秀の湯
銭湯 - 東京都 杉並区
銭湯 - 東京都 杉並区
去年の今ごろ、初めて秀の湯に来た
荻窪から歩いて井草湯へ行ったが、年内の営業が終了していて、途方に暮れていた私を、温かい湯と近所の方の賑わいで迎え入れてくれたのが秀の湯だった
特に印象に残っているのが、ひたすら混んでいてぬるいサウナと熱めに沸かされた薬湯
サウナの方は空いていたのがTV正面の下段で、音も大きくなかなかに厳しい状況だったが、それにもめげず、むしろムキになって30分座り続けた記憶がある
薬湯の方は二人入ればいっぱいになるくらいだが、薬効成分がしっかり煮出されているのか濃い色の湯が冷えた私の体を温めた
ちょうど一年前のそんな記憶もおぼろげになりつつある今日、地図を頼りに西荻窪駅から歩いて目指す
券売機で入浴チケットだけ買って受付でサウナ料金を払う
サウナの利用者数を制限することがある為、サウナ料金だけ受付で支払うそう
幸いにも入場制限はなかったが、脱衣所のロッカーにはあまり空きがない
今夜も盛況なようで、洗い場にも人が多く、各種内湯は埋まりがち
露天風呂は、ほぼ常に満杯
サウナは待ちが一人、二人ぐらいで行列はなし
運良く待つことなくサ室に潜り込めたが、運悪く下段
湿度はあるが、いかんせん熱が足りない
しばらくもしないうちに寝落ちしそうになる
タイミングよく空いた上段に移動するも、手遅れ
あれだけ気になってたTVの音も聞こえてないくらいに眠い
汗もゆっくりと垂れてくる
全体的に汗が出てきたところで脱出
このまま水風呂に入ると気持ち良くなってどうしようもなくなるパターンなので、薬湯へ
一般的に薬湯は白湯よりものぼせやすいので、ぬるめに沸かすことが多いのだが、ここの薬湯は今日もしっかりと沸かされ、42℃表示
少し回復し、気を取り直してサ室上段に復帰
だが今日は出鼻をくじかれたのが全てで汗を気持ちよく流す前に寝てしまう
これでは埒があかないと思い、帰って寝ることにした
退店し、外の風に吹かれながらしばらく歩くと、思い出したように汗が滲む
小腹が空いているのに気づいたので、青梅街道沿いに少し歩き、「山ちゃん」でニンニクチャーシューメンを
よりによってこれを欲したか、という背徳的な見た目とは裏腹にサラッとした飲み口のスープ
飲みやすいが故に、レンゲが進む悪魔的な一杯
サウナで失った水分、塩分、脂分が補える好相性な一杯
…だけど食べ終わりしばらくすると体がさらに水を欲する
悪魔にそそのかされ、供託した報いか
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