2020.09.28 登録
[ 東京都 ]
近隣のイーストランドといい、アクセスしづらい立地の為か、実力に見合ったネットでの評価、露出は少ない気がする。
しかし実際に訪れてみれば、駐車場はいつも満車だし、浴場の出入りも多く活気に溢れている。
浴室には気泡が細かく豊かなシルキーバス、少し遠慮がちな炭酸泉、リズミカルな電気風呂、高出力なジェットバスなどなど、バライティーに富んだラインナップ。
一歩外に出れば広さ充分な露天風呂に、半露天の水風呂、その奥にはサウナが隠れている。
入湯料470円にサウナ利用料150円をプラス、合計610円というコストパフォーマンスは採算度返し。
体感的に客の5割以上は常連のお年寄り、その中に高確率で彫り物を背負った兄貴が混ざり、親子連れもちらほらいるが、裸の男達の共存共栄が見事に成り立っている。
[ 東京都 ]
また日をまたいでの投稿になった。
19:00のレジェンドゆうさんアウフグースに合わせて入店。
開始5分前、既にドS熱波を求める男達でサ室は満員。
熱源はガスストーブなのに、どうやってロウリュ出すのかと待つ事数分。熱せられたストーンの入ったバケツがサ室中央に2つ用意される。
程なくゆうさん登場。
なんというか、いかにも攻撃力が強そう。
サ室の女王の様であり、ラスボス感のオーラが隠しきれない。
既に発汗している状態で最後まで完走できるか、全く自信がない。厳しい戦いになりそうだ。
開始の口上が終わると、バケツにこんもりと盛られた氷を床に撒き始める。
そうか、そうか、これは暑くなりすぎた室内を氷で冷やす事でヒンヤリとした癒しを演出してくれているんだなと、呑気に構えていた。
しかしながら、残念な事に予想は逆だったようで、溶けた氷が蒸気に変わり、室内の湿度がみるみる上昇。
傍らでは、ゆうさんのお弟子さんが見たことがない形のジョウロで、アロマ水を渾々とサウナストーンに注ぎ続けている。
熱気と共にグレープフルーツとジンジャーの香りが室内に充満。
タオルが龍のように動き空気を撹拌していく。それを操るゆうさんは闘牛場のマタドールを彷彿とさせる様な勇ましさ。
まだまだ風神の様なパフォーマンスをみていたかったが、脈拍の上限が限界を迎えてしまい、水風呂へ逃げ込んだ。
それにしてもゆうさんはサービス精神の塊のような方で、アウフグース後も水風呂で風を送ったり、ミストサウナでタオルを振っている。一体あの人の心臓はどうなっているんだ、これがプロフェッショナルなのかと、固唾を飲んで見ていた。
プレジのことに触れていなかったが、12月は出血大サービスのコスパだ。
とにかく鼻血が出るほどお得で、Yahoo!から申し込むと、宿泊で何でも食べれる食事券、アルコールOKなドリンク券が2枚ついて2,200円だった。
重厚なサ室、香り高いミストサウナ、良く濾過された水風呂、二股カルシウムの人工温泉に好きなだけ入って、極上のアウフグースも受けられるのだから、年末はプレジデントで決まりである。
[ 東京都 ]
ザ・健康ランド♨️
宴会場に響き渡る、常連さんのムード歌謡が象徴するように昨今のサウナブームとは一線を画している。
整うとか整わないとか、奇妙な柄の館内着に袖を通せば、そんな無粋な議論は荒川に流れて行ってしまった。
[ 千葉県 ]
がんばれ市川!対象のお店で10%還元キャンペーン by pay pay
撒き餌をばら撒かれれば、喜んで喰いつこう!ここで行かなきゃ総武線ユーザーの恥だ。
というわけで今日は本八幡である。
新小岩といえばレインボー、レインボーといえば新小岩、サウイキに出会うまでは本八幡レインボーの存在すら知らなかった。
突き動かすのは好奇心。
この歳になって、まだまだこういう気持ちが湧き出てくるのはありがたい。
サウナ様様である。
癖で馴染みがない駅に行くと、わざわざ遠回りをして駅周辺をぐるぐる歩いてしまうのだが、この界隈も予想通り、パチンコ屋、ラーメン屋、居酒屋が幅をきかせている。
駅から直で向かえば1分以内で到着するところを、十数分かけてレインボーに入店。
受付に入った頃にはpay payの事など頭になく、現金で支払いをしてしまった。
スタッフの方に、やっちまった事を伝えるが、『うふふっ(^^)』というレスポンス。
まぁ、うふふだな。
こういう事が良くある。ホントにツメが甘いのだ。
まぁ、いいや、大事の前の小事だ。
すぐに忘れて、ロッカー室から浴場へ向かう。
不思議と入店した時から妙な懐かしさを感じていた。新小岩レインボーと似た空気が漂っている。
多少の違いもあるが、浴場の規模、構成も似ていて、温度が違う二つのサウナ、キンキンの水風呂、バイブラの不感温浴槽。
なんだか、久々に親戚の家に遊びに行った様な、気恥ずかしさと安心感が同時に込み上げてくる。
しっかりアツアツからのキンキンも得ることができ、やっぱりレインボーは裏切らないんだなと、食堂でビールを流し込んだ。
[ 東京都 ]
駒込には馴染みがない。
というか、駒込に降り立ったのは人生初じゃないか。
東口を下車すれば1分未満で到着すると聞いたが、せっかくなので逆側の改札から降り、駅周辺を散策する。
なんというか、あちらこちらに漂う場末感。ここが山手線の駅だという事を忘れるくらい、ゆったり、ひっそり時間が流れている。
東口の商店街を歩けば、生活の営みに混じって、古き良きもの達、ただ古く朽ちたもの達が、街の新陳代謝の波を見つめているようだ。
思わずヒョイと飛び込みたくなる様な飯屋もチラホラ。満腹の温浴は苦手なタチゆえに、グッと衝動を抑えてロスコを見つけた。
GO TO の手続きは電話予約の際に、店員さんが代行して進めてくれていた。
こちらの方に限らず、食事処の店員さんも、清掃の方も、皆さん親切。
素朴なおもてなしを体現してくださっていて、気持ちよく一泊することができた。
男風呂は3階、脱衣所を挟んでサウナのある浴場とジャグジーの露天風呂に分かれている。
これはどういう事かというと、サウナ水風呂から全身を拭き、脱衣所を通過して露天エリアで外気浴という流れになる。
加えて、脱衣所はちょっとした休憩所もかねていて、裸で相撲中継を見ることも可能だ。
その一角には、他ではほとんど例がないと思うが、ガラス張りの喫煙所があり、タオル1枚腰に巻いた男が一服きめていた。
浴場はなかなか年季が入っている。
浴槽、洗い場と丸みを帯びた形状が所々に施され、タイル壁、岩壁がアクセントになっていて、かつてのカフェー建築の様で艶かしい。
サ室は湿度をしっかり感じる。
試しに横になってはみたが、なんだかしっくりせず、あぐらで座ってテレビを眺めた。
ルーティンを繰り返し、半裸のまま禁断のビールを飲み、煙草を燻らす。
背徳感を抱きながら、露天のバイブラで洗われて、カプセルの夜はまだまだ続いた。
ここでは他で御法度な事がいくつか許されていたが、無秩序でなく自由だった。
まさに男達の巣といった印象で、あのシャレオツなロゴマークのイメージはぶっ飛んだ。
勝手な想像だが、かつてのカプセルイン駒込時代から、相当数の新陳代謝を繰り返したんだろう。
駒込の夜は昭和の匂いがした。
[ 埼玉県 ]
右足をイスの脚に思い切りぶつけてしまった⚠️
外科にも行かず放っておいたら、足の甲まで変な色になっている。
ジョギングは到底無理な訳で、サウナなんて行かずに医者行けよという声には、全力の両手で耳を塞いでいる。
もう歩きたくない。足が痛い(涙目)。
が、天気はすこぶる良い、ドライブがてら行ってみようかという事で目指したのは草加のアイドル温浴施設。
知名度は既に全国区。ラッコといえばサンシャイン水族館の代名詞だったが、2016年にラッコ水槽は閉鎖。以降それに取って代わって、ラッコの愛称を受け継いだのが草加健康センターである。
荒川に沿って北上し、日光街道、草加バイパスを経れば、お馴染みの看板を発見。
草加ってもっと遠いのかと思っていた。片道50分はかかっていない。
嬉しい誤算に、レギュラー入りさせられる可能性を感じ、駐車場に入った。
健康ランドは楽しい🦦
健康ランドに行って後悔したなんて話は聞いた事がない。
天せいろを頼んで、天ぷらが油臭くて、入る店を間違えたな、そんな事は多々あるが、健康ランドは十中八九裏切らない。
ただ、ほとんどの場合が大箱なので、セッティングを万人受けにせざるを得ないので、中途半端になりがちだと感じる。
果たしてラッコはどうだろうか。
膨大な投稿数、絶賛のコメント、ドラマの舞台に採用されている事などを複合すると期待値というハードルは、2016リオ五輪 女子53キロ級レスリング日本代表 吉田沙保里並に上がっている。
わざわざダ埼玉(すんません!愛を込めて)まで来て、銀メダルで帰る訳にはいかない。そんな気持ちでカランから効仙薬湯に臨めば、想像以上のチンピリ!
5分入ればチンポロが悲鳴をあげている。
チンピリを超えたチンヒリからの穴ヒリで堪らす、露天に出れば、硫黄の香りよろしく草津の湯がお出迎え。
サ室と水風呂を往復する漢達を眺めながら、見た目とは裏腹なタマゴ臭から外気浴で高まった脈動をローに戻し、いよいよサ室に入室。
扉を開ければ目の前にサウナマットが積んである。こんなシステムは初めて。
見渡せば鰻の寝床の様に縦長で、ガスストーブとストーン式の熱源がハイブリッドで備えてある。
10分ももたず気泡豊かな水風呂に滑り込めば、ハードルをあっさり飛び越える事ができた。
もう優勝!金メダル4つ!
トマト酸辣湯麺と餃子を食べた時点で、サ民栄誉賞を授与する事に致した。
正直、埼玉を侮っていた。
草加って煎餅でしょ🍘と思っていた自分に高速タックルをかましてやりたい。
気がつけば、右足の痛みが気にならなくなっていた♨️
[ 東京都 ]
これは昨日あった事。
ソラマチで遊び、隅田川を歩き、浅草で食べた。そうなれば、今日の浸かるはどうしようか。
サウイキの位置検索をクリックすれば、沢山の候補が瞬時に表示される。
まだ陽も高い、外気浴で体を冷やしてから露天風呂に浸かりたいなと、条件を絞れば『湯どんぶり』。
何とも愛らしいナイスなネーミングだ。センスというのはこういう風に光るのかと、勝手に納得して、浅草からバスに揺られ十数分、隅田川に沿って北へ進む。
さっきの賑わいから打って変わって、車窓から見える景色には、人通りも少なく、晩秋の風も手伝ってか、モノクロ写真のような静けさが車内まで通り抜けて来た。
東浅草二丁目のバス停で下車、バス通りと化した商店街をホテホテ歩いていると煙突発見。
銭湯へ一見さんで向かう時に見つける煙突からは、煙に混じって、安心感が立ち昇っているようだ。
何度か画像で見ていた、店正面の佇まいを横目に入店。
サウナキーとフェイスタオルを受け取り、浴場に進んでいく。
サッと見渡せばなかなかの込み具合である。第一印象は昔ながらの銭湯といった感じ。
駄菓子菓子、こちらの真骨頂は、超軟水を贅沢にも全ての風呂に使用しているそうで、お湯がまろーんと柔らかい。
加えて浴場奥にあるサ室から、露天に併設された美肌水風呂はポコポコと細かい泡が肌をつつく感触が堪らない。
そして何と言っても、ナノファインバブルの露天風呂。
外気浴で冷え切った体で浸かれば、白濁したお湯が雲海のように見え、日が暮れれば
お湯がぼんやりと光って、なんとも幻想的である。
ルーティンをキメて、露天に浸かればここが桃源郷なんじゃないかと思えてきた。
浴槽の奥にはツボ型の風呂が、夫婦茶碗のように仲良く2つ鎮座していたので、どんぶり夫婦と呼ぶ事にする。
中に入ればオカヤドカリにでもなった気分で溢れ出る湯が、ザブザブと雲海に流れて行き、目から耳から楽しめる。
夕暮れ、外に出れば七五三詣で帰りの家族とすれ違う。
青い袴を履いた男の子は、ニコニコ笑みをくれた。
湯どんぶりのおかげで体も心もフカフカになった。いい日曜だ。
[ 千葉県 ]
館内着に袖を通し、生ビールで喉を潤す。まだココでサウナの余韻に浸っていたいが、3時間コースのリミットが迫っていた。
昼過ぎに遡る。
仕事を切り上げ、千葉行きの総武線に乗ったが、船橋で下車するつもりが、西船橋で降りてしまった。
もう一度総武線でグランドサウナを目指すが、何故か下総中山のホームで西陽にてらされていた。
これはもう、おっちょこちょいを超えている。これが宇宙旅行なら、漂着した小惑星でカラカラのミイラになっていたに違いない。
今週はなんだかついてない。
古代の湯、RAKUスパ1010では不完全燃焼だった。挙げ句の果てには右足をぶつけてしまい、びっこを引いて歩いている。
いくつかの波乱があったが、なんとかに船橋グランドサウナにたどり着いた。
階段を上がって、受付から既に昭和感で覆われている。
あちらこちらと年季が入っているが、館内着はジャージ生地でしっかりしている。
浴場はシンプル。バイブラ、トゴール擬似湯、水風呂、そしてサウナ。
サ室内には乾燥ヴィヒタが吊るしてあったり、意外と新規獲得にも意欲的な感じがする。
お決まりのルーティンを繰り返せばサウナミイラ、冒頭のレストランでせんべろをキメれば、ここの住人になりたくなる程心地良い。
施設は古いが、それを補って余り多い魅力がある。
そんなサウナ。
[ 東京都 ]
夜明け前の上野の空気はヒンヤリとしていて重い。入谷改札側は人っ子一人おらず、カラスも鳴かずにこちらを見ていた。
昭和通りを渡り、ホテルが連なる裏通りに入れば、赤いタイル壁が看板に照らされてぼんやりと浮かんで見えた。
ジョギングで弾んだ息を落ち着かせ、ストレッチをしながら北欧くんにこんにちわ。
エレベーターに乗れば、ほんのりと香るフレグランスに期待が高まる。
エントランスで著名人のサイン色紙を仰ぐと、都内屈指の人気施設である事を実感しつつ、慣れた手つきを装い下駄箱を探した。
見慣れたガウンに初めて袖を通せば、気分はサごちゃんさんである。
外壁とは対照的に浴場は白を基調としたエレガントな雰囲気。
浴室と露天風呂の境は豪快に解放してある為、洗い場の温度は低め。早々に熱めのシャワーを浴びて汗を流す。
四角く切り出された岩風呂の感触が体に優しい。内湯に寄りかかり露天を眺めると、風呂を囲んで寛ぐ男達と、両脇に見える空、長方形のドゴール湯船が一枚の絵画の様に美しい。
受付エントランスに入った時にも感じたが、この施設は奥行きを存分に感じさせる設計になっていて、視覚から贅沢な気分を味わう事をかなり意識している。
サ室はお馴染みのあのサウナだ。温度計は110℃、湿度も適度にあるがハードに感じない。早朝とはいえ利用者もそこそこいる為か、敷きタオルはウェット。
10分も持たず脱出すれば、すぐ隣の水風呂で体を冷やす。外気浴へ向かうの事は必然なので、さっとの水通しから外へ向かう。
タイミング良くデッキチェアに横たわれば、半月が空に浮かぶ。薄雲に見え隠れする月を眺めていると、月が上下に揺れている。パチパチと弾けるような皮膚を、風が撫でてくれると心地良い。
なんという事か、1セットでトトのいが襲ってきた。朝の風は涼しく、あっという間に冷え切ってしまう。すぐさまトゴール浴槽に横たわれば、さっきのトトのいの続きに、本気でよだれを垂らしそうになる。
この時間がずっと続けばと思うが、3時間の制限付きとあらば、ルーティンを繰り返すだけ。
サンデーモーニングを観ながら、ビールとカレーでジョギングの貯金を使い果たす罪悪感から日曜日を始めるのだった。
[ 東京都 ]
何度もこの通りを往来していたのに、その存在に気づいていなかった。
神田セントラルホテルである。
受付のホテルマンにサウナ利用を伝えると、柔かにタオルとロッカーキーを差し出してくれた。
土足のまま地下に降りると、こじんまりとした脱衣所、アメニティグッズは一通り揃っており、冷たい麦茶が嬉しい。
浴場もコンパクトだが、シブい!
激シブのダンディのマンダムである。
全体が黒をメインに配色されたいて、サウナ、水風呂、浴槽、以上といった感じ。
天井は低めで、隠れ家チック。
なんというか、サウナ好きな大物俳優の別宅に作られた浴場といった印象。
金のネックレスをした梅宮辰夫が、サウナから汗だくで出てきそうな風情がある。
サウナは年季を感じるが、スクエアな格子状の壁から輻射熱を感じてしっかり蒸される事ができた。
静寂のサウナタイムだが、水風呂の給水音がジャブジャブとサ室内まで響いており、脳内まで洗ってくれている様である。
水風呂は2人用程度か、ジャブジャブを聴きながら目をつぶれば、いつまでも入っていられそうで整いかける。
ととのいイスが置けるようなスペースはなく、浴室をキョロキョロしてみれば、大浴槽の奥側の縁が丁度良く腰掛られるようになっていた。
客足もまばらだったので、仰向けになれば、背中がほんのり暖かく、寝てしまいそうになったところで、久々のととのいを受け入れる事ができた。
こりゃ再訪決定だな。
[ 東京都 ]
ふと目が覚めれば夜中の3時。
もう一度眠りに落ちようかと目を閉じるが、手放してしまった眠気は一向に手元に戻らない。
こんな時に無理に枕にしがみついても、良く眠れた試しがない。
これはひょっとしてあれか、最近良く目にする『サウナチャンス』ってやつじゃないのか?
思い立ったら吉日、バサバサと着替えをトートバッグに詰め込み時計を覗けば3時半。
ユーラシアとレインボーの2択に迷う。
共に朝風呂開始は5時から。
まだ開店までは1時間以上時間がある。
どうせならジョギングあがりに熱いお湯に浸かろう、まだ眠りの中にいる街に繰り出した。
今朝は約10キロのコース。
土手には人っ子一人おず、見上げれば月とオリオン座が仲良く同席している。
走りながら熱い湯船、サ室を思い浮かべて、脳みそがヨダレを流している。
ユーラシアかレインボーか、ひた走る足音に合わせて頭の中で反芻する。
向かい風に耳も手も冷え切ってしまい、一刻も早く温まりたい思考になっていたのだろう、レインボーの高温サウナでハードボイルドされる事に決定。
下駄箱にサンダルを突っ込み、ロッカーキーを受け取る。
浴場を目の前にすると、安心感で心が満たされていく。
朝風呂1時間コースなので、3セットが限界か、そそくさと体を清め、ジャグジーに浮く。
冷えた血管がじわじわと広がっていくのがよく分かる。
低温サウナに入れば、どうも物足りない。
すぐさま高温サウナに切り替えると、全身の毛穴が逆立つような熱さに肌が喜んでいた。
思い立った時に、すぐ立ち寄れるサウナがあるって、凄く幸せなんじゃないかとつくづく感じながら水風呂の霧を見つめたのだった。
[ 東京都 ]
『にゅっにゅっにゅっにゅー、ニューウインッ(グ)♪』
今日は仕事前の朝活と決め込んで、駅前の喫煙所で煙を燻らす。
土曜日の朝だというのに、改札もロータリーにも人が溢れている。
10月最後の空は高く、雲一つない。
ニューウイングに向かうおじさんは、ウインズに向かうおじさんたちに混じって京葉道路を渡り、錦糸町ディープエリアに到着。
この一帯は、お世辞にも良い環境とは言えない風情が満ち満ちているが、店正面ののれんが、通りの視界を遮ってくれており、店内の静寂へのアプローチとしてとても良く考えられているなと、感心してしまう。
目を落とせば、かけず小僧の絵馬がいくつかぶら下げてあり、色々な願い事が書かれていて、この施設のファンがいる事が、当たり前だが嬉しくなってくる。
サウナ・水風呂については、多くレビュアーの投稿の通り間違いないのだが、それに加えて【二股カルシウム温泉】の擬似湯もかなり好きだ。
熱めの湯にガッツリ浸かってから、ととのい椅子にかければ、玉のような汗がじわじわと吹き出して楽しい。
また、外気が低くなるこの季節は、水風呂からの休憩で足元を冷やしすぎることがあるので、足だけ湯につけてボーっとするのも良い。
テレビのないサ室で心静かに瞑想するような、意識高い系のサウナーになりたいと思うが、雑念を焼きおにぎりにしたような脳みそしか持っておらず、いつも妄想ばかりしている。
サ室のみならず、散歩中・運転中、店の看板や広告を見れば、誰得なサウンドロゴを脳内で制作し歌っている事がしばしばある。
今日もテルマーレで【サマージャム95】のビートで脳みそを揺らしながら、ニューウイングのサウンドロゴを勝手に考えていた。
サウンドロゴというのは、CMで企業や商品名を音にのせてアピールする、言わば音を用いた広告だ。
有名なのは家電量販店の【コジマ】といえばピンとくるのではないだろうか。
CMの最後に『コォォージマッ!』というアレである。
【そなちね】の1番が終わった頃に、NWのサウンドロゴが出来上がった。
心拍数もだいぶ上がっていたので、プールに飛び込み、他では御法度とされる浸水泳法でカッパになった。
あさウナはあまりした事がなかったが、控えめに言って最高だった。
これから出勤でなければもっと最高なのだが・・。
店を出て、元来た道を歩く。
NWサウンドロゴが頭から離れない。
文章だと伝わらないのがもどかしいが、聞かされた方は確実に苦笑いするレベルだと自信をもって言えるので、文章で良かった。
『にゅっにゅっにゅっにゅー、ニューウインッ(グ)♪』
[ 東京都 ]
ニューウイングといえば、冷水プールだろうか、それともセルフロウリュが楽しいテルマーレも魅力的だ。
ボナホームサ室に掲示してあるサウナの特徴を眺めると、ベンチ下に仕込まれたストーンに一定時間おきに水を流すことで、低めの温度でも高い湿度になり、しっかり温まる事ができると書いてある。
つまりはMild and Wet という事らしい。
という訳で、一曲歌わせて下さい。
NW network で『Get mild』
トントントゥー
トントントントントゥー
トトトントゥ、トトトトトトントゥー
(繰り返す)
パーパッパッパ、ネッパー、ネッパー
パーパッパッパ、ネッパー、ネッパー
パーパッパッパ、ネッパー、ネッパー
パーパッパッパ、アッチッチ
(繰り返す)
テルマーレ 身体を蒸されながら
暗闇 汗を流す
チートなプールに身をまかせても
冷水におびえていたよ
It's your hair or my hair or somebody's hair
誰かの体毛が水に浮く
It's your sweat or my sweat or somebody's sweat
何も こわくはない
Get mild and wet
ひとりだとサ室で横になれるさ
Get mild and wet
この風呂でやさしさに甘えていたくはない
Get hot and cool
君だけが整うことがどこかにあるさ
Get hot and cool
湯上りの傷ついた皮膚には化粧水
(間奏)
サウナのストーンに汗を投げては
サ室で踊るオヤジ
冷たい水風呂をステージにして
哀しくおどけていたね
It's your hair or my hair or somebody's hair
誰かのためにかけ湯しようか
It's your sweat or my sweat or somebody's sweat
風呂はみんなのもの
Get mild and wet
ひとりだとサ室で横になれるさ
Get mild and wet
この風呂でやさしさに甘えていたくはない
Get hot and cool
君だけが整うことがどこかにあるさ
Get hot and cool
湯上りの傷ついた皮膚には化粧水
(※くりかえし)
Get mild and wet
Get mild and wet
Get hot and cool
整いイスで、妙な替え歌を考えていたら、全然整いませんでしたー。
また明日!