栄湯
銭湯 - 東京都 新宿区
銭湯 - 東京都 新宿区
日々の生活の中で不安定に大切な何かを見失い迷走し疲弊する自分、誰かに「いいんだよ」と静かに認めてもらえたら。落合南長崎から徒歩10分。小雨降る夜哲学堂銭湯、栄湯さんへ。今日はカントかソクラテスか。あのお方に会えるのか。前回は迷いながらで遠く感じたのに、この道を通ればこんなに楽なのか。赤い電車の道。
男湯女湯週替わり。今日がどちらかは敢えて事前に調べなかった。綺麗。入るやお香がとても安らぐ。白と光と直線と曲線と、空間と造形を中心に据えたデザインの銭湯。基本的に絵を使っていない。あの部屋以外は。
お目通しが叶った。今日の男湯はカントの湯、つまり「釈迦サウナ」のある方だった。嬉しさと少しの緊張とを胸に暖簾をくぐる。人が少ない。広々綺麗で明るい脱衣所、ロッカーも大きめ。
真っ白で綺麗な浴場、女湯との仕切りの壁の上には青、逆側の釈迦サウナの上には黄。鮮やかなLEDが美しい。カランのお湯はやさしい。温度だけじゃない。軟水。シャワーは不思議な広がり、固定でも全身を流せるようにしてるのかな。水圧強いのが好きな方は好まないかも。ゆっぽくんシャンプー類有。
そうだ。栄湯さんの大きな魅力、思い出した。この高温風呂だ。最近あつ湯に出会えてなかったのもあり、たまらなく嬉しかった。水温計は42度だけど、おそらく44度。これやこれやと顔が緩む。足を入れるとじんじんにしびれるこの熱さ。そして軟水で肌触りがよくてほんと気持ちいい。恍惚。体に馴染んで出たくなくなる。中温風呂は40度程度で誰しもにやさしい。ジェットにバイブラに。その後静寂をブチ破る大騒ぎの学生5人組が現れる。
#サウナ
ほとんど貸切。夢のような時間。天井の極彩色のお釈迦様が一対一で向き合ってくださる。五分の砂時計があっという間。思いを巡らせながらも久しぶりに集中している自分を感じる。90度のガス遠赤外線、汗もしっかり。お釈迦様の青い目と赤い目に何を見られているんだろう。宇宙を纏うかのような姿をずっと眺めてた。浴場に向いた窓に映る大はしゃぎの学生たちも、別の世界から見える光景のよう。
#水風呂
23度表示だけれど強めなバイブラのおかげか20度くらいに感じる。今日の自分には物足りなさもなく冷たい。3セット目では学生5人が水風呂を埋め尽くして騒いでいて、たぶん自分が仁王の顔になってた。気付いて出てくれた。サウナ後の放心状態で水風呂から眺める青い光は、とても落ち着く。
#休憩スペース
あまり座ってほしくない場所なのかもだけれど足つぼに効き過ぎそうな石の敷かれた先の業務用扉の前の階段が落ち着く。
最後に水風呂を譲ってくれたお礼を言えた。きっとお釈迦様のおかげだ。
男
つむぐさんに神仏のご加護が、学生5人にカットマン専用の27度の水風呂天誅が下りますように🛐
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