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煮ゑ湯

2021.07.02

1回目の訪問

阿佐ヶ谷のディープスポットのさらに奥、「この道であってるよな…」という心細さの先に位置する昔ながらの銭湯
フォントの揃わない「ゆ 天徳泉 サウナ」の文字
屋根に立てられた数本ののぼり
そして波動水…

どこかサイケな印象を受けるが、気にせず受付へ
サウナ利用を告げ、料金を支払い、説明を受ける
・サウナへはサウナタオルを必ず持って入り、敷くこと
・番号が書いてあるので帰る時に番号を伝え、下足札を受け取ること
・サウナ入室は3名まで

脱衣所には背の低い二段ロッカーが並ぶ
ベンチ、ソファーがそれぞれ一脚づつ
そしてかなり年季の入ったマッサージチェア
所々に錆が見られるがまだ現役らしくお金を入れれば動くようだ
しかしその見た目はマッサージチェアというよりもB級ホラー映画に出てきそうな拷問イスのように見える…
浴室に入ると白を基調にした天井、床、カラン
壁にはモザイク画
そしてその奥で並々と湧き上がる波動水…
妙に透明でキラキラとして見える
入ってみるとなかなかのあつ湯だが何となく水が硬質なのを実感できる気がする
これは気持ちがいい

サウナは表ののぼりでもアピールしてたスチームサウナ
ミストサウナとどう違うの?と思っていたがそんなことどうでもよかった
オートロウリュ━━それは突然にやって来る━━

勢いよく水が流れ落ちて来る音が聞こえ、辺りがだんだんと熱くなる
蒸気で肌がしっとりするが汗が噴き出しているのがしっかりとわかる
ダバダバのウルウルでこれまた気持ちがいい
水風呂は後から設置しました感満載
循環は殆ど無し
タイミングによってはぬるい
ぱっと見、生け簀みたい
ロックのついたシャワーボックスがあるのでそちらと併用推奨

水風呂に浸かりながら天井を見上げると所々にくすみや汚れが見える
電灯の支柱も錆が目立つ
あぁこのディストピア感━━平成に乗り遅れた昭和━━令和に取り遺された昭和━━
まるで「昭和ロマン」から「ロマン」の部分をそっくり取り除いた昭和━━
マイペースに流れる演歌に絡め取られいつの間にか独特の時間感覚に巻き込まれている気がする
━━私もまた時間に取り残され始めたのだろうか
この際、気の済むまで気持ちよく放心
たまらん、たまらん

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煮ゑ湯

2021.06.28

1回目の訪問

昭和湯

[ 東京都 ]

秘湯とはえてしてこのようなものなのだろうか
事前情報をもとに目的地を目指すもなかなか見つからない
やっとの思いでたどり着くと存在感はまるで無く━━無いが故に周りに溶け込み見つけにくい━━少し拍子抜けするぐらいの目立たなさ
ここもそう
失礼ながら第一印象はそう
早稲田通りから一本入るとそこはもう住宅地が広がり細い道が入り組んでいる
そんな込み入った路地や密集した建屋が皆でしてこの小さな銭湯を匿っているのかとさえ思えてくる
外観はレンガ囲いの意匠でオシャレ
昭和レトロとは異なる趣きがありカッコいい
ワックスがしっかりかかってピカピカの床の脱衣所は広くロッカーの数も多い
休憩にうってつけの木製スノコベンチもある
浴室に入ると目に飛び込んでくるデカいTV
バイブラやジェット水流の噴き出しに妙な勢いがあってTVの音はあまり気にならなかった
仕切りのある洗い場もある
立ちシャワーは細く勢いよく噴き出してくるので体に弾かれた水がミスト状になり気持ちがいい
サウナは熱すぎず渇きすぎずのいい具合
どこからか漏れ聞こえてくるような音量の音楽
クリスタルキングから倉木麻衣そして薬師丸ひろ子…振れ幅がすごい
気がついたらもう次の曲が終わりそうになってるなんてことがチラホラ
水風呂はサウナの目の前
循環する水が静かに湧き上がっててイイネ
脱衣所のロッカーの後ろにはリクライニング四脚ほどとTVが設置されたスペースがあり、湯上がりで寛ぐのに最適
自販機もあり狭いながらも充実している
それほど混んでいなくて特にサウナはほぼ独占だったのですごく快適だった

野方民め、やっぱり隠してやがったか…こんないい所を
バレないようにまた来るとする

蛇足:サウナを出ようとしたら名曲「喝采」が…
最後まで聴き惚れてフラフラに
知っている曲はつい口ずさみたくなるぐらいには聞こえるし、知らない曲はいつのまにか気にならなくなっている
そんな絶妙な音量と音質でした

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煮ゑ湯

2021.06.27

1回目の訪問

桜湯(さくら湯)

[ 東京都 ]

近くの大和湯と足並みを揃えてか気を遣ってか、6月に入ってもサウナは休止中だったが、宣言解除後の20日以降、晴れてサウナ再開

この日は日曜日で子供連れが多かった為か、埋められていたみたいであつ湯がいつもより温度が低かった
何故、わざわざ埋めるのか、熱いなら温度の低い方に入ればいいのに…炭酸の抜けたコーラみたく興が醒める

タオル掛けは全部使われていたので混んでいるのかと思ったが1〜5人づつのローテーションがスムーズに行われ、待ちは発生せず
サ室内のコンディションは良好
熱が細胞と細胞の間に浸透してきて、その度に汗の粒が一つづつ流れ落ちるような実感を伴う、しっかりとした発汗
リスの給水する水風呂も肩まで浸かれる深さがあり気持ちがいい
体を拭き、扇風機が複数台稼働する換気のきいた脱衣所のベンチで休憩
from関西と思しき若者ドラクエ発生をちょうどいいきっかけとして、時期が時期だけに長居は禁物、おかわりの欲求や名残惜しさを胸の内にしまい帰宅

補足:サウナ室はサウナマットなし
専用のタオルを体に巻き、口元を別のタオルで覆うよう注意書きあり
(サウナ利用を申告すると大小タオルが渡される)
残念ながらあまり守られてない気がする
本や雑誌のサ室内持ち込みも禁止されているが裸一貫で本を持ち込む猛者(バカ)さえいる
マナーというかもはやこの店のルールなのではないのか?
それを無視し続ける客が多いと、そのうち男湯もサウナが無くなってしまうのでは…というのは杞憂だろうか

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