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サンム

2023.09.06

1回目の訪問

水曜サ活

♯新規開拓/累計452施設

オークランドグループは全国に広く展開するスーパー銭湯のメッカであるが、今回の訪問で四箇所目となる。スパメッツァおおたか、横濱スパヒルズ、草加・谷塚に続いて訪れたのは『竜泉寺の湯 八王子みなみ野店』さん。

中央道の八王子ICから車で10分ほどの距離。見慣れた竜泉寺のロゴマークをあしらった大きく存在感のある建物はとても立派である。駐車場も広くたっぷりある。平日の来館であったが、家族連れを中心に人で賑わう館内。

利用料金は750円とお財布に優しい。岩盤浴も魅力の一つだが今回はスルー。横濱スパヒルズと似たような作りで中央の座敷スペースを取り囲むように浴室・レストラン・癒し処等、様々なコーナーが並ぶ。

浴室は開放感のある造りで人の多さもそこまで気にならない。竜泉寺の湯名物の炭酸泉とどデカい説明書きは全店舗共通。ペンギンのオブジェが置かれるちびっこ風呂も可愛らしい。

露天にも泡の湯、壺湯、蛍の湯、寝ころび炭酸泉等、数種類のお風呂があり、これで750円というのは大変満足感がある。

♯サウナ ★★★★★
浴室入口付近にあるバズーカロウリュサウナがメイン。二重扉を開けた先は広々としたタワー型のサウナ。六段掛けくらいはあろうか。正面にはイズネスのダブルストーブとその上に設置されたパンカールーパー。

毎時0分と30分はオートロウリュが発動する。バズーカロウリュという攻撃的な名前にビビってはいたが、初めはイズネスがちょろちょろと作動するのみ。なんだこの程度かと胸を撫で下ろすも、次第にイズネスがジャージャーと暴走し始める。

開始から2分と少しが経ったくらいのタイミングでお待たせしましたと言わんばかりにパンカールーパーから暴風が送られる。なるほど、こりゃバズーカだ。いつまで経っても終わりが来ないエンドレスの突風に乳首が悲鳴を上げる。強い。

箸休めに入った塩サウナもそれなりに熱くて蒸し蒸ししている。さすが竜泉寺グループ。サウナのクオリティーは素晴らしいものがあった。

♯水風呂 ★★★★☆
水風呂は浴室の面積からすると小さめの作りだが、水温は適温の16℃。深さもちょうど身体がスッポリと収まるくらい。同時収容6名程度なので、オートロウリュ後は混雑が否めない。

♯休憩 ★★★★★
量・質ともに素晴らしい。傾斜がついたウッド調のデッキチェアがズラッと並ぶスペースが一番人気。その他にも点々とプラ椅子があったり、タイル地のお湯が薄く張った座湯や寝転び湯等があったりする。

勢い良く流れ落ちる滝を横目に鳥の囀るBGMに耳を傾けて至福の時を過ごす。良いととのいを感じられました。

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130

サンム

2023.09.04

1回目の訪問

♯新規開拓/累計451施設

個人的にサブスクの会員制サウナでNo. 1のクオリティーだと思うのが東京都内を中心に4店舗を展開するオールドルーキーサウナさん。赤坂のリトリトさんにも大きな衝撃を受けたものの、やはりここが一番だなと改めて思った。

これまで渋谷のハチ公口店、代々木の新宿南口店の2店舗を経験し、今回が3店舗目。本当はアクセス的にも六本木店が良かったものの、六本木はビジター利用なし。残す一つの銀座中央通り店に狙いを定めた。

『オールドルーキーサウナ 銀座中央通り店』さん。最寄りは新橋駅。一昔前は新橋といったらアスティル一択!だったけれど、ココやライオンサウナやコリドーの湯等、選択肢が増えてきた街。

銀座中央通り店さんは2023年7月12日オープンと一番新しい。コンセプトは「Aroma&Storm for all sauna lovers」。サウナを愛する全ての人へ向けてということで、こちらは水曜日と日曜日が女性専用デーとなっている。

お馴染みの事前ネット決済→顔認証でのスムーズな入室。最近できたばかりとあって清潔感溢れる室内。喫煙所が無いのが愛煙者にはマイナス要素になるかも。

ズラッと立ちシャワーが並ぶ浴室。その奥にスライド扉があるがその手前がサウナ室。扉を抜けた先が水風呂と休憩専用のスペースとなっている。最奥には会話が唯一可能なちょっとした談話スペースもある。

♯サウナ ★★★★★
熱気を逃さないようにしっかりとした二重扉で来る者を出迎える。壁面は珪藻土。横長ストレートの四段掛け。いつもなら最上段に向かうものの、ここでは二段目くらいがちょうどいい。

大ぶりのストーブの上にはパンカールーパーが3機。頻繁なオートロウリュで容赦無い熱風が全身を刺激する。本当に熱い。粘って8分。それで充分。会話禁止の絶対静寂がルーフであるものの、声にならない声が漏れる。

サウナ専用自動アロマディフューザーもここのサウナ室のポイント。温度、湿度、熱波だけでなく香りにもこだわった唯一無二のサウナ室。

♯水風呂 ★★★★☆
暴力的なチラーを備えたキンキン水風呂。グルシン。あれだけのサウナの後なのでいつもよりは長く入れるけれど、そこは一桁の水温。1分も経てば身体がビシッと締め上げられる。

♯休憩 ★★★★★
至るところにインフィニティチェア。頭上には勢い良く旋回する扇風機。壁にはオールドルーキー名物の独特なアートたち。ペンギンとガーリーな女の子の絵が印象的。

兎に角熱いサウナと冷たい水風呂でぐわんぐわんになりたい人はここに来れば間違いなしです。六本木もビジター利用開放されないかな?

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146

サンム

2023.09.02

3回目の訪問

サウナ道場

[ 東京都 ]

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サンム

2023.09.01

1回目の訪問

♯新規開拓/累計450施設

「横浜で愉しむ極上のサウナ体験」の謳い文句通り、随所から横浜愛が感じられる施設だった。人で溢れかえる横浜の一大観光スポット中華街の中にその場所はある。サウナ後のサ飯は本格中華料理!なんてこともできてしまう。宿泊も可能なので旅行者にも向いている。

『HARE-TABI SAUNA&INN YOKOHAMA』さん。かるまる池袋をプロデュースしたサウナ王こと太田広氏監修の当施設。地方創生の側面を持ちつつ、サウナ施設としてもハイレベルで正直言って感動すら覚える場所だった。

2時間コースが基本。料金は平日2,420円、休日2,970円。延長30分ごとに550円追加というシステム。大小タオル付き。受付でサウナ前のスタータードリンクを勧められる。発汗作用を促す生姜等を用いたショットサイズのドリンクのようだ。

脱衣所は赤いロッカーが特徴的。想像よりもコンパクト。先程のドリンクはスターターの他にサウナ中やサウナ終わりに飲むものも用意されており、注文用のインターホンが設置されている。浴室内で優雅にオロポ!といったことも可能である。

♯サウナ ★★★★★
温浴は無く立ちシャワーのみ。身体を洗っていざサウナ。ビート板の他に健康器具のような木製のフットレストの用意があるのでお好みで。入った瞬間、一際目を引くのは水車のような形をしたサウナストーブ。

近代産業発祥の地である横浜の象徴、蒸気機関を模したような迫力のある水車がゆっくりと旋回している。日本初導入の試み。インパクト大。サウナ室の温度や照明の具合も文句無し。

毎時0分と30分のオートロウリュ。水車から引き上げられた水が階段を伝ってストーンに落ちていく。熱さ半端ない。女性側は汽船の煙突のようなダブルストーブで中国茶のセルフロウリュが楽しめるみたい。こちらも興味がある。

♯水風呂 ★★★★★
ローカルの老舗漢方薬局「更生堂」とのコラボによる厳選漢方水風呂。ほんのりと色が付いている。水温は14℃とバッチリ。入る場所によってバイブラの強さが変わったり、バイブラなしのゾーンがあったり。玄人好みのポイント。

♯休憩 ★★★★★
ラフマのインフィニティ3脚とデッキチェア4脚が特等席。その他にも港の赤煉瓦をイメージした壁に沿って椅子がズラッと並ぶ。頭上には配管剥き出しのインダストリアルな世界観と4種類の異なる送風機。

自然風のような強弱とゆらぎ効果のあるプロペラファン、時たま見かける横に長いカーテンエアー、ぐるぐると勢いよく旋回するトルネードファン、脳天直下のダクトファン。

こだわりが詰まったヨコハマサウナ。素晴らしいです。

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140

サンム

2023.08.26

2回目の訪問

サウナ道場

[ 東京都 ]

チェックイン

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サンム

2023.08.25

1回目の訪問

竹の湯

[ 東京都 ]

♯新規開拓/累計449施設

麻布、四ツ木のそれに続いて3軒目の『竹の湯』さん。こちらは神楽坂が最寄駅。二番出口を出て細路地を進む。下へ下へと続く石階段を降りていくと児童遊園があり、象の鼻が滑り台となっている遊具を見つけて童心に帰る。

砂場遊びをしている子どもたちを横目に目的地を目指す。暫くすると何とも味わい深いレトロな街銭湯がお目見えした。受付にてサウナ利用を申し出る。料金は少しお高めの1000円。サウナを付けなくてもスチームサウナは無料で楽しめるようだ。

ロッカーは大半が鍵を持って帰られてしまったようで、悲しいかな注意喚起の張り紙が至る所に貼り付けられている。どうにか空きロッカーを見つけて中へと進み入る。

眼前に見えるのは富士山のタイル絵。その絵を引き立たせるようにリアルで雄々しい岩が並んでいる。お風呂は湯温高めで気持ちが良い。ジェットはところどころ噴射しない箇所があったりするけど勢いはパワフル。

♯サウナ ★★★★☆
まずは小手調べに浴室内のスチームサウナへ。入口扉の上には森林浴と蒸気浴室の文字。木板の上には分厚目のクッションマット。体感はそれなりに熱い。二つ付いたシャワーヘッドから3〜4分もの長い間お湯が注がれてスチームを巻き起こす。

有料のドライサウナは浴室ではなく脱衣所と繋がっている。一風変わった構造。受付で渡されるオレンジのバスタオルをサウナ前のフックに掛けるのがローカルルール。

サウナ室はコンパクトな二段掛けだが、サイズの大きい立派なストーブが印象的。斜めを向いた天板もカッコいい。TVなしBGMなしの無音空間。天井付近の温度計は114℃を示す。カラカラ昭和ストロングスタイル。

♯水風呂 ★★★☆☆
浴室の左奥一帯が水風呂のスペース。水温20℃と少し物足りないがジャバジャバと勢いよく水の供給があるので涼やかではある。カルキ臭がかなり感じられる。水中で腰掛けられるようになっている。

♯休憩 ★★★☆☆
ドライサウナの前にベンチが一台置いてある。壁に頭と背中を預けて腰掛けるとちょうど目の前に受付のご主人が見える。少し高い位置に配置されたTVから流れる夕方のニュース番組をまじまじと見つめている。

辺りには森林浴発生装置があったり、ぶら下がり健康器やら旧式の洗濯機やら昔懐かしのアイテムもあったりする。ノスタルジックな感情を抱きながらゆっくりと目を瞑る。まったり。

古き良き銭湯。店前の自販機で炭酸ドリンクでもと思ったけど、ここは我慢。少し歩いて神楽坂の焼き鳥屋で生ビール。なんて幸せな時間。翌日の二日酔いは余計だったけどこの上ない良い時間を過ごすことができました。

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119

サンム

2023.08.22

2回目の訪問

豊島園 庭の湯

[ 東京都 ]

しばらくぶりのサウナ。海外旅行の長時間フライトによって疲れ切った身体を少しでも回復させるために一日を通してまったりできるスーパー銭湯へと向かった。

『豊島園 庭の湯』さん。てっきり勘違いしていたのだけれど、こちらの施設は駐車場が無いのね。2020年をもってクローズしたみたい。大抵こういう施設はあるものだと高を括っていた。

休日料金2,670円。大小タオルと館内着は自動セットされる。エコノミー症候群に罹ったっきり全く足の腫れが引かないので、本日はマッサージ60分コースを予約。

まずは男性浴室へ。露天に三つ並んだ壺湯にすっぽりと収まり、和の情緒溢れる庭の湯ご自慢のお庭を朧げに眺める。暫く堪能したらサウナゾーンへ移動する。

♯サウナ
サウナ二種類・水風呂・休憩スペースが一箇所にまとまっているので導線がわかりやすいのが特徴。まずはメインのフィンランドサウナへ。お尻に敷く用の茶色のミニタオルを忘れずに。

暗めの照明が味わい深い。大きめのストーブは存在感がある。14時、16時、19時にはスタッフによるアロマ水のロウリュサービスがある。もう一種類はテルマリウム。古代ローマ風の蒸気浴。もくもくとスチームが立ち昇り適度な熱さ。

♯水風呂
桶からの水が降り注ぐガッシングシャワーと360°のボディーシャワーで汗を流したらお隣の水風呂へ。階段式の導入で深さは保たれている。水温は19℃ほどともう少し冷たいと尚有難い。最大収容は6名程度。

♯休憩
水風呂から上がるとすぐに椅子4脚が目に入ってくる。横にはベンチとデッキチェアも2脚。こちらでの休憩がスタンダード。導線を考えなければ、露天スペースへ移動しての外気浴も乙。庭園を楽しみながら身体と心を休める。

庭の湯さんといえば、水着着用にて入ることのできる男女共有のバーデゾーンが有名。各種マッサージが備えられたメインの温水プールで寛ぐも良し、屋外のジャグジーでリラックスするも良し。

実はバーデゾーンにもサウナが二種類ある。屋内のスチームサウナは珍しい二段掛けで上段はそれなりに熱く、屋外のサウナ小屋は5機のサウナストーブが特長的な本格石焼タイプのサウナ。こちらではアウフグースも行われる。

また2023/3/11より予約制のテントサウナが新たに誕生した。緑豊かな日本庭園の中でグループ貸切で使用することができる。男女コミュニティでの利用にも向いているだろう。ロウリュ用のアロマオイルも用意がある。

サウナの後はボディーケアマッサージをたっぷり60分。下半身を中心に少し強めに凝りをほぐしてもらう。あまりの気持ち良さに思わずウトウト。最高の休日と相成りました。

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131

サンム

2023.08.10

2回目の訪問

湯の楽代田橋

[ 東京都 ]

平日の夕刻。どこかサウナに行きたいなと思い立ち、男女入替制の施設に狙いを定める。これまで一度だけお邪魔したきりになってしまっている施設で、とりわけ男女で別の様式となっている銭湯においては、いつの日かもう一方も経験してみたい!と思っていたので良い機会だ。

甲州街道沿い。人車が行き交う賑やかな場所で今日も明るく元気に営業を続ける『湯の楽代田橋』さんに久方ぶりに足を運んだ。訪問日は奇数日であったので、男性はソルティサウナ側。前回はドライサウナだったが思考を変えて。

入店して券売機でサウナ付き入浴券を購入。900円で大小タオル付き。受付では女将さんと常連客が世間話に花を咲かせている。大人しく終話を待つが中々終わらない。笑 気を利かせた女将さんがビニールバッグを横から渡してくれた。

ソルティサウナ側の浴室はドライサウナ側よりも幾分か狭めの作り。入ってすぐ左に真っ黄色の薬湯。壁を隔ててカランがズラッと並ぶ。白湯とジェット類は充実。ある程度身体が温まったところでサウナへと向かう。

♯サウナ
タイル地二段掛けの座面。収容はMAX6名ほど。横付きの遠赤外線ガスストーブはしっかりとした柵に守られている。目の前に塩が入った陶器と緑色のビート板が複数枚置いてある。

室温92℃はソルティサウナにしては高温に分類される。身体の表面に塩をたっぷりと乗せて、汗により溶け出すのを大人しく待つ。少し肌に馴染んできたら、じっくりと肌に塗り込んでいく。10分も経てばツルツルお肌の完成だ。

♯水風呂
サウナ室を出たすぐのところにあるシャワーで身体に残った塩を丁寧に洗い流す。水風呂は深くて広さもそれなり。水温は23℃程度でぬるめだが、ソルティサウナとの相性は悪くない。

サウナ利用者が同じ時間帯に3名しか居なかったので、水風呂も毎回貸し切り状態。ここぞとばかりに手足を投げ出し、リラックスした体勢でくつろぐ。

♯休憩
浴室内に目ぼしい休憩場所は無いので、いつもより長めに水風呂に浸かって休憩とひとまとめにする。もう1パターンとして、脱衣所のベンチに腰掛けて休むのも一興。クーラーの目の前は特等席。

人気としてはドライサウナ>ソルティサウナなのかな?前回はサウナ室が人でいっぱいだったように記憶しているけど、今回はとても空いていてノンストレスなサ活だった。

女湯の賑やかなちびっ子たちの声。男湯はオジサンばかりでゆったり落ち着いてる。寝湯で本気で寝てるおじいちゃんなんかもいたりして。なんかそのギャップが面白くてクスリと笑ってしまった。

余談だけど、お店の駐車場を見つけられず周辺の細道をぐるぐる...。駐車場"有"は真実?

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135

サンム

2023.08.09

1回目の訪問

水曜サ活

♯新規開拓/累計448施設

リニューアルをもってサウナがパワーアップする銭湯は近年増加傾向にあるが、今日訪れた銭湯はその最たる例では無いだろうか。サウナ好きもお風呂好きも大満足のお洒落銭湯『深川温泉 常磐湯』さん。

最寄りは森下駅もしくは清澄白河駅。今回は自家用車での訪問であったが、目の前の提携のパーキングに停めることができた。駐車時に精算機で駐車証明書を取得するのを忘れずに。受付で1時間分のコインと交換してくれる。

伝統的な破風屋根は立派。昔ながらの銭湯っぽい出立ではあるものの、リニューアル後とあって新しさも入り混じっている。館内も小綺麗で清潔感がある。スタッフの方々の年齢層も若い。

お値段は1,020円。ロッカーは指定のものを使う。ドライヤーはモンスター。脱衣所から直接露天スペースへ出ることが可能。露天の一角には大塚製薬の自販機を備える。

浴室内にもまだまだ新しさが残る。カランもスタイリッシュでハイセンス。数もたっぷり。温浴の充実具合も素晴らしい。炭酸泉・スカイブルーの寝ころび湯・シルキーバスが内湯に。外湯は天然温泉+電気。トロトロで気持ちが良い。

♯サウナ ★★★★★
宝設計によって施された今回のリニューアル。外に迫り出した二重扉の感じとか改栄湯さんにそっくりだもんね。露天スペースでサウナ・水風呂・休憩が完結する導線のスムーズさはやっぱり有り難い。

ビート板の備えあり。中に入るとまず驚いたのはダブルのストーブ。銭湯でよく見かける黒色二巻の遠赤ガスのお隣にはストーン対流式のストーブ。これが優れもの。オートロウリュ+オートファン付き。

0分・20分・40分のタイミングで5分間のオートロウリュが始まる。注水は間隔を空けて3回。その間、ストーブに内蔵されたファンが勢いよく旋回して蒸気を攪拌するのだ。三段掛けの最上段で耐え忍ぶ。どうにか最後まで粘って退出。顔も身体も真っ赤っか。こりゃ凄いわ。

♯水風呂 ★★★★☆
水温16℃のバイブラ付き。ぼっこぼこ。屋外だからより爽快感を感じられて良い。同時には3名が限界のサイズだが、深さはしっかりとあって顎までスッポリ。

♯休憩 ★★★★★
元々は大きなお庭だったと云う。それを象徴するように苔や草が生えた石垣が凛と佇み、趣のある雪見灯篭からは蚊取り線香の煙が漂う。傍らには椅子13脚が用意され、頭上には扇風機が舞う。

利用者のマナーの良さもあるがその情景も含め静かで穏やかな空間。銭湯としてはトップレベルの外気浴環境。今と昔が上手く融合してノスタルジックな気持ちになる。サウナの質も良い。東京都東部エリアにおいては貴重な存在。再訪確実。

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137

サンム

2023.08.08

1回目の訪問

♯新規開拓/累計447施設

赤坂でまた一つ素晴らしいサウナを発見した。サウナ東京、金と亀、RE:PUBLIC、オリ赤と屈指のサウナが勢揃いのエリアにおいて、個室サウナという他社優位性を持ったスタイルで密かな注目を集めるこの施設。

『個室サウナ Little Retreat』さん。通称リトリト。正直言ってこのサイトで周りに広めたくないという邪な気持ちさえも生まれた。それくらいに良かった。サブスクでここまでの感情を抱いたのはオールドルーキーさん以来二箇所目。

兎にも角にも"こだわり"が凄い。店主のサウナ愛が随所に見られるスペシャルな場所。赤坂駅からはすぐの距離。スナックやバーがテナントとして多く入る怪しげな雑居ビルの6階。

まず面白いなと感心したのは個室サウナであるのに部屋型空間「酵素BOX」が体験できたり、チキンオーバーライスや特製スタミナ定食等の「サ飯」が味わえたりする点。これだけでも他の個室サウナとの差別化ができている。

予約は会員登録の後、Webにて行う。当日は電話での受付。お値段は70分3,500円or90分4,500円を選択する。状況によっては180分6,750円の大満喫コースも選べるようだ。

受付でお借りしたスピーカーをBluetoothでペアリングして、4つある内の④のお部屋に向かう。道中の共用スペースはパステルカラーがふんだんに用いられたガーリーな空間。

お部屋は縦長の造り。女優ライト付きの丸鏡は女心をくすぐりそう。ディスペンサーに入った麦茶は勿論飲み放題。キッチンタイマーをセットして施錠したらあとは自由な時間。

♯サウナ ★★★★★+★
個室サウナ史上No. 1のサウナ室。MISAのストーブは常態でもパワフルだが、セルフロウリュによってその威力は更に増す。石も瞬時に乾く。少しだけ傾斜の付いた一人掛けのデッキチェアは座り心地が良く、調光やスピーカーによるサウンドも自分好みにセレクトできる。

しかし何と言っても一番の特徴はセルフによるオート熱波。足元のつまみを捻ると手作りの銀筒から身体目掛けて風を送ることができるのだ。発想の勝利。特許取れる。

♯水風呂 ★★★★★
鋳物の風呂釜を用いた五右衛門風呂。これまたスイッチでチラー操作可能と至れり尽くせり。好みの16℃に設定して愉悦の表情。時期によってはオプションで炭酸を含ませることもできる。

♯休憩 ★★★★☆
インフィニティチェアが堂々と鎮座。頭上には羽根なし扇風機。こちらもリモコンで好みの風量・動きに調整可。言葉は要らない。説明不要のととのい。

最高の一言。全てが自分好み。これぞ個室サウナの醍醐味。

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135

サンム

2023.08.04

1回目の訪問

♯新規開拓/累計446施設

個人的に大ファンであるミナミ系列の一角。下北沢・六本木・学芸大学はいずれも複数回足を運んだが、唯一未訪問となっていた『カプセルイン ミナミ 立川店』さんへ。

ロータリーに出て、立川駅そのものに初めて降り立ったことに気が付く。大きな駅ビルをはじめ娯楽施設や飲食店が立ち並ぶ賑やかな街だ。立川に来たもう一つの理由は蒙古タンメン中本。サウナ前の暴食は良くないけど、これも目的のひとつなので。

サウナに話を戻そう。駅からは歩いて数分とアクセス良好。ビルの3Fと4Fの2フロア構成となっている。下北沢と学芸大学は昔ながらの昭和サウナ施設といった印象だが、ここ立川と六本木は比較的綺麗で新しい。女性も利用可能という差異もある。

宿泊カプセル利用でない場合、ショート1時間1,320円とフリー2,200円の2パターン。今回は迷わずフリーを選択。3Fは休憩スペースと漫画コーナーと浴室。4Fが更衣室とミナミ名物のトレーニングジム。この料金でマシン使い放題は太っ腹。

人によって色形の異なる館内着を着て、タオルを持って浴室へ。噂通り、人が極端に少ない。自分以外は一人だけ。その一人もすぐに上がっていったので、サウナに至っては常に貸切で使用できた。ラッキー。

♯サウナ ★★★★☆
オレンジのマットと暖色系のライティングは統一感がある。広々とした座面の三段掛け。二段目にゆったりと座る。正面にはTV。カラッとした分かりやすい熱。100℃付近の温度帯。やっぱりサウナ室もどことなく六本木店に雰囲気が似ている。

♯水風呂 ★★★☆☆
二人入れるかな?くらいの小さめサイズの水風呂。空いているから問題ない。段差がある分、深い。顎まですっぽり収まる。掛け流しではないが水流があるので循環は良い。スーッと冷たく、大体18℃くらいの体感温度。

♯休憩 ★★★★☆
脱衣所にコールマン2脚。首振り扇風機が優しい風を運ぶ。喧騒も無く、邪魔されるものもいない。それが何よりも良い。浴室内にもプラスチック製の椅子が2脚。窓が半開きになっていて、風を誘導している。

お風呂から上がって、黒色のリクライニングチェアでまったり。漫画本を読み漁る。途中ウトウトしながら至福の時間。ゆっくりとした時の流れを感じられる場所。

店員同士仲が良いのか、時折遠くの方から笑い声が聞こえてくる。とにかく空いていて自由度の高い場所。あんな大きな立川駅なのにめぼしいサウナはココくらい。もっと流行ってもいいのになとこの状況を純粋に疑問に思った。

ミナミ系列めでたく制覇。どの店舗も肩肘張らない感じがとても好み。また立ち寄りたいと思います。

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136

サンム

2023.08.03

1回目の訪問

SPA:BLIC 赤坂湯屋

[ 東京都 ]

♯新規開拓/累計445施設

サウナ東京、金と亀、オリエンタル、そして本日訪れた『SPA:BLIC 赤坂湯屋』さん。瞬く間にサウナ激戦区となった赤坂エリア。少し前まではオリ赤くらいしかなかったのに...時代は移ろうものだけどこの変化には流石にびっくり。

そんでもってどの施設もレベルが高いのなんの。赤坂に住んでる友人がサウナ漬けになる気持ちが痛い程に分かる。その友人が強くお勧めしてきたのが本日のSPA:BLICさん。最寄りは赤坂見附駅。

雑居ビル内のワンフロアまるまる。EVの怪しげな雰囲気をよそに3Fに辿りつくと空気が一変する。コンセプトは侘び寂び。山里の高級旅館を思わせるような落ち着いた和の佇まい。スパの他に「かぷせる旅籠」にて宿泊も可能。

着物の女性から丁寧な説明を受ける。番号付きのキーをもらう→靴を靴箱にしまう→タブレットでチェックイン→女性からタオルと館内着を受け取るという流れ。値段は2時間2,200円が基本。ワンドリンク付きだと2,500円。

番号付きのキーはロッカーと連動している。一貫して和の情緒溢れる趣ある空間づくり。利用客の過半数は外国人。風呂屋で英語が飛び交うあまり見慣れない光景。浴室はシンプルに温浴ひとつ。

♯サウナ ★★★★★+★
薙(なぎ)と荒(すさ)の二種類のサウナ。いずれもフィンランドメーカーのHARVIAのストーブを熱源としている。檜がふんだんに使われているので芳醇な香りが特徴的。

まずは世界初のAIオートロウリュが自慢の「薙」から。温湿度をAIの技術でコントロール。タイミングを見てシュパッと自動的にロウリュが入る。3分に1回くらいの高頻度。ちょうどもう少し熱さが欲しいな...と思ったときにタイミングよく噴射してくれるので、意を汲んでくれたみたいで何だか嬉しくなる。

「荒」は三段掛けのタワー型。低い位置のストーブは大きめのストーンがゴロゴロと敷き詰められている。こちらはセルフロウリュ可能。刺激的な熱さを求めるのであればこっち。三段目に向けて熱気が駆け上がるように設計されており。壁面の溶岩のアシストもあってべらぼうに熱い。

♯水風呂 ★★★★☆
麦飯石を使用した浴槽に注ぎ込まれるのは15℃台のひんやり冷水。ブルーのライトに照射され鮮やか。局所的に大きめのバイブラがあるのでより冷たさを求めたい人はそのポイントがお勧め。

♯休憩 ★★★★☆
窓際にズラーッとアディロンダックが並ぶ。黒色で重厚感がある。サウナ東京と一緒のタイプのものかな?頭上には円柱の形をしたサーキュレーター。ふんわりとした風を送ってくれる。

大満足。混雑も少なめ。全力でお勧め。

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148

サンム

2023.08.02

1回目の訪問

水曜サ活

弁天湯

[ 東京都 ]

♯新規開拓/累計444施設

夜は国立競技場にてパリサンジェルマンvsインテルミラノの親善マッチを観戦予定。海外スタープレーヤーの勇姿をこの目で見られるチャンスはそう多くは無いので、とても楽しみにしていた。

試合開始前に少しだけ時間が取れたので、国立競技場周辺のサウナ施設を探す。メインディッシュの前にサウナをぶちこむのが最早日課となりつつある。ゾロ目の444施設目に訪れたのは新宿区の銭湯『弁天湯』さん。

最寄りは大江戸線の若松河田駅だが、アクセスの都合で丸の内線の新宿御苑前駅から歩いて向かうことにした。序盤は大きなビルやマンションが多く見られたが、次第に閑静な住宅街へと入っていく。大きな公園もあって暮らしやすそうな街だ。

そんな街に溶け込む素敵銭湯。サウナ付き入浴は1,000円。大小タオルとサウナ利用者の印となる黄色いバンドを受け取る。奇数日は男性が露天風呂ありの桃源の湯を利用できる。もう一方は竜宮の湯と名付けられる。

浴室に入った瞬間、正面の壁画に目を奪われる。北海道の旭岳を中央に据え、両サイドには風神雷神が力強く描かれる。インパクト大。少し目線を下にずらすとスヌーピー柄のカーテン。何とも不思議な構図。

反対側に目をやると新宿御苑からの道すがらにあった富久さくら公園の風景画がこれまた大胆に描かれている。どれもこれも目を引く作品ばかりで見ていて楽しい。

お風呂も多種多様。ジェット類は銀色の筒状のボタンに触れることで勢い良く噴射される。青・ピンク・黄色等、点灯するボタンはとてもカラフル。円形のバイブラ生薬湯も良い感じ。露天の岩風呂はその名もチルアウトの湯。ぬるめの青がかった不感湯。

♯サウナ ★★★☆☆
コンパクトなサイズの二段掛けのサウナ室。照明は温かみがあって明るい。TVには大きく時間表示があり分数管理がしやすい。遠赤ストーブが斜め置き。角っこは輻射熱が直接当たるので身体の表面がすぐに温まる。

♯水風呂 ★★★☆☆
おおよそ20℃ほどの水温。導入は狭いが浴槽自体はそれなりの広さと深さがある。サウナ利用者でない方も多くが温冷交代浴をしている。水流も僅かながらにある。

♯休憩 ★★★☆☆
露天に洗体用の椅子が4脚置かれる。風は靡く程度だがノスタルジックな雰囲気で居心地は良い。より涼しい環境を求めるのであれば、脱衣所の業務用送風機の前のベンチがオススメ。

サウナのみでなくお風呂のラインナップや銭湯そのものの雰囲気を楽しむ場所。お風呂好きには堪らない空間。サウナを3セットした後、いつもよりも長めに湯船に浸かって、のほほんとした時間を過ごしました。また是非来たいと思います。

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104

サンム

2023.08.01

1回目の訪問

♯新規開拓/累計443施設

4月に新しくオープンした新進気鋭のスパ施設。新橋駅と有楽町駅間の線路沿いの高架下に続く飲食店街「銀座コリドー街」。ナンパの名所としても有名なこの場所にまさかこんなお洒落サウナが誕生するとは...!!

『SPA&SAUNA コリドーの湯』さん。コリドー街のど真ん中。宿泊施設「GINZA HOTEL by GRANBELL」を併設するため、遠方からの訪問にも向いている。一階はまだ建設途中のようで雑多な雰囲気があった。

建物自体は新しいので綺麗。エレベーターで4Fへ。いかにも女子ウケしそうなオシャレで洗練された空間。仄かにアロマの良い香りもする。受付には先客のイマドキ女子二人組。手にはショッピングバッグを抱えている。銀座で買い物した疲れを癒す、なんてことも可能なわけだ。

一点、初めに触れておかなければいけないのはお値段。60分1,800円、120分2,900円、フリー3,900円。土日祝は+500円。一等地であるのは理解できるがかなり強気な設定。タオルは付いてくる。

まずは館内を物色。リクライニングチェアーや雑誌が置かれている休憩スペースは私が知る限りでは他のどの施設よりもスタイリッシュ。少し進むとバーカウンターなんかもあって、若い男性たちがビールグラスを交わす姿が確認できる。

一番奥が脱衣所と浴室となるが、こちらも清潔感があって綺麗。設計はかの有名な今井健太郎氏でコンセプトは「内観へと誘う空間」。青と水色と白を主体とした爽やかな色使いが特徴的。

♯サウナ ★★★★★
薄暗くてムードのある落ち着いたサウナ室。お尻に個人用のマットを敷く。SAWOのストーブは20分毎のオートロウリュ付き。噴射が終わっても半永久的にぽつりぽつりとストーン目掛けて水滴が落ちるので、常時ロウリュがあるような感覚。しっかりとした熱さが保たれる。

♯水風呂 ★★★★☆
縦長で奥にいくに連れ細まっていく少し変わった形状の水風呂。水温は19℃台。手前に水流あり。遮蔽感があるので人目をあまり気にすることなく寛ぐことが可能。

♯休憩 ★★★★☆
外気浴こそ叶わないが専用の休憩部屋がある。陽光が差し込む明るい空間に椅子が5脚。電車のガタンゴトンという音が間近に聞こえる。強いて言うならば、扇風機とかの類を置いたらもっと良くなるのにと思った。

個人的には脱衣所の丸椅子での休憩がお勧め。扇風機からの風をダイレクトに感じられるし、すぐ近くにはウォーターサーバー。環境良き。

総じて、値段に見合う価値はある。随所に見られるハイセンスなポイントは若者のツボを押さえている。カップルにもオススメ。

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サンム

2023.07.29

1回目の訪問

反町浴場

[ 神奈川県 ]

♯新規開拓/累計442施設

東急東横線の日吉〜横浜駅間で注目していた銭湯が二ヶ所ある。ずっと何年も前から行きたいと思っていたが、機会を作り出すことが出来ず、このタイミングとなってしまった。白楽の「徳の湯」さんと共に超高温サウナを擁する銭湯。反町の『反町浴場』さんに潜入。

大通りに面して商店街が続く街並み。細路地を入り坂道を登っていくと途端に目的地となる場所が現れる。駅からのアクセスは良い。表にはポップな字体で"心の故郷"反町浴場と掲げられている。

券売機で入浴料500円券とサウナ250円券を購入。ガタイの良い寡黙なご主人に応対いただく。ピンク色のバスタオルとフックキーを渡され、すぐ隣の男湯の暖簾をくぐる。当館は日替わりの男女入替制だが、本日の男湯は1階。

浴室はグレーを基調とした色使いでどことなくどんよりとした雰囲気をしているが、中央に檜風呂があるためかフワッと香る檜の匂いはとても心地良い。カランが入口付近と最奥地点の二ヶ所に点在する点も特徴的。

お風呂も銭湯レベルでは豊富すぎるラインナップ。先述のアチアチな檜風呂に始まり、洞窟の様な造りの穴蔵風呂や電気・ジェット・寝湯などを備える。浴室の中央には露天スペースが構えてあって、大きめサイズの岩風呂と打たせ湯の用意がある。

♯サウナ ★★★★★
ガツンと熱いサウナ。室温計は122℃付近を指す。少し変わった構造で入口近くに黒々とした遠赤ガスストーブがあり、その並びと向かいに二段掛けの座面が広がる。座面剥き出しのためピンク色のバスタオルを尻に敷く。

ストーブ前の二段目は輻射熱ガンガンで痺れる熱さ。ものの数分で汗が噴き出てくる。パワフルで力強い熱に負けじと粘るが、そう長くはいられなかった。こういうサウナは分かりやすくて良い。

♯水風呂 ★★★★☆
真っ赤に染め上がった身体を冷やしてくれるのはこちらも期待通りの水温の冷水風呂。およそ15℃くらい。余計な匂いも無く、それなりに長く入っていられる温度帯なので、ストレス無く冷感を楽しむことができる。

♯休憩 ★★★☆☆
先述の露天スペース内の空いたスペースにアディロンダック2脚とプラスチック椅子1脚と洗体用の椅子1脚が置かれている。機械の関係かびゅんびゅんと風が吹き付けて気持ちがいい。高く吹き抜けのような形になっているので、雲ひとつない青空を見上げることもできる。

威力大のパワフルなサウナ室と冷たい水風呂。開放感のある休憩スペースやお風呂のラインナップを踏まえても、普通の銭湯の一歩も二歩も先をいく存在であると思った。心の故郷を心ゆくまで大満喫させていただきました。ありがとうございました。

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サンム

2023.07.29

1回目の訪問

♯新規開拓/累計441施設

名古屋守山に本店を構える竜泉寺の湯グループ。愛知に留まることなく、関東圏を中心に広く展開する日本を代表するスーパー銭湯。直近、流山に出来たスパメッツァおおたかのクオリティの高さはサウナ界の話題を攫った。

今回お邪魔した『横濱スパヒルズ竜泉寺の湯』さんも7月14日にリニューアルを遂げたばかり。グルシン水風呂やメディサウナが新設され、外気浴スペースが拡張されたとのこと。変貌前を知らない身分ではあるが、スパメッツァと似た様な衝撃を体験できるのではと思い車を走らせた。

平日ではあったものの、中々の人入りで人気の高さが伺える。どデカくワンフロアを広々と使った施設造りは余裕を感じさせる。岩盤浴も気になったが、通常入館880円を選択する。タオルは持参した。

浴室に入るとまず目の前に現れるのは竜泉寺名物の高濃度炭酸泉。フロアのど真ん中に堂々と存在する。驚くことに露天エリアにも別に二つの炭酸泉の用意があり、それぞれうたた寝炭酸泉、虹色炭酸泉と名が付く。

岩風呂の腰湯は浅めの作りの浴槽となっていて、中身は天然温泉。肌に良く馴染み湯上がりはサラサラと爽快感すら感じる。信楽の陶板から湧き出す無数の微泡が特徴の泡の湯など、他にも数種のお風呂が楽しめる。

♯サウナ ★★★★★
文句なしの★5。まずは先日登場したメディサウナへ。照明を極力絞った暗めの空間。中央の低い位置にストーブがあり、5分の砂時計を目安にセルフロウリュが可能。座面は左右に向かい合う様に二段掛け。瞑想向きの静かなサウナ。

個人的に凄いなと感心したのは大箱の黄土サウナ。二重扉の一枚目を開けた段階で熱の籠り方が凄まじいことに気が付く。この正体は二台のイズネスによるオートロウリュ。正確には一台ずつの稼働であるが、コイツが計算し尽くされてる。

適度な量の注水が何回も何回も繰り返されるのに加え、パンカールーパーは直接体に吹きつけるのみならず、全体を旋回する様に舞う。まるでアウフギーサーがいるかの如く。単調な動きでは決して無い。

♯水風呂 ★★★★★
まずは新設のグルシン水風呂へ飛び込む。ピシッと一瞬で身体が冷やされるが、黄土サウナの高温で存外耐えられる。順繰りに16℃ほどのノーマル水風呂も楽しむが、こちらも十分に冷たい。

♯休憩 ★★★★★
露天スペースにはこれでもかという量の椅子が並ぶ。計30脚くらいはあったのでは。下段の特等席はオットマン付きで座面も広くこの上ない座り心地。瞬く間にととのいの世界に誘われる。日陰と日向にそれぞれ休憩場所が分かれるのも良い。

さすがの一言。竜泉寺グループ、やっぱり侮れない。

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サンム

2023.07.27

1回目の訪問

のぼり雲

[ 神奈川県 ]

♯新規開拓/累計440施設

亀遊舘さんとの良い出会いの後、折角この辺りまで来たのだからと以前から目を付けていた施設までの道程を調べる。車で更に三浦半島を下って30分。よし、行こう。『佐野天然温泉湯処 のぼり雲』さん。

地域文化遺産として価値の高い永島家長屋門が来るものを堂々と迎え入れる。門を抜けた先もこの雰囲気のままお屋敷のような趣深いムードなのかなと勝手に想像してみるが、予想に反してコンクリート主体の無機的な建造物が縦に伸びているだけだった。

ただ館内に入ってみると落ち着いたテンションのBGMや腰の低い店員さんの丁寧な挨拶等、穏やかでマイルドな施設であることには変わりなかった。三浦一族にまつわる展示物が掲げられていたりして横須賀に来たことを実感させてくれる。

比較的静かな館内。脱衣所から浴室までは少し距離があるので歩いて移動する。途中にマッサージと岩塩低温サウナを見つける。露天以外で浴室では無い場所にサウナがあるのは非常に珍しく、面食らってしまった。

お風呂。観賞用の天然石を組んで完成させた露天風呂は美人の湯と呼ばれスベスベした肌感が気持ち良い。露天の一角には巨大な歩行浴がある。こんな立派でインパクトのある歩行浴は初めてかも。温度はしっかり高い。

♯サウナ ★★★★☆
メインは露天の端っこにある高温サウナ。重厚感のあるストーブに支えられた94℃前後の温度帯。湿度もそれなり。優しくおっとりしたミュージックが特徴的で時間がゆっくり進む。

サブは先述の浴室外にある岩塩低温サウナ。高温サウナと同じ様なヒーリング系の音楽が流れる空間。室温は50℃台とぬるめ。ストーブを囲う枠がピンク岩塩となっているので見た目美しい。

♯水風呂 ★★★☆☆
メインサウナのすぐ隣にちょこんと可愛く佇む水風呂。かなりコンパクトなサイズ感で収容は2名。水流は少なめで動きは無いけど、儚さと可愛さがあって何故か憎めない。冷たさもそれなりで18〜19℃くらい。季節によって変動があるとのこと。

♯休憩 ★★★★☆
のぼり雲さんの露天スペースは普通のスーパー銭湯のそれとはどことなく異なっている。緑が多く自然味溢れる環境なんだけど、それがよりダイレクトに伝わってくるというか。木々たちとの距離が近くに感じる。

大半のお客さんは本来の趣旨とは外れるが、大胆にもウッドデッキに身をデンと投じている。私もそれに倣って真似をする。眼前に広がる木々たちと躍動する蝉の声。その一部になったようで不思議な感覚。

施設全体の雰囲気もそうだけど、独特の世界観と時間の流れがあって、没入感のある場所だなと思いました。貴重な時間でした。

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サンム

2023.07.26

1回目の訪問

水曜サ活

亀遊舘

[ 神奈川県 ]

♯新規開拓/累計439施設

寺島浴場さんを個人的なマイベスト銭湯と謳っていたが、そこに割って入ってくるレベルの銭湯との出会いをしてしまったかもしれない。訪れる前の期待値も相応に高かったが、それを悠に超えてきた。未だに興奮覚めやらない。

何が良かったって言うと、その全てになってしまう。自身が重視すべきポイントを網羅的に抑えていて、文句の付けようが無い。近くにあったら通いたいと本気で思った。神奈川県の金沢八景駅が最寄りの『亀遊舘』さん。

一見、普通の銭湯である。唐破風の屋根と白タイルの壁面はちょっと珍しいけど、基本的には普通の銭湯なのである。100円式のシューズロッカーに靴を納める。陽気な店主が元気良く迎え入れてくれる。

タオルを付けるか、シャンプー類を付けるか、それとも全部付けるか要らないか等によって値段が細かく変わる。その時の状況に応じて選べば良い。サウナのみだと700円といったお手頃価格。受付周辺にはサウナグッズがたくさん並ぶ。

脱衣所や浴室は清潔感があって綺麗。日の光が良い加減に差し込む。アットホームなサードプレイスの謳い文句通り、温かみのある優しい空間。常連同士も楽しそうに会話している。生活の一部なんだなとしみじみ思う。

♯サウナ ★★★★★
フックキーを使って開ける。ビート版の備えあり。入室した途端、とっても良い香りがすることに気がつく。よくよく室内を観察すると、ストーブの脇あたりから白い霧。rentoのフォレスト。北欧の森をイメージした爽やかな香り。

加えて、自然光の差し込み具合がちょうど良い。足元だけのライティングと相まって程よく明るく程よく暗い。素敵。更に更に!一番の特徴は音楽BGM。週替わりでテーマが変わる。此度は2010年代J-POP。ノリノリのサウンドがサウナ室を彩る。熱さもバッチシ97℃。

個人的にサウナ室で大事にしたいポイントは熱・光・音・香の4つ。ここを全て抑えられたら、そりゃ好きになるよね。

♯水風呂 ★★★★★
地下水をチラーで冷え上げたキンキンの水風呂。15〜17℃に調整してますってことだったけど、水温は13℃台。でもあっついサウナの後だからモーマンタイ。ぬるかったらフロントまで!って粋だねぇ。

♯休憩 ★★★★★
脱衣所の奥へふらふら〜っと進んでって、扉をガラッとやったらそこはもう天国。オレンジ色の椅子が仲良く10脚並ぶ外気浴スペースの登場。オットマン的な足置きとかサーキュレーターなんかもあったりして、幸福度はすこぶる高い。遠くに聞こえる蝉の鳴き声もBGMとしては夏ならでは。

こりゃ参った。寺島さんと並ぶマイベスト銭湯爆誕です。

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サンム

2023.07.24

2回目の訪問

チェックイン

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サンム

2023.07.23

2回目の訪問

先日訪れたおふろの国は約2年ぶりの訪問だったが、良い意味で何にも変わることなく私を迎え入れてくれた。ブームとか流行りとかに流されることなく、昔からのファンを大事にしている。ココも同じようにそんな印象があって。

『カプセル&サウナ 川崎ビッグ』さん。男には帰れない夜がある...の文言はあまりにも有名。太眉の独特なタッチの男性イラストは目を引く。怒涛の24時間営業。来るもの拒まず、堂々と男らしく人々を出迎えてくれる。

炎天下の強烈な日差しを浴びながら川崎駅からの道を歩く。しばらくするとカプセル&サウナと書かれた大きな看板が見えてくる。吸い寄せられるように店内へ。丁寧な接客は気持ちが良い。タイムサービス16時まで1100円のお値打ち価格。

ロッカーは地下一階。ゆったりとした作りの喫煙所は存在感がある。更に一階分を下っていくと浴室フロアとなるわけだが、館内着を着ていく必要は特にない。裸一貫、堂々とずんずんと進んでいけば良い。

カランに並ぶスケベ椅子はビッグさんの代名詞。臆せず使おう。ついでに触れておきたいのは浴室内のテレビの多さ。全部で幾つあるかな?キー局を全て網羅できるくらいの数はありそう。丸見えの垢すりコーナーもらしさがある。

お風呂の数もバラエティーに富んでいる。富士見風呂、バイブラ、ラドン、白色の濁り湯、日替わり風呂。

♯サウナ
浴室を奥にずっと進んだ最深部に二つのサウナ室の用意がある。高温と低温。高温はコンパクトなサイズ感。二段掛けL字。収容は10名いけるかいけないか。赤の煉瓦ブロックに囲われたストーブは威力大。

もう片方は低温と名が付くが十分な熱さ。開放感があって広々としている。それでいて空いているのであぐらをかいたり足を伸ばしたりと好きな体勢を取れる。TVが何故か三つもあるのが最大の特徴。

♯水風呂
丸型の水風呂が二つ隣同士に並ぶ。常温と低温ということで水温に差があるのが有難い。低温→常温のような形で段階的に使い分けることをお勧めする。

♯休憩
一つ残念だったのは平置きのデッキチェアの数が少なくなっていた点。前は3脚くらいあったように記憶しているが、現在は1脚のみ。その他浴室内に点々と椅子は置かれているので数量的には問題ないが、やっぱり少しでも傾斜がある椅子の方がリラックスできる。

湯上がりはイビキ渦巻くリクライニングスペースで小休憩。暗くてウトウトする気持ち、分かります。川崎色がしっかりあって、ディープな雰囲気ではあるけど、やけに落ち着く男の楽園のような施設です。嫌な事があったらボーッと過ごしてみるのにも向くのでお近くに立ち寄りの際は是非。終電逃しにも最適です。

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