日本一標高の高いサウナはどこか
サウナイキタイ アドベントカレンダー 24日目の記事です。
日本一について考える
皆さまはじめまして。コケモモと申します。
「日本一の〇〇」
そう聞くだけで、なんだか気になりますよね。少なくとも私はそうです。そういうタイプです。
心の中で「ホントか?」と思いながらも、気づけば日本一のほにゃららを買ったり日本一のほにゃららに行ったりしてるタイプです。
ではサウナーの皆様、「日本一のサウナ」と聞いてどう思いますか。
サウナ大好きな皆様ならきっと「どこのこと?」と気になる一方で、「そんなものは選ぶ人の好み次第でしょ」とも思うのではないでしょうか。
温度が重要、湿度が重要、水風呂が、外気浴が、施設の清掃が、広さが、匂いが、値段が……。
サ活を読めば一目瞭然、気にするポイントは本当に人それぞれだなあとつくづく感じます。
サウナのような嗜好性の高いものに関しては、自分の評価と誰かの評価がズレやすいことを、サウナイキタイ利用者の皆様は日常的に目にしていることでしょう。
所詮、行ったことの無いサウナは日本一のサウナにはなり得ないと私は思ってしまうのです。
でも、明確な基準を決めれば、色々な「日本一のサウナ」を探すことができます!
そんな基準の一つが「標高」です。
1.「日本一標高の高い温泉」はあるけど、サウナは?
私は登山が趣味で、よく温泉とセットで楽しんでいます。登山と温泉、サウナとイオンウォーターと同じようなものと言えば伝わるでしょうか。
登山の帰りに寄る温泉も最高ですし、登山道の途中や登山口付近にも温泉があったりします。中には歩いてしか行けない温泉や、ただ石を並べた浴槽だけで脱衣所もなにもなし! みたいな温泉もあります。
たとえば有名なのは八ヶ岳の「本沢温泉」で、こちらには「日本一標高の高い露天風呂」があるのです。
ところがある日、立山連峰に登山へ向かおうと下調べをしていた際、「みくりが池温泉」が「日本一標高の高い温泉」だと知ります。
あれ? 本沢温泉は? と思い改めて調べると、
本沢温泉は「日本一標高の高い露天風呂」。
みくりが池温泉は「日本一標高の高い温泉」。
ちなみに
白馬鑓温泉は「標高日本一の天然湧出量」。
黒部源流の秘境、高天原温泉は「日本一遠い温泉」なんて呼ばれてたり…
こ、細かい!みんな「日本一」が大好き!!
そしてサウナにハマった私は思ったのです。
じゃあ「日本一標高の高いサウナ」は?
2.実際に調べてみた
言っても簡単に見つかるかなーと思って、まずはグーグル先生に聞いてみたのですが、残念ながらそれらしい情報は出てきませんでした。
じゃあ調べるか。これが記事のきっかけです。ここまで長かった! サクサクいきましょう!
グーグル先生には標高を調べる機能があります。答えは教えてくれないけど、答えの出し方は教えてくれる。さすがグーグル先生と呼ばれてるだけありますね。では実際に調べてみましょう。
まず日本で一番標高の高い場所といえば、皆さんご存じ富士山ですね。
当然、富士山の山頂にサウナがあれば日本一標高の高いサウナとなるわけですが、サウナを作るには物資の搬入のための道路、もしくはそれに準ずるロープウェイ等が通っていないといけないわけです。
また施設として運営するサウナという点では、電気、水などのライフラインが確保できるエリアが前提となります。
そのため、今回は道路、もしくはロープウェイなど物資の搬入が可能なエリア、かつホテルや飲食店などがあり、経済活動を行うためのライフラインが揃っているエリアに絞って探していくこととします。
山小屋のご主人などがテントサウナを持ち込んだりしている可能性もなきにしもあらずですが、今回は一般客が利用することができる施設サウナの中で、日本一標高の高いサウナを探していきたいと思います。
また、上記のような物資搬入が容易でインフラの整っている標高の高い場所を、記事内では分かりやすく「サウナ可能高所」と呼ぶことにします。
では、上記の条件で標高の高いエリアを見ていきましょう。
1位 乗鞍岳 畳平エリア(長野県〜岐阜県・2716m)
2位 木曽駒ヶ岳 千畳敷カール(長野県・2612m)
3位 立山 室堂平(富山県・2450m)
※コケモモ調べ
サウナ可能高所で最も標高の高いエリアは乗鞍岳でした。乗鞍岳の畳平はバスも通っており、レストハウス、山小屋などの宿泊施設もあるため、このエリアにサウナがあるなら、それはほぼ間違いなく日本最高所のサウナといって間違いないでしょう。
調べ方は次の通りです。
①Googleマップ該当エリアを開き、「サウナ」「温泉」と検索
②サウナイキタイの都道府県から探す機能で該当エリアにサウナが無いか確認
③該当エリアの宿泊施設のホームページを一件一件調べる
上記の方法で、あるエリアについて該当施設が無ければさらに標高の低いエリアを検索する、という手順で調べていきます。
温泉でも検索しているのは、サウナとして認知されていない施設がある場合を考慮しています。
結論から申し上げますと、乗鞍岳 畳平、木曽駒ヶ岳 千畳敷カール、いずれにもサウナ施設を見つけることはできませんでした。
・乗鞍山頂銀嶺荘:お風呂○サウナ×
・乗鞍白雲荘:お風呂○サウナ×
・ホテル千畳敷:お風呂○サウナ×
と、お風呂はあるもののサウナは存在していない模様です(2021年12月現在)。
しかしながら、立山室堂エリアで、ついにサウナを発見いたしました!
公式ホームページからサウナの文字は発見できませんでしたが、各種宿泊予約サイトにはサウナ○の文字や、実際宿泊された方のブログなどにサウナがあった旨の記述があったので、間違いないでしょう!
サウナイキタイにも既に登録されていたのにはビックリしました。
しかし残念ながらサ活は現時点で0! どんなサウナなのか気になるところ。
ホームページを見ると、内湯から高山帯の絶景がズバーンと見えるようです。まるでハイジの世界ですよ皆様!
どうやら日帰り入浴はなく、宿泊者のみ利用可能なようですので少しハードルは高いですが、雪解けと共に絶景大好きサウナーの皆さまのサ活が投稿されることを楽しみにしております。
というわけで、独断かつ暫定ですが、日本一標高の高いサウナを富山県「立山高原ホテル」といたします!
ここまで読んでくださった皆さまで、もっと標高の高いサウナ知ってるよ〜という方いらっしゃいましたら、コメント欄にて教えて頂けると幸いです。
サウナ可能高所以外で、歩荷やヘリコプターなどで山の中にサウナを作っている所があるのではと色々調べたのですが、これ以上標高の高いサウナを見つけられませんでしたので……。
サウナ可能高所が秘める可能性について
標高の高いサウナについて、とても楽しみにしているポイントがあります。それは平地との沸点の違いによる変化です。
標高が上がるに連れて水の沸点は下がるため、なんと立山高原ホテルさんがある2300m付近では、水の沸点は92度となります。
平地では100度付近で沸騰する水が、標高2300m付近では92度付近で沸騰するということは、その差は何かしらサウナ体験に影響するのではないかと考えています。
サウナ室はカラカラになりやすい?
同じ温度のサウナストーンにロウリュした場合、蒸気の勢いが違うのでは?
標高差がサ活に与える影響はとても大きいのでは! と思うのです(立山高原ホテルではロウリュはできないと思いますが)。
ぜひともどなたか、来年のアドベントカレンダーで「沸点の違いによるサ活への影響」というテーマを引き継いでください(笑)。
ここまで駄文を読んでくださりありがとうございました。
コケモモ
標高2300mで全裸の人間が蒸されてるの狂っててよすぎます、リサーチ力に敬意を…
行きたくなりました
素晴らしい投稿です! アドベントカレンダー出た時から一番気になっていたんですが! 私はスノーボード 好きで、スノーボード からのサウナなんてゆう流れが大好きなんで、白馬や乗鞍なんてのも予想していましたが! 行ってみたくなりました! 私も実はアドベントカレンダーにスノーボードやレジャーからのサウナについて書こうかななんて思っていたので、とても興味深く楽しく拝見しました!
気圧とサウナ体験との関係、メチャクチャ気になりますね。 今後の展開が、楽しみです。 ワクワク感のある記事を、ありがとうございました。 良いクリスマスを〜。
行ってないのね。標高との関係は 気になります。沸点も低いしね。
すごい面白かったです!立山高原ホテル、いつか行って体験してみたくなりました!
乗鞍岳にあるテンガロンハットには、極楽のサウナがあります!冬はスキー終わりに訪れる事ができるそうです。是非そこの標高も調べてみてください!
最高すぎた〜
今年、日本一東にあるサウナと日本一北にあるサウナに行って来ました。日本一西と南は一緒みたいでいつかイキタイと思っています。 日本一の標高もメモしました🤗 情報ありがとうございます🥳
タイトルからしてもう、興味深くて✨みくりが池温泉は体験済みですが、立山高原ホテルは前を通り過ぎるばかりで未経験。あの場所でサウナや宿泊は憧れですねぇ☺️
立山高原ホテルのサ活が入るの楽しみですね。