日本・韓国・台湾の「アカスリ」3カ国の比較と主観的満足度
サウナイキタイアドベントカレンダー 9日目の記事です。
はじめに
コロナの流行により海外に自由に行けなくなったことで、かえって海外に行きたい欲に火がつき、比較的制限なく動けるようになった昨年はソウルの仁寺洞汗蒸幕に、今年は台北の喜都三温暖に行ってきました。
サウナを目的に訪れましたが、それぞれでアカスリを体験。日本のアカスリと同じように感じるところもあれば違うと思うところもあり、私が感じたことと客観的事実を織り交ぜて、より感じたことを浮き彫りにできたらと思いました。
日本のアカスリだけではなく、海外のアカスリにも興味を持ってもらえるようにご紹介できたらと思います。
訪れた3施設
今回は3つの国のアカスリを比較していきます。
（日本）千葉船橋／ジートピア
（韓国）ソウル／仁寺洞汗蒸幕
（台湾）台北／喜都三温暖
全て都市部にあり設備環境も近しく、比較しやすい施設になります。アカスリは、ジートピアは2021年6月、仁寺洞汗蒸幕は2023年11月、喜都三温暖は2024年10月の体験に基づく情報です。
（左から）ジートピア、仁寺洞汗蒸幕、喜都三温暖。
3施設の共通しているところ
国は違えど3施設には共通点があります。日本でアカスリに行ったことがある方は、イメージができるのではないでしょうか。
施術場所：浴室のオープンスペース
施術台：ビニールで覆った診察ベッドサイズ
パンツ有無：ノーパンで股間をタオルで隠すだけ
時間：20分ほど
「運用するにあたって考えることは、同じようなところに落ち着くんだな」と妙に感心してしまいました。3カ国が近い距離のアジア圏なので、思考も似通るのかもしれません。
アカスリのタイプ
施術の趣や使う道具には違いがみられました。
（日本）グローブ（+タオルも!?）でゴシゴシ
（韓国）タオルでゴシゴシとソフトの中間
（台湾）タオルでソフト
日本はゴシゴシと強めで、隅々まで丁寧にアカスリされ垢が凄くとれたイメージです。逆に台湾はソフトでふんわりとしたアカスリで、垢もそれほどとれなかったように感じます。韓国は日本と台湾の中間くらいの強さで気持ち良さはありましたが、とにかく雑で、うつ伏せ・仰向け・横向きなど、ガンガンに体位を変えられました。
強さに比例して垢がとれている気がするので、日本のアカスリが1番とれたと感じています。とれた垢を見せてくれるので、視覚的に実感しやすいのかもしれません。
施術者の傾向
異性・同性という違いが大きいのかもしれないですが、アカスリをしていただく施術者によってもかなりの違いがあります。
（日本）外国女性：淡々としていて話しかけてこない／股間周りにはこない
（韓国）韓国男性：めちゃくちゃ話しかけられ距離感が近い／股間辺りにガンガンくる
（台湾）台湾男性：適度に話しかけてくる／股間辺りにガンガンくる
日本ではアカスリの勧誘にかなりの圧があり、押し切られた感もありましたが、アカスリ自体は淡々としていただき、股間周りをあまり触れないようにしているのか、少し気を遣われているように感じました。
一方、韓国・台湾は男同士だからか全身ガンガン、特に股間周りも気にせず施術するので、正直ムズ痒くなる感じがあります。アカスリ中でもどんどん話しかけてくるので、拙い英語と手振り身振りでのコミュニケーションをしました。
特に韓国の施術者とは会話が盛り上がりLINEまで交換して、お店を出た後も旅行中にLINEのやり取りが続いたのはいい思い出です。
アカスリ以外のサービス
アカスリのコースやオプションによってはグレードアップした施術を受けられますが、私が受けたアカスリはベーシックなもの（最低限のサービス）なので、基本的にはアカスリのみになりますが、国により若干の違いがありました。
（日本）アカスリのみ
（韓国）ボディシャンプー付き
（台湾）マッサージ付き
日本はアカスリ後、簡単にボディを洗うサービスはありましたが、韓国ではサービス内に本格的なボディシャンプーも含んでいました。台湾は仕上げに肩や腰などをマッサージしてくださり終了しました。
仁寺洞汗蒸幕のアカスリメニュー
アカスリ中に考えていること
アカスリをしてもらうくらいなので、「どれくらい垢がとれるかな」と考えていることが多いです。肌にダイレクトに触れられながら、「この方（施術者）は丁寧だな」とか「雑だな」なども考えます。
1番ソワソワするのが、股間周りをアカスリする時です。どうせなら隅々までアカスリをしてもらいたいのですが、韓国・台湾では同性だからか股間周りだけでなく、ブツを持たれてアカスリされるので、凄く変な気持ちになりました。「隅々までアカスリされたい」気持ちと、「そこまでしなくてもいい」という気持ちがバトルしている感じです。
結局「そこまでしなくていいです！」とは言えず、その時は過ぎ去ったのですが。。。
サウナ情報
3つの施設はサウナも最高なので、少し書きたいと思います。
（日本）熱々サウナと天然水水風呂
（韓国）伝統的汗蒸幕
（台湾）ひとつ上の日本式サウナ
日本のジートピアの外観は独特ですが、本格的な設備の熱々サウナで汗をかけます。水風呂は地下天然水で柔らかく、肌馴染みが良くて最高に気持ちがいいです。他施設にはあまりないウィスキングサービスもあり、極上の体験が可能です。
貸し切りができるテントサウナもあるので、友達同士などでプライベートな時間を過ごしたい方にはオススメです。尚、テントサウナと侮るかなかれ。めちゃくちゃ熱いサウナになっています！
ジートピアの貸し切りテントサウナ
韓国の仁寺洞汗蒸幕には伝統的な汗蒸幕が2部屋あり、石室ドームの中でじっくり汗をかけます。この施設の汗蒸幕は、サウナと岩盤浴を足して2で割ったようなイメージです。優しい熱さなので、ドライサウナが苦手な方でも過ごしやすいと思います。
仁寺洞汗蒸幕の石室
台湾の喜都三温暖は、昔ながらの日本のサウナ施設に近いです。ただ、冷たいおしぼりで顔を拭けたり、給水器やアメニティがあったりと、値段が張る分ひとつ上のサービスを提供するサウナだと思います。泳げるほど大きくて深い水風呂が最高に気持ちよかったです。
比較してみての感想と今後
3施設をそれぞれ比較することで、似通ったところや相違点を浮き彫りにすることができたのではと思います。
共通しているのは3カ国ともお風呂好きだということ。極東アジアという地理的要因や、地震が起こりやすく温泉が湧きやすいこと、似たような気候など、外部環境が近しいのも関係しているのかもしれません。
不特定多数が裸で入る文化は世界的に見ても珍しいと思うので、それを受け入れる風土が昔からあったからこそ、3カ国のアカスリ文化に類似性が見受けられるのではと考えました。
まだヨーロッパや東南アジアのアカスリを体験したことがないため、現地でアカスリの有無を確認し、あるならその違いを体験してみたいと思っています。日本国内でも訪れたことのない施設がたくさんありますので、もし珍しいアカスリをご存知でしたらお教えください。ぜひ訪問したいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました！この記事がアカスリへ行くキッカケになりましたら幸いです。
施設情報
【日本／船橋】ジートピア（G-topia）
千葉県船橋市本町5-18-1
JR船橋駅より徒歩約2分
営業時間：24h
アカスリ料金：2,000円
入浴料：1,500円 ※4:00-24:00、最長20時間
合計：3,500円
【韓国／ソウル】仁寺洞汗蒸幕
B1, 36 Yulgok-ro 6-gil, Jongno-gu, Seoul
安国駅より徒歩約6分
営業時間：5:00〜21:00
アカスリ料金：57,000ウォン（約5,700円）
入浴料：13,000ウォン（約1,300円）※時間制限なし
合計：70,000ウォン（約7,000円）
【台湾／台北】喜都三温暖
Taipei City, Songshan District, Section 5, Nanjing E Rd, 38號號 B1
南京三民駅より徒歩約5分
営業時間：24h
アカスリ料金：400元（約2,000円）
入浴料：800元（約4,000円） ※最長12時間
合計：1,200元（約6,000円）
※それぞれ体験した時点での情報になり変更されている可能性もありますので、行かれる場合は公式HPなどご確認をお願いいたします。
※TOP画像はジートピア公式HPより引用（https://www.funabashi-sauna.com/massage/）
楽しく読ませていただきました。ありがとうございます。 あかすりは「国内施設」「日本人女性による施術」のみ経験しています。上手い人に当たると、極上の気分になれますね。異国のおばちゃんはバリバリこすりそうな印象で避けてましたが、今度某所で試してみようかな。執筆お疲れ様でした。
興味深い記事を有難うございました。色んな着眼点、楽しみ方を知ることができるのは、非常に面白いです。
面白い記事をありがとうございます！ 自分もジートピアでアカスリを受けたことあるので、おばちゃんの圧の強さとゴシゴシの強さに共感しました笑 韓国・台湾ではブツを持たれて隅々までされるとは…！衝撃ですね。 日本のサウナ施設では外国人女性のアカスリが多いですが、施術者の出身地によってもスタイルが変わるかも？と思うと探求しがいがありそうですね！ アカスリはちょっと贅沢に感じられてあまり経験がないのですが、これからは受けていきたいと思いました。 海外サウナも行ってみたいです！
仁寺洞、私も先月行きました！ 女性はスケスケな下着のマダムが姫のように扱ってくれるので新鮮でした！(きゅうりパックが目に入ったのはご愛嬌) 旦那が入った男性の方は、馬乗りになってきたとか笑 台湾も行ってみたくなりました！
各国の比較的が大変興味深い記事でした😚私も定期的にアカスリ行っておりまして、最近ではアカスリタオルを持参してセルフで行ってます。ミストサウナで皮膚を柔らかくして行うと、セルフでも結構出来ますね。ただ手の届きにくい所なんかはちゃんと施術してもらったほうが良いですね👍
世界のアカスリ文化、めちゃくちゃ面白いですね。調べると、トルコのハマムで、ケセというアカスリのようなプロセスがあるようです。ヨーロッパではどのように？などと妄想が広がります😁ワクワク感のある記事を、ありがとうございました。
3国を比較されてて楽しく、気持ちよくなる記事でした あかすりはあまり体験したことはありませんがたまにやるとスッキリするので今夜やりたくなりました
北海道の施設数カ所で、あかすり経験がありますが、軍手スタイルでゴシゴシが共通してるかなと思いますし、基本的に女性ですよね。女性ですから、さすがにブツを持たれることは無いですけど、そこまでしなくていい葛藤はあまり味わいたくないですよね(笑)
各国アカスリ事情、男性ならではの事情も垣間見られて面白かったです！韓国と台湾は終戦までは日本だったので、昭和20年代までに成立した文化は共通のものが多いんだろうなあと思いました（サウナに限らず）。
アジア各国のアカスリ事情、とても楽しく拝読いたしました。 (特にデリケートゾーンの施術についてなどw男性側はどうなんだろう？と興味深かったです🙌) 私もアカスリが大好きで2ヶ月に一度の割合で施術を受けています🙂 いつもアカスリにリンパマッサージをプラスしてもらうのですが、着衣の上からでなくダイレクトに裸体に触れられるので、すごく血流が良くなるような気がします。
20年程前に韓国でアカスリを受けた時に、スケスケ黒レース下着レディーに、注文の多い料理店ばりに次に入るお風呂やサウナを指示され、まな板の上の鯉よろしく上下左右にひっくり返されたり垢をすられたりしたのを思い出しました（笑）。
アカスリいつかしたいと思いつつ、時が流れていっている人です😂 ジートピアでチャレンジしたいです💪 楽しい記事をありがとうございます。