2019.05.06 登録
[ 愛知県 ]
一言:【アペゼ→ウェルビー黄金リレー:サウナヨガ3セット×ロウリュ2回の大暴れ。ゼロ秒思考サウナで辿り着いた最後の景色とは(後編)】
「イッチ、2、3、シッ、5、ロッ、シチ、8」
16時ロウリュ前のストレッチ。
「ウェルビーにいるんだ」と実感する。
アロマを「ぶち込んでゆく」。
森の神が宿る説明もやはりウェルビー。抜け目がない。
レモンの香り。柑橘系アロマ最高。
軸のブレないフォームから送られる高速熱波。
キレのいい熱波3回にジワリと汗が滴る。
「もう自信をもって背中を向けられる」
端にいる小生、名古屋サウナにも適応。
見事率先して熱波師に背中をあずけた。
おかわりも終えて、水風呂へ。13℃を指す。
「なんや、そんなアペゼと変わらないやん。」
入った瞬間だった。
\( ///Д///)/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!
カラダ全身の細胞が一気に目覚めるような感覚。(栄店でも同じこと言ってた)
https://sauna-ikitai.com/saunners/5871/posts/118502
アペゼが滑らかと言うならウェルビーは「キンキン」
ウェルビアンの小生はこの「強引なキンキンさ」が大好物なのだ。
そして半冷凍室へ。霧を掻き分けて端席に座る。蒼く閉ざされた異空間にさっそくトランスが訪れそうになる。
それから、からふろ×2をカラダに仕込んでゆく。濃いヴィヒタ汁が蒸発し、風呂内が北欧の森と化す。
17時ロウリュへ。
前回スタイルとは大きく異なり、
まさにソフト熱波、熱を「置く」スタイルだ。
当初、物足りないと感じた小生が間違いだった。
カラダ近くを滞り、なかなか通過しない熱。
ジワリ、ジワリとサウナーに極熱体験を届ける。
このソフト熱波に感極まり、鳥肌がたってしまうほどだ。
水風呂でしめて、デッキチェアへ。
17時過ぎの名古屋の空は東京より明るい。
夕焼けの染まる今池の空。雲が時の流れに沿うように動いてゆく。
「ボクはこの空と別れなくてはならない」
旅先で見る空は格別、日常を忘れさせてくれるほど綺麗だ。
追っていた雲が視界から見えなくなりそうになる。
小生は目を閉じた。心身を空と雲に預けるイメージで……
そして一気に瞼を見開いた。
小生には見えた。
「かげおくり」のように、ココロとカラダが名古屋の空に届いたかのように。[完]
[ 愛知県 ]
一言:【アペゼ→ウェルビー黄金リレー:サウナヨガ3セット×ロウリュ2回の大暴れ。ゼロ秒思考サウナで辿り着いた最後の景色とは(前編)】
アペゼを12時前にチェックアウトを済して南に進む。
「ウェルビー通」を東に進めば、さっそく本日の主役が見えてくる。
「キャバレー桃園」
目の前にどんと夜のASOBIBA。殺気が漂う昼の繁華街のフンイキは小生にとって大好物だ。
ウェルビーカードは忘れた。だけど当選したトントゥ抽選券だけあればいい。
そうだった、東京住みなのに250km離れた今池店に応募したんだ。
あの時の「暴挙」が今の最高のサ旅を創り出す。
とにかくそういったチャレンジできる環境がある幸せ、それをジックリ噛み締めて入店した。
15時近くまでマンガを読みながらやり過ごす。
「やれかかも委員会、あるのか……」
カミングアウトをする。
漫画「やれたかも委員会」に小生のエピソードが載っている。
Abema TVでも放送され話題になった回であるが、ウェルビー今池に来た時は読んでほしい。
どのエピソードかは、小生が「サウナ金融マン」であることから探してみてほしい。(余談終了)
「15時からサウナヨガを行います〜」
館内アナウンスが流れる。
ロウリュは16時からだったがヨガのイベントもあるのか。
貴重な体験なので、慌てて浴場に向かう。
かおるさんとヨガ開始。サウナパンツの必要性を再確認する。
「すとーんっと肩を落とす〜」
「背筋を伸ばして〜」
「糸で吊されたような感覚で〜」
かおるさんのヨガ世界観に引き込まれてゆく。
毎朝出勤前に行う瞑想にかおるさんから学んだ呼吸の意識、姿勢を取り入れてみよう。
「今……人生がうまくマワっている」
シゴトではもう3年目なのに、てんやわんやの日々。
でもサウナに入っているだけ、ココロが落ち着き、良い人生が待っているような気がして……
ありがとう、かおるさん。全セットやってとてもいい気分になりました。
16時ロウリュまであと10分。
目の前には水風呂と半冷凍室がある。
「ロウリュ後にとっておこう。」
10分後にはロウリュ、そして水風呂と半冷凍室に入れる「良い人生」が待っている。
こうして「良い人生」は自ら掴みに行くのだ。
キンキンの麦茶を一気飲みして、パリッとしたサウナパンツを履き、またサウナに吸い込まれて行った。(後編に続く)
[ 愛知県 ]
一言:【ゼロ秒思考でサウナ。250km離れたサウナに行く。これはサ旅なのか??】
「今からサウナ入りに名古屋に行ってきます。」
何故こんな言葉が条件反射で放たれたのであろうか。
振休の予定について上司にそう答えた。
ウケ狙いでそう言っただけだ。ホントは家でまったりしたかった。
しかしウソはイヤだ。休み明けにお土産もなく行ってきたと虚言するのはイヤだ。
コトバは現実を変える……行ってみようじゃないか!!
18:30 退社。小生はいつも逆方面の新横浜に向かう。
20:50 アペゼ到着。22時のロウリュに間に合いそうだ。
退社前まで、自身がまさか名古屋にいるとは思わなかった。
声に出すチカラは計り知れない。
浴場前の給水器、水圧の調整が難しいがなんとか水分補給完了(笑)
サ室は広め。じんわりと思いきや、10分程度で冷却が必要に。ほのかに香るアロマが何とも絶妙。
ドラマ「まだ結婚できない男」が流れる。
サウナ入るだけに250km移動するオトコなんて結婚「も」できない男だなぁと自傷する。
そのテンションでロウリュ開始。自傷したキモチを「突風熱波」で追い込んでゆく。
迷惑にならない程度だが、下段サウナーの近くだと「余波」を味わうことができ、幸福度が増す。
水風呂は冷水一択。13℃とあるが比較的長くいられる。奥の狭くなっている所にカラダを当てはめるが窮屈だったので元の位置に戻る(笑)
休憩はトトノイ椅子→横たわりスペースの最強タッグ。
窓が開いてる。
地上にあるコンビニ客に小生の全裸が見えるではないかとヒヤヒヤ。若干破廉恥な感情になる(???)
こんな感じで3セットが終わり、トトノイ椅子へ。
「やっぱり本心だったんだろうな。」
最近「ゼロ秒思考」という本を読んだ。
瞬間的に思ったことを書き出すことによって、やりたいことが明確になるとあった。
「名古屋でサウナ」もゼロ秒思考から導かれたコタエだったかもしれない。
往復2万円をかけてサウナに行く……なんだがオモシロイヤツではないか。
会社の人に「昨日サウナに入りに名古屋まで行ってきました」って言いながらお土産渡してみたいじゃないか。
ゼロ秒思考により、新たな小生の姿をアペゼに来たことでわかった気がする。
サウナを通じて自己分析をする(「サ分」)
そんなことを考えてながら味仙でオキマリを。
サウナ後でドバドバとえげつない発汗量。
その後もう一度サウナに入った。サ室に漂うパインの香りがまさに「癒し(apaiser)」だった。[完]
[ 東京都 ]
一言:【行って後悔するサウナなどない。23区最後の秘境、アスカの真髄を味わう】
「優柔不断っ!」
カノジョは神保町の交差点で口調を強める。
餃子デートを終え、サウナに行くor帰るかで二転三転していた。
「行って後悔するするサウナなんてないんだよ。ボクの好きな言葉なんだ……」
「は?なんでそんな悩むの?後悔しないんでしょ?」
ド正論だ。なぜ小生は悩んでいるのだろう……なぜ徒歩10分程度のサウナに行くことに悩んでいるのだろう……
結局水道橋ラクーアまで二人で歩くことにした。
「ほら着いたよ。じゃ行ってきな。」
「うん、今日はありがとう……」
別れた後、小生は無意識にラクーアとは逆方向に歩き出す。
アスカ。そんな気分。
昭和感漂うフンイキ。弱冠25歳の小生にとって、このフンイキがどこか非日常的空間を楽しめて、ラクーアにはない絶対的な落ち着きがある。
どこもブームで人だかり。サウナは盛り上がって欲しい。
だけど、どこかソーイウ人がいない「たった1、2年前のあの静寂さ」がどこか懐かしく感じる。
アスカはその「静寂さ」を残す、最後の秘境であった……
SKC、いや福岡アビネル(1hロッカー)よりも極細ロッカー。「静寂さ」に向かうフィルターのようなものだ。
サ室には昭和感特有のレンガがあり、高温。人もいない。
「嗚呼、このフンイキ、大垣サウナに似てる……」
きもちいい汗、両腕を広げても目線は気にならない。フィギュアスケートの曲にのせられてリラックスが加速する。
水風呂へ。18℃ぐらいか。バイブラ・ライトアップもないシンプルさ。3分冷やす。
トトノイ椅子へ。このスペースしか置けないって感じで、カチッと「トトノウ」感じがする。なんか言葉にするのは難しい。
ラスト3セット目はサウナで13分ほど瞑想。
水風呂→トトノイ椅子。確定だ。
水風呂で半目になった時は、高確率でトランスに陥る。
予想通りだった。
半目で口半開きで「右回りのトランス」。懐かしい。いつぶりだろう、この感覚。
「行って後悔するサウナなんてないな。」
あえて明言はしない。でも最近この言葉をどこか信じることができない時もあった。
ただアスカはそんな小生を淡々と覆してくれた。ありがとう、アスカ。
「良かったじゃん、今度連れて行ってよ。」
感謝を綴ったLINEにカノジョはそう答えた。
たとえオトコであっても、キミを連れていかない。
アスカは小生にとって「最後の秘境」にしたいから。[完]
[ 神奈川県 ]
サウナ:12分 × 4
水風呂:1分 × 4
休憩:5分 × 4
合計:4セット
一言:この季節の15時-17時までの夕暮れ外気浴ハマりそう……。秋は紅葉でも秋刀魚でもないんだよ、外気浴なんだね。
アグレッシブロウリュが続いたサ旅の反動か、じっくりゆっくり、そしてぼーっとサウナ→水風呂→外気浴を4セット。有名サウナ施設にはないこの「ユルさ」が一周回って好きになってきた。
あれよ…田舎から上京して港区タワマンに住み、東京疲れでまた田舎暮らしはじめるIT起業家みたいな感じ(例え下手すぎ)
来週からまたいつも通りのサ活書こう。たまには今週みたいな「ユルさ」もあっていいんじゃない?(笑)
[ 神奈川県 ]
サウナ:10分+15分
水風呂:3分 × 2
休憩:3分 × 2
合計:2セット
一言:【サウナ集会→20時熱波→水風呂→サ飯、これでサウナ10連休終了】
長くは語らない。渋谷でVIO脱毛終えて18:30。
絶対行きたかったサウナ集会。
これでサウナ連続休暇に終止符を打とう。
川崎駅からタクシー。19:25ライドオン。
「サウナなどの血行良くなる行為はお止め下さい」
脱毛終了時に言われた。そんなの関係ねぇんだ今日という日は!
サウナ集会。
「like a rolling stone!!!」
「パーパーパー!!!!」
声枯れるまで……煩悩を全てを吐き出した。
最上段で365+108熱波。
ひたすらに数を数えた。ひたすらに手拍子した。
①アトリオドゥーエ二子玉川
②駒の湯
③寿湯
④サウナセンター
⑤クアパレス
⑥草加健康センター
⑦レインボー本八幡
⑧スカイスパ横浜
⑨湯快爽快くりひら
⑩おふろの国
10日間での全てのサウナとの思い出を振り返った。涙が出てくる。汗として誤魔化す。
明日からサウナ人から社会人に戻る。
この10日間は幸せだった。人生に悔いなし。
皇帝は叫ぶ。
「転がり続けるんだァっ!!!」
小生は明日から転がり続ける。
転がり続け、己が転がっていることにも気づかなくなる。
転がり続け、己を見失う時もある。
それでも転がり続けるんだ。
転がり着いた先にサウナがあればいい。
転がり続け、角が取れ丸くなり、削り取られてゼロになるまで、どんな事があっても転がり続けるんだ。
だからサウナよ、これからもよろしく。[完]
[ 神奈川県 ]
【サウナーは愛を貫けるか。悪魔の禁じ手を発明(後編)】
「15時のエキストラアウフグースをどうしても受けたいので遅れてもよろしいでしょうか?…」
デキない奴は無作為に横文字を使う……
しかも、サウナ熱波道スタンプ「ネーネーネー」を人にお願いする時に使ってしまう。
いかなる場合でも「ネーネーネー」スタンプには
「パーパーパー」スタンプで返すのが暗黙の了解であり、お互いを「サウナー」としてリスペクトする一種の儀式。
しかし小生は「ねぇねぇ」と声がけとして使い、
かつ「サウナ愛」をアピールするという
「ヒトのエゴ」が凝縮された使い方を発明をしてしまったのだ。
14:45 流石に勝手に遅れるのは申し訳ないのでワンドリンク券を渡すためにフロント付近で待機。
14:55 現れない……おそらく身勝手すぎる小生に怒ってしまったのであろう。大反省する。
14:58 意気消沈して浴場に向かう。
「いや、自業自得だろがボケ。」
誰かの声が聞こえる……こんな気分を吹き飛ばしてくれっ。
アウフグース前の「熱波の素振り」がやる気を満ち溢れてて見るだけに元気になる。
水→氷水→氷。言うまでもないだろう。
3セット目に両腕&顔面に冷水を当てる熱波師さんを見ていると
「嗚呼、こんなに尽くしてくれるなんて幸せ者なんだ」
「小生は彼女に尽くしているだろうか……」
初めて行った時「なんやこの熱っ!」とびっくりしてしまったが
前回のレインボーロウリュ、これまでのサ旅の反動か15分経過。終了後もスタッフさんがサ室にドリンク届けに行くハメに。
「権利落ちの1人サウナは最高やな。」
※前編に詳細あり
水風呂で新たな発見を振り返る。
サ旅でわかった「サウナワーク」、今回の「権利落ち」……サウナは奥が深く探究精神を擽られる。
「15Fで爆睡してたわ……あそこ最高だね」
エキストラを受けている間、彼女はリクライニングで楽しんでいたようだ。
サウナじゃなくていい。人それぞれの「楽しみ方」があるはずだ。
「僕も連れてってよ。」
「いいよ。こっち来て〜」
別々の階段を登った時、男女別々のスペースだったのは良き思い出となった。[完]
[ 神奈川県 ]
一言:【サウナーは愛を貫けるか。悪魔の禁じ手を発明(前編)】
「スカイスパのチケット2枚あるんだけど行ってみない?」
本来であればTDLのチケットが正解だろう。
しかしサウナに取り憑かれた小生にとって
スカイスパはTDL以上に「安心できてリードできる」デートスポットなのである。
時は14:05。
「宮前平湯けむりの庄」のサ活でもあるよう、彼女のスパ滞在時間は非情にも短い。
「15時ぐらいかな」
クイックコースよりも短い時間だが、指定時間内で収めるのが漢としての義務。ぐっと我慢する。
「あ、でも14:45でもいいかな」
残り40分。非情すぎるぜ。
「わかった、じゃここで待ち合わせしよう。」
あくまで誘ったのは小生なのだ。
あわよくば彼女にサウナに興味を持ってもらいたいという
「テキトーな考え」はオンナには通じない。戒めとして反省点を挙げておこう。
【なぜサウナに入らなかったのか】
①公共交通機関を利用したこと(化粧落とせない→サウナ入れない)
②夜デートにしなかったこと(同上)
③事前に「サウナ」でなく「スパ」に行くと伝えたこと(スパだけ入ればいいやと誤認)
※サウナ紳士、サウナガールの皆様、アドバイスあればぜひ教えてください(切実)
……………
14:07 こんなに急いで浴場に向かったことはないくらい慌てる。
カラダを清める。
14時アウフグースのサウナーが水風呂に入っていく。
「アウフグースうけたいなぁ。しかも次はエキストラかぁ。」
せっかくスカイスパまで来て、次回のロウリュ、しかもエクストラを受けずに去るというのはサウナーとして裏切りの行為。
脳裏で「待ち合わせ時間 vs エクストラ・アウフグース」の天秤かけが始まる。
そんな葛藤を打ち切るべく、サ室入場。
「権利落ちのサ室、最高に気持ちいいな」
※権利落ち:ロウリュ終了後で誰もいないことを指す。反対にロウリュ開始前で満員状態を「権利付き最終日」という。
ジンジンとくる熱さ、かすかに香り残るアロマ。やっぱいいよねスカイスパ。
水風呂。でた、エースの貫禄。「ヌルすぎず、つめたすぎず」と一言に尽きる。
海を見ながら休憩。時計は14:21
小生は浴場を去り、館内着に着替えスマホをとった。
「15時のエキストラアウフグースをどうしても受けたいので遅れてもよろしいでしょうか?…」
サウナに負けた。小生はホントにダメな漢だ。(後編に続く)
[ 千葉県 ]
【若造よ、大志を抱け!「焼却炉ウリュ」でささやきの蜃気楼がっ(サ旅関東編最終章)】
13時から4Fデスクでサ活作成。
一息つき、待望のレインボーサウナへ🌈
気持ちいい。
別名「焼却炉ウリュ」とあるがだ、その面影はまだ隠している。最上段で3セットをこなし昼寝へ。
17:30 もつ煮で塩分補給、浴場へ。
まず1セット。水風呂では冷却に集中。
17:59 乾いた新タオルにチェンジ。
サバイバルロウリュの場合、水を含むタオルを持ち込むと、熱湯に変わる。
オリ赤全盛期での苦しい修行で得た知識だ。
18:00 中段で様子見をうかがうことに。本音は最上段で体験したい……
「上行こうぜ!!」
サウナ紳士が声をかけてくれた。
はじめまして、ニッティーさん。
「行きたいですっ!!」と即答。
スクールウォーズ主題歌「Holding Out for a Hero(ヒーロー)」が脳内再生させる。
小生とニッティーさん、そしてたけ隊長さんの熱き闘いが始まった。
「水曜、たけさんはレアだよ!」
たけさん……いつもサ活にいいねしてくれる方だ!
幾度となく降り注がれるロウリュ。
「ゔぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」
熱いじゃなく「痛い」
ニッティーさん「痛い」を連発。
中段に降格。ニッティーさんはそれからも最上段で激アツアウフグースを受け続ける。
悶えながらも耐えるニッティーさんの姿。
伝わる……伝わってくる……
「最上段に受けれなくて悔しくないのかっ!」
「……悔しいですっ!……中段にいて誤魔化していたけど……今は悔しいですっ!」
自然とカラダが再び最上段へ。
「いやっ、痛いって。」
現実に戻る。2回の弱→3回の強熱波をいただくが正直にあまり覚えていない。
久々に出た、「無」になった。
その後水風呂からのニッティーさんオススメのバイブラぬるま湯でトトノウ。
そしてなんとポカリをいただく。ごちそうさまです。あれ、自販機になかったのでどこで入手したんだ(笑)
素敵な出会いと、幸運にもたけ隊長さんの熱波を頂け、サ旅最終章に最高の経験となった。
「上、行こうぜ!」
小生も10年20年後、若造に投げかけてドリンクを差入れてくれるオトナのサウナ紳士になりたい。なろう。
そんな夢を抱き、サ旅関東編は終了。
最高の2泊3日であった。[完]
P.S. ニッティーさん、レインボー本八幡サ活100回おめでとうございます!
[ 埼玉県 ]
【王者は決して驕り高ぶらない、それって人生にもあてはめられるよね(後編)サ旅関東編⑥】
サ飯を食らい、休憩室で仮眠。これ以上に幸せと思うことはない。
宿泊前提で施設に入れる喜びを享受しつつ、宿泊前提でしか味わえない静寂ロウリュに向かう。
このワクワク感、いつ以来だろうか。オトナになってこんなにワクワクして良いものだろうか。
23:30 草加の夜にまた一人サウナ室に吸い込まれていった。
心地よいBGMに重ねていくロウリュ。
地味に熱の免疫がついたのか10分程度滞在できるようになった。
「決して無理をなさらないように。」
「繰り返しますが、途中入退出OKです。一度冷水をあびてからお越し下さい。」
うん、そうですよね。
熱波師さんのご配慮に沿い、いつものタイム制から心地よくなった時に水風呂にいくことにした。
水風呂も同じく「もういいかな」って感じで出る。
「なんだろう、今日の俺、自由だ。」
小生の悪い癖として
「この温度なら◯分サウナ、この水温なら△分水風呂、この気温から□分外気浴」
と施設ごとに「トトノイへの解」を追求することが無意識に多くなってしまった。
そしてこれまでのサ活経験から、「◯分→△分→□分がトトノイ最短コース」を
帰納的に勝手に作りあげ、そのルールに勝手に縛られていた。
トトノイも少なくなっているのに。
SKCはそれをぶち壊してくれた。
それが分かっただけでいいサ旅になったのではないか。
「0:00より爆風ロウリュを開始しま〜す」
えっ、嬉しい知らせ。こういうところがSKCの魅力なんだろうな。
相変わらず、爆風は3セット目まで耐えることができないが、今ではそんなことどうでもいい。
周りの方と一緒に気持ちよくなればいい。ただそれだけでいい。
トトノイ椅子でくつろいでいると、冷水&ブロワーで風を送ってくれた。
小生、大変嬉しいよ。
まだまだSKCを語りたいことはあるが、それはまた次回にとっておきたい。
今はこのことだけ書いておいておきたい。
今までの投稿とはだいぶ変わってしまったけど、濃厚な経験として手記に残しておこう。
「…3っ!、4っ!、5っ!!」
何度も脳内再生していたら、気づいたら朝を迎えていた。[完]
[ 埼玉県 ]
【王者は決して驕り高ぶらない、それって人生にもあてはめられるよね(前編)サ旅関東編⑤】
サ旅の2泊目の火曜日はSKCに決まっていた。
爆風ロウリュ、深夜に静寂ロウリュがあるからである。
クアパレスから草加まで約1時間。サウナ連戦疲れを移動時間でリカバリー。
新京成での記憶がほとんど無いというか、最近多い「時差トトノイ」だった。
18時半前にSKC到着。お泊りプライベートパックを選び、気づけば18:45。
「あかん、1セット目に爆風ロウリュは怖い」
巷で議論ネタになりつつある「ロウリュ、何セット目にするか問題」に対して、
小生は「2〜3セット目」とやや無難な見解だ。
理由はまた機会がある時にして、SKCは残り15分で小生の不安を解決する。
サウナ室は熱く、奥の行けば熱のGRAVITYを感じるセッティング。
10分で離脱、そして水風呂。
「この感覚、これが中ちゃんさんが言ってた水風呂か」
14℃×バイブラの威力たるや。野球のエース番号は「18」ならサウナは「14」で異論はないだろう。
久しぶりに脚がジンジンする。これなんだ、これがSKCなのだ。
さて19時に2セット目をむかえ、爆風ロウリュを最上段で初体験。
かなり多めのアロマを注ぎ、2台のブロワーで撹拌させる。
驚愕したのは背中から対流する熱波。強襲され、自然と背筋が伸びる。
そうすると次に顔面が熱くなる。良い意味で逃げ場はない。
「…3、4、5」
乳首が燃えるような感覚、実際風呂上りヒリヒリした。
「1、2、3」の3カウントに慣れているサウナーに
「+2カウント」は新境地。
2セット目も何とか耐えるが、床に熱が帯びる。
この「高熱床現象」は聖地しきじにもあるように、良きサウナ室でみられる共通項なのである。
3セット目前に離脱。逆にあそこまで入れるサウナーに強い尊敬の念を抱く。
水風呂で2分。
外気浴をしていると、熱波師さんが優しい風を送ってくれる。
サウナドリンクも設置され、まさに至れり尽せり。
最近素晴らしい設備がある施設が増えていく一方で、若干設備に頼りがちな施設も少なくない。
SKCには素晴らしい設備におごらず、圧倒的なサービスをあたかも当然かのように
提供してくれる。
それが3000以上のサ活投稿を生み出す要因ではないだろうか。
そんな生意気な考えにふけりながら、トマトサンラータンメンを貪っていた。
あぁよかった、激辛にしなくて。笑(後編に続く)
[ 千葉県 ]
【Il ne faut pas juger les gens sur a mine. -人を見かけで判断してはならない-(サ旅関東編④)】
サウセンを後にした一行。(1人だが)
運動がてらに日本最大遊郭だった吉原、ドヤ街だった山谷を散策し、ディープな感情に。
吉原散策時にボーイに声をかけられた。
丁重にお断りしたが、後ろでマスクの女性がタクシーから降り、高尚かつ昭和感漂うピンク色の建物に吸い込まれてゆく。
「この感じ……あの施設に似ているのかなぁ。」
クアパレス……それはジョンさんに教えてもらった施設。
ラブホテルの立ち退き施設と思っていたが、下校時刻で大勢のチビッ子がクアパレス前を通る。こんな住宅街のど真ん中&通学路につくるはずがない。
「一体なんなんだ……この施設」
この答えを求めて開店直後に入店。
内装も一貫して「こだわり」が感じられる。
東名横浜町田IC近くにこのようなHOTELがあったような……
視覚に大量に情報がインプットされ、アタマの整理がつかないまま浴場へ。
蛇口は光り、巨大なテレビには映画。
桶は「ケロリン」と思いきや、
「kur palace」の印字。
分からない(笑)
非日常な空間にいると自然と笑いが出てくる。
まずは中温サ室へ。
「囚人1764、動物園に向かいなさいっ!!」
大画面はなぜかオフのまま、大音量サウンドだけがサ室に反響する。
おそらく映画「大脱出2」だろう。
全く落ち着かない(笑)
殴打の酷いサウンドだけが流れる中、常連さんはいつものように会話をする。
その光景がシュールすぎてニヤついてしまう。
「よくこんなとこで会話できるな(笑)」
クアパレス初心者の小生、きっちりと洗礼を受けるのである。
水風呂へ。
複雑な形の浴槽ではあるが、様々な体勢で楽しむことができる。
バイブラもあり、見た目からは想像できない超機能的な水風呂である。
高温サウナへ。
スモーキーないい香り。映画もしっかり映っている(←もう慣れている)
熱もしっかりあって、10分で退出。
水風呂で冷却して、退散。
小生は思わずこう呟く。
「クラスでハチャメチャしてるけど成績優秀な生徒」
「ベルサイ湯」と呼ばれるが、装飾だけでなく、サウナも水風呂も押さえるべき点は着実に押さえているのだ。
小生もそんなクアパレスのような学生時代を送りたかった。
そんな回想を下校中の中学生に重ね合わせ、共に習志野駅へ向かった。 [完]
[ 東京都 ]
【魂の21時ロウリュ。熱波師と視線がぶつかる。熱波師よ、俺の叫びをきいてくれ!(後編)サ旅関東編③】
一言で言うならば、仕事でミスをおかした。
次から気をつければいいが落ち込む。
サラリーマンたる者の宿命なのか。
今までコーイウ怒られ方はなかった。
「新人扱いから一社会人に成長した一種の証なのか」
悩める3年目、日本中のリーマンサウナーさんに問う。
「こんな時、サウナに行きますか。」と。
前回同様、21時も上段端席にセット。相変わらず熱波師さんのフォームが美しい。
2回目だったのアウフグースの時だった。
重厚感のある熱の重みにすかさず、暗い気持ちに包まれていたカラダが反応。
突如、細い瞼がパッと見開く。
歯を食いしばり、ややアヒル口気味になる。
ロウリュが小生の暗い気持ちをどこか遠くへふっ飛ばす。
「吹っ切れた…ヨッシャ!!」
高まる気持ちの平行に、ふと荒川良々さんの残像が一瞬アタマによぎる。
「アレ」と己を重ねてしまう。
そんな邪念さえもこの熱波で追い払ってくれ!と願いを込めた。
その時、瞳孔が開いた強気な眼差しが偶然にも熱波師と逢った。こんなこと初めてだ。
おかわりタイムへ。再び目が逢った。自然と両腕が上がる。
「ア゙アッ。」
頼むっ、この熱波で昇華してくれ。
「ア゙アッ。」
その時だった。もう重ねざるを得なかった。
「……もう新人扱いされない3年目。これから結婚を控える彼女を支えなくてならないんだ。プライドなどいらない。どんなに恥をかいてもスキルを得たと思うまで会社は辞めない。これが家族を養おうとする独身オトコの覚悟なんだ。いいか、貴方に俺のこの気持ちがわかるか、バカヤロウッ!」
邪念ではなかったのだ。
サウセン熱波によって小生の「ア゙アッ。」が言語化させ、魂の叫びとなって現れたのである。
見事に言語化され、清しい気持ちになる。
これだ、これがサウナなんだ。
「この熱さに耐えられるのなら、あの理不尽なことなんて耐えるどうこうより屁でもない!」
高揚する気持ちを熱波師さんへの拍手にのせて、21時ロウリュの幕が閉じた。
最高の水風呂でカラダを潜らせ、仕上げに隠れ外気浴スポットで瞑想フィニッシュ。
「このような事がないよう対策案を検討いたします。ご迷惑おかけしました。」
サウナ後、小生はきっちりと「サラリーマン」に姿を戻していた。[完]
[ 東京都 ]
サウナ:10分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット
一言:【魂の21時ロウリュ。熱波師と視線がぶつかる。熱波師よ、俺の叫びをきいてくれ!(前編)サ旅関東編②】
寿湯から徒歩でサウナセンターへ。
カプセル宿泊で3000円、QR決済だと3000円を下回る高パフォーマンス。
早速ハムエッグ定食を注文。以後、夕食に生姜焼き定食、翌朝にモーニングセットを注文するのだが価格設定がかなりお手頃。21世紀初頭のデフレ最盛期を思い出させる。
施設内を支配するほのかなタバコの香り、強引さが否めないトイレのバナナの香り。
昭和感が漂う各階のピクトグラム。
「このフンインキ、学生時代合宿に使っていた施設にそっくりだ。」
OB・OGが寝るまで、現役生は決して宿舎のエレベーターを使うことが許されない。
小生はどこかあのバンカラが漂った部活のしきたりを回想しつつ、
あえて6Fサウナまで階段でゆっくり駆け上がった…
さて、19時ロウリュに参加。
驚いたのはサウナ紳士さんのマナーの良さだ。
一人でも上段に座ることができるよう、上段のサウナ紳士は自発的にスペースをつくり、
中段の方は熱波師さんの邪魔にならないよう、これまた立ち上がって上段さんへの心地よい熱波をアシストする。
「素晴らしい。ここに来て本当によかった。」
ロウリュ中に感極まり、全身に鳥肌が立つ。これはトトノイ確定への最短ルートを指す熱きシグナルなのである。
3回アウフグースをいただく。1回目はスロー再生しているかのような美しいフォーム
タオルが熱波を完全支配する、サウナのマタドールだ。
アロマは眠りの森。
ウェルビー栄方式で最後に残ったアロマをバケツごと放り込む小生好みなスタイル。
いざ水風呂へ。
「くぅあ〜〜(//∇//)!!!(心の声)」
キンキンセッティングかつ、小生好みの低水深。アビネル福岡の水風呂タイプにやや興奮。
椅子に座れば、トトノっていただろうが21時回を控えていた小生は一旦切り上げ
カプセルで休息をして、優雅に21時ロウリュに備える予定だった。
その時はまだ勤務先から着信があったことを知る由もなかった。(後編へ続く)
[ 東京都 ]
一言:【カラダに素直であれ。正直に体現してくれるさ。その結果とは…(サ旅関東編①)】
「23区住みなのに北欧っていうサウナ行ったことないの!?」
最近サウナにハマった会社の人に煽られる。少し鬱陶しい。
北欧ぐらい知っているさ。時間があれば行きたいさ……
「意外と遠くないですか。上野エリアって。」
…ほとんどが海外旅行に費やす連続休暇。小生は航空券サイトなど一切見向きもせず、
この期間を国内、しかも地元関東圏サウナを巡ることにした。
「台東区の寿湯ですね。」
SAUNA FES JAPAN2019で出逢ったゴリさんから教えてもらった銭湯。
ずらりと並ぶ自転車。懐かしい記憶が蘇る。こども文化センターという俗に言う
「小学生の溜まり場」前には
寿湯と同じような景色があった。
荘厳な外見。さぞかしゴリさんは伝統的施設をオススメしたんだなと推測した。
小生はゴリさんの最後に書かれていた文面を忘れていた。
「面白い銭湯です笑」
…………………………………
タイルがきゅきゅっ音がなるぐらい清潔感のある浴室。
今月初なので恒例になりつつある一礼をしてから入室。
上段にセット。近すぎる遠赤外線のサウナ。
遠赤外線式は離れているとヒーター熱を感じにくい弱点がある。
「ヒーター熱重視で最下段にするか、それとも総合面で最上段にするか」
サウナーのジレンマを生じさせる。
寿湯はそのジレンマを解決させた。
それは遠赤外線ヒーターをサイドに配置することで
「上段かつ間近でヒーター熱を感じる」ことができるのだ。
良質なヒーター熱を真っ正面から受けたい小生は体勢を左にシフト。10分×3セットしっかり味わうことができた。
そして水風呂へ。うん最高。
18℃ぐらいだがこれは気持ち良く外気浴するための仕様ではないか。
周辺に高い建物がある「おかげ」でビル風を急速に吹き込む最高の外気浴エリア。
カラダが悦んでいる。そうだよな、最近あまり外気浴してなかったもんな。
おそらく周辺の建物から外気浴している姿が見えてしまうのだろう。
しかし恥ずかしい気分にはならない。悦ぶカラダに余計な不安は必要ない。
気づけば、股間を隠していたタオルをアタマにゆっくり引っ掛けた。
そして見せつけるかのように心の奥でこのようにつぶやいていた。
「見よ、この悦ぶに舞う我がボディーを。見惚れてしまうだろ?」
確かにこの銭湯、面白い。[完]
[ 神奈川県 ]
サウナ:10分 × 7
水風呂:3分 × 7
休憩:10分 × 7
合計:7セット
一言:【入国ビザは「モノ好き」。ゲリラ休戦中のおふろの国で最新鋭兵器と真剣勝負】
「もうハッピーアワーを超えている!?」
店内には井上道場長が映るポスターが至るところに貼ってある。
「これこそ、ホントの聖地かもしれない。」
道場信者の小生、この施設からぷんぷんと漂う
「ハチャメチャ感」がなんともたまらない。
ある意味、この雰囲気を「ファンタジー」と表すのかもしれない。
入国時には昼ロウリュが終了、特に目立ったイベントもない。
逆にイベント盛りのこの施設で、全く落ち着いた中でサウナを楽しめる。
サ室入国。赤いフラグが視界に入る。
「熱波道 井上勝正」
見識がない人には驚愕してしまうだろう。
ただサウナ紳士はこう思う。
「ここから皇帝の歴史が歩みはじめたのだ」
SNS上で溢れかえる皇帝よりも、若干若かり姿が歴史の奥深さを物語る。
このサウナ、最も聖地感が強いと確信に変わった。
もうひとつのサ室には「自動ロウリュ」たるものが。
「ライトが点灯後3回水が落下します。」
時は訪れた。
予想していた「点灯」とは全く異なり、ライトのあかりがパッと灯る。ショーのはじまりだ。
上段でなぜか4回のサービス落水まで耐える。小生しかいないため、熱の逃げが全くない真剣勝負だ。
高熱が襲いかかる。
「じっと耐えるか、退散するか」
しきじの薬草サウナを思い出す。
急激な温度上昇に耐えられず、退散した時が久しぶりに生死の危機を感じた。退散時がキツイ。
モンモンと漂う高熱蒸気。さぁどうする?
「道場長なら拍手で送り出してくれるだろう。」
小生は決断した。水風呂へ向かった。
「あぁ、気持ちいい。」
そこから2時間弱イベントなしのおふろの国でサウナ→水風呂→外気浴をひたすら嗜む。
「最新鋭自動ロウリュ、すげぇわ。」
この一言に尽きる。
奇抜なイベントのゲリラ戦を展開し、充実すぎるソフトが目立つ一方、
小生はこの自動ロウリュなど配置するハード面にも注目して欲しいと願う。
「ゴットブレースッ!!」
井上道場長の姿を川崎の空に重ね、サ飯を貪るのであった。[完]
[ 長野県 ]
【サウナフェス体験記:文豪の一句が蘇る】
「フェス……?まぁ行ったことはあるよ。」
真っ赤なウソである。
この四半世紀、フェスという行事に縁のない暗い人生だった。
いつもそうだった。
「初体験……?まぁ20歳の夏かな。」
これも巧妙なウソだ。
……チェリーだったちょうど今から5年前。東南アジア諸国旅先にて、誤って「スケベマッサージ店」に入店。「special」たるものに初体験を終えた。
「こういう店あまり来ないのでうまくできなry……」
保険をかけるウソだ。
帰国してからもフェスどころか異性にも縁がない人生。
3年前に旅先で連れてもらった中洲にて日本での初体験を終えた。
小生の所有する経験は他人に比べて圧倒的に少ない。
しかし少ない代わりに、ひとつの経験が濃厚過ぎるのである。
そう、今回のサウナフェスを含めて。
「だから彼女が生きている限り、あなた限りに打ち明けられた秘密として全てを閉まっておいてください。」
(夏目漱石著「こころ」より一部抜粋)
………………………………
既にたくさんの参加者さんが詳しく投稿しているので、そちらを参考にいただければ。
小生が語りたいのは唯一、湖でのあの景色だけ。
TYLOでセルフロウリュ4連発。初雪のようにゆっくりと熱が降りそそぐ……
高熱と化して「hot gravity」が小生を包み込む。
そこから湖へ。岸に撮影者がいて、どうしてもそちらも向いてしまう。ただラストセットだった。
夕暮れのフィンランドビレッジ。
初めて岸に背を向け、景色を目の当たりにした。
そこに広がる自然の景色。
波打たず、真っ直ぐとつながる水面に浮かび上がるのはたったひとつのアタマだけ。
自然と一体化した瞬間だった。
雑音が抜け、静寂の瞬間だった。
我を見失った瞬間だった。
左右の草が風でせせらぐ。
低水温を求め、少し移動した時、ふと我に戻る。
「あぁ、あの刹那、忘れない。」
学生時代習っていた茶道の師にこう言われたのを思い出す。
「一期一会の精神にて茶碗に刮目せよ」
一期一会の精神、つまりカメラで写真を撮らずに、己の目で見た景色を脳に焼き付け印象づける。
これからの人生において反芻する景色になるだろう
「フェス?行ったことあるよ、サウナフェスにね。」
もう堂々と言える。人生四半世紀を過ぎた今日、まだまだこれからではないか。[完]
[ 岐阜県 ]
サウナ:8分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:2分 × 3
合計:3セット
一言:【大垣サウナ部 「なおと。サ活、大笑いしたってよ。」(サ旅静岡・名古屋編)】
名古屋から40分。金津園で有名な岐阜駅を車窓から眺めていると大垣駅に着く。
バスで移動。皆運賃を支払っていない。
「競輪みるなら無料ですよ。」
あれ、調べたバスは競輪の臨時送迎バスだったのか。
流石にと思い、1Rだけ楽しむ。AbemaTVで見た知識だけでなんとかなるものである。
競輪場から歩いて5分で到着。フロントで厚いホスピタリティ精神で迎えてくれる。ココロがほっとする。
浴場はいたってシンプル。これぞサウナ施設という感じだ。
さてサウナに入場。
「ここで○○するやついるんかよ、たまったもんじゃないよ〜(笑)」
小生のファーストインプレッションが常連客のおじさんの一言でかき消された。
「私だって今までこんなのあーしん。」
三角巾のおばあちゃんが答える。
詳細を常連さんが話してくれた。
なんかもう大笑い。
常連さん含め3人しか浴室にいなかったため、皆サウナで談笑。ココロがまたほっとする。
肝心のサウナは115℃を指す。下段でも十分すぎるセッティングである。
常連さんがバックブリーカースタイルで水風呂へ。小生も続いて入水。
程よく冷えていて、最高に気持ちいい。
しきじよりかは水温低めの地下水だろうか。水質がいいのが分かる。
それから常連さんと3セット完了。
競輪批評を交わして、水風呂で気持ちをリセットする。それが大垣サウナの長年の役割なのであろう。
地方の地元民に愛されるサウナ、大垣サウナ。
そんな施設にお邪魔することができ、施設の方・常連さんに優しくしてもらいココロにグッとくるものがあった。
「都会のサウナにそういう所はあるのか。」
目には見えない良さが大垣サウナには凝縮されている。
部活着のような館内着に着替える。
背面に「部」を加えて「大垣サウナ部」にして外で歩いてもそこらの中学生にしか見えないだろう。
もし小生が芸人で「サウナ芸人」の括りならば、真っ先に衣装は大垣サウナの館内着なのであろう。
そんな妄想をして休憩室でウトウト。
後ろの常連さんが使ったマッチ棒のいい香りで眠気を襲われる。
「都会のサウナにマッチ棒置いてるとこなんてない」
どこか懐かしい記憶が蘇り、大垣サウナ部員は深い眠りについた。[完]
[ 愛知県 ]
一言:【後編︰その時、「ウェルビアン」が生まれた(サ旅静岡・名古屋編)】
ジロリアン……それはラーメン二郎を愛する者を指す呼び名。
ウェルビーを愛する者を指す呼び名……
それを「ウェルビアン」と命名しよう。
そして小生弱冠25歳、「ウェルビアン」と化した。
そう、あの魅惑の水風呂によって……
…………………………
ロウリュが終わり、水風呂へ向かう。
掛水をする。気持ちいい。昼に味わったしきじの聖水とは全然タイプが違う冷たさ。
水風呂の浴槽に入る。
\( ///Д///)/イヤアアァァァァアアアァァァァアアア!!!!
これだ。カラダ全身の細胞が一気に目覚めるような感覚。
これぞ、ウェルビーの水風呂なんだ。
福岡店の強冷水と弱冷水の中間温度の絶妙なバランス。
「強引にでも、サウナー達をガンギマリさせようとするパワープレー系水風呂」こそが
小生の大好物なのであり、ウェルビーにはあるのである。
最近水質とかも気にするようになったけれど、
「パワープレーで一旦ガンギマリさせてサウナー達を黙らせるストロングスタイル系」
のウェルビー水風呂を愛してやまない。
水風呂の端に小さな凹があり、お尻を預ける。
なんと素晴らしいポジショニングなんだ。
脚を伸ばすとキンキンの冷たさが襲う。
冷凍サウナ室へ。これでもかと水風呂で冷却したのに、カラダから湯気が放たれる。
鼻から冷気を吸い、口から放つ……
その吐息に日々のストレスが含まれているかように身の心がだんだんと軽くなってゆく。
森のサウナ・ラップランドもあるが、今日は
この高温サウナ→水風呂→冷凍サウナ室
のローテーションだけでいい。
とりあえず今回はウェルビーの「キホン」を己のカラダに叩き込めたい。
最後にデッキチェアでフィニッシュ。
風呂上がりに、軽食とマッサージが小生のお決まりウェルビールーティン。
マッサージ担当の方に施術後寝ぼけたようにこう言葉を残した。
「最高です……ウェルビ…ァァン……」
施術師は「?」と愛想笑いをして、小生は烏龍茶1杯無料券を受け取った。[完]
[ 愛知県 ]
サウナ:10分 × 3
水風呂:1分 × 3
休憩:10分 × 3
合計:3セット
一言:【その時、「ウェルビアン」が生まれた(サ旅静岡・名古屋編)】
見事静岡しきじからロスなく高速バスへ名古屋に向かることができた。
「ノープラン旅なのにテンポがいい。」
調子に乗った小生は、無意識に「ウェルビー栄」の宿泊予約画面をタップする。
これまで福岡店ではなかなか当日予約できなかったが、連休明けであろうかすんなり予約完了。
高まる高揚感と共に、時差トトノイ発生……目を覚ます高速バスは栄に到着していた。
18:00 ウェルビー栄到着。
味仙に立ち寄り「台湾ラーメン&大蒜炒飯」でニンニク注入。
白モツガーリック丼からといい、ニンニク大好き野郎にとって幸せこの上ない。
ゆっくりと消化を促し、3時間をレストルームで過ごす。
21:50 小生は腰を上げ、浴場へ向かう。満を持して浴場に足を運んだ。
ピンクのサウナパンツをまとい高温サウナのトビラを開く。いざ!
「おう、2重トビラか……広い。」
軽い焦らしを味わう。改めていざ!
完璧な防熱トビラ、そして中央に待ち受けるラスボス、サウナストーンに小生は古きRPGの主人公になった気分を味わう。
左右どちらにも広い席があり、一瞬「幸福の戸惑い」を生じさせる。
ウェルビーの温度はそこまで強烈ではない。ストレスなく心地よい汗がかけるセッティングを楽しめるように考えられている。
そしてロウリュが始まった。
「美しい。」
サウナストーンの奥側から綺麗に1列ずつアロマをかけてゆく。
かと思えば、後半残ったアロマを豪快に放り込むから見ていて大変心地がいい。
「美しい。(2回目)」
熱波師のフォーム。
カラダの胴体とヒラりと舞うタオルの角度が丁度120度になるその瞬間、
タオルがなびき、乾いたな音色を奏でる。
永遠に見ていたいが、福岡にはなかった背中熱波によって視界から外れる。
「いつ振り返ればいいんだろう……」
ウェルビー初心者あるあるの戸惑いが。
チラ見で周囲を確認した時、
熱波師は相変わらず美しいフォームで風を「贈」っていた。
「熱波師が創り出す独特の世界観を演出するところがウェルビーだなぁ。」
その後のことでした。
小生が「ウェルビアン」であると自覚したのは……
(水風呂の後編へ続く)
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