2021.06.28 登録
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夕方に食べたラーメンに固茹での玉子が入っていて天徳泉を思い出した━━この玉子も波動水で茹でればもっとギッチリ固くなったのだろうか
…その隣で私は波動水にほぐされ、その後のスチームサウナでゆるふわに仕上がるのも悪くない
ハードボイルドな玉子とゆるふわな私━━その対比が妙に面白く思えた
そんな思いつきを胸に天徳泉
前回とは違う女性に前回と同じくしっかりサウナ利用の説明を受ける
「八月に値上がりしたから680円ね」
「タオルに番号書いてあるから覚えておいて帰りに言ってよ」
「今、一人入ってて最大三人までだけど知ってる?」
「入る時はタオルを必ず持っていってね」
━━おかあさんかよ
「アルコール消毒はちゃんとした?OK?」
「じゃあ、いってらっしゃい」
━━本当のおかあさんかよ
あつ目に沸かされた波動水は今日も身に迫ってくる感がありすぐに汗ばむ
水シャワーと水風呂を挟んでサウナへ
入ったタイミングがちょうどオートロウリュの絶頂で激アツ
オートファンこと電動熱波師「メカアウフ君一号」(勝手に命名)の撹拌も炸裂し激ネツ
━━いきなりサビから入るのは往年のTKファミリーの楽曲の常套手段だけど流石に高音…もとい高温が過ぎる
サ室を出た正面に全身を映せる鏡があるのだが湯気と近眼を合わせてもはっきり分かるぐらいに真っ赤な自分が映っている
━━通りすがりのJK二人組に「マジ赤鬼」「ウケる」とか言われそうなくらい真っ赤
赤い肌で黄色いタオルを腰巻きにして鏡に映るその姿は━━マジ赤鬼でウケる
…なんだかんだズルズルと6セット
しっかりバッチリ仕上がる
コンナハズジャナイノニィ!
またもや天徳泉のペースに巻き込まれてしまった
全身に出たあまみは大蛇丸の呪印のように強烈に刻まれた
きっとまた天徳泉を求めてここに戻ってくるのか…
蛇足:シャワーブースのドアの建て付けは内外逆になっていると思う
ロックのつまみが外から開けやすく中から閉めにくい
多分、わざとそうしてあるんだろうがなんか可愛い
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日本酒好きの方ならご存知かもしれないが、酵母を厳しい環境に置き、醸造されたお酒は独特の吟醸香と呼ばれる香りを発し、吟醸酒、大吟醸酒として大変重宝される
私もこれに倣い、自分の身を厳しい環境に置くことでサ活をより実りあるものにしようと考え、本日、笹塚はマルシンスパへ━━最高レベルのサウナ(皆様のサ活調べ)と最悪レベルの客層(皆様のサ活調べ)━━周りの騒がしさと自身の平穏さ━━相反する二つの要素が入り混じる施設に胸躍らせ馳せ参じる
若者に人気の下北沢や代々木上原にほど近いエリア━━何気に渋谷区だったんだ(サイト内調べ)━━昼過ぎに到着し受付を済ませ浴室へ
一番奥の洗い場で体を洗っていると隣からシャワーのしぶきが飛んでくる━━さっそくジャブをかましてきたか、いいぞ笹塚ムーブ
体を洗い終え、水とお湯の浴槽を見比べて、あっ、と思った
━━これ、くりーむしちゅーパターンじゃね!?
施設としてサウナに力を入れる方向へ舵を切った時、━━かつて海砂利水魚時代にボケとツッコミを入れ替えたように━━水とお湯の位置を入れ替えたのではないかと思った
そんなひときわこじんまりとしたお湯の方は40℃を下回るぬる目で後ろの薄く開けられた窓から吹き込む風と相まってとても心地よくいつまでも入っていられそうだった(私以外誰も入ってなかったが)
そしてサ室へ
肌触りは優しいが体にしっかりと浸透する熱━━全身から汗がどっと噴き出し続けとても気持ちがいい
入り口側の席で外で行き交う車の流れを眺めながらずっと座っていられる
その後、大きめの水風呂へ
レモネードのような薄く黄色がかった水をたっぷりとたたえ、肩までしっかり浸かれる深さ━━多い日も安心(客が)
浴室内の休憩イスは常に満席で噂の外気浴スペースも折りからの残暑なのか日差しが強く日光浴で汗をかくハメになるので断念
結局、お湯に足を入れながら窓際にビート板をしき、そこに座ってすごした
勢いよく吹きすさぶ風を体に受け気分は最高だ
…だけど何か物足りない
聞こえて来るのは水を打つ音とびゅうびゅうと鳴る風の音と時折走る電車の音ぐらい━━騒がしいのをむしろ望んできてみたが静かで肩透かし感がある
こんな筈ではない、笹塚キッズたちはどうした!?
━━いい意味で期待を裏切っている訳だが、今日の私には悪い意味で期待外れだ
地味にイラっとさせられることはあったがもっとドカンとやらかしてくれよ!
大体、わざわざ笹塚まで何をしに来たと思ってるんだ!
このままじゃ静けさの中、いい汗かいてゆっくりして普通に充実したサ活じゃないか!
…と本末転倒になりかけたところで素直に帰宅した
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サ室であれ浴室であれどうしてお喋りする奴に限って二人以上でいるのだろうとうるさい二人組を見ながら思った
━━考えるまでもなく、お喋りには相手が必要で、その事実を一瞬でも失念していたのが可笑しく思えたが、それよりも一人で喋り続ける人に会ったことがない幸運を喜ぶべきだろうか
━━なんて考えが頭をよぎった刹那、そういえば一回だけそんなおじさんに遭遇したことを思い出した
それがここ高砂湯での出来事
━━最初はお喋りする若者を一言注意し、ピシャリと黙らせ、自らは黙浴を徹底するカッコいい大人だった…
…だった
数分後、サ室で再会したおじさんは━━サウナが人を変えてしまったのか、それとも元々サウナで人が変わってしまう人だったのか━━と思う変貌ぶり
私の後から入ってきたので「先程はどうも」という気持ちを添え後ろからチラリと一瞥一礼
直後、おじさんは「熱いねぇ」と言いその後も何かブツブツと喋る
私の気持ちが背中越しに伝わったのかと少し驚き、何か言おうかとも思ったが、上段奥に座る私に対して下段入り口側に座るおじさんはちょうど対角に位置して離れているのでさすがに私に向かって何か言っているわけではなさそうだから、相槌でさえ打つ必要はないのだが、それでもなお喋り続けられると必要のない気まずさが生まれてきて私に聞こえよがしに声が段々と大きくなる気さえしてくる
━━そんな私の内心を分かるはずがなく、会話にならない独り言や言葉にならない唸り声は「あ〜」だの「う〜」だの更に続く
声のトーン、ボリュームとも不安定で、かつ喋るテンポも途切れ途切れ、いかにも意味があるような間があり、何を言っているのかは分からないが何かを言っているのは分かる絶妙なソフトタッチで私の脳をくすぐる
━━かと思えば急な沈黙
黙られれば黙られるで、次はいつ喋りだすのか、とか今なんか言ったような気がする、とかおじさんの頭以上に私の頭が忙しなく働き続け始末に負えない
私がある線を越えて集中の領域に踏み入れようとすると━━強引に腕を引き、連れ戻すのではなく、片足を突っ込んだ私の袖を後ろから掴むような━━生かさず殺さずの按配で邪魔される
━━私が一人勝手に悶絶している間に「やっぱあちーな、チクショウ」と吐き捨ておじさんは一人勝手に去っていった
リカバリーの試みも虚しく、踏み荒らされた心は水を掛けようが外気にさらそうがさらに熱を浴びようがもうダメなものはダメで、以後グッダグダのグッダグダに次ぐグッダグダで終了
…そんなことを思い出した今日は冒頭に見た二人組以外概ねマナーのいいお客さんに恵まれ充実した時間を過ごせた
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久しぶりの雨に降られたので近場で済まそうかと思ったが、前回の来店から少し間が空いている気がしたので自宅から歩いて30分以上かかる桜湯へ
サ活を投稿するといつどこに何回行ったかが分かる
久しぶりだなぁが実はそうでもなかったり(逆もまた然り)まんべんなくローテーションしてるつもりでも偏りがあったりなどが残された数字から読み取れる
そんな数字を眺めているとほのかに複雑な気持ちが湧いてくる
数字はあくまで数字ではあるものの、自分から生まれ出た、いい加減さの姿をかたどったもので、少しはずかしくもありなんだかいじらしくもある
なんでもないものにでも自分を感じる体験━━
同じような体験が今日の桜湯でも起こった
薄暗いサウナの奥でゆっくり蒸されてから水風呂へ
気持ちよく水風呂に浸かって水の流れる音を聞いていると
いつもは頭を撫でようが尻尾をつつこうがつれない態度をとる水風呂のリスが今日はゴキゲンでこちらを優しく見つめている気がした
サ室横のフックに吊るされたタオルは遠くから見てもすぐに分かるほど自分の乱雑さが現れていて名前が書いてあるぐらいに認識しやすかった
所々から聞こえて来るTVの音や他人のお喋りも辟易するどころかその楽しさを認めてこちらが嬉しくなるような感覚すらあった
今日は研ぎ澄まされた感覚が暴走して、まるで自分自身が体からはみ出て周りの事象に絡みつき、それを自分の体を通して眺めている気分で少し照れ臭かった
私の体から離れ一人どこまでも広がり続けると思われた私の感覚だったが、どこからか流れ入ってきた夕飯の匂い(多分、焼き魚)を嗅ぐとお腹の中にスッと戻ってきてそれきりだった
もう少しいるつもりでいたが急に空腹感を覚え、すぐに退店した
この辺の移り気もやはり自分らしいなと笑いながら降ったり止んだり移り変わる空模様の下、歩いて帰った
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サウセンからの帰宅後、洗濯機を回しながら寝てしまった
まあいいかとダラダラしながら結局、夜になり風呂に入ろうと服を脱ぐ
パンツに指をかけた時、「どうせならもう一軒行くか」と思いつき、パンツを再びあげる
━━玉の湯はここら辺の銭湯の中では遅くまでやってるので助かる
そして何よりも自宅から近い
夜10時を過ぎての来店だったが混雑していた
混んでいてガヤガヤしているのも別にいい
洗い場のシャワーから勢いよく出るお湯の音、床のタイルが水を弾く音、相変わらずうるさい女湯━━その全部が高天井に吸われ増幅して響く
その中にぽつねんと身を置き、一人佇むのがたまらなく好き
外から見ると割とこじんまりしているが中に入ると外観とは反するようなそのキャパシティにひれ伏し、身を任せる━━いい銭湯はみんなそう、独特の空間の広がりがある
私の気分良く膨れ上がった意識も余裕で収容される
今日のサ室は人が多かったせいか湿度高めでコンフォート寄り
だけど上段はしっかりヒリヒリくる
ここは体調やタイミングが合わなくても「また来ればいいや」で手放しさっと引き上げられるのがいい
他の施設とは違うちょうどいい距離感、特別な存在━━ヴェルターズオリジナルを渡したくなっちゃう
…今日はあまりにもフラっと来すぎた為、替えのパンツを忘れてしまい、また同じパンツに指をかけ引き上げる
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昨夜はサウナを程々に切り上げ食堂へ
「ハムエッグ定食大盛り」+「冷やし中華」+「ライス(おかわり)」をいただく
どんだけ白米好きなんだ、しかもハムと卵は冷やし中華にも入ってるし…と恥知らずなわんぱくオーダーをかます
サウナ後は体が空っぽになっているから美味しく感じるのはもちろんだけど感覚も研ぎ澄まされているからか、ご飯の温かさや柔らかさ、醤油の香りが広がる感じがいつもよりありがたみを増している
接近する台風の雨が窓を叩く音で目を覚ます
…こともなくただただ爆睡
から起床しての今朝は、軽い朝サウナの後、
「ベーコンエッグ定食(大盛り)」を
お味噌汁が胃に落ちていく感覚とともに幸せが体中に広がっていくみたいで感動した
シンプルだからこそ分かるよさ━━「こういうのでいいんだよ」「こういうのでいいんだよ」と噛み締めながら堪能した
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誰かが言った
━━「こういうのでいいんだよ!」
私も思った
━━「こういうのでいいんだよ!」
初めて来たサウナセンター
"サウナセンター"
━━シンプル、わかりやすい、気取っていない
「こういうのでいいんだよ!」の見本みたいなネーミング
ハキハキした丁寧でわかりやすい説明を受け今日は宿泊を申請する
少し色褪せたロッカーが並ぶロッカー室で館内着に着替え6Fへ
浴室はコンパクトで一目でおよそ全てを見渡せる
バイブラの効いたお湯に浸かり、天井に写る水風呂のゆらめきを眺めるのがいい
その水風呂も冷たさがちゃんとあるがどこか優しい
高温多湿のサウナは汗がしっかり出て、一段目、二段目、三段目とそれぞれの違いを感じながら楽しめる
サ室出てすぐにある麦茶やお水のサービスも嬉しい
そしてペンギンルーム━━ひんやりとしてしっとりしたシズル感がありとても気持ちいい
青い照明も心が落ち着くのに一役買っている
━━それぞれ強烈な印象を与えるわけではないがしかし要所を心得た、気の利いたサービスの数々━━ 気働きが随所に行き届いていて抜かりない
思わず「こういうのでいいんだよ」と言いたくなる
まめまめしく甲斐甲斐しいホスピタリティの歴史が究極の心地よさ━━「こういうのでいいんだよ」━━を生むのだろうか
「こういうの」って「どういうの」━━特別なようでいて特別でない━━ありふれているようだけど中々目に見えないし手に入らない━━
ここに来てとくと味わわせてもらった
この先、今年の夏を振り返った時、休憩イスで感じた夏の感覚━━夕暮れの空、どうってことない街並み、セミの鳴き声や風鈴の音、濡れたスダレを通り抜ける冷たい風━━がきっと思い起こされるのだろう、あぁ東京でオリンピックやってた時だね、と
何も特別でもない夏の「こういうの」
…と、ここまで書いてきたが今までの投稿よりもスッキリとしている
サ活投稿もまた「こういうのでいいんだよ!」か
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二夜連続でサウナに行く夢を見た
寝る前にTwitterやらサ活やらを読んでいた影響だろう
最初は松本湯━━マスコットの亀がデカすぎて中に入れないまま理不尽に目が覚めた
次がアクア東中野━━内装の写真を見ていたからなのか、妙にリアルな入浴する夢だった
目が覚めると昨日、アクアに行ったと錯覚するほどのリアリティがあった
そこで今日は昨日行ってないことを確かめに、そして夢の続きを見に東中野へ
駅からしばらく、角を曲がると見たことのある看板
そこを半地下に下って受付
━━実際は初めてなんだけどデジャヴ
明るい脱衣所を抜け浴室
イスが少し高くてカランの段差に足を乗せる感じやハマヒルガオの花のような形をしたヘッドから湯があふれて来るシャワー
━━少し夢で見たのとは違う気がするが概ね一致しているような気もする
もしかしたら夢の中で見たあやふやな記憶を目の前の現実が穴埋めしているのだろうか
都合のいい部分だけ抜き取って改ざんしているのだろうか
ウソくさい記憶を頼りに内湯
━━何があるのか大体把握している
最初に入った炭酸泉━━ぬるめでまろやかな湯はいくらでも入っていられそうな別天地
━━と思って浸かってたら汗が滲んでくる不思議な感覚
浴室から露天風呂へドアを出るとシュールレアリズムの絵画みたいに突然、細長のプールが横たわる
━━入ってみると温水なのか水質のせいなのか温度の感じ方にムラがある
水風呂は冷たさがしっかり感じられるがしばらく入っていられる━━そんな夢のような水風呂が現実にあった
最初に感じた既視感は時間が経つにつれ薄れて新しい不思議な感覚━━だけどもどこかズレた肌感覚、覚えた感覚に違和感がある━━へと変化していった
なんていい加減なんだろう
━━こうなると自分の記憶や感覚なんかもただただデタラメに思えて来て━━こう思っていることさえももう胡散臭くて━━もうどうでもよくなる
疑わしいのが逆に楽しく、どうせならこの感覚は夢でも現実でもどうか醒めないでほしい
…サウナ下段がコンフォートすぎてまた夢の中に引きずり込まれそうになった
━━TVには夢を実現したレスリング選手
夢心地の虚ろなまま中野一のカリスマ銭湯を後にした
充実しすぎた施設が銭湯の庶民的な価格で楽しめるなんて最高
だけど客層が最悪だった
━━これが現実
この辺のバランス感覚は残酷なほどリアル
補足:駅で分かりやすい素敵な地図を見つけたので載せておきます(ぷーるもあるよ!)
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恥ずかしながら銭湯に対しては石田純一ばりのプレイボーイっぷりを発揮する
第二宝湯が今宵のお相手に決まった時、足の疲労が急にその存在感を大きくした
━━ふくらはぎの張り、膝裏の痛み、縮こまり続けた足の指はエコノミー症候群にでもなりそう、一刻も早く靴下を脱ぐことを要求する
駅から10分ほどの追加的疲労負債にもめげず到着したがどこかしっくり来ない
まずシャワーが熱く感じられる
何か違和感があるままお湯より先に水風呂スタート
サウナはいつもより乾き気味で肌に食い込む感じがある
汗が流れ落ちる先は全てお腹であるようにそこに意識が集まってしまう
どうやら来る前にご飯を食べ過ぎたみたいでお腹がつっかえる感がある
喉が渇くも途中で飲んだパインジュースが未だに喉の奥にべっとりと張り付いているらしく常温を超えたイオンウォーターも口に抵抗がある
足の疲れはお湯に揉まれてどこかに消えたので目下最大の問題は胃の消化活動のみ
━━こうなればもう何もしないを決め込むに限る
体と心の汚れを取り元の場所に戻したらあとはそっと置いておくだけ
時間が経つに心身を委ねる
常連と思しきおじいさんに倣い脱衣所の椅子で休む
━━エアコンからの冷えた風、正面の扇風機からはぬるんだ風
そしてその2つが混ざった風が小さいサーキュレーターから突き上げられて来る
ちょうど風の三叉路、立体交差
様々な思考が浮かんだり沈んだり停滞したり勝手に行き交う
しばらく何もしないをしてからシャワーを浴び、湯上がりのトーイン青リンゴを飲んで退店
車通りも絶えた夜中の日大二高通りは信号の灯りさえ眩しい
生暖かい向かい風に抗いながら歩く
消化もひと段落ついたらしくお腹の強ばりも感じない
しばらくすると思い出したように汗が滲んでくる
なんだかフワフワして気持ちいい
心地よい脱力感に襲われそのまま地べたに寝転がりたくなる
━━そしてそのまま、いつぞやの石田純一みたく朝まで路傍で寝ていたい、なんで帰りも靴下なんか履いているんだろう
と思いながら家に着き、目が覚めたら朝だった
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サウナハットに刺繍されたレスタのロゴを見てニヤニヤする
━━行ったことないのにサウナ物産展でGETした私はそうです、ミーハーです
中々行けずにいたが、行くなら7月30日の今日しかない、と思い初来店した私はそうなんです、ミーハーなんです
━━同じように例の放送日だから来る人が多いのかな、あの人もそうかな、ロゴ入りのサウナハットを被るのもなんか恥ずかしいな…などと有り余る自意識をビンビンに逆立てながら受付を済まし脱衣後、浴室へ
昼前で人影は疎ら
洗体終わり手始めに入ったマッサージバスがかぽーん、と昼下がりの温度感
━━ファーストインプレッションは最高
いきなりの「勝ったな、風呂入ってくる」状態(入浴中ですが)
サウナ室は少し粘り気のあるほの甘い焦げた匂い
タイミングによって同じ場所に座っても明らかに温度が違う
いい汗
そして密かに楽しみにしてた樽シャワー
とりあえず懺悔でもしとくか(腕をバツにしながら)
━━ハットとお揃いで買ったフェイスタオルにはロゴが入ってなくて少しガッカリしました…
…
……はい、ダメー
…ザッパーン!!!
━━「タイムズスパ」じゃなくてずっと「タイムレススパ」だと思ってました、カタカナ弱いんです
…
…ザッパーン!!!
━━ラグジュアリー(笑)
…
…ザッパーン!!!
━━サウナ物産展価格って…ザパザッパーン!!!!
サウナから出るたびに繰り返される罪の告白、内心の吐露
その後の水風呂の冷水と氷の責苦により雪がれ、全てきれいサッパリ水に流される
心のわだかまり、ご破算に願いましては外気浴
植え込みの葉を微かに揺らす風と強すぎない日差しを思う存分、リクライニングで感じる
━━時間が緩やかに流れるみたい
…ふと、時計を見ると思ったよりも随分と時間が経っている
そんな時間感覚も溶けて流れる中、歪に伸び縮みする時間の上に体を横たえ続ける
━━最高に次ぐ最高、そして最高
延々と続く最高
お昼過ぎると目に見えて人が増える
特に露天風呂ゾーンは裸の男たちの楽園化しつつある
陸に打ち上げられたアザラシやトドの如くズングリと膨らんだ体を投げ出し寝そべっている
━━だけど誰もそんなこと気にしてない
見られていようが見せていようが関係ない
ただ自分の時間を充足しに来ただけ
━━帰り際、「どうでもいいことを気にしすぎなんだよ」と一人ごちる
それでも水と熱でフカフカになったサウナハットを見るとニヤニヤがまた口の端から漏れ出てくる
…ほら出た、また舌の根も乾かぬうちに
もとい、サウナハットも乾かぬうちに
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先ず隗より始めよ
━━ではないがどうして一番身近なサウナのサ活を初めに投稿しなかったのか━━
そのことを語りだすと、先ず言い訳より始めることになり、端的に言えば超個人的な内面の体験に尽きて、ここで語っても意味がないからだが、今回は出来るだけ語りたいと思う
自宅からの物理的な近さと来店回数による精神的な近さ、親近感━━
…はっきり言って以上が全てでスペックを語ることに意味はない
サウナは温度計上100℃オーバーだけどそんなことはない
そして、そんなことはどうでもいい
私には━━サ室の匂い、壁のコゲ、ストーブの音、明るさ、そして空気━━全部が体に染み付いてしまっていて条件反射で気持ちよくなってしまう
だからサ室のコンディションが毎回違っていても関係ない
水風呂はグルシン……の倍以上の温度で安定している
そんなこともどうでもよい
冷たく感じる時もあるしそうでない時もある
冷たく感じない時はむしろ、自分の体の熱の方をより感じることが出来、浸かり続けることで体温が下がり、その下り幅をもってして「あぁ冷えたな」と認識する
…他もこんな調子だが━━サ室と水風呂の間の腰掛け━━これはちゃんと語りたいと思う
三人程横並びで座れるスペースがあり、視線を上げるとその先には高天井
温まったバスタオルを軽く折りたたみ、首の後ろに当て、頭を窓のへりにのせる
時折、後頭部に向かって外から吹き込む風に脳みそが揺らされる━━映りの悪いブラウン管TVのように同じ画面が下から上へ下から上へ繰り返し流れる━━
その瞬間、私をかたどった熱が心と一緒に風に乗って舞い上がる
━━そしてそのまま高天井にコツンとぶつかってまた戻って来る
心はここにあらずで体は甘い疲労に酔いしれる
━━もうどうしようもないし、どうなってもいい気分、どうにかしようという気持ちもどこかへ消える
どうにもならないが、もうずっとこうしていたい
そろそろ帰らないとと思うけど、またサウナに入りたくなるし、まだまだこうしていたい、ここにいたい
━━まあ、いいか、どうせ近いし、閉店時間で裸で放り出されても全力疾走すれば見つからず捕まらない距離だし━━
だけど近いようで中々帰れない距離━━帰りたくない距離━━果てしなく遠く感じる
数値に現れない何かがある
それは私自身にあるのか、玉の湯にあるのかは分からない
この際、どっちでもいいし、いっそのことそんなもの無くてもいい
いや、きっと最初からなかったに違いない
━━つまり、ここの良さを語る気持ちも段々放棄したくなってきたのでそろそろこの辺で終わりにしようと思う
不尽
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サウナに入りながら、こう考えた
智に働けば角が立つ
━━うんうん
情に棹させば流される
━━わかる〜
意地を通せば窮屈だ
━━成る程ね〜
とかくに人の世は住みにくい
━━それな!
だからきっとみんなサウナに行くのでしょう
住みにくさ生きづらさってのは人間関係が大半を占める
私は一人きりになる為にサウナへ行く
今日は日曜、第二宝湯はラベンダー湯で、サ室のTVではきっとオリンピックが流れてるだろうから混んでるだろうと予想していたが案の定
でも大丈夫、私は一人きりになれる
サ室は制限人数の5人以上でローテしていたが上手いこと譲り合い待ちは発生せず
水風呂はサウナ客以外の人も利用するがスペースを空けたりタイミングをずらしたりでストレスなく入れた
そして誰一人喋らない
そんな中、途中、店員さんから「狭くてごめんねぇ」なんて声も掛けてもらいほころんだ
銭湯の良さってこの距離感にあるよなと思う
大型施設だったら━━
きっと自分は大勢いるうちの一人で自分一人ぐらいっていう感覚が強く働くのではと思う
自分勝手な振る舞いは自分が思う以上に他人には不快に思われ、紛れているつもりでも実は目立っている
━━銭湯での隣同士の触れるか触れないかの関わり合い、気遣い
一人きりになるがこれらのお陰で一人ぼっちにはならない
今日はサウナをさっと切り上げお湯メインで温まった
生ラベンダー湯とも言うべきハンドメイドのラベンダー湯は花の香りだけでなく草の香りもして、太陽や大地のエネルギーを沢山吸った生命感を感じた
風呂上がりには東京飲料の青リンゴを飲むのがいつものこと
本来はサワーの割り材でそのまま飲むことはほとんどないが風呂上がりにピッタリのサッパリ味
湯上がりの心は気持ちよく膨らんでいく
━━だけどやっぱり焼酎に合わせた方がそりゃあうまいよなぁ〜
ましてや風呂上がり
何杯でもイケるけど酔いが圧倒的にまわってしまって、フラフラになって、しまいには水に落ちて溺れ死ぬ━━妄想もどんどん膨らんでいく
そんな我輩は下戸である
蛇足:どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、絵が出来る
…だ、そうですが今日この日は金メダリスト詩(選手)が生まれ、そして三四郎ならぬ一二三(選手)もまた金メダルを獲得したことを喜ばしく思います
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「疲れた」で心と身体がいっぱいになった仕事終わりの職場から、スッキリしない頭と重たい体を引きずりあずまへ
疲れがピークに達しているのもあって特別なことは期待しない━━だって別にあずまだし
だけどほんのちょっぴりワクワクもする
━━だって他ならぬあずまだもん
少しカルキ臭のするフロントを超えると…
そこには都会的な洗練された空間はない
━━少し歩いた先の妙法湯へどうぞ
心踊るような五感を刺激する体験も待っていない
━━かるまるって知ってる?私は行ったことないけど
いつもとは違うワンランク上の贅沢さも感じられない
━━レスタってとこがいいらしいよ、行ったことないけど
だけど━━だからこそ━━疲れていても肩肘張らず普段着のまま楽しめる
━━それがあずま
ここではみんなサウナーの概念を超えたアズマーになってめいめい好き好きに楽しむ
ミズブロノオンドガーとか気にするな
壁からつたい落ちる水のおかげかここの水風呂は数字以上の冷気を感じる━━もっとも温度計は壊れているが
サウナノセッティングガーなんて心配しなくてもいい
サ室に入るとふんわりとした熱に優しく包み込まれサウナマットにソフトランディング━━「ようこそリラックスサウナへ」(これは本当に書いてある)
あとは好きなだけいていいし好きな時に出ればいいのソートゥースピークいわばアズユーライクのお気に召すままだ
無理なくしっかり流れ出る汗もまた優しい
━━アズマーはお気楽で結構だ
壁に向かってバチャバチャやってる子供も━━脱衣所のTVで五輪の開会式を最初から最後まで見てしまいそうな勢いのおじいさんも━━みんなアマチュアでありプロのアズマーなのだ
アズマーになるとセットはおろか時間の感覚も消失するようで覚えてないというか気にしてなかった
ありがとうあずま、あずま最高
心も体もスッキリした帰りの足取りは軽い
かるまるへと続く大通りを横切り駅へ向かう
この後の快眠は約束されている
帰りの電車ですでに眠りそう
…それは終電に無事乗れたらの話
━━アズマーには聞き慣れない「スポーツの日」が祝日で終電が早いなんて考え、勿論あるはずないのだ
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出会いは衝撃的だった
受付おばちゃん(以下おば)「ポイントカードある?」
私「持ってない」
おば「作る?」
私「いらない」
おば「えー、作んないの?」
私「なんかいいことある?(食い下がるなあ)」
おば「…そんなにないけどぉ」
私「(ないんかい)」
おば「でも…サウナがサービスになったり…ジュースがぁタダ…値上がりしちゃったから少しお金もらうんだけどぉ…」
私「(意外とグイグイくる…)」
おば「それぐらいなんだけどぉ…作らない?」
私「お願いします」
おば「ありがと⭐︎」
━━押しが強いのか控えめなのかよくわからないセールスによって、入る前からすっかりファンになってしまった私
あれから半年以上ご無沙汰
おばちゃんの顔が見たいなあと向かった清春湯
自動ドア開けた向こうには━━━
━━若女将!?
こればっかりはタイミングだよな、と思いながらサウナ入浴料と追加のバスタオル料を払い中へ
使い勝手のよい洗い場のシャワーで洗髪洗体を済ませ、少し物足りない温度の内湯に浸かる
次に入った露天風呂は京間一畳ほどせり出す形で屋根がない
風が吹き込みユラユラとお湯が揺れて、浴室の光をその水面に柔らかく反射し心が落ち着く
そして水風呂
これはおばちゃんの次に印象深く特徴的な冷たさで━━というかおばちゃんと水風呂の冷たさの記憶しかないが━━
「水清ければ魚棲まず」の言葉のように、冷たすぎる水風呂もまた何者をも寄せ付けないのか、静かに澄み渡り、出ると体表面から熱が逃げていくのがわかる
お目当てのサウナは横長二段のボナサウナ
湿度があって長居したくなる
━━と施設面はいい感じなのだが、今日はそれぞれの場所に様々なマナーの悪い客がいて散々で意味のない3セットをこなした
ささくれ立った心は他人に対して攻撃的になるが、一番に自分自身を傷つける━━そんなことわかっているつもりだったが、ああも好き勝手だともうどうしようもなく、疲れ気味で帰り支度をし、タオルとサウナキーを返却━━
受付にはあのおばちゃん━━「ありがとね」とクシャっとした笑顔━━救われた
━━出会いは衝撃的、再会もまた感動的
帰り道、外観の写真を撮ろうとしたがうまく撮れない
私の眼では普通に見ることのできる景色もスマホのカメラを通すと同じように見えないらしい━━
そういえば━━
洗い場で20分くらいうっとりと座っているおじいさんがいた
その間、ちょうど私は散々な目にあっていた
私の地獄の一瞬とおじいさんの充実したひと時は同じだけの時間━━
結局、捉え方なんだなぁとシンプルに考えがまとまり、財布にしまったポイントカードをちらと見る
男
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昨今のサウナブームなんてどこ吹く風
昔からの銭湯文化の上に建つ町のお風呂屋さん
施設の面ではどうしても古さが目につくがそんなことを些細にあげつらうのは不粋な野暮天ってなもんで常連さんたちの醸す独特の雰囲気が非常に居心地のいい空気を作る
━━ここでは常連さんも大和湯の一部
浴室に響く大きな声でお喋りされてもなんだかそれは環境音のように聞こえてくるし、全開にされたままの水風呂の蛇口もサウナストーブで乾かされているタオルも全部、常連さんによるチューニングなのではないかと思えてくる
(まるで生態系に組み込まれているようだ)
それは常連さんにとって何一つ特別なことはないごく自然な振る舞い
━━知った顔がいれば挨拶や世間話をし、暑けりゃ窓を全開にする、サ室にイスを持ち込んだりも(…これはやりすぎか)━━
つまり「大和湯」もまた常連さんの日常の一部
(水垢でものが映らない鏡は老眼で少しピントのあわない両の眼のよう
ひびの走ったタイルはおでこに深く刻まれたシワ、サウナ室の板張りは節くれだった指みたいに長い年月を物語る━━
それぞれを自身と重ね合わせ、いたわりながら大切にされているのだろうか)
そんな姿を見ていると必要以上を、特にサウナがらみで求めている今の自分━━物欲にまみれたり、非日常を追いかけて日常に物足りなさを感じている自分━━に気づいた
ありのままを見つめ直すことで物凄くスッキリした気分で大和湯を後にした
サウナ補足:制限中につき定員3名
カラカラ
汗腺が開いて汗が滲み出はするものの、量が出ずなかなか流れ落ちない
時間をかけてじっくり搾り取られるタイプ
誰もいない時にバスタオルをひいて寝てみたがこれはダメ
背中が熱すぎる
途中から独り占めになったので色々とポジションを試してみる
①上段・入口側
②上段・ストーブ側
③下段・入口側
④下段・ストーブ側
この中で一番よかったのが③
小さめのサウナ室では大体、下座と呼ばれるポジションにあたりそうだがここでは熱がマイルドでちょうどよかった
(常連さんにもこのポジションは大人気で誰かしらが常に座っていた)
ポジションをここに決めてからは時間が経つのが早く感じ8分、10分、12分…と延び最終的にセット15分となった
結局、なんだかんだで5セットいた
[ 東京都 ]
「昨日、晩ごはんは何食べたっけ??」
━━ふと思い記憶を辿ってみると「あぁそうだそうだ」と思い出すことができるのだが、こと香藤湯に行ったことに関しては常にモヤモヤの向こう、湯煙に覆われたようでぼんやりとしか覚えていない…
中野駅南口からレンガ通りを越えて、一本目か二本目を右折してそのまま道なりに…あれは、セブンイレブンだっただろうか…そこの前を曲がる
しばらく歩くと右手、もしくは左手に目的の銭湯が見えて来る…はず
ここは何もかもシンプルでコンパクトでミニマルだから何度来ても思い出しにくいのかもと今になって思う
受付でも
「サウナを…」
「…はい」
「…ドウモ」
ぐらいのやりとりで受付の男性の顔なんか思い出せそうにもない(女性だったかもしれない)
脱衣所もロッカー、ベンチ、自販機でスペース的に広々していた記憶がないので多分、無駄なくコンパクト
カラン、立ちシャワー、水風呂、あつ湯のメイン浴槽がドーンとあった
(…大体、どこもそうだけど)
水風呂は体伸ばして一人分、横向きに並んで二人分のサイズ
その隣にあるのがサウナ
これは間違いない
ボナサウナなのでまあコンパクト
だけど私の他に四人くらいは入れそうだった気がするのでMAX5人くらいかな…恐らく
前面に照明が一つ、木で出来た壁は白く反射して明るかった印象
そして熱が全方位から迫ってきて━━逃げ場がない
すぐ出来上がってしまう
柔らかな光を見つめているとやがて頭の中は真っ白になる━━
━━記憶がおぼろげな原因は多分これ
キマりすぎる
サウナ出ると左の方に立ちシャワーがあって、そこで二つあるうちの一つを、確か反時計回りに回すと水が出て、それから水風呂にしばらく浸かって、その後、休憩をしたつもりなんだけど、浴槽横の隅っこのスペースか脱衣所のベンチだったかは覚えていない
これを何回か繰り返したと思うが回数は数え忘れた
退店し、外をしばらく歩いて我に返る
━━あれ、中野駅に向かうのか、高円寺方面に歩くのか、どうやって帰るんだっけ??
━━━ていうか、今どっちに向かってるの??
中野と杉並の狭間で
整ったのか、乱れたのか
自分を失って、自分を取り戻す
あの世とこの世の境界線は意外とあやふやなのかもしれない
そんな不確かさの上をフラフラ歩きながら帰る
[ 東京都 ]
先日までのぐずついた梅雨空とは打って変わって今日は夏らしい日差し
これを活かさない法はないと腹ごしらえを済ませ一路新宿へ━━
目的は「サウナ物産展」
土曜日で人が多いかと思っていたがそれほどでもなく、そして思っていたよりもブースは狭く物が無い
物色の末、数点購入
雑誌の付録のようなものでもいい値段するがそれでも買ってしまう自分の物欲が恨めしい
帰宅から数時間後、Twitterにて上野の北欧のMOKU入荷の報せを知る
MOKUはもうあるけど…北欧には行ったことないけど…
刺繍が可愛すぎる
特に看板柄の方が気になる…
━━本日二回目の新宿へ
夕方過ぎても暑い
汗がひかない
お目当ての品は何とか二色GET
いつか北欧に行く時にお供させたい
実はこの時、カバンの中にはサウナセットが用意してあって帰り道そのまま途中下車で中野の高砂湯へ
ここは自分のローテーションの一角を担うばかりか、その中でもリーダー格だと勝手に思っている
他と比べてサウナ室は広めで、露天風呂があって外気浴が出来、少しランクが上の気がするからだ
(その分、他より100円ほど高い)
今日みたいな日に外気浴はさぞや気持ち良かろうとワクワクしながら来店
バイブラの効いた内湯と乳白色の外湯の合間に外気浴を挟む
夜になるといい風が吹き込んできてとても気持ちがよく、今日は散々汗かいたしサウナ無くてもいいか、なんて気にもなってくる
そんな気持ちを何とか振り払いサ室へ
ここのサウナはコンフォートとまではいかないものの空気が柔らかく、ついウトウトしてしまうものだが、今日は土曜なのに珍しく同室が殆どないくらいに利用客が少ないようでヒリヒリした熱を感じた
さらにサ室内ではデパートの屋上遊園地のようなのどかな音楽がかかっているのだが、どういう訳が途中で止まって完全な沈黙状態に…
何回も来たことがあるがソロでサイレントなのは初めてで、文字通りSS級なレア体験だった
そんなこんなでマイペースに4セット消化しフィニッシュ
外気浴の途中、降りだした雨にうたれることもあった
体温が下がりすぎるので長くはいられなかったが、裸で思いきり雨を浴びるのも悪くはない
もっと浴びていたかったが、今日は傘を持ってきてないから帰り道、嫌でも好きなだけ浴びれるよ━━
とサウナでスッキリした頭の片隅で誰かが囁いた
待ち望んでいた晴れ間だったが汗ダクになり、ウンザリさせられていた筈の雨は今日は気持ちよかった━━これも新たな気づき
[ 東京都 ]
スカイスパでの快眠と朝サウナで勢いづいたのか、どうせなら帰りしなにサンデッキへ行こう、と
スカイからサンを目指すのも洒落がきいてていいな、と
空を飛び越え太陽を目指す、宇宙を感じに I CAN FLYで GO
古代ギリシャのイカロスならば蝋で固めた羽が溶けて、新宿あたりで無念の墜落死を遂げるところだが、小雨の中、つつがなく電車は走り続け無事目的地へ到着
朝から少し食べ過ぎ気味で終えたビュッフェや昼にはラーメン二郎を胃に納めたがそれでも尚、体は軽い
今回は二時間コース
まずは洗い場で移動の汗をしっかり洗い流す
…といってもほとんど電車で座りっぱなしだったので軽くシャワーを浴びる程度
浴槽はお湯と水の面積がおよそ半々ぐらい
お湯はぬる湯とまでは行かないがあまり熱くない
実はこれがポイント
水風呂は二種類
バイブラと打たせ湯ならぬ打たせ水
サウナは上下二段のタイプ
少し渇き気味で熱さを感じる
テレビの音がデカい
サウナ出てすぐに水シャワーがありこれはナイス
浴室内のベンチで休憩
なんだかんだで4セットいて時間ギリギリだった
熱くない浴槽を含めて体温の微調整がかなりしやすかった
お湯の方も温かい水風呂みたいに思えた
バイブラの方の水風呂が温度といい肌ざわりといいちょうどよかった
求めていた水風呂に出会えた気がする
ここで巡り会うことなんて求めてなかったのだが…
不意に渡されたロッカーキーのナンバーが37だったことといい、求めると手に入らないが、突如として向こうから飛び込んでくることもある
ととのいだって同じだと思う
蛇足:上がって着替えると体の渇きを覚えた
いい汗かいたからなぁと思いながら900mlのイオンウォーターをがぶ飲みする
開けたばかりのペットボトルが一瞬で空になったが満たされた感じがしない
…あれ、これ喉が強烈に渇いてる…
原因は…
ラーメン二郎だ!やばい、水が欲しい
と思い夕食に選んだのは、マメにお冷を注いでくれるサービスで有名な荻窪は春木屋━━
絶品スープが体に浸透してそれはもう天国
もちろんお冷をおかわりしまくり
スカイからサンを経てGO TO HEAVENな一日中でした
[ 神奈川県 ]
まとまった休みを前に今週はほとほと疲れた、本当に
非日常を求めどこか遠くへ行ってみたい━━だけどそれが許されないこのご時世━
横がダメなら縦だ、ということで縦方向へ地上14F
横がダメなら横浜だ(!?)、ということでスカイスパへ…相当疲れてるな、これ
いつも銭湯サウナばかりでスパ施設というともう十年近くも足が遠のいていて少し不安
大体、名前からして━━馴染みのある漢字三文字くらいの○○湯とはかけ離れた━━スカイスパYOKOHAMA━━片仮名とアルファベットのハイブリッド━━
あぁ、もう不安
仲良くできるかしら
受付を済ませ、さっさとスリムなロッカーに荷物を押し込み、いざ!
入った瞬間に色々なお風呂が目に入ってきて目移りする
「あれか、これか」だけじゃなくて「あれも、これも」が同時発生してさあ大変
さっきまでの不安はロッカーにしまってきたみたいでテンションが爆上がり
特に良かったのが寝風呂
窓の外を見据える位置といい、絶妙な浅さといい素晴らしい
しっかり冷たい太めの冷水枕も気持ちいい
それに加えて足元のお湯の溢れ感━━まるで満潮で潮溜まりが海とつながるような━━これを見たりバチャバチャやってるだけで癒される
この寝風呂を中心に配置を決めて他を設計したんじゃないかと思いたくなるぐらいに好き
サウナは入るといい匂いがした
湿度も適度で空気がしっかり温まっているので多少のことではびくともしないところは流石
ここからも外が眺められていいですね
みょおんみょおんと鳴る音楽が少し気になったがいい汗が出た
水風呂を終え、休憩場所を探す
沢山並べられたイスには裸の男達がずらっと目白押し
近眼に加え、湯気でぼやけたその景色はシュールを通り越して不気味に見えた
自分もその景色の一部になるのはイヤだなあと思っていたらタイミングよくリクライニングが空く
なかなか心地よい角度が見つからなくて苦戦したがどうにか収まり夜景を見渡す
視界が開け日常にはない開放感
━━うーん、びっくりするほどユートピア(違う)
遠くのビルの光の明滅を眺めながら自分の行く末や来し方に思いを馳せる
途中でふと思う
いつもなら自分の体や心の見つめる━━いわば内面にある無限の広がりを探るような━━作業になるが
今回は自分の外の世界の広がり、空間や時間を含めた広がりを感じている
内面と外面にそれぞれ無限に広がる世界、その境目は自分の薄皮一枚しかない
で、自分の存在は一体どこにあるんだろう?
━━温まりすぎで考えまでのぼせ上がってしまった
とても良かったので折を見てまた来たい
[ 東京都 ]
一滴の汗も許されないカラカラに渇いたサウナ━━
何者の侵入も拒むが如くキンキンに冷えた水風呂━━
地獄の業火で沸き上がったようなアチアチのあつ湯━━
━━巷ではスーパーサウナ人と呼ばれる銭湯民族がこのような施設を訪れ、昼夜問わず、ストイックな戦いにその身を置いているらしい━━
私はというと、そういう人達の戦湯記録(サ活)を読むのに、親指を動かすのも億劫なほど疲れていることがしばしばある
そんな時、自然と足が向かうのが第二宝湯
いつも手入れがきちっと行き届いていて清潔感がある
それに加え、最近の改装で床やロッカー、洗面台が新しくなりより磨きがかかった
お湯は熱すぎず、ぬるすぎずのちょうど良い温度帯
また日曜日にはラベンダー湯やどくだみ湯、木酢湯などの特別な湯が沸かされ、それも楽しい
サウナはこれまた熱すぎず、渇きすぎずのコンフォート系
座面も広く、人数も5人までに制限されているのでスペース的にもゆとりがあり、くつろぎやすい
"サウナにTVはいらない派"の私でもこのゆったりした空間においては、むしろTVが無い方が不自然にさえ思えてくる
長く入っていても無理なくしっかり汗が出て気持ちがいい
水風呂は奥まった所にあり、じっと佇むにはいいポジション
冷たすぎず、ぬるすぎずの…
浴室は所々に間接照明が使われていて、明るさと薄暗さのバランスもいい
概して「普通にいい」がたくさん積み重なって「めちゃくちゃいい」施設だと思う
ここに来れば、ギンギンに輝くオーラで髪の毛を逆立てた人や、月を見て大猿になった人も、スッポンポンの裸ん坊で普通の自分を取り戻せるのではないだろうか
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。