2021.06.28 登録
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時刻が2時に迫る頃まで昨夜は粘った
起きるのは遅めでいいと思いながら床についたが、起きたのは8時
少しぼやぼやしながら、二度寝も考えたが、年末は平日でも9時のアウフグースがあることを思い出し、6Fへ急ぐ
年末といえど、平日の朝
昨日のことが嘘のようにまばら
今朝の担当は…部長さん!
顔が認識出来なくても声だけでわかるその存在
一つ一つの声かけもやはり丁寧
ヴィヒタ水でのロウリュ
目を閉じて、ゆっくりと降りてくる熱や香りをお楽しみ下さい…なんて、素敵じゃあないか!
5人ほどで贅沢に熱波を受ける
軽く蒸されてご飯にするつもりがスイッチが入る
清掃の10時まで追加で2セット
脱衣棚の前で着替えていたら、扇風機の風が後頭部に直撃し、ノックアウト
ゆっくりご飯食べた後、昼前まで寝る優雅なひととき
…退館時間ギリギリまで寝てしまい、バタバタと慌ただしい一幕
VIPじゃなくても、宿泊じゃなくても、いつでもここに来れば、ちゃんとした扱いを受けているとつくづく思った
蛇足:先日のレスタのアウフはほうじ茶ではなく、ヴィヒタ水だったのだろうか
ほうじ茶の煎られた香ばしさに似たようなものを感じた
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ざらにある休日出勤
しかも今日みたく残業で帰りが遅くなることも少なくない
働けど働けど…で暮らしぶりは一向に良くならず、乾燥してカサカサになった手をぢっと見る
そんな貧乏な労働者にも優しいサウナセンター
少々遅くなってもラストオーダー23時半がありがたい
先月もらった優待券を握りしめチェックイン
おそらく今年最後のサウセンなのでVIPで宿泊
日曜日かつ風呂の日ということで大変に混雑している
だけど大丈夫
なぜなら!
今日は!
VIPだから!
着替えて颯爽と食堂へ
案の定、混んでいる
時間がかかりそうなので、クイックメニューっぽいのを数品とメインを頼む
やはり時間がかなりかかると告げられたのでとりあえずのマカジュース
疲れた体にグッとくる
自分が思ってたような順番で料理が出てこなかった
塩辛、少し間があって冷奴
意外と早くデミハンバーグ定食
かなり遅れてまさかのシュウマイ
VIPなのでそれくらいじゃあ慌てない
しっかりと味わい堪能
いったんカプセルへ
別に使わないであろう机に座り、とりあえず頬杖をついてみる
これぞVIPでしか味わえない醍醐味
カプセルもいつもとは雰囲気が違ってワクワクする
軽く横になってから浴場へ
このゆとりあるスケジューリングもVIPならではの余裕からなのだろうか
じっくりと蒸されながら、今日のこと、今週のこと、今年のことを振り返ってみる
…今年もまだ少し残っている
まだ労働も続く
そして深夜サウナもまだ続く
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クリスマスの朝、枕元に置いてあるスマホのアラームが鳴る前に目が覚める
自分では意識していないつもりでも、内心楽しみにしていたのだろうか、と考える午前5時
今朝はケロサウナで短時間で仕上げる
7時のアウフグースを受けたかったが、志願者多数で断念
時間に追われながら朝ご飯食べてチェックアウト
また来たい
来年のクリスマスイブの夜の予定空けとかなきゃ
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私ほどの非リア充を極めたる者ならば、クリスマスイブの夜、誰と過ごすかよりも、どこで過ごすかが重要になる
こんな夜こそサウナチャンス
普段、混雑していて足が遠のいているサウナにここぞとばかりに突撃
思い切って初めてのかるまる
……イベントやってる…それなりに人いる…
海を望む絶景や質の良い湧水を含む水源などの諸要素の有無は天の配剤、神の悪戯が絡み、人知の及ばないところではあるが、かるまるに関して言えば、そうした要素とは逆に、もてなしの心を人間の英知をもってして具現化した一つの到達点ではないだろうか
施設の所々にそんな作り込まれた要素を感じる
特に気に入ったのが、照明
浴室入ってすぐの洗い場は特に明るめで、奥に行くにつれ暗くなる
間接照明が多く使われているが、洗い場にしろ、岩サウナにしろ、そのことごとくが、木目の艶やかさを浮かび上がらせている
この木の存在感によって全体的に和モダンな印象を受ける
実際の施設の内容としては科学博物館に来たみたいな不可思議に対するワクワク感がある
吹き抜けの下、階段横にデンと鎮座する蒸サウナはロケットの模型のよう
サンダートルネードを経てのやすらぎは温度以上の温かさを感じる体験実験みたいだ
一つ一つがアトラクションのようで、まさにサウナのテーマパークといういわれを肌で感じる
ワクワクする心を抑えながら、今日はじっくり汗を流そうと思い、岩サウナとケロサウナを試してみる
ケロサウナはストーブからの熱を直接浴びるような重厚さがあり、一方の岩サウナは温められた空気に包まれ、蒸される心地よさがある
今日の自分の体調的に調整のしやすそうな岩サウナにしがみつくことに決めた
広さもあり、座席にも余裕のある人数だったので、マイペースに五段を上下して楽しんだ
最上段でも恐ろしい程の熱が襲いかかってくる訳ではなく、最後のセットで座った15分間は汗の量、体感の熱、時間の感覚、全てのバランスがよく会心のサウニングだった
他の方たちも黙々と蒸されていた
仕事で疲れた体を癒すためか、日々の精神的ストレスを解消するためか
━━はたまた、今日が何の日か忘れるためか
日付も変わったのでそろそろ寝る
メリーク…いやなんでもない
蛇足:サンダートルネードでくるくる回りながら、水流に乗って浴槽を時計回りに一周する遊びを考えました
もし見かけてもそっとしておいて下さい
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「クアパレス」(船橋)の感動から二ヶ月近く経った今、日常の活動圏内に同じ名前を持つサウナを見つけた
「クアパレス」
「ハウス」じゃなくて「パレス」
━━やはり男たるもの一国一城の主になりたいと願うものだろうか
スケールもより大きく宮殿
船橋のクアパレスはそのコンセプトが見事に銭湯に落とし込まれ、外にも内にも広がる独特の世界観に感動したが、果たしてここは…
池袋から20分ほど歩き、到着した藤の宮殿
勝手にテーマカラーが藤色だと思っていたので、見えてきた若草色の看板に驚く
浴室は広々としていて、浴槽も大きめ
壁はモザイクタイルで下から上へ行くにつれ、色味が薄くなる(パンフレットの表の模様)
メイン浴槽のジェットバスに打たれながら周りを確認するとサ室の横に濁り湯(ナノ湯と書いてあった)
サ室出て正面に水風呂
その奥にもドアがあり、まさか、と思ったら露天スペース
露天風呂の上は天井で覆われているが、高さがありしっかりと外気が流れ込む
その横にベンチ、サ室の壁を背にする形で反対サイドに椅子が二脚
椅子の間には観葉植物が置かれて衝立の役割をしている
一通りお湯を巡り、肌触りのよいナノ湯からやっとこさ、あがりサ室へ
ほんのりと薬草のような匂いがして、暖簾の色にぴったりなイメージ
銭湯でよく見かけるストーブが設置されているが、カラカラでも、ヒリヒリでもない湿度がある
サ室出てすぐの水風呂は、露天風呂とガラス一枚隔てて隣り合わせで、少し開かれた窓から風が吹く
段差に腰掛けて、下半身だけ水に浸かり、風を浴びて休憩するのが気に入った
要所要所にあしらわれた緑がセンスいい印象で、内容も充実していた
脱衣所も浴室もサ室も地元の方がいっぱいで賑やかだったがそれもまた良い
MOKU買って帰る
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サウナブームで盛り上がる銭湯サウナ界隈
それでも、コロナ禍や燃料費高騰、建物の老朽化、後継者問題などで閉業する銭湯も後をたたない
そんな不安定な状況下、「みんな不安よな、松本動きます」でリニューアルに踏み切り、その結果の松本湯の大盛況は多くの人の知るところだろう
色々な人のサ活等で情報を探るとどうやらサウナの革新がすごいらしい
…あれあれ?「銭湯文化を守りたい」と言いつつ、やっぱサウナに力入れちゃう系ですかぁ〜!?
そんな斜に構えた考え方をするよりも先ず、百聞は一見にしかずだと今更ながら思い初訪問
男性サウナは入場制限中だったが、待ち時間10分足らずで入浴開始
ロッカーがほとんど使われている脱衣所を抜けて、浴室に入ると浴槽が沢山並んでいてワクワクする
今日はゆず湯だった「薬」湯、強弱2種類の「電」(気)風呂、温冷入り混じる「泡」風呂、立ったまま肩まで浸かれる「水」風呂、なんかよくわからない「石」風呂…
今日中にサウナにたどり着けるのだろうか、そんな思いまでする充実ぶり
サウナ室は真っ暗で、石の焼ける匂いがする
ストーブの佇まいと同様のどっしりとした熱を感じる
上段でじっくり蒸されていると、すごい汗で、入り口から差し込む光に恥ずかしいほど照らされていた
泡風呂に浸かっていると、隣の方が「ととのった」と一人呟いていたが、そんな彼よりも、浴室内を所狭しと走り回るちびっ子に共感が持てた
私の代わりにはしゃいでくれて楽しかった、ありがとう
他にも、脱衣所のTVに裸のまま見とれているお爺さん
毛の生え揃った大きなちびっ子達がお喋りに忙しいのはありふれた光景だ
入り口近くのベンチに座り、そんな浴室を眺める
━━この雑多な感じ、これぞ美しい銭湯の風景だと思った
「サウナの凄い銭湯」と「お湯の充実したサウナ」━━そのどっちものいいとこ取り
松本湯は銭湯文化を守りつつ、新しい銭湯の在り方を見事に体現している、と感服いたしました
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何が悲しくて、休みの日にまで、職場のある池袋にいるのだろう
何が嬉しくて、駅の雑踏の中を急ぎ足で駆け抜けるのだろう
そんな思いをするのも、そんなことを考えるのも、全てレスタのせいであって、レスタのおかげだ
そして、その答えは全てレスタにある
午後から入館
昼下がりの光に誘われ、フラフラと内湯をめぐる
いつも通りの30分サイクルを繰り返すも、途中で寝てしまい、1サイクルスキップ
アウフ直前に目を覚ます
休憩中にウトウトと眠たくなることはあるが、完全に寝落ちするのはここだけ
アウフは前回とプログラムが変わっていた
今回使用したのはほうじ茶だろう
香ばしい匂いの中、およそ20分ほど座っていて恐ろしい発汗量
その後も上段、中段を交え、蒸されるも、温度が低めに思えた
にも関わらず汗はしっかりと流れ出る
レスタに来るのは年内最後だろうと思い、せっかくだからと食事もしてみる
思えば、初めて館内着に袖を通す
今まではほとんどの時間を全裸で過ごしていたと思うと感慨深い
恥を忍んで似つかわしくないものを頼む
品目が多くてたまにはこういうのもいいなと予想外に満足
レスタで過ごす時間は特別
━━それが絶対の答え
来年は深夜から早朝にも来てみたい
蛇足1:昨日買ったロスコハットをデビューさせる
蛇足2:価格設定からか、よく高級と言われることがあるが、あえて上質と呼びたい
レストランの給仕のオネーサンが可愛かった
彼女らを養うと思えば多少高くても喜んで払う
…だけども、ライス大盛りを頼んだ時、「白米のご用意でよろしかったですか?」と尋ねるのはやめていただきたい
変な過去形の使い方に「どーせ、お前なんか白米だろ」感が滲み出ている
どーせ、白米だけれども、私だって「美腸米」とやらが食べてみたいんだ!
…てことで今度は頼んでみようと思う
蛇足3:合計100回目のサ活
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予定表
17:00 チェックイン
〜18:30 軽食
〜20:00 入浴
〜21:30 食事・休憩
〜0:00 入浴
0:30 就寝
↓
結果
18:30 チェックイン
終業が遅れ、ずれ込む
〜20:30 入浴
昼食をまともに摂れなかったので、サウナ前に軽く麺類をお腹に入れておきたかったが、かなわず
寝サウナから始まり、上段、下段を交え、4セット
人は多かったが、温度は上々
水風呂は相変わらず冷たい
外気浴はやや寒かったが、ジャクジーの足湯にて調整
素晴らしい仕上がりの湯上がり
〜21:00 食事
チキンソテー定食、カプレーゼ、ポテトサラダ、ライス大盛り
うまい、抜群にうまい
もう一品頼もうかと迷ったが、後のことを考え自重
それでも満足
21:30頃 就寝
深夜サウナを敢行し、朝サウナをキャンセルするつもりが、爆睡
酒が入ってないからか深い眠りで結果オーライ
6:30 起床
これから風呂入ってくる
補足:浴室内のプラ椅子が2脚になっていた
蛇足:ロゴ入りサウナハットがあり衝動買い
館内着チックなモスグリーンや露天のウッドデッキ調のブラウンがラインナップされてなさそうなのが少し残念
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TVではお喋りの上手な人たちNo. 1を決める戦いが繰り広げられているみたいだが、私は一人黙って粛々と蒸される
俗世間は、やれクリスマスだ、やれ年末だ、と賑やかに色めき立っている
それに対して、ここの浴室は相変わらず、湯気で曇ったくすんだ灰色の世界
そして、この一角だけ世間から忘れられたように静かだ
木材本来の水分などとっくに無くなり、サウナ客の持ち込む汗やお湯などを吸って吐きする枯れたサウナ
一人きりのサ室にじっと座っていると、頭の中が眠ったように静かに止まる
まるでこの中にいると世間を忘れたように無心になれる
他人のお喋りはおろか、自分の頭の中のお喋りも聞こえなくなる
22時すぎてもお客さんは10人近くいた
それでも23時の閉店に近づくにつれ、ポツリポツリと人は減っていく
夜の住宅街にほんのりと明かりを灯していた看板も、閉店5分前に退店した時には消されていた
その数分後には、大和湯は、真の静寂と暗闇に戻り、また日が昇るまで世間から忘れられるのだろうか
世間から忘れられてようと、知られてなかろうと、そんなこと関係なく個々にしかない独特の良さがある
銭湯サウナしかり、漫才師しかり
私はまた新たな気持ちで月曜の俗世間に帰っていく
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かっこいいサウナがいいと思った
冬の寒さにも負けない
正統派で、真面目だけど堅苦しさがない
真正面から正攻法で対峙したくなる
そんなサウナが今日はいいと思った
現代銭湯サウナを牽引する妙法湯
土曜の夜は混まない訳がない
シルキー湯はうじゃうじゃと人を集めていた
それに比べれば、空いていたジェットバスの方は、澄んだお湯が勢いよく沸き、木目調の縁を越さんとばかりの勢いで溢れそうになっていた
見上げる先には大型TV
それに覆いかぶさる白い天井は艶やかに照明を反射していた
サウナはずっと待ちが出ていた
入った瞬間に濃い木の香りと熱を感じるサ室
空気は温められると膨張し、密度が低くなるが、このサ室内の空気は香りと熱が圧縮されている
ゆらゆらと燃えるストーブの炎を見つめながら座っていると、気づかぬうちに、10分以上過ぎていて、時間まで圧縮されている
━━このまま、時間と空間が圧縮され続ければ、その先には何が待っているのだろう
…と考えていた先には、マット交換があった
サ室内の空気は薄まったが、新しく敷かれたマットがワッフル織りでフワフワ
足の裏からも気持ちよさが吸い上げられる新感覚
そんなこんなを楽しみながらの3セット
キリリと冷えた水風呂に体を沈める
ひたすら静かに深く佇む
一本筋の通った目の覚めるような気持ちよさ
冷たい風をすり抜けるほど軽い体は家に帰っても温かい
やっぱりかっこいいサウナがいいと思った
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いつのまにか雨が降り出していた
8時半起床
飲んだ翌朝はたいていバッドコンディションなので遅めの始動
決して寝坊したわけではない
サウナもごく短時間にと9時から入浴
清掃前の1時間で充分足りる
「羽鳥慎一モーニングショー」を見ながら蒸される
━━おい、一茂、今だ!ボケろ!
今すぐボケろ!
まだ目覚めきってないお茶の間を沸かせろ!
かっとばせ〜!か・ず・し・げ!
度肝を抜いてやれ!
…などと考えているうちに10分経っていた
その間、長嶋一茂は淡々とまともなコメントをしていた
スーツもちゃんと着こなしている
私の知っている長嶋一茂の姿はもうそこにはなかった
なんなら共演の玉川さんの方がよほど頑張ってボケている
しかし、しかし…
ゆっくり流れる汗が気持ちいい
丁寧に抽出されたドモホルンリンクルのように汗の粒が一滴一滴と静かに肌を撫でて落ちる
頭もガンガンしない
こんなことならもっと早めに来るべきだった
水風呂をほぼカットして3セット詰め込む
退館時には雨が上がっていた
雨上がりの晴れ間は、濡れたアスファルトに反射してまぶしかった
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今月一回もサウセン行かないの嘘だろう!!
━━月のルーティンになりつつあるサウセン
今月も当たり前に宿泊
今日は珍しく早めのイン
16:30にインし早速食堂でチャーハンを…食後ゴロゴロ…以下略
17:50浴室へ
例えばサ室の温度が同じ100℃であっても、熱源に余裕があるのとないのとでは大分違う…気がする
3セットほど以下略
20時のアウフを受け、よしこれからだ、と思ったが、ぐるナイを見て急に腹が減ったので5階へ
…で、いつもの如く食べ過ぎた、飲み過ぎた…で以下略
もう寝る
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この道はいつか来た道
ああそうだよ、昨日来た早稲田通り沿いだよ
そしてそこから一本入った細道は夏以来
住宅が鬱蒼と並ぶ、アカシアの花など咲かない路地
隠された名湯を求め進む
━━この道を行けばどうなるものか
迷わず行けよ
行けば分かるさ
…で行ってみたら迷った今年の夏
今日は隠されてなかったようで、すんなりと到着
前回は女将さんだった受付は、今回は若女将
「ご・ゆっくり」という女将さんのコクのある言い方もよかったが、愛嬌たっぷりの若女将もいい
時間が余りなかったので軽い下茹での後、サウナへ駆け込む
隠された名湯のサウナは混まないことが一つの売りだったが、常時、4人は同室していて、そういう意味でも今日は隠されてなかった
途中、ドアを開けサ室へ入ると、いきなり一糸まとわぬ姿で、M字開脚で蒸されるお兄さんがお出迎え
…いや、そこは隠せよ
そんなん見せられたら、インリン・オブ・ジョイトイでもびっくりするわ
故・細木数子先生ならきっと顔真っ赤にして怒るわよ
おっぴろげ〜でおったまげ〜だわ
少々、面食らったが、座ってしばらくすると落ち着き出す
ほのかに聞こえてくる音楽や青白い薄明かりがムードを醸す
上段にいると肩にのしかかる熱は中々しっかりしたものを感じる
ただ、体がかなり冷えていて、下茹でも充分ではなかった為か、汗が流れない
水風呂はビキビキに冷えていたのでうまいこと噛み合わせることが出来ず、もったいなかった
結局、しっかりお湯で温まることに切り替えフィニッシュ
ホカホカで気分がよく、来た道とは違う道で帰ってみようと適当に歩いていたら、昨日来た上越泉の前へと続いていた
道は続く
明日にも昨日にも
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「こんばんは」と挨拶を交わすと、受付のおかあさんが
「今日寒いわよねぇ」と言った
「本当に寒いですね」と返す私に、
「今日が寒くないなんて言ったら、ちょっとおかしいわよねぇ(クスクス)」
とおかあさん
……
突拍子のないことを言い、突然、笑い出すおかあさんに少し驚いた
私の入る直前に誰かと話していて、その相手が「今日は寒くなんかない」とでも言ったのだろうか
その話が私との会話に紛れ込んでしまったのだろうか
おかあさんの思い出し笑いを共有したようで可笑しくなった
こちらも少し笑いながら千円札を差し出し、お釣りを受け取るタイミングで受付の電話が鳴った
おかあさんの口調が変わる
「えっ、そうなの!?…うん、わかった……急ぐわ、わかった、わかった」
側から聞いていると「わかったわかった」ばかりで何一つわからない会話が終わるとすぐに、おかあさんは私を差し置いて、男湯へ進んでいった
遅れて入った私の目の前で、おかあさんは棚にあったバスタオルを手に取り一言
「湯上がりで気持ち良くなって、忘れていっちゃうなんて、困ったものだわ」
思わず笑ってしまった
目の前で生で繰り広げられる超ローカルな出来事
━━わざわざ電話してくるお客さん、それに応えて急いで確保するおかあさん、割とどうでもいい結末
その全てが可笑しくて愛しくてどうしようもない
風呂に入る前から温まった
そんなドタバタに加え、音の大きいテレビで賑やかな脱衣所から浴室へ一歩入ると、打って変わって静か
ほとんど水の流れる音しか聞こえない様は壁に描かれた竹林のようだ
内湯で少し温まってから露天風呂へ
おかあさんが言うように今日は寒かったが、寒ければ寒いほど露天風呂の良さが引き立つ
昇り立つ湯気━━敢えて湯けむりと言おうか━━も濃くなり雰囲気がいい
その空気にあてられ、ずーっと浸かっていた
サウナだとどうしても時計を気にしがちだが、今日は時間を気にすることなく、心ゆくまで堪能した
おかげで少しのぼせた
湯から上がると受付のおかあさんはテレビに没頭していた
おかあさんの顔を見て、冒頭のやりとりが頭をよぎり、今度は一人で思い出し笑いした
「おやすみなさい」と、おかあさんの挨拶を耳にし、退店
思い出しただけでも笑える
いい夢が見れそうだ
※サウナ休止中につき厳密にはサ活ではなくサ察
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買い物しようと
町まで出かけたら
財布を忘れて
非常に不愉快
某アニメ症候群ではないが、日曜日、日が沈むとともに、気分も沈む一方だ
昨日、選択肢にアクアが浮かんできたので、どうせなら今日行ってみるか、と思った
オープン直後のタイミングで伺うはずだったが、昼間のまどろみには抗えず、本格的に昼寝をして17時の到着
……激混み
靴箱がほとんど埋まっている
分かりきったことだった
当たり前に脱衣所ロッカーも同様
サウナ待ちの行列
内湯も人がぎっしり
空いたタイミングで順番にちょっとずつ湯に入って、サウナへ
待ちの列が解消され、チラッと覗いてみると手前が空いていた
座ってから周りを見回してみると、詰めればもっと座れそうだった
足組みや胡座を解けばまだまだ座れる
もう少し思いやりを…と考えていたら、サウナマットのカゴを抱えた店員さんが入ってきた
交換だと思い、立ち上がろうとしたら、次々にマットが手渡されていく
皆がそれぞれ協力して交換し、その間かかった時間は僅か1分ほど
左右と前後で息を合わせないとスムーズに交換が出来ない
慮りの大切さを知らしめる店側の配慮だったのかは分からないが、タイミングもあり少し面白かった
混んでいるながらもしっかりと楽しめ、施設のクオリティを思い知らされた
後は、家に帰って酒飲んで寝る
最高の休日をいい気分で過ごす
蛇足1:ポイントカードの存在を今更知り、今更作る
蛇足2:パパと二人で来ていた子供さん
未就学児だろうか
露天風呂が熱かったようで、内湯に戻ろうよ、としきりにせがんでいて可愛らしかった
マナーの英才教育なんて必要ないが、パパとの楽しい思い出の中で
「さっぱりきもちいい」
「このおゆいいにおいがする」
「あっちいけどがまん」
「おふろたのしいな」
「くそにこいち、さっきからうるせぇ」
「ひとのめいわくをかんがえたことないのか」
(※つば九郎ではない)
…など子供らしい感受性を最大限に伸ばしてほしいと思った
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休日出勤で業務が長引き、東中野に着いたのが22時
疲れてすり減った私とは対照的に、ギンザ通りの店々は嬌声と笑顔で溢れていた
そんな街の賑わいに気を取られながら歩を進めると、やがて左目にセクシーピンクの照明が差し込む
━━今日はアクアにしようか、とも思った
ボロボロになった自分をあの軟水で磨かれたい
だけどこの時間からだと、サウナに、プールに、炭酸泉に、と欲張るには余りにも短すぎる
そして何より、土曜の夜の状況は、お察し…だろう
その点、健康浴泉なら大丈夫だろうと侮っていた
群雄割拠の中野区で、特に激しい銭湯地域の東中野において、確かな存在感を示す実力は伊達じゃなかった
どの浴槽にも人が鮨詰めで、定員5人のサ室前には、スタンバイ中のビート板が10枚ほど置いてあった
タイミングよく滑り込めた炭酸泉に、今日こそはノーサウナだと覚悟させられかけた
温度、肌触り共に、今日の私が求めていたもので、汚れや疲れが分解されるだけでなく、私自身が分解されて、いっそのこと、再組成されたいとさえ思えた
ちょっと覗いたサ室に空きがあったので、とりあえず1セット、と座ってみる
温度は高くなさそうだが、熱がヒリついている
汗が中々出ない
サウナ客の数の割に待ちが発生していなかったのは多分このせいだろう
なかなか辛いコンディションで、汗が出るまでに10分近くかかる
結局、15分もいたが、その間に入れ替わりがかなりあった
━━そして水風呂後の例の二階の部屋
最初に上がった時は誰もおらず、薄暗くて静かな中、独りそっと佇んでいた
独特の匂いのおかげなのか、扇風機の首振りのリズムなのか、私の拍動に合わせて微細にたわむプラ椅子のせいなのか、これ以上ないと思える心の平穏が訪れた
何故かしらないが「ありがとう」という言葉が溢れてきて少し涙ぐんだ
今日は2時間近くいてサウナは2セット
締めに入った炭酸泉は、皮膚の内側からノックされているようで、本当に自分が溶け出しているのか、と思った
━━こんな軟水に溶け込んだら、何事も優しく受け止めて、華麗に流すことが出来るのにな
…その前に私の意識が溶けて流れそう
眠い
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やっておきたいことがある
今年中にやっておきたいことがある
ロスコかサウセンでボトルを入れる
…その前にやっておくべきことがある
━━それが出勤前サウナ、もしくはサウナ後出勤
多くの方が実践しておられる早朝サ活
始発に乗る根性はないので、前乗りで宿泊
寝坊するといけないので、職場のある池袋のサウナへ
万が一、寝坊して連絡があっても
「今どこにいるんだ?」
「もう池袋です」
「わかった、急げ」
…となる(実際はあと20分ほどかかるのだが)
デキる男はこうしたリスクマネジメントができる
…だけど早起きはできない
軽いシャワーのみで家を飛び出し、朝食抜きの出勤が常態化していた
年末に向け、仕事も忙しくなる時期、シャキッとした気持ちで朝を迎えられ、仕事のクオリティも上がるのであればなんという素晴らしいことだろう
期待に胸を膨らませ、ホテル街の真っ只中の池袋プラザへ
館内で食事を済ませ、そそくさとカプセルに転がり込み、少し横になるつもりが寝すぎる
…といういつものムーブを経て、地下浴室へ
洗髪洗体を素早く済ませ、お湯で軽く温まった後、まずは遠赤外線サウナへ
優しい熱でじんわりと温まる
少し汗ばむ程度でサ室を後にし、高温サウナへ
下に敷かれたオレンジのマットや木の壁の焼け具合なんかは、オレ好みのもの
温度計は90℃ぐらいだったが、このカラカラストロングっぷりはサッパリして気持ちがいい
3セットこなし、最後は岩盤浴で横になりフィニッシュ
再び食堂へ
一杯目のハイボールは炭酸が無かったが、いささか濃いめだったのでヨシ
おつまみの3点セットをつつきながら、名物のスタミナ丼の到着を待つ
サウナ後の体に過激に浸透する濃い目の味付け、そしてすりおろしニンニク
これは酒が進むメシだ
ハイボールおかわり!
飲酒もほどほどに今日は早めに寝る
宿泊サウナではあるが、今回は珍しく翌朝のサウナがメイン
さて、どうなることやら
男
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東京・荻窪ラーメンを代表する名店、春木屋
━━1949年創業
華やかに香る、出汁のきいたスープにちぢれ麺が泳ぐ
スープ表面はラードの層で覆われていて、冷めることなくアツアツ
冬の寒い夜にすする温かい一杯は感動的な美味さ
そんなラーメンの温もりと感動冷めやらぬまま、歩きたどり着いたのは、天沼・第二宝湯
━━1949年開業
第一宝湯は今から10年ほど前に廃業
現存するのは第二宝湯のみ
いつもは日曜に来ることが多いが、珍しく平日に来てみた
店前の巨大カボチャが遂に目から光を出していた
ピカピカに磨き上げられたタイルは今日も美しい
いつもと変わらない適温ど真ん中の白湯に、早くも長期戦の様相
いつもより乾き気味だったサウナで、いつも通り気持ちのよい汗をかく
いつ来ても安心して身を任せられる
何も考えず、水風呂の底に佇む
かたや有名すぎるほどの有名ラーメン店
かたや地元民を中心に知る人ぞ知る街銭湯
━━この二つに通底する良い店の条件がある
日々、変わり続けることで、変わらない良さを守り続けている
いつ来てもいつもとは少し違う気がする
だけどいつも、春木屋であり、第二宝湯である
ラーメンで体の中から温められ、銭湯サウナで体の外から熱を受けた帰り道は、ポカポカで心も軽やか
雨上がりの夜風はやっぱり冷たいが、時折吹く向かい風が気持ちよい
ただの真っ直ぐな通りがもっとずっと続けばいいのにと思った
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。