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煮ゑ湯

2022.01.17

5回目の訪問

香藤湯

[ 東京都 ]

例によって例のごとくの労働が今年も始まり、はや二週間ほど
いつも通りの日常が戻って来て、いつの間にか一月も折り返しを迎える
なんとか乗り越えた一週間の後には、灰色の月曜日が待っているのは毎度お馴染みのこと

分かりきったことではあるが、週末までがつらくて仕方がない

さっさと今週も終わってほしいと同時に明日が来るのが嫌だ
あぁ明日仕事行くのが嫌だ…そんなことを口にしながら日付が変わる頃まで、香藤湯でせいぜい足掻く

小雨がピリつく22時前に到着
浴室は二、三人
サ室も同様

サウナはなかなかの熱量のボナ、浴槽にはあつ湯なので、定員二人の水風呂をいかにタイミングよく確保するかがここでは肝要
サ室が空いていても気を抜かず、他の方のタイミングを見計る

22時半を過ぎるとほとんど客がいなくなり、ここでセット数を稼ぐ
その後、23時頃にまた客足が増えるが、混雑に巻き込まれることなく、切り抜ける

お寿司の箱、折箱のような壁のサ室は相変わらず明るかった
前方に設置されたライトが光源であり、熱源でもあるかのような温かい光

熱に押された蒸気が脳みその内側に貼り付き、灰色の気分が白い熱に濃く塗りつぶされていく

明日なんて知ったこっちゃない
今日がこのまま無事綺麗に終わればよい

あふれ出たあまみが体を赤裸々に覆う

気分良く帰宅

あー明日仕事なんか行きたくないよーだ、ヒャッハー

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  • サウナ温度 90℃
29

煮ゑ湯

2022.01.16

17回目の訪問

好きなだけ寝てやろうと思って横になった
目が覚めたら8時15分
なかなか控えめに睡眠時間が収まる
床を出ると、朝の日差しを求め、喫煙スペースへ向かう
真っ暗で外が見えない夜とは違い、道路の向こうでは忙しそうな車や人の行き来が見える

朝ウナはなくてもいいやと思っていたが、9時のアウフグースを受けるのに狙いすましたようないい時間だったので浴室へ

バイブラが強く効いた浴槽、乾いてカラカラなサ室は人が少ないせいか、昨夜よりも広く感じる

アウフグースはミントのアロマ水が使われ、目覚めにはぴったりの清涼感

第三波の撹拌で汗腺拡大
汗が滝のように噴き出し焦る

その後はいつもの通りアニメを見ながら蒸される

ワンピース、まだやってたんだ……てか、話進んでなくない!??前回いつ見たんだろ??

頭はそんなぼんやりした感じで10時前まで

朝定食などを食す

今年もよろしくお願いします

補足:ペンギンルームの強風席のスイッチの具合が悪いみたいだが、下を押しっぱなしにすると止まります
お試しあれ

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42

煮ゑ湯

2022.01.15

16回目の訪問

サウナ飯

今年初のサウナセンター

今更だけどシンプルだよね

お風呂一つ、水風呂一つ、サウナ一つ

その他にペンギンルームや外気浴スペースがあるけど、町の銭湯と変わらない広さ

それでも抜群に整ったととのい環境が結果にコミットする

サウナ室と水風呂の温度差に、ととのいを求める向きや、吹きさらしの外気浴の有無を最重要視するような人々には理解できない方程式が働いているのだろう

かく言う私もその謎を解き明かすことが出来てないのだが、サ室と水風呂、ともに素晴らしいのだけは、この身を持って理解しているつもりだ

アウフグース直後に入ったサ室は温まった空気と水分が混ざり合った熱が支配する空間だった
恐ろしくパワフルに汗が絞り出される
白く輝く水風呂はセット数を重ねれば重ねるほど、私の身体との親和性を高めていく

全体的には空いていたが、アウフグース直前になると毎回、人がどっと増えて、サ室出た後に休憩場所に困ることがしばしば

今日は外気浴スペースでの休憩がほとんどだった
よしずで囲われた一角
表通りの車の騒がしさと裏通りの静けさが交錯する
目をつぶり座っていると、そんな外の音や情景が渦を巻きながら、頭の中に浮かんでくる
冬の寒さなど忘れて、過ぎていく時間を楽しむ

そのあとの飯は大変に美味しゅう
こちらも我を忘れて楽しむ

補足:カプセル専用ロッカー設置の知らせあり
宿泊することの多い私としてはかなりの朗報

味噌ラーメン

肉野菜炒めがのったしっかり味

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29

煮ゑ湯

2022.01.14

6回目の訪問

高砂湯

[ 東京都 ]

デカいお風呂でのびのびしたい

ただそれだけで今日はここに来た

お風呂から顔を出すは年配のお客さんばかり

今日は登録している65歳以上の方が100円で入浴できる「いきいき入浴」の日らしい

そんなイベントを開催する銭湯の水風呂がキンキンに冷やされようはずがない(清春湯ェ…)
死人が出て、いきいきどころじゃなくなる

サウナブームといえど、銭湯サウナはサウナである前に銭湯なんです
皆さん、いきいきと風呂に浸かりながら、楽しそうにおしゃべりをしてらっしゃる
「うんうん、これぞ銭湯って感じだよね」と雰囲気にひたりながら湯に浸かる

…が、うるせぇ
限度ってものがある
若いおしゃべり君たちもいつの間にか増えていた

何故かガラ空きの露天スペースに逃げ込み、湯船に一人浮く
大きく体を広げ、浴びる風は少し冷たいが、それが心地いい

体が少し温まったので早めのサウナ
久しぶりに来た高砂湯のサウナ室
バスタオルやサウナマットに強く残った柔軟剤の匂いだろうか、優しい熱と共に、ふわっと広がる
人の出入りにご相伴する冷えた空気や、ストーブが時折、フッと吐き出す熱を感じとる
集中の度合いに比例する様に汗もどっと増える

途中、私の前に座った若い客があまり体を洗ってなかったみたいで、香水の匂いをプンプンさせていた
触覚、視覚、聴覚、嗅覚、それぞれが鋭敏にサ室の状況を感じ取っていたが、その客が引き連れる匂いの異質さに集中が途切れる

別に君を気にしてないけど
前に座られると匂い立つ
君のドルチェ&ガッパーナの(か、どうかは知らないが)香水のせいだよ

…なんとかすれ違い行動を心掛ける

3セット目で気づく

汗はよく出るのだが、体の温まり具合が足りない
汗腺がバカになった感じ

別に120℃を求めてないけど
汗をかくと思い出す
虹のロウリュ&熱っちーなのお鮭の暴風のせいだ……かどうかはわからない




……トゥールトゥットゥトゥットゥトゥー
トゥールトゥットゥットゥー

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19

煮ゑ湯

2022.01.12

4回目の訪問

水曜サ活

21時頃就寝し、3時過ぎに目が覚める

途中になっていたサ活を投稿しようとしたら、メンテ中やないかーい!

二度寝をかますと、起きたら9時
昨日の雨はすっかり止んで、ラウンジから眺める駅前は陽の光があふれていた

先にご飯食べて朝ウナへ

迷わず中段を目指す自分がいる
TV側には目もくれず、ストーブに接近
5分中段に座り、そのまま上段に移動し、3分

朝からさすがの熱さ
常識が通用しないキ治外法権
ストーブ側の席でもストーブにより近い左半身が痛む

━━これじゃあ、原田泰造懐かしのセンターマンだ

3セットかまし、擬似外気浴スペースで横になる
日差しがほんの少しお裾分けされる

フルフラットにすると、押し寄せる快感のうねりに身体と意識がすり潰されそう

上がった後も脱衣所のイスからしばらく立ち上がれない

アウフグースも受けられたし、ポロリも見れて、無事に生きて帰ることができた

あぁよかった、と生き返った心地で本八幡を後にする

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40

煮ゑ湯

2022.01.11

3回目の訪問

サウナ飯

約一ヶ月と一週間と一日ぶりに休汗日を設けた昨日を経て、今日は一週間ぶりに本八幡へイン

にわかに信じ難い情報を得た
━━アウフグースイベント

あのサ室にあれ以上何を求めるのか

快楽を得るために、苦痛を乗り越えるのは、えらく遠回りではないのか

それでもなお、自らに並々ならぬ灼熱の責め苦を課すのは何故か

宿世の因縁を断ち切るためか

前世で、何かとんでもないことをしでかしたのか

それとも来世あたりで、橋本環奈に生まれ変わるつもりでもあるのか

そして更に、信じられないことに……

かく言う私がその当事者となりイベントに参加した

18時半の回を予約し、17時前に浴室へ
ちょうど17時の回が始まるところだったので、瞑想サウナで待機

いきなりどっと汗が出る
ここの柔らかな熱もいい

次にアウフ終わりの高温サウナ

……いきなりあちぃ

下段でもかなりの熱さ
中段は座った瞬間、汗が噴き出す
上段は座るのを躊躇う熱さ
汗と熱に歪むド近眼

下準備バッチリでいよいよ本番

下段ストーブ側に陣取る

室温132℃の中、鮭山さん登場

━━かわいい、橋本環奈かと思った

続いてみーちゃんさん登場

━━かわいい、また橋本環奈が来たのかと思った

懐かしの音楽と美技に酔いしれながら楽しく汗をかく

「あれ!?この人、スイングスピード速くない!!?」

……などと考えていられるのは途中までで、最後はあえなく離脱
見事にストーブに近い左肩だけが焼ける

「ビッグフラ〜イ、シャケヤーマサーン!!」

で、見事、虹の彼方まで飛んでいった

しばらくすると「お疲れ様でした〜」との玉音放送

水風呂で終戦を迎えた私はすぐさまサ室に復員

中段がいつもの上段レベルに熱い

そして上段に座ろうと中段に立った時点で、立ち入りを拒むがごとく、かなりの熱さ
見えない熱のカーテンが張られている

意を決して座った上段は、やはり熱いよりも痛いが先に来る
さっきの2回目のロウリュ時点より熱い気がする
空気が撹拌されないだけ耐えられるが、過去一の熱さ
背中側と腹側で受けている熱の違いがはっきりとわかる

そっと体を後ろに倒して神域に侵入する
アウフグースのダメージがまだ癒えない首筋や腹から、血が流れ出すように、汗が滴る

この後、3回ほどこれを繰り返してフィニッシュ

爽快感とはまさにこれのこと、といった仕上がりで最高

飯食って21時頃就寝

八幡丼

先週食べたチキンロールが今週はご飯の上に 照焼マヨ風味でご飯にあう

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23

煮ゑ湯

2022.01.09

11回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

「近くて便利、セブンイレブン」よりも更に近い玉の湯
(もっとも、10メートル足らず先にセブンイレブンがあるが)

その玉の湯の目と鼻の先にある河北病院に数年前入院したことがある
一週間ほどの入院生活だったが、二日に一回しかシャワーが与えられず、病気の苦しみと併せて、なかなかに辛い体験だった
退院の予定日が近づくにつれ、「タバコ吸いたい」「美味しいもの食べたい」「酒飲みたい」という気持ちを差し置いて、「風呂入りたい」という気持ちが一番強くなった
退院後、初めての玉の湯では、身体の汚れを落とし、入院中に澱みきった体液を全て入れ替えるべく、思い切り汗を流し、それはそれは爽快だった
この時以来、サウナにのめり込みだした

そして今日
日曜の夜とは思えないくらいに空いていた
体を洗いながら、サウナの方を伺っていると15分ほど出入りが無い
これはまさか三夜連続当たりを引いたか、と思い、急いでサ室に入ると大当たり

ここ三日間で一番体感温度が高い
敷かれたサウナマットがアツアツ
空気もしっかり温まっている

━━こんなの独り占めしちゃっていいんですか!?

…いーいんです!やっちゃいましょう!!

早速15分で即効フニャフニャ
水風呂から出られませーん

最高ですかー??

最高でーす!!

その後はマット交換があったり、サ室内の人数が増え出したりで温度が下がるも、先行逃げ切りと言いましょうか、惰性で4セットほどこなし、心も体もフワッフワに仕上がる

リコッタパンケーキぐらいフワッフワ

……知らんけど

最後、サ室を出た時には浴室も混み出していた
入り始めの倍以上の人数で軽く浦島太郎状態

上がってファンタ飲んでる時もどんどんお客さんが増えてくる

遅くまで営業しているから、ご近所さんにとって本当に近くて便利なんだなと思う

明日にも期待出来るな、と思ったが、残念ながら玉の湯は定休日
そしてたまには休汗日

……多分

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煮ゑ湯

2022.01.08

10回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

12月2日から昨日までおよそ一ヶ月と一週間、一日も休まずサウナに行き続けているので、そろそろ休汗日を設けようと思っていたが、昨日の快汗が忘れられず、再び玉の湯へ

土曜の夜はさすがに混んでいる
というか、過去最高に混んでいる気がする

近くの天徳泉が土曜定休というのも関係しているのだろうか

それにしても混んでいた

カランがほとんど使われている
浴槽もそれぞれ空いたスペースが見つからない

特に薬湯は三年先まで予約で埋まっているほどの人気ぶりで誰も出ていかない

それに対してサウナは何故かガラガラ
今日も一人きりで上段スタート

昨日のように肌を刺す熱は感じない
水分をしっかり含んだ空気が温められ、発汗はスムーズ
温度が低い訳ではない

自分の肌や鼓動の感覚を頼りにサウナのコンディションを探る
今までは自分の内面に深く、鋭くフォーカスすることで、自分自身とじっくり対峙する感覚ではあったが、今日は自分の内に意識を向けつつも、身体の感覚を通してサウナと対話しているような気分だった

水風呂横の腰掛け裏に開かれた、窓の隙間━━奇跡の5センチからは、真っ白な冷気が浴室内へと巻き上げられ、冷えた壁に寄りかかった体を心地よく冷ました

サウナ利用客はそれほどでもなかったが、その他の混雑ぶりはしばらく解消されそうになかったので、すぐに帰った

受付前のロビーも混んでいたので残念ながらファンタはお預け

蛇足:脱衣所にある自販機のエネルゲンが昨日は売り切れていたが、売り切れているのを一番見かけるのがアミノバリュー
アミノバリューは180円
それ以外、100円か150円
ドライヤーは20円

つまりどういうことだってばよ?……この先は言わなくても分かりますよね!?

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煮ゑ湯

2022.01.07

9回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

日が暮れて、再び凍り始めた雪の路面をガリガリ踏みしめながら、向かったのは玉の湯

今日も結構な客入りで実に結構
混んでいると少し誇らしくなるのは、勝手にホームサウナだと思っている現れか

雪はもう降り止んだとはいえ、日のない朝晩はやはり体の末端は厳しく冷える
いつもと変わらないはずのあつ湯が今日は一段と身に沁みる
骨まで届きそうな熱さで、上がってしばらくすると早速あまみが体を覆う

あつ湯、薬湯、水風呂とも埋まっていたので、それぞれを手短に経て、早々とサウナへ

お湯とは対照的に無人のサ室に入ると、耳にピリッとした痛みが走る
…….この感覚は!

…もしかして!?

━━もしかしました♡

久しぶりのグッドコンディション!
上段に座った瞬間確信した

湿度がない訳ではない、少し乾き気味のアチアチ
嬉しくていきなり15分
汗腺も喜び爆発

体調も良かったので、水風呂と休憩はごく短時間で収め、再びサ室へ

この動きが出来るのも、玉の湯の作りの良さだろう

銭湯サウナは大体が半径2メートルほどで完結するものだから、動線の良し悪しを論するなんて、意味がないと常々思っている私でも、ここの水風呂、ベンチ、サウナの無駄のないミニマルな配置には、ニヤリとさせられる

計3セット終えたところで、団体さんが入ってきたので、そろそろ帰ろうと思ったが、結局、おかわり2セット

翻ってまだ居ようかとも思ったが、もう2時間ほど経っていた

帰る前のファンタも定番になりつつある
缶やペットボトルで売られている物に比べると、いかんせん炭酸が微弱だが、帰って寝るだけの私には、目の覚めるような刺激は必要ない
静かにプツプツと弾けるまどろみ━━レトロな瓶の中にはそれが詰まっている

充実してあっという間の2時間だったが、まだ2時間しか経ってない、と矛盾を孕みながらマイホームへ帰る

昨日、行った第二宝湯が穏やかで優しい母親だとしたら、玉の湯は少し厳しい父親のようだ

そう考えるとどっちもあってこそのホームであり、どちらも私のホームサウナなんだなと思った

蛇足:(個人的)施設・サドリ対応表

玉の湯→エネルゲン
第二宝湯→トーイン
香藤湯→ロイヤルポリス
高砂湯→ロイヤルトップ
北欧→ポカリ
サウセン→麦茶
ロスコ→キリンラガー(350ml缶)
レインボー本八幡→リアルゴールド
ROOFTOP→エネジーニアス(MATCHブランドのエナジードリンク)

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煮ゑ湯

2022.01.06

9回目の訪問

第二宝湯

[ 東京都 ]

私のホームサウナはどこになるのだろうか
去年の6月からの集計を見てみると、玉の湯と第二宝湯が同数

サイト登録以前の来店回数では圧倒的に玉の湯が多く、馴染み深いという意味では玉の湯がホームと言えるのか

その一方で
「Make yourself at home」(ゆっくりして下さい、どうぞおくつろぎ下さい、の意)のような用法を鑑みると第二宝湯の方が「ホーム」としては相応しいと思える

それぐらいに第二宝湯はくつろげる空間なのだ

今日は昼過ぎからROOFTOPへ行き、温まった

しかし外は例年にない雪
徒歩にての帰りの道中は流石に冷える
そんな中、道すがらにある第二宝湯を思い出し、お湯に浸かってゆっくりしたいと思った

16時ころの到着で中々の客入り
年配の方が多く、やはり地元の方にとっても憩いの場であり、寒くなると恋しくなるのだろう

早速、浸かったお湯は今日も気持ちよく沸かされていた
熱すぎず、ぬるすぎずの温度感で、いつ来てもホッとする

サウナは二、三人でローテ
柔らかな熱が優しく私を包み込んで、究極に眠たく……

……は、ならず、はしごサウナのおかげか汗腺が一気に開いて大量の汗が出る
サ室の熱と汗の量のバランスがおかしい

水風呂は今日はえらく冷たく感じたのでほとんど入らず

サーキュレーターと扇風機が止められ、エアコンが吐き出す生暖かい微風にあたり、脱衣所でゆっくりすごす

湯上がりに受付でタオル等を返却した後も、ロビーでごゆるりと

降りしきる雪を眺めながら、お楽しみのトーインも今日は2本

重い腰を上げて退店

帰りの道中も雪は降り続いていた
帰るのは名残り惜しいが、これがなごり雪ならばさっさとやめ

19時ころI'm home!

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煮ゑ湯

2022.01.06

1回目の訪問

ROOFTOP

[ 東京都 ]

先日、伊勢丹サウナ館のセンチュリオン担当の方がえらい勢いで、隣ブースのROOFTOPを推してきた

「サウナ室ヤバくないっすか」とか「この外気浴、ズルいっすよねー」とか
めちゃくちゃイキタイアピールを私にしてくる
その様子を見て、ROOFTOPの担当者さんも若干ヒキ気味
熱意に押される形で私も説明を受け、店頭発売時期未定のグッズを手に取る

……順序が逆!いつものミーハーパターン!

そして今日になって雪が降る

よりによって今日かよ…という思いがするが
━━悪くない
絶好のフィンランド日和じゃないか!

…ぺこぱ一発かまし西荻窪へ

初雪にざわめく街で見覚えのないターコイズブルーの看板
杉並区に出現した新しいサウナ施設
勿論、知ってはいた
興味がなかった訳ではない
最近イキタイ数をぐっと伸ばし、杉並区で3番目にまで駆け上がってきた
が、唯一にして最大の懸念材料がある
━━お風呂がない
体温を上げる方法がサウナだけなのに対して、下げる方法は、シャワー、水風呂、外気浴、それに今日の風雪
これでは体温の調整が難しいのではないのか
そんな一抹の不安を抱えながら着替えて浴室へ

作りはシンプル
外気浴スペース、洗い場、サウナ室、以上

サウナ室はストーブを中心にシートが展開され広い
収容人数を犠牲にし、広く確保したという座面は、私みたいな太っちょが横になっても十分に余裕のある奥行き
時折、発生するオートロウリュによりいい匂いと熱に包まれる
スタッフロウリュにも遭遇
今日は寒いからといつもより熱めにロウリュ
大きな団扇で撹拌、個別に仰いでくれる
中々の熱だが、本八幡の残り火が未だに燻っているのか、熱耐性が一時的にではあるが、熱いから痛いにまで引き上げられているので気持ちよく受けられる
おかわりもいただき、しっかりと体が温まる

サウナ後は外の水風呂へ

……すっぽんぽんでサンダルを履いて、屋外で冷水を浴びる
本八幡で護摩業をした後は、今度は西荻窪で水垢離
━━よく生きることはかくも大変なのか

雪の中の水風呂は意外と気持ちよかった

今日は流石に男性の方でもポンチョの貸し出しがあり、それを羽織って外気浴

これがめちゃくちゃ良い
自分の体はこんなにも温かいのか、と思えるほどホカホカでホワホワ気分
次のセットでは、スタッフさんから説明のあった「外直」をすべく、サ室から外へ直行

…そんなこんなを繰り返し、1時間58分でチェックアウト

補足:ブースの方の話では、平日の昼間はまだ空いているらしい
ゆくゆくはテントサウナも開催するそう

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煮ゑ湯

2022.01.05

2回目の訪問

水曜サ活

19時頃、混雑のピークを迎えたサ室は、23時に差し掛かるとほとんど人がいなくなった
私も同じ頃に切り上げ、軽く一杯いただいて就寝

明けて9時から朝ウナ開始

瞑想サウナは10時からだったので、体を流し、下段からスタート

昨夜よりもマイルドに感じたが、眠っていた汗腺が飛び起きる
下段でも中々の発汗量

中段ではストーブ真横をキープ
徐々に体を慣らし、上段

やはり呼吸がツラいので、伊勢丹サウナ館で入手した新兵器投入
信頼と実績のセンチュリオン装備(コンテックス製)
幾分か楽になるも、マスクの中の吐く息がやはり熱い
薄く、長く、吸ったり、吐いたりを心掛ける
このゆっくりの呼吸が馴染んでくるとディープリラックスの境地が訪れるのだが、それを許さないのが120℃オーバーの神のみぞ住む世界
背中アチアチのカチカチ山

意識が、弛緩と緊張の間を小刻みに反復横跳びしながら灼かれる

ここに長居すると干からびてミイラになり、即身仏の出来上がり
もしくは生きて帰っても現人神の御成
人の座るとこじゃない、神棚飾っとくとこだよ、ここは

…とかなんとか考えながら、5分を2セット
昨日より若干、温度下がっていたのかも

最後の締めにと足を踏み入れたあつ湯は夜の間に50℃近くまでその温度を上げていた
文字通りの熱湯となり、人知れずアチアチを誇っていた

━━そこのアチアチは求めていません

とろろ定食食って退館

消し炭になった私はチャコールのMOKU買って帰る


蛇足:水風呂の女神の腕や足のムダ毛が伸びていた
これはいただけない
何とかして処理してほしい
女神の白肌こそ、この水風呂の潔癖の象徴ではないだろうか

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煮ゑ湯

2022.01.04

1回目の訪問

サウナ飯

総武線本八幡駅のホームから探すまでもなく、目に飛び込んでくるレインボーの看板

年が明けてから、一段と冷え込みだした冬に対して、「NO」を力強く突き立てる、そんな関東アチアチ総本山

宿泊の予約はオンラインで決済済み
鍵だけ受け取ってロッカーへ
サウナ施設によくある浴室前の脱衣棚などはなく、直で浴室

体を清めようとひねったカランはぬるい
この後の激アツな展開を予告しているのだろうか
ここに集うのはサウナーではなく、修行僧レベルの方々なので、例えカランが冷たくても意に介さないのだろうか

最初に入った湯は不感温度
その次に入った湯は、ニューウイングにあったような円形の浴槽
ここも熱くない

━━サウナが激アツだからって、その他の温度をここまで下げなければいけないのか
そんなにも120℃オーバーとは恐ろしい世界なのか

そう思うとサウナに入る前から変な汗をかく

この後どうしようか、と考えていたら、アカスリの横にちゃんとあつ湯がある

温度計は44℃オーバーだったので
「この施設はメリハリが利きすぎじゃねーか」
とも思ったが、表示通りの熱さは感じず
ただし、他の湯よりはしっかりと熱い

いよいよサウナ
最初は温度の低い(といっても95℃〜100℃)瞑想サウナから入るつもりが、間違えて高温の方のドアに手をかけ、危うく命を落としかけたが、すんでのところで気づき、事なきを得た

真っ暗な瞑想サウナの下茹でを経て、遂に本丸へ

ファーストインプレッションは、熱は確かに強いが、湿度があって思っていたより楽
勝手にカラカラだと思っていたのもあるが…

しかし下段と中段は別物
特にストーブ真横は肩から上が痛い

そして上段は冗談じゃない熱さ
唇や鼻の穴まで痛む
まともに息が吸えず、苦しい
1分保たず下山

━━ここに座り続けるには、10分以上息を止める術を身につけるか、エラ呼吸をマスターするしかないのではないか
今年始まってまだ数日だが、今世紀中に対処できる気がしない

そんな100年の難問も、口をタオルで覆うという原始的な方法で解決
呼吸が楽になれば、先程よりも随分長いこと座っていられる気がする
首や背中は痛いほどの熱を感じるが、いつも行く東高円寺・桜湯のあつ湯で、背中を炙っている感覚に近く、抵抗せずに身を任せれば気持ちがいい
……それでも3分ほどが限界
熱いもんは熱い

なんだかんだでトータル6セット
…あれ、ちょっとクセになりつつある!?
3時間があっという間

軽くご飯食べて、また入る

……あぁ、すっかりハマってますね

おせちワンプレート

チキンロールと昆布締め 昆布締めがミニサイズで可愛らしい

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煮ゑ湯

2022.01.03

1回目の訪問

サウナ飯

昨日は久しぶりに会った友人と近況報告した
腹の周りに蓄えたこの一年の成果をお互い服をめくって見せ合う
見るも無惨に出っぱった腹が二つ

……松の内はゆっくりゴロゴロとダラダラして過ごす予定だったが、そうも言ってられないと家を飛び出す

北欧で残りの正月メニューのお汁粉を食べようかとも思ったが、カロリーが…

ちょっと気になっていたプレジデントへ

どうやらここもサ飯が美味しいらしい
偶然偶然〜♪

受付はオッチャンオバチャンの気取らず、くだけすぎずな接客で好き

タオルを忘れずに手に取り、着替えて浴室へ

やや古い感じのする浴室入り口
ガムテープで補修された箇所があり痛々しい
浴室壁にはベタベタとなりふり構わないポスター類
宝船の飾りといい、どこかパチ屋臭というかオッサウナのかほりが芳しく
極め付けは浴室の壁に所々取り付けられたアサヒビールの提灯飾り
飲むか…飲むしかないのか……

洗い場に腰を落ち着け、アメニティをチェックしてみると、何とシャンプー、リンス、ボディソープがボタニカル
マジかよ、と思ったらどうやらお試しコーナーだったようで、傍に置かれた石鹸と軽石に安堵のため息

浴槽には二股カルシウム温泉
温度は高くないが、ほのかにトロミのある感じで、よく効いたバイブラと合わせて、全身ふやけるまで浸かっていたい

その後、薬草スチームサウナ
スチームサウナは個人的に当たり外れが大きいのだが、ここは大当たり
贅沢にも下茹でとして2セット

そしてドライサウナ
ドライだが、カラカラのヒリヒリというわけではなく、気持ちよく汗がかける
3分計れる砂時計が置いてあるのだが、1分計だろと思えるほど時間が経つのが早い
それ即ち、いいサウナってことね
12分を3セット

汗だくでサ室を出た後は、シャワーで軽く洗い流して、水風呂へ
この解放感、走り終えて倒れ込むランナーの気持ちが少しだけ身をもって分かる気がする

水風呂横のイスで休憩
少し暗いと思っていた浴室だったが、正面の窓から光が射す
なんだか神々しい
逆光に照らされたポスターがにわかにレンブラントの絵に見えてくる
……パトラッシュ、ボクもう眠いよ

…アカン、召される
召される前に飯だ、ってことで着替えてレストランへ

軽くつまんで一杯だけ飲んで、うな重をいただく
その後は、お雑煮とお汁粉で迷ったが、今回はお汁粉

大満足で延長してしまったが、4時間1550円のつもりで入ったので問題なし

今度は宿泊で来てみたい、と期待に胸を膨らませ、ついでに来たときより腹を膨らませ、帰路に着く

うな重(¥880)

実は人気メニューなのか!?マカサワーと併せて元気ビンビンのギンギン

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煮ゑ湯

2022.01.02

6回目の訪問

8時に目を覚まし、向かった浴室は昨日より混んでいた
あのスカッカラカンだった浴室は幻か、とも思ったが、湯気と朝もやが入り混じる今朝の光景も中々に幻想的

しかし、風通しの良いせいか洗い場は寒い
限界まで上げられたシャワーの温度調節つまみがその寒さを物語る

サ室は夜の間に乾燥したのか、湿度が下がり、汗の匂いが少し鼻についた
それでも蒸されることおよそ10分でシャキッとした仕上がり
朝はしっとりよりも少し乾き気味の方がいい

外気浴スペースの隅では、ハトが寒そうに首をすくめ、隣の一羽にからかわれるようにつつかれていた
昨夜と同様にタオルで体の放熱に蓋をして横になる
今日は雲が流れるのが早い
この瞬間だけは、自分中心で世界が回っているように思う

サウナ上がりは…メシですよ、メシメシ〜!

冷奴、しらすおろし、雑炊のお腹に優しいトリオから始まり、おせちをつつきながら酒を飲む
最後はお雑煮で締め

時間ギリギリ
貰い忘れてたチルアウトをゲットしチェックアウト

今年も良い汗がかけますように

蛇足:朝から混み気味のトゴール
真正面に人が座ることもしばしば
裸同士の差し向かいはなかなか気まずいものだ
ふと前を見ると、プカプカと浮かぶ一つのリンゴが向かいの人の股間を隠す位置に
伝説の麻田奈美を思い出し、笑いが堪えられず、内湯に戻る

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煮ゑ湯

2022.01.01

5回目の訪問

今年初めてのサウナ
去年初めて来た時の感動が忘れられず、12月にもう一度来たかったのだが、日程の調整が出来ず、持ち越し
かる○に行くぐらいなら北Oに行けるだろ、と自分で言ってみたところで、計画性と調整能力の無さに悲しくなるだけ

年末のバタバタとは打って変わり、年始はしばらくゆったりモード
やっとこさ腰を据えて聖地に向かえる

モチのロンで宿泊

ホンのコンは蔵野孝洋
もしくは 130Rということで靴箱は130番…んん〜!?

使用中だったのでその相方124番(いつじ)

21時前にインしたが、さてどうしよう、と悩む

食事は済ませて来たので食堂へ行く必要はないが、ラストオーダーに向けて仕上げているお客さんが多いのでは、と思い、一旦カプセルへ
時間を潰し、22時前に浴室へ

結果、物凄く空いてました
サ室も一番多い時でも半分ほどの埋まり具合
独り占めもしばしば
無人の時間もしばらくあった模様
温度は低めでややウェットなコンディションか
それでも発汗は良好
席がほぼ選び放題だから、ストーブの真横に行ったり、遠ざかってみたり、上に行ったり、下に行ったりで忙しかった

水風呂経てからの外気浴は、さっきまで一緒に蒸されていたバスタオルを布団のように体にかけて行う
見上げた夜空は何もない真っ黒だったが、私の頭の中は空っぽの真っ白

最後はトゴール
下向きの照明を反射しながらプツプツと泡立っていた
立ち昇る湯気が風の向きに合わせてたなびく
その湯気を、浮かんだリンゴが避けるように左へ行ったり、右へ行ったりする様を面白く眺めていたら20分も経っていた

今夜は熟睡できそうだが、眠りが深いと夢を見ない
またしても初夢はお預けかな

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煮ゑ湯

2021.12.31

3回目の訪問

サウナ飯

昨日、サウナ納めだと言った


…あれはウソだ

何かしらにかこつけてパーティーを催さなければ気が済まない人たちとは、対極に位置する私

静かに心躍らせられる場所が見つかった、と思った矢先、岩サウナから大きな声が聞こえてきた

……何このサ室の一体感&グルーヴ感

イベントのアウフグースなんだろうけど過去一でドン引き
前言撤回

しかし、アウフ直後の岩サウナは抜群のコンディション

ふんわりした肌ざわりながら、湿度、温度共に申し分なし
そして香りがいい
二段目でがっつり汗をかく

やすらぎを経てマス風呂

あつ湯に浸かると色々なことが思い浮かぶ
今年一年のことは昨日、振り返ったし、今日一日を振り返るにも何もないし、来年のことを考えるのも年が明けた明日でいいし…
など考えているような、考えていないような頭で過ごした

サ室に戻ろうとしたが、お湯に浸かりすぎたのか体が熱かったので、冷やすべく外気浴を

外気浴スペースへ向かう途中で、薪サウナの札を見てみると、開始5分前の札が1枚ある

今年の運を全部使い果たしたことを確信する僥倖に歓喜し、リクライニングで待機する
待っている間の薪サウナの匂いに興奮が抑えられない

念願の薪サウナに入ると、今年サウセンで遂にお目にかけることのなかった焚き火の情景が目の前に広がっている
スタッフさんのロウリュでしっかりと熱が降りてくる
そして何よりくべられた薪がパチパチと爆ぜる音が……いい

誰よりも早くサ室を出て水シャワー、アクリル、外気浴で短時間で一気に体を冷やす
他の方はどこかに行ってしまったみたいだったが、私は速攻でサ室に復帰
熱さと同時に温かさを感じるサ室で、炎の揺らめきに見とれ、心が揺らぐ
スタッフさんに呼ばれるまで一人きりで堪能

サントルに押し流され、年甲斐もなく、はしゃぐ年の瀬

来年もこんな感じでいこうと思う今年も、残り1時間を切る

年が明ける前に帰宅
寝正月待ったなし

蛇足:年越しそばならぬうどん、しかもカレーうどん

大エビカツ丼

縁起物ということでエビを…と言っても一年中エビフライ食べてますが

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煮ゑ湯

2021.12.30

8回目の訪問

玉の湯

[ 東京都 ]

年末をゆっくりと自宅で過ごすように、今年最後のサウナは一番慣れ親しんだ玉の湯で

はっきり温度の高いあつ湯が好き

まったりとぬる目の薬湯が好き

贅沢に水を湛える水風呂が好き

ベンチに腰掛けた時のすきま風が好き

そしてこの静かでよく灼けたサ室が好き

運良く訪れた独り占めタイム
迷わず上段に座るとヒリつく肌ざわりの熱がくる
顔を上げると鼻の穴の粘膜を脅かすような熱さ

通い始めの頃はこの熱さに慣れなくて下段ばかりだった
初期はバスタオルを敷き、その上であぐらをかいていたが、混み合うサウナ施設にも出入りするようになってからは、洋式座りで蒸されるようになった

そんなことを思い出し、せっかくだから、久しぶりにあぐらをかいて、この熱を受け止めようと思った
手首のところのでっぱりと膝頭のくぼみを合わせるとピタッときまる
私の腕の長さや体の柔らかさなどの関係でちょうど良い姿勢らしく、変に力が入る箇所もなく座っていられる
胸と肩が開かれるようでいつもよりしっかりと熱を感じられる
それでもサウナ浴の経験をこの一年で積んできたので気持ちよく汗がかける

それはつまり、昔の私と今の私がこの瞬間に交錯しているようで感慨深いものがあった

また今年最後だと思うと、なかなかに名残り惜しく、サ室内で圧縮された時間を、時計を睨みながら、みみっちくも薄く引き延ばしにかかった
それでも刻一刻と時間は流れ、最後の方は今生の別れを迎えるかのごとく、寂しい気持ちでいっぱいになった

最後の水風呂を終え、ベンチから立ち上がって、さあ帰るかという段になって、サッシから落ちてきた水滴が、トトン、トンとリズミカルに私の頭を叩いた
「ほらもう1セット行くぞ」と誘われているような気がして、「よし、もう1セットだけ行くか」と嬉しくなった

家に帰ったのがちょうど24時くらい
今年も残り1日を切ったが、来年もそのさらに先もここにお世話になるのだろう
今までありがとう
これからもよろしく

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煮ゑ湯

2021.12.29

1回目の訪問

秀の湯

[ 東京都 ]

去年の今ごろ、初めて秀の湯に来た
荻窪から歩いて井草湯へ行ったが、年内の営業が終了していて、途方に暮れていた私を、温かい湯と近所の方の賑わいで迎え入れてくれたのが秀の湯だった

特に印象に残っているのが、ひたすら混んでいてぬるいサウナと熱めに沸かされた薬湯

サウナの方は空いていたのがTV正面の下段で、音も大きくなかなかに厳しい状況だったが、それにもめげず、むしろムキになって30分座り続けた記憶がある

薬湯の方は二人入ればいっぱいになるくらいだが、薬効成分がしっかり煮出されているのか濃い色の湯が冷えた私の体を温めた

ちょうど一年前のそんな記憶もおぼろげになりつつある今日、地図を頼りに西荻窪駅から歩いて目指す

券売機で入浴チケットだけ買って受付でサウナ料金を払う
サウナの利用者数を制限することがある為、サウナ料金だけ受付で支払うそう

幸いにも入場制限はなかったが、脱衣所のロッカーにはあまり空きがない

今夜も盛況なようで、洗い場にも人が多く、各種内湯は埋まりがち
露天風呂は、ほぼ常に満杯

サウナは待ちが一人、二人ぐらいで行列はなし
運良く待つことなくサ室に潜り込めたが、運悪く下段

湿度はあるが、いかんせん熱が足りない
しばらくもしないうちに寝落ちしそうになる
タイミングよく空いた上段に移動するも、手遅れ
あれだけ気になってたTVの音も聞こえてないくらいに眠い
汗もゆっくりと垂れてくる
全体的に汗が出てきたところで脱出

このまま水風呂に入ると気持ち良くなってどうしようもなくなるパターンなので、薬湯へ

一般的に薬湯は白湯よりものぼせやすいので、ぬるめに沸かすことが多いのだが、ここの薬湯は今日もしっかりと沸かされ、42℃表示
少し回復し、気を取り直してサ室上段に復帰
だが今日は出鼻をくじかれたのが全てで汗を気持ちよく流す前に寝てしまう
これでは埒があかないと思い、帰って寝ることにした

退店し、外の風に吹かれながらしばらく歩くと、思い出したように汗が滲む
小腹が空いているのに気づいたので、青梅街道沿いに少し歩き、「山ちゃん」でニンニクチャーシューメンを
よりによってこれを欲したか、という背徳的な見た目とは裏腹にサラッとした飲み口のスープ
飲みやすいが故に、レンゲが進む悪魔的な一杯
サウナで失った水分、塩分、脂分が補える好相性な一杯

…だけど食べ終わりしばらくすると体がさらに水を欲する

悪魔にそそのかされ、供託した報いか

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煮ゑ湯

2021.12.28

1回目の訪問

クアパレス藤を調べていた時に、画面の端でチラついていた
━━それが「クアパレスゆうゆう」

またしても職場がある池袋から近く、もうこれは天に導かれているのだ、と思うしかない
求めよさらば与えられん、とはいうが、そこまでクアパレスを求めた覚えがないので、あまり気が進まない部分もあるのではあるが

クアパレス藤は、店内外各所に取り入れられた植物や、ロビー水槽を回遊する海水魚など、施設全体を地球環境になぞらえた「テラリウム銭湯」であった

…とパンフレットの文言の受け売りを並べてみたが、果たしてゆうゆうはどうか

板橋駅出てすぐに見えてくる佇まいは、他二軒のクアパレスと比べると、パレス感が随分と薄く感じるが、それゆえ、銭湯らしい銭湯の雰囲気で安心できる

券売機でチケットを買って受付
バスタオルを2枚、フェイスタオルを1枚、サウナキーとロッカーキーを受け取る

各種マッサージバスが揃った浴室は広い
露天風呂まである

サ室は10人くらい余裕で収容出来そうな広さ
だけども無人
きっとカラカラの辛いやつなんだろうな、と高を括って踏み入れると、予想に反して湿度がある
コンフォート系とまではいかないが、それでも居心地の良さがある
熱さもちょうどよく、しばらくと経たないうちに汗が湧き出す
一旦、湧き出し始めると、勢いが止まらず、玉になった沢山の汗が楽しそうに転がり落ちていく

10分もいれば、全身びっしょりで、マット代わりに敷いたタオルを汗が貫通し、板の座面にしっかりと尻型が残ってしまい、恥ずかしかった

脱衣所に流れるなんかわからん弦楽器のゆるやかな演奏、これが耳に心地よく、身体を、頭の中を揺さぶる

おかわり含め4セット

フワフワの夢見心地で北区から帰宅

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