つむぐ

すごくぽかぽかする。おじいちゃんから子供たちまでみんな笑顔で賑やかな憩いの場。熱々ではないのに長く浸かるとかなりしっかり温まる琥珀色の塩化物強塩温泉が名物の素敵なスーパー銭湯、天然戸田温泉彩香の湯。二回目の訪問。出てから結構経つのに、まだぽっぽする。

戸田公園駅前からシャトルバスで8分。到着するとあたたかな雰囲気で、大きな実家のような安心感。仕事を終えて、厚い雲に覆われ心も晴れない15時過ぎ。よれよれしたままふらふら脱衣所に吸い込まれる。

脱衣所の冷水機がキンキンでぶっ生き返り、体を洗い始めから露天の源泉風呂へ。いつまでも入れる穏やかな温度。走り回る兄妹が楽しそうで仲良さそうで、自分もあんなふうに兄妹で仲良くしてたことあったかななんて、思い出せることがなくて少し切なくなったりして。うん。サウナに行こう。

ちなみに源泉を超えた生源泉湯という、より濃厚でありのままの天然温泉の窯状の湯船があって、熱くないからぼーっと入ってしまうけど、これがかなりの力を持っていて、とても温まる。そして、壺湯に寝湯に、内湯には温泉の炭酸泉、ジェット。

#サウナ
切なさを胸に入室。二枚扉で熱が逃げないからか、どっしり熱くてムラがない。温泉だけでなくサウナもパワフル。前方と後方で座るところが分かれた独特の作り。灯りは暗めでなんか年季というか貫禄のあるサ室。すごい、ほぼ満席！かろうじて前方のガス遠赤外線ストーブの前のベンチが空いてたので座る。最前最下段だけどしっかり熱いなぁ。後方振り返ると傾斜強めな三段にびっしりの漢達で迫力がある。

と思ってたら、スタッフさんが三人、熱したストーンと団扇とともに入ってきた！？えっ、ロウリュ！？ノーマークだった。なるほどびっしりなわけだ。一セット目でまさかの。受けねば。説明の最中まさに目の前でじゃんじゃんアロマ水が投入されていく。スリムダイエット的な。意地だけで最後までやりきり、いきなり灰になってしまった。

露天の奥には薬蒸湯も。漢方スチームと白湯の部屋。

#水風呂
広々たっぷり備長炭の壁を流れ落ちてくる水。水温計は表示が壊れてるけど、たぶん17度。このたっぷり広い冷たい水風呂があってくれるのはかなり心強い。

#休憩スペース
露天で緑の椅子とベンチがたっぷりあるし休みやすい。仲良い親子を見ながらリラックスしつつ、広い空に昇ってゆく意識。ここの露天、あったかくて好きだなぁ。寝湯で爆睡してる父ちゃんの股間に、植物に水をやるように水をかけ続けてる子がいて、なんだか心が軽くなった。

あと、内湯には大好きな腰掛湯も。休憩なのに心臓がバクバクする。

サ飯は油淋鶏定食。美味しかった。

おさえきれないこの気持ち今涙ぐみそうさ。こんなに侘しい気持ちになる、じれったいお前の愛にうざったいほどPure My Heartな銭湯。石神井公園徒歩3分の好立地、友の湯さん。

こんな書き出しだけど、来れてよかった。趣深い歴史を感じる脱衣所の渋い床板に壁に格天井。浴場は広くて天井も美しく高い、小さいけどいろんな富士山の青いタイル絵も壁のタイルもすみれか何かの紫の花がほのかなかわいさであたたかい。

そして井戸水を薪で沸かしているらしいお湯は、ほどよく熱めでまろやかで、だけどさっぱりしたいいお湯。そして幸運なことに、銭湯の日だから乾燥ラベンダー袋も浮いてて、それがまたいい香りで。やさしくいいお湯で芯からあったまる。ちなみに、サウナも水風呂もよかった。

でも、まずやってるのかわからない入口。看板の電気が消えてる。今まさに閉めようとしてるのではないかとびくびく。古い芳ばしい待合ソファ。たまたまだろうけどフロントに人がいない。呼んでも返事がない。途方に暮れているとよたよた元気のないおかあさん。暗い。サウナと告げるとぶつぶつぼそぼそ黄色のフェイスタオル。

脱衣所も味わい深い、けど暗い。切り詰めてるんだな。で、皆さんのサ活の通り機械をいじり始めた。ぼそぼそ言ってたのはこれのことか。

#サウナ
おぉ、古く渋く芳ばしい。ボロめな床板に乾ききったサウナマットも乱れてる。スイッチ入れたてでぬるいかと思ったらそんなことはなくて、すでにいい熱さ。ガス遠赤外線。散らかった小さな砂時計が三つ。たぶん三分のと五分のと。初め86度だったのにどんどん上がる。二セット目は100度。三セット目は92度に。かなりいい。

#水風呂
こ、これは、入っていいのか？と思う仮死状態の、動きゼロのボロめな水風呂。エイッと入るとまさかのいい冷たさ。水温計は15度だけど18度くらい。しかも綺麗じゃなさそうなのに入ると澄んでて気持ちいい。蛇口ひねって減った分足した。

#休憩スペース
洗面椅子で誰もいない広い浴場を眺め過ごす。

もらった黄色いタオルで顔拭いたらワキガ臭がすごくて、脱衣所に自分の持参タオル取りに行って、黄色いタオルロッカーにしまってたのをみられてたのか、出たときにズルしてる人に思われるから黄色いタオル持って入れとおとうさんに怒られた。わかるけどさ。このタオルワキガの臭いすごいよ！と言っても耳が遠くて聞こえてない。ラベンダーめちゃ気持ちよかったよ！と大声で言ってもほぼ無反応。すれ違いの純情。

耳が遠くて元気のないお年寄りのご夫婦の銭湯。今日見た銭湯フォーラムに出てこられた活気ある人気銭湯とのギャップに、刹那さを消せやしない。

ミーハーだったりにわかだったりじゃない濃ゆい東京サウナーの皆さんにとってのど真ん中のサウナ。と、勝手にそんな印象を持ち畏れ多く思ってた。派手に振る舞うことのない、なのにコアなファンが静かに集い愛するいぶし銀なイメージ。稲荷町はサウナホテルニュー大泉。

冷たい雨が降る金曜日、溜まった疲れ、シンプルにストイックに熱いいいサウナに入りたかった。外気浴はいらない。華やかさもいらないし温泉でのんびりでもない。無心にサウナがしたかった。

稲荷町はあまりご縁がなかったけれど、3番出口を出て左前方を見上げたらそこに。スタッフさん明るくハキハキ。一階に渋めなロッカールーム。落ち着く。館内着を着て二階、棚に一式入れて浴室へ。前を通る度にボディケアのスタッフさんが挨拶してくれる。

年季の入った浴室はシンプルでコンパクトで湯船は二つ。どばぁーっとバイブラで埋め尽くされた41度程度のお湯。そしてそれより広い水風呂。作りが不思議で、入るとこが高かったり円形だったり柱があったり段があったり浅かったりで、狭くないのに足伸ばしにくい。お風呂には入ってるおじちゃんを踏まないように。寒かったからなおのことしみるなぁ。ありがたい。ほぁ。あと、冷シャンプーも洗顔フォームもある。

#サウナ
ドライとスチームの二部屋。まずはドライから。なにこれ。とってもいい。もっと暗めで渋い香りすると思ってたし、まとわりつく熱さを想像してたけど違う。年季は入ってるけど、明るめで爽やかさすら感じる。そしていい熱さ。86度表示だったけど、スキッと澄んだ、しっかりな熱さ。備長炭が脱臭してくれてるのかな。十勝岳の石のサウナストーブ。

16時のロウリュ。雑ロウリュと書かれていたのを思い出しつつ、初めは丁寧に水をかけておられてそうでもないじゃんと思ってビート板で煽がれ、気持ちいいなぁ、と思ってたら、二巡目で一回だけ柄杓でかけたらもう残りの水バシャー！で、ぐぉぎゃぁぁー！あおがれると指と耳痛い！かなり強いお洒落ではない香りもパンチが！十勝岳噴火か！たまらんかった。

スチームははじめぬるいなぁと思ったけど、もくもくが出てきたら周り何にも見えなくなるほど。

#水風呂
いい冷たさ。17度。柱があって入りにくいけど浅くてのぺーっと横たわりしっかり冷やせる。幸せ。入るとこが高いから、足の悪いおじいちゃんが出られなくなってたから両手を貸した。手すりつけてほしい。

#休憩スペース
水風呂の前に椅子二脚。そこからはTVも観れる。でも個人的には洗い場の奥、少し開いた窓からのうっすらな風を感じながらの洗面椅子が、一番ふわふわできた。

サ飯は稲荷屋のワンタンメン。しみる。

こんな銭湯が家のそばにあって、毎日通えるとしたら、もしかしたらそれは一番幸せなことかもしれないと思った。パパとママとちっちゃな娘さん、やさしいご一家の営まれるやさしい銭湯。曙橋、大星湯さん。

小雨降る夜の路地に光る看板にはゆっポくんとゆげじぃがいてかわいい。AEDやボランティア的な掲示が目立つ。調べると街の救急や防災の拠点としての銭湯としてコミュニティをとても大切にされていることを知った。温かいご主人が迎えてくれるや、女の子がご機嫌にばたばたと、男湯の脱衣所やフロントを走り回ってにこにこ楽しそうにはしゃいでる。肩の力が抜けてホッと癒される。明るい脱衣所も安らぐ。

浴室はコンパクトでも、洋々と広がる海原に大きく浮かぶヨット。色使いにほのかに明るい元気をもらえるモザイクタイル絵。清潔感のある浴室。カランのお湯はやさしめな温度。シャンプー類有。しかも一つだけ冷シャンプーも。

湯船は40度くらいの長く浸かれる温かさ。やさしく軽やかな井戸水が心地よい。静かな部分とジェットの部分と、低く隔たられていつつ同じお湯の流れる電気風呂と。なみなみ流れるお湯を眺めながら、人の少ない静かな時間に身も心も委ねる。脱衣所からはやはり娘さんの楽しそうな声。

途中でご主人が娘さんを連れて浴室へ。フロントは奥さんにバトンタッチしてお風呂タイムのよう。こうして毎日一緒にお風呂してるのかな。パパのこと大好きなんだな。

#サウナ
明るく綺麗で浴室を向いた窓もあって開放的。正直刺激はなく、かなり穏やかでやさしい熱さの86度表示。バチバチを求める方にはかなり物足りないかと。でも音楽もTVもなく、静かにストーブの音や通気口の音、浴室の水の音だけを感じながら、砂時計の砂の落ちるのをじっと見て、膝のタオルに落ちる汗をじっと見て過ごす時間が宿す心の静寂は、一つのととのいの形だと思う。ご主人はサウナマットを替えるときも丁寧でやさしい。

#水風呂
深い。穏やかなバイブラのきいた水風呂もやはりまた刺激はなく、穏やかでやさしい。23度。お年寄りも子どもも安心して入れるのではないかと。人が少ないので、ながーく浸かれた。奥に頭を乗せて、手前の一段目に足を乗せて浮くようにして。

#休憩スペース
浴室内で人のいないところに洗面椅子を置いて。ヨットの絵を見ながら心まっさらに浮かぶような感覚で。ご主人と娘さんの幸せそうな会話を、聞くというよりも、心地よく浴びながら。

最後は冷シャンプーでひゃーっ！奥さんもやさしい。ありがたい。刺激やドラマはなくても、静かなやさしさに包まれ、ヨットの鮮やかさと冷シャンプーにほのかな喜びを感じて過ごせる毎日は、私の憧れだ。

問答無用なバチバチストロングな熱に往復で引っ叩かれたい。ガラスの三十代も、終わりに差し掛かれば迫りくる不惑のマインドセット。不惑になれるのではない。不惑にならねば立ち行かないから不惑になるのだ。強制再起動サウナ、上野ステーションホステルオリエンタル、1。知ったようなことを書いておきながら1回目の1。

少しヤケになってるくらいのときの方が上野はハマる。賑やかさと雑の極み上野も、心なしか静か。だからかオリエンタルのケバケバしい看板がなおさら眩しく、虫のように吸い寄せられる。吸い込まれたすぐ半分外みたいなとこにフロント。入る前からそこに館内着がはだけて髪の毛の散らかったガリガリの上野の妖怪、いや、お爺様がよれよれしてるのが見える。フェイスタオル2枚もらい90分800円で突入。エレベーターを降りると思ったより綺麗。鍵のない靴箱。正直1は相当ボロいんじゃないかと思ってたけど違った。浴場前の棚もどこでも入れてよし。鍵なし。

浴場もやはり思ったより綺麗。これぞオリエンタルな無闇矢鱈な歌舞伎絵や竹。暗めでコンパクト。あ、天照ラジウム温泉。41.8度。好きやわぁ。あぁ。そしてまたこれぞオリエンタルなボタンで豪快ジェット&バイブラ。音楽ユニット組むときはジェット&バイブラにしよう。

#サウナ
これぞオリエンタルな濃厚レモン水をきゅっと飲んでビート板持っていざ。おぁぁ、がごんと熱い。アイムハードにボイルデッド。104度。よく見るシャープでスマートなikiじゃない。歴戦の猛者感のあるiki。サウナ室も叩き上げられてきたストイックな味わい。みんな自分との戦いしてるって感じだ。TV有。こんだけ熱いとTVはむしろ大事。

#水風呂
ゆったりたっぷり期待に応える絶妙な冷たさ。16.7度。あっつあつの体を水質云々無関係にがしっと冷やす。

#休憩スペース
椅子が三脚。こんなにぐわんぐわんになって鼓動ばこんばこんになったのは久しぶりだ。10分休んでやっとストンとなった。湯船のジェット&バイブラの音に包まれぐらぐらしてぼーっとしてるときに、ジェット&バイブラが止まった瞬間急に訪れる静寂で意識もふっと飛ぶ。あの瞬間が好きだ。心に沸き立ってたものがすーっと鎮まる。

3セット終えて大休憩のつもりで椅子に座ると、ずっと見えない（私には）誰かに向かって、立って身振り手振り喋り続けるおじちゃんの声が静寂故になお響く。ほとんど聞き取れなかったけれど、時折その誰かを励ます言葉も。最後湯船に浸かりながら、自分に見えているものすら疑わしいのになぜこのおじちゃんの見えているものを疑うのかと思った。ふわふわに上野の風を感じながら向かったサ飯。チラナイサクラ。

予約制の北欧。サウナにはまり始めておられた方をお連れして。サイトからの予約は入力項目も少なく簡単で便利。

たしかにサ室が満室の時もあったけれど、皆さんTHEサウナーな感じで、セルフロウリュのとき一声かける以外は話すこともなく、静寂の中で北欧での三時間を過ごしました。

やはり北欧はすごいなぁ。骨太にごっつく熱くて湿度もあってびっしりの汗、ヴィヒタの香りも含めてほんとにいいサウナだなぁと荒んだ心に芳醇な潤いが満ちる。

13度のキンキンの、熱し足りないと手足が痛くなる水風呂。この水風呂を思うとサウナで妥協なく熱しないわけにいかない。そんな面も含めてなんて絶妙で完璧なバランスなのか。

そして上野の街中のたまたま高いところの外気浴、のはずなのに、必ず最高のやさしい風がそよぐ。周りのビルなのか、上の屋根なのか、外気浴の奥深さと神秘がいつもここにある。

もったいないからと4セットして、食堂にいくとガラガラ。北欧カレーはやはり超美味しい。ぬるかったけど。

今度のレディースデー、我が家のおかみさんも行けたらいいな。

当たり前のことがありがたい。なんだか今日はいつも以上にそんなふわふわ感に包まれた銭湯サウナだったなぁ。深夜の中野、商店街のど真ん中にある中野寿湯温泉。お久しぶりの二回目。

◆嬉しかったこととかリスト

老若朗らかに賑やか

カランのお湯が熱め
ツヤツヤやわらか温泉

サウナの香りが随分渋く芳ばしい
居心地いいのに大粒の汗びっしり
年老いたストーブが悲鳴を上げてまで熱してくれる

息耐えて静かになる瞬間感じる静寂のありがたさ

と見せかけて実は流れてたピアノBGMが不意をついて胸にしみる

水風呂のタイミングが完璧だった

水風呂が少し不透明だけどなぜか汚さは感じず
水温計より低く感じて気持ちいい

洗面椅子で休んでたらうしろからシャワーがかかってきて、かかってんぞ！と思った瞬間感じたそのお湯の温もりに、うふんあはん、と昇天しかけた

入るときお疲れだった女将さんにと自販機で買ったピーチネクター渡そうと出たら旦那さんに変わってて私そびれた

ピーチネクター大好きな我が家のおかみさんにあげようと飲まずに持って帰った

25時過ぎでもやってるはずの目当ての油そばをサ飯で食べる前提で選んだ銭湯だったのに、24時閉店に変わってて時計見たら24時だった

その隣の隣にじーっとこちらを見て、きたらいいんじゃない？と言ってくる野方ホープ

こってり背脂に注入する生にんにく

ありがたや

9月もサウナを、お風呂を、ありがとう🍀

景色のいい施設なんだろうな、くらいの感覚で向かったら、まさかそこは北欧の中の喜楽里。こんなに豊かな時間になるなんて。飯能駅北口からバスで20分。最寄りのバス停の宮沢湖温泉ではなく、一つ前のメッツァで下車。宮沢湖温泉喜楽里別邸。

飯能にムーミンのテーマパークがあるのは知っていたけれど、ピンときてなかったし、それがこのメッツァの中にあることすら知らなかった。メッツァは飯能の自然の中に作られた北欧。奥のムーミンのところは有料で今日は入らなかったけれど、その前のエリアでも、森に湖に奥に見えるムーミンの建物に、とても自然な美しい北欧の空気と時間が流れてる。驚いた。コーヒー（スタバ有）片手にずっと景色を眺めていられる。

すでに心がととのうのを感じつつ、メッツァ入口に見つけた喜楽里への森の小道を上るとすぐ現れる和風な建物。北欧の景色を邪魔せずひっそり。北欧感はないが大人の隠れ家的な落ち着き。

浴場へ入ると、スンッ。こんなに静かなスーパー銭湯、案外ない。広い窓からの明かりだけのような落ち着いた内湯には白湯と炭酸泉。窓に見える緑いっぱいの露天に惹きこまれる。真っ青な空に真っ白な雲、木々に囲まれ、合間から山並みが見える。まだ蝉が、そしてこおろぎも鳴いてる。予期せず立っていた夏と秋の境。

温泉は透明で、キュキュッとした潤いを閉じ込めたような水質で気持ちいい。湯楽の里グループの露天特有の、景色にギリギリまで迫り浸かれる湯船の作り。やっぱり届きそうな景色に手を伸ばしたくなる。

#サウナ
まずは展望サウナへ。二重扉もあり中はしっかり熱い。大きめなガス遠赤外線ストーブ。88度。全身にムラなく覆うような骨太な熱。ログハウス的な壁はやさしく居心地の良さを作ってくれてる。展望というほどではないけれど、木々の緑が揺れる窓の景色は嬉しい。扉の前にビート板。TV有。

塩サウナは68度。かなりマイルドでじっくり塩を汗に。説明のとおり、その後塩を流して湯船であったまってから冷やした。えげつなく肌がすべすべ。

#水風呂
常になみなみを維持された静かな水風呂。あぁ、無理のないいい冷たさだ。水温計はよく見えないけど、たぶん18度。水風呂は一度も混まなかった。

#休憩スペース
素晴らしい外気浴。露天にはデッキチェアが5つも。ベンチ、そして寝湯も。夕方過ぎて若い人達が喋り始めたけど、自然いっぱいの静寂はすんなり心にしみ込んだ。

素晴らしいのは展望休憩スペース。飯能の北欧を一望できる。広くて綺麗でハンモックなど充実。最後にもう一度と夕暮れ時のメッツァへ。夜が落ちる前の濡れた森の匂い。虫の声。幸せ。18時閉園なんてもったいない。

我が家のおかみさんが特に愛する銭湯二つのうちの一つ、沼袋の一の湯さん。こちらに行く日は朝起きてから行って帰ってきて夜寝るまでにこにこしてる。そして知れば知るほど銭湯ファンに愛されるところだとびしびし伝わってきた。

沼袋駅北口から徒歩数分、飲み屋街に入った途端もう見えたどんと一の湯の文字。おや、思ったより大きく存在感のあるビル型銭湯。番台銭湯と聞いてたからか勝手にこじんまり古めな木造をイメージしてた。ロゴも暖簾もかわいくて洒落てる。そしてルンバに犬の人形が乗って靴箱エリア掃除してる！

早速男湯側の扉から入ると番台にはかの噂の女将さん。きちっときりっとされていてすでに心強い。いくらかキャッシュレス可。470円。そのまま脱衣所だけど、広い！清潔感と開放感。真ん中には箱庭みたいな、ロッカーも大きいし縦長ロッカーもたくさん。漫画も。あれ？喫煙部屋まで！

いざと浴場へ入るとコンパクトだけど明るくて開放的で思いっきり安らぐ。富士に向かって飛ぶ三羽の鶴の立派なタイル絵。高い天井は白。薬湯の香り。今日は健美湯の日。シャンプー類有。カランのお湯は熱めの軟水。何度もかぶりつづけて放心。心身ひたひたに潤い。カランも洗面椅子も通常の高さのと高めの高さのとがあって配慮がさりげない。

まずはミクロバイブラのお風呂から。おそらく42度ないい熱さ。ぶわぁっとわさわさ、こりゃマクロバイブラやないか！と思ったとか思わなかったとか。気持ちいい。もうやり遂げた感ある。ジェット二種を経て、やっと空いたホットバス。ボタン。押すと熱い湯が出ると書いてある。どんだけ熱いのが出てくるのかと緊張しつつ押す。ん？えい。えい。はて。あ、じわじわ水面から熱さが。熱めで軟水ないいお湯のよさをじっくり味わえる。露天も岩風呂で灯篭の小庭感、藁葺きな屋根もいい雰囲気。熱さはやさしめ。ペアの若者たちが真面目に話し込む場になってたのでささっと。

#サウナ
無料とはいえミストサウナしかない。水風呂ない。となるとサウナ好きな方のなかには選択肢から外す方もいると思う。でもここはただ霧雨が降るミストサウナではなくて、スチームもばこんばこんにもくもくで奥が見えないほど。頭から足元まで骨太パワフルに熱がくる。降り注ぐミストもムラがない。素敵。

#水風呂
なし。ミストサウナとは思えぬ茹でだこ状態で駆け込んだシャワー、特に右側の固定の水はキンキンに冷たくて最高だ。

#休憩スペース
露天でいくつか座れるところが。

女将さんのおやすみなさいに癒され、サ飯は歩くこと10分。無鉄砲。美味い。豚豚しい香りを纏い、雨上がりの夜風と余韻に包まれ練馬まで30分歩いて帰るのだった。

雨降る土曜昼過ぎの歌舞伎町、淀んだ空気、重い空、ぼやけた街並み、気怠く歩く人々、その景色に溶け込む新宿区役所前カプセルホテル。文字通り区役所通りに入ればすぐ見つかる看板。

新宿での仕事の合間に空いた二時間、シャキッと後半の仕事に向かいたくてやってきた。なんだか疲れて気持ちも淀む自分をまず癒してくれたのは、フロントで迎えてくださった明るく優しく親切で素敵な笑顔のインド系と思しき女性スタッフさん。モノクロをカラフルな世界に変えるような風が吹く。

サウナのみの人は脱衣所入ってすぐ手前の海の絵の描かれたロッカー。浴場手前の棚にバスタオルを入れ、扉を開けると長い時間と昭和から時代を刻んだであろう白い宮殿。ヴィーナスたちが見守る泉。明るくもないけど暗くもない。もはや透明感の欠けた窓から外に見える木となんでもない家やビル。古いけど味がある。先客は三人。賑やかだったけど、自分がいるところでは静かにしてくださった。お若いのに紳士な方々。感謝。

初めは二つある湯船が両方ぬるくて38度。なのでバイブラの方に入ってたら不感温湯ばりにいつまでも入れる。ぼこぼこなバイブラで浮いてみたりした。ちなみに、帰る前にぬるいと思って静かな湯船に入ったら熱くなってた。水温計45度だけど体感42度くらいに。

#サウナ
サウナの前にあるバスタオルをつかみ入室。年季の入った、木の壁の味わい深いいいサウナ。照明も暖かくて落ち着く。TVも消えてて静か。あ、でも帰り際スタッフさんがつけてたからたまたまだったのかな。ガス遠赤外線ストーブ、からの熱を使ってストーンを熱することができるようになっていて、セルフロウリュができる。なるほど。香りはミント。1セット目は95度、でも3セット目は100度にまで上がってた。一人きりのときは3かけしちゃった。先客の皆さんもサウナハットをかぶり、私が入ると一言も発さず静かに過ごしておられた。サウナーさん方に感謝。

#水風呂
蛇口からかけ流しオーバーフローのたっぷりな水風呂。20度くらい。水は嫌な匂いもなく、軟らかくてまろやかで優しい。井戸水なのかしら。全身で浸かると壺湯かのようにわしゃーってあふれる音。15時までいられたら氷投入だったのかも。

#休憩スペース
浴場のサウナ側に椅子が三脚。ここが地味にとてもよかった。さりげに開けておいてくださった窓から入る絶妙な風。そよよ。さらら。やさしく撫でるような。椅子を流すシャワーも便利な位置に。

時間はなかったけど館内着を着て上の階へ。ラウンジはコワーキングぽくて仕事しやすそう。いいなぁ。帰りも素敵なスタッフさんの明るい声に元気をいただき、足取り軽くいざ！次の仕事へ出発！

日々の生活の中で不安定に大切な何かを見失い迷走し疲弊する自分、誰かに「いいんだよ」と静かに認めてもらえたら。落合南長崎から徒歩10分。小雨降る夜哲学堂銭湯、栄湯さんへ。今日はカントかソクラテスか。あのお方に会えるのか。前回は迷いながらで遠く感じたのに、この道を通ればこんなに楽なのか。赤い電車の道。

男湯女湯週替わり。今日がどちらかは敢えて事前に調べなかった。綺麗。入るやお香がとても安らぐ。白と光と直線と曲線と、空間と造形を中心に据えたデザインの銭湯。基本的に絵を使っていない。あの部屋以外は。

お目通しが叶った。今日の男湯はカントの湯、つまり「釈迦サウナ」のある方だった。嬉しさと少しの緊張とを胸に暖簾をくぐる。人が少ない。広々綺麗で明るい脱衣所、ロッカーも大きめ。

真っ白で綺麗な浴場、女湯との仕切りの壁の上には青、逆側の釈迦サウナの上には黄。鮮やかなLEDが美しい。カランのお湯はやさしい。温度だけじゃない。軟水。シャワーは不思議な広がり、固定でも全身を流せるようにしてるのかな。水圧強いのが好きな方は好まないかも。ゆっぽくんシャンプー類有。

そうだ。栄湯さんの大きな魅力、思い出した。この高温風呂だ。最近あつ湯に出会えてなかったのもあり、たまらなく嬉しかった。水温計は42度だけど、おそらく44度。これやこれやと顔が緩む。足を入れるとじんじんにしびれるこの熱さ。そして軟水で肌触りがよくてほんと気持ちいい。恍惚。体に馴染んで出たくなくなる。中温風呂は40度程度で誰しもにやさしい。ジェットにバイブラに。その後静寂をブチ破る大騒ぎの学生5人組が現れる。

#サウナ
ほとんど貸切。夢のような時間。天井の極彩色のお釈迦様が一対一で向き合ってくださる。五分の砂時計があっという間。思いを巡らせながらも久しぶりに集中している自分を感じる。90度のガス遠赤外線、汗もしっかり。お釈迦様の青い目と赤い目に何を見られているんだろう。宇宙を纏うかのような姿をずっと眺めてた。浴場に向いた窓に映る大はしゃぎの学生たちも、別の世界から見える光景のよう。

#水風呂
23度表示だけれど強めなバイブラのおかげか20度くらいに感じる。今日の自分には物足りなさもなく冷たい。3セット目では学生5人が水風呂を埋め尽くして騒いでいて、たぶん自分が仁王の顔になってた。気付いて出てくれた。サウナ後の放心状態で水風呂から眺める青い光は、とても落ち着く。

#休憩スペース
あまり座ってほしくない場所なのかもだけれど足つぼに効き過ぎそうな石の敷かれた先の業務用扉の前の階段が落ち着く。

最後に水風呂を譲ってくれたお礼を言えた。きっとお釈迦様のおかげだ。

とても綺麗で新しくてアロマの香り漂う施設、だけど子どもがプールかのように露天風呂に飛び込み高校生が見惚れるほど器用に壺湯の縁に寝転がり爆睡する、大小のお友達に親子にカップルにお湯に入って水入らず。サンピアの湯。六丁の目駅から徒歩10分。二泊三日四担々麺四サウナの旅の最後四サウナ目、当初は銭湯に行こうと思ってたけど時間が合わず。見えてきたのは研修施設のような大きめな建物。

二階の入口に入ると左前方に揺れる炎。お洒落なソファ。いい香り。ホッ。フロントで丁寧なご説明をいただき、飲食物の持込ダメなんですと言われ、リュックに刺さったペットボトルのお茶を一気に飲み干す。預けてもOK。進むとカップルや若い女の子多いな。ハンモックやビニールボールが敷き詰められた穴で戯れてる女子たち。館内着の花柄ワンピースが少し露出多めでおじさんどぎまぎ。そそくさ階下へ。

ピカピカで品のある脱衣所。オレンジの香り。濡れてない綺麗なフローリング。浴場に入るとまず目に入るのは岩と木々とちょっとしたいいマンションの中庭のような露天。室内も落ち着いた明るさ。と思った矢先に、温泉や子ども飛び込む水の音。そこくぐるか。露天のたくさんある泉のような湯船の一つに金のネックレスのやんちゃな父ちゃん。注意どころかやったれな感じ。なのに時折子どもにいいことを言う。他に丸々大きな体の親子。子どもに浅いとこで腕立てさせて、限界になるとそのままバシャーン！で親子で笑ってる。左に目をやると冒頭の壺湯の高校生。みんな楽しそうで楽しい。内湯には炭酸泉も。

#サウナ
驚いた。とても綺麗。美しく板張りの座面に、マットがわりの小さな白いタオルを敷く。みんなしっかり座ってたとこを拭いて出る。奥には緑の見える窓。そしてイズネス！温度は86度。かなりやさしい。TVは楽天戦。

さてイズネス、いつ来るんだろう。オートロウリュ。何も書いてない。00分？30分？粘りに粘った。自分にしては長く入った。こない。諦めかけた3セット目の終わり。12分いた後しっかり座面を拭き、カゴに入れ、扉に手をかけたそのときだった。スゥと落ちる照明。えっ！？再び座り、そこからも数分焦らされそのときが。がしゃーん！時間差焦らしてからのいい熱さ。待ってた！あと何回くるかと待つも一回で終了。でも嬉しかった。

塩サウナも綺麗でやさしい。塩が汗になるのに時間がかかる。65度。

#水風呂
水の中からのライティングできらきらゆらゆら神秘的な広くゆったりな水風呂。18度と思しきいい冷たさ。

#休憩スペース
露天に椅子三つ。縁とかどこかしら座れる。緑と岩と空と水もビルとに囲まれ感じる風も心地よい。ありがとう、仙台。

仙台で宿泊できるときがきたら、ずっと行ってみたかったサウナ&カプセルキュア国分町。夜にギラギラ賑わう繁華街のど真ん中、勾当台公園駅から徒歩約5分。三越と風俗と緑豊かな公園とが共存する杜の都。

仙台で担々麺二杯に松島での遊覧船と好きな瑞巌寺に、仙石線逆走して石巻での日本酒、そして特別快速を飛ばして深夜の仙台へ。疲れた足に張った腰で開かれた扉のなかへ。

綺麗で思ったよりゆったりなロビー、スタッフさんの丁寧なご案内を聞き横に目をやると上半身はだけたおっちゃんがよれよれ。うん。そうだ。やはりきっとこのおっちゃんがここの真実だ。カプセルはゆったりめで寝床もやわらかめで寝心地良かった。まだ酔いが。国分町の雰囲気に流されてなんとなく嬢王を読み始める。読み耽り気付くと体がギシギシに。昨夜なんともなかったのはエアウィーブの力かと思い知る。

深夜2時過ぎに5階の浴場へ。棚に脱ぎ捨て入ると、わっ、なんか広い。天井も高め。老舗の年季を感じるさわやかではない浴室の香り。歓楽街の秘めたる感じに酔いしれる。先客一人。なんて贅沢な。体を洗い露天風呂。真っ暗で静かな空のもと、いつもより大きく聞こえる水の音。ゲルマニウム鉱石風呂は43度とあるけどやさしくしみた。なお、内湯はバイブラ有りと無しの白湯それぞれ42度。

#サウナ
ドライサウナと韓国式サウナ。まずはドライから。人がいないからかまさにドライ！マットあっつ！ビート板があるのに気づき慌てて取りに出る。熱くて足置けないから、二枚失礼。広々。四段。長年焼かれてきた板の壁。香りもさわやかではない。渋く芳ばしい。左に立派なロッキーなストーブがどーん。右に遠赤外線。足の熱さを乗り越えれば長くいられる。ドライで汗は時間かかった。90度。TVではひたすらCMと天気予報。ロイヤルゼリーの専門家のおじいちゃんが、栄養価が高いとか貴重だとか言うのにその理由を話してくれなくてもやもやした。

韓国式サウナ。これは寝ちゃうからやめとこ。でもちょっと記念に数分転がってみるか。寝た。10分。危ない危ない。翌朝干からびてみつかるところだった。熱ではなくて暖。やわらかい。あの石の壁はやさしさでできてるんだな。80度弱。

#水風呂
たっぷり深く広め、掛け流し。18度でスキッとキリッと冷たい。紀州備長炭効果か。この水風呂は器でかくて懐広い、どっしり構えたマッチョな存在感。頼もしい。

#休憩スペース
露天に二脚ある。インフィニティ。かつてなくインフィニティした。宇宙船みたいだ。他にも寝転び処や寝湯、内湯に椅子も。

一夜明け、朝はなかなかの賑わい。スマホ二人。ここは喧騒鎮まり混沌残る国分町。さて、出発だ。

二泊三日四担々麺四サウナの一泊目二サウナ目、仙台駅西口からすぐのカプセルホテルとぽす。男性専用だけどこんな駅近にパッと行ける入浴のみも可のサウナがあるなんていいな。

新しくて綺麗。二泊カプセルだし疲れたくないからちょっと多く払ってエアウィーブのプレミアム。下段。TVを観ようとしたけど、なぜかアンテナ受信してないと出て観られなかった。なので、普段あまりサ活で読まない漫画なんか読んでみたりしても疲れにくくてたしかに少し楽な気が。サウナとお風呂のぽかぽかもあって寝ると決めたらあっという間に爆睡してた。

深夜1時を過ぎてむしろ浴場は大賑わい。若い人たちが楽しそうに談笑しながら過ごしてるのもさすが仙台駅前アーケードならではなのかな。いわゆるビジネスホテルの浴場という感じの落ち着いた色合いのシンプルさ。ラドン風呂推しで内湯は39度で寝湯もある。天照温泉って書いてある。目が悪いと天然温泉に見えるけど、たまたまかな。気持ち良ければいいか。

そして露天風呂は42度と表示された広めな湯船と二つの壺湯。少し表示よりやさしかった気がするけど、街のど真ん中の外気浴は、また特別な良さがある。

#サウナ
シンプルに綺麗なサウナ。高い柵で囲われたストーブはiki。100度表示。湿度は低くて蒸されるというより熱されてる感じ。とはいえカラッとして長く入れるし、長く入らないと汗がでにくい。TV観ながらぼーっと。部屋の前にはビート板。

#水風呂
静かで冷たい16度。3人サイズ。冷たいせいかあんまり長居する人がいなくてスムーズ。

#休憩スペース
露天スペースには座れるベンチ風なものが二つ。深夜、早朝の涼しくなった街中の風をしっかり感じながらのリラックスを。人がいなければ湯船で足湯にして休むのもよかったし、なんなら朝は壺湯で風にそよがれ寝落ちしかけた。

脱衣所を出たところに休憩室も。その奥の扉から外に出られて、夜と朝の、ほんの少しの切り取られた仙台の空を眺めて静けさに浸る。

10時のチェックアウトに人が集中していたけれど、精算機で颯爽と会計を終えて出られた。ぞろぞろ人が出てくるからみんな何？何？とじろじろ観る。朝からサウナで充実してる優越感みたいなものなんか感じてるのを隠すように、さささっと一担々麺目に向かうのであった。

ゆっくりじっくり暖まることのありがたい幸せを、深く芯から、穏やかな心とともに。ずっと来てみたかった。初の宮城県サウナ、汗蒸幕のゆ。今回の二泊三日四担々麺四サウナの一サウナ目。

でも辿り着くまでに何度か心折れそうになった。仙台駅からバスでほいほいくらいの気持ちだったけど、宮城交通HPで見たバス停が違う。バス停に着くと本数がない。地下鉄南北線へ。終点の泉中央。なんとか徒歩25分。涼しくなった爽やかな空気の中歩き看板が見えたときは嬉しかった。

外からの印象よりコンパクト。ゆっくりする覚悟を示す館内着あり手ぶらセット。一階のレストランを横目に二階のお風呂へ。飾られたチョゴリとステンドグラス風な窓。でも来る前勝手に思ってた韓国ギラギラな感じではなくて、素朴でおちつく。

浴場に入ると音量大きめなTVとケミカルなシャンプーの匂い。やはり思ったよりコンパクト。お湯は白湯39度、バイブラかわり湯と人工温泉が38度と長くゆっくり浸かれるお風呂たち。今日の人工温泉は白濁な感じの、名前忘れちゃった。のびのび。

#サウナ
汗蒸幕、ロッキー、黄土の三種類。やっぱり一番気になる汗蒸幕から！何せ浴場から見て不思議な石のドーム、大きく書かれた汗蒸幕の看板。気にならないわけがない！扉を引いてかがんで入ると七人の男たちが、真ん中のちゃぶ台みたいなテーブルに向かって椅子や床に座ってる。暗く落ち着いた石が高くドーム状に積み重なる部屋を暖色の灯りが静かに照らす。オルゴール的BGM。温度計は90度だけど、とてもやさしい熱さ。きっと韓国で極寒の雪吹き荒ぶ外から帰ってきた人々が凍え疲れきった体を暖める、そんなところなんだろうな。夏の終わりたての仙台、もちろんそんな季節ではないけれど、ここに入るとみんなそんな雰囲気になるんだと思う。外に出れば吹雪。娯楽も話すこともない。エネルギーを使わないように。ただ暖かさを全身全霊でありがたく思う。そんな。結局四回も入った。

ロッキー、立派な山になったストーンには、三分くらいおきにオートロウリュ。じっくり汗かきのんびりごろごろTV観で過ごせる。おとうさん達に流されイーグルスを応援。

そして黄土サウナも60度。横たわるとこしかない寝るためのサウナ。他の二つもだけど、急がず、ゆっくり、時間をかけて温まるって大事なんだなと学んだ。安らぐ。

#水風呂
天然水風呂18度。深めで冷たくてよかった。みんな滝の上に飲み物置いて冷やしてる。

#休憩スペース
露天には椅子も寝転ぶところもたくさん。流れる雲。サウナから一貫して流れるスローな時間を噛み締める。

ちなみに館内着は自分だけだった。外の風がやさしかった。