
山とサウナと時々晴れvol.1「丹沢・大山と東名厚木健康センター編」
好きなものと組み合わせたら、サウナがもっと楽しくなるはず!この連載では、2021年アドベントカレンダーにて「サウナ箱根駅伝」を執筆した、大のアウトドア派のロベルト本郷三丁目さんに、「山×サウナ」の楽しみ方を伝授してもらいます。さあ、週末は山に出かけてみませんか?
幼き頃、石川県小松市八幡にある北陸体力科学研究所(通称:ダイナミック)のサウナに、寒さと冷えから生き抜くために入っていた。
家庭の事情で、午前と午後のスイミングスクールに通っていた。
当時は身体が小さく、1日2コマのプールに入り続けると、プールの水温に負けて、チアノーゼになりかけていた。
レッスンの休憩時間には、プール脇にある採暖室の熱では足りず、2Fにあるサウナに駆け込み、身体をひたすら温めていた。それがサウナとの出会いだ。
いつしか、近所の銭湯でサウナと再会した。
人生の諸先輩から各地のサウナを紹介され、
サウナをより能動的に楽しむようになった。
時を同じくして、自然の豊さを感じたくて、
山登りを始めた。
好きなものをかけあわせて、山登り、トレイルランニングをしながら、各地のサウナを楽しむようになった。
気がついたらblogを書き始め、このサウナイキタイに寄稿している、ロベルト本郷三丁目です。
皆さん、初めまして。
サウナイキタイでは、「山とサウナ」をテーマに今の季節をお届けしたいと思います。
さて、今回は春の丹沢と東名厚木健康センターです。
丹沢ならば、「春はあけぼの」ではなくて「春はミツマタ」。ようよう熱くなりゆくサウナ室は東名厚木健康センター。
スタート地点は、蓑毛のバス停(秦野駅から蓑毛のバス停まで
神奈川交通のバスで移動)、ゴールは東名厚木健康センター。
約20kmのコースで、大山まで登ってしまえば、あとは概ね下り基調のルートだ。
今回は10時頃出発した。蓑毛のバス停から尾根筋の登山道を時に走り、時に歩き、標高を稼いでいく。鹿の食害防止の柵までたどり着くと、あと少しで稜線にでる。
大山の手前で富士山の絶景ポイント。
冠雪の富士山を眺めながら、補給食でエナジーチャージする。
最近のお気に入り補給食は、飲む点滴こと甘酒だ。
丹沢界隈の良いところは稜線から富士山や太平洋(湘南方面)がみえるところだ。
12時前には大山の山頂に到着する。
山頂には雪が残っていた。
下界では春が始まっていたけど、山の上は冬の景色があった。
残雪とミツマタが教えてくれる季節の移り変わり、春の兆し。
今回のルートで最も楽しみにしていたのが、不動尻のミツマタ群生地だ。
ミツマタという花が綺麗に咲き誇っている場所が谷筋にある。
山登りの楽しさのひとつは、春はミツマタやクロモジを楽しみ、秋は紅葉やキノコを愛でるといったように、自然の中で遊びをみつけることだ。
七沢には直売所があったり、玉川沿いを走っているとあひるの家があったりする。
歩いたり、走ったりと移動速度が緩やかな分、街の成り立ち、営みが身体に馴染む感覚を覚えた。
川沿いには菜の花が咲き誇っていた。
菜の花の向こう側には、大山が見える。
さっきまで、あの山の頂きにいた。
川沿いに咲く桃の花、そして、蜜を吸うミツバチにも遭遇した。
山の上には冬の名残があり、下の世界では、春が始まる。
2つの季節をわずか数時間で味わえるのが、この季節の山遊びの醍醐味だ。季節の移りゆく様を瞼に焼き付ける。
そして、だんだん近づいてくるのが東名厚木健康センターだ。
サウナ施設を最大限楽しむためには、勿論、サウナに至るまでの道筋、
過程を最大限楽しむことも重要だ。
東名厚木健康センターには、喜びの確約がある。
好きな山を楽しみ、身体をしばきあげて、大好きな施設を堪能する。
15時頃、東名厚木健康センターに入館。
洗体して水風呂に直行、まずは水風呂でアイシング、
火照った筋肉と日焼けした皮膚を鎮める。
そして、お楽しみのサウナへ入室する。東名厚木健康センターの男性サウナは、タワー型だ。階段をふみしめ、いざ着座。
3セットほど楽しんでから外気浴に。
以前からあった息も絶え絶えなビカクシダから
、生命力溢れるビカクシダに入れ替わっていた。
そんな成長力著しいビカクシダを眺めながらの外気浴は心地よい。
今日の山を振り返りながら、厚木のそよ風を感じ、微睡む。
3Fの食堂に移動すると、おばあちゃんの歌声が聞こえてきた。
東名厚木健康センターの食堂大広間は、誰でも唄えるカラオケ広場を兼ねている。
折しも、この日は歌謡ショーの開催日だった。
真打ちの歌手がおばあちゃんとコール&レスポンスを繰り返しながら、
食堂内を練り歩き、おひねりを贈呈する場面に遭遇した。
トレラン帰りの時は、積極的に鉄分を補給するため、レバニラ炒めを注文する。京都から直送の古漬けの盛り合わせも追加した。
今回は、ばってらを初注文。想像以上の味でびっくりだ。
そして、乾杯。
〆は、水羊羹で。
東名厚木健康センターだけではなく、草加健康センターにも、この水羊羹はある。
手間暇かけて仕込まれている羊羹を頂き、一休みしてから、〆のサウナに戻る。
山登りをこれから始める人、日頃運動不足な方は、登りの標高差を500mくらいを目安にしてルートを決めると良いと思う。
それなりに体力に自信がある方ならば800m、体力おばけならば1000mが目安だ。
今回のスタート地点は、蓑毛のバス停で、標高は320m。
最高到達地点は、丹沢大山で、1252m。
約800mの標高差があるコースだ。
ただ、ヤビツ峠をスタート地点にすれば、標高761mになるため、標高差を500mに縮めることが可能だ。
七沢温泉のバス停をゴールにして、バスを乗り継ぎ東名厚木健康センターに向かうプランもあり(15km)。
ヤビツ峠からスタートして、広沢寺をゴールにすれば、
さらに距離を短縮できる(約10km)。
もし、トレランで行動距離を長くしたいならば、鶴巻温泉駅スタートもお薦めだ。
どれだけサウナと水風呂で気持ちよくなれるか、
その答えの1つが山からのサウナだ。
仕事で追い込まれて、にっちもさっちもいかない虚無感から
目をそらすサウナもよいけれど、
健全に楽しめる山とサウナをこれからもお届けします。
チャオ!!
今回紹介した山
・丹沢大山 最高到達地点1252m
今回紹介したコース
・標高差 約900m
・約20km
・スタート「蓑毛のバス停」標高310m
・ゴール「東名厚木健康センター」
もう少し気軽にチャレンジコース
・標高差 約500m
・約17km
・スタート「ヤビツ峠」標高761m
・ゴール「東名厚木健康センター」
バスを乗り継いでサウナに向かうコース
・約10km
・スタート「ヤビツ峠」標高761m
・ゴール「広沢寺温泉入口」
・七沢温泉入口から厚木駅行きのバスならば、厚木で厚木健康健康センターのバスに乗り換え
神ブログが遂に…😭
水羊羹…
いいね! 汗かいた後のサウナ!
今後も楽しみです♪
山帰りのサウナ、いいね。
同じく山とサウナの親和性を信じる者として、次回作も楽しみにしています。
さっき登ってきた山が見える景色や季節ごとの花の景色にめちゃくちゃ共感です。私も登る人なのでいつかはサウナで1日を締めるのもやってみたいです。考えるだけでワクワクします😊
大山って雪が残っているんですね! はだの富士見の湯からヤビツ峠を チャリダーに交じって往復したことが ありますが、なかなか楽しかったですよ!
楽しい記事ありがとうございます