天然温泉 満天の湯
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
温浴施設 - 神奈川県 横浜市
【シルバーコレクターの嘆き……無慈悲なイズネスロウリュを受け止めよ】
「ホーム、看板の色、西鉄天神駅にそっくりだ」
相鉄線は初めて乗る。
思い出補正の福岡時代を回想。上星川駅で下車。
「おふろ甲子園第3、4、5準優勝」の弾幕。
「シルバーコレクター」はいい意味ではない。しかし「準優勝」を推されると意識せざるを得ない。
見かけなくなった「東京チカラめし」タイプの自動券売機で発券。いざ出陣。
広いサ室。横浜サウナの特徴、傾斜のある「タワーサウナ」。最上段でセッティングを確認。
80℃。TVはあるがサウナの知識やサ飯の宣伝。無音で好きだ。
しかし小生はこの時知る由もなかった。準優勝に嘆くロウリュの存在を。
17:00 10分を経過した時、前方のイズネスが目を覚ます。
この時間はストロングロウリュ。サ室にステイアウトを決心。
一発目投下。気持ちいい。タワーサウナ最上段、アツく濃厚な蒸気がカラダを芯からあたためる。
二発目投下。「ボン」と暴発する蒸気。この音色は全盛期のオリ赤、レインボー本八幡で耳にした……ということは!
悪い予感は当たる。執拗にまとわりつく熱。両乳首と急所の先端3点が悲鳴を上げる。
「久しぶりだぜ、この感覚……」
オートロウリュはサウナ紳士の様子なんて関係ない。淡々と温情のない熱蒸気を放出するシゴトに徹する、
いわば「サイコパス熱波師」。
シルバーコレクターと揶揄った小生に手加減をしない。その時、三発目が投下させたのだ。
怖い……小生の居座る最上段までヤツが到来するまでの数秒……デュエルへのカウントダウンが始まった。
熱波ギアが上がる。最上段はエベレストでいう「Death Zone」 という表現が適切だろう。
執拗に、そしてねちっこく滞留する蒸気が小生を襲う。ここで退散して立ち上がると更なる熱に襲われることを熟知している。
ここは黙ってイズネスの怒りが収まるのを待つ。まるで上司の説教を受けるどこかの若手社員のように。
どうやら収まったようだ。冷感ジェル配合の水風呂へ。幼き頃来訪した伊勢湾岸道刈谷SAの水風呂にそっくりだ。
冷却5分。外気浴にはあまたのトトノイ椅子。
今年1番のあまみがじわじわと姿を表す。
晴天の葉月。青空がいつも以上に眩しく感じる。
「無冠の帝王は帝王になる前の最終形態なのだ」
その眩しさはシルバーでなく、金色の光のように輝きを放ったいたように感じた[完]
素晴らしいサ活投稿でした。
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