サウナセンター鶯谷本店
カプセルホテル - 東京都 台東区
カプセルホテル - 東京都 台東区
年始に初詣に行くように、コーラを飲むとゲップが出るように、当たり前に毎月26日(フロの日)はサウナセンターへ行く
この日は混むことが多いのだが、今日はタイミングなのか入館した20時頃は空いているようだった
受付でも混雑しているというアナウンスはなく、前回やっと貯まったポイントカードの割引きを使いカプセル宿泊
6Fに着くと脱衣棚は4割ほどの空き
風呂の日の夜かつアウフグースをこの後に残すという割には客が少ない
浴室に入ると、乱れた桶や椅子、使用済み紙カップが混雑の様子をとどめていた
暖をとるべく湯に浸かる
白湯と呼ぶにふさわしいほど眩しく沸いている浴槽は冷えた体の隅々まで温めてくれる
サ室に入ればすぐに熱い蒸気を含んだ空気に取り囲まれた
朝ウナの効果なのか今日は恐ろしく汗の出がよい
アウフ前に一旦サ室を出て、いつもより多めに麦茶を飲む
これも混雑の影響か残り少なだった
アウフグースの為、サ室に戻ると先程よりも人が増えていた
この時間に合わせ、何人か休憩室から戻って来たようだった
その人達はアウフグースが終わるとまた姿が見えなくなったが、それはまるで職場と自宅の往復の縮図を見ているようで、本人たちは楽しんでいるようでも虚しくならないのかな、と思えた
今日使用されたアロマは前にも嗅いだことがある「眠りの森」であったが、私の気合いは以前のものとは違っていた
体に迫り来る熱との戦いだけではなく、本八幡で喫した敗北の記憶との戦いであり、そして初めてこのサウセンのサ室で焼かれて退出した、体に残る恐怖との戦いであった
粉塵爆発を起こすかのようにバチバチと肩や腕に熱い痛みが走るも何とか堪える
終わった後の水風呂はこれまでにない強烈な弛緩作用で、体以上に精神が溶けて流れていきそうだった
本日最後のアウフグースが終わると更に人は少なくなった
サ室に一人きりのタイミングもあった
その時は、もちろん最上段もいいのだが、あえて中段真ん中、サ室のど真ん中に座ることで、全方位の熱を一身に感じ取る
それこそ最上位の贅沢だと思いながらゆっくりと時間が経つのを堪能する
少しこのサ室を征服した気になったが、そんなものは烏滸の沙汰で、まだまだ先は長い
仮に最上段で受け切れるようになったとしたら、その頃には私はどうなっているのだろうか
熱さや痛みに強くなるということは、鈍感になるということなのか
もしそうであるなら頂上に座り続ける意味はなく、人並みに痛がり、熱がりながら、いつまでもそこを目指し続けていく方がいい
━━そんな言い訳じみたことを考えながらもう寝る
熱さなら草加健康センターも外せないですよ。
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