【閉店】大和湯
銭湯 - 東京都 杉並区
銭湯 - 東京都 杉並区
昨今のサウナブームなんてどこ吹く風
昔からの銭湯文化の上に建つ町のお風呂屋さん
施設の面ではどうしても古さが目につくがそんなことを些細にあげつらうのは不粋な野暮天ってなもんで常連さんたちの醸す独特の雰囲気が非常に居心地のいい空気を作る
━━ここでは常連さんも大和湯の一部
浴室に響く大きな声でお喋りされてもなんだかそれは環境音のように聞こえてくるし、全開にされたままの水風呂の蛇口もサウナストーブで乾かされているタオルも全部、常連さんによるチューニングなのではないかと思えてくる
(まるで生態系に組み込まれているようだ)
それは常連さんにとって何一つ特別なことはないごく自然な振る舞い
━━知った顔がいれば挨拶や世間話をし、暑けりゃ窓を全開にする、サ室にイスを持ち込んだりも(…これはやりすぎか)━━
つまり「大和湯」もまた常連さんの日常の一部
(水垢でものが映らない鏡は老眼で少しピントのあわない両の眼のよう
ひびの走ったタイルはおでこに深く刻まれたシワ、サウナ室の板張りは節くれだった指みたいに長い年月を物語る━━
それぞれを自身と重ね合わせ、いたわりながら大切にされているのだろうか)
そんな姿を見ていると必要以上を、特にサウナがらみで求めている今の自分━━物欲にまみれたり、非日常を追いかけて日常に物足りなさを感じている自分━━に気づいた
ありのままを見つめ直すことで物凄くスッキリした気分で大和湯を後にした
サウナ補足:制限中につき定員3名
カラカラ
汗腺が開いて汗が滲み出はするものの、量が出ずなかなか流れ落ちない
時間をかけてじっくり搾り取られるタイプ
誰もいない時にバスタオルをひいて寝てみたがこれはダメ
背中が熱すぎる
途中から独り占めになったので色々とポジションを試してみる
①上段・入口側
②上段・ストーブ側
③下段・入口側
④下段・ストーブ側
この中で一番よかったのが③
小さめのサウナ室では大体、下座と呼ばれるポジションにあたりそうだがここでは熱がマイルドでちょうどよかった
(常連さんにもこのポジションは大人気で誰かしらが常に座っていた)
ポジションをここに決めてからは時間が経つのが早く感じ8分、10分、12分…と延び最終的にセット15分となった
結局、なんだかんだで5セットいた
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