佐野天然温泉 湯処 のぼり雲
温浴施設 - 神奈川県 横須賀市
温浴施設 - 神奈川県 横須賀市
三浦氏と縁のある永島家の長屋門をくぐると
重厚なRC造の建築物が見えた
浴場建築の第一人者、海老沢宏さんの作品だ
箱根天山を始め、多くの温浴施設を手掛けている
天山はその誕生、歴史、変遷と全てが魅力的でした
僕には反逆とさえも思える程の自然との共棲、温浴施設の在り方、なんて言い出すとキリが無いのでまたの機会に
ここ、のぼり雲は同氏が設計を手掛けており、当時のコンクリートを主体としたモダン建築からのアプローチ
バブルの健康ランドブーム時代に大量生産された施設(これはこれで僕は好きです♨)に対するアンチテーゼすらも感じた
重厚であり柔和
アールを多用したり、木や砂岩石、自然素材と
さえも調和している
包む木々、凹凸のあるランドスケープと共に
雲の様に階段を登る
入口には蝶契りが施された無垢材があった。収縮する木材を楔で止める技法。木目の中を蝶が飛んでるみたいでかわいいね
浴室へ入ると八角形の天井が目に入る
採光窓から光が差込み、RCの梁によるレンブラントの絵画の様な表現に圧倒された
内湯とカランの仕切りの壁も開口計画が絶妙で不思議と圧迫感は無かった
柱を巻く木材がコンクリートという素材をこの空間の底にある湯へ繋いでいた
ナトリウムと炭酸水素
香りのなかには海と森の記憶を感じられた
良いお湯!
露天にあるサウナ室
二重扉で温度の逃げは少なかった
95℃程でひりつく熱さは無いけど、安定し、とても心地良い空気だった。タオル交換等でセンサーが起動し熱を発しだす頃が一番熱いのだろう
照明はケイカル板の上に珪藻土を施した関節照明
まるで和紙の様に柔かい光を放っていた
館内全体に流れる映画音楽や洋楽のイージーリスニングが室内にも流れていた。後味の良い映画のエンドロールを観ている様な気分だった
水風呂へ
人が入ることによりオーバーされる掛け流しの水風呂はとても綺麗でキンキンに冷たかった
外気浴にはカランの椅子やベンチが置かれている
そこら辺の板貼りの床でも寝転がっている人々
僕も真似して端の岩陰で寝てみた
風が気持ちよくって何か解放的で良い気分だった!
20年という月日はやはり経年からによる劣化は否めないけど
シーリングを打ち替えたり板を張り替えたり維持している
何よりも写真ではなく、海老沢氏の作品に直に触れ、体感することによって感じるモノは僕にとってとても大きかった
恐らくこの様な施設が造られることはもう無いのかもしれない
ここをホームとし、僕の記憶に留めてくれたガナハコさんに感謝のバイブスを京急車内から送っております♨
ようこそ✨我がホームへ。 へむさんのサ活で改めてここの良さを再認識させて頂きました😊 ありがとうございます!
白檀さん、トントゥありがとうございます!ガナさんの言う通り宝物の様な施設でした!素敵なホームで羨ましい限り✨こちらこそありがとうございます!
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