サウナ&カプセルホテル レインボー新小岩店
カプセルホテル - 東京都 葛飾区
カプセルホテル - 東京都 葛飾区
鬼滅の刃劇場版のエンドロールを眺める、凄惨な運命に抗う登場人物達の直向きな物語に、アニメがフィクションなのを忘れて、胸を打つ楽曲にフワフワと酔っていた。
と言いながらも、頭の中はこれから向かうサウナでの段取りを考え始めている。
劇場を抜けレインボーへひた走る。
新小岩へは走って向かう事を決めていたので、ランニングウェアで鑑賞していた。
周りには異様な光景だったろうが、そんな事は気にしない。
今日は土曜日の夜だ、やりたいようにやる、気にする事は何もない。
夜の街を走り、河川敷を走ると総武線の列車が見える、新小岩南口にたどり着けばレインボーはもうすぐだ。
と、その前に、今日は久々に友人をサウナに誘っていた。
待ち合わせの場所はルミエール商店街のパチンコ屋、汗を拭きながら店内に入ると、友人の台はフィーバーしている。
今すぐにでもシャワーを浴びたいところだが、しばらくぶりに会う友とのやり取りの中にいると、こうやって土曜日の夜はいつも一緒にいた事を思い出し、懐かしさで胸がいっぱいになった。
フィーバーが終わり、レインボーに入店。
一月近く訪れていなかったが、サウナと水風呂のセッティングが明らかに違っている事に気付く。
サウナはアチアチ、温度計を見れば119℃。
水風呂はキンキンで、1分もたない。温度計の針は11℃を指していた。
深夜のサ活だ、周りに気を遣いながらも、久々の再開に、お互いの近況報告に余念がない。
ソロもいいが、たまには誰かと一緒に汗を流すのも嬉しいと感じた。
しばらくすると、四人組の若者がサウナでヒーヒー、水風呂でピャーピャーしている。
普段ならお控え願いたいところだが、昔の自分達を見ているようで、妙に微笑ましい。
ふと冷静に、我に立ち返ると、
あぁ、最近寂しかったんだな、と客観的に自分を見ている。
あの四人組を見ていると、かつてはレインボーで一緒に汗を流していたのに、いつのまにか疎遠になった、仲間たちとかぶって見える。
忙しさにかまけてだが、ここ数年でしてきた不義理を改めたいなと、いつも感じていた。
会わなくても親友だと思っているヤツが、何人もいる。
年内には電話してみようかなぁと思いながら、バイブラの冷まし湯にプカプカ浮くのであった。
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