深川温泉 常盤湯
銭湯 - 東京都 江東区
銭湯 - 東京都 江東区
破風屋根に懸魚 ハレの空にとても似合う
宝設計がリニューアルした常盤湯
懐かしさと新しさが同居した素敵な銭湯だった
露天とを隔てるガラスサッシが開放され陽光が差し込む
夕立のあとのような清々しさを感じた
露天には天然温泉が使用されている
新たに掘削されたのではない
昭和33年に掘られた井戸が一度枯れた
枯渇する要因は多々ある
季節とか、近くの大規模工事で水脈が変わることも 例えば地下鉄とか
50年近く枯井戸だったが、リニューアルに伴い何故だか水位は回復し、天然温泉として蘇った
ナトリウム冷鉱泉、立派な療養泉だ
熱い温度でなくても体はとても温まる
高温湯はヒートショックの要因にもなりえる
通ってた常連さん達にも長生きしてもらって末永く愛されるといいな
井戸の中には龍神が棲むという
江戸の水神は粋な計らいが得意なようだ
二重サッシのサウナ室
北国の住宅みたいで雪の日も安心です
このサウナを施工したメーカー、サンエンジニヤリングは昭和ストロングと言われるタイプのサウナを数多く昔から作ってきた。
ガスによる強い熱、こちらは遠赤ガスストーブとロウリュを備え、送風装置の付いた電気式の2機が設置してある
ランプが灯り5分間ロウリュが続く
ノズルからストーンへ それはやがて上段まで送られた
灼かれた上で蒸気で高温調理された
ちょっと熱くて無理だった
令和ストロングな部屋から水風呂へ
水温は15℃位で心地良く
泡の混じった硝子細工の様に
僕も溶け込んでしまいたくなる程気持ちが良かった
椅子に座って休憩した
天然石と富士の溶岩が聳える庭園
蒸した苔やシダが美しかった
ここにあった池にいた鯉はアライにして美味しくいただかれた訳ではなく、何処かの水の中、のびのびと泳いでいる
柄が色っぽい2尾は看板に封じ込められている様だ
故早川絵師の見事な動きのあるペンキ絵は田中みずき氏の絵に変わってた
白い富士山に宝船が浮かぶ
とても素敵だった
ペンキ絵は浴室だと湿気により劣化する
恒久なモノではないが、だからこそ美しい
打ち寄せる波が産む泡沫の様に
数年毎に描き換えられる運命を持った芸術だ
そして新たに描かれる度に人々を魅了する粋なエンターテインメント
早川さんはだからこそ変わりゆく景色の一片を切り取ったのだろう
瞬間が連続し未来を繋ぐ
田中さんは過去を受け継ぎ、白く新しい常盤湯を描いていた
きっとこれからも愛されるだろう
10年が過ぎ100年が過ぎても
根幹にある物は変わらない
粋な風呂屋は江戸の宝でい!
わしさん、行ってきましたよー✨12時から開いてるので仕事の合間に(笑)常盤湯良いとこ一度はおいで♨です
へむさんの表現力にかかると、こういう素敵な描写になるのかと、いつもながら感服の投稿文でした🌟江戸由来の歴史があるのに新しいって最高ですよね🌈テラスサッシは僕が行った時は閉じられていましたが、今の季節だと開放されるのですね!それもいーなー🌿池にいた鯉は看板の中で生き永らえていると思えばいいのか。井戸と天然温泉の歴史的経緯も全く知りませんでした!素晴らしいサ活投稿ありがとうございました♬
manabuさん、トンとお褒めの言葉ありがとうございます!ルーフも格好良くて良い雰囲気でしたよー。雨の日も良さげ🌿井戸に関しては都の資料にありました。素敵なエピソードだなと思いまして。先代と宮大工さんからのプレゼントですかね、枯れない事を深川不動尊にお祈りしなければです♨
環境局の温泉部会のPDFでwebにも資料ありますのよ。掘削申請やら水質検査して後から温泉だと判明した場合の許可申請などの速記録もあるので大体把握出来ます。最後の写真は昔釜があった場所だろうと思って記念にパチリしました📸
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