2020.09.28 登録
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鬼滅の刃劇場版のエンドロールを眺める、凄惨な運命に抗う登場人物達の直向きな物語に、アニメがフィクションなのを忘れて、胸を打つ楽曲にフワフワと酔っていた。
と言いながらも、頭の中はこれから向かうサウナでの段取りを考え始めている。
劇場を抜けレインボーへひた走る。
新小岩へは走って向かう事を決めていたので、ランニングウェアで鑑賞していた。
周りには異様な光景だったろうが、そんな事は気にしない。
今日は土曜日の夜だ、やりたいようにやる、気にする事は何もない。
夜の街を走り、河川敷を走ると総武線の列車が見える、新小岩南口にたどり着けばレインボーはもうすぐだ。
と、その前に、今日は久々に友人をサウナに誘っていた。
待ち合わせの場所はルミエール商店街のパチンコ屋、汗を拭きながら店内に入ると、友人の台はフィーバーしている。
今すぐにでもシャワーを浴びたいところだが、しばらくぶりに会う友とのやり取りの中にいると、こうやって土曜日の夜はいつも一緒にいた事を思い出し、懐かしさで胸がいっぱいになった。
フィーバーが終わり、レインボーに入店。
一月近く訪れていなかったが、サウナと水風呂のセッティングが明らかに違っている事に気付く。
サウナはアチアチ、温度計を見れば119℃。
水風呂はキンキンで、1分もたない。温度計の針は11℃を指していた。
深夜のサ活だ、周りに気を遣いながらも、久々の再開に、お互いの近況報告に余念がない。
ソロもいいが、たまには誰かと一緒に汗を流すのも嬉しいと感じた。
しばらくすると、四人組の若者がサウナでヒーヒー、水風呂でピャーピャーしている。
普段ならお控え願いたいところだが、昔の自分達を見ているようで、妙に微笑ましい。
ふと冷静に、我に立ち返ると、
あぁ、最近寂しかったんだな、と客観的に自分を見ている。
あの四人組を見ていると、かつてはレインボーで一緒に汗を流していたのに、いつのまにか疎遠になった、仲間たちとかぶって見える。
忙しさにかまけてだが、ここ数年でしてきた不義理を改めたいなと、いつも感じていた。
会わなくても親友だと思っているヤツが、何人もいる。
年内には電話してみようかなぁと思いながら、バイブラの冷まし湯にプカプカ浮くのであった。
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パフェはお好きかな?
パフェと言ったら喫茶にある、フルーツやらアイスやら、クランチやらをイケイケに盛りつけた、あのパフェの事だ。
パフェの語源はパーフェクト、甘い物好きの欲望を完全に詰め込んだスイーツという事だろう。
萩の湯に入店して、気がつけば2時間経っていた。広いサ室からキャパ10人はいけそうな水風呂で冷やし、外気浴でパフェのような雲を眺めながら、キマっている。
その間に、炭酸泉、電気風呂、露天風呂、ジャグジーを挟んだりもしている。
サウナは場所によって、体感的に温度差がかなり違うように感じた。ハードコアなサウナーはヒーター前の上段でキマれば良いし、ライトユーザーは扉付近でテレビをのんびり眺められる。
水風呂はキンキンではないが、外気浴がしっかりできる事を考えれば、これ以上下げる必要は感じない。
何しろ装備が十分な上に、各所のセッティングが良く考えられていて、利用者の欲望の最大公約数をうまく掬っているような印象を受けた。
家族を連れて行ったり、サウナがあまり得意ではない人と共にしても、皆んなが気持ちよくなれる銭湯だと思う。
初めて光マイクロバブル風呂というものを経験したが、大量の細かい泡が肌の奥の汚れに入り込んで、湯上がりの肌がサラサラになった。
サウナ併用で、光マイクロバブルに入ってしまうと肌表面に常駐している組織が取れすぎてしまう気がしたので、湯上がり後は化粧水を塗りたくった。
はっきり言ってコスパがすごい!
この付近の住民に嫉妬してしまう。
平日午前中の利用でこの賑わい、土日のゴールデンタイムは芋洗状態必至なのは想像するに容易である。
銭湯でありながら、スーパー銭湯を超えた、ヘビー級銭湯、チート銭湯、利用者の欲望をほとんど叶える『銭湯パフェ』だと、いうのが私の感想だ。
都内でもこんなに豊かな体験ができるのかと、サ活の奥深さを改めて感じさせてもらった。
次回は出勤前に朝風呂を一発キメてみようかと思う(^^)
[ 東京都 ]
『人生はすごろく。たまには休みもいいものさ。』
先週のランニングは明らかにオーバーワークだった。加えて船橋ジートピア、舞浜ユーラシアで精魂尽き果ててしまい、月曜からダウナー、鬼滅の最新刊を読む気力もなく、21:00には白目を剥いて歯磨きをしていた。
そして今日は火曜日、泥のように寝たおかげで体は回復。先週の反省を踏まえて、軽めの退勤ラン、ついでに銭湯で汗を流す事にした。
当然、サウナ付きの銭湯をチョイスするわけだが、せっかくなら新規開拓したいと思い、選んだ湯屋がこちら。
両国から錦糸町に通じる裏通りを走っていると、さっきの格言が居酒屋の看板と共に掲示してある。
深いのか浅いのか判断し難い格言だが、今晩は妙にスーッと胸に沁みる。
不思議と走るペースが落ち、景色を見る余裕ができた。
錦糸町のネオン街を抜け、猿江恩賜公園の静寂さから大島に向かうと、ビル型の銭湯に辿り着く。
ここが『らかん湯』か。
外気はすっかり秋めいているが、汗びっしょりであった。なるべく身体を冷やしたくなかったので、そそくさと会計を済まし、熱いシャワーを浴びる。
全身を洗って、いざ湯船の前に行けば注意書きが目に入った。
『肛門を洗ってから、風呂に入って下さい 江東保健所』
あまりにもダイレクトな表現に2〜3秒フリーズしてしまった。
いやいや、なんでそんなピンポイントで肛門なの?とツッコみたくなるが、当たり前の事を皆がわかる様に表記せざるを得なかった、店主の気苦労と、江東保健所の生真面目さに、過去に何があったんだと、湯船でもサウナでも何度か噴き出してしまった。
とはいえ、こちらは新参者である。
自分の肛門が原因で、何か起きるのも怖いので、一度洗い場に引返し、肛門を入念に
洗い清めた。
肝心のサウナは四畳半程度、6人がいっぱいだが、他にサウナ目当てのお客もいなかったようで、プライベートサウナのように悠々できた。
サ室の目の前には、丸型の井戸のような水風呂があり、蒸された体を直ちに冷やせる。
お店の名誉の為に補足しておくが、脱衣所、洗い場、浴室、どこを見ても手入れが行き届いていて気持ちがいい。
湯上がり後、替えのパンツがない事に気づき、ノーパンで帰宅したが、心なしか肛門がスースーしていた。
すごろくのマスでたとえるなら、『銭湯で替えのパンツを忘れ、一回休み』
といったところで今日のサ活はお終い。
また来週のお楽しみ!
読んでいただきありがとうございました😊
[ 千葉県 ]
ユーラシアといえばケロサウナらしい。
ケロサウナって知ってるかい?
ケロサウナ、なんとも可愛らしい響きだ。
頭にてぬぐいを乗っけたカエルちゃんが、サウナ室で蒸されている様子を妄想すると、サ室でがニヤニヤが止まらない。
汗だらりんちょで、ニヤケ顔をしたチンポロ丸出しの中年にかける言葉はあるのか。
せめてもの救いは、ケロサ室のライティングが暗めな事であった。
まぁ、ケロの詳しい説明はおのおのYahoo!検索してもらうのが1番だと思うので、ここではあまり触れない。簡単に言えば、フィンランドとかにある古い木材だ。
少し投げやり気味だがこのまま進む。
今日は友人の中の1人について少し触れたい。フレンドオブマインというやつである。
名前はAGといい、フィンランドからやってきた男だ。10年以上前になるが、ひょんな事から私のフットサルチームに加入する事になった。
見た目はバイキングを連想させるような大男、イゴールボブチャンチンをゆるキャラにしたような、お茶目な男であった。
彼が初めて練習に参加した時、丁寧にもメンバー皆にムーミンのグミを配っていた。
そのイカツイ姿とのギャップに、皆ハート撃ち抜かれたのは想像に難くない。
また、大会の休憩時間に、ナップザックからリンゴを取り出して丸々かじっているところを見た時は、AGの1/32フィギュアを作って、テレビの横に飾っておきたいと思った程だ。
私はメンバーのキャッチコピーを勝手につけて、チームのHPに本人に無許可で載せていたのだが、AGには敬愛の気持ちを込めて『北欧の白熊』と銘打った。
彼が日本にいた期間は正確には思い出せない。数カ月あるいは数年か、今思えばサウナの本場フィンランド出身なのだから、向こうのお風呂事情なんかも聞いてみたかったと思うが、ほとんどがくだらない馬鹿話や、恋バナ、好きな映画、バラエティー番組、と高校生のようなテンションで時間を共有していたような気がする。
楽しい時間でもいつかは終わりが来るもので、AGが帰国する日が迫ってきた。
彼はもんじゃ焼きが大好きで、事あるごとに日本のウスターソースの素晴らしさを力説していた。
それならばと、送別会はお好み焼き屋。
青い目をした大男が、もんじゃの土手を几帳面に整えている姿がなんとも愛らしい。
彼が日本のウスターソース文化を愛したように、今の私はサウナに夢中である。
また、来日する事があれば『おかえり』と言って、もんじゃ食って、サウナに連れて行ってやりたい。
そして、死ぬまでには一度フィンランドに行って、湖畔のサウナでビールを呑るのが密かな夢になった。
[ 千葉県 ]
ジートピア、それはジジイのユートピア。
これは昨日の話、サウナ直後に投稿するタイミングを失ってしまった。
土曜日の午後、上司を職場に残してオフィスを後にする。レッドブルは飲んでいないが、翼が生えた様な気分なのは、週末のせいだけではない。
新規開拓はまるで大人の遠足の様だ。
総武線に揺られ、東に進む。
目的の場所は船橋。
改札を出て線路沿いをテクテク行くと、ラブホテルか、◯ープランドかという様な建物が現れた。
エントランスに吸い込まれるが、丁寧な対応に期待値がグングン上がる。
初めての利用なのを察したのか、簡単な説明を付け加えてくれたが、わずか数十秒のやり取りのなかで、それを感じとる受付嬢の選球眼の高さに感心しつつタオルを受け取り入店。
人気店ゆえか、浴場は賑わっていた。
お目当ては110℃を超える高温サウナ、セルフロウリュができる低温サウナ。
どちらも発汗するには申し分ないクオリティ。
高温サウナはロッカーキーがあっちっちだし、低温サウナはロウリュで蒸し蒸しになれる。
一際異彩を放っていたのが、アカスリ場の姉さん達が鉄火場さながらに、男達の垢を落としている。客引きも強烈で、糸に絡まった獲物を手繰り寄せるような営業を展開している。
一番奥の扉を開けると外に出られるようになっているが、廃墟さながらのスペースに裸の男達が並んでいる様子は、異次元にいるような感覚であった。
ひとしきりセットを繰り返し、レストランで休憩。キンキンに冷えた生ビールでトドメをさして、見事にサウナゾンビになった。
カプセルホテル型サウナはロマンティックが止まらない。
流石、船橋の雄。コスパも良く全体的に雑だが、それを補う不思議な空気感が漂っている。
働く貴方の味方です、いつも隣にジートピア。
勝手なキャッチコピーを唱えながら、雨の船橋を駅に向かって歩くのだった。
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気がついたら左眼が見えなくなっていた
ジョギングとサ活のおかげか、健康診断の結果がまずまず良かった。
項目の一つに腫瘍マーカーというのがあるのだが、この数値が基準値を超えていると、精密検査を受けなければならない。
両親を癌で亡くし、是が非でもそういった事態は避けたいので、ほっとしたのだ。
検診では身体測定も含まれていて、視力検査を行う。酷いガチャ目で左眼の視力が年々落ちている。
今年も測ってみると、案の定、◯の欠けている方向が全く判別できず、ついには0.1未満の烙印を押されてしまった。
いきなりだが、時を戻そう。
小学2年生の終わり、私の後ろの席に、浅川君という少年が転入してきた。
子供というのは仲良くなるのも早い。席が近かった事も手伝い、その週のうちには兄弟の様にいつも一緒に遊ぶ仲になった。
絵が上手な少年で、私の自由帳にドラえもんを描いてくれたのだが、今でも黒目が大きいドラえもんの姿が脳裏に焼き付いている。
ある時の放課後、二人で砂場遊びをしていた時、砂場に木の板が置いてあった。
私がその板に顔を近づけた時、たまたま近くにいた浅川君が板の端を踏んでしまい、板の上に乗っかっていた砂が、私の左眼にごっそり入ってしまった。
激痛と違和感でパニックになってしまい、ゴシゴシと擦ったが最後、左眼のレンズは磨りガラスのような状態に。
それからというも、お互い何となく気まずく、幼さゆえか、関係をとりなす言葉を持っていなかったので、以前のような関係ではなくなってしまった。
浅川君のお父さんは転勤族だったのか、次の春には転校してしまい、遂にはあの日の出来事の清算は叶わなかった。
今にして思えば、不運が重なった偶然の出来事であり、彼に非は1ミリもないのだが、私が未熟な甘坊であったが為に、必要以上に彼を遠ざけた結果だと後悔して止まない。
左眼についた傷以上に、優しく穏やかな彼の心を傷つけてしまったのだ。
サウナが静なら、ジョギングは動だと感じている。サウナに入って入れば12分計とにらめっこ、走っていれば歩きたくなる気持ちを我慢している。
一見全く違う行為だが、身体を追い込む快感という点では、共通している部分が多いと思う。
私と浅川君を並べると、根っこの部分はとても似ており、あの時の彼の気持ちを思うと胸が締め付けられる。
サウナの横にあるベンチに座っていると、外からの風が心地良い。
目をつぶると、風鈴の音色が涼やかで、左眼をあけるとぼんやりと浅川君の顔が見えた気がした。
鶯谷の風はなんだかサンチマンタリズムで切なく優しい。
サウセンサイコーだ(^^)
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「江戸川区の銭湯、10/11はお湯の富士タオル配布中!」
こんな文言を見つけてしまったからには、居ても立っても居られなくなってしまうのが、銭湯サウナーの悲しき性癖。
「お湯の富士」とは、えどがわ銭湯応援キャラクターの名称である。
念のために紹介しておくと、頭が富士山の形をした相撲取り(文章だけで想像すると異様)で、衣装はまわしに浴衣、入浴時に見せるお尻がプリっと艶っぽい。
唇は数字の「3」を取り付けたようなおちょぼ口。言葉の語尾は「っすぅ~」でしめるのが特徴。ちなみに好きな食べ物はコーヒー牛乳とちゃんこなべ。
彼との初めての出会いは湯上り後だった。
休憩所の壁にかけられていたポスターのイラストだったのだが、その何とも言えない愛らしい表情にキュン死にしてしまった。
早速Twitterでフォローし、動向を追うようになった。サウナブームが到来しているとはいえ、安定した収支のバランスを保っている町銭湯は少数派であろう。
そういった中、必死に声を枯らして(るかは知らないが)、江戸川区の銭湯を応援している姿は健気で癒される。ますます彼の魅力に魅せられていった。
力士をモチーフにしたキャラクターに心惹かれるのはいつぶりの事だろう。
是非ともウルフマン、エドモンド本田に加えて、日本三大力士系キャラに認定して欲しい。
前置きがくどくなってきた。
さて、肝心のお湯の富士タオルを配布しているのは江戸川区の銭湯である。
平井の「吉野湯」がリニューアルしている事を、お湯の富士がレコメンドしていたのだが、サウナがないので今回はスルー。
庄楽は最近行ったし、外気浴したい気分だったので、イーストランドに向かう。
いざ着いてみれば駐車場は満車、絶賛入場制限中とのことで、下駄箱の前に並びができている。いいじゃないか、これもお湯の富士の営業のおかげだなと呑気に構えていると、ふと不安が頭をよぎる。
今年の夏はZespriキウイブラザーズのぬいぐるみ欲しさに、キウイを食べまくった。
キウイに貼ってある応募シールを15枚集めると、1口応募できるのだが、同僚や家族を巻き込んで7~8口応募した。しかしながら、我が家にキウイブラザーズはやって来ず、協力者達は私を避けるようになった。
あまりの事に、私はキウイを恨み、キウイを憎んだ。
キウイだけに甘酸っぱい感傷に浸りながら入場をすると、受付にお湯の富士タオルを発見、良かった!キウイの二の舞いにはならなかった。
喜びのあまり完全に舞い上がっており、サウナに入る前からのトランス。
マスクをしたまま立ちシャワーを浴びてしまったのは、ここだけの話っすぅ~♨
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【その時確かに、水風呂に虹がかかるの見た。】
人生も中盤戦に入ると、過去にやりたくても出来なかった事、いわば忘れ物を取り行きたくなる瞬間がある。大抵の場合、お金と時間と行動が伴えば、忘れ物の回収はできのるのだが、一概にそうとばかりも言えない。
親父が亡くなってから丸2年が経つ。定年を過ぎてなお、現役に強くこだわっていて、仕事に対する情熱は、息子の私から見ても羨ましいくらいの人であった。
運よく癌を早期発見し、手術することができ、通常の生活に戻ることが叶ったが、腫瘍は転移し再発。最期は自宅で看取った。真夜中、まだ夏が始まったばかりの頃であった。
親父との一番古い記憶を思い出してみると、二人で風呂に入っている場面が頭に浮かぶ。小学校に入る前くらいだろうか、親父のあぐらの間に座り、頭だか背中だか洗ってもらっている。几帳面な人で、風呂の作法のほとんどを、文字通り体で教えられた。母も甲斐甲斐しく育ててくれたが、不思議と一緒に風呂に入った記憶はない。
人が一人死ぬと、やるべきことの多さに圧倒される。何しろ終活などしていなかったので、私の守備範囲を越えた事象が不定期で飛び出してくる。まるで、真っ白いジグゾーパズルを完成させるかの様に、一周忌が終わるくらいまでは、常に何かしらの課題を抱えており、漠とした焦燥感に支配されていたように思う。
最近になってようやくパズルの完成も見えてきて、昔家族で行った場所へ訪れ、親父を思い出すことが楽しみの一つとなった。
レインボーもガキの頃から、親父に連れられて来ていたので、なかなかに年季が入った建物だ。細かいリニューアルを繰り返し現在の形に落ち着いているが、清掃も行き届いていて清潔感が溢れている。
コンパクトとは言っても決して狭いわけではなく、3つのサウナと、温度の違う2つの水風呂、ジャグジー、檜湯のバランスが丁度良い。
ルーティンを繰り返し、皮膚がチンチンになったところからのアカスリ。真っ赤な体がさらに赤くなったところでサウナピークに達した。
火照った肌を冷ますのに水風呂に入り、くるりと後ろを向くと、なんということか、ミストが天井のランプに照らされて虹が出ている。計算してやっているとすれば何とも粋だし、偶然だったならそれもまた良い。
エントランスを出て、人で賑わうルミエール商店街のアーケードを歩く。
雨も手伝って涼しいが、サウナ帰りに心地よい。
ここのサウナは自分にとって、やはり特別である。
レインボーはあの日、二人で並んで汗を流したサウナであり、私が親父の息子である事を実感できる、数少ない場所なのだ。
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せっかくの休業日だったが、健康診断を社屋で行うので、どうせならもっと健康になってやろうと、健診終了後にジョギングからのサウナでガチガチに整うゾ!と、皇居周りをぐるぐる。
なんだかお巡りさんが多いなー、とボケーっと走っていると、コースに規制が引かれ、お巡りさんが通せんぼ。
当然、前に進む事ができずに、車道を眺めていると、いかにもお偉いひとが乗っていそうな、しゅっごく!立派な黒塗りの車の後部座席にはなんとあのお方が(°_°)
やけに神々しく、湯気のようなオーラを纏っていらっしゃるところから、皇室御用達のロイヤルサウナコンツェルト(通称RSC)で4セットほどルーティンをキメた後と推察。
思わず一礼をするとガラス越しに、例のアルカイックスマイルと共に、「ナイスランッ!」と仰ったとか仰ってないとか。
こうなると俄然やる気がドバドバ。
どうせならこのまま上野まで走ってしまえと選んだのがコチラのサウナ。
英和辞書で引くとpresidentは「大統領」「社長」などなど、トランプさんもコロナからの復帰アピールに必死ということで、今日の体験とあわせれば相応しい事この上ない。
到着後2階受付にエレベーターでサっと上がり、トイレでシッコを済まして、ショートコース3時間料金1.400円をスッと払い、脱衣後にタオルをセットして、ソっと湯に浸かる。通称サウナさしすせそ後に薬草サウナに入室。
サウナ室に入ると、濃厚な薬草の香りとミストがお迎え。ヨモギの香りがとてもよいのだが、ミストの効果でとても熱い!
温度計を覗くと50度前後のはずだが、体感的には110度を超えている。
鼻呼吸するようなら、肺まで蒸されているような錯覚になり苦しい。
加えて天井から落ちる水滴が、おでんの汁の如く熱々で容赦なく降ってくる。
さながら1人ダチョウ倶楽部状態も辛く、耳におでんの汁が直撃したところで、たまらず退室。
これはいかんと水風呂で作戦を練り直して、今度はドライサウナ。
さっきとは打って変わり、カラッとした室内にサウナーが7〜8人。熱源に向かって座部がL字に2段ありなかなかに広い。
サウナ室が半地下になっており、なんだかカッコイイ!ナンカココスキ💙
室温も100度とちょうど良く、12分を5セットキメる事ができた。
サ飯はキャンペーン中のカキフライとクラフトビールで〆る予定だったが、あいにくレストランが休み時間だったので、柿の種と缶ビールで代替した事は、私がプレジデントになれない理由のひとつ、かもしれない。
今日は前半で運を使ったのだ。
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養老渓谷散策後の利用。
景観はバッチリ、施設も新しめで清潔感がある。四方の山に抱かれながらの外気浴を都内で体験することは難しいので、街中のサウナとは違った非日常を味わえる。
内湯、露天風呂、サウナといたってシンプルだか、入湯料1.100円に見合ったスペックかと問われれば、少し考えてしまう。
現在はコロナの影響でサウナは閉鎖されている。
観光地という場所柄を考慮して、キャンプ、ハイキングでかいた汗を流して、鳥のさえずりを聞きながら、山々な木々を愛でる程度のテンションで向かうべく湯処といった感じか。
施設内に食堂も併設されとおり、1区画ごとのスペースも余裕がある。
養老渓谷ー大多喜周辺は今回が初めてだったが、都心から2時間もかからず、十分に旅情気分を味わう事ができた。
11月末からは紅葉も楽しめるようで、滝めぐりのハイキングとあわせて、是非再訪してみたい。
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朝風呂をやっている銭湯とは珍しい♨️
いてもたってもいられなくなった時には、タオル一枚引っ掛けて、錦糸町の改札を抜けていた。
とはいえ、こちらは押上銭湯だったので、思いの外、歩く歩く。
雨の中、通勤に向かう人々と逆行し、錦糸町から押上へ四つ目通りを進んでいくと、煙突が見える。
今では多層階の建築が当たり前になっているが、かつての銭湯の煙突は庶民のランドマークだったのかなぁと、妙なノスタルジーに浸りながら、目的の場所へ到着。
こちらの銭湯は日替わりで男女湯が入れ替わる模様、脱衣所に入ると、適度にリノベーションされた銭湯なのがよく分かる。
午前8:00前後だったが、同志が5〜6人おのおの寛いでいた。
サウナは四方の壁際の上部から熱源がでており、そこそこ熱い。
サウナマットは、グシャッとしているが、このタイプの銭湯なら許容範囲か。
火照った体は、水風呂でしめるが、一人が入るといっぱいな大きさで、見知らぬおじさん同士で入るにはかなり勇気がいる。
サウナを出るとすぐ横にドアがあり、外階段に出れるようになっていて、階段を上がれば6畳間ほどウッドデッキがある。
驚いた事にデッキの上部からハンモックが吊り下げられており、ぶら下がりながら外気浴をすることができるのだ。
物は試しと早速ハンモックに包まれ、目を閉じると、微妙な揺れが作用して、不思議な感じである。
裸で、赤子のように揺れていると、胎内での記憶が戻ってきて、前世はローマで石工をしていたことを思い出した。
冗談はさておき、小雨の中での外気浴だったので、必要以上に身体を冷やしてしまった。
一度浴場に戻り、高濃度炭酸泉に身を埋める。高濃度と銘をうっているだけに、なかなか炭酸の濃度が濃い。入って1〜2分もあれば、体毛のあらゆるところが気泡でシュワシュワになる。
以前NHKスペシャルでサンゴの産卵を見たことがあるが、自分の息子周辺をみると、気泡がサンゴの卵のようにチ○毛にくっついていて、チ○チ○本体は海底に妖しく光る、新種のサンゴの様に思えてくる。
冗談はさておき、ゆっくりと失った体温を戻し、サウナのルーティンを重ねて今日は終湯。
張り紙にはコロナの影響の為、利用時間は80分以内のお願いがあった。
スペースもコンパクトなため、がっつり整いたい人も向きではないが、サウナーを満足させる内容である。
今度は偶数日に利用して、大きめの露呈風呂にも入ってみよう。
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平日の昼からの利用とあってか、利用者もまばら。
滞在時間も1時間ごとに細かく選べるのが嬉しい。今日はジョギング後の利用なので、かるく汗を流せれば、と思いつつ、時間が足りなくて焦るのも嫌なので、2時間コース1,100円を券売機で購入。
受付が2階になっており、男風呂は一つ上の3階。入ってすぐ左手にサウナ、部屋中央に縦長の水風呂、右手奥にラドン風呂といったいたってシンプルな作り。
浴場の中心に水風呂の上のシャワーからは、常時水が流れており、サウナ後の火照った頭をがっつり冷やせるようになっている。
まずは、ジョグで疲弊した下半身を緩めるべくラドン風呂にイン。
薬湯なのか、麦茶のような色味で、薬草の香りとぬるめの温度が身体に染みる。
十分に血流を上げたところで、水風呂で絞める。
さっと全身を拭き、サウナに入室するが、熱い!今まで入った事のある中でもダントツに熱い気がする。
温度計を覗くと125℃を指している。
2〜3分入ったところで身体に異変が、、
乳首が痛いっ!しかも左の乳首だけっ!?
手首につけたロッカーキーもアツアツになっており、慌てて外す。
熱波師がいなくても熱々盛り盛りの熱フェス状態。
これはまずいと、2段目から1段目に移動し8分を超えたところで退室。
水風呂後、次に備える為に外気浴をするために脱衣所に行き、そこから4階のバルコニーへ移動。
一度身体を拭くのか億劫だが、バルコニーにはリクライニングができるベッドが1台あり、秋の空を眺めながら至福の時間が流れている。
わずか1セットで太ももにマダラ模様が浮き上がっており、これが噂のあまみかと。
それからは時間の許す限り、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返し、○ンチンの先が痛くなったところで終了!
他の方のレビューで、こちらのサウナの凶暴さは知っていたが、体験すると想像以上であった。
特に上段は冗談抜きで苛烈で、デリケートな部位はガードが必要。
後半は水で絞ったタオルで頭をガードし、右手で股間をやんわり押さえるスタイルで乗り切った。
店員さんに屋上のサウナガーデンの事を尋ねると、空いてれば予約なしでも利用可能との事。
冬になる前に、ブランニューなサウナ体験をしに来訪する事を誓い、ランチに向かうのだった。
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アクアガーデン栄湯に到着するも、コロナの影響か時短営業の為、開店までしばらく待つ羽目になってしまった。
近所でサウナ&外気浴ができる施設を探すと、竹の湯がヒット。
外観は昔ながらの銭湯なようだ。やぶ蚊に食われながら迷うこと数分、今日の舞台は竹の湯に変更ということで、区画整理とは無縁の住宅街をうねうねと進んでいく。
ラビリンスのような四ツ木を彷徨っていると、それは現れた。左右をコンクリート壁で囲まれ、看板灯にぽっかりてらされた銭湯建築の建物。
常連の置いた自転車が、今でも銭湯が生活の中で呼吸をしている証明のように感じる。
住宅地の迷宮を抜けて辿り着いた高揚感もあり、竜宮に着いた浦島にでもなった心地である。
受付番頭のお父さんに料金を払う。受付左側には6~7人が座れるソファーが鎮座しており、例のごとくテレビからは相撲中継が流れていた。
脱衣所に入れば、銭湯でしか感じないあの香りに包まれる。ぐるりと全体を見回してみても、奇をてらわない、初めて来たけど初めてじゃない、銭湯がそこにはあった。
シャワーを頭から十分に浴び、サウナに備える。
浴槽は4つ、薬湯らしきものが2つ、水風呂、そして外気浴もできる露天風呂。
サウナは6人が定員だろうか、ドアが経年劣化で傷んでいて、しっかり閉めないと暖気が漏れる。
生来汗かきで、真夏のよく冷えたラムネ瓶のように汗を流す体質なので、この温度が丁度よく、気がつけば12分計が1週していた。
ここからは恍惚の水風呂、温度も程よく冷たく、外気浴に向かう前には丁度いい。
露天風呂は水風呂からすぐにでられる位置にあり、動線に無駄がない。
生憎周りは住宅街なため、風景を眺めるといった趣向とは無縁だが、夕暮れ空のコウモリを眺めたり、秋の虫の声がしたりでくつろいだ。
水風呂で萎縮した毛細血管をゆっくり戻して再度浴場に入室。
混雑しているようであれば、あまり長居をするのも気が引けるが、この日坊主頭の小学生4人と引率のお父さん。
坂田金時と鯉の滝登りの彫り物を背中にしょったお兄さん2人、他にはサウナ目当ての常連さん2~3人といったところ。
先ほどのルーティンを行った後、熱めの薬湯に浸かって今日のサ活は終了。