【閉店】友の湯
銭湯 - 東京都 練馬区
銭湯 - 東京都 練馬区
おさえきれないこの気持ち今涙ぐみそうさ。こんなに侘しい気持ちになる、じれったいお前の愛にうざったいほどPure My Heartな銭湯。石神井公園徒歩3分の好立地、友の湯さん。
こんな書き出しだけど、来れてよかった。趣深い歴史を感じる脱衣所の渋い床板に壁に格天井。浴場は広くて天井も美しく高い、小さいけどいろんな富士山の青いタイル絵も壁のタイルもすみれか何かの紫の花がほのかなかわいさであたたかい。
そして井戸水を薪で沸かしているらしいお湯は、ほどよく熱めでまろやかで、だけどさっぱりしたいいお湯。そして幸運なことに、銭湯の日だから乾燥ラベンダー袋も浮いてて、それがまたいい香りで。やさしくいいお湯で芯からあったまる。ちなみに、サウナも水風呂もよかった。
でも、まずやってるのかわからない入口。看板の電気が消えてる。今まさに閉めようとしてるのではないかとびくびく。古い芳ばしい待合ソファ。たまたまだろうけどフロントに人がいない。呼んでも返事がない。途方に暮れているとよたよた元気のないおかあさん。暗い。サウナと告げるとぶつぶつぼそぼそ黄色のフェイスタオル。
脱衣所も味わい深い、けど暗い。切り詰めてるんだな。で、皆さんのサ活の通り機械をいじり始めた。ぼそぼそ言ってたのはこれのことか。
#サウナ
おぉ、古く渋く芳ばしい。ボロめな床板に乾ききったサウナマットも乱れてる。スイッチ入れたてでぬるいかと思ったらそんなことはなくて、すでにいい熱さ。ガス遠赤外線。散らかった小さな砂時計が三つ。たぶん三分のと五分のと。初め86度だったのにどんどん上がる。二セット目は100度。三セット目は92度に。かなりいい。
#水風呂
こ、これは、入っていいのか?と思う仮死状態の、動きゼロのボロめな水風呂。エイッと入るとまさかのいい冷たさ。水温計は15度だけど18度くらい。しかも綺麗じゃなさそうなのに入ると澄んでて気持ちいい。蛇口ひねって減った分足した。
#休憩スペース
洗面椅子で誰もいない広い浴場を眺め過ごす。
もらった黄色いタオルで顔拭いたらワキガ臭がすごくて、脱衣所に自分の持参タオル取りに行って、黄色いタオルロッカーにしまってたのをみられてたのか、出たときにズルしてる人に思われるから黄色いタオル持って入れとおとうさんに怒られた。わかるけどさ。このタオルワキガの臭いすごいよ!と言っても耳が遠くて聞こえてない。ラベンダーめちゃ気持ちよかったよ!と大声で言ってもほぼ無反応。すれ違いの純情。
耳が遠くて元気のないお年寄りのご夫婦の銭湯。今日見た銭湯フォーラムに出てこられた活気ある人気銭湯とのギャップに、刹那さを消せやしない。
男
わぁ、ついにわが地元につむぐさんが。あれでいて風呂は薪で沸かしてるし、水風呂は井戸水だしで気持ち良いですよね。恐らくご高齢のご夫婦二人だけでやってるので行き届かなくなっている所は目立つ銭湯ですし、恐らくおかみさんから聞いてらっしゃっただろうタオルもそうですが、それも含めてのノスタルジアなんです。
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