2020.01.11 登録

  • サウナ歴
  • ホーム カプセルイン大塚
  • 好きなサウナ テレビなし、照明暗め(むしろ闇でよい)、サウナマット(ビート板)使い放題、セルフロウリュ、ほどよいBGM
  • プロフィール サウナイキタイからサウナガクル。そんなささやかな種をまこうとしています。 サウナカーで全国を回ります。お待ちください。
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奥のサ法(isanow)

2021.07.23

13回目の訪問

歩いてサウナ

カプセルイン大塚

[ 東京都 ]

平日 夜 人出 中
「20分ごとに降る雨(オートロウリュ)」

リニューアル初日の夜。
脱衣所に新しい木の香りが漂っていた。
子どもが新しいおもちゃの封を切るような気持ちで
洞窟のような浴場にあるサウナ室のドアを開ける。

足元を照らすライト。狭いサ室にそびえるどでかいikiストーブ。
そして20分ごとに降る雨(オートロウリュ)。

去年から少しずつアップグレードを重ねていったCIOを
つぶさに見ていた身としては
不思議な感動を覚えた。

毎時00時、20分、40分というペース
20分ごとのロウリュだから
1セット目のタイミングさえ調整すれば、毎回ロウリュを受けられるのも
たまらなくうれしい。
いつまでも入っていたいそんなサウナ室になった。

ロウリュ可能の施設になったことで
アウフグースイベントなども打っていくのだとしたら・・・
そんな妄想をしながら、大塚の線路沿いを歩いて帰った。

山手線沿線で駅徒歩近くで
90分1000円で、オートロウリュがあって
基本的なアメニティーが揃っていて
持ち込みもOKで、漫画も読める施設は
きっと多くないはずだ。
僕らの日常にそっと寄り添ってくれるCIOの洞窟に
ぜひ、あなたも探検しにきてみてください。

歩いた距離 2.1km

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66

奥のサ法(isanow)

2021.07.11

12回目の訪問

歩いてサウナ

カプセルイン大塚

[ 東京都 ]

土曜 夕
人出 多

「僕らのみじかい永遠」

サウナ室工事前の1週間、ストーブ破壊覚悟で室温の限界に挑むという男気。
毎日通っていたぐらいだったけど
仕事や予定の兼ね合いで、よりによって、土曜にしか入りにいけなかった。

思えば、CIOのサウナ室にはいろんな思い出があった。
何度も思い出したくなるぐらい楽しい1日の終わり
絶対に思い出したくないタフな1日の終わり
思い出すことの難しい日常の1日の終わり
どんなときも変わらぬ熱さと冷たさで
そっと寄り添ってくれていた。

昨日の僕がサウナ室に入っていく。
今日の僕は水風呂に浮かびながら目を閉じる。
7月末には新しい思い出を積み重ねていける。
それはとてもすてきなことだ。
オートロウリュもあるだなんて、人気が加熱しすぎてしまうかもしれない。
いいことだけど、少しさみしいね。

水風呂に注ぎ落ちる水の音。
あのころはきっと僕らのみじかい永遠だったのだ。
誰かの詩のそんなフレーズを思い出した。

笑顔をこぼす僕も、涙を流す僕も、汗を流す僕も
それをただただ受け止めてくれていた君も
それはきっと、みじかい永遠だったのだ。

僕らのみじかい永遠は7月12日に終わる。
しかたのないことだ、永遠だっていつか終わるのだ。
そして、また新しい永遠が7月22日から始まる・・・といいな。

水風呂に流れる水は止まっていた。
外気浴に出ると、遠くから雲が近づいてきていた。

歩いた距離 2.1km

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76
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93
カプセルランド湯島

[ 東京都 ]

平日 夜
人出 無

「好きなんやなあ、と祖母は笑った」

誰にも会いたくない。でもサウナに入りたい。
なぜだか、どうしても今日だけは。
そんなぜいたくを叶えるため、仕事終わりの僕は湯島で途中下車した。
途中、ふだんは飲まない梅酒を買った。ワンカップサイズの瓶の中で梅が揺れていた。

券売機でチケット購入、靴を脱ぐ前にチケットと靴の鍵を交換する。不思議な動線に思えるが、それもここだけでの景色だ。

誰にも出会わない。カプセルゾーンはしっかりと利用されているようだけど。

暗がりのサウナ。水シャワー。脱衣所での休憩。
寝転んでもいい。誰もいないんだから!

梅酒を買ってきていたのを思い出した。
3階の親戚の家にあるようなソファと机のある喫煙所で梅酒を飲むと、まるで実家みたいだ。

子どものころ、祖母が毎年梅酒を漬けていた。
祖父がおいしそうに飲んでいた。
僕はシワシワになる手前の梅をお酒の中から選抜して、よく盗み食いした。かじると、「カリッ」と鳴く音が好きだった。
当然ながら祖父によく注意された。当然だ。子どもだったし、なにより梅酒の味が変わってしまうから。

真夏の入道雲とセミの声を振り切って家に帰ってきた昼下がり。
祖父母は2階の部屋で涼んでいる。
そっと階段の下から梅酒の瓶を取り出し、梅をつまんで、噛んだ。「カリッ」と音がした。
階段の中腹に腰掛けながら「好きなんやなあ」と祖母は笑った。

僕は湯島で梅酒を飲み終えた。瓶の中の梅をかじる。
あの音は聞こえなかった。

歩いた距離 4km

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96
溝口温泉 喜楽里

[ 神奈川県 ]

平日 夕
人出 多

「窓を開けると僕の頬を撫でていった」

いろいろとこれからのサウナについて、計画している友人と、さまざなサウナを訪れるようになった。

溝口が誇る名施設。
お風呂は温泉炭酸泉、シルキーバス、ジャグジー、露天風呂と抜かりない。
シャンプー系も安価なものではない。

水風呂は温度がちょうどよすぎるからか、ついつい長居してしまう。
寝転んで4人、入れる感じです。4人目はいくぶん、浅いところになりますが。

サウナはスタジアム。しっかりと熱してくれる。
間引かれているため、10人レベルの行列ができることも。

すばらしいのは塩サウナ。
入った瞬間、何も見えません。自分の手すら見えなくなります。
「なんだ!これ!何も見えない!」となります。
塩を塗り、座り、もくもくと視界を埋め尽くす湯気は不思議と僕らをどこかに連れていってくれます。そうだ、僕はこういった景色をどこかで見たことがあるのだ。いつだっただろうか?
気がつくと僕は祖父の運転する車の後部座席にいた。助手席には祖母が小学生になったばかりの兄を膝に抱いていた。僕だってそこに座りたかった。
車は祖父の実家の長野に向かって走っていた。

僕と兄は朝早くの出発に胸を躍らせていた。
でも僕らはそのまま起きてい続けるには幼すぎた。車が高速に入って少しして僕らは眠ってしまった。

目覚めると車は高速を降り、山道を走っていた。辺りは本当に真っ白だった。雪ではなく霧だ。
どこだろう?ここは。
不安もあったけど、祖父と祖母がいるのだ。きっと守ってくれる。
兄は祖母の胸の中でまだ寝ていた。
窓を開けると霧が車内に入ってきて、僕の頬を撫でていった。

ドアを開けて塩サウナに新しく人が入ってきた。
表情はわからない。
けれど、きっと、必ずこう思っているはずだ。
「何も見えない!」

歩いた距離 5.6km

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73
カプセル&サウナロスコ

[ 東京都 ]

平日 夕
人出 少

「また会えるかな?」

雨の予報だった。
現にそれなりの雨が駒込の町をぬらしていた。
こんな日はロスコの外気浴がいい。
天然のシャワーがほてった体も心もクールにしてくれる。

友人とジャグジーの外気浴中に出くわす。
これもまたサウナの恩恵の一つだ。
でも、特に会話はない。
黙欲に徹している部分もあるけれど
しゃべるためにサウナに来ているわけではないからだ。

会話をしているグループもいる、もちろん。
そんな彼らを、じとりと見る方もいる。
「きっと」と僕は思う。「何年ぶりかの再会か、とんでもなくタフなことがあったのだろう」
施設側のお願いには準じたほうがよいのはもちろんだけど
「外出しないでほしい」のお上の要請を自分たちが聞いていないことを棚上げにするのも何か違う。
不要にリスクを上げる必要がないのは前提にしろ、自己判断で「外出」しているのだから、「覚悟」は必要かもしれない。
食べれば太るし、食べなければやつれるのだ。ヴォネガットじゃないけれど、そういうものだ(So it goes.)。

そう思わないと「不要ないらだち」を抱える窮屈な世界になってしまう。
今、世界を襲う災厄の「症状」のひとつだ。

サウナ室で寝転びながら、そんなことを考えていると
友人が入ってきた。
僕は起き上がり、声を出さずに言った。
「また会えるかな?」
友人は頭にタオルを巻きながら頷いた。

外気浴中、ふと横を見ると友人が座っていた。
そこにあなたがいる。
ここに僕がいる。
それだけは奪われてしまってはいけないのだ。

歩いた距離 4.5km

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87
ザ・グランドスパ南大門

[ 栃木県 ]

週末夕方
人出 多

「たんぽぽの綿毛が舞う」

目を覚ますと窓から初夏の陽光がさしていた。
時刻は10時。
まだ一日ははじまってすらいない。
気づいたら電車に揺られていた。
終点は宇都宮。餃子と南大門が僕を待ってくれている。

所要時間は約2時間。
思えば、こんなことすら最近はしていなかった。
車窓から流れ行く景色を見る。なんと幸せだろうか。

宇都宮も晴れていた。餃子屋まで歩いていく。
餃子とビール。完璧な100%の組み合わせだ。

餃子屋から南大門まで歩く。もちろん道に迷う。10分ほどでつくはずが40分は歩いたろうか。でも、道に迷ってよいのだ。なんたって今日は100%の休日なのだから。

関東屈指の広さのサウナ。温度の違う水風呂。子どもたちがはしゃぐプーロ。
黙浴なんて子どもたちに守らせなくたってよいのだ。

19時からのロウリュが始まる。
湯気が立ち上る。舞う。踊る。100%だ。

お風呂上がりに食事処で飲むビール。

帰りの電車の中、ボックス席に座り、窓の外はもう見えない。窓に映る男は少し微笑んでいた。
彼の笑顔を見て、僕も笑う。

翌朝、夏日の晴天の中、出勤のために歩いていると風が吹いた。風の行方を見届けたくなって、顔を上げると、たんぽぽの綿毛が舞った。踊った。
綿毛がキラキラと陽光を受け輝く。
100%だ。

歩いた距離 6km

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109

奥のサ法(isanow)

2021.05.04

10回目の訪問

歩いてサウナ

カプセルイン大塚

[ 東京都 ]

祝日 夜
人出 少

「障害と諦めるはイコールであってはいけない」

サウナ室に入ると、タオルが一時的になくなっていた。
床には何枚かのヴィヒタの葉が落ちていた。
壁に飾ってあるヴィヒタの葉は少なくなっていた。

誰かが間違ったウィスキングをしてしまったのだろうか。

気持ちはわかるけれど、生木でしないと…

それにしても、CIOの努力には感服する。
ととのい椅子が増え、氷が増え、ヴィヒタが増え、ビート板が増えた。

施設として、決してA面シングルのような華やかさはないかもしれない。
けれども、アルバムのコンセプトソングのような存在感と、たしかなぬくもりがある。
ここの水風呂に入っていると、よく思い出すのがMr.Childrenの「DISCOVERY」内の「image」なのも偶然ではないように思う。

この施設の進化は僕にある種の義足を連想させる。
「ギソクの図書館」という施設を作った方が「走るという当たり前のことを障害ゆえに諦めようとしている人たちが当たり前に走れるように」というコンセプトで設立した施設だ。

障害と諦めるはイコールであってはならないのだ。
CIOもそうだ、かるまるなんかと比べて、いくつかの障害はあるだろう。しかし、それは「できない」ことではないのだ。

工夫を重ねて、ちょっとしたアプローチでできるようになったり、また違う輝きを放つことばかりなのだ。

充実していくCIOのサウナ環境を見つめる僕の脚から流れた汗が、床に落ちるヴィヒタの葉をしめらせていった。

歩いた距離 1.3km

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72
カプセル&サウナロスコ

[ 東京都 ]

週末 夜
人出 中

「まるでシャボンのやうに」

仕事に向かう途中、広場の中、シャボン玉で遊ぶ笑顔の園児たちがいた。
風のいたずらでシャボン玉は少し離れたところを歩く僕の鼻先に当たり、はじけていった。
晴れた5月の朝はそんな風景を眩しくしてくれた。

仕事が終わるころは雷雨の予報だったけれど
雨が降る前にロスコに着けたのは幸運だ。

1セット目のサウナを寝転び続けて終え、地下水の水風呂につかり、ジャグジーゾーンの外気浴をしようとしたら、雨が降り始めた。
大粒の雨だ。

ジャグジーを足湯代わりにしながら、僕は2セット目へ向かう。
外からは雷の音さえ聞こえてきた。

3セット目の外気浴中に体に降りしきる雨を見つめる。
体に当たり、はじけていく雨粒。

僕は朝方のシャボン玉ではしゃぐ園児を思い出していた。園児とシャボン玉。5月の陽光。
もしも、と僕は思う。もしも、僕が中原中也と同時代の詩人だったならば、きっと「まるでシャボンのやうに」というタイトルの詩を綴っただろう。
でも、僕は詩人でもないし、マスクをつけなければいけない時代に生きている。

雨粒はそんなことを考える僕の鼻先に当たり、またはじけていった。

歩いた距離 1.3km

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