2019.05.06 登録
[ 東京都 ]
サウナ:15分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット
一言:「サ活人生、史上最強熱波はスローアッパーの扇ぎを添えて」
※前回のレビュー
https://sauna-ikitai.com/saunners/1884/posts/51942
「少し...やりすぎましたかね。」
熱波師は優しくサウナーに語りかける。その思いやりの一方で
①サウナストーンに5セットもアロマをかけ続ける
②あまりの熱さで途中退室が続出するも、扉が閉じるまで、アロマを決してかけない。
この熱波師、サウナを知っている。
特に②はサウナーとの駆け引きをまるで楽しんでいるようだ。
「少し...やりすぎましたかね。」
いいえ、小生はおかわりタイムまで耐えた。
......確かに、耳が燃え溶けるような熱さというものはウェルビー福岡・スカイスパを超える。上段サウナーがその熱波をくらった時、本能的に姿勢をかがめる様子も伺えた。
ただその瞬間にこそ、自分の真価が問われているよう気がする。
小生は大きく胸を張り、両腕を天井に向けた。手の甲が火傷するような感覚だ。
限界の境地だ。このままだと燃えてしまうのではないかと。
熱波師は既にアロマを柄杓に蓄え、サウナーが退出した扉が閉まるのを鋭い目つきで見計らっている。獲物を定めた目だ。
ロックオンされた。もうダメなのか。
そして閉じた扉の音を合図に、最終セットが始まる。
.........
なぜ5回以上かけているのにあれほどストーンから猛烈な蒸発音が起こるのだろうか。
来る。熱波が来る。怖い。
その時だった。熱波師はうちわをバックハンドで持ち直し、
まるでテニス選手のバックハンドをスロー再生の如く優しく熱波を送った。
天井から直下で襲いかける熱波に
耳がやられ、肩がやられ、手がやられ、
思わずタオルを無造作に身体に押し当てるのであった。本能的行為だ。
これまで正面から受ける熱波には免疫があった小生だが、
スローアッパーで放たれる熱波はサ室の天井を屈折して、これまで蓄積された熱と同時にサウナーを襲う。
こんな経験は初めてだ。しばらく放心状態でこれ以上は語れない。
「少しやりすぎましたかね。」
その熱波師の顔はどこか満足気な笑みをしてるかのように見えた。~完~
[ 東京都 ]
サウナ:12分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット
一言:「This is Tokyo、ハイレベルなサウナとの出会い」
「...つまりトトノイは炭酸風呂に入った方がと確率は上がります。」
熱波師からのロウリュスタート前にかけられる一言。
昨今のサウナブームでもその恩恵をよそ見して、あえて今まで通りサウナーにサービスしていたこれまでのサウナと何かが違う。
そして主は語りかける。
「ロウリュはフィンランド発祥、しかし熱波を送るという行為は入っておらず、その行為をアウフグースとドイツ発祥です。」
正誤問題の解説をするかのように「押さえるポイント」を分かりやすく説いてくれる。
ゆずの香りが漂う、上品なアロマ。熱波も3セット頂く。最後の熱波を強くしてくれるからサウナーも充実感が上がる。
休憩中、「サ道」がテレ東系列で放送開始のポスターを見た。ここは首都、東京。
水風呂も浅くも深くもない絶妙な水深かつ水温。氷も完備しており、施設も清潔だ。
「完成したハイレベルサウナ」
派手さはない。一つ一つのクオリティーが高い、錦糸町という場所が良くも悪くもその驚きを助長させる。
だが、なにか錦糸町らしくない。
夕暮れの週末、明日からの仕事の憂鬱さを影に錦糸町の夜へかけ出すのであった。
[ 東京都 ]
サウナ:13分 × 3
水風呂:3分 × 3
休憩:5分 × 3
合計:3セット
一言:「サウナトランスでタイムリップ」
休憩中、久しぶりのサウナトランスが到来。
視線がグルグル回っていく。
あぁ、男湯女湯の壁が吹抜けだ。
女湯から楽しい声がする。。
あぁ、視線グルグルからカラダがグルグル回っていくようになる。
あぁ、女湯からの声。如何わしいこと思い浮かべる余裕などない。
サウナトランスによる「意識グルグル」から小生はタイムスリップをした。
あぁ、あれは小学生時代の修学旅行だった。
しおりに書かれた「19:15大浴場」の文字に従い、浴場にむかう。
真っ白に立ち込めた湯気で前が見えないが、友達が冷水をかけあって騒いでいる。
突然その時はやってきた。
「ええー、○○ちゃん、そんなに大きいのぉ?!!」
冷水をかけあっていた野郎の手がとまる。
男湯に緊張の空気が走る。
「ナニガオオキイノダロウカ?」
視線を上に見上げれば、なんと女湯男湯の壁は吹抜け。声は筒抜け、大量の白い湯気が女湯から男湯にやってくる。
「ナニガオオキイノダロウカ?」
答えも出せない、そして何もリアクションできない小生はもどかしさを覚えた。
気づけばシャワーヘッドを筒抜けている壁に向け冷水を発射していた。
それ以降のことはよく思い出せない。
「ええー、○○ちゃん、そんなに大きいのぉ?!!」
この声の反響と共にに、サウナトランスから現在、駒の湯に回帰する。
あれから15年、その答えは分かるような気がする。いや分かる。
その答えを伝えるかのように男湯の白い湯気が優しく女湯へ向かっていくのだった。
移行前のレビューはこちら↓
(プロフィールリンクあります)
https://sauna-ikitai.com/saunners/1884
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