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煮ゑ湯

2022.02.20

11回目の訪問

第二宝湯

[ 東京都 ]

第二宝湯はこの二月で創業73周年だそうだ

最近ではビジネスにおいて
「弱冠○○才で年収〜」とか「創業わずか○○年で売上〜」といったスピード感をもてはやす言説を耳にすることが多い

それでも尚、長いこと商売を続けることの価値は変わらない

そして第二宝湯には、これから先の新しさを感じさせられる

今日お邪魔した時には、小学生と思しき男の子が店主さんに挨拶をしていた
その歳にして顔馴染みの常連感が漂っていた
こうしてまた歴史が積み重ねられていくのだろうと思わせる瞬間だった

今日は日曜日で薬宝湯だった
変わり湯に加え、周年記念タオル配布ということで浴室は中々混んでいた
薬宝湯は漢方か何かが配合されていて、苦味がかった匂いに時間を忘れ、湯に浸かっていたい気持ちになったが、90分の時間制限があるので泣く泣くサ室へと向かった

サ室も例にもれず混んでいて、定員の6人でローテーションしていた
いつものコンフォートぶりは健在で長居したくなったが、他の人のタイミングを見ながら出入りした

私が帰る21時ころにはさらに人が増えていて脱衣所にまで混雑が及んでいた

駅からも離れているのによくもまあこんなに人が集まるものだ
これが長年地域住民と歩んできた歴史の現れなのだろう

帰る前にいつも通りロビーでくつろいでいると、お小遣いを握りしめた小学生がコーラを買っていった
「トーイン飲めよ」と思ったが、大人の味はまだ早そうだった

「この味がわかるようになるまで通いなよ」と思いながら店を後にした

蛇足:サ室のTVで流れていたオリンピック番組で、夏の北京オリンピックから14年経っていることを知り愕然
2008年ってつい最近のイメージだったが、もう14年前…
歴史を重ねず、歳だけ取る自分に絶望

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煮ゑ湯

2022.02.20

2回目の訪問

たまにはいいこともあるもので、部屋を掃除していると覚えのないポチ袋を見つけた

中を見るとショートコース回数券
正月に買った福袋に入っていたのだろう

そんな幸運を握りしめ御徒町

昭和から平成のかほり芳しいおじサウナに集うは年齢層高めのサウナ紳士たち

静かにサウナに勤しむジェントルメンに混入した若いおしゃべり君たちの話し声が響く

地べた以外の座れる場所という場所に誰かしら座っている混み具合
それでも浴槽、水風呂、はたまたそれらの縁で、皆、ちゃんと詰めて無駄なくスペースを使っている

上野一広いと謳われているドライサウナもほぼ満席
そんな中、会話したり、一人で二人分くらいのスペースを使うのが、若い客
やっぱ若いやつか、と思えるのが悲しい
客入り多くても熱のコンディションは抜群なのはさすがと言うべきか
カラカラでよく汗が出る

スチームの方は激混みとまではいかないものの、常に三人体制
裸眼が曇るんじゃないのかと思うほどのスチーム量と薬草の香りが心地よい

各2セットして一旦、休憩

休憩コーナーももちろん空きはない
どこも埋まったリクライニングのTVに映っているのがほとんど競馬番組
パチ屋サウナとの親和性はやはり良いのだろうか

その後、さらに2セット
回数券で入館し、追加料金を払わず出るのも、何か違うと思えたのでMOKUタオルや新作のTシャツ買って退館

2月メニューのトマトラーメンにアヒージョをぶち込んだらさぞ美味しかろう、と思いながら看板を眺めていたが、昼飯食べすぎて断念
ちょっと残念

補足:今日は風呂の日だったらしく、入館料が安かったので回数券を使うのは少々損だった

蛇足:先日買ったレインボーハットをおろす
レインボーオマージュ(といっても新小岩か)の擬似八幡ということで虹八幡ハットのデビュー戦にふさわしい
スチームサウナにサ室変えても差し支えなし

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33

煮ゑ湯

2022.02.19

13回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

「月曜日対応願う」との職場からの一報によって休日気分が一気に失せる
まだ日曜も残っているというのに休み明けのことが気になって台無しだ
ため息一つ、このままでは眠れない
部屋着にコートを羽織り、小雨降る中、傘もささず玉の湯へ

ムシャクシャした気持ちでサウナへ向かう今の自分と、嫌なことがあって自分の部屋へ逃げ込む子供の頃とが重なる

子どもだって大人だって誰しも一人になりたい時がある

22時に訪れた玉の湯は到底一人きりになれない状況

体を洗い、少し深めのマッサージバスに身を横たえる
あつ湯にほぐされながら見上げる高天井は、湯気を突き抜けて白く反射し、心が晴れる思いがした

ペンキ絵の富士のスケールに対し、その絵の中に自分を配置すると水滴一粒にも満たない小ささで、さっきまでの心のモヤモヤがどうでもいいように感じた

浴室の客入りに比べ、サ室は空いていた
もうすっかり大人になった私は、他の人が居てもサ室では、ちゃんと一人きりになれる
腕時計を忘れてきたが、気づけばサ室の12分計が一周しかけていた
体全体に満遍なく汗が流れる
汗腺の集まる頭、顔、首元からは大粒の汗が、腕には細かな粒がびっしり、普段はあまり発汗を感じない脚もしっかりと湿る

途中からサウナ客も増えてきて水風呂や休憩イスを使うタイミングに難儀する

それでも合計5セット

23時半すぎには若い団体客が複数入店し、どっと騒がしくなった

コロナ禍でマスクなしの近距離でのお喋りはもちろん褒められたものではないが、彼らは彼らなりにカジュアルに銭湯を楽しんでいるのだから、そこまで目くじらを立てる必要もないのかな、とすっかり大人になって家に帰る

マイナスからの見事なV字回復で残りの休日を過ごす

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  • 水風呂温度 17℃
22

煮ゑ湯

2022.02.19

8回目の訪問

快眠こそ心身共に癒す最良の薬
昨日のアウフグースのおかげか今日はぐっすりと眠れた
起きたのは9時ジャスト
10時には本八幡を立つつもりだったのでスタートにつまづく

急いで浴室へ向かうと朝からそれなりの客入り
さすがの土曜日
さすがのレインボー

あつ湯で軽く温まった後、サ室へ
やっぱり鼻の穴がヒリヒリと痛む

足裏マッサージでよくある

「お客さん、肝臓が弱ってますね〜」

とか

「消化器系がお疲れみたいですね〜」

のような
痛む箇所によって体の悪い場所が炙り出されるのだろうか

万年、重い首や肩はいつも熱による痛みを感じるし、今回は鼻や口内といった呼吸器系が弱っているように感じる

サクッと2セットし、あつ湯で締め

予定を少し変更して飯食って帰る

北欧でもレインボーでもロッカーキーが"77"で何かいいことでもあるのかと思ったが、まあ見事に焼かれて敗走

それでも好みのメニューに出会えたし、サウナハットも欲しい色が残っていてよかったのだろう

寝過ぎて忙しなく朝サウナをこなしてしまったが、ゆっくり休むことこそ休日の正しい過ごし方だと思いたい
昨日は張り切りすぎてハシゴするはめになったが、今日こそゆっくり過ごす

そして日常が生ぬるく感じるようになったらまた来る

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煮ゑ湯

2022.02.18

7回目の訪問

サウナ飯

38℃オーバーの熱が出たぐらいで、ガタガタ言うなんてどうしてしまったのだろう

120℃オーバーの世界を忘れた軟弱者にすっかり落ちてしまったのか

腑抜けた自分に火を灯し、かつ、悪い運気を焼き尽くすお祓い感覚でアウフグースを受けに来た

その前に軽くサウナを偵察
ストーブ真横一段目からスタート
下段はストーブに近くてもマイルドなのだが、中段になるとこれぞ本八幡な特徴的な強く刺すような熱がある
今日は熱さはそこそこに感じたが、唇や鼻の粘膜が酷くひりついた
そして上段は全く空気が違う
3分ほどで下山
逃げ込んだ中段が随分とマシに思えてくる
上段に比べれば、38℃の熱なんて、低すぎてガタガタ震えるのは道理か

そして18時半のアウフグース
並んでいるつもりだったが、なし崩しで皆、サ室へとなだれ込み、下段が全て埋まっていた
完走なんて元より望んでいない
メダルが獲れないからとオリンピックに参加しないのは間違っている、そんな覚悟でストーブ側に着席

今日のテーマは北斗の拳らしい

1セット目:おシャケさんソロ

使用アロマはラベンダー

熱の感じ方といい、汗の出かたといい、個人的にはジャストでかなりよかった
ここが本八幡だと忘れてしまうくらいのリラックスぶり

ただし、BGMは北斗の拳

2セット目:世紀末覇者降臨

3セット目に使う予定のなみなみのアロマ水の使用を制止され、無茶はしないだろうと思われていたが、1セット目の残りをせっせせっせと投入

さすが本八幡の申し子
強気なロウリュが持ち味
それでも常識の範囲内で収めていただきありがとうございます

開始前に外から聞こえた「最後は焼いてもいいんですね☆」というあなたの言葉に苦笑いしたのは私だけじゃないはず

3セット目:コラボのアチアチ回

待ってましたのバケツアロマ水
さっきまでとは違ってジャバジャバと投入

温度もグイグイと上昇
今日は調子がよくて長いこといられると思っていたが、鼻や口の中が焼けて呼吸が辛く、無念の早期リタイヤ
マスクやタオルで口元を守っていたら、もう少しいられそうだったから悔いが残る

早めに出たから水風呂にゆっくり浸かれるのだと悔しさをなだめすかす

いつもは冷たく感じる水風呂が今日はとてもよく馴染んだ
逆に不感湯の方は少し冷たく感じた

その後はアウフグースで超高温になったサ室に戻り、汗を流す
瞑想サウナにも入ったが、低温に感じた

レストランでは「本日のおすすめ」なるメニューがあり、しかもラインナップが自分の好み過ぎて沢山頼む

かきクリームコロッケ定食

大きめな俵型のコロッケはトロトロのサクサクでご飯もお酒もすすむ逸品

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煮ゑ湯

2022.02.18

7回目の訪問

持ち前の貧乏性を余すことなく発揮し、どうせ行くからにはじっくり楽しみたいといつも宿泊利用だった
このメンタリティで挑んでいる以上、いつまで経ってもアウェイということは分かりきっていた

北欧であろうと気張らずに、入浴利用でサラッとサウナを浴びて、スッと帰られる人が、自分とはあまりにも異なり、スマートで洗練されたように見え、憧れを感じていた
黄色いリストバンドとガウンは畏敬の対象でさえあった

今日は久しぶりのお泊まりサウナで鶯谷に滞在していて、上野とは目と鼻の先
行くしかない、と朝サウナを早々に切り上げ、徒歩で一路上野へ

7時半すぎにイン
靴箱は大魔神・佐々木の22番
急いで着替え、浴場へ

空いている…脱衣棚がスカスカ

軽くシャワーで体を流し、内湯で下茹で

外気浴スペースを眺めながら温まる
外気浴やトゴールはサウナ後のお楽しみにとっておくつもりであったが、朝の陽光に照らされ、うっとりするような光景が目の前に広がっていて居ても立っても居られず、トゴールに浸かる

吹き付ける冷たい風とトゴールの温度感の妙に悦楽の境地へ
気を抜くと、肌とお湯の境界がなくなっていることがしばしば
そしてそれ以上に、時間が溶けていって、気づけば20分
まだサウナに入ってないのに立ち上がれない

すっかりふやけてしまった体と心を引きずり、サ室に入る
人数は5人くらいで余裕ある収容
朝は乾き気味かなと思っていたが、そんなでもなく、それに加えしっかりと強い熱がある
一瞬で汗が吹き出し、5分ほどで退出

水風呂経て、再びトゴール
キングクリムゾン発動で15分経過

3セット繰り返し、最後はトゴール30分

レストランではいつものセットをしっかりと堪能

その後、窓際のリクライニングで静かに過ごすひとときに感極まる

3時間もいらないと思っていたがあっという間だった
サラッと終わらせるつもりがあまりにも濃密すぎた

常連になればフロント対応の塩加減すらも美味しく味わえるのだろうか、などと考えながら退館

聖地だなんだと崇め奉るつもりは毛頭ないが、それでも自分の中では特別な場所であってほしい
そんな着かず離れずな関係でこれからもお世話になりたいと思った

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煮ゑ湯

2022.02.18

20回目の訪問

眠い目をこすりこすりの6時半の浴室は人影少なく静かな朝の雰囲気が漂う

朝を迎え、サ室はしっかりと乾き、ペンギンルームも冷気を取り戻し、それが足の裏から感じられた

昨夜はダントツで過去一にマイルドなコンディションで、2週間以上ぶりのサウナにはうってつけであったが、せっかくサウセンに来たのに、と少々物足りない部分も無くはなかった

それが今朝になり、いつもの調子を取り戻すと、これぞサウナセンターと言わんばかりの発汗
手短に済まそうと思っていたが、独り占めのタイミングもあり、ついつい欲張って粘ってしまう

2セットで切り上げ、食堂へ
食堂は一人きりだとなんだか落ち着かない
軽めに何か食べようかと思ったが、値段や提供スピードを考え、朝定食を注文
久しぶりにサウセンで食事をしたが、ただ美味いという言葉しか出てこなかった
シンプルな朝定食だからこそ食べ過ぎることもなく、命拾いをした感がある

早い時間に退館し、山手線外回りの第四コーナーを曲がる
いい天気で気分良く上野着

蛇足:新しく発売されたサウナハットが少し変わっていた
裏地のタオルの目が細かくなって、全体的に分厚く、そして大きくなった
少しクリーム色かかった表地の毛足も長く、密になり、より熱耐性が上がった
アウフグースを意識したマイナーチェンジだろうか

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煮ゑ湯

2022.02.17

19回目の訪問

いわゆるただの風邪の療養の為、長いこと自宅に篭りきりだった
嫌に思えていた労働の日々も、いざ離れてみると、職場と自宅を往復するマンネリの中に一つの安らぎを感じていたようだ

そんな中、日替わりで色んなサウナに行っていたのは、無意識のうちのせめてもの抵抗だったのだろうか

刺激も安らぎもすっかり忘れてしまった日常をサウナに行って一旦、リセットしたい

療養期間はとうに過ぎ、復調後のサウナ復帰はお泊まりサウナをしようと決めていた

北欧や、かるまるあたりかとも思ったが、それはあまりにも張り切りすぎに感じ、宿泊なら慣れ親しんだサウセンがいいと、21時ころに乗り込む

館内かなり混雑しているとのことだったが、アウフグースが終われば多少は緩和されるだろうと思い、宿泊者専用ロッカーに荷物を詰め、カプセルでしばらく待機

21時半すぎは脱衣棚に少し空きがある程度の混み具合

浴室のドアを開けると、初めて感じるような熱い空気にぶつかり、アウフグースの熱気がまだ残っているのかと思ったが、聞こえてくる音も、漂ってくる匂いも、いつものサウセンのそれで、次第に心が安らいでいった

浴槽で沸き立つ湯は温度も肌触りも優しく、通常にまだ復帰できず、仕事でへばった体を存分に労ってくれた

久しぶりのサ室はただただ温かくて汗だけじゃなく涙も少し滲んだ
22時を過ぎても一瞬、満員になるくらいに人がいた
23時を迎えるまで入浴していたが、あまり人が減る気配はなかった

食堂は閉まるのが早くて利用出来なかったのが残念だったが、今日はサウセンに来て本当によかった

水風呂もペンギンルームも外気浴スペースも、ああこの感覚だ、と思い出し、込み上げてくるものがあった

明日は朝食を食べたい
ここ最近、追加精算なしにカギだけ受け取って退館してばかりで、それはそれで寂しい思いがしていたので、支払いをすべく美味しく朝食を楽しめるように朝サウナ頑張る

蛇足:先日、Twitterでサ室で使う通称・ビート板(正式名称:座・湯〜マット)の話題がTLに流れてきた
メーカーページによると凹の方が前で、凸の方が後ろらしい
しかもイボイボ面が表で、ツルツル面が裏らしい(イボイボは滑り止めじゃなかったのか…)
これに倣うと私は今まで前後のみならず、裏表までも逆で使っていたらしい

なんだか一人恥ずかしい思いをした気になったが、落ち着いてから考えてみると、裏の逆ということは、すなわち、対偶にあたる
元の命題と対偶は真偽が常に一致する
したがって(メーカー的に)正しい使い方の対偶である私の使い方もまた正しかったのだ(!?)

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煮ゑ湯

2022.02.02

12回目の訪問

水曜サ活

玉の湯

[ 東京都 ]

家から遠く離れたサウナに出かけるのは確かに楽しいが、レギュラーの銭湯サウナから足が遠のき少し寂しい思いもする

そんな中でも玉の湯だけは別で、このまま寝るのも何だかなあと思う夜や、寒くてしっかり温まりたい日なんかでも時間を気にせず素足にサンダル履きで寄れる気軽さから、最近、ますます近く感じるようになった

今日は体を伸ばしながら少し考え事をしたいなあと思っていたはずだったが、今日の疲れと共にその思いもどうやらサウナの中で溶けて流れたみたいだった

上段には座らず下段でウトウトしていた
常に二、三人ほどのサ室内はストーブの頑張るノイズもほとんど聞こえないくらいに恐ろしく静かで、耳栓の奥で響く心臓の音や自分の吐き出す息の音が邪魔に思えるほどだった

こんな時は寝てしまいそうなものだが、それが不思議と深い集中とリラックスの間を行き来していた

……つまりは寝ていたのだろうか

休憩ベンチのすきま風は今日は優しく頭を撫でて通り抜けていき、頭を壁にもたれかけさせると体が立ち上がるのを何度も拒んだ

いっそこのままと気が済むまで休憩した後、飲み物を取りに脱衣所へ戻るとまろやかな風に包まれた

逃げ場はないと悟り、このまま閉店まで居座るのもありだなと思ったが、明日があるのでついさっき帰ってきた

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煮ゑ湯

2022.02.01

10回目の訪問

第二宝湯

[ 東京都 ]

一日の締めくくりをここで過ごすと、静かに明日を迎えられる

━━慎み深く真っ白な気持ち

帰り道はいつもそうだ

夕食を終え腹ごなしに少し歩こうと思いつき、到着した19時半

下駄箱が選び放題なくらいに鍵がささっている

これは珍しくガラガラのタイミングだったか、と思ったが、そんなことはなかった
四、五人の先客

サウナはちょうど利用者がいなくなるところで以後しばらく貸し切りだった

一回目に入った時は、いつになく熱を感じた
少し眩しく感じた照明とあわせ、今日はハードなセッティングか、と思ったが、そんなことはなかった
どうやら体を洗い、湯に浸かっている30分以上もの間、出入りがなく、溜められていた熱による会心の一回だったようだ

その後は他のサウナ客も現れ、いつも通りのマイルドなサウナ室に戻った

ゆっくりじっくり汗がかけるなあ、と思ったが、そんなことはなかった
座ってすぐに大量の汗が出た

大きく沸いて細かく弾けるバイブラに体を温められているうちに、芯までしっかり熱を持ったみたいで、汗腺は開いてその時を待っていた

計3セット

脱衣所のエアコン、サーキュレーター、扇風機の送風三種は全て稼働していたが、その中でも扇風機の強めの風が今日のコンディションには一番心地よく響いた

最後の締めはジェットバス
気持ちよくお湯が溢れ、磨きの効いたタイルの上を滑り流れていく光景は美しい
嬉しそうに光を反射していた

思いがけないこともあったが、湯上がりはいつも通りトーインを飲んで帰る

いつもの通りを歩く帰り道の気分もいつも通りいい

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煮ゑ湯

2022.02.01

7回目の訪問

新しい月の始まりはロスコの朝ウナで始まる

━━目が覚めたのは5時半
宿泊明けはグズグズして始動がいつも遅くなるのもだが、パッと目が覚める

新しい月はひと味違うなあと気分を良くして二度寝

━━再び起きたら9時半
新しい月の始まりにいきなりやらかす
清掃まで30分
聖なる一回、このワンセットに全てをかける

ジャグジー10分、サウナ10分、水風呂3分、その他、体洗うやら体拭くやらで7分足らず

浴室には人がいたが、ジャグジー、サウナは貸し切り

今日はよく晴れて気持ちのいい朝だったのでもっとジャグジーに浸かっていたかった

サウナは渇き気味で最上段に腰掛けるとお尻が熱いが、短時間でしっかり汗をかくことが出来た

水風呂は相変わらずけたたましい清浄さに溢れていた
洗い場の方まで水が流れ出していく様子は目にも心地よい

時間が短く限られていたことが、良い方に作用して集中して朝ウナの時間を過ごせたように思う

この朝ウナの成果は湯上がりの缶ビールの美味さに集約された

その後は休憩スペースでウトウト

今年も一ヶ月が終わり、来年まで残り一年を切ったわけだが……なんて言うのはもちろん冗談なわけだが、時間の流れははやく、月日が経つのは冗談ではなく、あっという間

そして今日もあっという間にチェックアウトの時間を迎えた

綺麗に晴れ渡った空は夜とは違った青さで鮮やかだ

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煮ゑ湯

2022.01.31

6回目の訪問

スコスコの大スコ、愛しのロス子ちゃん

今月ノーロスコで危うくロスコロスを起こし自分をロストするところだったが、日が変わる前、月が終わる前、残り3時間で逢いに来た

月の終わりで週の始まりの月曜日の夜、皆静かで穏やかな時間を楽しんでいるというのに、水風呂だけは、まるで散歩をせがむ犬のような激しいテンションで私を急き立てる

━━まぁ、待ちなよ、ここの洗い場は未だに慣れないんだよ

と壁側に移動して体を洗う

━━ちょっとだけ、ちょっとだけだから

と両方の湯に浸かる

━━こんなに聞き分けが悪いとは思わなかった、もう知らない

と浴室を飛び出しジャグジーへ向かう

グリーンにライトアップされるジャグジーが、パーリーピーポー御用達のナイトプールのように見えないのは、やはりここがロスコだからだろうか
ここで見上げる夜空はいつも青みがかっていて特別な色をしている
これが本当に好きだ

ジャグジーでゆったりした後はサウナへ飛び込む
一番下の段の寝サウナを手始めに段々と段階を踏んで階段状のシートを駆け上がっていく

短時間でサウナ出た後は水シャワーで汗を流し、外気浴へ

イスに座り顔を上げると、立ち上る湯気の向こうで丸い照明に照らされた植物の枝ぶりが、さながら朧がかった月を背景に棚引く雲のように見え、なかなか乙な眺めだった

しかし、月に叢雲とはよく言ったもので、こういう時に限って邪魔が入り、ジャグジーでくっちゃべる若者に遭遇することがここでの常だが、今日は運良く静かに過ごせた

短時間でのサウナ、水シャワー、外気浴を2セット繰り返した後、しっかり目にサウナに入り、いよいよ水風呂

━━お待たせ、この時を待っていた

23時を過ぎるとほとんど人がいなくなったのをいいことに、たっぷりと桶で水を浴びる
焦らし、焦らされ、で既に臨界状態に達していたから水シャワーとは比べ物にならないほど気持ちいい
満を持して入った水風呂は触れた瞬間に肌の内側から爆発が起きるようで体勢を変えるのも億劫に思えるほどの快感だった

それでもまだ水風呂は大きな音を立てて不満を述べる

……そういえば今日はハットもタオルも別のお店のロゴものだ

━━軟水のくせにカタいこと言うなよ

……こんなところでそろそろ寝る

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煮ゑ湯

2022.01.27

2回目の訪問

saunaサンデッキ

[ 東京都 ]

夜遊びをせずとも、夜ふかしをしてサウセンの宿泊明けをふいにしてしまった朝
挽回は夜に懸ける

夏以来のサンデッキへ徒歩で
直前にご飯を食べ過ぎたのでのんびりしたく、時間に余裕のある2時間コース

久しぶりすぎて受付で

靴を脱ぐ

お金払う

下足鍵とロッカーキーを受け取る

靴をしまって下足鍵を渡す

という流れをすっかり忘れていた

19時半過ぎに入ったが人はあまりいなさそうだった

しかし洗い場が今までのどこにもないほど乱れていた

桶は重なる、ひっくり返る、水が入ったまま
椅子は同じ向きで置いてあるものが一つとしてないほどバラバラでカランの前に置いてないのもある

洗い流された泡も床に残ったままだった

泡の残り具合からしてまだ時間が経ってなさそうだったので、浴室に人はいないが、サウナ内に沢山いるのかと心配したが杞憂に終わった

入り始めはどうやら三、四人ほどのようだった

お湯にゆっくり浸かってから、水風呂を二、三回

お湯は42℃ぐらいの表示だったが、それほど熱くは感じず、満腹でゆっくりしたい気分にはちょうどよかった

サ室は銭湯サウナでよく嗅ぐあの焼けたような匂いがしていたので、ガス式の遠赤外線型かとばかり思っていたが、覗き込んで見ると、角ばったサウナストーンが積み重なっていた
夏来た時はもっと熱く感じた覚えがあるが、気温や体温の影響からかほどほどの熱さで発汗も良好

その後の打たせ水からのバイブラ水風呂が最高に気持ちよく、1セット目から羽衣形成

お湯も熱すぎないので、時々浸かって休憩に使う

3セット終えると21時半近く

最後に一回入ろうかと思ったが、この頃になると人が増えだし、サ室内も10人ほどに膨れ上がったので切り上げた

大きな声で話す若者や着替えて体も洗わずサウナへ入る人もいて辟易
最初の乱雑さもあわせて、この客層はさすが高円寺だなと思わざるを得なかった

とは言え、私としてはその合間を縫うように静かに2時間過ごせて満足

最初はクイックの40分コースにすることも検討していて、風呂に浸かりながら40分の時間の配分を考えていたが、考えているうちに40分過ぎていたので、とりあえず2時間コースで入ってよかったなと思い、夜に駆け降りてく

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煮ゑ湯

2022.01.26

18回目の訪問

水曜サ活

年始に初詣に行くように、コーラを飲むとゲップが出るように、当たり前に毎月26日(フロの日)はサウナセンターへ行く

この日は混むことが多いのだが、今日はタイミングなのか入館した20時頃は空いているようだった

受付でも混雑しているというアナウンスはなく、前回やっと貯まったポイントカードの割引きを使いカプセル宿泊

6Fに着くと脱衣棚は4割ほどの空き
風呂の日の夜かつアウフグースをこの後に残すという割には客が少ない

浴室に入ると、乱れた桶や椅子、使用済み紙カップが混雑の様子をとどめていた

暖をとるべく湯に浸かる
白湯と呼ぶにふさわしいほど眩しく沸いている浴槽は冷えた体の隅々まで温めてくれる

サ室に入ればすぐに熱い蒸気を含んだ空気に取り囲まれた
朝ウナの効果なのか今日は恐ろしく汗の出がよい
アウフ前に一旦サ室を出て、いつもより多めに麦茶を飲む
これも混雑の影響か残り少なだった

アウフグースの為、サ室に戻ると先程よりも人が増えていた

この時間に合わせ、何人か休憩室から戻って来たようだった
その人達はアウフグースが終わるとまた姿が見えなくなったが、それはまるで職場と自宅の往復の縮図を見ているようで、本人たちは楽しんでいるようでも虚しくならないのかな、と思えた

今日使用されたアロマは前にも嗅いだことがある「眠りの森」であったが、私の気合いは以前のものとは違っていた

体に迫り来る熱との戦いだけではなく、本八幡で喫した敗北の記憶との戦いであり、そして初めてこのサウセンのサ室で焼かれて退出した、体に残る恐怖との戦いであった

粉塵爆発を起こすかのようにバチバチと肩や腕に熱い痛みが走るも何とか堪える

終わった後の水風呂はこれまでにない強烈な弛緩作用で、体以上に精神が溶けて流れていきそうだった

本日最後のアウフグースが終わると更に人は少なくなった
サ室に一人きりのタイミングもあった
その時は、もちろん最上段もいいのだが、あえて中段真ん中、サ室のど真ん中に座ることで、全方位の熱を一身に感じ取る
それこそ最上位の贅沢だと思いながらゆっくりと時間が経つのを堪能する

少しこのサ室を征服した気になったが、そんなものは烏滸の沙汰で、まだまだ先は長い

仮に最上段で受け切れるようになったとしたら、その頃には私はどうなっているのだろうか
熱さや痛みに強くなるということは、鈍感になるということなのか

もしそうであるなら頂上に座り続ける意味はなく、人並みに痛がり、熱がりながら、いつまでもそこを目指し続けていく方がいい

━━そんな言い訳じみたことを考えながらもう寝る

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煮ゑ湯

2022.01.26

6回目の訪問

水曜サ活 サウナ飯

深夜サウナを盾によく眠った夜は、目が覚めると、雨が降り止んだしっとりとした朝だった

9時半スタート
寝起きには少々熱すぎるあつ湯から

昨日の混雑を忘れ去った静けさ

少し温まった後、サ室に入るとギリギリセーフな湿度とギリギリアウトな温度で出迎えられる
中段に座る背中が感じる気配が凄い
振り返るな振り返ると終わり
この世はそんなもの
この一段を上るのを躊躇う熱さ
私の後に入って来た人も腰を下ろす寸前で中段に下がった
(デスヨネー)と思いながら短時間での出入りを繰り返し11時まで

鮭山様アウフグースの楽しみも勿論あったが、やはりここはこの超高温サウナありきなんだと背中に刻まれ、思い知らされる

遅めの朝食を食べて退館

結局、朝はほとんど上段に座ることもなかった

勇者様になるには何か一線を越えてしまわないといけない気がする
━━思い切って越えてみるべきか、限界のギリギリで踏みとどまるべきか…
そんなことを考えながら、これからも江戸川を越えて、サウナがあるこの街に来るのだろう

……ポイントカードも作ったし

蛇足:ワンピースの続きが読みたい
何故か98巻が二冊あった

カレーライス+ソーセージ(¥380+¥400)

実は昨夜も頼んだ🍛カレーは腹に溜まりやすいからこれくらいのサイズがちょうどよい

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煮ゑ湯

2022.01.25

5回目の訪問

「この街にはサウナがある」

この言葉を噛み締めながら階段を登り切った先でこう思う

━━「そして……もの事には限度がある」

120℃のサ室でアウフグースなんて……とか思いつつ、タイミングが合えばしっかり参加する

時間に余裕を持たせてチェックインするも、いつもの通りダラダラしていて気づけば17時半過ぎ

このダラダラも戦い前のリラックスだから必要なんだよと自分に強く言い聞かせながら浴室へ

イベント日だけあって人が多い
瞑想サウナに軽く座った後、入った高温サウナは幸運にもストーブ真横が空いている
この熱さ、そうそう、これこれ、と思う前にすでに汗が玉を結ぶ
体が覚えているようで、思考よりも感覚が優先し、脊髄反射で汗腺が開く

途中で上段に上がると今日もここだけ別世界
真下に人が座っていたので胡座で上がる
首から腕にかけて熱が無尽に刺さる
体だけじゃなくて汗まで熱い気がする

一旦、サ室を出て水風呂に入ると時刻は18時過ぎ
もう少しでアウフグースが始まるが、ついつい上段に上がってしまう
独特のゾクゾク感がたまらなく刺さる

6分ほどで退出し、不感湯でボーっとしてたらアウフ待ちの列が出来つつあったので急いで加わる

無論、ストーブ側に着席
アロマはベリーとシトラスが使われてかなりリラックスムード
タオルからの風や大団扇での扇ぎが気持ちの良い熱さ

曲に合わせて手拍子、見事なタオル捌きでさらに盛り上がる

……が、ここまで
氷水タイムを挟んでその後、急激に温度を上げていく

連続ロウリュでどんどん膨らんでいく熱に押し潰されそうな頭はうなだれ続け、首がひしゃげそうになる
風を受ける前に熱に押し出される形で退出
無念

まだまだ修行が足りない
ティック・クアン・ドックのレベルにまで鍛え上げるしかないのか

今日は三段目に座る方もいらっしゃった
熱波なんてどこ吹く風で、己のみを見つめ続ける賢者か、それともただの命知らずの愚者か━━どちらにせよ尊敬しまくり
「熱くなったら逃げて下さいね」と言われていたが、かなり長いこと座られてた
アウフグースなしでもあれだけ座り続けるのはかなり凄いと思った

その後、ご飯食べて休憩

少し休んだ後、これからまた修行に勤しみたいと思います

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煮ゑ湯

2022.01.23

5回目の訪問

今日も受付で通り一遍の説明がもれなくついてきた

入店時点でサウナは私含めて二人
「今、空いているけど、この後混んでくるかもね」と言ってニコッと笑ったおかあさんの顔が今日は優しかった
いつも「はいはい、わかってますよー」と半分、聞き流していたが、実は何もわかってなかったのかもしれない

日曜の夜は人が多い
今夜も波動水が牙を剥き、爪をたてているようで、老いも若いも赤い赤の他人同士が静かに浴槽に集まる

サ室にも優しさが及んだのか、スチームも穏やかだった
いつもより乾いている壁が鈍く反射していた

私が入るまでの間、しばらくはファンがオフにされていたのだろう
脱衣所でサウナタオルを持った人と入れ違いになったのを考えると、30分くらいは空気に対流が起きていない状態

とりあえずファンをオンにして様子を見る
オートロウリュにもぶち当たったが往時の迫力がない

それでも時間が経つにつれコンディションが上がってくる
行き場のない湯気が右往左往する様子がライトに照らされ浮かび上がる
こちらも体が温まり、正面の特等席で風を受けると満足に汗が流れ出す

21時からサ室に入り、22時までは独り占め

その後はおかあさんの予言通りサウナ客が増える
MAXで5人まで増えたが、うまいことタイミングをずらし、定員3人でローテーションした

途中、ファンが切られ、ぬるくて眠りそうになることもあったが、最後、一人になったタイミングでファンをつけ、思い切りスチームを浴びる
サ室も今日一番の熱量で応えてくれて恐ろしいほどのあまみびっしりでフィニッシュ

帰りは受付が別の方に替わっていたが「おやすみなさい」とやはり優しかった

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煮ゑ湯

2022.01.21

6回目の訪問

サウナ飯

かるまるが「動」ならレスタは「静」

池袋駅で東西を分かち、男性専用のかるまるに対して、ボディケアなど女性が喜びそうなメニューが豊富なレスタ

同じ池袋にありながら、なにかと対照的な二つ

一度ここと決めたら、ひとところにじっと居座るのが好きな性分なようで、そんな私はレスタの方が好みなのだろうか

16時過ぎに到着すると露天スペースはほぼ誰もいなくて、逆にいつもは空いている一番奥の浴槽が人気だった

人はそれなりにいるものの、やはり静か

洗体直後の寝風呂でさっそく寝落ちしそうになる

あの匂いと雰囲気が、入浴という日常的な営みを一段高いところへ上げてくれるような、そんな気がする

サ室は半分ぐらいの埋まり
出入りはもちろんオートロウリュのタイミングに合わせる

ここのオートロウリュは投入されるアロマ水の量が多く、サ室も広いからか、熱が降りてくるのにタイムラグがあり、そして持続性がある
もちろん熱さもしっかり以上に感じられる
最初入った時は今日はあまり熱くないのかなと考えていたが、毎回のオートロウリュに出くわす度、体が温まってきて汗の量も多くなる

水風呂はデジタルの表示板が壊れていたのか温度が出てなかったが、少し高いように思えた

18時頃まで繰り返し、その後は着替えてゴロゴロしたり、食事をしたりした

レストランではクリームうどんとピリ辛冷奴を頼んだが、これが後々不運をもたらす……

19時過ぎに浴室へ戻ると人が随分増えていた
こういう時には多分に漏れず残念な集団が発生するもので、一角を占拠し駄弁りに駄弁っていた

その喧騒から逃れるようにサ室へ入ったが、こちらも人がかなり増えていた
およそ八割の入りだろうか
幸いにも一番好きなストーブ真横が空いていたので、そこに腰を下ろしたのだが……

唇が痛い…

ピリ辛冷奴のヒリヒリが唇に残っていたところに熱い空気が触れるものだから、痛いのなんの

オバQみたいになってるんだろうなと思い、唇を噛み締めながらサ室を出て、冷水で冷やす

落ち着いた後、2セット

おしゃべり集団は増殖していた
周りを憚ることなく大きな声

かるまるが「静」だとしたら、レスタは「騒」だなと思い、エレベーターに乗った

濃厚海老出汁のクリームうどん(¥1300)

スープパスタみたいなノリ♪ボリュームもそれなりにある♪もちろんお値段もそれなりにする♪

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煮ゑ湯

2022.01.20

1回目の訪問

初めてのオリエンタルグループ

顔を合わせたくない人間がいるので恐らく二度と近づかないと思っていた赤坂

名前は知らなかったけど場所は知っていたセンチュリオン

伊勢丹サウナ館でサウナトークを楽しませてもらっておいて、足を運ばないのは不義理だろうと思い訪問

14時半着で3時間コース
券売機にてチケットを買うも、その間に何人か全裸で受付前を通り過ぎる

受付左手のロッカールーム
ロッカーは細く、通路は狭い
浴室手前の脱衣棚のスペースも同様に狭い
そんな中でもウォーターサーバーが置いてあったり、イスが置いてあるのは、出来る限りデッドスペースを無くそうとする苦心の跡が窺える

まずは体を洗おうと洗い場を探すが、カランが見つからず
よく見回すとドア付きのシャワーボックスタイプ
もちろん立ったまま洗う

浴槽は42℃ほど
浴室のそこかしこにイスがある

サ室はコンパクトな三段作り
いつも行く銭湯サウナぐらいのサイズ感
10人くらい入ると窮屈か
ストーブはストーン式のタワー型
うず高く積まれたストーンの隙間から、溶岩を思わせるオレンジ色の光が暗く顔をのぞかせる
発汗は良いが、三段目でもコンフォートレベルの温度感
ストーブの真横に張り付くとさすがの熱さ
15時半過ぎまでは7〜8人で無理のないローテーションだったが、次第に人が増える

しっかり汗をかいた後はシルキー水風呂
誰も寄り付かない忘れられた一角にそれはある
グルシンだがツラさはない
それでもしばらくすると足先から冷え痛みを伴う
打たせ水ボタンもあったが、5秒の長押しに加え、出始めの水がぬるくなんだかミスマッチな印象
もう一つの水風呂に欲しいところ

休憩していると16時のロウリュが始まるところだった
それに合わせ人が大集合していたので、一旦、館内着をはおり休憩室へ

休憩から戻ると浴槽のふちに腰掛けてだべる集団が複数
サ室も混雑
TV前にある木の腰掛けだけでなく、ストーブ前の地べたに座る人まで出る始末
最後は下段の入り口横で20分
暖をとりながら、ぬる〜い汗を出す

時間はまだ残っていたがこれにてフィニッシュ
会いたかったスタッフさんもよく思い出すと普段は上野にいらっしゃるとおっしゃっていたので、東方(オリエンタル)を巡る旅が始まる

…が今日のところはセンチュリオン装備だけ買って帰る

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煮ゑ湯

2022.01.19

4回目の訪問

昨日から新着サ活のページをめくると、やたらにかるまるのサ活にあたる

不思議だなと思っていると、どうやらレディースDAYだったようで、なるほどなと思いながら、いくつかのサ活に目を通す
楽しげなサ活の数々にレディースDAYが羨ましく思えてきて、ハッとする

男性である私は一年で300日以上は、普通にかるまるを利用出来るのだが、その残りわずか数日の男子禁制の立ち入りが許されない日が逆に特別に思え、羨ましい訳だ

よくわからない逆転現象の発見をきっかけに久しぶりに行くことにした
普通に

15時半頃から入浴

最初に入った岩サウナは各段一人〜二人ぐらいの空きで八割ほどの埋まり

……平日の昼間ですよ…みんな仕事しろよ

………と自分のことは棚に上げ、順に段を上がり座る

オートロウリュにかち合い、肌に張り付くような熱を受ける

サ室を出て、次はどこに行こうかと考えていると、蒸しサウナから人が出てきた

ここのサウナで唯一、未経験だったからちょうどいい機会だと思い入ってみた

これが良かった

ヨモギの苦味走った香りとアツアツの蒸気で蒸されること5分間
時折、蒸気が吹き出しているようで肩や手が痛いほど熱くなる
サウナでの発汗自体は岩やケロの方が多いのだろうが、体の温まり具合では圧倒的にこちら

芯まで熱されフラフラとシャワーへ
水シャワーだけでは体が冷めず、喜んでサントルへ

サントルは8℃前後をウロチョロしていたが今まで入った中で一番気持ちよく入れた

この流れを5セット

せっかくかるまるに来たというのに、蒸しサウナ、シャワー、やすらぎorサントルのごく狭い範囲を巡回していた
他の方が蒸されている間の待機時間も蒸しサウナ前の椅子で休憩に充てるという隙の無さ
岩サウナでのアウフグースもクールにスルーする隙の無さ

最後は大休憩に上階へ

リクライニングからしばらく起き上がれそうにもない

夕方に差し掛かった冬空は、灰色とも青ともつかぬ色で頭上に広がっていた

その空を背景に目の前の木立は、私たちの吐き出す二酸化炭素に呼応するように、微かに葉を揺らしていた

吐く息が白い
炭の焼ける匂いがする

熱で膨らんだ時間に身を委ね、目を閉じると、その間、時計だけが急いで針を進めていたようで、再び目を開くと、辺りは夜になっていて、いつの間にか点灯していたライトが眩しかった

空にまだらに浮かぶ雲と二の腕の内側に浮かび上がったあまみが色違いの兄弟のように似ていて可笑しかった

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