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2023.08.07

1回目の訪問

健康浴泉

[ 東京都 ]

風鈴が鳴るのを待った 畳の上でねころんで
扇風機が首を振ったら
義務感混じりでキンと言う
街ゆく人を見下ろして
うちわをハタハタ動かせば
少し残った感傷は 煙の様に消えたでしょう

階段を降りてサウナへ戻ると相変わらず誰も居ない
偉い人でも呼び出すか パパも呼び出してトルーマンにダブルビンタだ 
なんて妄想していたら
ガスストーブで熱く乾いた部屋は満室になる程に人が増えた
少し汗で湿度が上がった気がした
気にしないのだ!

チリチリ炙られジリジリ熱くてへむはギリギリだ
マッハ50で水風呂へ 眉間にはシワ

16℃と17℃の間を行ったり来たり
オーバーフローで人が入る程に綺麗になり、水温は上がる
循環系統にチラーを嚙ませてはいるが補給水温はそれほど低くない所以だろうか
水量から推し量るに体温はさほど水温には影響しない
17℃位でもバイブラブロワーのおかげで凄く冷えた なんてステキ!

炭酸泉とシルキーとジェットバス
シルキーはとても空気を多く含んで水圧を軽く抑えてくれる
雲の中で散歩した

ジェットバスはエアーの吸込み口が無く、純粋な水流のみ
200vがぶち込まれ銅線のコイルが磁界を作る
引合い、離れるを繰り返す
それが動力となり軸を回す
同時に羽根車が水を押し出す
そいつがばばばと当たって良い気分!

水量の多い炭酸泉
吐出は底部にあり水面が盛り上がっていた
穏やかな場所に座ると浮いてる髪なんかが目立つ
照明が照らす所以か
水風呂やシルキーに比べオーバーが少ないのか
水位計の満水の位置が低くはなかろうか

鏡を見ると真面目な顔をした僕が映ってた
ダメな顔だ!バチン!もっとこう!だらしなく!
ここは風呂なのだ

浴槽の縁にゴミすくいの網が置かれていた
これでいいのだと言わんばかりに
なんてパワー
レレレのレなんて掃除してたら悟りを開きそうだった

不思議な施設だ
サウナと風呂の境界が曖昧になってしまう
2階の休憩室のせいかしら
帰り際、赤塚先生のサインにコニャニャチワした
そちらはどうですか?酔っ払ってますか?
西から日が昇るだなんて騙された奴いっぱいいますよ
こちらは健康浴泉のおかげで健康です
まだまだ人生は長いですお楽しみはこれからです
タリラリラーンと生きていきますよなんて思いながら靴を履いた

夕暮れの川沿いを歩いて帰った
アスファルトとコンクリートの景色を抜けて
砂漠みたいに見えるけれど
遥か下には綺麗な水が流れてる

それはいつしか赤く色付いて
この身体中を巡るのだ

そうさ、これでいいのだ

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2023.08.02

1回目の訪問

水曜サ活

深夜3時の池袋 眩しいビルがいっぱいだ
衛星写真の光る場所 そこは地球の禿げたとこ
ゆらりゆらりと通りけり
野良猫とひとやすみ 
彼女が去って僕も去る 
ヒトだって休みたいのさ

やがて到着うたプリじゃないや池プラ

地下に潜って解放 ハンチョウとは逆だね
深夜までずれ込んだ今日一日の煩悩は 
ばるばると泡だった
二股カルシウム泉の循環の吸込み口に消えてった

和食居酒屋みたいなサウナ室
赤と黒の格子天井の木材は高温には向いていないせいか所々落ちている
サウナは100℃を超える特殊な場所だ
どんな場所でも必ず朽ちる
洒落ているほど改修には金が掛かる
この街みたいに

でも函館にある甚兵衛というお弁当屋さんに似ていてとてもスキだった

メトスのSM(プレイではない)が2台あり、とても熱かった
ロイヤルか迷ったんだけど、有識者に深夜はやめとけって言われたからプラザにしたんだよね
安くて満足!

水風呂はとても冷たくて心臓の火照りと汚れを洗い流してくれた
エアコン効いた脱衣所のインフィニティチェア
今夜のコクピットはリラックスの沼に不時着した
ドボン!

男臭い2階の休憩室でうだうだしてたら寝落ちしてしまった

シャガールみたいな月の夜はいつの間にか睡蓮みたいな青い空に変わっていた
やっちまったと家路に急ぐ間
岡本太郎みたいな太陽がいつまでも僕をつけ回した

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2023.07.31

1回目の訪問

サウナ飯

お日様が眩し過ぎて泣きそうだ
だけどここが終着地 今だけは国民のへむ

その名も前橋駅前天然温泉ゆ〜ゆ
20年前に建てられた施設だ
なんとなく懐かしさを感じる外観だけど
当時としては最先端だったろう
ハイセンスなシニア服が売っていたりちょっとよく分からない売店の先で受付をして2階に上がる

食堂を兼ねた広いスペース
壁面は全面ガラスで外のけやき並木と繋がる開放感がとても素敵だった

館内で時折ゆ〜ゆオリジナルソングが流れる
ローカル局の番組をダラダラ見てると突如襲ってくるマイナーなCMみたいで素敵だった
ゆ〜ゆ姉さんが歌っているのかな

浴室へ入ると源泉のかけ湯があった
ここは自家源泉を持ち全ての浴槽が掛け流しだ
名称はナトリウム塩化物泉とあるが、塩分はさほど高くない
かわりにカルシウムや鉱物の濃度が高い
若干のゴム臭を持ち体内に浸透しやすい
豊富な水量と豊かな成分
あまり入り過ぎると召されるので注意

壁面は光沢を持った綺麗なタイル
床面は浸食されたか、洗剤にやられたか
一部屍のようになっているが十和田石が貼ってある
細かなタイルを組み合わせたり
当時としてはスタイリッシュだったろう

それを豊富過ぎる温泉成分が浸食し
さながら秘湯の様な貫禄を持ち始めている
そしてそこら辺でジ…いや老紳士達が転がっていて湯治場の様だった
壁クール 床つげ義春

サウナ室は2機のストーンを乗せたストーブがあった
天井は弧を描いているが高い
五段ベンチの最上段に座ると汗が吹き出す
温泉のせいだ 辛くなるほど熱かった

すぐ隣の水風呂へ
こちらも補給口から絶え間なく掛け流されていた
とっても冷たくて心地良い
透明度が低い
丁度良くスタッフの方が通ったので、これ上水じゃないですよね?と聞いたら
水道水だけど飲めないよ!と言われた
………………?
何かを隠しているのか
ゆ〜ゆは楽しいね

露天のリクライニングベッドで横になる
視線の先には青い空が広がっていた
オルゴールのBGMもブルーハーツの青空だった
ステキ!
何となく軽いゴージャスを感じる露天
十数年前にランクインした記事を額に入れて飾り続けているところもいじらしくて魅力だ

とても楽しい時間だった

仕方無いけど遠い都へ帰らなきゃ
後髪引かれるのは来れて良かった証拠さ
明日からは前橋で鍛えた熱耐性を用い都内で無双する!
ありがとう前橋
その内また気まぐれに フラっと遊びに来ちゃうんだ手ぶらで

……

タオル一本位は持ってくかパンツも要るか靴下も

いや服も着ますよ

これだけはゆずらん!!

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2023.07.31

1回目の訪問

ドーミーを予約しようとしていたら何か引っかかるものがあった
新前橋ターミナルホテル
ハナホテルのグループだった
以前同系列の深谷店に泊まったことがあり、結構好きだった

駅から向かうと24Hサウナと書かれた古い看板を見つける
恐らく以前は別物だったのだ
中はリニューアルされてとても綺麗でお部屋もお洒落!

浴室に入ると温浴、冷浴、ドライサウナ、蒸気サウナとそれぞれ表示があり無骨ささえも感じる
誰もいなくて贅沢だ

結構疲れたのでスチームでまったりしよう!
へむへむと扉を開けて中に入る

蒸気ブワッ)うわああ……何これ………
あまりの熱さに立ち尽くす

これは恐いやつだ!

白い蒸気が僕をかごめかごめしてくる
なんか床からもボワボワ沸いてるし…

恐る恐るベンチにすわ、ダアチィッ!!

タオルを2枚重ね、キュッと筋肉を引き締めて浮かし気味に座る 少し右に傾いていた

温度計50℃…嘘をつくんじゃない嘘を!!
息をしても熱い
咳をしてもあつい
右を向いても熱い
左を向いても熱い
白鳥のポーズしたらもっと熱い
タオルを振り回してみた
イャァァァァァ!!熱いぃぃ!!
あ!つ!い!

ドライサウナはとても広くストーンの対流式だ
さっきとは打って変わって乾いている
3段ベンチだわーい
早速座ってみ、マアチィイイイ!焼ける焼ける!
2枚あるタオルを重ねてその上に座った
もう隠すアイテムは無くなったが貸し切りなので良いのだ
ちょっと寝っ転がってみちゃったりして
BGMはホテルならではのクラシック
なんて優雅!

水風呂も広くて気持ち良かった
はしゃいでしまって大人気皆無!

プラ椅子も置いてあり浴室で休憩出来る!

それ程期待はしていなくワンチャンあるかな位だったけどホームラン打たれた
お部屋も綺麗だし朝食も美味しかったー!
次もここにしようっと

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2023.07.30

1回目の訪問

サウナ飯

脳天にスネアの音がした

左の脳は暑いから秋にせいという
右のへむはビール飲んでダラダラしてピグミンを買った

だが心臓が打つ8ビートが鳴りやまないので来ました

憧れの毎日サウナ(ダブルミーニング)
その室内には照明は無い
あるのは火だけだった
暗く静かだ

大きな薪ストーブには大量のストーンが載せられていた
とても重く頑丈そうな蒸気機関車のよう
凄く格好いい
ガラス窓の中にもぞもぞと炎がゆらぐ
グリム童話の暖炉のように
焚べられた木が熱せられ 内に僅かに残された水分が膨張し道管から声をあげる
ぱち ぱち

対面する二段のベンチがストーブに沿う
置いてあるバケツには白樺
毎時00分にアウフグースが行われる
ラドルでロウリュされると石がしーわーと音を鳴らす
水が姿を変えふわっと昇る
木々の匂いを纏ったそれは辺りを包んだ
ひとつふたつ重ねられ
躰は熱を限界まで蓄えては放とうとしている
帆を張るような強い音をたてて熱をあてられた

二つある水風呂の小さい方へ 綺麗な木の樽だ
冷たいそれは氷菓の様に躰の内へと浸食する
安堵するかの様に言葉ならぬ音を洩らす

カチンコチンになって大きく深い浴槽で
頭から水を浴びた 
美味しい水だった 飲んでないけど
シロップかけ放題
肉体は透きたか溶けたか
境界がなくなった海月のそれか
ふわふわと
アブナイ!

休憩スペースには椅子やベッドがいくつも置いてあり
僕はその中の板貼りの床の上に横になった
始めは心臓の音だけが聴こえた
ゆるやかに放物線を描くように沈み
ヴィヒタの香りと自然の音が浮かび上がる
しばらくの間 原初の感傷に浸っていた
川辺で遊ぶ水鳥のように
白樺の残り香がすぅっと通り過ぎた
ブナの原生林や湿原みたいだった
はたと気がつくとスタッフの方がミストを浴びせてくれていた 
川だけど川じゃなかった!
でもとても心地良かった🦆

こんな施設は初めてだった
外気、湿度の影響を受けるサウナのセッティング
それは毎日変わる
電気やガスのように温度センサーで制御出来ればまだ容易だろう

こまめに温度を確認し薪を絶やすことなく追加していた
ストーブだけではなく周囲の環境がどれだけ影響を及ぼすかを
夏だろうが冬だろうがそれは毎日だろう
そしてどんな空間、瞬間が心地良いかを知っている
さすがアウフギーサーだ
その能力に感動してしまう
そして毎日通える位安い!
練馬にも作ってほしいです…

素敵過ぎてジタバタしながら施設を出た
今夜は枕に顔を埋めて足バタバタしてしまうだろうね

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2023.07.30

1回目の訪問

秀の湯

[ 東京都 ]

ハンサムでロックでカオスだった街、西荻
まあ今もか
駅前通りを抜け青梅街道を渡ると秀の湯がある
いつぶりだろうか 

フロントで貰ったマットと持参したタオルを持って扉を開ける

二段ベンチ、10人以上収納できる程に広い
ネオエックスで装飾されたガードの先にあるガスストーブが強い熱源だ
ぼんやりとしていて心地良い
テレビの音が和やかに支配する
2番目の居間なのだろう
マットが綺麗?以前少し気になった匂いも消えてた

水風呂は循環し、冷却されていて気持ちいい!
少し塩素臭が強い 0.8ppmは超えてそうだ
固形のタブレットの香りかな
まあ衛生的といえばそうだ

浴室は柱頭飾りと高い天井がかつての名残を見せる
さあっと白く明るい空間で羅漢達が寛いでいた
バイブラで充分に冷やされ、バルブを開けて原水で身体を流した
こちらも冷たくて心地良い! 飲んでる人もいたけど大丈夫なのかな 

露天風呂にはベンチがあって外気浴が出来るのだ
もうPERFECT!!!
♪fairground attraction

秀の湯があれば沸騰しても乗り切れる!

warmからboil.しかし直訳で沸騰だと不安を煽る凶暴な言葉になっている 
地球沸いてますとか ほっとする地球とか
地球松岡修造化とか可愛くして欲しい

昨日バタバタしてて寝落ちしたので、電車の中で投稿してます

行き先は
Great
Untouchable
Nowhere
Mystery
Area
さらば!文明!

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2023.07.26

1回目の訪問

アダ厶とイヴは果実を口にして追放された
ケチな神だ
禁断とか言われたら食べちゃうに決まってる

子孫は今日サウナ室でオロポを飲んでへむへむ
なんと甘美!

駅から少し離れた場所
何だかこの辺りはあまり嘘くさくないから好きだ
ド派手な外観
デーンとドーンでジャジャ~ン!だ
ロックだな

中は落ち着いた雰囲気 しっとりしている
しっとりとは?

サウナパンツに着換えて浴室に入る
知恵の実を食べて恥じらいを覚えた二人はイチジクの葉で股間を隠した
だから緑色なのかな

色んな言語、色んな柄のアダムの末裔達がいた

スチームサウナの前に竹塩の効能について書かれた看板がある 竹塩凄い!
ワクワクして中に入る 竹塩は見当たらなかった
しおー!!泣)

でも凄く良い薬草の香りと強い蒸気
入口上にはファンがついてて風がアチい!
天井からアチィ水滴さんが時折どうもね!と落ちてくる ポタッキャッ
ガラス窓越しに隣のサウナの様子が見えるのだ
ほう…

ドリンク飲んで本を読んで、談笑してたり
ここでは禁じられていない遊びだ
自由だ!

岩盤サウナー←
と書かれた看板
このサウナを構成する要素と効能について書いてある

中に入ると一部純金が輝いていた
お宝にタッチ!ギャーアチい!
金箔だろうねこれは盗めないやつだ
が僕のハートは盗まれてしまった

石板からの反射だろうか、ストーンの対流だけでない心地良い熱さ
敷かれたマットも蓄熱しておりサウナパンツのおかげで猿にならずに済んだ
いい空間だ
気が付いた頃砂時計は落ちきっていた
久しぶりだったのだ
仕事と体調が夏に狂わされていた
こんな素敵なサウナで汗をかけるだなんて
昨日は想像しただろうか 
まあ昨日なんて水風呂で流してしまおう 

循環しチラーに保たれた冷たい水
波打っていて凄く気持ち良い!
暑かった今日も溶けてしまった 最高!

仮説を元に空気中の水分を凝集し、瞬時に冷却する手のひらサイズのチラー、空気圧で水の立方体を形成する超高性能コンプレッサー
どこでも水風呂!欲しい!

そんな事を想像したりする程に

オロポ貰って椅子に座って休憩した
窓の外からは夏の匂い
地面には赤色灯と物々しい警備 駐車違反の貼紙
でもここは楽園

ルールやマナーは脳や電気信号が作ったモノだ
いわば幻想や神話や宗教だ
サウナはヒトの手が作った
二人は追放されて良かった

また来ようっと
スタミナドリンク2200円!
その謎を解くため

波打つビルの間を歩く間にガリガリ君は溶けた

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2023.07.14

1回目の訪問

サウナ飯

初めてサウナに入ったのは子供の頃だった
遠赤外線サウナ
あれはまだ20世紀 その感覚は今も胸の中にある

見せてやりたい当時の僕にサウナ東京を

江戸由来の戸棚蒸風呂
この国の沐浴、サウナ浴の原点に近い
美しいタイル 設計は今井さんてやんでい!

その隣には昭和に数多く作られた遠赤サウナ
記念物ではない現代からのアンサー
戸棚蒸風呂も同様に
お待たせしました、お待たせし過ぎたかもしれません
今日は湿度が高いのでカラカラが欲しかった
テレビがあって銭湯みたいで最高だった
ナイスですねー

手酌蒸気サウナ

ケロ材が使われている 本格的な組み方だ
ビスもパテも見当たらない ケロという素材が活きる
ジールで熱せられたストーンにロウリュ
蒸気が空気を変えた 良い音が鳴る
立ち枯れた木も生きた

瞑想サウナは半個室のボナサウナだ
扉を境に空気が変わる
暗い中で緩やかに照明が操作され、フッと変わる
そして堕ちる
時折鳥がピリリ鳴く
素材は柿か 肉体とは別の部分が弛緩する

蒸気が乱舞する部屋の中心にはIKIストーブがあった 高いキロワット

毎時30分にオートロウリュされる
音楽と共にDMXで制御された照明が演出
アウフグースを意識した設計だ ライブ感があり格好いい!
始まる頃は満席になった

アウフギーサーもイケメンで格好良かった
緩急使い分けた身体の動きと素敵なタオル捌き
イランイランの香りも好きだった

シングルに近い凍の水風呂
指先がジンジンする程に冷えた 足先と手を出して頑張った キンキン!

15℃程の冷はとても広くプールみたいだった
この位が好きだ ヒエヒエ!

その隣には涼と書かれたバイブラの仕込まれた20℃程の浴槽
底の1メーター角程に巡らされたパイプから大きな泡が出る
その中にあるsusのパンチングのある部分
そこが僕のスイートスポット
へむへむと浸かった

少し先にある休憩場所
もうこの先は感動しすぎてもう小田和正だ
何を感じたかなんて恥ず…

散りばめられた和の意匠やサウナ東京という名
物凄くハードルの高い名前だ
でもそれすらを凌ぐ程のクオリティの高さ
この国で本格的なフィンランド式サウナを造った旧中山産業
現メトス社が関わっていることも僕にとって胸熱だった 

久しぶりに胸がドキドキした
子供の頃は当たり前だった事を今になって忘れたりする
危うく当時の自分に叱られる所だった
今の僕にしか見えない事もあるのだと
大人だって心は冷えるし時には蒸気乱舞するのだと 
でもととのんはいたよ!

これさえあれば!

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2023.07.12

1回目の訪問

水曜サ活 サウナ飯

水が返す光の紋様 天井でゆらゆらしてる
プラスチックの椅子に座り 眺め見惚れてた

風鈴がちりんと鳴いて僕はすとんと落ちた

舌には"サウナセンター
かっこよすぎて笑っちゃう

1979年にこのビルが建った
創業はもっと前
以前某サウナ会社を退職した方と話す機会があった
気になっていたスカンジナビアクラブについて聞いてみた
忘れちゃったらしい 仕方無い
しかし、始まりには近づきたい
これは本能みたいなモノかしら

サウセンはこの街のサウナの原点に近いと思った
そしてすぐ後に原点であり頂点だと思い知らされた

赤い彗星と連邦の白い悪魔
エントランスに立っていた
奇しくも放映された年と同じ頃サウナセンターが建立された

白く清潔感のある店内
古いなどという先入観はドアを入った一瞬で払拭された

熱く透明な浴槽に浸かりサウナ室へ
熱の弾幕が襲う
上段に座ると天井までの距離が近い
これだけでも十分良い空気だった

しかしそれはやがて覆される
やはりサウナセンターは凄かった

ぴょんこさんのアウフグースが始まった
サウナ室の色彩がアロマと風により変わる
羽目板や白樺の丸太、ベンチやスノコ
少し下がった天井
それら全てが水分を帯びた空気を演出する
そしてタオルで撹拌され隅々まで届いた
彼女のエリアはとても心地良い空間
BGMも結構好きだった

浅く透明でヒエヒエな水風呂
寝っ転がって前頭葉までキンキンだ
アブナイ!

それからヴィヒタが香るペンギンルームで風を浴びたり非常階段で外気浴した

そのままご飯食べてゴロゴロ
そしてまたサウナ笑)

服を脱ぎ身体を洗い、湯に浸かり
サウナに入り水風呂で冷やされ、外気浴をする
シンプルな動線だ

しかしその道中、あちこちに施設の工夫と思いやりが散りばめられていた

重力から解放されたように僕はウロウロ

銭湯でもなく、健康ランドでもない
山の手線のど真ん中にあり、24時間営業で終電無くした哀戦士だろうが誰でも受け入れてくれるサウナ施設だ
40年以上もここに建っている
それは何よりも強い武器だろう

少し変われば誰かが気づく
シンプルであればこそだ
循環する水の透明度も凄い PACを使用しているのだろう
マットやアメニティの清潔さも整理具合も
カラン周りだってすぐ綺麗になる

この街で一番古く、一番進化しているサウナだ

老兵なんて素振りは微塵も見せない
ニュータイプではないが誰も見捨てない
青い機体に乗った良い男の様

また癒やされに来ます 軟弱者ですから

ヘムエッグ

これさえあれば!

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2023.07.10

1回目の訪問

36℃もうダメだ 蝉もだいぶ喚きだした
ガリガリ君のソーダ味 すこし溶けていた

石神井川の白鷺が涼しそう
流水に僕も入りたい…
 
薔薇が咲く光が丘公園を抜けて到着したのは成増の丘の上

ここは1977年に建てられた 
僕にとっては生まれる前だけど重要な年だ
ロンドンがパンクで燃えあがり、ポール・ウェラーはJAMを結成しINTHECITYをリリースした
飛んできた火は未だに僕の中で燃えている

今日は年表にヒルトップが書き込まれる日となった

青いラインとスペーシーな丸窓が可愛い
エレベーターで4階に上がり受付をして脱衣場へ

涼しい!エアコンえらい!🐧
BGMのアーバンソウルな洋楽が素敵でえらい!
給水器の水がキンキンに冷たくてえらい!
誰もいない!空いててえらい!
ヒルトップえらい!

サウナ室の扉を開けて中に入った
独特の空気だった
メトス社のストーブの上には熱せられたストーンが積まれている
トントゥもいてかわいい
そして中々の強力な熱を発し対流している
吸気は恐らくストーブ周辺にありそうだ
排気は大きく取られている
何よりも気になるのは、空気はかなりの水分量を含んでいた事だ
蒸発皿もロウリュ配管も無い 一体どこだ

浴室は絶えずオーバーフローして濡れていた
サウナ室外側の床との取合には水中パテが施されている
勾配を見る限りこの辺りか、しかしスノコ下までみなければ特定出来ない
謎は謎のまま
トントゥのイタズラみたいなものさね

とても気持ちの良い汗が流れた
天井は低く体感は高い
そして酸素を多く含む最高のサウナ室だ

フォローさせて頂いているノリタカさん情報によると通常温浴槽として使われている湯船が現在配管が切り替えられ水風呂として稼働しているらしい

かなりの広さと水量だ 常に補給されオーバーしている
そしてジェットポンプ!

へむへむと浸かってみた
気泡により軽く感じる水流はみるみる間に僕の身体の熱を奪う
川の中みたいに肌をすり抜けていった
何コレ凄い
今の所夏期だけ切り替える予定らしい
水温が下がる冬も良さそうな気がする

東武線の電車の音を聴きながら外気浴した
今度は深夜にも来たい なんて素敵な場所だ

館内は古さは否めないがイナタイ感じや謎のゴージャス感もある 
置いてある漫画も独特で巻数が飛びまくってて何から読んでいいかわからなくなる所も好きだ
そして全体的に暗すぎてそもそも漫画読めない

フォントやサインもレトロでかわいいのだ
また夜トップしに来るトップ

もう寝るトップ グッナイ!

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2023.07.09

2回目の訪問

ガゴッ!ジャボボボボ ジャバ!

不穏な音が鳴り響く フィーバータイムだ
ここは阿佐ヶ谷ハワイアンセンター
ハワイの歌が流れるアロハな銭湯

僕はスチーム発生装置の正面に座りガラリからキラウエアの様に飛び出して来る水滴にビクビクしていた

初めは熱めの湯だった
ビチッ!熱っ!
しかし時間が経つに連れ、より加熱された水滴が飛んできた
ビチチッ!!アツーーーー!!
(水滴ボター)ギャーーーーー!!

あ…これダメなやつだ…
僕はバスタオルを被り下を向く
(あ、タイルカワイイ)

どんどん体感温度は上昇していった
辺りを見回すと高温の蒸気が白いモヤとなり、ゆらゆら漂っていた

知っている、この感じ…
息がヒリつく
小岩ピエロ程ではない、がやはりとても熱い 
ソロ天は危険だ

押してはいけないスイッチが目の前にあった

これを押すとファンが回ってエライことになる
絶対に押してはいけないのだ…

………よ…絶対……よ…!

ええいっポチッ
ブーーン
ギャーーーー!!チーーーー!!もげるわいなー!!
もげるとこがもげた
恐ろしく凶暴なオートアウフグース
オハナオハナどこだ逃げた

ボディシャワーブースへ移動
このブースは扉を閉めないとすぐ後ろのカランに座って洗体しているカメハメハ大王に冷水がパールハーバーしてしまう 
若くて可愛いとダイアモンドヘッドから突き落とされるから気をつけよう

バルブを開けた
ブシャーー!!
痛い!!冷たい!!竜ちゃん竜ちゃん!
遠くで笑っている気がした 違う近くだ

循環し天徳泉に送られた流体は僕の体内の熱を奪い気管までも冷やしてくれた

サウナ室の前に水風呂がある
鉱泉の掛け流しだ Hiltonのプールくらいの温度
行ったことはありま…

スライドギターの音が響く
風呂場ならではのエコーだ

脱衣場にはインフィニティが三脚
ホクレアと名付けた真ん中に寝た

今日は西よりの凪
扇風機からゆらゆら心地良い風が吹いた

ホクレアは今、環太平洋を巡る
また日本にも来るだろう
一度でもいいから見たい!
エディさんが天徳泉に来たらどう思っただろう
多分笑ったりするんだろう

僕も宇宙に浮かぶカヌーに乗っている
しかしここは途方もなく広く見たいものと見せたいものに溢れている

なんて思わせるだなんて!!
訴えてやる!

明日 また天に来ようかな
それともどこかをぶらつこうか
チャー坊みたいに
なにかいいことさがして

たのしいな銭湯 つぎはどこにいこうか
ヨーホー

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2023.07.07

1回目の訪問

五色湯

[ 東京都 ]

蝉は未だ土に綴じられている
気温はアレだが音だけは涼しい

しずかな夕暮れの風が頬にふっと吹きかけられた
目白通りから小道を歩くと目に映る
ふわりと五芒星の暖簾

もうダメだカッコいい
ととのった よし帰ろう

五分後の僕が突如タイムリープしてビンタして首根っこを捕んできたので券売機でお金を払う

こっから先は通れない 見えない膜が張っている
暑さも渋滞も少し前の僕すらも

突然のシックな別世界

奥にはレトロなあん摩機が二つ
そしてそこから男女の暖簾に別れる

今度は長畳の敷いてある明るい空間
点が繋ぐ照明
男女の境目には以前からある浴場広告
池袋界隈の店舗が多い 消えた店もある
だがこの看板には生きている
ロッカーの漢数字が大きい 老人でも見やすくサイズも存在感がある
脇にはベビーベッド

浴室に入ると五色のステンドグラスから透過された光が水面に揺れる 美しかった

色づいた浴槽は目白不動尊の白だった
僕には凄く熱かった 涼しそうな顔しやがって

足元や壁面には細かなモザイクタイルがびっしりと施工してあった
それぞれが色を持ち、湯が目地を通り流れていく
排水へとなだらかな勾配を描きながら
大きいサイズだとこうならない
そして正確で少しの隙もなかった
何もかもが見事だった
一朝一夕の職人の仕事ではない
タイル展で見た昔の美しい浴槽そのものだった
こういう事をしてくれるのだここを設計した人は

曲線を描いたサウナ室
恐らく下地はブロックだろう
内部の羽目板も一部弧を描いてる

ストーブは平米数にしてはより強い熱量の型を選定していた
ゆうに100℃は超えている
迦楼羅炎みたいだ
メラメラと燃え、ガードからは金属音
アンビエントなBGMで無の世界
いや間違えた熱いもうダメだの世界

扉を出るとすぐシャワーがあり浴びて水風呂へ入る
段差は少ないが、深さがかなりある
掘ったのだろう 底部は土の中だ

バイブラの中で上を見上げると滝のタイル絵
以前からあるものだ
溶岩と石で作られた補給口も残されたものだろう 
違和感はまるで無い
そこに在ったものやそこに生きた人々
それぞれの記憶に耳を傾け
過去を埋める事無く未来へと繋ぐ
そういう事をする人もいる

外に出ると少し奥まった所にインフィニティ
壁面は黒く蚊取り線香の香りが漂っている
背中を倒し深く深くリラックスした

とぷんと水中に落とされ、沈み込む様に深く

起き上がると眼の前には白く大きな煙突が聳える
何となくペチンと叩いてみた

花道!手痛い

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2023.07.05

2回目の訪問

サウナ飯

岩盤浴もいっぱい
テントサウナとバレルもロウリュし放題

サウナはとても熱くて8分ごとにオートロウリュ
体感は上がり凄く汗をかいた

水風呂は二つ
キンキンの炭酸水風呂と16.5度のちょうどよい水風呂
氷を入れてざぶざぶ

天然温泉と武蔵野台地の深層水
何もかもが最高でエンターテインメントに溢れている 
和牛100%の肉厚のハンバーガーのような満足度なのだ

しかし、ととのったかと言われるとただの一度もととのわなかった

体調かも知れないし、はしゃぎすぎて汗をかきすぎただけかもしれない
スパジャポは悪くない
とても楽しい最高の温浴施設だと思う

昨日と何が違うのか、そもそも比べられることではないけど
掛け算でも間違い探しでも宝探しでもないのだ

その理由を深く考えてみようかな
ならば引いてみるか
絞ってみるか

ド活だド活だ

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2023.07.05

1回目の訪問

水曜サ活 サウナ飯

玄関口の上野駅
ビルが立ち並ぶ大都会の空の下

3つ並んだプラ椅子に身体を預けた僕の意識は彼方に飛んでいた
ここは北欧の7階トゴールの湯
アスファルトから大分離れ、涼しい風が吹く
少し夏の匂いもした

目を開けるとシンメトリーな風景
外壁のタイルはそのまま内壁まで続く
床面、浴槽、側溝までも全て緑褐色と蒼の天然石
それらがこの空間を構成する
まるで石切場の様な湯船だ 

A「北欧のこの床っていいよね!滑らないし!」
B「私もそう思ってましたよ」
C「この石は十和田石といって秋田比内地区でしか採れない奇跡の石とも言われています。
表面はザラザラしていて多孔質、つまり小さい穴がいっぱい空いているんです。
穴の中の面積は1グラムあたり何と4平方メートル。
保水、保温性に優れマイナスイオンが出ていると言われてます。」

A「うん、たしかに!イオン出てる!ほら!」
B「へえーそうなんですか」
へむ「へえー」

C「水に濡れると鮮やかな蒼が浮かび上がるのも特徴の一つです」
A「ホントだ!鮮やか鮮やか!ほらそこそこ!」
C「それは僕のマルシンのサウナハットです」
以下略、ただの想像です

少し前の事だ
あついしか言わなくなった僕は、あびばのんのんしようと赤いビルに入った
エレベーターを登ると著名人のサインがいっぱい

受付をして館内着に着換え
0120333の906で身体を洗い
サウナ室にへむへむと入った

室内は仄暗く壁面はゴツゴツしている
アクアエンタープライズが置いたSAWOのストーブは限界な程に熱を放っていた

その上には熱波師のタオルが一瞬で硬化した様な反射板
室内は100℃を超え熱い
また僕はあついしか言わなくなる

白樺タケルさんのアウフグースが始まった
自身の楽曲を使用した音身一体なタオル捌き
良い声と良い風 緩急使い分け心地良い空間を作ってくれた
本当は立ち上がって拍手したかった
しかしあまちゃんな僕は限界が来た

15℃の冷たい水風呂
補給水は少し温度が高かった
貯水槽からだろうか
しかし、浴槽内で濾過循環し、チラーに冷却された水はキンキンでとても綺麗だった
人が入る度、石材の模様がゆらぐ

実は予約した昨日からずっとジンギスカンのテーマが頭に流れていた
U!!HA!!ho!ho!hokuouda!
ヘーライタ ホーライタ ヘーライタ インマワイタ

そんな時間を何度か繰り返す
楽しかったし最高だった
胸がドキドキした

次はいつ予約しようかな

U!!!HA!!!

カレーライスにゃかなわない

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2023.06.30

1回目の訪問

サウナ飯

紀元前まで遡る
この文明はローマに破れた

かつての王の墓、所謂ピラミッドの地下に征服者達が浴室を造った その片隅にはLuciusと刻んであったとか、いないとか

ローマ滅亡後、名だたる冒険家たちはそれを掘り起こそうとして、王の呪いで大勢死んだ
そして長い年月が経ち、ここ六本木の地中に転送された…とかされてないとか

これは宿命だ
僕は鞭を持って帽子を被りアークを求めて六本木のピラミッドの地下に潜った
蛇の大群は居なかったけど
黄金のファラオがちょこんとしてた
借りた館内着はとても素敵!

今からここを探検だ 見るものすべてが新鮮だ

ピロピロしたBGMが流れ、ラムセス一世の墓みたいな壁画があった 
アイスを分けてもらおうとアヌビスやホルスが寄越せよこせと盛り上がっている
ヒエログリフもあった
多分掛け湯せい!とかそんな内容だろうか 読めんけど

内装はさほど狂気は無いが所々金でカワイイ
ミイラやバナナやワニ位は歩いてんのかなと思っていたが湿気の問題とかがあるのだろうね

メディテーションサウナに入ってみた 表示温度は107℃!
六角形のストーブにストーンが乗っていてsusのフレキ管からストーンに直接ロウリュされる
何だか嫌な予感がする
空気は凶暴な水分を帯び、突如として僕に襲いかかった

ギャー!!アチィイイ!!
何にもしてないのに!
身体中から水分は弾け出し、堪らず優しそうな小さい水風呂へ
イァァァァ!死!シングル!?
ざぶんと逃げ出しもう一つの水風呂へ
都内最大深度らしい
とても広くて冷たく、手摺に掴まってプカプカ
何これ凄い
少し飛んでしまった いや大分飛んだ
今ならヒエログリフ読める気がする!
鳥!コガネムシ!目!

もう一つのサウナはストーブが二つ
照明が時折色調を変え赤くなったりして目が狂ったのかと不安になる
ミストも同様だHS400-12と品番があった、国産だろうか
それに加えて蒸気が吹き出している
同じストーブでもこれだけ表情や体感を変える

黄色いアディロンダックで風に吹かれて休憩
音も無い空間 とてもリラックスして幸せだった

(あー幸せだ、なんて𓋴𓄿𓇌𓎡𓍯𓅱𓂩𓄿…)
精神攻撃だと…!?
危ないから帰った

明日から7月
六本木では冷やしエジプトが始まってました
また逃げ込もうと思います

お腹すいたけどエジプトはお腹いっぱい今日は中華だ
帰りがけファラオ像に挨拶した

ファ(مع السلامة…عليك أن تنتظر…)

脳に直………!?
気のせいだ、そそくさと練馬区に帰った

中華料理店 龍

回鍋肉定食

始めました

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2023.06.28

1回目の訪問

METOS SAUNA SOPPIに行ってサウナグッズ物色してフィンランドアイス食べるんだ!
ワクワクしながら昭島に来た

今日はスイ、遠目に見たら空いている様に見えた
暗い照明で落ち着いた雰囲気…

定休日だった イャァァァ!!!
不動産屋!?

ハァ…と…となりのログハウスの…

定休日だった イギャァァァー!!!!

健康浴泉?とばっちり)
ゆるさんぞー!ゆるさんったらゆるさん!

でも失意の中その辺ぐるぐる見物して楽しかった

水処理の最大手クリタの社屋
配管を模したファサードが超絶クール
最新技術の浄水装置があった
海水さえも真水にする

そして昭和飛行機社屋
メトスの親会社だ
三井からベインに買収され不動産事業を分断した末に周辺を物流大手のGLPに売却した
昭島は以前、昭和前と呼ばれ昭和飛行機の敷地が広がってた
だが、この風景は少し変わるだろう
今はまだ予定、行政や住民との折衝中だ
しかしGLPが支払った対価はもの凄い金額だった
ベインはそこまで加味した買収だったと僕は思う
彼らはやり手で抜け目ない

僕はこの街が好きだ 深層水を上水道に用い蛇口からはミネラルウォーターが出る

フォレストイン昭和館に来た
昭和飛行機都市開発が管理する
裏手には彫刻の森が広がり暑い中へむへむ散歩したら野鳥が励ましてくる
いい森だった
ここも再開発の予定地に差し掛かっている
現時点では何ともいえない 覆ることもある
ただ、水面下で起こる事は時に残酷な事例もある

スパエリアへ
ホテルならではの豪華な造り
大浴槽が一つ 濾過の吐出は底部にあり、水面が盛り上がる
バイブラはポコポコと気泡を弾き出し、空気を纏った浴感はとても軽い 昭島の湯だ、とても良い

サウナはミストとドライの二つ
METOSによる施工だった
現在はどちらも4人までと制限されている

ミストは下部から蒸気が送られ室内は真っ白だった
誰も居なくて優雅&マッタリ
そうそう日帰りは2000トントゥでした
た○の湯4回……持ってくれよ!!身体!!
元をとるには20セットだ!!!!

ドライは二段ベンチで90℃位
緩やかなクラシックが流れていた
対流する熱とカノンの音
水風呂は蛇口から絶え間なく掛け流されてる
何とも贅沢な冷却だ
留まることなくオーバーし綺麗な昭島の水
最高だ、次は泊まりましょう

東村山方面に向かった
帰り際、名水57の一つを頂き今日も上機嫌だった それでもやるせないから
プンプリプイッコ(フィンランド語で綿棒)をマツキヨで買って帰った

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2023.06.27

1回目の訪問

塩湯

[ 東京都 ]

四ツ谷の三栄町

かつて塩の町と呼ばれた場所に塩湯という銭湯があった
100年以上も長いこと

3時前には暖簾が掛けられ脱衣場は賑わっていた
一片の欠けもない綺麗なタイル絵
熱く沸かされた浴槽に浸かって塗り重ねられた水色の高い天井を見上げる
湿気で少し剥がれかけている
好きな景色だった
高い天井に窓
メンテナンスを考えたら換気扇とバスリブだろう
でもこれが銭湯なのだ
粋だ 

銭湯は銭湯だ
それ以上でもなければそれ以下のものでもない
サウナもそうだ

麻薬でも無ければ向精神薬でも睡眠薬でもない
暮らしの中にあってこそ豊かになる
サウナが僕の日常の時間に食い込んでくるのが好きだ
どんな時でも 始業前だったり
終業後だったり記念日だったりね

マットを持ってサウナ室へ
二段ベンチの遠赤外線ガスストーブ
ケーシングからの振動音が大きい
羽目板から熱により膨張する音が時折聞こえる

乾いた座面 僕以外に誰も居なかった
スノコもベンチも熱かった
框や木枠のコーナー部はトメに加工されしっかりとした造りだ

循環された水風呂 給水部は吸われるので注意
吐出からは水の他にエアーが出てた
系統のどこか分岐した部分
バルブなどが締められていないのか
プクプクしてカワイイのでこのままでも良いと思った

横の窓は開放され、機械が見えた
濾過タンクは保温されている
結露する所以だ 水風呂用だろう
吸込み配管系統にはラインポンプ、ヘアキャッチャー
ポンプに関してはモーターの形状が現行のモデルとは違っていた カラーがよく見えなかったがEBARAか川本だ
年代モノだった
あと3日だ 頑張ってほしい

古い釜場にはよく洗濯物が干されていたり、椅子があったり過去の遺構があったりして僕は好きだ
そして必ずある馴染みの会社が配るカレンダー

脱衣場では女将さんが椅子に座って常連さんのお兄様達と談笑してた

都知事と直談判したほうがいい!と言う人もいた
きっと彼は学生闘争を体験したのかも知れない

旦那さんと一緒に写真を撮っている人
きっと映えるだろう

今日で最後、長い間お世話になりましたと一言だけ言って帰る人も
そんなお客さんにはまだあるから来れたらおいでね、と女将さんは声をかけてた

ゆっくりしていきなね、僕にはそんな言葉をかけてくれた

あと3日で制御盤のスイッチは落とされポンプは止まる
釜の火は消え、湯は静止する
やがて排水されタイルは乾く
100年ぶりにこの場所に静寂が訪れる

今日来れて良かった
心からそう思う
アデュー!

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2023.06.25

1回目の訪問

松の湯

[ 東京都 ]

今日は松の湯に行こうと思っていたのだけど松乃湯の状況も気になっててどうしようかなと思いながら松の湯のスチームも浴びたかったんだけど北陸八王子千葉の松の湯を調べながら道に迷いまくって松の湯に来ました

松の湯の看板を見ながら松の湯に入る
脱衣場の天井を松の湯しながら浴室に松した

八角の湯気抜きと中島絵師の男女に跨る見事な赤富士に松られた

サウナ室はサンエンジニアのガスストーブ
室温計は100℃を表示していた
体感はコンフォートだった
ガードの中の床面が少し濡れていた
ストーブ下部にはスケールが発生している

浴室から流れているのだろうか
空気中に水分を感じる特殊な熱さ
偶然なのかも知れないが凄く良かった

隣の水風呂で壁に埋め込まれたライオン
まぁ!IRONの蛇口からもダバダバしていてZIONの様な

露天風呂には椅子が2つ 窓があるだけで露天ではないんだけど外の駐輪場からは丸見えで変な開放感(そういう趣味は無い)

屋号に松を付けるだけのことはある
何もかもが誇り高い銭湯だった

セラミックの湯…と書いてあった気がする…
品番を抑えられなかったので概要はつかめずだったシャモットを使用しているのだろうか
 
仲の良さそうな素敵なお姉さま二人にご挨拶して次の松にへむへむと向かった

場所は落合 ラッキーキャットが僕をガイドしてくれた
錆びついたコクピットのような打たせ湯から瞳でシャッターを切った

段々の浴槽
謎の手摺 磁石が入っているアレだろうか
アワビやホタテの貝殻で彩られた水風呂
薬湯に浮かぶ昆布
1代でこれを造ったか…

サウナの入口には昔はサウナでしたという貼り紙があり、布で塞がれていた

初恋みたいな感情だったがそれはやがて塗替えられる
今井さんがこれから爆撃リニューアルする
大分変わる
少し名残惜しい感情もある
でも35年だ、機械設備は必ずガタが来る

無くなる意匠もあるはずだ

それでも新しい松の湯が出来て新しい湯が沸かされる
それをきっかけに色んな場所から新しい人達が訪れるだろう
だから先代は改修を続けたのだろう
そして世代を超えて今に至る

帰り際、女将さんと銭湯話やあるある話で色々と盛り上がってしまい長居してしまった
いつだって松の湯は楽しいね
今の所例外は無い 何処の松の湯でも
色んな松の湯行きたいな
このまま松り続けよう 何処までも
情けはいらぬ

薄い月明かりを頼りに中井駅まで帰った
迷う事無く直進

ハイヨー! まっすぐだ
ハイヨー! ふりむくな

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2023.06.23

2回目の訪問

雨あがりの真夜中 
残したラムネがただの砂糖水になる時間
錦糸町でハミングしながら深夜の銭湯巡り
煙草の煙がほんの一瞬青く見えた

バカバカしくて楽しいな
だけど軒並み準備中 釜の火は落とされている
どうしたんだ 機嫌直して下さい

雲の切れ間にダイヤモンドの様なスカイツリー

お月さまは見えなかったけど大黒湯は開いていた
よっしゃよっしゃ、キめてしまおう

セラミックの天井と壁面の電気ストーブ
降ってくる熱に肌が濡れる
春雨の様な心地良さだった

水風呂でひんやりしてから露天で外気浴
2階は5時まで閉鎖中だった
少し寝ころびたかったな

炭酸泉は銭湯とは思えない程に高濃度に保たれている
内湯のジェット、露天風呂はオーバーフロー寸前の水位だった
人が入る度に湯は綺麗になる
そしてまた新しい熱い湯が補給される 

光熱費が嵩むわけだ 
それでも変えること無く、こんな深夜でも手を抜かずに良い湯を提供してくれている

そんな事を考えていたら、いつの間にか地球の上には明日が来ていた

きっとまた雨が降り強い風も吹くだろう
それでもずっとここで営業してほしいです

始発まで時間があったけど、タクシー使う位なら次のサウナ代にしよう

そんな事を続けて行きたい ポシャるまで

ラジオとチャリンコがあれば何処までも行けるのにな
寝不足であくびをして、思わず口を抑えた
その理由を何度も何度も考えてみる

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2023.06.22

2回目の訪問

東京の中心と言われる杉並区の大宮八幡宮
ここでは小さいおじさんをよく見かけるという

浴室で泣いていると、小さいおじさんに励まされたが、怖いのでシャワーで流した
2008年末、鏡餅の上のミカンを小脇に抱えて走り去った
アロマの炎で暖をとっていた
全身を使ってスマホを操作していた
着ていたジャージに「村田」と書いてあった
これは全て釈由美子の目撃談だ

的場浩司は小さいおじさんの群れに髪をドレッドヘアーにされたと言っていた…群れとな!?

見つけるまで帰れないミッション
今日は夏至 太陽に今年一番長く付き合ってもらった
葉陰や境内の下
鳥居の上や狛犬の口 色々探した
祝詞がひらひらとんでいるきれいな空間だった

普通サイズおじさんは結構歩いてた

結果を言うと何の成果も得られませんでした!(泣) 巨人だったら見つけやすいのになあ

境内に祀られている御神水
良い水に出会えますように、うっしゃうっしゃと頂いた
僕にはこっちの方がどんなに嬉しいことだろう
満足してすぐ近くの吉の湯へ

都内では珍しく湯船が真ん中にある内湯
露天はとても広く清々しい 真上には白い鉄塔
剥き出しの杉並、とても好きなのだ

コンフォートサウナは今日も熱くて最高だった
三段目に座って何だかよくわからないニュースを見てた 蝋燭の炎は好きだガスの火も
でも吉の湯はもっと大好きだ

バイブラの効いた水風呂
2つもある壺湯や
3つ並んだインフィニティ
汲み上げられた地下水
なかなか抜け出せない炭酸泉も

とても強くて心地良いシャワー
わざわざ運んでくる黒湯や
無料でくれるパウチのシャンプー
強いジェットの圧力

熱い湯温も冷たい水も
露天に吹く風やそれを受けとる肌も
ここで過ごした今日すらも
何もかもが

神社には曖昧な存在はいませんでした、はたまた神様も僕の視力では見えない

だけど、ここにはトントゥと○○さんが棲み着いている
そこだけは確信を持って言えるのだ

道に迷いながらのんびり帰った
偶然見つけた路地裏なんかに一喜一憂しながら
Moi moi!

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