブンヨクの水風呂は凄いんだよー
通常は濾過循環配管の途中に熱交換器があって、温度制御(この場合は冷やす)するんだけど、人が入って溢れた後の水位保持で補給される水もチラーに冷却されたキンキンの水なのだ。これはレボリューションだ

12℃位でバイブラもある。温度差により白く湯気が立つほどに

サウナ室へ
前室があり、開閉による温度低下を防いでいる
そこからも感じる室内の熱さ

サウナ室はリニューアルなんてレベルでは無い程に素敵だった。前とは極端に質が違う。全く別モノになった
sawoのストーブはハニカムな木製のガードに囲まれオートロウリュのSUS配管が降りている
まだ新しくツンと木の良い香りが鼻をくすぐった
羽目板の壁と天井は保温性も良く、しっかりとした造りだった
設置したサウナメーカーは巣鴨湯をはじめ数多くの良質なサウナを施工しているU-spec社だ
円や自由な曲線の造形をも木材で施工する

重厚な熱い空気の中でピアノの音が跳ねてた

It's eazytoremember
僕の好きなビリー・ホリディもカバーしている歌が流れた
ゆったりとしたテンポのメロディは空中に譜面が浮いている様だった

オートロウリュの時間が来るとスポットライト里中満智子)がスターsawoを照らす
上段はすでに灼熱だったが、更に熱が襲う
インストゥルメンタルとストーンの音

……!

すっごくあちくてびくりした!←語彙力0

あせだく!ミズー!←語…−13

水風呂に据えられたバイブラの泡が体表面を撫ぜて熱を奪っていく
何だかそれがとても心地良くて、冷たく軽い感覚に溺れてしまった
多分このまま空も飛べるはず

休憩室へ

ダークトーンの内装で纏められた室内は映画館の様だった

10脚以上の椅子が同じ方向に置かれている
サーキュレーターの風と間接照明が、視覚触覚共に心地良かった
エンドクレジットが終わった後のスクリーンをずっと観ている様な
忘れたくない瞬間の中にいるみたいだった
 
すっごく感動した

二度と戻らない美しい日にいたんだと
明日か、またはその先の未来にそう思うと予感がするほどに。

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2023.04.11

2回目の訪問

東京建物リゾートが展開するお風呂の王様

ここ和光店が最新の王様だ。
旧安田財閥を発祥とし、不動産開発を長きに渡って続けてきた強みがある

駅前のビルや、ここに至っては官民連携の施設内

時には昔の話をしようか
通いなれた馴染みのあの店

初代王様は光が丘にあった

ヒルズ族で週末はごった返していたが、スパ銭感が大好きだった

百貨店といえばプラザトキワな当時の僕には光ヒルズ(IMA)で買い物をして王様に行き大盛軒で食事をするのがステータスだった

それもいつの間にか都との借地契約が終わりあっという間に消えた

引き際もそれは鮮やかだった

最新の王様は3フロア
全体が柔らかな北欧のイメージで内装がまとめられており、これまでの歴代の王様とは一線を画している

オープンして一年以上経ったかな。デビュー当時は県の認可の関係で白湯だった。それでも豊富な炭酸やら最新の設備で1000円なんてとても安いと思った記憶がある。
しかもガラガラに空いていた

一階で受付、浴室は3階。2階はかまくらがある休憩スペース。凄く可愛い!

久々なので嬉しくてイヤハー!プルヤ!と浴室へ

サウナ室は三段ベンチで上段だととても熱い
ストーンにオートロウリュされると見えない蒸気の雲に包まれた

温泉を冷却した水風呂へ
14℃位でとても綺麗で気持ち良い
循環とオーバーフロー、補給水、冷却設備の賜物だった。

露天の外気浴スペースへ
5脚あるリクライニングチェアの一つに寝転ぶと、ほんの少し薄荷を残した春の風が撫でた

花が枯れ、さくらんぼの実る頃
5月の風も少し混じっていた

スチームサウナへ

セルフアウフグースが出来るCAPTAIN STAGのうちわが置いてあった。
へむへむと持って入る
何処に座ろうか

スチームの吐出口ではない
この部屋で一番熱いのはSUSのパンチングカバーで覆われた壁の攪拌装置(僕はミキシマンと呼んでいる)辺りだ。

扇いでみよう そうしよう
《パタパタ》

キャー熱い!

《パタパタパタパタパタ!》

キャー熱い熱い!

バラモンの修行みたいなことをしていたら限界団地がやって来た

少し手が疲れたけど熱くて楽しかった
夏に使ったハンディの扇風機があれば楽かもね

温泉に炭酸が溶けた寝湯は低い温度で心地良く、僕の時間もはらはらと溶けていってしまった
時折、海底火山のように大量の炭酸が湧き出してくる。パチパチと弾け心地良かった
ボンベの交換量、物凄いんだろうな

近くの公園を散歩して帰った
豊かな時間だった

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2023.04.05

1回目の訪問

水曜サ活 サウナ飯

鳥類にステータス全振りした掛川花鳥園!

花と水と鳥の楽園
バードジャンキー🐦の僕にとってはしきじみたいな施設です

オニオオハシを手に載せたり、コガネメキシコインコとナナイロメキシコインコが集団で僕の全身に乗っかってきたり…
アルビノの孔雀は聖獣みたいに神々しかった

ちょっとヤバいな可愛いすぎる貴重な体験で鼻血ブーです
のびのびと自然に近い環境で過している鳥たちは楽しそうだった。

そのフォルムも表情も羽根の美しさも僕の両目がハートになり飛び出してしまいそうなほど美しい

丁度120年前にライト兄弟が命を掛けて飛んだ
鳥からすれば浅い歴史 とっくに飛んでいたのだから
もし言葉をもっと話せたら兄弟の特許にまつわる訴訟が起こったかもしれない。彼らは賢い。

もう可愛さで全てが整ってニヤニヤホクホクしながらドーミーにインしました。

大体の事は、鳥類と糖分とドーミーがあれば大丈夫なのです。ラビスタか湯乃ならば尚良しです。
13階の浴室へ
壁面にはお茶の葉の形のタイルが施してあった。すっごく可愛いです。
ここは茶月の湯、地域性を落し込む演出が素敵だった。
照明は和紙を模したFRP素材の行灯が使用されている。
ガラス繊維に樹脂を染み込ませた独特の質感と模様

光が透過すると、ガラス繊維の模様が浮かび上がる 耐水性に優れ、浴室の空間演出にとても最適だと思った。
大深度掘削により湧出した温泉はアルカリ性で腐植質の香りがした。カラッと焙煎された紅茶の様な色
薄い訳ではなく、アルカリ性ですべすべする。
好きです。掛川。さわやかも

サウナ室は二段ベンチでなかなかの強さ。90℃を超えていた。僕の他に誰もいなかった。

乾いてヒリヒリする熱さの中過ごし水風呂へ

15℃で冷たく新鮮な水はすっごく心地良かった。
露天の縁で外気浴した。

窓からは天守閣を擁した掛川城が見えてとても素敵だった。

城下町を見下ろしていた。
山内一豊よりも高い場所で見下ろせるなんて、ドーミーのおかげだね。ヒトの手による仕事だ

僕は飛べませんが、整い椅子でトべました。

花鳥園からのドーミー
明日はドーミーからの花鳥園で帰りますピヨピヨ🐤

ヤクルト的なアレ

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2023.04.03

1回目の訪問

サウナ室の扉を開けると絶景だった
前面に大きな窓

深い森の中
生い茂る木々の姿が池の水面にゆらめいている

息を飲むような風景
映画のスクリーンの様に釘付にされた

ここはつま恋リゾート
静岡県の掛川。お茶が美味しいよ

長野の嬬恋村とは何の関係もありません、が
お互い意識はし合っているのかもしれません

ヤマハが以前経営していた時は結構なやらかしがありましたが、現在は多くのホテルを展開するHMIに変わりました。

140万平米もの広大な敷地
乗馬クラブがあったり、野外ステージでは数々のライブが行われている。

apbankfesが開催されていたのもここだ。

持続可能な未来を目指すため
音楽を通じその理念は数多くの人の心に火をつけた
または、暗闇を歩く誰かの道しるべになったりもした

蒔かれた種はこれからも繋がっていくだろう
世代を越えて

発起人は坂本龍一だった

窓の上部にはテレビがあり、少しうるさいなあと思っていたけど、戦場のメリークリスマスが流れてきた。

美しい風景には美しいピアノの旋律がよく似合っていた。

幅は10メートルもある巨大なボナサウナ
へむボナ史上最大かもしれない
背面に設置してある3台のストーンを乗せたストーブはサイズも大きくパワフルな熱だった。

5段のベンチ構成
大きくて広い空間
ストーブはもう最大限の熱を放ち、座面はメタメタに熱く泣きそうだった。
足の裏も超熱いんですけどね…つま先歩きしてもやはり熱かった
かかとで歩いても熱かった

下段で寝転がってる人もいた。死んでないか心配したが動いたので大丈夫だった。広いから何をしてもゆるしゆるされしてしまう気がした。
僕も寝たい!
しかしここで寝たら背中が火傷しそうだった

色んな温度、スタイルを好む人がいる 場所により体感も変わる

風景と気持ちの良い汗はどこに座っても変わらなかった。

サウナ室の隣りの水風呂へ
15℃程でとても冷たかった。
景色も素敵だ
サイズは6メートル四方位でかなり大きい。大浴場みたいなサイズと水量だった。

ラタンを模したリクライニングチェアが2脚置いてあった。
僕は露天の岩の縁に腰掛けて森の方を見てた

うすぼんやりと月が見えた
雲は少し晴れ星が見えた

憧れだったのだ 来れて良かったな

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へむ

2023.04.02

1回目の訪問

サウナ飯

(徹夜はするな睡眠不足はいい仕事の敵だ
美容にも良くない)

出張疲れだ
ぽかぽか陽気で眠くなる

クカー

帰りの電車で寝過ごした。所沢とな!
西武線のホームでトトロの発車音メロディを聴いていると改札を出てしまった

所沢に来ると思い出す
昔トトロの森を探索した帰りによく寄った狸自然の湯が好きだった
閉店は寂しかったけどキャナルやスパジャポのZIPが秋に奇跡を起こしてくれる…はず!
夢だけど夢じゃなかった!

三原台の富士の湯に行く予定だったのを変更しベスパへ

駅から歩いて30秒
道を間違えた僕は徒歩10分程かかりました

館内着を受け取った。漫画あったり、クリーム等のアメニティが充実していてすっごく嬉しい!
かるまるといい、王のプロデュースは結構ソフトな部分も突いてきて素敵だな

浴室に入るとビーナスフォートみたいなエンタシスのオブジェが見えた

霧に包まれた水温低めのバイブラ
なんだかとてもリラックスしてしまった

サウナ室へ
ケロ材と国産の檜材により構成されている
甘くふわっとしたケロの薫りが漂う
数百年の生命を終え、100年もの月日立ち枯れてなお太陽に磨かれ、地球の自転による捻れが特殊な性質を与えた宝石みたいな素材…!

ハルビアのストーブが2基 スカイスパだ
国際企業
リニューアルされた特殊な形状の室内をオートロウリュで表情を変えた

マンタさんによるアウフグースが始まる

音楽とアロマと蒸気をタオルに絡め、まるで泳ぐ様にハタハタと緩急ある熱波を届けてくれた。
やさしさに包まれたのだ

その後のおかわり回では天国と地獄のテーマと共にバフンと強い熱風に包まれた。優しい笑顔が一瞬赤い鬼に見えたけどとても心地良かった


埼玉最強(ちょっとジワジワ来た)の水風呂は冷たくて最高だった。でも君こそがナンバーワンだと思った。潜っても大丈夫なんだって。ニルヴァーナするには浅いけど

目を閉じて外気浴をしていると心地良い風を感じた。マンタさんがタオルで扇いでくれてた。嬉しかったです

露天の30度程のバイブラ風呂の中にリクライニングチェアがぶち込まれていた。
なんてコトをするのだろう…!とんでもない!
へむへむと寝転んで気泡の浮力におまかせした

モーターがベルトに回転を伝えギアにより吸気塔から外気を取り込んで送りこんでくる

バイブラの浮力は強かった。
まるで浮いている様な錯覚
青空が見えた
湯と空に洗われた様だ
とても良い気分でうちに帰った
明日からの旅行の準備をしなければ

目に映る全てのコトはメッセージ♪

キンキンに冷えてやがる…!権太が出してくれた狸の友キリン

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2023.03.29

1回目の訪問

水曜サ活

改良湯

[ 東京都 ]

いくつもの交差点を抜けた

 とおり雨がコンクリートを染めてゆくのさ 僕らの心の中へも浸みこむようさ)

仮囲いと足場と綺麗なビルが目に入る
解体と構築を延々と繰り返すこの町が僕は好き
人間が創る蟻塚の様で

学校も渋谷だった、当時は倉俣史朗に傾倒し、心酔していた。特殊なアプローチからの重力の開放、ミスブランチにやられてしまったのだ 少し思い出した
ブンヨク休みギャーブクブク溺死からの改良湯へ
少し道に迷って到着

オザ…じゃないイマケンさんの素敵な設計の施設だ
受付をすると少し待ちがあった ワクワクしながら待つの
東京は夜の七時
(大阪は?)
大阪も夜の七時だろうね

すぐ呼ばれたので浴室へ
まるで富士子さんのベッドへ急ぐ怪盗の様に

脱衣場の明るさとは対象に浴室は照度を落とされており、緑褐色のタイル、マットな素材で構成されていた。反射するのは水面のゆらぎだ
炭酸泉は程良い温度でBGMを聴いているとチルアウトの湯になっていた。あの入浴剤とかではなくてなんていうか、リラックス出来て、開放されたってコト

座ったり足を伸ばしたり、色々なスタイルで楽しめる浴槽。凹凸があり各々の場所がある。空いているよりも混んでいる方が良い

サウナへ入ると照明は足元灯のみだった。
ライトアップされているのは漢達の脛だった。少し目が慣れない僕は、脛の無い上段のストーブの横に座る。迫力のある熱だった
ガスの熱源によるものだろう。加えてストーンからも発せられてる
二段目のベンチにはストーブガードが無い
横に落ちたら石焼きへむになってしまう緊張感を楽しんでいた
とても広くなってた
ランプが灯り、オートロウリュが始まった
ノズルから加圧された水がストーンに噴射される 時間を置いて三度 蒸気は少し重いが、反射板が無い分上昇し天井のソーラトンまで上がる。対流したそれは部屋の端まで(喜びを他の誰かと分かり合うそれだけがこの世の中を)熱くする!

ちょっとバクバクしてきたので水風呂へ
すっごく冷たい軟水の浴槽
海底の様で、闇に浮かぶ鯨の背中の黒光りした脂のように水面はキラキラしていた
外気浴へ
外壁改装中なので、ビケ足場が設置されていて、保安の為、ヘンプの布が巻かれていた
埋設照明が麻越しに柔らかく、好きだった
アディロンに座る
重力ゼロだった

ここは100年以上も前からある 大正からだ
続くには理由がある 改良を続けてるからだ
100年前のモダンだった人は今のモダンな改良湯をどう思うだろう
深海を泳ぐ鯨が見る夢に触れることが出来たら何か解るかもね
ラブリーな銭湯です♨

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2023.03.27

1回目の訪問

サウナ飯

雨上がりの多摩丘陵 土は水気を含んで脛刺す小径の青草の香りはふんわりしていた
僕は令和ぽんぽこ狸を探してた
足はランボーのサンサシオンの様に爽爽しさが伝わるのを覚えた
狸は今日はいない
往こう、森へ!
浴室に入ると床面には十和田石が貼られていた。緑色凝岩石
マイナスイオンを発生させ、水に触れると色が変わる。多孔質の表面は水を浄化し、保温性がある
露天では源泉が掛け流されていた
腐植質を多分に含み、アルカリ性で少し海っぽい香りがする
すっごい良いお湯!すっごい良いお湯×21
内湯に移動して薬湯、炭酸泉、ジェットをあばばばと楽しんでからへむへむとサウナ室の扉を開けた その瞬間

《赤ランプペカッ》

ゴオオオオオー

(節子これサウナちゃうで、サウナのフリして誘われた人焼き殺す家や ホラーでよくあるやろ)
外に出て扉パタッと閉めた

隣りの扉を開けて中に入る
ヨモギの素敵な匂いに包まれた。熱めのミストサウナ、呼吸すると喉が少し熱いけど塩と泥パックが置いてあり嬉しくなった
塩を全身に塗りたくりパックして、はぁ良い良いとまったりしていた

突然シュギョォォォゥ!とストーブが栃狂って音をたてた

熱くて心地良いミストは一瞬にして灼熱の狂暴な何かやばいムタだかニタだかが吹くアレに変わった
全部熱い!髪から落ちる水滴も熱い何この髪!じゃないアレ!

やがて音は止まり、蒸気は治まった
ちょっと落ち着いたら動こう
その刹那
シュギゥォォォォゥ!(水滴)ボタボタボタッ!!
ギィィィャァァァ!
森君!?ちょっと!…あ…森さん…あの…○△□
動けばHPが削られる沼地を抜け、聖なる泉へ逃げた。14ゴール℃だった。
ふうあぶねあぶね 回復して気が大きくなった僕は、また先程のミザリーの家の扉を開けた。
おや、と思う位の90℃の温度で心地良い湿度があった。
なんだ、さっきは化かされただけか
マヌーサだマヌーサ
上段で穏やかに楽しんだ
オートロウリュが始まる
シュパァァァァ
結構掛けるんだね…

シュパァァァァ…

結構掛けるなオイ!

《赤ランプペカッ》

ゴオオオオオ!(パンカールーバー)

ギャーァァァァ‼焼けちゃう焼けちゃう!

こんな狼藉!はしゃぎ過ぎな熱風…森様…!?

へむはもうダメだ!
ミ…ミズ…ミズ…と逃げた
その後の事はもう覚えてはいない

穏やかに流れる水の音

木々の緑
さえずる鳥の声

春の風
湿気を帯びた木の薫り
森が彩る空気に包まれていた

これが心だ

とんだマッドサイエンティストだね。森先生

へむはやくそうをつかった!

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へむ

2023.03.23

1回目の訪問

やすらぎ温泉

[ 神奈川県 ]

仕事で雨の横須賀に来た
横須賀といえばカレー?軍艦?

違うそうじゃない©鈴木雅之

衣笠駅前本陣の天ぷら蕎麦
そう!それそれ!©ウェズリー・スナイプス

感動し、塩分を取りすぎた僕はやすらぎ温泉へ来た

靴を預け料金を支払った。安かった気がする

明るく綺麗な浴室にはぼんやりと湯気が漂っていた
僕の好きな空気だった

奥に一人用のぬるめの薬湯の浴槽
薬湯の香りが心地良かった

真ん中のあつ湯には滝の様に湯が流れ込みバイブラが仕込まれている。結構広くて熱い

その右にある温度の低い浴槽には水枕と寝湯、加えて湯とんの装置が設置されていた

浴槽内に露出して設置されており、アッシマーみたいで格好良い

センサーで起動制御している様だが、背中を押し付けてもウンともスンとも言わない

エネルギーを失ったロボット兵の遺構か
ならば僕が湯とんの動きをすれば良いのだ

背中を押しあてて…
トトトト
ちょっと変な奴になってしまったので辞めた

サウナ室の扉を開き中へ

100℃を超えていたが、そこまでカラカラではなかった

テレビの音声がスピーカーから流れる
小窓の先に見える脱衣場のテレビと連動して

考えた人すごいわ(というパン屋がある)

レンガのストーブガードの中には小型のストーブが3機!

恐らくメトス製だ
エレメントは紅く光り、ストーンから熱が上がる
天井は低く、二段目だと熱い
セッティングはとても良かった

室内は、ベンチ、壁面ともに老坑化が凄まじく、上段はベンチというよりは長い板を並べて座っている感じ

壁面は抗火石が施されているが、大きく湾曲してる箇所が見られた

恐らく下地は合板ではないかと思う
ケイカル板だとこうはならない
少し心配になった
炭化しなければ良いが…
下地はもう替えなきゃダメかもしれない


しかしこんな不安要素も魅力だし味といえばそうだ
だって凄く気持ちの良い汗を流せるんだから

隣りの水風呂は底部で循環され、補給口から水
が流れ込む

しっかり冷えるには充分過ぎる水温だった
何℃?わからん

浴室からバルコニーに行ける

ベンチと丸椅子が置いてあり、霧雨の中で外気浴

灰皿も置いてあり、全裸でスマホ操作してる人も
何だ何だ
昭和ですね
フリーダムですねえ


変えてくれる有り難さと同じ位変わらない場所がどれほど貴重か


これは僕の心の珍百景に登録しておくことにしよう
原田さんは押してくれるだろうか

安らいで僕は施設を出た
雨はきっとあがるさ

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2023.03.23

1回目の訪問

妙法湯

[ 東京都 ]

満開のボナ桜は妖しく幻想的だった

時間が静止した
永い命の生物に触れると調子が狂う
一方僕は数字のカウントだけで時間に触れた気になっていた
年度末が限度末を超え世紀末の忙しさだった

その妙法でもう少しだけ狂わせておいておくれとこちらへ

靴を脱ぎ床材に足が触れる
妙法湯の感触がする
料金を支払い浴室へ

カランは硬水、軟水を選べる
軟水、君に決めた!
泡立ち良いからね。お肌にも良いからね。

駐輪場の奥に行くとサンドセパレータがある
井水を汲み上げ、遠心力で砂塵など、不純物を分離する。

その先には大型の軟水装置があった。
内部は直径一ミリ以下のイオン交換樹脂で満たされている。
溶液内の硬度成分、マグネシウムやカルシウムを樹脂内部に取込み、水を軟化させる。
そして定時、塩により再生されまた軟水を作り続ける

妙法湯で汲み上げられ、作られた唯一無二のお湯
なんて大袈裟かも知れないけど、そんなこと考えてると湯に深みが出る様な気がした

サウナ室へ入るとひのきの香りと115℃の空気に包まれた。
カルセラタイルで装飾されたストーブガードの下には御賽銭の様にヘルスビューティのアレが沢山投げ込まれていた。
アントニオひのきレベルだった。

ドアの開閉により浴室の空気が引き込まれる
ドア横のセンサーが反応し、ストーブが闘魂に燃えてた
比較的新しいストーブはブレも異音もない
最高調の遠赤外線で室内を熱した。

水風呂は一据えの中に、バイブラの効いた500程の深さと対流の少ない1000程の深さがある。

チラーで冷却された地下水が掛け流されている。
機械内で冷媒を圧縮し冷やされた水と汲み上げられた地下水を熱交換器を使用し、直接触れ合うことなく冷却し浴槽へ送られている。

ひんやりしてて最高だった。
脱衣場でハトムギをパシャパシャして休憩

外観も内装もとっても素敵でアメニティも充実してて嬉しい
そして何よりお湯が凄く良い!
特に軟水炭酸シルキー風呂の感触といったら!
時間を止める効能により脱出するのが大変だった

時計を見てヤッベ!てなって施設を出た。

寝落ちしたりもしていますが、妙法湯のおかげで私もジジも元気です🧹♨

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2023.03.17

2回目の訪問

中村浴場

[ 東京都 ]

千川通りの並木には桜の花弁がちらほら産まれていた

三月半ばでは練馬の冬はとうに老いてしまった
半袖ならばこの空気は少し肌寒い

春の訪れは灼熱のファンファーレと共に
久々のマジヤバ劇場
灼熱コンビナート
練馬のアグニ
練馬のネロ
練馬のハバネロ
二つ名が多い様で…
暴君は時に市民に愛される。きっとここも区民に愛されてるよね

そうじゃない、妄想が烈しいね。
というわけで中村浴場へ

閻魔がいる筈なんだけど、対極なマイナスイオンが出ている素敵なお姉さんにサウナバンドを頂きました

サウナ室は120℃
ちょっと落ち着けカルシファー
ストーブが暴走していた。
輻射熱がものすごい
蒸発よりも発汗が勝っている

水風呂へ逃げた。鞭とアメだった
アメは自我をコロコロとろかして
身体は透明になった

脱衣場の鏡で体を見たら赤い紋様が凄かった

帰りがけお姉さんがお疲れ様でしたねと優しく声を掛けてくれた。

カルシファーの暴虐は全て消えました

練馬区史上最高のサウナを出ると真向かいのビルの上には顔が幾つもある怪物の像が屋上にいた。
もし君がケルベロスだったらこの灼熱の門番をこれからもお願いします

違ったらケルベロスになるんだ
今からでも遅くはない

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2023.03.15

1回目の訪問

調布弁天湯

[ 東京都 ]

近くの施設で仕事だった
上手くいって上機嫌だ

夕暮れ時の帰り道
踏切の音と赤い空

静かな住宅街を抜け線路沿いを歩いていると、電光掲示板に「サウナ」の文字が光った

気が付けば靴を預けサウナバンドを受け取っていた
サウナは100円ナニコレ安い
お姉さんに、ロッカー何番が良いですか?と聞かれたので、どれでも大丈夫です。と答えると38番を渡された。松平健が歌い出す

シャンプーとか買って脱衣場への暖簾をくぐる

この先にはどんな空間が広がってるんだろうなんて思いながらワクワクする瞬間

服を預けた
セロリを聴きながら
なんだか良い気分だ

浴槽には温泉が沸かされている
メタケイ酸に加えて含まれる腐植質の成分が色に現れてた
とても暖まる良い湯!

白湯も良い

壁には♪が書かれたビンテージ物のインターホン 
湯とんの起動スイッチ
この気の抜けた感じが大好きです
背中を当てるとトントンしてくれる
強く押し当てると乱打する
シリンダピストン、中の機構を想像してると楽しくなった
のぼせ注意って書いてあったのでサウナ室へ

二段ベンチのサウナ室で結構広い
ガスストーブが本気を出していて90℃を超え中々熱かった。マットもカラカラに乾いていた
貸切だった。サンバでも踊っちゃうか!

そんな勇気はありませんのでゆったり静かに過ごした
気持ちの良い汗をかいた

ここは水風呂がない
なのでボディシャワーを浴びる
SUSの武骨なレバーを操作すると全身にスプラッシュ
結構冷える
隣りのブースに移動し、源泉をそのまま通されているシャワーを浴びた 
ナニコレ最高!とっても気持ち良い!

カランの椅子で休憩した
壁には素敵な鶴のタイル絵に加えて、ニューヨーク、ギャラクシーウォー、モナコと題名が添えられた作品が飾られていた

少し謎でシュールだった

ニューヨーク…入浴…?
戦争?戦闘?
ならばモナコは…フローベール?いやそんな筈は無い…僕の浅い考察ではきっと届かない
答えなんてないのだ、第一印象のシュールで良いのだ。僕の悪い癖だ

でも少し余白を残していてなんか好きだった

水風呂が無いのもきっと良い余白だね

それを求めようとは思わないけど
汲み上げられたあの最高の冷泉が掛け流されたウィスキー樽の浴槽を想像してニヤニヤしてしまった

ワガママはダメと自分を諌めながらお着替えした。
シャネルズのランナウェイが流れていた

少し商店街をブラブラして帰った。素敵な街。サンマルクのチョコクロのアロマの誘惑に襲われた

そして僕は負けた

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2023.03.13

1回目の訪問

南青山 清水湯

[ 東京都 ]

いきなりステーキで野球野球!とペッパーミルをネジネジしても何も出なくて悲しくなった。

よく見ると上下逆だった

スーパーの袋が開かない

雨に上着が少し濡れた

活性炭(水質浄化剤)の袋を開ける時にバフッてして顔が色黒になった

どうってことはない
それが原動力になるのだ

ストレスという薪を抱え清水湯へ

間違えて逆方向に歩いて、引き返し、少しだけ薪が増えた

サウナで燃やしてしまおう
ちょっと残ったら次に持って行こうかね

看板のピックのマークが格好良い

LATE50sかアーリー60s,バディホリーみたいなロゴも素敵だ

脱衣場は少し狭いかなと感じたけど、そのステータスは浴室へと振り分けられていた

限られた空間の中に、天高部分を造りアールとガラスブロックの採光により開放感がある。
ノンスリップ加工を施されたシックなカラーの床面のタイルは軟水でも滑らないのだ

壁面は柄モノやカラータイルで構成され鮮やかだ
空間の中には湯気が立ち込め、ピアノJAZZとライトが彩りを与えている
明るい中でも遊びのある照明計画だった

浴槽はバイブラ、ジェット、炭酸泉、シルキーと軟水だけでなく、湯に仕込まれた変調するギミックがとても楽しい!

バイブラの泡はすり抜けるように撫でていってとても心地よかった

流れる雲の様なシルキー風呂

気泡を切り裂く音にウットリしていた。
ただの変態ですよね、スミマセン……

サウナ室へ

コーナー用の遠赤外線ガスストーブはスノコよりも大分低い位置
スラブに直置きされている
凄く良い!

二段ベンチだが上段は三段ベンチ位の熱さだね

室温は90℃を超えていた

コンフォートは昭和によく見られたカラカラで高温のドライとは違い、比較的低温で湿度を保つ

温度が上がると湿度は下がる
温度が下がると湿度は上がる
それは相対している

熱を帯びた空気は膨張する
排気口から逃げ、給気口から入り込み対流する

浴室側の金属製の給気ガラリには安全カバーが設置されていた。嬉しくなった。

この空間を満たす気体が保つ水分はとても心地良かった。
とても良いサウナ室だった。
本当に良い汗をかけるんだ。

Mr.コンフォートンに花束を

水風呂へ
15℃位で気持ち良かった

照明も、水もコンフォートだった。

マイクロバブルが描く模様を見ながら休憩した

気が付けば、薪はすっかり燃えカスになってしまっていた

表参道の坂を登る時、いつも車道の方へ寄っていってしまうのは勾配のせいなのかな♨

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