現象

曜日時間：日曜12時半
混雑具合：まあまあ混んでた
セット数：4
ロッカー：独特な中の小ロッカー

今日はヌーランドで寄り合い、忘年会。わざわざ糀谷で下車して無駄にテクテクし、14時に宴会開始なので90分前に到着する。受付で予約を伝え、ロッカーとサウナキー、大小タオルと歯ブラシ、カミソリに館内着と、長丁場が予想される量が入ったバッグをもらった。

昼過ぎでサウナ室はそれなりの人出。上段に座れたのは最初だけだった。2段と1段が対面で15人くらい入れるところが埋まりがち。ほんのりいい香りを楽しみつつ、じんわり蒸された。

12月のグルシン水風呂はさすがにびりびりくる。指を出しても10数秒でギブ。頭がしゃきっと冴え渡る。だからといって何かが生まれるわけではないけども。

初めて2階に上がり、個室に入る。コース料理が出てくるわ出てくるわ。飲み放題で飲むわ飲むわ。

今後ハシゴのつもりで最後にもうひとっ風呂。サウナ、水風呂、休憩で急激な眠気に襲われる。結局、席に戻ってもだらだら盛り上がって楽しすぎてヌーランドさがみ湯にて完結させた。

曜日時間：金曜19時
混雑具合：ほぼ空いてた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

アクアブルーのネオンが光る。三ノ輪寄りの浅草、アクアプレイス旭から浅草湯めぐりを始めた。脱衣所は狭いが浴室は広々として縦にも広がる。新中野の大黒湯と同様に、2階エリアにサウナと水風呂があった。

偶然、砂糖のなごみ湯もやっていた。香りは薄くなっているも、もう一度これに入れるとはラッキーだ。この入浴剤はは普通に販売してほしい。スプーン印の三温糖や上白糖のパッケージのパロディだったり、角砂糖のようにキューブ状にして包んだりすれば絶対に売れるはず。

サウナ室から出てくる人はびっしり玉汗を生やして赤ら顔。皆が皆そうなのでよほど熱いのかしらんと意気込んで入ったがそこまでではない。最初は。湿度が高くて110度超えは発汗が早い。

オーバーフローの水風呂も16度ながらずっと入っていられて思考が停止する。この、しっかりとした温度ながら耐久性がある感じ。手足の先を出して階下の浴室を眺めた。トロピカルなタイル絵が霞んでくる。

休憩はサウナ室脇の奥まったデッドスペースにて。音だけが聞こえ、見えるのはサウナと水風呂の往来のみの、遮断された視界が想像力をかき立てる。

帰りは今戸、浅草寺をなめて花川戸をテクテク。

曜日時間：水曜18時
混雑具合：たまに混んでた
セット数：ドライ3、スチーム1
ロッカー：中ロッカーあり

大田区久が原にある、最寄りが久が原駅の、久が原湯。太陽と月が入れ替えで今日は男が太陽の湯だった。比較的新しくて物販が多く、意識の高さがうかがえた。

サウナ室にはヴィヒタもあり、かすかに香る。1段4人並んでラジオに耳を傾ける。マンボウやしろのMCをAMと決めつけて聞いていたが、後で調べたら東京FMだった。奥のサウナストーブ側に座れば扉の開閉の影響もなく、低い座面でもしっかり蒸された。

スチームサウナは無料で、むしろこちらのほうが混みがち。シャワーの吹き出す周期が早く、常にむんむん。

ゆるやかな水風呂からの半露天エリアで外気浴、そのままぬる湯の黒湯温泉へとなめらかに移行する。浴室に戻って炭酸泉、ここまで流れるようにこなしていたがこの炭酸泉で滞った。炭酸による体の圧迫具合がちょうどいい。濃度以外に水質やら何やら、数値化できるのもがあるのかしらん。合う合わないがある気がする。

大田区の道はどこまでもまっすぐ。縦も横も見通しがよく、夜道をテクテクしているとすがすがしいような、時空が歪んで異空間に連れていかれるような。

曜日時間：火曜13時半
混雑具合：たまに混んでた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

早いこと済ませなければならないことが山積みだった。銀行やら役所やら、話を聞いているうちにちょっと何言ってるか分かんないですけどってなる用事を終わらせて肩の荷が下りる。仕事を休んでまだ昼間。こうなれば人気の施設を空いている時間帯にと、ひだまりにおもむく。

とはいえ天下の萩の湯は平日の明るいうちから賑わっていた。サウナは時折満室になる。しかし今日はついており、上段やくぼみのスイートスポットを陣取ることができた。おかげでサウナ室を出る頃には目を開けるのも面倒なくらいうとうとしている。

水風呂に浸かってもふわふわして、しばらく無の状態になっていた。このままだと冷えすぎてしまうと、慌てて外気浴に向かう。露天風呂に温泉的な口上が書いてあった記憶があるが、白湯になったのかしらん。クリムゾン・キングの宮殿みたいな絵もなくなっていた。

帰りは神保町で買い物するためにテクテクする。水道橋を通った時に思い出して寄り道、雑居ビルのサウナ&カプセルアスカのフロアは真っ暗でちょっと切ない。

ロースカツ丼

4本足には玉ねぎ。

曜日時間：日曜15時
混雑具合：まあまあ空いてた
セット数：4
ロッカー：小ロッカーのみ

足立区北千住、渋谷区代々木上原、墨田区押上、目黒区祐天寺、文京区茗荷谷、北区上中里、中野区新中野、杉並区代田橋、そして板橋区千川の東京大黒ナインを制覇した。この高揚感と達成感たるや。

テクテクライフで環七、川越街道、要町通り、鮫洲大山線に四方を囲まれた地域を塗り潰し、満を辞して大谷口の大黒湯に入る。口開けに間に合わせたつもりが、玄関でかこーんという桶の音と浴室内の会話が聞こえてくる。高い天井の広い脱衣所。さんざん歩いて体はほてっているが、低い気温で尿意は絶賛張り裂けそう。トイレの文字が見当たらず、角のそれらしき扉を開くと、こちらも贅沢な広さにぽつねんと便器。どこを切り取っても昭和感が満載で心を掴まれる。

半露天スペースに薬湯、水風呂、立ちシャワーとサウナ室。バスタオルが入ったバッグをサウナ前のフックにかけ、いざラスト大黒サウナに入る。かくかくしたサウナキーはなめることなく一発で引っかかってありがたい。いつもの黄色のサウナマットが赤茶の木の壁によく映える。95度の室内は昭和ストロング系のドライだが息苦しくなく、12分形を1周した。

寒いせいか、外気が抜ける水風呂は冷たくて、こちらは長居できない。浴室から椅子を持ってきてここで休憩。しばらくこのエリアでループする。

満足して浴室に戻ると、立ちシャワーが多いことに気づく。扉のついている個室が5つくらいあったかしらん。ちゃんと数えればよかった。浴槽も大きくて全体的に贅沢な造り。

曜日時間：土曜18時
混雑具合：混んではいなかった
セット数：3
ロッカー：小ロッカーのみ

午前中からふくの湯に行き、文京区銭湯タオルが全て揃った。今日も激烈に混んでいる。先週、先々週に見た顔もいた。下高井戸に移動して太鼓を叩き、ほどよく汗をかいたまま8軒目となる杉並区和泉の大黒湯までテクテクする。

外観は暗くて勝手にマンション型と思い込んでいたが、浴室に入ると伝統的な湯気抜き、そしてペンキ絵、オーセンティックな銭湯だった。

スチームサウナは50円と格安。主人に定員3名、サウナ室内ではタオルで口をふさいでと徹底した対策を講じられる。常連らしき紳士は時計をつけており「お兄さんもう10分以上入ってるよ」と話しかけられてちゃっちゃあ無視するわけにゃいかんわね。「もうそんな経ってますか」と応えたものの、その後の会話はスチームのシャワーの音とサウナ室の反響でよく聞き取れない。微妙に噛み合わないところはへらへら笑ってカバーする。

水風呂はなくとも冷たいシャワーで過不足なし。先の老紳士に「ここのシャワー冷たいよ」なんて言われたもんだから「ひゃーつめてー」っつって愛想振りまいたりしまさあね。

「お先です」と頭を下げて浴室を出たが、湯冷ししながらゆっくり着替えていると、彼は早着替えでしかも半袖のまま「お先」と返される。

帰りは家までテクテクするが薄着で辛い。首元と手の防備が必要。体は熱いのに。

曜日時間：木曜18時
混雑具合：にしては混んでた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

閉じてしまった北千住も加えて都内の大黒ナイン、7軒目は中野のそれ。サウナの看板が愛らしい。

神楽坂の竹の湯同様、都内銭湯共通券を使用してのサウナは利用できない。込みで900円支払い、タオルはつかずサウナマットのみと強気の設定だ。水風呂もサウナ料金を払わないと入れないというのは興味深い。

その水風呂とサウナは浴室から階段を上がって2階にある。相応の出費で高みの見物。サウナ室の窓から浴室を見下ろした。4人の定員は埋まることもままあり、タイミングを見計らって入った。奥に座らないとストーブは見えない。ストーブと柱を挟んで1席、対面に3席。向かい合った席同士が近くてちょっと気まずい。混んではいたがマナーはよかった。

脱衣所から外気浴スペースに出ると灰皿があった。途中、裸で一服。そんなことをできるところは希少価値が高く、ありがたみを感じる。

曜日時間：水曜17時
混雑具合：寝れるほど空いてた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

小柄な女将にサウナを伝え、大小タオルが入ったバッグを受け取った。下準備を終え、サウナ室に入ると電気とテレビがついていない。目的の一つに相撲観戦が含まれていたので、暗闇のサウナも悪くないがいったん出た。前回の訪問で、サウナで見る相撲が気に入った。股間にタオルをあてて暖簾から半身を出してお願いすると、先の老婦人は笑いながら拝んでスイッチを入れてくれた。しかしテレビはホラン千秋を映していた。半裸暖簾を繰り返し、チャンネルを変えてくれとはクレーマーのようで気が引ける。ホランに免じて今日は我慢。

しばらく誰も来ず、数人いた先客も帰って浴室さえも独り占めする。横に長い2段の座面に寝そべった。今この瞬間の自由を祝したい。朽ちかけているが自分の城感。

サウナから出て向かいの扉は露天エリアで水風呂とぬるめのバスクリンがある。最高の動線で外気浴まで至る。寒くなってきて、きんきんでない外の水風呂がありがたい。しばし呆けているとサウナ客がちらほら入ってきたが依然快適だった。

女将だと思っていたが、18時で交代した受付もまた歳の近い小柄な女性でどちらが主か分からない。背格好が似ているので姉妹による切り盛りかしらん。睦湯だけに仲睦まじくっつって。

曜日時間：月曜13時、3時間コース
混雑具合：入場規制レベルで混んでた
セット数：0

人間ドック明けの至福の一服。「町中華で飲ろうぜ」で知った糀谷の「大観」が近い。味の濃さ、量の多さ、診断帰りは町中華に限る。その流れでゆいるに行くつもりだったので、飯をそこまで我慢するかとも考えていたが、健康センターを出た時にはそんな思いは全くなくなっており、結果的にはここで満足いく食事をしていたことがせめてもの救いとなった。

大田区の蒲田と六郷、川崎市川崎区をテクテクライフで塗り潰し、気づけば10キロを超えている。この時期でもTシャツはびしょ濡れだった。

朝日湯源泉ゆいるに到着し、受付で混雑していると伝えられたが、まさかこれほど混んでいると思わなかった。平日の昼でもいつもこの状態なのかスタッフに尋ねると、今日は異常で明日の祝日と併せて4連休の人が多いと思われるとのことだった。

サウナ待ちの行列がとぐろを巻いてカランは半分潰れ、その中であえて洗体したが当然のごとく落ち着かない。その渋滞に並ぶ気はおきず、炭酸泉、温泉、水風呂を1周して浴室を出る。ここでプリンを食べる予定も、気持ちが失せて30分で退館。コージーコーナーでプリンとエクレアとシュークリームをどか買いして帰る。

曜日時間：土曜11時、3時間コース
混雑具合：ふんわり空いてた
セット数：ドライ5、スチーム1

土曜の午前中なら空いているだろうと思っていたが、入った時にドライサウナを見ると上段は全て埋まり、下段に数席空きがあるぐらいだった。巣鴨の、映えるポイントのないサウナも人気施設になりつつあるのかしらん。地味とはいえ堅牢かつ清潔、サンフラワーに来れば必ずマット交換に当たる。出入りが多くてもカランの横の小さなゴミ箱は大体において何も入っていない。

しゃくしゃく余裕で蒸されたい。下段に座っても3時間コースなのでゆっくりサウナ。混んでいればスチームで回避し、タイミングが合えばドライの上段へ。日の差す昼からのサンフラワーは初めてで新鮮味がある。

いつまでたっても食べられない。サウナ飯は「台湾」でルーロー飯、デザートに愛玉子、嫁への土産に鉄玉子と決め打ちだったが臨時休業中だった。前回サンフラワーに行った時も閉まっていた。店サゲチンの異名は伊達じゃないぜ。口は中華になっていたので近くの「東興軒」で。ここはここで正解だった。

豊島区、文京区をテクテクして豊川浴泉へハシゴ。3枚目の文京区銭湯タオルを手に入れる。今日もまた口開け前に暖簾、当然のように盛況だった。初訪問でももはやデジャヴ。

東興軒

五目焼きそば

後に半チャーハンも来るのであった。

曜日時間：木曜17時半
混雑具合：いうほど空いてなかった
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

襲いかかる睡魔、とめどないあくび。今日はどうも調子が悪い。寝相が悪かったのか首が痛いし、チャックも午前中開いていたし。こんな時は横綱クラスの実力派サウナ、金春湯で全てをリセットだ。

公式ツイッターの情報によると曜日別だと木曜が最も空いているらしい。しかし入った時はそれなりで、サウナは並ばずもほぼ定員だった。18時半を過ぎて空いてきたかしらん。

ともあれリセットリセット。タオルを被っていても頭がぼーっとしてくる。このボナサウナは下段に座っても温度にあまり差が感じられない。自身を追い込むタイプが多く、身悶えながらもなかなか出ない人がちらほら見えた。

しゃりっと冷たい水風呂で引き締め、体を拭いて開放感のある脱衣所にて休憩。そういえばチルアウトのCMで濡れ頭巾ちゃん達がここで飲んでいたが、実際サウナ施設や銭湯で飲んでいる人を見たことがない。

自販機で冷凍の餃子を買って帰宅。今夜は良質な睡眠がとれますように。金縛りには遭いませんように。

包琳の冷凍餃子

あとでおいしくいただきます。

曜日時間：火曜17時半
混雑具合：最初は空いてた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

着込むものが増えて、ロッカーに入れるにも順番を考えなければならない。まず上着を突っ込んで、その他の服を脱いだ順に入れていくが、ここ新生湯は灰皿がある。上着のポケットに入ったタバコを取り出すため全部出して入れ直し、そうだ髭剃りも出さなければならないと奥のバッグのチャックをもぞもぞしてもうまいこといかず、結局また全部出して入れ直し、もたもたと効率の悪いことをする。

前回は大地の湯で今回は太陽の湯。結果、両A面だった。構図は全く違う。歩行風呂はボタンを押すとなかなかの水流で行く手を阻まれる。頭を無にして何周したかしらん。大地と比べると広くはない露天エリアには洞窟露天風呂がある。洞窟内にきらめく水面が幻想的。

17時半頃は今日も空いている。1時間もすると混み出すのも同じ。サウナ室はじゅんわり湿度が高くてほんのりいい香りがする。隣の水風呂は奥まったところにひっそりと、やんわり温度でじっくり冷やした。

丸い炭酸泉は人気があり、真ん中で足の陣地の取り合い。この中心部が炭酸吐き出し口のホットスポットだけに、縄張りを拡大したいとこだが外様なので基本おとなしくする。

髭を剃り終えてサウナ室を覗くと埋まっている。おかわりはやめて一服。庭を臨む太陽のほうが広い。さて着替えるかとロッカーを開けたら中はぐちゃぐちゃでとりあえず全部出す。

曜日時間：月曜17時半
混雑具合：まあまあ空いてた
セット数：4
ロッカー：中ロッカーあり

東横線は東白楽、徳の湯は駅からすぐだった。靴を脱いだら足元が床暖房に包まれる。入れ替え制で今日の男湯は市の湯。1階も露天あり。

浴室が広ければサウナ室も広い。座面にも余裕があってくつろげる。思い思いの態勢で先客は老いも若きも顔見知りのようで、話に花が咲いていた。それにしても熱い。温度計は130度を越えているがそれはさすがにない。イキタイの情報には表示からマイナス30度と記してあるがそれはそれで体感よりかなり低い。ともあれ玉汗が倍速で見ているかのようにみるみる大きくなる。

水風呂の吐水口にはペットボトルが数本転がっている。ここで冷やすのがローカルルールのようだ。いつまでも冷えていてさぞ美味かろう。ご相伴にあずかりたい。

露天エリアで風が吹く中の外気浴。2セットした時点でへろっへろになっていた。鏡に写った自分の顔がひどい。

マッサージジェットに寝そべると、中島絵師のペンキ絵が目の前にある。2020年とあるから割と最近。マンション型銭湯でペンキ絵が拝めるとは思わなかった。2階の仁の湯はどうなっているのかしらん。横浜銭湯は入れ替えが多く、1度で堪能できないから困る。

曜日時間：木曜17時半
混雑具合：すっきり空いてた
セット数：3
ロッカー：小ロッカーのみ

しくじった。空いた時間でさくっと銭湯だけ入るつもりが、無料のスチームサウナがあるではないか。ということはサ活を書かなくてはならない。誰に頼まれたわけではないけれど。自分に課した変なルールにとらわれて、サウナがあったら入る、入ったら書く、その日に、一定の文字数以上、備忘録や記憶力のため、または元より、文章をしたためるという行為が義務とす。

今日は結婚記念日。節目の10年だからポポポッキーの日。店の予約の時間よりだいぶ時間がある。ふらっと近場の日の出湯は古代檜の風呂が売り。その口上はいつものごとく、読んでも頭に入らないわけだが、普通の檜風呂より格段にいいとのこと。たしかに入っていると体がこう、なんというか、ニュアンス的に、いいのであった。

5分100円の炭酸シャワーを試す。正直シャワーになるとこれが炭酸かどうかは分からない。もういいかなと思っても残り時間を示すデジタル表示はあと4分。普通の立ちシャワーも兼用なので順番を待つ人もいて、出続けている炭酸を譲る。たかが100円でおごった気分になり、まだシャワーを使いたい人はいないかしらんと見回したが一人にとどまった。

こじんまりとしたマンション型で、比較的新しく雰囲気がいい。自家製のジンジャーエールやこだわりのアイスコーヒーなども販売している。ミルクコーヒーはほろ苦さとまろやかさが混在しつつ際立っていて風呂上がりにぴったりだった。近くには寿湯とニュー大泉もあるが、ここはここでキャラの立った銭湯。今度はゆっくり来たい。

ミルクコーヒー

ほろ苦まろやか甘くない。

曜日時間：水曜17時45分
混雑具合：するする空いてた
セット数：4
ロッカー：小ロッカーのみ

好きな人が優しかった。感動的なできごとがあったわけではないが、銭湯入って温まれば大体幸せ。坂を下ると紫に光るピース湯の看板が見えた。

まずは水通し。なんだか水がするするする。するするする足で床がすべる。よたつきながらサウナ室へ。人数制限をしているようだが、詰めれば10人以上収容できるL字2段。演歌が混じる昭和歌謡が流れている。何一つ知らない曲ばかり。こぶしが効きすぎている歌が続き、サウナ室というフロアはうねりにうねっている。

扉を開けて岩風呂エリアは露天ではないものの外気が入って風が心地よい。秘密基地のような暗い、むき出しのコンクリートが黄金湯っぽい。いやむしろ逆で、黄金湯がピース湯っぽい。介護用の風呂椅子は畳むこともできて場所を取らない。座りもよくてこれが最適解かしらん。

水の循環や銭湯の仕組みが書かれた文と図が壁に貼られている。こういった図解は好きなのだが、見ても読んでもさっぱり分からない。サウナを繰り返してからでは全く頭に入らない。

曜日時間：月曜19時
混雑具合：静かに空いてた
セット数：4

コロナでのサウナ中止もあって随分と間があいた。志楽の湯の魅力は休憩及び石にあると思っている。とにかくそれが印象に残った。露天も内も周りを囲んだ石が座風呂、寝風呂に体がちょうどフィットするよう計算された配置。このベスポジ目当てで久々に訪問する。

しかしそれがどこだったか思い出せない。すこぶる収まりのいい石があったはずなのに、あちこち座ったり寝たりしてもしっくりこなかった。サウナ、水風呂、もぞもぞ。サウナ、水風呂、もぞもぞ。変なセットが続く。そうこうしているうちに雨が強く降ってきて、外気浴が厳しくなった。

縄文天然温泉を謳うだけあってコンセプトがしっかりしている。現代的なものはなるべく排除し、世界観に浸りやすい。と思いながらせっせと方々に体をはめてみるもやはり座りが悪い。

絶対どこかにあるはずで、探しきれない広さでもないのに、半年前と体型が劇的に変わることもなく、どうも腑に落ちない。それでもととのったわけだけども。

曜日時間：日曜10時半
混雑具合：がっつり空いてた
セット数：5

東京ノスタルジックサウナの青龍、コア21はサウナからすぐの水風呂、水面が天井に反射してきらきらしている。昭和感の残る雰囲気も含め、コア21は江戸川のサウナセンターといってもいいかしらん。ナイロンタオルや給水機のコップはスタッフがまめに洗っている。古い施設ながら清掃が行き届いているところもサウセンに通ずる。

浴室にある休憩椅子の後ろの窓から見えるのはパチンコ店、立体駐車場、URである。さらに雑居ビル屋上には植木鉢と洗濯物。船堀の風景を眺めながら丸見えで風を浴びる。

脱衣所とパウダールームが一緒にあって広い。しかし薄暗い。真ん中には椅子とテーブルが置かれ、談笑しているところはあまり見たことないが、なんとなく退廃的な雰囲気が漂っていて好き。照明を明るくすればがらりと印象は変わりそうだが、場末漂うこのままがいい。

北上し、「町中華で飲ろうぜ」で放映されていた「喜楽」でサ飯。1階の看板には準備中の札が掲げられ途方に暮れた。同じように立ち尽くす年配の女性と顔を見合わせ、だめ元で一緒に2階に上がってみると普通に営業している。忙しくて札を片していなかったそう。

そのまま北へテクテク。東小松川、西小松川、平井を塗りつつ吉野湯にハシゴする。これで今井健太郎建築の銭湯を制覇した。縁側で飲むビールのうまいこと。

喜楽

Aセット

ラーメン、餃子3個、半ライス、新香でやろうぜ！

曜日時間：土曜15時半
混雑具合：タオルで混んでた
セット数：4
ロッカー：小ロッカーのみ

今月は文京区タオル月間だ。週替わりで毎週土曜に、文京区の銭湯オリジナルのタオルが配布される。1週目は湯気抜きオクタゴンの大黒湯。都内に点在する大黒ナインの中で、北千住が閉まっている今、最も格好いい。

タオル効果で浴室は芋洗い状態だった。普段ならタイミングを間違えたと嘆くところ、残り4つとなった文京区銭湯が企画を打って集客に成功したと思うと喜ばしい。常連の老紳士によるとこんなに賑わっているのは久しぶりだという。脱衣所にはオルゴール調でポールのワンダフル・クリスマスタイムが流れ、もうそんな時期かと。

スチームサウナも渋滞になるほど混んでいる。座面を流すための、湯を張った桶を持って入る人が多い。真似しようと思ったが、その桶が全て出払っている。さほど気にしないのでそのまま入った。蒸気を作るシャワーの水の音がBGM。雨音のようで癒される。これもスチームサウナのストロングポイントかしらん。

一人用の小さい枡の水風呂を詰め合って二人で入り、回転率を上げた。体育座りで冷却するのもたまには乙のもの。賑わっているので休憩場所を探すのも苦労するが、今日はそれも微笑ましく思えた。浴室を出るとマライアの毎年恒例のあれのオルゴール。

曜日時間：金曜19時
混雑具合：全然空いてた
セット数：4
ロッカー：小ロッカーのみ

柔和な顔の橘湯主人にサウナは無料と伝えられて、入浴料金を支払った。カウンターにはトントゥがいたのでサウナーに優しいに違いない。無料なのにサウナマットあり、ストップ坊やの張り紙あり、露天スペースに休憩椅子あり。熱烈歓迎されている。

脱衣所が混雑していたのは帰る頃だったようで浴室の人はまばら。サウナはソロから始まった。年季が入った室内は構造が興味深い。真ん中に大きな柱がある。上段真ん中はその柱の目の前に位置し、視覚の情報を遮断していた。

浴室内を片付けたり、サウナマットをまとめて洗ったり、子どもが来たら親しげに話しかけたり、マッチョでスキンヘッドの外国人が取り仕切っていた。しかしサウナ室では流暢な日本語で、誰々をぼこぼこにしたとか喧嘩自慢の武勇伝を顔馴染みに高らかに語っている。一人の人間の隠と陽を一瞬で見られた。

聞き耳を立てていたつもりはないが、なかなかのボリュームで無音のサウナ室に響いていたため、結局最後まで聞くこととなる。そのおかげか2階の外気浴でめちゃめちゃきまった。