2021.06.28 登録
[ 東京都 ]
寝る前にサウナに行けば1日を終わらせるのを1時間以上先送りに出来る気がする
なんとなくそんなことを考えながら来てみたけど、決してそうはならなかった
蒸されながらすごす時間は凝縮されたようにあっという間で、その時間の流れの中で振り返る1日もあっという間に終わってしまう
結果、今日という日を短縮したような気分になる
ぬる湯と水風呂を往復している間はゆったりと時間が流れていたと思ったんだけど、ストーブ横で静かに座っていると体感よりも現実の時間が過ぎていて時計の故障を疑った
テッペン近くでも混んでいて気が付かぬうちに人がいなくなったり増えていたりした
時間の流れはあっけない
無情なほどにあっけなすぎて悲しい
もう6月になるというのに五月病がぶり返してきそうだ
[ 東京都 ]
今日は到着したタイミングが悪くその時点でかなりサウナ客がいた
しかも中々の強者揃い━━もちろん(?)悪い意味で
体を洗わずにサウナへ直行(これは受付で注意事項として告げられる)や入室人数無視のルール違反に始まり、かけずや大声で喋るといったマナー違反、果てはビショビショのまま脱衣所を横切りリクライニングで寝るという、しつけを疑うレベルのものまで、かなりの光景だった
床には所々水溜りが出来ていて私ともう1人ジイサンで代わる代わるモップで拭いていた
私の見る限りではサウナに行き慣れた人がこういう残念な傾向にあるように思う(偏見も大いに含んでいるが)
普段、ビジター向けの大型施設に行くことが多いのではないだろうか
多少大きな声で喋っていても周りに紛れる
散らかっていても自分で片付ける必要がないから気にならない
好き勝手やっても咎められない放し飼いの中で自分なりの振る舞いを身につけた弊害が今日のような状況で噴出する
その振る舞いがどの場所でもまかり通るはずがないのにドヤ顔でバッドマナーを披露しているのは見ているこっちが恥ずかしくなる
施設にはそれぞれルールだけではなくアンリトンな空気ってものがある
友達とのお喋りに夢中ではそれは読み取れない
サウナに集中して肌感覚を研ぎ澄まし、空気を感じる力を養えと偉そうなことさえ言いたくなる
やっぱり注意すべきだろうか、そんなことを考えていると、脱衣所の床板より先に私の心が腐りそうだった
モヤモヤを晴らすために濃いもやのかかるサウナ室へと突き進む
人は少し減ったがそれでもタイミングを工夫しないと待ちが生じる状況だった
正面席を中心に色々な席に座ることになったがフィーバー中のしぶきが中々いい味を出していてどのセットも満足な熱を浴びすっきりした
しかし頭をかち割って中を見てみたいとまではいかないが本当に理解に苦しむ他人の行動だった
仮に注意したとしても理解してもらえるか不安になる
ちょっと悲しくなった
[ 東京都 ]
じっこうの湯
色味は濃いが匂いはさほど強くない
赤茶色の湯が沸く浴室は人が少ない
ピカピカに磨き抜かれたタイルの上を湯が滑り流れていく光景はいつ見ても気持ちがいい
サウナも少人数だった
室温が前の設定に戻されたのかと思うほどコンフォートな熱さ加減だった
ただし汗の量は温度に必ずしも比例しない
座ってものの数分でびっしょりになる
居心地がいいものだから予定の時間よりもあと五分だけ…と延びる
出る頃には頭から水を被ったようにビショビショ
冷たいシャワーで丁寧に汗を流し水風呂に入る
気を抜くと長いこと浸かっている
仄かに鼻に届くじっこうの香りに癒される
脱衣所で風にあたり静かに呼吸を整える
そんなこんなで3セットほどして帰った
家に着くぐらいに雨が降り出してまとわりつくような雨の匂いにじっこうの香りが消されていった
[ 千葉県 ]
「あまり興味がなかったけど行ってみたらすごくよかった、思っていたのといい意味で違う」
ってパターンは往々にしてあるのだけど今回は特に格別だった
ウィスキングあり、セルフロウリュあり、外気浴ありでおよそなんでもアリ
レストランもラストオーダーが深夜でありがたい
この内容で24時まで1500円
コスパが破格、まさにぶっ壊れ
2種類のサウナもそれぞれ良かった
低温サウナはセルフロウリュつきのしっとりタイプ
狭めなのでロウリュによるコンディションの変化ぎ著しく、何回か出入りをしていると大体、ロウリュされたタイミングがつかめるようになる
高温の方はもっと室温が高く乾いているのを想像していたが思っていたより湿度があった
最上段に座っていても辛くない
3セットずつこなして食事休憩を挟みさらに2セットずつ
水風呂の温度があまり低くなかったからかろうじて意識をとどめていた
これでキンキンに冷えていたら簡単にトべる
そりゃ人気出ますわ
最新のピカピカの施設ではなく所々古さを感じるが、石膏像(?)をはじめとした飾り付けや「マサージ、イク?ヤスイヨ!」と常連らしき人が連れ去られていく光景はどこか総武線沿線的な趣きが感じられ味わい深い
昼過ぎに来たけど結局、終電近くまでいた
文字通り1日いられる施設だった
往復の電車賃を考えてもお釣りが来る
次回は宿泊も込みで来てみたい
[ 千葉県 ]
朝起きるとドゴールの色消えていた
土曜の朝は7時すぎから人が増えていた
静かに2セット
昨日ギッチギチに冷えていた水風呂はちょっと温度が上がっていた
少し冷たく感じたドゴールは温かく感じた
色々食べたかったがあとのことを考えて自粛した
飲んで食ってこそ船グラの楽しみだと思っていたフシがあったが今回はきっちりサウナが楽しめた
[ 千葉県 ]
なんか妙に遠くへ行きたいときがある
それは日曜朝7時ではない
心温まる人との触れ合いはいらない
むしろいつも以上にほっといてほしい
知らない街はちょっと勘弁だけど遠い街、熱い風呂を求めて旅立つ
仕事終わりに家とは反対方向の電車に1時間近く揺られたどり着く
風呂の日(26日)は薬湯が実施される
今日はしょうが湯
それだけで勝ち確な気がする
当然の成り行きを見届けた後は散々飲んで食って勝利の美酒に酔いしれようと考えていたが結末は思いもよらぬものだった
昭和ストロングと称されるサウナは納得の乾いた熱だった
座面が張り替えられ木目が綺麗で間接照明の薄暗さと合わせてそこだけ切り取れば古さは全くない
室温がめちゃくちゃ高いわけではないので落ち着いて座っていられる
時間をかけ徐々に体に熱をすり込んでいく
TVがなければじっくりと瞑想できる雰囲気が出そうだが番組を見ながら気楽に過ごす方が(年齢層高めの)男の楽園と呼ぶにふさわしい
かけ流しオーバーフローの水風呂は冷たさだけでなく清らかささえも体に染み込んでくるようだった
しょうが湯ドゴールはオレンジ色に透け、緑色に反射する独特の色味で、手で掬ってみると仄かに香りを残して流れ落ちた
時間が経つにつれ噴き出す汗が段々と増えていき、水風呂は体への浸透度を深める
ドゴールに浮かんでいるといつの間にか人の気配は消え、水の流れる音と時折走る電車の音だけになっていた
その頃になるとラストオーダーのことなんかはすっかり忘れて、ただ濃密な時間の中で横たわっていた
エレベーター前の藤椅子といじましく動く小さい扇風機のコンビはととのい指数が高いのだけど移動するのも億劫になり、浴槽横の椅子で済ます
入り口のドアをあえて少しだけ開けてロッカールームからのすきま風を楽しむ
深夜メニューをありがたく頂戴し軽く飲んで食ってして寝る
[ 東京都 ]
今日が木曜日なら昨日は水曜日でそれはつまり天徳泉の定休日という訳で…
是非とも行きたかった、むしろ途中まで来ていた
だけど定休日に気がついてしょんぼりして帰った
そんな経緯があって行きたい気持ちは24時間以上燻り続け、駅に着くと当然のごとく足は天徳泉へと向かった
水風呂のフチの板が新調されていた
前回、不調によるものだと思っていたフィーバータイムの飛び跳ねはどうやら仕様らしい
珍しく自主的に正面席に座っている人がいた
窓側の席でのんびり座るのもいい
いいのだけどやっぱり物足りない
席が空くとすぐに移動しスチームを浴びる
数日前に耳が引きちぎられそうな熱のオートロウリュを経験し、閾値が押し上げられたから熱自体は平気だった
最終4セット目にオートロウリュ最終盤の一番熱いところをいただいて満足した
サウナ客はたくさんいたが3人で満室になるのはほとんど一瞬でストレスフリーだった
よかったです
[ 千葉県 ]
長く伸びて少し目立ち始めた指毛を眺めながら考える
━━今日はどこへ行くべきか
1ヶ月近く前から日程を調整し今日の本八幡アウフグースに狙いを定めていたのだが、同日ほぼ同時刻にサウナセンターで特別なアウフグースがあるとの知らせが入る
心は江戸川を越えたり戻ってきたりで彷徨う
雨が降ったのも遠出するのに躊躇いを生じさせる
とりあえずで電車に乗ったが雨が降ろうと結局座っているだけじゃねーかと思い直し、乗り換えもせずそのまま本八幡へ到着した
今回は前回あまり楽しめなかった瞑想サウナを中心に立ち回る
本八幡に来てしゃかりきに3段目を目指すことが少なくなった理由の一つが瞑想サウナのオートロウリュにあると思う
熱い、というよりも痛い、その領域に片足を突っ込んでいるどころか両足で踏み抜いている
3段目とはまた違う独特の熱が味わえる
なんとかオートロウリュを凌いでも退室寸前のドア前がかなり熱い
最後まで気が抜けない
頑張りすぎて今日はアウフグース要らないんじゃないかってぐらいにたくさん汗をかいた
時間が来ていよいよ本番が近づく中、今日は汗の出が良すぎてTV側に座らないとダメだと思った
その思惑通りにTV側のしかも下段に座ったのだけどイマイチ熱が来なくて途中から気が抜けてウトウトしてしまう
若干のほったらかし感がある
横長のサ室でストーブからTV側最奥までは距離もある
日本初代チャンピオンにして世界第8位、今年の日本3位のお二人を持ってしても難しいのだろうか
後半になると次々と離脱していくストーブ側を他人事のように眺める
これじゃあ「参加」じゃなくて「観戦」だ
カーニバルじゃなくてフェスティバルだ
熱い熱くないに関わらず持久力がないので時間が来て不完全燃焼で退出する
少し日和ったのが大きく裏目に出てしまった
次回以降はストーブ側に座ろうと固く誓って帰りの電車に乗った
[ 東京都 ]
サウナを求めて今まで訪れたことのない町に行くのは出不精の私にとってありがたい思わぬ副産物だった
もっとも行き着いた先ではほとんど何もせずじっとしてすごすだけだが
思いつきだけで来た十条、楽しみにしていた喫茶深海が休みということに加え、飲み物の用意も忘れてしまった
メリハリの効いたあつ湯とぬる湯がさらに追い打ちをかける
サウナは小さめでガス遠赤らしいはっきりとした熱を感じる
そこに湿度を加えバランスをとるようだったがサウナに入る前から温冷交互浴で温まりすぎていたから短時間しかいれなかった
発汗は良好だっただけにすごくもったいなかった
月曜はミントサウナ、火曜と木曜が森林浴サウナ、水曜がヴィヒタサウナ、そして月金の喫茶定休に、日曜日だけは朝湯がある…と色々催されている模様
……はっきり言ってそういうことを色々されると困るんだよ、また来なくちゃいけないから
というわけでまた来ます
[ 東京都 ]
今日は疲れすぎていてはじめはそのまま帰ろうかとも思っていたが、久しぶりのどくだみ湯が楽しみで、それだけを心を支える杖としてなんとか向かう方へと足を進める
駅に着いてからも今日だけはバスに乗ろうかと考えたが散々逡巡した結果、タイミングよく着車していたバスを敬遠する
座ってしまえば寝過ごすこと請け合いだ
退路が絶たれ自分が招いたこの状況に今更ながら絶望感が漂う
疲労もピークで思考も覚束ない
もはやどくだみ湯にしか救いはないと追い込まれた心境で向かう道中の長さたるや
やっとの思いで到着した私を出迎えてくれた風にはためく「どくだみ湯」の幟の頼もしさたるや
毎週日曜に繰り返していることなのに今日は何もかも違って見えた
体を洗うのだけで30分以上かかった
念願のどくだみ湯に浸かり香りに包まれ少しずつ復活していく
脱力感で眠ってしまいそうになる
サウナは人が少なかったが上段を避け下段でゆっくり蒸された
と言ってもどくだみ湯と水風呂の往復の合間にサウナを挟む程度だったから短時間を3セットほどのみ
湯上がりは牛乳
もう限界眠い
[ 東京都 ]
何もないいつもの休日だった
やたらと暑いのを除いては
Tシャツ一枚で出歩くだけで汗ばむ陽気、こんな日は水風呂に入るとさぞ気持ちよかろうと候補を絞り込む
いつも通りの銭湯サウナで済ませるつもりだったが水風呂にフォーカスするだけではなく外気浴まで欲張る
全部乗せで露天プールまでつけちまおう
はい、アクア
もう少しコンフォート寄りのサウナなら今日の気分にはこれ以上ないジャストフィットだったがあの水風呂とプールの魅惑には抗えない
果たしてあのプールは冷たく感じるか、ぬるく感じるか、それともそのどちらもか、と道中そんなことばかり思い浮かぶ
着いてみると脱衣所はエアコンが効いていて涼しい
しばらくTVの前で涼んでから浴室へ向かう
17時頃になると裸で外に出たら少し寒く感じた
プールは冷たい
ゆっくりしたかったのでサウナでは入り口寄りにいた
4セットいて途中呆れ返ってしまうハプニングに何度かあったがその度にオートロウリュの熱で焼却され瑣末なこととして消えていった
全てのセットでオートロウリュを受けたがいつもながら気持ちいい熱さで、それがクセになっていき上段にも座った
期待していた水風呂はやっぱり冷たく、皮や肉や骨などの異なる組成の隙間に入り込んでくるようだった
あまりにも冷たいと一息気合いを入れて肩を沈めるのだが、恐ろしいのは軟水で冷たいと感じながらも体はスムーズに沈んでいく
後半になるとプールはぬるく感じ始めたが微妙な温度感でそれはそれで楽しんだ
水に浮かびながらプールの底のカラーリングはポイントカードの色と同じだと思った
[ 東京都 ]
時の洗礼を受けてないものに浴して貴重な時間を無駄にしたくない
……そんな主義をしているわけではないんだけど、たまたま好きなサウナが都内の現役で一番古い施設だということもあり、こう言うと我ながらあながち冗談として受け流せない気がする
近ごろ立て続けにオープンした話題の施設に興味を持つも実際に足を運ぶとはならない現実もそれに拍車をかける
優先順位の問題かもしれない
新規開拓よりも先に最近ご無沙汰している施設から訪れたい
そんなこんなで先月は来れなかったサウセンへ
平日休みだったので張り切ってアウフグースを全部受けるぞと意気込んで来たのだけどインしたのが17時半でさっそく夕方の初回を逃す
久しぶりに来たことの弊害か
1セット目はアウフグース前の換気を見込んで10分前に入ったのだけどそれが少し裏目に出た
換気は開始寸前の2分足らずでおまけに人数もほどほどだから出入りもほとんどなかった
それに加えて今日は水風呂は冷たいとのことでエクストラで1セット、ロウリュと攪拌がありいきなりの長丁場となってしまった
少ししんどかったけどしっかりと体に熱が入り以後、調子良く過ごせた
途中、食事休憩を挟み21時台のアウフグースまで全て参加した
毎回、最後は熱くしてくれていたが、やはり意識して去年よりも温度を抑えているとのことだった
それでも最終回は出来る範囲で熱くしてもらえてこれぞサービスだなと大いに感心し発汗した
回を追うごとに汗がサラサラになっていき流れ落ちるスピードが早まっていくのが実感できて爽快感が得られた
合計8セット
各回10分オーバー、最長20分近くで充実した時間が過ごせた
「狭く深く」という考えは「広く浅く」よりもサウナに親和性があるのではないか
少なくとも私の場合は性に合っている
時間もお金も汗も残念ながら限りがある
回数を繰り返せば繰り返すほど時間あたりの満足度、効用、汗の質が向上する
来るたびに優先度が上がって新規開拓がますます遠のく気がするがそれはそれでいいということにしておく
[ 東京都 ]
今日も月曜日だから天徳泉に行くか、と向かったんだけど
なんで月曜日に来るようになったんだろう、と疑問が浮かぶ
昔は演歌が流れていてあつ湯が独特で…と記憶を辿りながら湯に浸かるのだけど一向に答えに近づく感じがしない
店主が代替わりして一旦あつ湯を廃止していたけど木曜日限定で復活させてそのタイミングで木曜に来るようになった
水風呂で頭と体を冷やしてここまでは整理できた
あつ湯復活の前後で白いバスタオルが登場して月替わりのイベントというかサービスかなんかでサウナ代が安い曜日があったような……とストーブが噴き出すスチームが頭の中にまで侵入したように記憶が霞む
温泉認定されたのも定休日が土曜から水曜に変わったのもつい最近だし、これはますますわからないと諦め、プラベッドに横になる
そんな堂々巡りを4セット繰り返す
時間がある時に自分のサ活でも見返せばいいか、と一旦の解決策を見出し、心身ともにスッキリしてあがる
最後にロビーでジュースを買って飲む
手に取ったのがいつの間にかラインナップに加わっていたハワイアンドリンクだった
ふとそれに気がつくと
なんで急にハワイアンになったんだろう、と新たな疑問が膨らみ始める
蛇足:今日はストーブの調子が悪かったっぽい
フィーバータイムの時に熱々のしぶきが飛びまくって、窓側の人がことごとく短時間で退出していた
[ 東京都 ]
いつも「熱い」と「冷たい」を行ったり来たりしているのに気温の変化による「暑い」と「寒い」にはどうして弱いのだろう
悲しい
雨で道中寒くあつ湯に浸かりたかったので、いつも日曜日に行く第二宝湯ではなく、近場の玉の湯で済ませた
ぬる湯は笹の葉湯であつ湯が天然よもぎ湯となっていて思いがけない薬湯2種に得した気分になる
ゴールデンウイーク最終日、子供を含めて浴室は混雑していたがサウナは空き気味だった
最初はストーブ真横に座ったが下茹でが足りずに5分ほどで出た
しっかり温まり直し、次は上段に座るとすぐに汗が噴き出し始めた
合間合間に薬湯を挟み合計4セット
明日以降のことを考えると心が曇る
曇りではなしにいっそのこと雨が降った方が全部洗い流されてスッキリするのかもしれない
高天井を眺めながら水色に塗りつぶし、雨上がりを思い描く
[ 東京都 ]
炭酸泉のこの柔らかくて優しい感じはなんなんだ
そうだ、お布団みたいだ
「あと5分だけ…」「もう1分」━━出るか出ないか毎朝繰り返される攻防戦
その度に眠い頭と体に刷り込み続けられるアレだ
違っているのはあとは家に帰るだけで時間に追われる必要がないこと
つまりはもう出られないかもしれないということ
こどもの日だから手すりに結いつけられて菖蒲の束が浮かんでいた
そんなことはすぐにどうでもよくなった
肩まで浸かっているとさすがに段々熱くなってくる
体を起こすと窓からの風に冷やされ封殺される
一生出られない
そんな膠着状態を打開したのはサウナ料金を払っているという事実
ケチくささが一点の穴を開けそこから事態が動き出す
ゴールデンウイークだからか最初はかなり空いていたけど時間が経つにつれ目に見えて混んできた
二階で寝てしまったのもあって2セットしかできなかった
2週続けて同じジャンプを読んで帰る
いつだって今だってハンターハンターが読みたい