2020.11.02 登録
[ 千葉県 ]
ゴルフ帰りに少しだけ時間が空いたので、居ても立っても居られず訪れたのは空港近くのこの施設。色々選択肢はあったものの、やっぱりここが好き。上空を飛び交う飛行機たちを眺めながらの展望露天風呂は居心地が良い。
『成田空港温泉空の湯』さん。サウナのお仕事の関係で最高ランクの茜会員にならせていただいたけれど、あまり訪れる機会に恵まれず、折角の会員権を無駄にしてしまっている後悔があったので、丁度良かった。
休日の空の湯は利用者も多く、老若男女さまざまな人々で賑わう。浴室も家族連れを中心にたくさんの人。サウナはそこまでは混んでいなかったけれど、流石の人気施設。外国の方もたまに見かける。空港近くだもんね。
冒頭にも記した展望露天風呂。ここの露天スペース、本当に好きなんだよなぁ。掛け流しの褐色の天然温泉に浸かりながら、行き交う飛行機を眺める。あの飛行機はこれからどこに向かうんだろう?国内線かな?国際線かな?なんて、答えのない問いを頭の中で繰り返すだけ。
壺湯もスッポリとハマって好き。TV番組をボケーっと視界の端に映しながら、ゆっくりと浸かる。空の湯って屋号に本当ピッタリだよなぁ。青々とした空がいつもよりも広く感じる。
♯サウナ
明るくて安心感のある綺麗なタワー型サウナ。段々に五段の座面となっている。それなりに傾斜があって、色々な温度帯を1セットずつ楽しむことができる。でも室温は88℃ほどなので、最上段がやっぱりオススメ。
ジャパネット高田のTVショッピングを険しい顔をしながら見つめるおじさま達。サウナハットの使用率は低め。少し前のルール変更でタトゥーのサイズに制限がかかったようで、ちょっと客層が変わったのかな?
♯水風呂
唯一惜しいのが水風呂。あれだけのびのびとした広さのサウナ室で、内湯もそれなりのスペースがあるのだから、もう少し水風呂を大きく作って欲しかったなといつも思う。
芝山町の井戸水汲み上げということで、水質も良く、マイルドで優しい肌触りなので、ずっと入って居られる感じなんだけど、3名だと少し窮屈なサイズなので、遠慮して人に譲ってしまう。
♯休憩
右奥のリクライナーが特等席。そこらじゅうにチェアも置かれている。少し冬風が冷たいと感じた時は寝ころび湯で休んでも良いだろう。
目を閉じてじっとしていると、遠くで聞こえ始めた飛行音が段々と大きくなってきて近づき、また少しすると次第に小さくなっていく。パッと目を開けると、遥か遠くの方に飛行機の影を見つける。
雄大な景色と吹き抜ける風が心地良くて、心が晴れやかな気持ちになる。小さな悩みはこの時ばかりは忘れられる。そんな魅力的な施設です。
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計405施設
ゆらりふわりと流れに身を任せてたどり着いた。途中までは蘇我の湯の郷ほのかさんに訪れる予定だったけど、どうゆう訳か東金の此方の施設が気になり、途中で行き先を変更した。
『みきの湯』さん。よーく見ると「石と光の楽園」と副題のような形で名が付く。石ってなんだろう?そんな疑問が頭に浮かんで離れなかった。緑の大きな看板に可愛らしいボブヘアーの女の子のロゴマーク。パチスロのスパジオと同じ敷地内にある。
タオルセット1100円と郊外のスーパー銭湯としては少し割高な設定。館内着タオルセットの場合はプラス100円。タオル不要はありがたいが、通常入浴コースをおいても良いかも。
館内は賑やかしく雪洞が飾られている。そう言えば今日は雛祭りだったな。すっかり忘れてた。日替わり湯は桜の湯だって。楽しみが広がる。わくわく。
ひとたび浴室のドアを抜けると、その開放的な空間に唖然とする。壁紙は森のようなジャングルのような、緑を基調としたデザインで所々にフェイクツリーがあったり、植え込みのような箇所があったり、自然味あふれる。
日光が燦々と差し込む露天風呂には大きくて立派な舟風呂が置かれている。姿形は美しく凛としている。浴槽の中身は桜の湯。春の訪れを感じながら、ゆっくりとお風呂を楽しんだ。
♯サウナ ★★★★☆
広くてのびのびとしたタワー型のサウナ。五段掛けでたっぷりの座面。左奥に大きめの遠赤外線ガスストーブがあり、中央にTVが埋め込まれている。左側から包み込むような熱の体感。93℃の室温だが、上段はしっかりとした熱さを感じられる。
♯水風呂 ★★★★☆
チラーが良く効いた体感17℃ほどの水風呂。とっても深い。少しだけカルキを感じるが、それ以外は文句ない。こちらの浴槽も石造りでしっかりとしている。なるほど、石と光の楽園の石の意味が分かってきた気がする。
♯休憩 ★★★★☆
やっぱりそうだ。よく見れば、休憩場所となるその全てに石が用いられている。浴室内の横に並ぶベンチもそうだし、露天の寝湯と足湯もその全てが石造りだ。謎が解けたぞ。
但し、休憩場所として最適なのは露天の寝湯に尽きる。極薄く張られたお湯がちょろちょろと流れて気持ち良い。お日様の光が降り注ぎ、まるで天然の掛け布団のように身体をぽかぽかに温めてくれる。ここに光の意味も込められているのかな?
89点。総合力高い。石と光の楽園の由来についても概ね納得。気になった方はお昼のまだ日が高い時間を狙って訪れてみて欲しい。平和でゆったりとした時間が流れてるので、リラックスできること間違いなし。あっ!因みにトゴールの湯もあるよ!
男
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計404施設
年度末の慌ただしさに飲み込まれ、平日サウナは暫くお預け。たまの週末に賭ける他ないかと消沈していたものの、どうにか時間を作り出し、遅めの時間帯に車を走らせた。
折角意気込んで我が家を飛び出したのだから、どうせなら新規開拓をと思い、近場で未訪となっていたスパ銭を目的地に定める。関東近郊に多くの系列店を抱えるこの場所に本日は訪れた。
『湯楽の里 松戸店』さん。丁度良い機会なので、これまでの湯楽の里系列参戦歴を振り返る。幕張、船橋、酒々井...以上!数える程でも無かった...。まだまだコンプリートには程遠い。まぁ、マイペースに行こう。
さて、松戸店。全体的に古めの作り。一昔前に作られた和風のスーパー銭湯といった印象。肩肘張ることなく、ゆったりと過ごせそう。本日の気分にピッタリだ。
館内は暗くてちょっとだけどんよりとした雰囲気。タオル類の持参がなかったので大小タオルも券売機でポチる。平日の入館料と合わせて1050円。お財布に優しい。
浴室はカランが豊富でお風呂の種類も多い。内風呂のシルク湯からスタートして、露天の壺湯で寛ぎ、入り組んだ高濃度炭酸泉の大浴槽へ。銀枕が設置された寝湯っぽい箇所もあって、さまざまな楽しみ方ができる。
♯サウナ ★★★★☆
「サウナ」と「ロウリュウ」と書かれた扉がそれぞれある。ロウリュウからでしょ!とビート板を手に取り、意気揚々と押し入るものの、イメージとは違い、塩が置かれたスチームサウナが広がる。一旦踵を返して「サウナ」と書かれたサ室へ。
メインはやはりこっち。座面はL字型で長辺が三段、短辺が二段という作り。室温計は98℃あたりを指す高温サウナ。ケンミンショーを見ながら蒸されるが良く汗が出る。ストーブはどこかな?と辺りを見渡すも見当たらない。そう、ボナサウナ。珍しいなぁ。
その後、リベンジのロウリュウサウナ。まさかのスチームサウナにオートロウリュ。剥き出し。これまた珍しく、たっぷりと観察してしまう。10分に一度、7秒の噴射。体感も結構くる。
♯水風呂 ★★★☆☆
4名限界。スパ銭にしてはコンパクトなサイズも冷たさは充分。17.5℃。幾分体感温度は表示よりも冷たい。若干の水流あり。
♯休憩 ★★★★☆
外気浴充実。リクライナー系が少し奥まったところに二脚とアディロンダックが四脚。その他にもウッド調の椅子が五脚ほど。寒さを感じたら先述の寝湯炭酸泉でぬくぬく。
さすが湯楽の里系列。全体的なバランスが良い。それにしても夜も深い時間帯だったけど、それなりに混んでたな。松戸にはクレストもあるけど、こちらも人気な模様。87点。
男
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計403施設
祝日を活かしての岐阜・名古屋大型サウナ旅を終え、燃え尽き症候群かと思いきや、自然と沸々とわいてくるサウナ欲。そういえば暫く銭湯には行ってなかったなと思い、気楽にリラックスして楽しめるような場所を求める。
千葉県に住んでいるからには絶対に行かねばならないと、謎の使命感に駆られていたこの施設を本日の行先に定める。『ビバークランド ロードの湯』さん。千葉県千葉市稲毛区の薪サウナが売りの大注目銭湯。
本日はお車でのアクセス。近隣のパーキングに駐車して目的地を目指す。人っ子一人居ない真っ暗闇の住宅街を歩く。隣はお寺さん。店先に大小切り分けられた薪を見つける。よし、ここだ。
若い店員さんに千円札を差し出す。タオルもシャンプーも付いていないので、少し割高には感じるが、先行投資だ。この先の薪サウナが待っている。心の昂りをどうにかこうにか鎮めて、浴室へと足を踏み入れる。
一見、普通の銭湯。寝湯や電気湯にはじまり、ジェットやバイブラ、露天の岩風呂まで一通りのラインナップを揃える。薪沸かしなのでまろやか。長閑な時が流れる隠れ家銭湯。そんな感じの印象。
♯サウナ ★★★★★+★
大好き。思わず笑みが溢れる。壁の塗装や煉瓦ブロックは場所によっては剥がれているし、マットは汗をたくさん吸っちゃってるし、レトロなムードいっぱいのサウナ室なんだけれど、MOKIストーブは圧巻としか言いようが無い。
丸窓から覗く炎の揺らめきとパチパチと薪が爆ぜる音。時折、隙間から舞い上がる火の粉と木の燻した匂い。近くに座ると熱の感覚をダイレクトに感じられて面白いし、遠くに座っても身体全体を包み込むような柔らかい熱の感覚を楽しめる。
薪が減ってきたら分厚い手袋を着けて、セルフで薪入れ。15分の砂時計が落ち切ったら皆んなお待ちかねのセルフロウリュ。ここ本当に銭湯?まさに夢見心地。皆んな良い顔してる。サウナってやっぱり良いな。
♯水風呂 ★★★★☆
水風呂も素晴らしくて、これまたビックリ。地下水を掛け流し。ジャバジャバと勢いがあって元気。ちょっとしたバイブラもいい感じ。水温どうでしょうってユニークなステッカー。クスッと笑う。18℃くらい?大泉君、これなら文句ないでしょう?
♯休憩 ★★★★☆
バチっと外気浴。あまみがすんごいよ。岩風呂がある露天スペースはコンパクトだけど、ちゃんと椅子が二脚置いてあって嬉しい。それに畳が敷かれているので、満席時はここに座っちゃえば良い。
混雑時は休憩場所が少ないって思うかもしれないけど、それは贅沢かも知れない。薪サウナと良質な水風呂があれば、それで良い。97点。
男
[ 愛知県 ]
♯新規開拓/累計402施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第七弾】
一泊二日にしては張り切り過ぎたかも知れない。七軒もの数を回った大型サウナ旅のラストを飾ったのは名古屋イチの歓楽街「錦三」こと錦三丁目に堂々と居を構える『サウナ&カプセル フジ』さん。
ビルに沿って掲げられた縦長の看板はレトロなデザインでわくわくする。館内もどことなくバブリーな雰囲気で、お金持ちの家にあるような等身大サイズの犬の置物があったりして面白い。
フロントはどーんと広く、ふかふかの絨毯が敷かれる。ハキハキとした口調の店員さんからコースは通常と一時間の二つである説明を受ける。いつも思うけど、二時間とか一時間半があったら良いのになって無い物ねだりしてしまう。
地下帝国。誰が呼び始めたかは知らないが言い得て妙。B4Fまでエレベーターで下降して、簡易的な脱衣所で館内着を脱ぐ。浴室に入った途端目に止まるのはどデカい浴槽と大きな岩と滝。
カイジの帝愛グループの地下帝国や!本気でそう思った。人より少し頭の回転が速く、悪知恵が働く大槻班長のような労働者の長みたいな人間が、賭場で稼いだペリカを使って疲れを癒す。完全に妄想なんだけど、そんな感じに思えた。
♯サウナ ★★★★★
三種類。メインは漢のサウナ。遠赤とストーンのハイブリッド。ゲリラアウフに出くわしたので、老年スタッフの巧みな熱波を受けた。元々バチバチに熱いが、アウフ時は更に熱く、一気にぐらんぐらんに。
あと二つは隣同士並ぶ。木漏れ日ロウリュサウナはフィンランドスタイルのまったりサウナ。扉の下に隙間がある。四段掛けのタワー型で毎時15分と45分にはオートロウリュ。落ち着ける雰囲気。
最後は亜熱帯スチーム。身体に沿うように湾曲した変わった寝ころびチェアが四脚ある。50℃台と温度は低いが、TV付きなのでゆっくり入るのもアリ。
♯水風呂 ★★★★★
先述の大浴槽。本当にデカいんだけど、これがまさかの水風呂。もといプール?奥には洞窟のようなスペースがあったり、打たせ水があったり。兎に角デカい。そのせいか、温かいお風呂は端っこに追いやられている。その他にも14℃台の深海の水と22℃台の浅瀬の湯の二つのノーマルタイプの水風呂もある。
♯休憩 ★★★★☆
外気浴は無いが、ぐるっと巨大水風呂を囲むように椅子やらインフィニティやらデッキチェアやらが配置されている。唯一外気浴こそできないが、ヒンヤリとしたスペースもあったりするので、好みに応じて場所を変える。
97点。少しお高めの値段設定なのがマイナスだけど、他は素晴らしい。何よりも独特の地下の雰囲気が面白味があって好き。
[ 愛知県 ]
♯新規開拓/累計401施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第六弾】
本日は天皇誕生日ということで祝日のお休み。週半ばの祝日こそサウナ需要の高まりがあるだろうなと予想をして、開店同時の入店を企図する。ウェルビー名駅の朝ウナ後、少しだけウトウトする身体を叩き起こして、向かったのは鶴舞線の浅間町駅。
『KIWAMI SAUNA』さん。昨年末、クラファンにより1,000万円の資金調達が叶い、築70年以上の古民家をリノベして作られた新進気鋭のサウナ施設。値段が高い・混雑する等、ネガティブな口コミを耳にしたので、11:30のオープン時間を狙って一時間一本勝負で挑むことにした。
作戦は功を奏し、まだ閉められたシャッターの前には先客一人のみ。後ろに続く客もおらず、開店の時間を迎える。人当たりの良いスタッフの方に利用方法のレクチャーを受ける。確かにお値段は高い(1時間1800円、以降15分ごとに450円、MAX3600円)が、偶の贅沢と捉える。
タンブラーに入ったドリンクを注文するとサウナ室内に持ち込めるということで、一番人気のビタックス(デカビタ×アイスボックス)をお願いする。サウナ芸人として知られるサバンナ高橋さんは二杯も注文したそうだ。
脱衣所からして洗練されておりテンションが上がる。古民家の面影を確かに残しており、新しさと古さが上手い具合に融合する。温浴は無く、立ちシャワーが六箇所のみ。露天にお風呂があれば更に良くなるのにな。
三重県津市の企業が作ったおぼろガーゼタオルなる小タオルは吸水性良く、とても気に入った。さて、サウナ。
♯サウナ ★★★★★+★
暗がりにほんの少しの電球が眩い光を放つ、兎にも角にも雰囲気抜群のセルフロウリュサウナ。溜息が出るくらい良い。二段掛けの座面がストーブを挟んで向かい合っている。マットはワッフル。
デザイン性がありセンスフル。天井高も190cmと低めに設定されているので、セルフロウリュ時は熱が良く篭もる。ここで飲むビタックスはこの上ない美味しさ。
♯水風呂 ★★★★☆
最も深いところで2mの水深となるインパクト大な水風呂。水中を照らすクリアなスカイブルーのライトも爽やか。冷たさも十分で潜ったりして楽しむ。惜しむらくは強めのカルキ臭。
♯休憩 ★★★★★
美しく雅な雰囲気を持つ庭園風の外気浴スペースは誰もが納得する素晴らしい環境。様々な色・形をした椅子が点々と置かれている。うつ伏せでのととのいを推奨したCHILL DIVEなる変わり種も。半外気浴も可。
98点。マイナスは値段・水風呂の塩素臭・温浴なし。これまた凄いサウナが誕生した。今後に期待。
[ 愛知県 ]
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第五弾】
この旅のメインイベントと呼んで良いかも知れない。かつて名古屋に住んでいた頃、一番多く訪れたのが当店だった。よく先輩と名駅で飲んだ後に、風呂入りに行くか!と言われ、その度お世話になったものだ。
『ウェルビー名駅』さん。そんな思い出を残すこの場所も2023/3/31のレジャック閉館と共にその歴史に幕を閉じる。閉店に際し、特設のホームページが作られたり、グッズコーナーにもファイナルというワードが掲げられたりと、嫌でも閉店を意識してしまい、寂しさを感じる。
それでも居心地の良さはかつてと何も変わらず、訪れる者を優しく出迎えてくれる。恐らくこれがラストの訪問となるが、心ゆくまで楽しむことを誓って、宿泊利用を申し出た。
昨晩は矢場の味仙で久しぶりの台湾ラーメンを味わい、多幸感でいっぱいの中、眠りについた。起き抜けは存外スッキリとしていたので、すぐさま浴室に向かうこととした。
朝のウェルビー名駅は静かだ。時間はたっぷりあるので、ゆっくりと洗体してからボコボコのバイブラバスや寝湯で寛いで、来たるサウナへのウォーミングアップをした。
♯サウナ
オレンジ色のサウナパンツを履き、厚手のマットを手に取り小部屋の扉を開く。森のサウナ。ウェルビー名駅の代名詞。程良いライティングの室内には至るところにヴィヒタが吊るされていたり、白樺の木が立て掛けられていたりと、本場フィンランドのサウナ小屋に近しい環境となっている。
奥のストーブはセルフロウリュ可能で立派な桶には水をたっぷり吸ったヴィヒタが沈められている。そのヴィヒタで温められたストーンを叩くと、ジューという音と共に熱気と心地良い香りがフワッと空中に舞い上がる。本当に森の中にいるかのような感覚に陥る。
たっぷりの広さの遠赤サウナと優しい温度帯のミストサウナも勿論楽しんだ。それぞれ違った顔を見せる3つのサウナ室。そのどれもが素晴らしい。
♯水風呂
天井から一直線に水が落ちる。いわゆる打たせ水の要領であるが、その水圧は途轍もない。受け止める水風呂自体もキンキンで身体がよく冷える。
♯休憩
限られたスペースであるものの、様々な創意工夫が見られる。頭上からミストが降り注ぐコーナーがあったり、薄く張られたお湯の上にデッキチェアが置いてあったり。インフィニティチェアの存在も大きい。細やかなポイントだが、その休憩場所の近くの棚にタオルやポンチョがあるのも有難い。
最後の時を自分なりにゆっくりと楽しんだ。閉店前にもう一度利用することができて良かったと心の底から思う。今までお疲れ様でした。たくさんの癒しをありがとうございました。
[ 愛知県 ]
♯新規開拓/累計400施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第四弾】
と、その前に。晴れて累計400施設目と相成ったようで。あっという間でしたね。このままの勢いでまずは目指せ500を目標にしていきたいと思います。今後ともよろしくお願いします。
というわけで、400の節目に訪れたのは『リラクゼーションスパ アペゼ』さん。本日はゆっくりと時間をかけて岐阜県のサウナを回っていたが、ラストは名古屋で〆る。今池駅8番出口からすぐ。
ちょっとしたホテルのような雰囲気に出迎えられるも、男性サウナのストーブ故障中の立て看板が。申し訳なさそうな受付のお兄さん。仕方ないです。こんなことにも慣れっこなので、問題ないのです(本日二回目)。
気を取り直して、いざ上階へ。男性フロアは2階が脱衣所とリラクゼーションエリア、3階が浴室となる。ふかふかの絨毯が敷かれた館内はどことなく時代を感じさせるテイストでヨーロピアンな面持ちをしている。
浴室も同様にファンシーな雰囲気が漂う。横に長い造りで、変わったお風呂といえば最奥のラドンスパと半露天のアトラクションバス。丸型のジャグジーっぽい浴槽が多く採用されているのも特徴の一つ。
♯サウナ ★★★★★
メインは奥の大箱。入った瞬間、目に飛び込んでくるのは真紅の絨毯もといサウナマット。これだけで崇高な感じがする不思議。でもこれまで赤色のマットを使用しているところはあまり無かったかも知れない。面白い発想。
BGMのクラシカルな雰囲気ともぴったりマッチする。中央に沢山のストーンが積まれたストーブが置かれるが、本来ロウリュできる環境にあるものの本日はお預けを食らう。それでも遠赤二基が張り切っているので、充分熱いけど。
もう一種類、ひと回り小さめサイズの湿式サウナがあるが、室温60℃と物足りない。サウナ苦手な人向けとのこと。
♯水風呂 ★★★★☆
二つのサウナの目の前にこれまた二つある水風呂。それぞれ14℃台と23℃台と差別化がくっきりとできている。ナチュラルに冷冷交代浴をしてしまう環境。コンパクトさが良い。
♯休憩 ★★★★☆
アトラクションバスがある半露天の半分はウッドデッキの寝ころびととのいスペースとなっているので、小窓から吹き抜ける冷気を浴びながら外気浴に近しい環境で休むことができる。
その他、浴室にも至る所に白色のノーマルなプラスチック椅子が置かれているので、難民になることな少なそう。数は充分。
トータル92点。ストーン対流式のロウリュを味わってみたかったのが本音。まぁリベンジの機会はいずれ訪れるだろう。おじさん多めの今池のユートピア。また来ます。
男
[ 岐阜県 ]
♯新規開拓/累計399施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第三弾】
新岐阜サウナからのアクセスは良かった。徹明町なるいかにも瞼が重そうな名をした停留所からバスに乗り下川手にて下車。そこから歩いて10分ほどの距離。名鉄の岐南駅とは目と鼻の先。
株式会社楽久屋と言えば、サウナ好きであればその名を知らぬものは居ないだろう。季乃彩、森乃彩、COCOFURO、南柏すみれ、佐倉澄流、野田湯の郷等名店の数々を経営するいわばスパ銭のプロ。
今回訪れた『湯どころ みのり』も当系列の店舗となる。岐阜に楽久屋系列が?!と驚くと同時に今回のサ旅では絶対に外すわけにはいかないなと一番初めに訪問することを決意した施設であった。
とは言え、こちとら流浪のサウナ人。残念ながら余るほどの時間は無かったので、今回は泣く泣く岩盤浴はセットせず。本来であれば灼熱のミュージックロウリュや天然ハーブのアイスボールによるセルフロウリュサウナを体験してみたかった。
てなわけで通常コースにてIN。お風呂で一番印象に残ったのは間違いなく露天の天然温泉「いけだゆげ温泉」。ナトリウム炭酸水素塩泉で重曹成分を多く含むため、皮脂などをサラリと洗い流してくれるのだとか。こんなにもツルツルする温泉は久しぶりでテンションが上がる。
♯サウナ ★★★★★
まずは大箱の高温オートロウリュサウナから。スタジアム型の五段掛けで縦に長い。歴史を感じる作りだがストーブは元気。遠赤ガスの手前にストーンが置いてあるタイプで頻繁にジュッ!ジュッ!とオートロウリュが入る。頻繁すぎてずーっと続いているくらいの感覚。因みに最上段はバッチバチに熱い。
個人的に凄いなと感嘆したのは露天にあるフィンランドサウナ+。二段掛けストレートのコタ風の出立ちでゆっくりと落ち着ける。セルフロウリュ可能で5分ごとにラドル一杯分の決まりだが、特筆すべきは追い蒸しボタン。定番のパンカールーバーが蒸気を熱風に乗せて、忽ちサウナ室内が熱気に包まれる。
♯水風呂 ★★★★★
露天のど真ん中に鎮座するのは天然地下水掛け流しのバイブラ水風呂。岐阜の地下水は伏流水が多く清らか。お日様の照り返しで水面がキラキラと輝いて見える。浴室にも冷水風呂(14℃)と涼水風呂(19℃)の2タイプを揃える。
♯休憩 ★★★★★
しっかりとした外気浴が叶う環境。リクライナー系もコールマンをはじめ多種多様で選択の幅が広い。4脚並んだアディロンダックの足下は足湯となっていて面白い仕掛けだなと思った。日当たりが良すぎて寝ている人もしばしば見かけた。
客層が若くてお喋りが煩わしいことを除けば、文句の付け所なし。98点。
[ 岐阜県 ]
♯新規開拓/累計398施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第二弾】
恵みの湯さんを後にして向かったのは岐阜県岐阜市。個人的に大垣・恵み・みのり・田辺の四つが岐阜サウナの中心的存在だと思っていたが、ここ最近その一角に割り込むのでは?と注目していた施設。
良い噂しか聞かなかったので心底楽しみにしていた。とは言え東京から遥々やってきて、午前は恵みの湯さんで蒸されてきたので、お腹が空いた。飛騨牛?鶏ちゃん焼き?いやいや岐阜タンメンでしょ。塩分をがっつりチャージ。
『新岐阜サウナ』さん。昨夏にグランドオープンを遂げたばかりとあって、外観やレセプションは綺麗。漢字の「新」を花丸で囲ったようなデザインのロゴがあしらわれた様々なグッズが陳列されている。受付にてガスストーブが故障中で温度が上がり切らない旨告げられる。残念だけど、仕方ない。
コンパクトな浴室は黒を基調としたシックな装い。温浴はバイブラ一種類。サウナ特化型の施設であることを物語っている。サッと湯通しして、いざメインのフィンランド風大部屋サウナへ!と思ったら、メンテナンス中。ぐぬぬ。
♯サウナ ★★★★★+★
気を取り直して、3つの小部屋が横一列に並んだマイロウリュサウナへ。その正体は個室サウナ。この手の施設でプライベート空間のサウナ室があるのは極めて稀。物珍しさから吸い込まれるように入室。
一人分の座面と桶と柄杓。フィンランドサウナジャパンの室温計と10分砂時計。柵に囲われたストーブからはセルフロウリュ用のウォータードリッパーが伸びており、そこに長良川の清流を注ぐ。贅沢の極み。
ガラス張りのスチームサウナで温まっていたら、メインのメンテナンスが終了したのが見えたので、暫くして移動した。遠赤ガスと電気のダブルストーブ。最上段で83℃。いつもよりは低いんだろうけど、案外いける。
スカイブルーのライトが印象的。程なくしてスタッフロウリュが始まり、アロマこそなかったものの、ジャバジャバとロウリュを3セット。ラストはパワフルな個別仰ぎ。めっちゃ効いた。ぐわんぐわん。
♯水風呂 ★★★★★
アウフ後はグルシン7℃の瞬冷水風呂へ。ピシャッと冷たいけど全然入れる。メインの水風呂は広めのサイズで16℃ほど。長良川の清流掛け流し。水々しい。もう一種類の寝水風呂はその名の通り、一人用のバスタブに水が貯められていて、寝転んで使用する。こりゃ良い。
♯休憩 ★★★★☆
外気浴こそ無いが、脱衣所の先がととのいスペースとなっている。デッキチェアが3脚とノーマル椅子が6脚。扇風機と鳥の囀りのBGMも良いアシスト役。
98点。岐阜サウナの新名所爆誕。
男
[ 岐阜県 ]
♯新規開拓/累計397施設
【岐阜・名古屋 冬のサウナ旅第一弾】
水木休みでサ旅しよう!ってことでやってきたのは東海地方。かつて2年ほど名古屋に住んでいたことがあるので、馴染みのあるエリア。当時はそこまでサウナにハマっていなかったのが悔やまれる。
これまでの参戦歴はウェルビー栄・名駅・今池、サウナラボ、イーグル、大垣サウナ、田辺温熱保養所。うーん...少ない。今回も新規開拓中心かつまたもやミーハー感満載でお届けできればと思っております。
さて、第一弾となるのは岐阜県各務原市の『各務原 恵みの湯』さん。名駅から名鉄に乗って犬山で乗り換え、名電各務原で降りて徒歩8分ほどの距離にある。
入ってビックリ。とっても良い匂いがする。よく見ればガラス瓶に入った色とりどりの薬草・ハーブが並べられている。そう、ここ恵みの湯さんの最大の特徴は自社農園で栽培し採取された薬草ハーブを使ったお風呂とサウナ。
館内は小粋な音楽が流れるお洒落な雰囲気。店員さんのユニフォームも可愛らしい。グッズコーナーも充実しており、レストランはまるでカフェのような出立ちをしている。
脱衣所まではこの雰囲気が続くが、一方で浴室はどことなく古めの造り。今後5月頃から改装工事が入るようだ。それでも泡・電気・エステ・ジェット・炭酸泉・打たせ湯等、一通りは揃っている。
♯サウナ ★★★★★
とにかく広い。30名くらいは入るんじゃないかな。マットはワッフル。ふわふわで気持ち良い。全体的に優しい色合いで落ち着いた雰囲気。驚いたのは熱源が3つもあるということ。TVの両脇に四巻の遠赤ストーブ、入口付近にストーン対流式。
後者は時折オートロウリュが入るが、これもハーブが効いておりこの上ない幸福感がある。毎週水土日はこれとは別に毎時でロウリュがあるが、ととのい生ハーブロウリュとしてその日に厳選されたハーブを用いて実施されるのも楽しい。
♯水風呂 ★★★★☆
水が良いのもこの地域の特長の一つ。ミネラル分を多く含み微量の炭酸を感じることのできる天然水。水温は場所によって17〜20℃とある。スッキリとした肌感の良い水風呂。
♯休憩 ★★★★★
決して広くはない露天スペースではあるものの、上手い具合にデッキチェアや椅子が並べられている。半露天の眠りの湯という薬草を使った寝ころび湯が最強。よもぎの匂いに囲まれて愉悦を感じる。
浴室の日当たりの良い場所にも6脚椅子が並べられていたり、露天へ抜ける途中のスペースにも半外気浴的な環境があるので、冬の寒い時期は重宝する。
サウナ・水風呂・休憩のバランス良く、そのどれもがハイレベル。96点。
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計396施設
船橋から車ですぐの距離だし、いつでも好きな時に行けばいいやなんて後回しにしていたら、こんなにも遅くなってしまった。確かに距離は近く、10分そこらのドライブで着いたわけだけど、もっと早く来れば良かったな。
『クリーンスパ市川』さん。市川市からの受託でセントラルスポーツが運営する。温泉のみでなくプールやスタジオ・ジム等もあるので、ちょっとしたフィットネスにはもってこい。ファミリー向けにレストランや卓球・ゲームコーナー等のアミューズメントも備える。
クリーンスパの由来にもなっているが、クリーンセンター(ごみ焼却場)から出た排熱を利用した施設であるというところに最大の特徴がある。現代的で環境に配慮したエコな複合型施設といったところだ。
入館時に簡易的な受付表を記入する。センサー付きのキーを受け取り、浴室のある2階へ。プールも同階にあるようで、水着を着て水泳帽を被った親子をそこらじゅうで見かける。
裸になり、先述のロッカーキーをゲートにかざす。ピコンと音がして先へ進んでいくとようやく浴室がお目見えする。入口付近にサウナ用のビート板が積まれている。
ササッと洗体後、まずは温浴を堪能する。メインは天然温泉掛け流しの露天岩風呂。手前は浅く、奥は深い。褐色をしたナトリウム塩化物強塩温泉。ハイレベルな温泉が楽しめるのは純粋にありがたい。
奥に二つ並んだ五右衛門風呂にも折角だからとイン。内湯のジェットバスや寝湯なんかも一通り楽しんで、いよいよ待ち望んだサウナ室へと歩を進める。
♯サウナ ★★★☆☆
二段掛けL字の座面。一人分の間隔を開けて、10名までが同時利用可能。間には着座させないようにNG表示のプリントが置かれる。室温はおおよそ90℃ほどで比較的マイルドな部類ではあるが、不思議と汗は出る。
マットが無くビート板のみなので、その滴った汗は木板に溜まってしまうこともあるが、退室時にサッと拭いたり、隙間に落としたりして、きれいにするのがローカルルール。
♯水風呂 ★★★☆☆
水温20.1℃と少しぬるめだが、サウナ室もほどほどのパワーなので大きな問題とはならない。3名ほどの収容。卒なく無難。
♯休憩 ★★★★☆
外気浴環境が整っている。可倒式の木でできたデッキチェアが3つと、しっかりとした背もたれの付いた木目調の黒い椅子が2つ。おまけに青黄白のベンチも2台。優しいインストのミュージックが流れ、ライティングも適度。
風の抜けも良すぎるくらいで、冬場は少し寒いけど、このようにしっかりとした外気浴ができるのはポイントが高い。85点。充分、再訪するに値する施設。
男
[ 千葉県 ]
本当はジートピアに行く予定で目の前まで辿り着いたんだけど、修繕工事により生憎の臨時休業。その流れで船グラへ切り替えるも入口から長蛇の列。皆発想は同じですね。
船橋は諦めて少しだけ足を伸ばすことを決め、総武線に乗り込んで本八幡へ。『レインボー本八幡店』さん。ジートピア休業の影響はさすがに無く、すんなりと入ることができた。
3時間コースを選択。熱波は既に終わっていたので、瞑想サウナの1時間ごとのオートロウリュに狙いを定め、まずは一服。館内着はテロテロだけど、何故か着心地が良い。
程なくして、浴室へと向かう。ズラッと一列に並んだととのい椅子では同志たちが愉悦の表情を浮かべている。はやる気持ちを抑えて左に折れ、カランにて洗体する。
円形のバイブラバスに身を投じる。足を投げ出して楽な姿勢を取る。鼻から大きく息を吸い身体に空気を溜めてプカプカと浮かぶ。そろそろ湯通しも充分そう。
♯サウナ
まずは高温サウナから。アルファベットの「J」っぽい形のサ室。座面は二段掛けが基本だが、一部三段目が作られており、玉座のような存在感がある。
その名の通り、サウナ室のそのものの温度が高いのが最大の特徴。温度計は確認しなかったが、110℃は優に超えているであろう。6〜8分そこらで満足。バチッとしたストロングサウナ。
もう一種類。瞑想サウナ。一転して、常態での室温はそこまで高くなく、じんわりと身体を温めるのに向いている。仄暗い空間では入口扉から差し込む僅かな光と焚き火の映像が唯一の明かり。正に瞑想専用といった造りをしている。
ただこの静寂を放つサウナ室も一時間おきのオートロウリュの際は暴君と化す。それもそのはず、ストーブはこのサイズのサウナ室としては珍しくイズネスを採用している。
ピカッと照明が点ったかと思えば、長く三度に分けて注水が入る。あっという間に熱は身体周辺を駆け巡り、否応なしに体表面を刺激してくる。首や背中が熱さでヒリヒリしてきて、三度目の注水が終わって暫くして限界を迎えた。
♯水風呂
石膏の全身像が持つ甕から打たせ湯のように冷水が注がれる。浴槽自体は横長の形状。水温は18〜19℃そこらで普段なら丁度いいのだが、このレベルのサウナ室の後だと少しぬるく感じてしまう。段階を踏んで、お隣にある不感の湯との冷冷交代浴によるクールダウンを実施してみても面白い。
♯休憩
水風呂と不感の湯の間にある僅かなスペースにデッキチェアが二台置かれておりここが特等席。以前は虹色の薄布のようなものが天井付近に架けられていたが、いつの間にか無くなったみたい。あとは先述のととのい椅子がズラリ。
また近いうちに。
[ 千葉県 ]
1年以上前に訪れた時はゴルフ帰りにひとっ風呂浴びたくて、成田や佐倉のサウナを粗方検索して、ここに辿り着いたんだっけ。南柏すみれと同系列ってことも知らずに、サ室の銀筒と赤ランプを見て、ハッ!となったことを思い出した。
『佐倉天然温泉 澄流』さん。もうすぐ訪れたことのあるサウナは400にもなろうかとしているけれど、好みだった施設は不思議と細部まで事細かに思い出すことができる。身体が自然と覚えていたのか、長く続く廊下を一度も迷うことなく進み、浴室へと到着することができた。
途中途中で庭園風の中庭があったりして、和の情緒が溢れる空間。浴室内でも屋根の梁が大層立派で黒い柱が何とも格好いい。内湯の天然温泉にゆっくりと浸かりながら思わず見惚れてしまう。
しかし一番の感動は露天風呂の情景だろう。褐色をした掛け流しの天然温泉。手足足先がジンジンとするのを感じながら眺めるは鬱蒼と生い茂る竹林。高く真っ直ぐ伸びる竹の木は天にも届いそうな勢いだ。
♯サウナ
まずはメインどこの爆風オートロウリュウサウナへ。入った途端、赤いランプが怪しげに光るのを確認する。今日も元気に銀筒がファンファン旋回している。
暫くして押し寄せる熱風。正面から横から背中から様々な方向角度から熱気が吹き付ける。暗がりでダラダラと汗を流してはクーっと声にならない声を漏らす。いまおれはサウナにいるぞー!って感覚が強い。
四段掛けのタワー型。決して広くはないコンパクトなサイズ感が、その熱さを更に助長させている。常態でも照明は極端に控えめなので、あまり周りが気にならなくて良い。
もう一種類はよもぎスチームサウナ。横並びに座面が四つ。奥にストーブ。塩の用意もあるので、汗が出るまで体表面に乗っけておく。入口で取ったキャプテンスタッグの団扇でセルフ仰ぎ。これ、あるのと無いのでは体感段違い。
一度ドアが開かれると、ヒューっと冷気が入り込んでしまうのは以前から変わっていない。一番奥に座っても足元が一瞬で冷やされてしまうのは悲しい。
♯水風呂
超軟水水風呂。しっかりとした深さがある。水温は12℃とストロング。とは言え、キリッと冷たいというよりかは軟水独特の柔らかさがあるので、この季節でも心地よい冷たさ。サウナが熱いのもあるが、比較的長く入っていられる。
♯休憩
外気浴は正義。屋久島由来の植林杉を使用したととのいデッキは芳香成分強く、リラックスするにはもってこい。リクライナーに寝ころび、目の前の竹林を見つめる。少し肌寒いけど、癒しが勝つ。オレンジ色のアディロンも確認。ここの外気浴環境は言うことありません。素晴らしい。
やっぱ好きだな、澄流。
男
[ 東京都 ]
ようこそここへ遊ぼうよパラダイス!
光GENJIよろしくはるばるやってきたのはJR山手線の田町駅。昨日の悪天からは想像も付かない晴れ空の下、慶應仲通り商店街を悠々と歩く。まだ朝の10時なので人通りも少なく、清々しい気持ちだ。
『PARADISE』さん。お久しぶりの2回め。前回はその素晴らしさに圧倒されっ放しだったな、なんてことを考えながら、街に溶け込むネオ銭湯に足を踏み入れたのである。
群青色の暖簾をくぐると、多くの若者が順番待ちをしている。街自体は静かなのにここだけが賑やか。さすが人気店。オペレーションはスムーズで前回LINE登録済みであることを伝えると、すぐにタオルが入ったバッグとロッカーの鍵を渡してくれた。
料金は30分750円の基本料金をベースに以降は10分ごとに250円が追加されていくシステム。本日は1時間強いたので1750円。値段だけ見れば少し割高かな?とは思う。
まるで純喫茶のような雰囲気の休憩処を抜けた先の脱衣所では、三味線を伴奏にした独特な語り口の浪曲がBGMとして流れる。しかしタイムチャージ制に焦らされているので、ゆっくりと聞いている暇は無い。
必死になって着てきたコートやらヒートテックを勢いよく脱ぎ捨てる様こそ、正にしゃかりきコロンブス。いや、違うか。冗談はさておき、風のようなスピードで浴室へと向かったのは誠なのである。
極楽浄土=パラダイスをテーマにしているとあって、幸福感が満ち溢れる。カラン・浴槽が左右線対象なのは昔の名残。緑もところどころにあって、優しい雰囲気。タイル絵の代わりにプロジェクター投影されるのは若手アーティストとの作品。現代風の銭湯壁画といったところ。
そしていよいよメインディッシュのサウナである。一人用のゴザがサウナマット代わり。少しだけ窮屈な格好になって、細長い扉を抜けると暗がりの中に立派なストーブが鎮座しているのが見えてくる。
座面はL字型でスペース広め。長辺は二段掛け、短辺は三段掛けとなっており、それぞれの高さに合わせるように天井の位置も変わってくる。常に熱い蒸気を受けられる仕掛け。数分に一度のセルフロウリュがより楽しみになる。
でもやっぱり一番はそのムード。足元の照明と無音の空間。瞑想にこれほど適しているサウナは無い。それが終わって、三つに区分けされた水風呂にザブン。12〜13℃くらいの冷たさ。ちょろっと滝もあったりして、ギミックも良い。
休憩は階段を登った先の専用エリアで。網網の黒椅子が7脚と横に長いベンチが2台。点々とサーキュレーターやら扇風機が置いてあったりもする。正に極楽浄土。相変わらずの素晴らしいサウナでした。
[ 千葉県 ]
♯新規開拓/累計395施設
こんなにワクワクする施設なのに日の目を見ることが無かったのは何故なんだろう。単にアクセスの問題で県外はおろか県内でもあまり訪れる人が居なかっただけで、今後はもっとたくさんの人に訪れて欲しい。そんなことを思った施設だった。
そもそもの店名が『黒湯の天然温泉 美人の湯 カーニバルヒルズ』とある。興味関心が自ずと湧き出てくるような字面である。千葉県香取市沢の小高い丘の上にひっそりと。ただ外観は中々のインパクトがあり、古い造りだけど不思議と見入ってしまう自分がいた。
まずもって、館内外のカーニバル感が凄い。温泉・サウナの他に足湯処や美犬の湯というワンちゃん専用の温泉があったり、定食屋のような本格的な食事処は勿論のこと、オリエンタルガーデンという庭園の見学だって可能だ。
魔女エリザベスの辛口占いに加え、カラオケルームのアダム&イブでは宴会だってできる。エステやスポーツマッサージのヒーリング系も充実。極め付けは館外のオートキャンプ場。本当にこれでもかって言うくらいの楽しみ方ができる。
とは言え、やっぱりサウナ好きたるもの浴室で過ごす時間が一番。ご自慢の黒湯の天然温泉は肌触りが良く、いつまでも入っていられる。定期的に加水なしの源泉掛け流しデーを設けているようなのでチェックされたい。
♯サウナ ★★★☆☆
年季の入ったサウナ室。木板はヒノキを使用しているが座面や底板は若干ガタが来ている。壁面の煉瓦もストーブ上を中心に剥げ落ちているが、一周回って味わいのある造りとも言える。常連曰く、文句があるなら来なくて良いというオーナーの強気のスタンスによるものだそうな。
室温は92〜95℃あたり。二段掛けストレート。TV・BGMなしの無音空間。受付でもらう一人用のサウナマットをお尻に敷いて利用する。途中、白いサウナハットを被った小柄な可愛らしいお爺ちゃんが現れて、皆に会釈をしながら微笑んでおり、リアルにトントゥかと思った。癒された。
♯水風呂 ★★★☆☆
こじんまりとした水風呂。その顔に似合わず、水温はかなり冷たい。体感で16〜17℃くらい。ホースを伝って冷水が注がれており、弱めの水流が巻き起こっている。
♯休憩 ★★★★☆
屋根のない開放的な露天スペースは日当たり抜群。青空の下、二つあるベンチの一つに腰掛けて眩しいくらいの太陽の光を浴びる。スピーカーから聞こえる館内放送の声は受付の対応が丁寧なお姉さんかな?
休憩の度、本当に素晴らしい施設だなって物思いに耽ながらのんびりしていた。ふと目を開けると露天風呂にトントゥお爺ちゃん。その神出鬼没さに思わずニヤっとしてしまった。
男
[ 埼玉県 ]
かつて北区の十条に住んでいた頃に、幾度となく足を運んでは、オシャレな館内着に袖を通し、ダラダラとした時間を過ごしていたことを思い出す。帰りは決まって大宮駅の蒙古タンメン中本に寄って、大好きな激辛ラーメンで一日を締めくくったものだ。
『おふろcafe utatane』さん。本日もお決まりの黄金コース。まずは15時ごろにその本陣を攻めた。ちょっと外観のデザインが変わったような気がした。水色をベースとした可愛らしい色合いは館内の雰囲気とマッチしている。
なんと言っても身近にフィンランドを感じられるのが当館のいいところ。入口のちょっとしたグッズ売り場にはさまざまなサウナハットが並べられ、レストランのメニューは定番のサーモンを使った料理が多い。
ロフトのようなスペースには背の低いソファが並べてあったり、はたまたある一角にはハンモックが掛けられたりしていて、カップルを中心に至るところで多くの人が寛いでいる。PCと向き合って仕事ができる環境も整う。
浴室。やっぱり素晴らしいのはサウナ室。一際目を引く青い小屋。いわゆるサウナコタってやつだ。高温低湿の日本の昭和サウナとは打って変わって、木の温もりとたっぷりの湿度を全身に感じながら、暗がりで目を瞑るのみ。ラドルを使ってのセルフロウリュも可能。
反して、TVありの広々としたサウナ室も隣に用意されている。明るめの照明。ストーブは皆んな大好きイズネス。バッチリとした熱さはこいつのおかげ。賑やかな雰囲気もたまには欲しくなる。
これまで経験したことがあったのはこの二つのサウナ室。露天エリアにもう一つバレルサウナがあることは知っていたが、貸切限定で使えた試しがなかった。しかし!それが何と!冬季限定で無料開放されていたのだ。
青天の霹靂。いつかいつかとは思っていたものの、こんな機会に恵まれるとは。同じおふろcafe系列のかりんの湯のバレルよりは少し狭めの作りで四名までの制限。しかし取っ手の立て付けが悪いことなんの。笑
ストーブはMISA。おしゃれ。バケツに入ったお水で5分おきにセルフロウリュが可能。元々温度はそこまで高く無いが、ロウリュによる蒸気が曲線状の天井を伝って、背中を撫でるように降りてくる。チャイをイメージした香りも好き。
水風呂はちょっと殺風景なんだけど、冷たさは保証されている。奥まったスペースに3名ほどのサイズ。サッと通して休憩。さまざまな色形の椅子が置かれるので、選ぶ楽しさがある。
個人的にお気に入りはバレル横のインフィニティでの外気浴or内湯の背もたれデカめのウッドチェア。この椅子の名前なんて言うんだろう...?ご存知の方いたら教えて下さい笑
[ 東京都 ]
起き抜けはどうもスッキリとしない。そりゃあそうだよな。華金だ!とか言って、ろくにご飯も食べず、お酒をたらふく飲んだもの。久しぶりの赤坂。金の亀さんと迷って、原点回帰の赤オリさんに足を運んだ。
土曜日の出来事なので、思い出しながら書く。お支払いはアソビュークーポンがお決まり。1300円でプラス30分の延長が付いた90分コース。この30分がなんと言ってもデカいんだ。個人的にサウナに必要な時間は90分。60分じゃ少し短い。
ロッカーがあるスペースはお世辞にも広いとは言えない。なるべく他の人に邪魔にならないようにして、衣類を押し込んで、逃げ出すように浴室へ向かった。まずはチンチンの熱湯からだ。
紅に染まった富士山と大波のアートを朧げに眺めながらジェットを腰に当てがう。疲れた身体に沁みる。思わずため息を漏らしながら、この後のサウナに備える。よし、そろそろ頃合いだ。
入口のジャグで水分を補給しビート板を抱え、扉を開ける。細長いikiストーブがすぐに出迎えてくれる。決して広くは無いが、狭すぎることも無い。段々に組まれた座面はL字型。三段掛けの最上段に陣取る。
想定通り、そこまでの混雑も無く、利用者もソロサウナーばかりで落ち着く。照明の具合も素晴らしく、リラックスした時間を過ごすことができた。5セットくらいはしたと思う。
ストロングポイントの水風呂は二種類の用意がある。サウナ室すぐ隣には水温15℃ほどの黒を基調としたシンプルな水風呂。導線を考えれば、
こちらの方が無駄がないので、人が集まる。
浴室入口に一番近い浴槽は丸々シルキー水風呂となっている。見た目は可愛らしいが、その水温は脅威のグルシン仕様。水温計は7℃付近を指していた。打たせ水のギミックなんかもあるので、エンタメ要素も強い。けど、やっぱり冷たい。
休憩は浴室内が基本スタイル。通路の至る箇所にさまざまな椅子が置かれている。赤富士のアート前にはインフィニティチェアが3脚あるが、スペースの都合上、水平にすることは出来ない。
白の編み編みの椅子はぐらぐらと揺れるので、不思議な感覚を齎してくれる。熱いサウナに冷たい水風呂の後だと、やはりしっかりとととのえる。フワーっと魂が抜けてくような、そんな体験。
90分コースをガッツリと楽しんだ。アウフグースにも積極的なので、本当はタイミングを合わせて行ってみたいものだが、混雑も気になるので、真昼間の時間帯でも全然良いかも。
金の亀さんが人気だから、近頃じゃ人も分散されているのかな?なんて勝手に想像したり。いずれにせよ、適度な人入りで満足度は高かった。またお邪魔させていただきたいと思います。では。
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。