竹の湯
銭湯 - 東京都 葛飾区
銭湯 - 東京都 葛飾区
♯新規開拓/累計358施設
二律背反とでも言うべきだろうか。ある方向から見ると、それはとても魅力的に映るのだけれど、また別の角度から見ると、それは弱点とも捉えることが出来てしまう。
なんか哲学的な書き出しとなってしまったが、今回はそんな貴重な経験をしたので、書き記していきたいと思う。葛飾区四つ木の『竹の湯』さん。初めまして。
本来はアクアガーデン栄湯さんにお邪魔する予定だったが、恒例の臨時休業にぶち当たり、泣く泣く彷徨い着いたのが、竹の湯さんであった。少し奥まった場所に煌々と光を放つ表看板。吸い寄せられるように店内へと進む。
まず、モヤモヤが一つ。サウナ代無料が故の混雑という点。500円ワンコインのみでサウナも楽しめるのは間違いなく優れているし、足繁く通うきっかけになり得るポイントである。ただ、それが要因で温浴のみの利用という客は殆どおらず、高確率で待ちが発生してしまう。
勿論サウナだけでなく、お風呂も人で賑わっている。赤黄橙に染まった紅葉を優しく見守る富士のタイル画を見上げながら、一般のものより遥かに湯温が高い白湯に浸かる。一歩外へと踏み出れば、露天風呂を楽しむこともできる。
♯サウナ ★★☆☆☆
というわけで、混雑気味のサ室である。加えて、体感温度がすこぶる低く、汗が出にくいので回転が悪い。室温計は111℃あたりを指すが、これは明らかに間違い。
このご時世に鑑みてか、サウナ室への入室制限が敷かれており、同時利用は4名まで。安心安全の配慮ではあるものの、ただでさえ室温が低いので、必然的に長居する人が多く、中々思うようなペースでサ活はしにくい。
また一つ、とても良いなと思ったのは、アットホームな点。常連同士は挨拶を交わし、今日は寒いね〜なんてお爺ちゃんが言うのを、若者が聞いていたりする。
ただこれも二律背反に近しく、仲が良過ぎるが故にサ室でのお喋りも止まらない。店側の会話禁止の貼り紙も全くその意味を成していないのは、正直モヤッとしてしまった。
♯水風呂 ★★★★☆
そんな中で一際クオリティが高かったのが、地下水使用の水風呂。体感は20℃ほどだが、マイルドなサ室との相性も良く、無難に良い。まろやかな水質も素晴らしい。
♯休憩 ★★★☆☆
先述の露天風呂の傍らに丸椅子と小ぶりの折りたたみ椅子が二脚ずつ置いてあり、外気浴を楽しめる環境となっている。露天風呂からはスーッと湯気が立ち上り、視覚的にも楽しい。
計2セット。80点。メリットとデメリットが対となり、評価が難しいのが正直な感想。間違いないのはお店全体の和やかでアットホームな雰囲気。より癒しを求めたい方は是非。
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