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サウナ金融

2020.08.16

6回目の訪問

スカイスパYOKOHAMA

[ 神奈川県 ]

【簡略版︰己のサウナスタイルの変化】

お盆休みでジムサウナがやっておらず、日付が変わる前に入店。

ジムの新メニューをこなした結果、下半身がパンパンでお疲れ気味。

冷房がカラダを無意識に冷やしており、代謝もガクンと落ちてるように感じる。

この2点を解消するためにスカイスパが必要だと思いライド。

最近行ってなかったけど、やっぱエース、王道の安定感はすごい。

アウフグースでカラダをあたため、冷えて代謝の悪いカラダに喝を入れてくあの感じ……

水風呂では疲労、乳酸の溜まった下半身のダルさに真っ向勝負。あの脱力感はたまらない……

さてここからは本題へ。

アウフグースはいつも「上段×端席でラストまで」ってマイルールがあったけど、

今回は丸太席でぼーっと夜景を見ながら、
弱火に浸りながら「オトナ」ごっこをした。

己のサ活スタイルに「アソビ」が出てきたなと。

アウフグース途中に退席して(トビラ即閉めwww)

まだ空いている水風呂にドカン、

その後に
通称「権利落ち(≒アウフグース終了後に誰もいないが蒸気が残っている)」サウナを「下段」で楽しむ。

どうやら小生は「アソビ」を覚えてしまったようだ。

終電はあった。
しかし無意識に横浜市シェアサイクルで海辺に沿って

時差トトノイに浸りつつ帰宅。
※画像は帰路途中に撮った

なんか福岡時代のウェルビーをガンギメて、

キャナルシティからメルチャリで博多湾眺めながら帰ったあの新人時代を思い出す。

嗚呼、やってることは変わらない。

でもそれがなんかいい。

サウナと共に歩みを止めない我が人生。

10年後、小生はどんなサウナスタイルで
サウナを嗜んでいるのだろうか……

そして帰路はいずこの海を眺めながら、チャリペダルを踏み込んでいるのだろうか……[完]

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50

サウナ金融

2020.08.08

1回目の訪問

【トトノイへの2段階認証…はんぺんフライはこの夏のおふくろの味としよう。】


「いいサウナ屋さんの香りがする」

入店する直前、マスク越しでもわかるこの香り。

お盆のサウナは混雑するイメージだったが、ここは違う。まさにオアシス。アスカのような感覚。

階段を降りて、浴場へ。1人あたりの洗い場もゆったり。カラダを清め、浴場へ。

ロッキーサウナ。札幌ニコーリフレ以来。

高さはないがサウナ室に堂々と佇むその振る舞いに思わず敬礼しそうになるのである。

「足裏が熱い」

正方形のサウナマットをお尻と足元に2枚敷くのがスタンダードのようだ。

80℃台なのに熱い。その理由がすぐに分かる。

20分に1度のオートロウリュ。

1時間おきより30分、30分おきより20分のオートロウリュ。掴まれたいる、小生の心が掴まれている。

居座ったポジションはサ室奥の

「おひとり様専用の端席」

中学校の席替えで「ラッキーくじ」を引いた小生はいつも窓側端の最後方を選択した。

26歳になった今も、端っこ大好き人間なのである。

ミント系のアロマロウリュ、端席に蒸気が滞留し続ける。ジワジワとくる。くぅー。

サウナストーンの湿りがほとんど無くなったことを確認して、水風呂へ。

くぅー。三軒茶屋駒の湯のガツンとくる

「直球系水風呂」に対流に加わり、まろやかな仕上がり。

気持ちいい。自然と脱力。
気づけば体脂肪率8.4%の浮力も持たないカラダがブリッジ状態に浮遊してゆく。

そして気になっていた。バイブラぬるま湯。

絶妙なバランス。
この水温だと熱を帯びてしまうのだが、バイブラが効き、かき消されてゆく心地良さ。

ずっと水風呂直後の外気浴をしているかのような感覚。

かるまるとレインボーにもあったが、こういうことか。サウナって面白い。

水風呂→バイブラぬるま湯のトトノイ2段階認証、無事解除。

圧倒的な幸福感に浸り、退散。

サウナ後の休憩室。
ウトウトと「天国への仮眠」が月初繁忙に耐えた小生を急回復させる。

目を覚ますとチャンネルがNHKに。
副音声がメインになっているのは横須賀スタイルなのか。好き。

ホスピタリティ溢れるサービスでサウナ飯をたいらげ、フィニッシュ。はんぺんフライ美味しい〜。

泊まりたい。でも30分で帰れるこの巣穴。

また来よう。サウナ、水風呂、休憩室、ホスピタリティ、サ飯全部好き。

神奈川サウナ、やっぱ好き。[完]

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56

サウナ金融

2020.08.02

1回目の訪問

天然温泉 満天の湯

[ 神奈川県 ]

【シルバーコレクターの嘆き……無慈悲なイズネスロウリュを受け止めよ】

「ホーム、看板の色、西鉄天神駅にそっくりだ」

相鉄線は初めて乗る。

思い出補正の福岡時代を回想。上星川駅で下車。

「おふろ甲子園第3、4、5準優勝」の弾幕。

「シルバーコレクター」はいい意味ではない。しかし「準優勝」を推されると意識せざるを得ない。

見かけなくなった「東京チカラめし」タイプの自動券売機で発券。いざ出陣。

広いサ室。横浜サウナの特徴、傾斜のある「タワーサウナ」。最上段でセッティングを確認。

80℃。TVはあるがサウナの知識やサ飯の宣伝。無音で好きだ。

しかし小生はこの時知る由もなかった。準優勝に嘆くロウリュの存在を。

17:00 10分を経過した時、前方のイズネスが目を覚ます。

この時間はストロングロウリュ。サ室にステイアウトを決心。

一発目投下。気持ちいい。タワーサウナ最上段、アツく濃厚な蒸気がカラダを芯からあたためる。

二発目投下。「ボン」と暴発する蒸気。この音色は全盛期のオリ赤、レインボー本八幡で耳にした……ということは!

悪い予感は当たる。執拗にまとわりつく熱。両乳首と急所の先端3点が悲鳴を上げる。


「久しぶりだぜ、この感覚……」


オートロウリュはサウナ紳士の様子なんて関係ない。淡々と温情のない熱蒸気を放出するシゴトに徹する、

いわば「サイコパス熱波師」。

シルバーコレクターと揶揄った小生に手加減をしない。その時、三発目が投下させたのだ。

怖い……小生の居座る最上段までヤツが到来するまでの数秒……デュエルへのカウントダウンが始まった。

熱波ギアが上がる。最上段はエベレストでいう「Death Zone」 という表現が適切だろう。

執拗に、そしてねちっこく滞留する蒸気が小生を襲う。ここで退散して立ち上がると更なる熱に襲われることを熟知している。

ここは黙ってイズネスの怒りが収まるのを待つ。まるで上司の説教を受けるどこかの若手社員のように。

どうやら収まったようだ。冷感ジェル配合の水風呂へ。幼き頃来訪した伊勢湾岸道刈谷SAの水風呂にそっくりだ。


冷却5分。外気浴にはあまたのトトノイ椅子。

今年1番のあまみがじわじわと姿を表す。

晴天の葉月。青空がいつも以上に眩しく感じる。

「無冠の帝王は帝王になる前の最終形態なのだ」

その眩しさはシルバーでなく、金色の光のように輝きを放ったいたように感じた[完]

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55

サウナ金融

2020.07.18

6回目の訪問

【サウナ界の護摩行、朝熱波で始まる土曜の朝】

「ロウリュウの如く気分も上がらなかったら、そりゃあなたの努力がたりないってことですよ。」

井上師、いいこと言うなぁ〜。


そう、小生は土曜朝熱波のサウナ室に居座っているのである。


横浜移住したのも、ポジティブ思考であれば


「好きなサウナが多い」というのも


理由のひとつでもあり、実際おふろの国にアクセスしやすくなった。


鶴見駅からタクシー。
スパタクは己の集中力を高める大事なルーティンなのである。


小生にとって、熱波道はただのロウリュ&アウフグースではなく


もはや護摩行的な儀式なのである。


……8Lを用意するもここからが長い。


5分前着座で10分経過してもロウリュの羽ばたきは姿を見せない。


次第に顔の表情が険しくなる。
嗚呼、まさに新井貴浩元選手のあの険しい顔とシンクロしている。


この表情こそが井上師の悟る


「苦しみと哀しみ」であり、


そこからサ室を支配するロウリュが召喚されるのである。


このロウリュがいつ見ても美しいのである。


井上師が見上げるその先に混沌とした蒸気。


そしてゆっくりとサウナ紳士に寄り添ってゆくその景色。


苦しんで苦しんで目の当たりにしたその光景は、この3ヶ月間の激務をすっと忘れてしまうほどの絶景なのである。


しかしその絶景は鳳翼天翔によって崩れるとともに熱波が強襲。


ここが護摩行であったことを忘れていた。


安定の21分で退散。水風呂気持ちいい〜。


水風呂から上がり、雨に打たれて外気浴。


久しぶりのガンギマリ。ロールバック系のジャイロトランスで3分ほどの浮遊旅行。


「サウナに頼らず、自分も全力でやっていこう」


本日は冒頭の言葉が印象的だった。


ある意味、井上師の己の熱波に自信があるからこそ言える一言。まさにプロフェッショナルなのである。


赤坂オリエンタルで熱波道と出逢い、そろそろ1年が経ち、わかったことがある。


彼の熱波はアツさや勢いだけでは無い。


彼にしかない熱波の「味わい」こそが、


今日もサウナ紳士を虜にしているのである。[完]

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58

サウナ金融

2020.07.11

1回目の訪問

【取り乱した時に「片付ける」、万葉倶楽部へ自主搬送】

「サウ金の様子がおかしい!狂ったか」

部署内チャットが騒ぎ出す。

小生の心が折れてしまう時もある。

ピデオ会議中の背景画像は友人に作ってもらった

「バースディ……戦力外通告の男たち」のパロディ。。闇が深い平社員。

職場を出たのは22時。あかん、もうジム風呂は空いていない。

国際橋から横浜の夜景を眺める。イチャつかれてもなんとも思わない。

辿り着く、華金の果て……みなとみらい万葉倶楽部。

入ると、LINE&会員登録必須。
選ばれし者だけが中に入れる厳戒態勢。

ただこの「フィルター」により、より良いサウナ体験へ導かれることを既に確信していた。

さてゆこう、滅入ったワタシを受け入れてくれ。

ハーブサウナ。ハーブ感はないが、照明がなんともエロい。

スカイスパはサウンド、万葉倶楽部はライトアップでアプローチ。横浜サウナは面白い。

最上段にセット。結構急斜面な設計。

池袋かるまるより高い位置からサ室を俯瞰でき、支配欲を十分に満たせる。

「テレビがなければなぁ〜」

サウナ施設では無いので、TVも5.1chみたいな感覚。「ノイズ」と捉えてしまった。

12分。水風呂へ。

サ室に比べて水風呂は狭いが、水温は18℃くらいか。

狭い分、脚を引っ掛けて高くする体勢…

「無重力ポジション」をつくるのには最適。

3分で退散。外気浴へ。

ベンチはあるが、サウナーが好む「巣穴」は見当たらない。

この点は「サウナーに媚びない」姿勢は好き。

万葉倶楽部はサウナーを太客でないことを理解している。

海辺からは海が一望でき、オススメ。

生まれた状態で海が見れて、伊東温泉に来たかのような軽い小旅行感が

ととのいを加速させてゆく。

そんな感じで3セット。
小生はドリンク付2300円だから満足。

でもサウナ&休憩目当てに一般価格で行くのはなんか違う施設。

ココはカップルや家族で思い出を刻む処。

小生のようなサウナ上がりに

「闇金 ウシジマくん」の漫画を探している時間が至福のひとときと感じる者には合わないだろう。

ドリンク券で1ヶ月ぶりのアルコール。

口に含ませた量でほろ酔い。

学生時代に1時間で中瓶5本開けてた時代を回想する。

また来るよ、万葉倶楽部。
その時一望する海はどのように見えるのだろうか

きっと今日より、美しく鮮やかにうつるはずさ。[完]

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93

サウナ金融

2020.07.05

5回目の訪問

スカイスパYOKOHAMA

[ 神奈川県 ]

【ストレス時代にストレスレスなアウフグースを。横浜移住、ミッドナイトアウフグース受けてそのまま帰路に着ける背徳感】


「サウ金君の部署、ブ○ック部署で有名だよ……」

異動する前の先輩にたまたま立ち話した時に言われる。そりゃそうかもな。

最寄りの帰り道。やり切ったというより、来週に持ち越した感じが否めない。

梅雨の湿った雰囲気が華金の小生を包み込む。

「朝熱波行くか〜」

そう思いを馳せた眠りにつくも、疲弊したカラダが起床時間に言うことを聞けなかった。

「ブ○ック部署か…………」

リピートされるあの言葉。平日はまだしも休日の時間まで蝕まれるとそう認めざる得ない。

「スカイスパでミッドナイトアウフグース……」

小生が週末に現実逃避できる唯一手段、それは土曜24時にサウナ室にいること。

もう、それしか残されていなかった。


日付は変わり、日曜0時。流石にこの時間に行列はない。まばら。


アロマはスッキリした感じ森系か。


そこまで温度は上がらない。


しかし3ヶ月ぶりのアウフグース復帰戦の小生にはこの位がちょうどいい。

ダラつく汗が印象的だ。いいじゃん、久々アウフグース。

祭り後のアロマの感ずるため、結局20分サウナ室に居座って水風呂。

スカイスパの水風呂ってカラダの中へ中へ
エグってくるアグレッシヴさが好き。

どうしても3分以上居られないんだよなぁ。

森の整いエリアへ。あのライトとミストがリラックスを頂点にさせる。

さて、時刻は0:45。自宅へ帰ろうか。

横浜暮らしだとミッドナイトでも終電前に余裕で帰れる。いいねいいね。

その後すぐに眠りについた。爆睡。

翌朝近くの施設で「世界で一つのサウナ飯」を発明。

またミッドナイトアウフグース後にミッドナイトカップラーメンでキメてみせよう。

次はどんな背徳感を味わえるのか楽しみだ。完

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63

サウナ金融

2020.06.28

1回目の訪問

【横浜移住。福富町に彷徨う26歳……大丈夫、それが小生のオトコ像だから】

「30手前でジョエロブ行けたらいいオンナ」

恵比寿ジョエル・ロブションに三十路になる前にデートで連れてかれるワタシ……

「東京女子図鑑」のヒロイン綾が描く理想のオンナ像である。

小生は観ていた、入社式の直前。

人生最後のモラトリアムをAmazonプライムに注いでいた2017年。


「社会人になったらこんなとこで綺麗な女性とデートできんのかなぁ」と思いを馳せた。

ピュアだった。あの時は。

……時は社会人4年目。結論、できなかった。

ジョロブどころか、恵比寿なんて行く余地もなかった。

終いには「東京疲れ」とか言ってココ、横浜に身を置くことにしたのである…………

そして流れに流れ福富町に舞い降りた。

世田谷にはないネオン街。
恵比寿と対なる「風呂屋」がきしめく通りにポツリとオアシスがそびえ立つ。


年齢層は高めで小生より人生ふた周り以上のパイセンがサ室に鎮座する。


「あそこの店は20代がいて若い。話が合うエリカちゃんとは……」


トークが濃ゆい。都心サウナでよく聞かれた若造の就活トークが幼稚に感じてしまう。

そして26の小生はまだ「若い」のか……?

カラッカラでヒリツク皮膚。ストーブの隣にいれば、トースターで焼かれている気分。

都心の混んだサウナではない。小生はリラックスへ向かっていく。

水風呂へ。20度くらいかな。ロングスティントで冷却。

休憩椅子に座れば、富士の写真。綺麗だ。まるで河口湖でトトノってる錯覚に陥る。


「エリカちゃんてどんな娘なんだろう……」


ガンギマる直前でふと邪念が割り込んでくる。


「そんなエリカちゃんはジョエロブ行きたいって言うのかなぁ。」


目の焦点が河口湖に合わなくなる。ぼやけてきたのは恵比寿ガーデンプレイスのレンガ……


「でも9995円って言ってたけど、それって……っ!」


福富町マジックである。そこからの思考はすっとどこか遠くへ抜けていくのであった……

横浜にはスカイスパという名店があるが、小生は移住一発目にこの名店に行けてよかった。この雰囲気が好きだ。

30手前にニューシティーに行きつくオトコはイイオトコ。

きっとそうだよ。

そんなこと考えつつ「風呂屋」の通りを歩いて帰宅。

その後近くの美容院に初入店。
帰りに貰った名刺に「エリ」と名が記載されてて少し驚いた。

これから横浜を楽しみたいと思う一夜となった。[完]

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69

サウナ金融

2020.06.21

3回目の訪問

【またいつか逢おう。その時ボクは涙を汗にゴマカさないから】


「これが最後の鈴鹿なのか!皇帝はこんな形で鈴鹿を後にしてしまうんでしょうか!」

もう14年前のF1日本GP。
皇帝ミハエル・シューマッハはトップ快走中に突如襲ったマシントラブルでリタイヤしてしまう。

塩原アナの甲高い声が小生の脳裏を駆け抜けていく。


今の小生に重ねてしまう……


2018年10月からこのホームサウナにはお世話になった。

2年目の東京配属。何もかも初めてで毎日期待に応えられなくて……そんな日々を送る。


「一日の最後が良ければすべてよし。」


平日終わりの夜、小生はこのサウナに吸い込まれるように駆け込んだ。

駆け込み寺ならぬ、駆け込みサウナだ。

時には仕事終わりに7セット、涙を汗に紛らわせ多忙な日々から離脱しようと熱を受け取っていたのである。

そんなガムシャラな小生の人生を見届けたサウナ……今は稼働していない。

あれだけ熱かった扉も、浴場の湿度に負け結露が滴り落ちている。

たしか最後に入ったのは自粛期間直前の4月上旬。客数も減っていて、貸切サウナに満足していた。


それが「お前」との最期になるなんて……。


今週、東京疲れにより横浜に移住。
二子玉川には荷物整理で来た本日で最後だ。

また会員制だからこのサウナが再開しても小生は入ることができない。

サウナ扉の前で焦燥する。その姿をじっと目に焼き付けていく。少しぼやけてきた。

そのまま水風呂に入る。18.6℃。

サウナ後には微妙だったが、ダイレクトだとこの温度が最高だ。身に染みる。

サウナというものは実に脆い。突如別れが来る。行ける時に行った方がいい。

亡き祖父もそうだった。
忙しいと帰省をせず、はっきりといつ最後に話したかも覚えていない。似ている。

一期一会のサウナ。茶道を7年嗜んだ小生はこの精神を強く重んじる。

これが最後のホームサウナ。またか。
小生はこんな形でニコタマから去ってしまうのか。


また誰かのカラダを癒してあげてくれ。


それが「お前」といつか逢えるだろうか。
逢えた時はたぶん、いや必ず感極まってしまうよ。

そう刹那に思い、これまでと違う横浜方面の列車に乗った。[完]

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48

サウナ金融

2020.06.06

5回目の訪問

【私はプロサウナーではない。でもプロフェッショナル感覚でサウナを楽しもうか。】


久しぶりにサ活投稿。


文章の書き方も忘れている。


カラダもビックリするだろうから2セットだけ。


プロ野球選手並の調整をサウナに置き換えて楽しむことにした。


サクッ入って帰ろう。


ジワリと滴る汗。


ここはそこまで高温じゃないからオープン戦(復帰戦)にはピッタリである。


初回は12分で退散。デッキチェアでウトウト。


これだよ。降り始めた雨に打たれ最高な気分。


雨による外気浴は、福岡時代の天神ゆの華以来。


この回で降板予定の2セット目。サウナ室も10人もいない。


すでに施設名物化している
①シューカツの話
②YouTubeの話
③高校の同期近況


のどれかを必ず話題にする大学生3人組も本日はなんと不在。


そりゃこんな土砂降りのなか、サウナに舞い降りるのは


ある意味「プロフェッショナル」に近いサウナ愛好家だろう。


無口、ただ己を向き合い続けるサウナイン(9人の漢)


ボクはサウナ自体も好きだけど、


この無言で一人一人が己と対峙する時間を共有できるサウナも好きだ。


2セット終わり。なんと雨が土砂降りになり外気浴はお預け。


僅か45分の浴場滞在時間。


佐々木朗希投手並の球数制限ならぬ、サウナ制限。


いいじゃない。コンディションととのえて楽しみは未来に取っておこう。


快楽の乱獲は好きじゃないからね。[完]

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48

サウナ金融

2020.04.05

5回目の訪問

【煌めく熱波に捕らわれて……オンライン熱波道への道】
※AIRサ活です。ご注意ください。

「やってはいけない、できないといった思い込みなしに何にでも挑戦する」
(ヴィントン・グレイ・サーフ 1943-)

「インターネットの父」と呼ばれるサーフの言葉である。

シゴト帰りに「ある動画」がアップロードされていた。

反射的に再生しそうになるが、そっと閉じる。

日が沈んだ18:07。裸体の首にタオルをかけ、YouTubeを開く。

サーフの言葉、我が師を信じて入力する「オンライン熱波道」の文字。

その動画にタップ。

そこには入国拒否も制限もなかった。

なんと世田谷の極狭1Kから鶴見のおふろの国へ入国していたのである……。

1人だけのサ室。寂しさと欲望からサ室中段ど真ん中にセット。

道場長は姿を現した……どうやら今日は1on1の熱波道のようだ。

小生一人だけだが、井上劇場は通常運転。焦らしに焦らす。

タップすれば10秒ごとに早送り?それは勿体ない。

このたっぷりの口上を味わい、反芻することで日頃忙しない現実から離脱できるのだから。

このウズウズさ……早送りしたい衝動により脇から汗が出てくるのが分かる……凄い。

小生は動画授業で教育を受けてきた世代だから

生授業じゃないといけないという思考はなく、オンライン熱波道でもこのように感情移入できる。

凄いよ……井上さん。早く4Lのブラッグザバスを紅きフェニックスに昇華してくれっ!

そしてようやくサウナ賛美歌の「儀式」が。

「パーパーパー!!」

聞こえる……全世界のサウナ紳士たちの声が……ひとつに成る……その煩悩の塊が……

「オーロラエクスキュージョンっ!!」

天に舞い上がる巨大なフェニックス。

嘶きと湧き上がる拍手の嵐。もちろん小生も自然と両手を叩く。そして脳内再生。

「100万回倒したとしてもフェニックスは甦ってくる。そして最後にお前を倒すっ」

サウナ皇帝「鳳翼天翔ーっ!!!!」

アツい……アツいぜのこのフェニックス……

小生はこの煌めく熱波に

魅了されている!捕らわれている!

強く瞑り、深くなるマバタキ。自然と歯をくいしばる。

この1ヶ月の苦悩と煩悩の全てを108熱波をのせていく。

「103、104、105っ、106っ、、107!、108っ!」

「サウナ最高ーウァオっ!」

一人のオンライン熱波道だから言えた。

気づくと休憩してして、世田谷へ強制送還。清き春風を受けていた。[完]

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サウナ金融

2020.03.28

1回目の訪問

箱根湯寮

[ 神奈川県 ]

【不要不急のサウナか否か。孤独な若者の叫び】

このご時世、不謹慎なのかもしれない。

ただきいてほしい。
朝から年配者の長蛇の列、昼には怪訝な顔で買い占めされ、仕事が終わる夜の商品棚は皆無の嵐。

このような窮屈でエゴなる東京に嫌気が差し、この数日間熱海の一室、箱根の山奥に篭っていたのである。

このご時世、熱海に若者が集まってると生中継をしていた。

ただこうした世の中に辟易している若者がひっそり紛れ込んでいるのも事実なのである。

小生は向かう。熱海から新幹線で一駅。
この歪曲したメンタルを直すために。

箱根湯寮。
全身を清め、サウナのある露天エリアへ。

春の空気が訪れる箱根でも、凛とした空気が肌に触れる。

なるほど。入口は2段階式扉。熱も逃さない。

最上段で1セット。沢から湧いた水風呂でカラダのアマミを引きだす。

外気浴。
森に包まれる。東京のアノ空間から遮断させる、あまたの緑木が小生を落ち着かせる。

聴こえてくる鳥のさえずり……緑葉が生み出す葉擦れのハーモニー……

「あれ動いてるのなんでるかね?」

サウナ紳士が声をかけてくれた。よく見ると、木に丸い生物がちょこちょこ動いてる。

「リスなのか……」

外気浴中にこのアニマルウォッチング。贅沢だ。

未確認生物をボッーとおっていると11:30ロウリュ。最上段端席。

頼むぞ、ロウリュマイスター。

ふわっと広がる蒸気の熱。リアルタイムでカラダに届くのが印象的。

うちわで煽ぐが、腕を上げて質のいい上の蒸気だけをサウナ紳士を届けてくれる。レベルが高い。

ガマンできるかできないかぐらいのギリギリのアツさをこのマイスターは熟知している。

熱波師に「コントロールされる」感覚、身を委ねて信頼していい。

ロウリュが終わったあとも、少し居座る。ヒーターからフツフツと質のいい熱を一人サ室で楽しむ。

沢の水風呂へ。脚を伸ばし快楽の道へ。
この水風呂は自然と一体になれる。香り、水質も一切人工的な感じがしない。

天を見上げる。湯寮の屋根と屋根の間に輝く太陽。

南中高度いっぱい寸前の11:39。
日差しを浴びて入る水風呂も申し分もない。

気づいたら歪曲したメンタルが正しく矯正されていた。

まさに箱根湯「療」。
ここではどの医療機関でも受診できない療法がココにはある。

そんなことを書いていると、箱根湯本を後にしたロマンスカーが東京に入り込む。

こうしてサウナで我を取り戻した一人の若者が混沌とする都会の闇へ再び飛び込んでいった。[完]

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77

サウナ金融

2020.03.17

1回目の訪問

【封印されしサウナディアが召喚……】

北海道サ旅を終えた今朝。
最後の有給をどう過ごすか。

激動のサ旅のせいか、逆に家でまったりするのがウズウズしてしまう。

そういえば、あそこの施設行ってなかった。

電車で1.5h。そう、太古の湯の最初で最後のサ活を記す。

滑らかで心地よい床が歴史を物語っている。

多くのサウナ紳士がこの床から滑り込むようにサ室に吸い込まれたことだろう。

サ室の入口はガラスみたいなやつ。
小生のサウナ歴では福岡のグリーンサウナで見た以来だ。

これも「グリーンサウナ」の共通項なのかな。

室内に入ってみると、大部屋と小部の珍しい構造。

小生はスタンダートな大部屋最上段にセット。そして13時ロウリュが始まるのである。

勢いのいい蒸発音。音色はオリ赤サラウンドの「キュルキュル系」

しかし爆発的なアツさではなく、かなりマイルド。若干焦げた香りがするのが特徴。

熱波は結構思いっきりやってくれる。
これでもかとアロマを注入する姿はどこか奥ゆかしい。

水風呂へ。この地下水、シンプルに気持ちいい。

説明書きが詳しく書いているが、
「百聞は一風呂にしかず」という諺があるように

まず入ったら良さが分かる水風呂。

3分浸かって室内椅子へ。

「ん?」

大きな柱を取り囲むかのように4つデッキチェアが点対称に並べられ、サウナ紳士が快楽を陥っている。

そして小生だけ点対称のないトトノイ椅子。

横になるサウナ紳士×4+腕を組む小生が揃い、柱を囲む。

まるで何かの儀式が始まるかのようだ……。


「これは……」


気づいてしまった。そろってしまった!


「封印されしサウナディアの5ピースがそろってしまった……っ!!」


何が起きる、何が起きるんだなぁ!!!

いでよ、太古から令和に眠れしサウナディアっー!!

全く何も起きなかった。[完]

※何言ってるか分からないのは御容赦ください。わかる方が分かってくれれば十分です(笑)

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61

サウナ金融

2020.03.16

2回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編最終章(完結編)】

7:58 ロウリュに間に合いそうだ。

「ほう、バスタオル着用がエチケットなのね」

旭川スパアルパで予習していた北海道サウナ文化を難なくインプット。

小生は最上段にイン。そしてその時は来た。

8:00からサポート含め熱波師が2人配置は珍しい。これが北の聖地なのかと感動。

氷を含み、いざ島田さんロウリュへ!

ロウリュ前でもしっかり熱もあり、ロッキーサウナだけでもかなりトップレベルで小生好み。

「朝8時から出しては行けない温度にします。」

島田さんは煽る。ペパーミントの香りが室内に拡散される。

蒸気の「攪拌」ではなく「旋回」とココでは言う。

確かにあのロッキーの高さだと「旋回」の方があっている気がする。

っていうか凄く激アツい!耳がやられる。

耳塞ぎはオリ赤以来。寝起き20分後にこれだからカラダは一体何が起こっているのか全く理解出来ていないだろう。

灼熱地獄の中、島田さんはサウナ紳士に問いかける。

「初心に帰り、昔の熱波スタイルで行きます。要するにアツイです。」

上位ランカーの島田さん。
ふとランカーになると気が奢り、サービスが低下するソーイウ人とは異なる発想なのだ。

己を鑑みる、そして更なる向上を目指す。まさにランカー熱波師の鑑なのである。

その意気込みに答えるかのように、サウナ紳士はオカワリ10回連発で応える。

「1、2、サウナー」と共に時を分かち合うのがすごくホッコリする。

あと10回の時は「……8、9、じゅサウナー!」と何度も間違えてしまったけれど

みんな気にせずにしてくれたのが嬉しかった。

そして水風呂へ。

「クゥ〜っ!!!!」

備長炭で研ぎ澄ました凛水水風呂。
極限の熱さから凛々しく冷ます水風呂。

「クゥ〜っ!!!(2回目)」

デッキチェアへ移動。やっぱ来るよな……

ジャイロトランスっ!

今回はすごかった。短い時間だったけど、

サウナに行き始めた中2の頃に感じたような

強烈な浮遊旅行。久しぶりに行けた。

そんなこんなで北海道サ旅も終了。
やっぱ、ニコーリフレ凄いわ。

①森のスパリゾート 北海道ホテル(帯広)
②ラビスタ富良野ヒルズ(富良野)
③白銀荘(吹上温泉)
④スパアルパ(旭川)
⑤ニコーリフレ(札幌)

総移動距離430km、最高のノープランサ旅でした。

やりたいことやれた独身時代にもう後悔はありませんっ!!!
こんな感じで筆を置く。[完]

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122

サウナ金融

2020.03.15

1回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編最終章(前編)】


「DHだけの選手ならいつでもなれる。だからもう1回、守ることにチャレンジしないとダメだった」(松井秀喜)


サウナ界でのDesigned Hitter、つまりそれはロウリュ回しかサウナに入らない紳士を指す。


特急カムイに身を任せる一方、小生はゴジラの名言を反芻する。


ここまで400kmの移動。北海道を駆け抜けているのに本日の食事はここまでなし。


「じゃサウナで「守ること」ってなんだろう。」


答えを見いだせず、遂に来てしまった。
北の聖地、ニコーリフレ。


25時までロウリュがあるから飯食って休憩してミッドナイトロウリュ……完璧だ。


今思えば札幌までたどり着き、ノープラン旅もなんとか完成できそうという怠慢からの発想。


リフレスタ丼&ザンギを直ぐに平らげ、奮発したDXカプセルで深夜ロウリュまで休憩……するはずだった。


……あれ、スマホ時計の針が「7:32」を指している。


やらかした。サ旅の疲れでまさかの8.5h睡眠。


白銀荘&スパアルパのWタッグは底知れぬ快眠をもたらしたのだ。


北の聖地、ニコーリフレで12時間サウナに入っていない。


一体小生は何をしにこの北の聖地にやってきたのか


隣の外国人バックパッカーに


「Youは何しにニコリフヘ?」と逆質問されてしまうような現実が此処に。


カプセル内で、絶望と後悔が襲われて自己嫌悪でスマホを手からポンと手放す。


皮肉にも奮発した低反発マットレスでスマホは跳ね返り、宙に舞う。


危ない!スマホが上段カプセルから落ちる!


小生は刹那に宙に浮くスマホをキャッチ。


と同時に指紋認証が解除され、昨夜空腹で観ていたニコーリフレのHP。


1位がザンギ、2位がリフレスタ丼の画面表示。


「食べたけどなぁ……」


惜しみつつ体験したかったロウリュ画面にスクロール。


エレガント渡会さんの旋回アウフグースの画が……


「!!!っ!!!っ」


朝8時のところがハイライトされている!!


そして9:00 10:00……うぉぉぉぉ!!


今見たら「ロウリュ開催時間」の説明があった。


小生は急いで浴場というバッターボックスにむかった。


ニコーリフレのDramatic Heroになるために。(後編へ続く)

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55

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2020.03.15

1回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編④】


白銀荘でバスの時間まで昼寝とスケジュールを立てる。


上富良野から旭川に行くルートは意外と無い。ただ30分後に来るラベンダー号で旭川に出れる。


そんなこんなで何とか上富良野到着後、駅でサ活を投稿しながらバスに乗る。


これで移動難民にならないと安堵してまた睡。


ノープランサ旅というのは、アタマフル回転の緊張→サウナで安らぎ→爆睡のサイクルになのである。


ようやく旭川に。旭川ラーメンでも食べようかと思ったが、けっこうカラダも疲れている。


でも旭川サウナ入っておきたいよねってことでスパ・アルパへ寄り道。


かのOMOセブンでもいいかなって思ったけど、ホテルサウナは帯広で済ましているから避けた。


遠赤外線サウナで無観客大相撲も観ながら、汗に流す。


入口に「バスタオルは巻いても巻かなくてもどちらでも構いません」もあったけど、


北海道サウナ文化はバスタオル巻くのが普通なんだと勉強になる。


水風呂もジャグジータイプで気持ちいい。


休憩椅子も


「なんでそんなところに堂々と置くの?w」と
思わせる配置が印象的。


有り余るスペースを存分に活用する北海道の性なのか。


こんな感じで旭川サウナ終わるのか……と思っていたらスパ・アルパはそうさせなかった。


ミストサウナだ。このミストサウナは面白かった。


ミストサウナとは思えないくらい、強気な温度設定。


足水用のトトノイ椅子の他に、5脚程度椅子が広いミストサウナ室に散在している。


面白い。実に面白い。足水に浸かりながらそう思う。


するとおじさんが入ってきて、椅子にも座らず床でストレッチするではないか。


東京には広くストレッチができるミストサウナってあまりない。


小生はすかさず流れになって、床で大腿四頭筋をほぐすのである。


乳酸を分解させた所で水風呂。完璧。


サ旅も後半にさしかかり、カラダに疲労がきているなか、スパ・アルパは休息を与えてくれた。


休憩室もシンプルで小生の好み。


もう少しダラダラしたかったが、特急列車の時間が近づく。


旭川サウナもレベル高いな〜と思い、ノープランサウナ旅は最終章、札幌すすきのに向かうのであった。[完]

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76

サウナ金融

2020.03.15

1回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編③】

振り返ればこのノープランサ旅で最も山場だったかもしれない。

アクセスが難しかったが、旅の醍醐味を存分に味わえた。そしてサウナも究極だったことも……。

富良野から2hに一本の電車に乗る。ワンマン列車と言われても

「運転手は1人だし東京とあんま変わらんやん。」

とか思いつつ、実際開かない扉に大慌て(笑)

なんとか乗車。「北の国から」のBGMが脳内再生させるような風景を見届けるのである。

上富良野から町営バスで30分。

ついに現れた。北海道のど真ん中に舞い降りた小生。白銀荘との決戦が始まるのである。

サ室はそこまで温度は高く無い印象。
最上段でも15分は居れる。そこまでの感動はない。

水風呂。サ旅初グルシン。
感覚的にはウェルビー福岡の強冷水を滑らかな水質にバージョンアップさせた感じ。

2分で限界。さていこうか。外気浴へ。

「多分1セット目が勝負」

雪DIVEのことを指す。1セット目の熱々な感じで行かないとそれ以降はビビってしまう。

雪に身を預ける勇気……顔面から行くのが怖いので背中からバックドロップ!


「痛っ!!思っていたのとは違う!冷て!」


連日北海道では晴天に恵まれ、パウダースノーではなく、まさかのかき氷状態。

刺激なのか冷たくすぎる痛みなのか、把握出来ていない状態。

冷えすぎたので目の前の温泉に入る。


「熱っ!!」


水質なのかめっちゃ熱くピリピリする。
もうなんだかよくわからんが、実に楽しいのである。

そのまま2セット目にサ室に入ったら
なんだか血の味がする…………

だが負傷気味の背中からも鼻から血は出ていない。

気づく。これが吹上温泉の成分なのだ。
サウナで嗅覚が研ぎ澄まさせていたのである。

先程の反省から今度は水風呂経由せず、そのまま雪DIVEをしよう。

これが正解だった。熱々のカラダが雪と接着した時にもの凄い勢いで融解。

……己が自然と埋もれていく……雪の間から差し込む光……なんという景色。

そして外気浴で瞑想。ここでも初めての経験
が。

「パリパリパリパリ……」


カラダのうぶ毛が凍っていく音色がきこえる。自然アイスサウナなのである。

座禅瞑想を続ける。するといつも暗い視界がシルバアローに眩しいではないか!

目を瞑っているのに眩しい……

信じるか信じないかはあなた次第なことを刹那に感ずる。

「白銀荘」は「白銀想」ができるサウナなんだと。[完]

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2020.03.15

1回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編②】

帯広駅からバスで運良く富良野駅へ。

JRだと乗り継ぎ等でまさかの3.5hかかる所を2.5hで行ける。

ノープランサ旅は移動がキモだ。ホントにこのバスに偶然乗れてよかった。

バス内では爆睡。気づけば富良野に着いていた。

ホントは上富良野まで北上したかったのだが(実際富良野で正解だった。)

未知の土地はアンパイに行こうということで
このホテルへ。

このシリーズホテル、富山「野乃」も良かったのでコロナで価格が落ちていたところを予約。

ホントはもう風呂入ってるし、そのまま寝ようとしていたが、

フロントで浴場を推されて、しかもキャンペーンで有料個室浴場も入れるとのこと。

なわけで全くサウナに期待せず、とりあえず浴場へ。

しかしだった。しかしだったのだ。

目の前にはテルマーベッド・トトノイ椅子が堂々と2台ずつ。

その横には丸風呂の水風呂が。

「嘘だろ……」

予想外のサ活になるだろうかもしれない。
だってサウナイキタイに載っていないのだから。

そっと振り返る。
そこにあった、金色に輝くサウナ室が。

102℃のカラッカラ系。

ホテルサウナによくあるタイプだが、明らかに温度がしっかりしてるから、不満がない。

まだOPENしてそこまで経っていないせいか、木の香りが漂う。

テレビはあるが「Out of order」
むしろありがたい。

サ室には小さな窓があり、富良野の夜景が見える。(朝サウナ時は日差しがいい感じ。)

そして水風呂。18℃くらいだろうか。
水温表示がわからんが、丸風呂から溢れです水の音が浴場に響き渡る。

お気づきだろうか……。

サ室、水風呂含む浴場エリアには小生独りしかいないのである。

わざわざ個室風呂に行く必要も無い。

そして外気浴。いやいやいやいや。

真っ暗で何も見えない(笑)

9Fの露天エリアに吹き込む風は素晴らしい。
瞑想を2分。朝サウナすることを決めて退散。

風呂上がりの
①ヤクルト・アイスキャンディーサービス
②コワーキングスペース
③コミックあり

は最早人気サウナ施設のアレ。

施設も新しく大変清潔のため、小生のような北海道サ旅をするには最高の宿であろう。

そして写真は朝サウナ後の外気浴の風景。
(画像は室内だけど景色は一緒。)

まだサ旅は続く。[完]

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56

サウナ金融

2020.03.14

1回目の訪問

【1300km先のサウナを求めて……サ旅北海道編①】

この年末から激動の日々が続き、終わる気配が見えないこの頃。

でもこの日のためにあったかと思うと、許せる。そんな体験であった。

書き記そう。

「トントゥ抽選会」で小生はあえて遠いサウナに申し込む。

あの申し込む時のワクワク、そして抽選結果を見る時のドキドキ。

四半世紀生きて、どこか忘れていた感覚を呼び覚ましてくれる「トントゥ抽選会」は小生にとって特別な儀式なのだ。

前回は300km離れたウェルビー今池、そして今回1300km離れた森のスパリゾート北海道ホテルにお邪魔するのである。

浴室入場。モール泉の独特の香りが小生のワクワクを増長させる。

清めてサウナへ。

ええやん。しっかりした暖かみ。

薄暗くテレビも時計もない落ち着いた空間。

14時開店直後なので人もおらず。さっそく
「モーリュ」を行う。


あれ、蒸発音が出ない……
いつものジュワーって言う音が出ないのだ。

しかし時間差でジリジリと蒸発音が。
そしてゆっくりとサ室がモール泉の香りで支配させていくのだ。

参った。やられたよ。汗ダラダラなのに気持ちよすぎて鳥肌が立つあの現象。

12分で水風呂。
なまか気持ちいい清流水風呂。

鼻から吸って、あえて無呼吸状態を保つ。
この時が1番気持ちよく感じる。

ヘドロを出すかように口からはき出す。同時に襲う脱力感。

水質がいいのか、サウナフェスの湖に入っているような感覚に陥る。

外気浴へ。
違う。東京の空気とぜんぜん違うっ!

凛と澄み透る空気。

日高山脈から十勝平野に吹き込む冷たく鋭利な風。

確かに受け取った。此処森のスパリゾートの露天エリアの小生の元に届いている!

北の大地の風は冷たく気持ちいい。カラダから湧き出る湯気がいつも倍以上だ。

うっすらと体毛が凍る。空を見上げると羽田の曇り空とは一変。一点の曇りもない晴天。

足元にはモール泉が流れ渡り、絶妙なバランスで暖を取れる。

この感動を4セット。徐々に人が増えてきたし、やっぱいいとこなんだなと。

トントゥ抽選会でビビったけど、あのボタン押した自分を褒めたい。いまが幸せだ。

帯広駅で名物サ飯(個人的)を平らげ、さてノープラン。

偶然偶然。あと20分後に富良野行の最終バスがあるではないか。

バスに乗りこみ爆睡。カラダからモール泉の香りがほのかに香る。

ノープランサ旅はこれからも続く。[完]

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サウナ金融

2020.03.08

1回目の訪問

【プレ八幡で何を語る?背中で語る演説をしよう。】

President=pre(前に)+sid(sit 座る)+dent(人)
→観衆の前で座って、演説する人。だから「大統領」なのだ。

講師が言っていたのを思い出した。

そう、このプレ八幡という特等席で。

小生は今、サウナ紳士の前で座って焼かれている。まさに「President」であったのだっ!

…………
先週朝熱波で完全復活を遂げた小生。
幾度となくシゴトに困難、トラブルで折れそうになった今週。

しかし皇帝からの神なる熱波で何度倒れても立ち上がり、不死身のメンタリティーを手に入れた。

サウナの日はあえて、ノーサウナ。サウナ落ち日という言われる本日、プレジに初訪問。

久々に暴れよう。

相方の誕生日を忘れる痛恨すぎる、というかオトコとして無価値化した上野デートを終え、メンタルボロボロな本日。

救いを3hコースに求め、いざ。

「半地下パラサイト系サウナなのか……」

如何わしい店にあるこの「半地下構造」。

でもなぜだろう、あの無意識に心拍数が上がるあの構造。ワクワクする。

いいですね〜。広いサ室。皆さんマナーもいいし、流石上野という感じ。

普段上段だけど、ヒーター前に椅子が並べられているじゃないか。座る。

背中が焼かれる。毛穴が急激に開き、発汗を促す。汗の膜が出来るまでが我慢なのだ。

おう、目の前にはいっぱいのサウナ紳士。

「これがPresidentなのか……」

……冒頭に戻る。
まさにPre(前に)+sid(座る)+dent(人)

何を演説しようか……

瞳を閉じて顔を斜めに上げた。
そして鼻からカラッとした空気を入れる。
鼻の奥で僅かに熱を察すると、息のスピード弛める。

これを10分。いや12分。

プレ八幡で何もしないか。
プレジでPresidentになったのに何も悟らないのか。

いや、語っていた。それは退室する時に。

プレ八幡で焼却された背中は真っ赤に、鮮やかに紅潮していた。

水風呂で冷やすと、紅がまだら模様に。

明日からまた倒れそうになるかもしれない。

いや、その時この背中は倒れない。

明日からまた逃げそうになるかもしれない。

いや、その時この背中は絶対に背けさせない。

だってプレジの熱魂が己の背中を支えてくれているから。後押ししてくれるから。きっと。[完]


P.S. サウナ後、焼うどん+プレジシェイク+豚キムチ定食→爆睡。2hの延長でデート代より高くついた。

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サウナ金融

2020.03.01

4回目の訪問

【至高の朝熱波~皇帝よ、俺の煩悩を焼いてくれ】


我が師匠、サウナ皇帝は小生の真理をすぐさま見抜いてくれた……その一部始終を書きたい。


今週はトラブル続き。ミスも重なり、トラブルも月末までに解消できなかった、月曜に恐怖を抱く小生。


浅いレム睡眠。こんな夢で今朝を目を覚ました。


「サ・ウ・ナのリ・ズ・厶を知ってるかい!……」


ホホホーイではなかった。皇帝が姿をあらわした。


「ネーネーネーっ!!!!」


6:34 起床。運命を感じ、タクシーで向かう。おふろの国へ。


運転手に「なんでこの時間から行くの?」と正論ぶつけられる。


「行かなきゃ行けないからです。」


笑いを含めて答えたが、その眼差しだけは実にシリアスだったのである。


初の朝熱波。師匠の熱波を最大限に受けたい。


5分前には最段上段✕端席で「その時」を待つ。


9:01 サウナ皇帝降臨。早く聞かせてくれ、その「リズム」をっ!


だが皇帝はコロナウイルスをネタにゆったりと口上を続ける。サ室に12分、皇帝は一瞬深イイ話をして感心するも


「息子と人混みに行ってやりますよ!」
「合言葉は…………冷やし中華(n回目)」
「早く、ロウリュしろってか。(あまり覚えていない)」


とサウナ紳士を極限まで煽る。
久しぶりの焦らし攻撃に「アアヴ……」と嘆きが漏れる。歯を食いしばる。


皇帝はその時を待っていたかのように、小生に開いた右手を向け、こう叫んだ。


「その汗、その表情、まさに煩悩の塊やっ!!」


師匠よ、これが煩悩の正体なのか。ついに現れたのか。この瞬間だった。


「ではサウナの賛美歌をオネシャースっ!!!ネーネーネーっ!!!」


除霊体験するような感覚に陥る。


煩悩を嘔吐するかのように「パーパーパー!」と叫ぶ。


更に声量ギアを上げ、除霊が進む。仕上げに108熱波。もうすっからかん。でも皇帝は小生を最後まで見届ける。


「サウナ青年よ〜、数を数えよーっ!」


と煽りを喰らい、53から叫ぶ。
この時、アツすぎて、叫びすぎて、週明けの事が一切昇華されていたのである。


そして水風呂→外気浴。晴天の空に春を感じる風。


全ての煩悩が消えた。ホントにきてよかった。ありがとう、サウナ皇帝。


小生はここぞという時に、またこの「リズム」を刻みに来よう。


その時、きっと小生も今日より成長しているから。[完]

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