トントゥに恋い焦がれて三千里
サウナイキタイアドベントカレンダー 14日目の記事です。
はじめまして。sCarlet(スカーレット)と申します。このような機会をいただけてとても光栄です!
が、最初に一言、自分にツッコませてください…名前が恥ずかしすぎる!!!命名した当時の私は間違いなく中二病だろうな、と今になって思います。なぜCだけ大文字なのかを忘れるほどの時が流れましたが、その名に込められた奇妙な自信は今も健在です。
イタイ名前ですが、サウナへの愛は本物なのでご容赦ください…
それでは、気を取り直して本編スタート!!!
トントゥ。
それは、サウナイキタイのポイントの単位である。そして、、、サウナの妖精の名である。
第1章:導かれた出会い
時は5年前に遡る。サウナの存在を知り、自分の中で徐々に娯楽としての地位が築かれ始めてきたちょうどその頃。
いつものように「神戸サウナ&スパ」で整いながら空を見つめていた時、ふと視線を感じた。まるで誰かにじっと見守られてるかのような、不思議な感覚に包まれる。
さぞアホ面をしていたのだろうと思い、緩み切った表情に恥じらいを覚えながら、けれども、そのアホ面が“ととのい”の標準装備であるかのようなすまし顔で犯人を捜した。
だが、誰もいない。それもそのはず。その日は終電を逃してサウナにたどり着いたため、午前0時を回っていたのだ。
それでも気配を感じ、目を凝らすと、岩に顔があるように見えた。しかも複数体。モアイ像さながらの出で立ちで、静かに佇んでいた。「真夜中×モアイ像似石像」という光景に思わずギョッとしつつも、その不気味さの中に、何か特別な魅力を感じた。
これが、私とトントゥの出会いである。
翌朝、建物の外にも同じものが鎮座しているのを発見。なにやら説明書きがあり、“トントゥ”というサウナの妖精なのだそうだ。
昨晩の不思議な空間を思い出し、トントゥのことが気になった私は、スマホで検索してみることにした。すると、より詳細な情報とともに、可愛らしい表情のイラストやグッズまで見つかった。驚いた。かわいいバージョンもあるのか!と。
左から、レイカ、ターボ、エリ、リリーというらしい。(詳細な情報はぜひ引用元へ!)
もうキュンとするではないか。サウナには妖精がおり、勇ましい姿もあれば、可愛らしい姿もあるのだという。その事実だけで私はトントゥの虜になってしまった。
それからというもの、全国各地のサウナでトントゥを探すようになった。私にはそれが自分だけの“隠れミッキー探し”のように思えたのだ。
第2章:トントゥの故郷を家庭訪問
トントゥの生息地は大体サウナストーブの中だ。サウナストーンに紛れて、しれっといることが多い。シャイなトントゥも見つけてしまえばこっちのもの。わが子に毛布を掛けてあげるかの如く、ロウリュをしてあげる。
ジュワァァァ~~~~~という音が徐々に喜びの声に聞こえてきた。ありがとうトントゥ。貴方のおかげで私は今日もととのっています…
そんなこんなでサウナ―としての日常を満喫しつつ、トントゥ探しの旅を続けていた頃、ふと気になったことがあった。
トントゥの生まれ故郷ってどんな風景なのだろう。どんな雰囲気なのだろう。と。
サウナの聖地フィンランドにはかねてから訪れてみたいと思っていたが、お金や時間を言い訳に、タイミングを逃し続けていた。しかし、今回は違った。サウナに行く度に、トントゥに愛着が湧き、フィンランドのことが頭から離れなくなってしまったのだ。
やっと決心した。
えーーーい、行ってしまおう!!!
そうと決まれば、さっそく準備をしなければ。自称「トントゥ家庭訪問プロジェクト」が始動した。早速サウナイキタイと、サウナ芸能人でおなじみ、サバンナ高橋さんのYouTubeチャンネルで下調べ。
サウナ目当てのソロ旅人なんて浮いてしまうのではないか、という一抹の不安と、本場サウナへの期待を胸にいざ出陣!!!
着いた瞬間、身が引き締まったように感じた。北欧故に気温が低いこともあるだろうが、ただの観光ではなく、サウナの聖地に足を踏み入れたかのような感覚だった。
旅の目的である「トントゥの家庭訪問」を達成できるよう、フィンランドでは様々なサウナを巡った。なかでも一例として主要な3つをご紹介!
1.Löyly(ロウリュ)
こちらは、新しいサウナ施設で、凍ったバルト海へのダイブとサーモンスープが有名!
2.Kotiharjun Sauna(コティハルユサウナ)
1928年に創業されたヘルシンキ最古の公衆サウナ!薪ストーブと路上での整いが醍醐味。
ちょうど私が行った日にワールドサウナアワード「SAUNA37」受賞の盾が到着!恐らく日本人で一番早くお目にかかれたと思う!
3.Allas Sea Pool(アッラスシープール)
フィンランド中心部に近く、利便性抜群。しかも、複数のサウナや極寒プールがあり満足度高い!
本場のサウナは、娯楽の一つというより文化として根付いており、想像以上に素晴らしいものだった。訪れたサウナでは、バックパッカーや地元のサウナー、日本から来ているソロサウナーにもめぐり逢い、どれも甲乙つけがたい最高の経験ができた。
しかし、一番心に残っているのは、人との交流である。有名なサウナには各国からの観光客が、地方のサウナにはご近所さんが集まっていた。私は語学が堪能ではないため、ジェスチャーに頼るしかない場面が多々あった。それでも、“サウナ好き”という偉大な共通項の前では、言語など不要である。
目や表情での会話、ヴィヒタ体験、そしてサウナの中で一緒に飲むビールを通じて仲が深まる。言葉も通じない見ず知らずの人と熱量のみで会話するなんて、日常では不可能である。それでも人をこうさせてしまう“魔法”がサウナにはある。
「トントゥ家庭訪問」の結果、トントゥの実家は、サウナが日常の一部として溶け込んでいる場所で、だれでも家族のように迎え入れてくれる温かさがあった。とても居心地がよく、私が先生なら、内申点は花丸をあげたい。
第3章:師の名は、トントゥ
日常に行き詰まったとき、自身と対話するためにサウナに向かう。連休が取れたとき、旧友と思い出づくりのために全国各地のサウナに向かう。なんとなく体がうずうずしてきたとき、リフレッシュのために近所のサウナに向かう。
私はいつでも、サウナに向かう。
サウナは安らぎも、刺激も、懐古も、勇気も与えてくれる。まさに、なくてはならない人生相談所である。
そんなサウナを守り、サウナーに力を与えてくれる存在こそがトントゥである。皆が意識しようとも、しなくともそこにいる。けれども、必要な時に、必要な道を示してくれる師だ。
ありがとう、トントゥ。君の故郷は最高だったよ。そして、分身たちがいる日本各地のサウナも最高だよ。
これからもトントゥとともにサウナライフを楽しみ、共に歩んでいきたい。
神戸サウナのトントゥ様大好きでございます😊新しいサウナハットを購入した際は、6階フロント自動ドア前のトントゥ様に被せて、永遠のととのいを授けてもらっております🤭 私もいつか家庭訪問したいですね。(ちなみに東京からヘルシンキまでの直線距離約7800キロ≒1950里(1里4キロとしてし)でした😚三千里を思うと意外と近いかもw)
トントゥの家庭訪問をしにフィンランドまで行っちゃう行動力、すごいですね!私もサウナでトントゥちゃんを見つけると、わ!いた!って嬉しくなります。そしてやはり、アホ面はととのいの標準装備ですよね笑
トントゥ可愛いですよね!!! 私もいつかフィンランドの本場サウナへ行ってみたいものです...^_^
フィンランドレポートをありがとうございます😊
トントゥとの出会いから本場フィンランドまで行ってしまうなんて行動力凄すぎです! フィンランドサウナ行きたくなりました⭐️
トントゥ愛からフィンランドへ…すごいです!
拝読しました!ありがとうございます。まずは命名の件にグッと心を掴まれました笑 そしてイツカイキタイフィンランドサウナを実行された内容、面白く、そして私も実際に行けるかもと背中を押してもらえました。ありがとうございます!
サウナストーブ見たさに覗き込んでトントゥがいると嬉しくなるの、すごくわかります!そこからフィンランドまで行く行動力もすごいですし、複数施設を家庭訪問しているのも良かったです。楽しい記事をありがとうございます!
旅行をしている気分になれる記事でした。 サウナーとしては最終目的地はフィンランドだと思うので若いうちに訪れておきたいなとまた思わせる素敵な文章でした
いつかフィンランド行ってみたいです…!! 聖地でのサウナ体験うらやましいです…楽しい記事をありがとうございます✨