2020.11.02 登録
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計365施設
2022年11月11日オープン。既に界隈では話題奮闘、新進気鋭のサウナ施設に早速足を運んでみた。何やら生姜焼き定食の専門店が本気を出して、サウナを作ってしまったらしい。話題性抜群。気になる。
『岩塩ブロックサウナ 金の亀』さん。東京都港区赤坂。都内屈指のお洒落エリア。狭っこいスペースに個室サウナにも似たぎゅうぎゅうサ室を辛うじて作ったんでしょ?と思った方、とんでもない。創意工夫が施された、ハイレベルな環境であったことを初めに記しておく。
二階が受付。コースは90分or120分がベース。生姜焼き定食をサ飯として付けるかどうかによって、料金が違ってくる。メシなし90分で2500円と比較的高めの値段設定。ここは明確なマイナスポイント。
入って右手の指定制ロッカーに衣類をしまい、大小タオルとドリンクを持って、細長い廊下を進む。暖簾の先に簡易ロッカーとカラン・水風呂のエリアがあり、更に進むと最奥地にサウナ室という構造。温浴は無し。
♯サウナ ★★★★☆
ヒマラヤ岩塩ブロックが埋め込まれたサ室。六角形の内側には甲羅に星を背負った亀さん。ロゴマークかわいい。黙サ推奨。絶妙なライティングで落ち着ける。
三段掛けストレートの座面。加えて、段々が付いたちっこい階段のような座面があるが、こちらには誰も手は出さず。後々知ったけど、金亀玉座というらしい。
室温は常態で92℃。定期的にオートロウリュがあり、スプリンクラーがプシュプシュ音を立てる。またスタッフさんによる「生姜水出しロウリュ」なるものも。生姜による発汗効果が期待できる。
♯水風呂 ★★★★☆
高知県日高村の壬生農園の生姜を使用した水風呂。麻袋に生の生姜が入っており、水に揉み出している。そのせいか、ほんのり黄色っぽい色合い。水温は体感で15℃くらい。身体がすっぽり収まるくらいには深いので、全身をくまなく冷やしてくれる。
♯休憩 ★★★★★+★
素晴らしい。内気浴ランキングを勝手に作るとすれば、堂々の一位となることは間違いない。一つ上のフロア一帯がととのい森林浴スペースとなっていて、様々なタイプのチェアが用意される。
インフィニティ、アディロン、ハンモック、鳥かご。中でも極上は5台のベッド。木の枕に頭を預けて、大の字。アロマの良い香り、鳥のさえずり、川のせせらぎ。本当に森の中にいるみたい。
外気浴も可能っちゃ可能。ただ、どなたかも言っていたが、赤坂みたいな都心ど真ん中では飲食店の匂いや雑踏の騒音が気になるし、外気浴よりも内気浴を極めるっていう発想は理に適っていると思った。
96点。かなり好きです。
男
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計364施設
知ってました?極楽湯グループって、直営・フランチャイズ隔てなく数えれば、店舗数日本一のお風呂屋さんだって。日本全国に留まらず、海外進出まで果たしているって。
私は正直知らなくて。RAKUSPAも極楽湯グループってのは把握していましたが、こんなにも手広いのだなと。その割にあまり行ったことがない(和光店、RAKUSPA神田、RAKUSPA鶴見くらい)ので、今日はその一つに訪れることに。
『極楽湯 千葉稲毛店』さん。穴川ICからすぐ。オーツーパークというショッピングモール内にゲーセンや家電量販店らと一緒に併設されている。スパ銭によくあるやつ。
券売機で平日料金850円を選択。タオル別。PayPay等の電子決済を利用できる。食事処が圧倒的な存在感を放っていて、殆どのスペースを割いている。
その脇をするすると抜けて、一番奥へと進んでいくと脱衣所へとたどり着く。入口扉が質素でやたら狭いのは置いといて、衣類を脱ぎ捨て足早に浴室へと向かう。寒い寒い。
賛否両論あるが、極楽湯グループの特徴といえば、積極的すぎるコラボイベントの数々。時期によってはイケメンキャラが浴衣を着たパネルが置いてあったりするが、本日はインフルエンサー猫ちゃんのもちまるくんとのコラボ。
真っ白なお腹をイメージした濁り湯は気持ちが良い。曲者!と思わず叫んでしまうような、忍者の水遁の術に用いられる節をくり抜いた竹みたいな筒が水面に顔を出す。「アカパス」と言って、余計な汚れを除去してくれるそうな。
♯サウナ ★★★★☆
まず最大の利点は、サウナ→水風呂→休憩が全て外の露天スペースで完結できること。草加・吉の湯スタイル。大窓から中の様子を窺い知ることの出来る、メインのドライサウナへIN。
二重扉を抜けた先は面白い造り。横長の三段掛けだが、少し入り組んでいて、二段目に一番多くの人が座れる。そして、真横に五巻の遠赤ストーブ。ストーブに近ければ近いほど体感は熱いが、基本はマイルド。
水風呂を挟んで、半地下のようなスペースに塩サウナ。正直ぬるいが、金曜ロードショーに助けられながら、どうにか1セット。
♯水風呂 ★★★★☆
石畳のようなデザインの壁面は趣があって良い。水温も16.7℃と問題なく、水流もあるので身体が良く冷える。惜しむらくは強めのカルキ臭。
♯休憩 ★★★★☆
デッキチェア3脚の他、至るところに椅子が点々と配置される。外から見た浴室はお屋敷のような風貌で味わいがある。岩風呂から立ち込める湯気とライトに照らされた木々たちに和を感じる。
89点。最後はこれまた露天の炭酸泉で〆。
男
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計363施設
エステティック・セントーの文字が脳裏に焼き付いて離れない。美容と健康が一つのテーマ。昭和二十一年創業の老舗だが、HPは現代的で。訪れる前からワクワクした気持ちを抑え切れずにいた。
日に日に寒さが増していく近頃。年末年始の足音がもうそこまで聞こえている。木曜日の夜、ラストスパート、頑張れよ!と背中を押してもらいに、今宵も銭湯サウナへと向かう。
『ゆープラザ若宮』さん。表の看板は『ゆーPLAZA』と一部英字での表記となっている。たまにあるよね、どっちが正式名称?って銭湯。東十条のやなぎ湯さんとかそうだったなぁ、なんて、前に住んでた街を思い返す。
千葉県市川市若宮エリアの住宅地に紛れ込む。競馬ファンにはお馴染み、中山競馬場のすぐ近く。天にも届きそうな勢いで高く伸びる煙突と、イルカのグラフィティーアートが目印。駐車場も第一と第二合わせてたっぷりある。
券売機は故障中。湯守と直接のやり取り。サウナ代・サウナマット・大タオル付きで800円。ロッカーは受付で渡されたキーの場所を使用する。「もう出れるよ〜」なんて塀越しに家族が会話していたりして、温かみのある雰囲気。
男女日替わり入れ替え制の当館。偶数日の男性側は露天風呂があるルビー湯。浴室はほんのりヨーロピアン。ところどころにパルテノン神殿のような特徴的な柱が見られる。シャンプー類の備え付けはない。
内湯は大きい浴槽が一つのみだが、中で区分けされている。白湯・バイブラ・各種ジェット。スーパージェットの馬力がすんごい。背中に重く重くのしかかる。腰一帯を荒療治。
♯サウナ ★★★☆☆
とっても広い。充分なスペースにL字型二段掛けの板張りの座面。初めに受け取った超特大のサウナマットをお尻に敷く。部屋の隅に三巻の遠赤ストーブ。
室温は91℃。湿度もそれなり。ものすんごい位置にTVがあり、角度によってはとても見づらいが、左奥の一段目は足を伸ばしながら寛ぐことのできる特等席。
♯水風呂 ★★★★☆
バイブラがっつり。2名程度のサイズだが、適度に冷たくて、居心地良い。水温は体感で18〜19℃。掛け水カットマンに対する注意書きが至る所に記されている。
♯休憩 ★★★★☆
偶数日は露天スペースが使える。プラ製の椅子が四脚。八角形の湯船にはローズ&サンダルウッドの変わり湯。滝のように激しく注水があり、ジャバジャバと音が反響する。
湯気は霧のように立ち昇り、まん丸の照明に掛かる。まるで朧月みたいだな、なんてことを考えながら、ぼけーっと余韻に浸る。
計3セット。86点。アットホームで空いている。良いとこみっけ!
男
[ 長野県 ]
昨晩、野尻湖の畔で見た星空が忘れられない。
TheSaunaの原点である1号棟ユクシの貸し切り。長野の冬は身も凍える寒さであったけれど、薪ストーブに身体の芯から温められて、満点の星空の下にいたら、いつしか寒さも忘れ、ちっぽけな悩み事もどっかに行ってしまった。
その帰り際にレストランで注文した羊肉麻婆(ラムマーボー)。これが旨いのなんのって。ピリ辛の味付けとラム肉のしっかりとした味わい。ナッツのアクセントを愉しんで、野沢菜で箸を休める。お土産まで買っちゃった。
ふとホワイトボードに目をやったら、翌日のサウナチャンス!ということで、空き情報が載っていて。ネリャが丸々空いてたもんだから、すぐさま飛び付いたよね。これを逃すお馬鹿さんはいないでしょ。
というわけで、二日連続で足を運ぶことになったわけです。丁度、日中の雰囲気も見てみたいな、と思っていたところだったので、本当にラッキー。
ネリャ。4号棟。お隣のコルメ(3号棟)とは双子のように扱われる。この二つは敷地内の比較的奥のスペースに並んでいて、それぞれでサウナ→水風呂→休憩が完結するタイプ。棟ごと貸し切れば、よりプライベート感を味わえる。
MAX4名での利用であったが、運良く貸し切り。天啓。ここで運を使い果たしてないか心配になるほどに。
ネリャのサウナ室。ユクシよりはコンパクトな造りでストーブも小ぶり。可愛らしい熊のトントゥが二つ隠れてる。L字の一段掛けだが、座面は少し高くに位置しており、天井との距離が近い。一枚板の座面が立派。セルフロウリュも可能。
水風呂は正方形に近い。昨日の五右衛門水風呂が黒姫山由来のものであったのに対し、こちらは地下水を使用しており、通年で11〜12℃ほどの水温。飲める水風呂。他の棟の人が利用できないのも地味に嬉しい。
休憩は空いたスペースに並べられたコールマン6脚で。問答無用の良さだが、時間が経つにつれ、雨脚が強くなってしまい、身体が冷えてしまうことがチラホラ。
そんな冷えた身体のお供には「すりながし」と呼ばれるキノコスープを全力でお薦めする。私の中のサ飯?ランキングで、圧倒的な1位。それほどに旨いし、冷えた身体に沁みる。これ片手に野尻湖までお散歩。優雅な時間。
というわけで、二日間かけてTheSaunaさんを大満喫。次は暖かい季節にカクシとコルメ、来夏にオープンと噂の5号棟にお邪魔したいと思います。
ありがとうございました。
[ 長野県 ]
♯新規開拓/累計362施設
いつか夢にまで見るようになった施設。この時をずっと前から心待ちにしていた。長野県信濃町。周囲には斑尾高原や妙高山といったゲレンデで有名な山々に囲われ、眼前には野尻湖が広がる。
サウナシュランの常連。全国でも屈指のサウナ施設『The Sauna』さんにとうとうやってきた。本日は夜の時間帯のユクシを貸切使用ということで、否が応でもテンションが上がる。
ゲストハウスLAMPでは、アウトドアアクティビティや信濃町の野菜を使用した料理を楽しめるレストラン等、サウナ以外にも様々な楽しみ方ができる。お土産コーナーには可愛いパーカーやらロンTも。
とは言え、この旅のメインはやっぱりサウナ。受付で説明を聞いてる時からワクワクが止まらない。持ち物は基本的に手ぶらでOK。水着・タオル・ポンチョ(有料)はレンタルがあるので、サウナハットだけあると良いかも。
更衣室で着替えたら、早速予約したサウナ小屋に向かう。各棟に担当のスタッフさんが付いてくれて、サウナ・水風呂・外気浴スペースの説明だったり、薪を焚べることによる温度調節だったりをしてくれる。
♯サウナ ★★★★★+★
1号棟ユクシ、2号棟カクシ、3号棟コルメ、4号棟ネリャの4棟がベース。それぞれフィンランド語で1〜4の数字を表す。これらに加え、宿泊者専用のハルモニアというサウナ室がある。
私たちが体験したのはユクシ。初号機。野田クラクションべべーさんが想像と情熱で作り上げた「はじまりのサウナ」。夜だったのもあるが、室内はほんの僅かな光のみで、とても暗い。
中央の薪ストーブよりも高い位置をとって、左右に座面が造られる。入口側の方が熱が滞留しやすい。セルフロウリュ可で、本日はラベンダーのアロマ水。薪のはぜる音が何とも心地よい。
計4セット入ったが、ラベンダーに加え、オレンジジンジャー、ヒバ、ミントと4種類ものアロマを使って、サービスロウリュをしていただいた。ホスピタリティーの高さに感動。
♯水風呂 ★★★★★
黒姫山の伏流をかけ流した五右衛門水風呂。樽型で4つが仲良く並ぶ。可愛らしい見た目に反して、その威力は半端じゃない。水温は脅威の6℃。一瞬にして身体が冷える。野尻湖へのダイブは夜なのでお預け。
♯休憩 ★★★★★+★
コールマンのインフィニティ、ハンモック、デッキチェアの用意がある。キンキン水風呂の後なので、水滴を拭き取ってからポンチョを羽織る。自分の身体から発せられる湯気を朧げに見つめる。最高の時間を過ごす。
100点。文句なし。至高。運良く、翌日もお昼の時間帯のネリャを予約できた。全力で満喫したい。
[ 長野県 ]
♯新規開拓/累計361施設
このAirbnbはヤバすぎる。サウナ好きであれば、誰しもがそう思っただろう。LIGの元会長でLAMPの取締役である吉原ゴウさんがホストを務める当物件。野尻湖を望む絶景サウナが好きな時に好きなだけ入れる幸せ。誰にも知られたくない、桃源郷。
『Anoie Sauna(アノイエ サウナ)』さん。Airbnbは民泊の一環として、自身が保有する物件を短期的に他人に貸し出すサービスであるが、ココも同様で以前に吉原さんが実際に住んでいた物件となる。6名までが同時宿泊可能。
場所は長野県の野尻湖。湖のほとりにポツンと一軒家。周りには悠々と広がる大自然のみ。そして、何よりもイカすポイントはお洒落な家具やインテリアの数々。
玄関口には適当なサイズにカットされた薪が積まれ、中に進んでいくとキャンプ用具等が置かれる。室内で一際目を引くのは超大型の薄型テレビと両サイドのブルーのスピーカー。レトロな雰囲気もあって素敵。
パッと横に目をやると、バーカウンターがあり、大窓から野尻湖を一望できる。お洒落なキッチンもあるので、みんなでワイワイ料理をしながらお酒を飲む、なんてのも良さそうだ。
リビングには床暖房を備え、防寒対策もバッチリ。急傾斜の階段を登ると、ロフトのような形で寝室が広がる。ダブルベッド一台と敷布団。
♯サウナ ★★★★★
ベランダはウッドデッキとなっていて、サウナ室・水風呂・コールマンのインフィニティ3脚が並ぶ。サ室の熱源は立派な薪ストーブ。一定、室温が上がるまでは我慢して、地道に薪を焚べながら、育てていくことが高温に導くポイントとなる。
最高で112℃を記録。座面が高い位置に作られているので、天井と頭の距離が近く、体感温度はかなりのもの。勿論、セルフロウリュも可能。
やっぱり一番印象的なのは窓越しの絶景。湖とその奥の山々をボーッと眺めながら、なんて幸せな時間なんだろう、と悦に浸る。無敵感。
♯水風呂 ★★★★☆
場所が場所だったら普通の水風呂、もとい冷水を張った丸型ジャグジーなんだろうけど、やはりこの景色の前では特別なものに様変わりする。そりゃそうだよね、こんな場所は他にないもの。水温は体感でグルシンに近い10℃台。キンキン。
♯休憩 ★★★★★+★
コールマンに寝そべって、ただただ自然の赴くままに身体を委ね、風に吹かれ、目を閉じる。朝なんかは虹がチラッと見えたりして、大自然を身体中で感じることができる。
説明不要の最高評価。しかも貸切で他に邪魔するものは誰一人いない。こんな幸せがあっていいのだろうか。
98点。マイナスは値段とアクセスだけ。
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計360施設
サウナを渇望した裸の男たちが、長い行列を作るスーパー銭湯があるとの噂を耳にする。いつ行っても混雑している、その列は止むことを知らない等のネガティブな意見がやけに目立つ。
結論、一度も並んで待つことはなく、心配は杞憂に終わった。因みに金曜日の18時40分〜20時くらいの時間帯。意外にもお昼の方がシニア層の利用が影響したりして、混んでいるのかな...?
というわけでやってきました『スーパー銭湯湯処葛西』さん。旧江戸川沿い、葛西のどデカいアリオのお隣。想像していたよりも年季が入っていて、所々に昔懐かしさを感じる造り。悪く言えば、古い。
中央にドーンとレストランが広がり、テーブル席・座敷席がある。サウナ後にカレーうどんをいただいたが、辛口は相当な辛さだったので、注意。このレストランエリアまでは無料で入れる。
入浴料800円を支払い、奥へと進んでいく。脱衣所も何処となく一時代前の雰囲気をしている。金曜日夕刻とあって、それなりの客入りだが、思ったほどでもない。グループ利用も少ない。
浴室。お風呂の種類がたくさんあって、楽しめる。白湯、電気、各種ジェット、炭酸泉、露天岩風呂、ラジウムイオン鉱物泉風呂等。あつ湯とぬる湯がハッキリと分かれるのが特徴。
♯サウナ ★★★★☆
二種類。まずはメインのロウリュウサウナ。コの字型の二段掛け。一段一段の座面が広く幅があるので、あぐら族がたくさん。のんびりと過ごせて良い。
座る位置によって、体感がかなり変わる。内湯と外湯の間あたりにサ室があるので、入口扉付近に座ると、ドアの開閉時の冷気が気になってしまう。奥がお勧め。
毎時0分あたりにオートロウリュウがあり、これがかなり良い。長く注水があるので、しっかりとした体感となる。また、一番気に入ったのはライティング。足元の暖色系の照明が落ち着ける。
他にも天然ハーブ使用のスチームサウナがあるが、こちらは不人気。良い香りでリラックスできるが室温は極端に低い。皆さん熱いのがお好きみたい。
♯水風呂 ★★★★☆
17.8℃と適温。常に給水があるタイプで循環は良い。深さもそれなりで、特徴的な部分は無いが、全てが及第点といった印象。優等生。
♯休憩 ★★★★★
問答無用の★5。露天にラタン調のデッキチェアが8つ。お尻の窪みがジャストフィットするやつ。プラ椅子の用意もあるので、スポットは豊富。冬の寒さを感じる季節となってきたので、寝ころび湯での休憩も良かった。
92点。混雑度の真相が気になるところだが、今日の感じだと、かなり満足。コスパも◎。安定感のあるちょいレトロなスパ銭。
男
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計359施設
ついにこの時が訪れた。スチームサウナ界の暴君として、都内のサウナ好きならその名を知らぬ者は居ない、バイオレンス銭湯(言い過ぎ)に意を決してやってきた。
『友の湯』さん。その可愛らしい屋号からは想像も付かない、デススチーム(言い過ぎ)は身の毛もよだつ衝撃をもたらしてくれた。
これまでスチームサウナといえば、聖地しきじの薬草フィーバーに始まり、今はなき御徒町プレジの水滴爆弾、錦糸町松の湯の熱タイル地獄と、それなりの経験をしてきたつもりだった。
しかし、それら全てを引き合いに出しても、ここのスチームサウナに勝る者は居なかった。
訪問は初めてだったが、交差点の角地が故、比較的目立つ場所にあるので、迷うことは無かった。券売機で入浴料500円とスチームサウナ500円を発券する。
湯守から大小タオルとフックキーを受け取り、脱衣所へと足を踏み入れる。初めの印象は一般的な銭湯よりも新しさと清潔感があるということ。浴室も隅々までピカピカ。
シャワー含め全ての浴槽に軟水を使用しているのが最大の特徴。タイルが鮮やかな主浴槽に浸かり、そのトロトロの軟水を肌に馴染ませて楽しむ。見上げれば、壁面には猫ちゃんが三匹。可愛らしいアートに和む。
左端のジェットはおひとり様専用で物凄い勢い。吹き飛ばされそうになりながら、電気風呂に辿り着き、身体の凝りをほぐす。さぁ、出陣の時。
♯サウナ ★★★★★
人によって評価は分かれるが、これだけのインパクトを残すサ室は他に類を見ないのも事実。サウナハットを目深に被り、小タオル一つですぐ近くの座面を目指すが、そこまでの距離が遠く感じる程に、押し寄せる熱気の威力が強い。
簀子が敷かれた座面にどうにか辿り着き、身を小さくして、熱さを耐え忍ぶ。ジャーと熱湯が注がれる音がすると、たちまち熱気が下から顔面向けて舞い上がる。吸い込む空気が喉を痛いくらいに刺激する。
もう一つの衝撃は天井からの熱湯爆弾。プレジの倍は熱い。火傷を恐れ、2セット目以降は肩掛けタオルも追加して難を凌ぐ。途中から笑えてきて、楽しめるようになった。笑
♯水風呂 ★★★★☆
表面が真っ赤っかになった身体を優しく包み込むのはトロトロの軟水水風呂。飴と鞭のようなギャップに悶える。川平慈英よろしく、くぅ〜と声が漏れ出てしまう。日本おめでとう。
♯休憩 ★★☆☆☆
休憩スポットは決して多くない。浴室内だとカランかジェットの隣。個人的には脱衣所のベンチがオススメ。誇張なしに、今までで一番の甘みが発現。背中はヒリヒリ。戦いの痕跡を宿し、静かに目を瞑る。
88点。再戦を誓う。
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計358施設
二律背反とでも言うべきだろうか。ある方向から見ると、それはとても魅力的に映るのだけれど、また別の角度から見ると、それは弱点とも捉えることが出来てしまう。
なんか哲学的な書き出しとなってしまったが、今回はそんな貴重な経験をしたので、書き記していきたいと思う。葛飾区四つ木の『竹の湯』さん。初めまして。
本来はアクアガーデン栄湯さんにお邪魔する予定だったが、恒例の臨時休業にぶち当たり、泣く泣く彷徨い着いたのが、竹の湯さんであった。少し奥まった場所に煌々と光を放つ表看板。吸い寄せられるように店内へと進む。
まず、モヤモヤが一つ。サウナ代無料が故の混雑という点。500円ワンコインのみでサウナも楽しめるのは間違いなく優れているし、足繁く通うきっかけになり得るポイントである。ただ、それが要因で温浴のみの利用という客は殆どおらず、高確率で待ちが発生してしまう。
勿論サウナだけでなく、お風呂も人で賑わっている。赤黄橙に染まった紅葉を優しく見守る富士のタイル画を見上げながら、一般のものより遥かに湯温が高い白湯に浸かる。一歩外へと踏み出れば、露天風呂を楽しむこともできる。
♯サウナ ★★☆☆☆
というわけで、混雑気味のサ室である。加えて、体感温度がすこぶる低く、汗が出にくいので回転が悪い。室温計は111℃あたりを指すが、これは明らかに間違い。
このご時世に鑑みてか、サウナ室への入室制限が敷かれており、同時利用は4名まで。安心安全の配慮ではあるものの、ただでさえ室温が低いので、必然的に長居する人が多く、中々思うようなペースでサ活はしにくい。
また一つ、とても良いなと思ったのは、アットホームな点。常連同士は挨拶を交わし、今日は寒いね〜なんてお爺ちゃんが言うのを、若者が聞いていたりする。
ただこれも二律背反に近しく、仲が良過ぎるが故にサ室でのお喋りも止まらない。店側の会話禁止の貼り紙も全くその意味を成していないのは、正直モヤッとしてしまった。
♯水風呂 ★★★★☆
そんな中で一際クオリティが高かったのが、地下水使用の水風呂。体感は20℃ほどだが、マイルドなサ室との相性も良く、無難に良い。まろやかな水質も素晴らしい。
♯休憩 ★★★☆☆
先述の露天風呂の傍らに丸椅子と小ぶりの折りたたみ椅子が二脚ずつ置いてあり、外気浴を楽しめる環境となっている。露天風呂からはスーッと湯気が立ち上り、視覚的にも楽しい。
計2セット。80点。メリットとデメリットが対となり、評価が難しいのが正直な感想。間違いないのはお店全体の和やかでアットホームな雰囲気。より癒しを求めたい方は是非。
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計357施設
その店名からして、謂れのない理由で、如何わしいお店だとかそういった勘違いをする人も一定いたことだろう。本日訪れたのは千葉県松戸市、新京成線みのり台駅すぐの『湯戯三昧・マツドヘルスランド』さん。
ただただ、読んで字の如く、魅力いっぱいのお風呂が豊富に用意された、利用者の健康を意識した、素晴らしい銭湯であったことを冒頭記しておきたい。
まず驚きなのは営業時間の幅広さ。9時〜12時・26〜27時を除けば24時間営業となっている。こんな銭湯はまずお目にかかれない。駐車場もサウナ利用の場合、4時間まで無料ということで使い勝手が良い。
料金は900円。バスタオル・サウナマット・フックキー・ロッカーキー付き。これに小タオル・歯ブラシが付いたラクラクセットなるものも+100円で準備がある。
脱衣所と浴室はザ街銭湯というよりは、どことなくスーパー銭湯にも似たような雰囲気をしている。上述の通り、温浴は大変充実しており、サウナ抜きでも充分楽しめる。
手前からエステバス、リラックスバス、バイタルバス(活力ぶろ)、ローリングバス(よこたえぶろ)、ドリームバス(寝ぶろ)、滝湯と個性的な名称が付けられる。兎に角、ジェットの種類が豊富。
♯サウナ ★★★★☆
「階段サウナ」とこちらも一風変わったお名前。サウナ室内に入るとその意味がハッキリと分かる。段々と階段のように三段掛けの座面が存在感を放っており、奥には柵に囲われたストーブが置かれている。
室温は86℃程度だが、適度な湿度調整もあり、じわじわと身体が温まってくる。時間帯が良かったのか、全セット貸切だったため、熱の逃げ道が少なく、安定した体感温度であった。
また、少し嬉しかったのは、かつてのホームサウナである十條湯さんと同じサウナマットを使用していた点。BathCare社製。ノスタルジックな気持ちでゆったりと蒸された。
♯水風呂 ★★★★★
びっくりしたのはハイクオリティな水風呂。★4と迷ったが、ココは★5で。地下水掛け流し、深さたっぷりでオーバーフロー気味。水中にも僅かではあるが水流も確認できる。
チロチロと壁を伝って流れる地下水は、水面に辿り着くと同心円状に広がり、静かに波を打つ。羽衣を纏いながら、中島画伯の小さなタイル画を眺め、水質のまろやかさを楽しんだ。
♯休憩 ★★☆☆☆
あと一歩だったのが休憩スペース。浴室内であれば浴槽の縁、脱衣所まで足を運べば竹造りの丸椅子で休むことができるが、もう少しバリエーションがあると嬉しい。
計3セット。88点。総合的に満足度の高い銭湯サウナ。混雑の少なさも有難い。
男
[ 神奈川県 ]
スカイスパYOKOHAMAさん。かなり前に一度訪れたきりになっていたが、横浜近辺に用事があったので、このチャンスを逃すまいと足を運んだ。5時間まで滞在可能となる一般入浴コース2950円でIN。
休日料金だと少しお高めの印象ではあるものの、男湯のアウフグースは1時間に1回と小まめだし、話題のサウナシアターでも男女で参加できるアウフグースが用意されているし、値段に見合う価値は十二分にある。
まずは温浴からと、丸型の炭酸泉に身を投じる。シュワシュワは皆無だけれど、適温でじんわりと身体が温まる。銀枕付きのジェットを楽しんでいたら、毎時0分を迎えようとしていたので、そそくさとメインのサ室へ移動。
アウフグース。担当は杉本さん。大窓からの景色を眺めながら、その時が来るのをゆったりと待つ。やっぱりこの自然光が差し込むサ室の雰囲気は唯一無二。丸太に座って、HARVIAのダブルストーブを背にしながら、ハーバービューを楽しむ。
最初のアロマはブラックフォレスト。芳しい香り。大判のバスタオルを用いての旋回によって、たちまち熱気がサ室内に行き渡る。個別の仰ぎもクオリティ高く、確実に顔面向けて熱波を送ってくれる。お次のアロマを暫く楽しんでから礼を告げ途中退室。
水風呂も安定の気持ちよさ。14.5℃でしっかりとした水流もあるので、身体が良く冷える。ピシッと身体が引き締まったのを感じながら、インフィニティチェアへ。
こちらからも見晴らしの良い景色を堪能できる。耐えに耐えた後の休憩は最高。ちょっとしてから起き上がったら、壁際にズラッと並ぶプラ椅子に気持ち良さそうな顔をした同志が沢山。ヒバの香りがするミスト付きの休憩スペースも良い感じ。
数セットした後で一番楽しみにしていたサウナシアターに移動。館内着を着て上階へ。どーんとビッグサイズのサ室。確実に今までで一番広い。そのサ室を縦断するように細長いストーブが置いてある。
ストーブの上には風景が投影されたスクリーン。アウフギーサーのためのスペースもたっぷり。それらを囲うようにまだ新しい木板を用いた座面が広がる。両サイド四段掛け、正面は二段掛け。収容70名とのこと。
米田さんアウフ。レゲェミュージックに合わせて。全身を使って縦横無尽にサ室内を仰ぎまくる。確かなテクニックと小洒落たジョーク。オレンジ、グレープフルーツ、レモンジンジャー、ミントと四種類のアロマ。キューゲルも登場。
終わった後は冷却ルームでのクールスイング。本当に頭が下がります。感謝。優しくて、でもヒンヤリとしている風を受けて、多分ものすんごい阿呆な顔してたことと思います。
ありがとうございました!
男
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計356施設
高円寺に新しくサウナとコワーキングスペースを同時に楽しめる施設がオープンしたらしい。お気に入り登録をさせていただいている方々の投稿からも賛美の声が上がるその場所に本日は赴いてみた。
『サウナリウム高円寺』さん。高円寺駅北口より少し歩いた場所に位置する。土地柄、どうしても西荻窪のROOF TOPさんとの比較の対象にされてしまう。
一階がファミマになっていて、その脇にセンスの良い小ぶりな立て看板と水色のポールがあるので、そこから階段を使って四階まで登って行く。ロゴがあしらわれた暖簾をくぐって、いざ。
料金体系は様々で、コワーキングスペースを利用しない場合は1時間1500円、2時間2200円がベース。屋上の外気浴スペースの利用にはポンチョのレンタルが必要とのこと。
正確には着てきた服でもOKだが、いちいち着替えるのは面倒なので、300円を支払ってお借りする。その他ビニールバッグに入った大小タオル・サウナマットも料金に含まれる。
脱衣所はシンプルで清潔感がある。ドシーっぽいロッカーの収容力も充分。アメニティー類も一通りの用意がある。
浴室に入ってすぐ、まず目につくのはモニターに映し出された熱帯魚の映像。アクアリウム×サウナということで、サウナリウムなのかな?レモン水が置かれたちょっとした棚にもセンスを感じる。
全体としては黒やグレーを基調としたシックな装い。温浴は一切なく、立ちシャワーのみ。コンパクトな空間だけど、導線がわかりやすくて良い。
♯サウナ ★★★★☆
正方形に近いサウナ室。斜め半分が座面となっていて三段掛け。最上段に登ってみると、傾斜がかなりあることが分かる。天井との距離はほぼゼロ。
セルフロウリュ可。アロマ水が置かれている。パワフルというよりかはマイルドでじんわりと熱が行き渡る。無音の空間。足元に敷いたブルーのマットに汗が滴り落ちる。
♯水風呂 ★★★★☆
冷たさにウリ。体感は15℃ほど。強めの水流があって、循環も良い。セルフロウリュで追い込んだ後にはこの冷たさがありがたい。溢れ出た水が溜まってしまう水捌けの悪さが少しだけ気になる。
♯休憩 ★★★★★
浴場内に椅子が8脚とベンチが2台。海辺のさざなみのようなBGMとほんのり吹き付ける冷気は内気浴ながらも満足度が高い。
ただ、メインはポンチョを着て、階段を登った先の屋上外気浴。確かに導線は決して良いとは言えないが、ととのう環境としては間違いない。インフィニティ3脚にデッキチェア6脚。横長のテーブルに椅子も沢山。
計3セット。90点。良いがROOF TOPには劣る。
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計355施設
目眩くたらい回しに遭った後、ようやっと行き着いた境南浴場さんではノーサウナ。さすがにこれじゃ帰れないということで、次に出向いたのは三鷹駅すぐの『アサヒトレンド21』さん。名前カッコいい!
如何にも優しそうな人柄のご主人にサウナ利用を告げると、徐に後ろからバスタオル・フェイスタオルを取り出し、サウナ専用ロッカーのキーを添えて渡してくれた。
あれ?シャンプー類が無い。タオル付きだったので、てっきり用意があるものと思って油断した。ハシゴが故、洗体は十分に済ませてあったので、まぁいいかとほんのり傾斜の付いたジェットに身を委ねる。
小ぶりの富士のタイルアートがポップで可愛らしい。いわゆる街銭湯の部類だが、全体的に清潔感があり、居心地の良い浴室だ。さぁ、視界の端に映っていたサウナゾーンに行きますか。
ひとつ扉を開けると、そこはサウナ利用者だけの桃源郷。サウナ室・水風呂に加え、専用の休憩ルームも確認できる。3つほどカランがあって、シャンプー・ボディソープはここに隠れてた。
♯サウナ ★★★★☆
暖色系の温かみのあるライティングが銭湯全体の雰囲気とマッチしている。L字型二段掛けでストーブが斜め置き。端っこに座らない限りは遠赤ガスストーブからのしっかりとした輻射熱を堪能できる。
室温は92℃。鼻から息を吸っても何ら痛くないくらいには、湿度をちゃんと感じられるので、とても過ごしやすい。インストの軽快なピアノミュージックも脇役として、このサ室の快適環境の構築に一役買っている。
また、大きな窓からは浴室内を望むことができ、お子さんがいるお父さんでも安心して利用ができそう。
♯水風呂 ★★★★☆
サ室のお隣に2〜3名サイズの水風呂。地下水使用の影響だろう、肌触りがとても優しく、しっとりする。水温は21℃を表示も、マイルド寄りなサ室との相性を考えると大きな問題とはならない。
我がホームサウナの十條湯さんの水風呂を彷彿とさせる、温度が低ければ良いってもんじゃないってのを体現している水風呂。岩風呂の近くにも同じような水風呂がもう一つあるので、付記しておく。
♯休憩 ★★★★☆
銭湯としては出来過ぎ。専用ルームはプラ製のデッキチェアと椅子が二脚ずつとベンチ一台の用意がある。あくまで内気浴の部類ではあるが、やけに冷んやりしており、十二分な環境。
サウナ室と同じポップなインストミュージックも聞こえるが、音量は適度で気にならない。壁面が木材のためロッジみたいな雰囲気で落ち着ける。
計3セット。91点。ハイレベルな銭湯サウナ。こんな銭湯が近くにあったらヘビロテ確実。
男
[ 東京都 ]
♯新規開拓/累計354施設
ここに辿り着くまで、かなりの時間を要してしまった。酷い大雨の最中、車を走らせ向かったのは東京都東久留米市。あまりこちら方面のサウナにはお邪魔したことが無かったので、折角の祝日、未訪の人気施設に行こうと思い立った。
当初はスパジアムジャポンさんに訪れようとしていたが、何と2時間待ち。店外まで続く人の群れを見て、すぐに踵を返した。その後、第二喜多の湯さん、ゆパウザひばりさんの満車にフラれ、いっそ切り替えて、武蔵野市方面へ行っちゃおうと進路変更。
情報弱者を露呈するようで、大変恥ずかしいのだが、今回訪れた『境南浴場』さんについて、男性浴室のサウナが調整中だとは露ほども知らず、行ってみたかったんだよね〜的な軽いノリで、受付にサウナ利用を申し出たのである。
言い訳をすると、その時々で感じたことや思ったことをリアルな記憶として残したいという考えなので、普段からあまり事前の情報は入れないタチ。この一丁前なこだわりのせいで、店休日の確認忘れとか、今日みたいなことを引き起こすのだけれども。
受付の奥様は申し訳なさそうな顔をして、男性サウナはやっていないんです、と。表看板の北欧サウナの文字に心躍らされ、コミュニティセントウのイカした看板に見惚れていた自分がアホらしく思えたが、折角の機会なので、お風呂だけでも頂戴しようと、500円を支払う。
使い捨てタイプのパウチに入ったリンスインシャンプーとボディーソープを拝借して、脱衣所へ。シンプルで人影もまばら。どことなく寂しい雰囲気。冷え切った身体を温めるため、早速浴室。
目の前に一風変わったタイルアート。大きい鳥一羽と小さい鳥二羽が太陽に向かって羽ばたいている。稲光にも似た、黄色く斜めに走る直線は何を表しているんだろう。季節の変わり湯、江戸山吹の湯に浸かりながら、考えを巡らせる。
お隣のリラックスバスは座風呂形式。疲労回復温泉とある。そのまた隣には白湯。至ってシンプルな様相だけど、今日は時間もたっぷりあるので、ゆっくりと温浴を楽しむことにした。
サウナ室は案の定真っ暗で、目の前でお預けを食らっている気分だ。ただ、救いだったのは元気良く稼働した水風呂。またの名をコールドバス。地下井戸水の掛け流しで、肌触りが優しい。
19℃表示の水風呂を本日の楽しみとして、温冷交代浴に励むことにした。温浴は適度に高温な部類なので、とっても良い感じになる。軽く汗もかいて、概ね満足。
サウナに関して、全く触れられずに申し訳ないが、復活を遂げたならば、必ずやリベンジをしたいと思う。またいつの日か。尚、女性サウナについては、元気良く稼働中とのこと。
[ 福岡県 ]
♯新規開拓/累計353施設
九州うち四県を回るサウナ旅も残すところあと一つとなった。熊本の湯らっくすから始まり、佐賀のらかんの湯、長崎のサウナサン、福岡に戻ってキャビナス、天拝の郷と来た。大トリを飾るのはこの施設。
『ウェルビー福岡』さん。ウェルビー系列は栄、今池、名駅、神田のサウナラボと訪れたことがあったので、これまた大トリ。それだけにお店へと向かう足取りはいつに増して軽かった。
館内は優しい色使いの北欧スタイル。まずは休憩室兼コワーキングスペースを見学。白樺の木があったり、センスの良い家具があったりで、視覚的にも楽しい。キャンプ椅子が置いてあるスペースの中央にはサウナストーブ。中には石を模したクッション。芸が細かい。お隣にはレストラン。
浴室。一際目を引くのは白い大岩。サウナ特化型施設のため、温浴は無しと来た。これまで色々と回ってきて水風呂無しはあったが、温浴無しは初めて見たかも。思い切りが良い。雰囲気は系列店ならでは。木の温もりを感じる。
♯サウナ ★★★★★
三種類。メインはフィンランド式サウナ。もといケロサウナ。ロウリュ会場となっている。三種類の中では最もオーソドックス。ケロ材の香りが心地良い。ストーブはHarviaで温湿度のバランスが抜群。TVなしの落ち着ける環境。
お次はからふろ。今池店以来の体験。狭目の入口を身体を小さくして潜り抜ける。真っ暗闇。目が慣れてくると茶室のような造りをしていて、座面には琉球畳が敷かれているのが分かる。セルフロウリュ可。とにかく瞑想向きの空間。石の元気のなさが唯一気になる。
個人的に一番衝撃を受けたのはココ。森のサウナ。サウナ室内に水風呂作っちゃいました!それも水温はキンキンです!って感じのフロンティア精神に溢れたサウナ。木枕があったので、空いてれば寝転べる。セルフロウリュ可だが、全体的にはマイルド。
♯水風呂 ★★★★★+★
森のサウナ内のそれは弱冷水風呂という。こりゃ、面白い。身体はキンキンの水にさらされているのに、頭だけがモワッとする。不思議な感覚。結構クセになる。
もう一種類は強冷水風呂。脅威の水温5℃。がっつり追い込んでからのグルシンは本当に効く。九州サウナの中では一番ぐわんぐわんにととのえる。真新しさとパンチ力を最大限評価したい。
♯休憩 ★★★★★
外気浴は出来ないが、先述の大岩での休憩、奥の専用スペース、アイスサウナの利用と選択の幅が広い。ラップランドの雰囲気そのままに、でも確実に新しさもあって、ワクワクする。いや、グルシンの後はそんなことを考える余裕は無かったけど。
99点。ウェルビー系列の中でも最高峰。
[ 福岡県 ]
♯新規開拓/累計352施設
キャビナスさんのアイスロウリュをどうしても受けたかったが為に、朝イチのサウナは博多駅としたが、本来であれば、道中のこちらを訪れてからの方が導線的には良かっただろう。
『筑紫野 天拝の郷』さん。天拝山の中腹、広大なスペースに居を構える。建物自体の外観のデザインが堪らなく好き。自然に囲まれた環境なのに、ここだけアーバンでスタイリッシュ。
館内。少しだけ導線が分かりづらい。お風呂の受付の前にレストランの受付が先に現れる。レストランはホテル顔負けのビュッフェスタイルで、力が注がれているのが分かる。お土産コーナーも充実。
入浴料は990円。すぐ奥に大浴場。一つ気になったのは、会食・宴会・祝い事などに向いた奥座敷の人気が凄まじいこと。家族連れが次から次へとやって来る。スーパー銭湯ではあまり見ない光景は新鮮味を覚える。
浴室。天井高く、木の梁が立派で思わず見惚れてしまう。内湯からも絶景を見渡せるように、壁ではなく擦りガラスの大窓となっていて、開放感がある。露天風呂も味わいがあって良い。
♯サウナ ★★★★★
二種類。メインは「さうな鎮守の杜」。三段掛けストレートのタワー型。薄暗い照明の中、煌々とTVが光を放つ。入口側に鳥居があり、サウナストーンが奉納されている。中々変わった作り。
もう一種類、セルフロウリュの出来るサウナ室がある。「さうな天満宮」と名が付く。一段目のみストレートの座面が向かい合わせに。奥にストーンごろごろのストーブ。
TV無しで瞑想向き。天井が低いので、セルフロウリュ時はかなりの体感温度となる。サウナハット率高めで、福岡サウナーはこちらの方がお好きな模様。
♯水風呂 ★★★★★
天拝山の湧水を使用した天然の水風呂。キリッとした冷たさが特長。サイズはそこまで大きくなく、深さも普通だけど、水質と水温がバッチシ。シンプルイズザベストとはこのこと。身体がよく冷える。
♯休憩 ★★★★★
筑紫野の市街地と遠くの太宰府、壮観な山々が望める露天の休憩スペースは絶品。小上がりになったところに四脚椅子が配置してあるが、そこからの眺めが素晴らしい。
コールマンのインフィニティチェアや木材でできたデッキチェア等、寝転びながらととのうことが出来る点もポイント高い。内湯にもカランの裏側に専用の休憩場所があるので、数には困らない。爆睡おじさんが多かったのはタイミングの問題かな...?
97点。サウナ・水風呂・休憩・コスパ、その全てがハイレベル。こんなスパ銭があったらいいなを具現化した施設。家族やグループでの利用にも向く。多少の混雑は覚悟の上で訪問されたい。
[ 福岡県 ]
♯新規開拓/累計351施設
熊本→佐賀→長崎とぐるっと三県を周り、そろそろ疲労を感じる頃合いであったので、ここからは福岡のサウナ施設を巡ることにした。ベストパワーランドも気になったけど、また次のお楽しみということで。
都市高速を千代で降りて、福岡県の中心地である博多駅方面へと向かう。『ホテルキャビナス福岡』さん。駅からはすぐの距離。創業20年ほどだが、良い意味で歴史を感じさせるような、貫禄のある風貌をしている。
早朝9:30より行われるアイスロウリュ目掛けて訪れたので、9:00前の到着。ちょうどチェックアウトのラッシュと重なってしまい、受付には長蛇の列。
程なくして列が進み自分の番に。サウナ利用は土日祝のため2時間コースで1700円。館内着は予めロッカー内に用意されているので、まずは2階の更衣室へ。
広々。床もふかふか。まだ朝早い時間なのに人がたーくさん。こりゃロウリュも混むかな..と不安がよぎる。館内着に着替えて、11階の大浴場を目指す。
開放感のある浴室。お風呂の種類もたくさん。白湯、ジャグジー、ミネラル湯、麦飯石の寝転び湯、シルキーバス(本日は調整中)、パルスボール(打たせ湯)、上階の展望露天。これだけあると楽しい。
♯サウナ ★★★★★
メインはikiとストーンのハイブリッド。ロウリュイベント会場もこちら。ikiを挟んで座面が二つに分かれる。どちらも二段掛けだが、座れる人数が少ない方の並びにTVがある。
アイスロウリュ。アイスミントのアロマを含んだ氷水をikiにジューっと流し込む。氷がある分、時間が経ってもポタポタと溶けていくので、ロウリュの効果としては持続性がある。
スタッフ2名がかりでタオルをぶん回す。個別の仰ぎは一人5回を一周、その後はおかわり自由(無制限)というもの。ギーサー泣かせのドS施設。案の定、身体の正面・後方・右面・左面と、全方向に風を受けたいおじさんに捕まってた。
もう一種類はロイヤルサウナといい、足湯付きの低温サウナとなっている。初めはぬるい!と思ったが「高校生のじかん」というローカルTVが面白くて、長居してたら汗ダラダラに。
♯水風呂 ★★★★☆
浴室の大きさからすると小ぢんまりとしたサイズの水風呂。6名ほどの収容。水温は体感で18〜19℃くらい。結構長く入っていられる。
♯休憩 ★★★★☆
展望露天の奥にプラ製の椅子が二脚とデッキチェアが一脚。涼やかな環境で博多の街を一望できる。内湯にもプラ椅子が四脚くらいあった。サウイキのデータと明らかに数が合わないのだが、タイミングかな?
92点。アクセス抜群のナイスなホテルサウナ。
[ 長崎県 ]
♯新規開拓/累計350施設
"らかんの湯"の余韻がまだ醒め止まない中、次の男性専科のサウナ施設へと向かう。長崎県佐世保市。ハンバーガーと海軍基地が有名な港町。到着。『サウナサン』さん。
この場所も絶対に一度は訪れたかった。サウナを愛でたいで取り上げられていたのを見て、昭和の色を強く残す、アットホームな雰囲気であることは知っていたが、想像以上。実家?ってくらい居心地が良かった。
木曜、土曜、日曜がロウリュデーということは事前に調べていたので、21時の回を狙っていた。30分前に着いたので、館内を物色。2階はレストラン。兎に角、メニューが豊富。サウナの後に長崎名物のちゃんぽんをいただいた。
浴室。想像よりも遥かにコンパクト。水色に染色された主浴槽とエステバスが一つずつ。後者は水深がたっぷりあって、水圧も元気が良い。客層も地元の方と見られる人が多い。
♯サウナ ★★★★☆
暖色系のライティング。オレンジの大判マットが敷かれた座面は広々としている。傾斜の緩やかなタワー型で四段掛け。一段目のみクイっとL字に曲がっていて、足湯をしながら蒸されることができる。ストーブは時折オートロウリュがある。
21時回のアウフグース。担当はナカシマさん。さっきまでパーっと明るかったサウナ室の照明がOFFにされ、TVも消える。ストーンを僅かに照らす白色の光のみの空間に様変わり。
前口上の後、ほうじ茶のアロマ水がたっぷり掛けられる。すぐにフワッと香りが立つ。タオルの旋回により、サウナ室に充分に蒸気が行き渡った後、1分間の静寂の時間。香りを楽しんでくださいとのこと。粋な計らい。
1分経過後、個別の仰ぎ。華奢な身体から繰り出される豪快なタオル捌き。とっても気持ちが良い。入室から15分ほど経過していたので、御礼を言って、退散。
もう一種類。今はなき御徒町プレジデントさんから助言を受けた、薬草スチームサウナ。確かに肌が直接焼かれるような、あの感覚が蘇る。しっかり熱くて好き。
♯水風呂 ★★★★★+★
元祖サウナサン濾過システム。竹炭をメインに珪藻土やサンゴを用いて、極限まで水質を追求。研究を重ねられた成果は素晴らしく、入った瞬間思ったのは、キリッとして冷たいのに柔らかい。水温は朝13℃台、アウフグース後は15℃台。
♯休憩 ★★★★☆
プラ椅子が6脚ほど。うち3脚は「最後の雨」という名のセルフミストを感じながらととのうことができる。一番の特等席は薬草サウナの隣にあるデッキチェアでの休憩だろう。介護イスのオットマン付き。
94点。目には見えない、おかえりなさいとただいまが行き交う、心温まるサウナ施設。
男
[ 佐賀県 ]
♯新規開拓/累計349施設
一言で表すと、史上No. 1。それくらい好みで洗練されていて、もはや感動とか感謝とかに近い感情を抱いた。ただただ素晴らしかった。
『御船山楽園ホテル「らかんの湯」』さん。佐賀県武雄市。御船山の麓に精悍と佇む。併設された庭園では秋ならではの紅葉のライトアップが実施されており、観光客や地元の人々が多く足を運んでいた。
ホテルの入口の自動ドアを開けると、目の前にランタンにも似たような、様々な色に変色するランプが広がる。天井から吊られたそれは美しく、思わず写真を撮ってしまう。
今回は日帰り利用。チームラボとコラボしたアート作品展の見学料と合わせて、2時間半で4800円。それなりのお値段だが、見合う価値は十二分にあることを保証する。
浴室。何もかもがオシャレ。カランのすぐ後ろには二本の木が生えていて、ヴィヒタの束がぶら下がっている。芳しい匂いが鼻先をくすぐる。内湯に用意された天然温泉はトロトロで肌を優しく包み込む。
露天は楕円状の大浴槽が一際目を引く。噴水のように美しく天然温泉が流れ込む。一人用の浴槽にはデッキチェアが沈められ、柑橘系の果物が麻袋から放つ香りを楽しみながら入浴ができる。
♯サウナ ★★★★★+★
圧巻。内湯のドライサウナは二種類のセルフロウリュが可能。御船山の天然水と嬉野産の焙じ茶。細長いタワーストーブ。座面は扇状に段々と。無音かつ適度なライティングで問答無用に良い。
外へ出て奥に進んでいくと、もう一つサウナ室がある。一風変わった形状。上へ上へと階段が伸び、その両サイドに座面が造られる。間に壁を挟んで、女性サウナが隣接されている。
最上段の先には少し距離が空いて、巨大な薪ストーブが鎮座する。男性女性どちらもこのストーブが熱源となる。圧倒的存在感。ロウリュの際は柄杓で水を投げ入れる。
♯水風呂 ★★★★★
露天スペース、一見ジャグジーのような風貌だが、その中身は冷却した源泉。水中の白光のライティングが美しい。棒状の浮き輪があって、ぷかぷか浮かぶ。無敵。
♯休憩 ★★★★★+★
至る所で様々な形で休息を取ることが可能。共通しているのは眼前に広がる御船山の木々たち。僅かにライトアップされているため、とても幻想的。中ちゃんさんよろしく大岩でもととのった。
極め付けは階段を登った先の喫茶室。火が焚かれ、暖かみのある空間となっており、番茶・デトックスウォーター・塩プリン・乾燥蜜柑・かんころ餅の無料サービスがある。ここに置いてある木目調のデッキチェア、座り心地が抜群。
100点。サウナシュラン殿堂入りは伊達じゃ無い。再訪を心に誓う。
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。