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てるちん

2021.04.15

1回目の訪問

映画をモチーフにしたテーマパークってのがありますが

「USJに行ってみたくてね」
「US?何だいそいつは?」
「テーマパーク!大阪!」
「テーマパーク?そんでそいつは美味いのかい?」
「映画ん中に迷い込んだような体験ができる場所のことで食い物じゃねえよ」
「そんなら大阪まで行かなくたってだなあ」

この辺りでは昼から外気浴できる所がもう一ヶ所有りましたが寂しくなりました

「床がぴかぴかだなあ」
「お前さんとこの長屋とはえらい違いだろ」
「外にも屋根の付いてるとこにもイスがいっぱい」
「これからの季節ちょっといいよここの露天」
「酒と肴用意してこなくちゃね」
「馬鹿言ってんじゃないよ そういうのは表のうどん屋でおやんなさい」

あちこちに心遣いが感じられる上等の湯屋でございます
そしてサウナ好きを惹きつけるのが熱いサウナと 

「なあ!」
「なんだい」
「ちいと熱すぎゃあしませんかね」
「ヨソより熱いのが南郷の誉よ!お?テレビ前が空いたから移るぜ」

片一方のほうはサウナ素人ってことでどうにも我慢がききません

「なあ。。。なぁってば!」
「だからなんだい」
「さっきの席より余計熱いじゃないかよう」
「だから移ったんじゃねえか!まあいい頃合いだろ 出るぞ」

浴室に繋がる方の扉を開けてサウナを出ますってーと
通のほうがやにわに水シャワーをぶっかけます

「な、何すんだよ!冷てえじゃねえか!」
「映画に紛れ込みたいんだろ?これは「まじない」だから辛抱しな」
「まじないねえ ひょー冷てえ」
「いいかい、お前さんはこれから有名な映画のワンシーンを体験する」
「ここでかい?ヤだよ溺れる役なんて」
「溺れるんじゃねえ撃たれるんだよ それも生半可な撃たれ方じゃねえ!機銃掃射だ」
「ひっ!全身穴だらけ!」
「わかったら水風呂に浸かんな一気にな」
「南無南無・・・」
「お前さん今からソニー・コルレオーネな、気の短けぇ長男」
「なむさん!」

覚悟を決めて水風呂にドボン

「んぐぉ!冷てえなんてもんじゃねえ!」

「♪ラララララララ ラララララー」

通が「愛のテーマ」を口ずさみます

「ああ、ハイウェイの料金所が見えらあ。何でえ係員が不意にしゃがみ込みやが・・・罠だ!」

ダダダダダダダダ!!ダダダダ!!バイブラの機銃掃射が全身を包む

「ゴ、ゴッド・ファーザー!」


「ほ、ほんとにソニーになった気分だったよ」
「な、大阪まで行くこたぁねえだろ」
「あたぼうでい!こっちは世界のSONYだ」

お後がよろしいようで

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てるちん

2021.04.13

1回目の訪問

かつて、エ〇動画を見るためにさまざまな苦労をする時代があった
ロールプレイングゲームの主人公のように
目的に向かってストイックに進み続ける
襲い掛かる悪徳サイトのトラップを潜り抜けて
そうしてたどり着いた動画がもたらす興奮はすごかった

便利な世の中になった
エ〇に努力と技術と崇高な精神は不要になった
ただワクワク感も無くなったような気がしてならない

さてと、さぎり湯
今の僕でもそういう気分を味わえる貴重な場所だ

温泉を目指し坂を上るにつれ濃くなる硫黄臭
すでにワクワクは始まっている
クルマを降りて一層濃くなった硫黄の香りは
地下の浴槽にたどり着くまで倍々ゲームで濃くなる
否が応でも「温泉地に来た」ワクワク感が高まる
転地効果で初期の風邪ならこの段階で治ってしまう

3つの大きな湯舟がどーんと並んでいる様を眺めたら
まずはカランの白湯で身体を清めよう

お湯はミョウバン泉の「目の湯」と硫黄泉の「一号乙泉」
疑うことなき屈指の銘泉がかけ流されている 
これに興奮できなきゃ立派なEDだ
「目の湯」を下茹でに使う贅沢さにニヤけてしまえ!
「ペリエ」でうがいするようなもんだ いい!今日は許す!

奥行のある2段のサウナ 温度計は92度 絶妙に湿度を感じる
ドアと並んでガラス窓があるので浴室の様子がよく見える
マットがよく見るオレンジ色のアレじゃなくって
「びちゃびちゃ」しないのがいい
温泉での下茹で効果もあって汗の出がとても早い
あれだけの硫黄臭を打ち消す檜の香りに少し驚く

扉を開けたら目の前に「一号乙泉」の湯舟がある
底からすくうと泥が溶け込んだ白濁の温泉が湯桶に溜まる
水風呂前の汗流しには是非これを頭から被ってもらいたい
必ず、必ず、必ず、多幸感に満たされるはずだ
そして水風呂 キンキンだけどい冷たすぎないいい女
脱衣所で短く休憩してからの超ぬる湯ジャグジーで完全にキマル

「まとめ」
温泉が良いのでサウナの利用率低めであまり混まず
ジャグジー気持ち良すぎて回転率悪し
MM号ではもう興奮できない

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てるちん

2021.04.12

4回目の訪問

北村温泉ホテル

[ 北海道 ]

「随分きれいになりましたね」
数年ぶりにバッタリ会った女性を口説いているわけではない
一部マニアの間で人気沸騰のフロントの紳士に語りかけてみたのだ

「ありがとうございます!ゆっくりして行ってください」
「ところでサウナのストーブは変わったんですか?」
「えーーーーっと、どうだっけ!?」
サウナブームの風!北村のフロントには届かず!か

フロント周りを中心にきれいになった館内をゆっくり歩いて男湯へ向かう
これまたきれいになった脱衣所から浴室に入る「懐かしい」

半年くらいの期間が最も「懐かしさ」を煽るものだ
父親が転勤族だった私は小学校4つ中学校2つを渡り歩いた
転勤は4月なので新学期から見知らぬ学校に行く
中学生にもなると何とか一学期をやり過ごして
夏休みに前住んでいた町に遊びに行くのが楽しみだった
男子は私が居なくなった数か月の間に起きたドジ話や
エロ話を楽しそうに聞かせてくれた
「あいつ〇子に不意にキスされて突き飛ばして逃げたんだぜ」とか 
女子はだいたい余所余所しくなっている 思春期だもの みつお

ストレートに再開の喜びを表現してくれたのは犬だった
昔だから 野良犬というか近所で面倒を見ている犬ってのがまだ居て
彼が良く日向ぼっこしていた場所に行ってみた
「チラリ・・・ん?・・・ハッ?!・・・うぅワンワンワン!」と駆け寄ってきた

新築じゃなく大規模改修なので
湯舟の位置などは以前のまま カラン周りは新しくなっている
昆布茶色の湯舟にじっくり浸かる
ここの塩泉はいつだって最高なんだ
取ってつけたように新しくなったサウナのドアに目が行ってしまう

「さてと」新しいサ室に入ってみる
朽ちていた木製部分が新しくなってとても香りがいい
壊れていた12分計はそのまま無くなったようだ
おしゃれな砂時計はちょっと実用性が低いか
そしてフロント紳士に認識されていないストーブは以前のまま
オルゴールの「ラブストーリーは突然に」を聞きながら
ストーブと対峙する ひっくり返した者の責任として
長ーい砂時計が落ちきるまで我慢をしたら水風呂だ
季節の移ろいに左右される水温、今時期はまだチンチンだ
段差とバイブラが無いところがとても気に入っている
そして北村のハイライトは外気浴
たった1つしか置かれていない整いイスと
その足元の排水溝はどうなったんだろう
あのイスに座って「ざあざあ」かけ流される温泉を足湯の如く使う
それがここの醍醐味なのだ
そーっと露天への扉を開けてみる
「チラリ・・・ん?・・・ハッ?!・・・うぅワンワンワン!」排水溝が駆け寄ってきた

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てるちん

2021.03.25

2回目の訪問

初めて意識的に休肝日を設けてみた
おかげで混雑で敬遠していたACBでわずか数人で蒸される悦楽を知ってしまった
みんな僕に黙ってこんな愉しいことをしていたんだね?
平日夜活はサイコーだったよ
あのイモ洗いの水風呂に一人で浸かれるんだぜ?
みんなこの愉しみしってたんだよね?僕には内緒でね。。。
よくも俺に黙って!こ、この俺様に内緒で、お、俺様をいったい誰だと思っ・・・
※アルコールを抜いた副作用のようです

あんまり愉しかったんで連荘で来ちゃった(前夜のお話です)
券売機にお金を入れるとプラスチックのチケットが落ちてくる
昔の食堂みたいで懐かしいな

限られたスペースに様々な浴槽を入るだけぶち込んだ様は
施設が出来た時代のサービス精神の顕われなんだろう
規模は違うけど茨戸のシャトレーゼと同じ香りがするじゃないか
そんな内風呂は気まぐれに楽しむのがよいと思う セオリーは無い
3階の露天スペースにも湯舟がふたつ
天然温泉と薬湯だ
平日深夜帯はツレの「語らいの場」になっているようだ

そしてサウナ
皆さんは自分が最初に入ったサウナを覚えているだろうか
そのサウナは今でも行くことのできるサウナだろうか

小学校高学年で親父に連れて行かれた繁華街にあるサウナメインの施設
店の名など覚えていないが現存していないのは確かだろう
こっちは子供だからすごく大人の世界に思えた
成田三樹夫が支配人をしていそうなイメージといったら
同世代の方々にニュアンスは伝わるだろうか
熱さよりもその湿気におどろいた
昨日のサ活にも書いたが全身に蒸しタオルを巻かれている感じ
それが僕の原体験
そっくりなんだよ!ACBのサウナ
カラカラ系のサウナが多い
というかロウリュ無しで湿度豊かなサウナを作るのが難しいのだろう
貴重なサウナだ 
混雑のタイムテーブルも見えてきたのでまた来たい

ところで室蘭の老舗の名店「天勝」では
いまだにおばちゃんがプラ食券を渡してくれる「天勝」の天丼は最高だ
ただひとつ気になることがあって夜も寝られないのだ
どうも室蘭市民は僕に内緒で天丼を愉しんでいるらしいのだ

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てるちん

2021.03.24

1回目の訪問

「あの~とっても言いにくいんですけどね」
「なんだい藪から棒に」
「ここんとこテレビなんかでしきりに言ってる」
「ふんふん」
「働き方改革ってえのをですね」
「ほうほう」
「あっしにもひとつ考えちゃもらえませんかね」

ブラックな雇用者に馬車馬のように働かされている僕の肝臓がそう切り出してきた
「無口なオメエさんがわざわざってんだから無下にもできねえな」
「へえ、すまんこって」
「あれかい?ひとつ休肝日ってのをやってみるかい」
「ありがてえ!旦那!」

どうにも肝臓が無口には見えないけれど
ダラダラりんと飲んでいる寝る前の数時間がぽっかりと空くことになった
生活習慣上サウナは週末日中の楽しみとしている
しかし折からのブームもあって近頃は混み方がキツイ
端から諦めてしまっている施設もあるし
「空いてたらもっと最高だろうなー」って所もいっぱいある
平日夜なら空いているかもしれない

1軒目はACBにしてみよう
2度ほど週末昼間に来たことがあってサウナがとても良いのは経験済み
だけど年季の入った設備と満席パンパンのミクスチャーがちょっとつらかった
古いだけ 混んでいるだけ
どちらか一つなら問題無いけど二つ揃うと威力増すんです

混み合っていた時は「ゴチャゴチャしてるなあ」
と感じた浴室が「お風呂の遊園地」に見える
これまで露天にしか浸からなかったが今日は全部入っちゃお
そしてサウナだ
「ジットリ」として「熱い」
蒸しタオルを全身に巻き付けたように触覚で蒸気を感じる
なかなか無いね!やっぱりイイサウナだった
最上段の僅かなスペースに登る自分が
サル山に登るおサルさんのように思えて嫌だなあと思った過去の自分にグッドバイ
まだあるよ
この広さの水風呂に一人でじっくり浸かれる幸せよ
冬場はどこも水温低すぎるけど
ととのうためにはこの水温で長めがベストだよねー!そだねー!
3階で休憩してからの露天風呂で豪華なワンクール終了 
平均視聴率で綾瀬はるかを軽く超えるポテンシャルでした

最後 脱衣所に戻る階段上ってふと思う
肝臓だけじゃなくて足腰も養生しなきゃACBや喜楽湯に来れなくなっちゃうな
ありがとう!肝臓!
がんばろう!足腰!

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てるちん

2021.03.19

2回目の訪問

さかえ湯

[ 北海道 ]

銭湯も大好きなのであちらこちらを徘徊している
自分のなかではトータルな満足感ではさかえ湯が一歩抜きんでる
他の銭湯がダメっていう意味では全然ない
「スーちゃんもミキちゃんも可愛いけれどやっぱり推しは蘭ちゃんだよね」そういうことだ
「そういうことだ」で令和の世にキャンディーズを持ち出す奴と喫煙者は
もう若者には相手にされない ダブルリーチだけど何か?

さかえ湯のサウナに対する志はきっと高いのだろうと思う
メトスのストーブが鎮座するサウナはしっかり熱い
というかサウナ的に正しく熱い 
室内の光量やテレビの音量もサウナ好きの目線に合っている
水質の良さが肌でわかるような水風呂の温度もきっと正しいし
露天で外気浴ができるところまで含めて「揃っちゃっている感」が半端ない
さらに露天スペースには人工芝があるので
状況が許すのであれば寝転がってみてほしい
灼熱のサウナ→水風呂を経て→緑の芝に寝ころべば
そこはもう市場近くの銭湯などではない
熱帯雨林のジャングルだ

サウナへの志を感じるところがもうひとつある
サウナ室の扉横にタオル掛けが設えられている
局地的ニコーリフレだ

自分は風呂にバスタオルを持っていく習慣が無い
手ぬぐい1本で全部済ませてしまう所作がガキの頃から沁みついちゃってるからだが
今度はバスタオルを持ってこようと思っている
タオル掛けが存在することでリフレのようなルーティンができちゃう?って思わない?

腰にタオルをきりッと巻いて熱いサウナへ
耐えるだけ耐えたらサ室を飛び出す
タオルを掛けてすぐ前のシャワーからの極上水風呂
外のジャングルで心拍数と高揚が収まったらタオルを巻いて2周目だ
水素風呂は無いけれどさかえ湯には二股温泉がある
実力は拮抗しているんだ

銭湯でこれができるなんて
楽しそうじゃないか!楽しみだ!楽しみすぎてキーボード打ちながら「ニへへ」と声がでた
肩に止まっていたセキセイインコの「ピコちゃん」が血相を変えて飛んで行った

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てるちん

2021.03.15

2回目の訪問

ながぬま温泉

[ 北海道 ]

妙なものにハマってしまうことがある
学生の頃にはイタリアのプログレッシブROCKにどっぷりハマった
周りの誰も持っていない、いや持っていない以前に
日本ではテレビにもラジオにも(普通の)音楽雑誌にも
全く登場しないバンドのレコードが積み重なっていった
ネットスラングは無かったがまさに「沼」状態だった

そして今、ながぬま温泉の「小さい方のサウナ沼」にどっぷり浸かっている
「ながぬま」だけにだ! ギャグも溺れぎみだ

この小サウナに衆目が向けられることは稀有だ
108回のサ活が登録されていて
小サウナに触れられているのは32回(自身の投稿含め)
しかもその殆どが「小さいサウナもあります」程度
どうしたんだ!北海道!

確かにチョー狭いし
壁には爪で「ホモ求む」とか落書きされてるし
他の利用者居たこと殆どないし
稀に入ってきても「?」って顔してすぐ出てっちゃうし
まあ、70度くらいしか無いからね
絶賛稼働中!と認識されないのかもしれない

でもさグリルで直火焼きされるような
超近距離遠赤外線
出口直ぐの席で左半身をこんがりと
誰もいなけりゃ一番奥に移動して右半身をこんがりと
もうサイコーじゃないか!
「おい!大根おろしてくんねーかな!」誰も居ねえけど
グルシン水風呂など添え物に過ぎん(当社比)

なもんで週末になると無意識にここでグリルされている自分が居る

ネットに「沼にハマっているか」を判定するテストがあったのでやってみた

・「ながぬま温泉の小サウナ」にハマる前の自分が思い出せない
・「ながぬま温泉の小サウナ」と出会って世界の見え方が変わった
・情緒が忙しく、動画を見て笑っていると思ったら次の瞬間泣いている
・「ながぬま温泉の小サウナ」が存在する世界に感謝の気持ちが芽生える
・「ながぬま温泉の小サウナ」について話すと自然と声が大きく、早口になっている
・嫌なことがあった時、「ながぬま温泉の小サウナ」のことを考えると少し楽になる
・「ながぬま温泉の小サウナ」に生かされているとすら思える

答えはすべて「Yes」だ
ただ、ひとつだけ「No」の質問があった。
・「ながぬま温泉の小サウナ」きっかけで友人ができた(もしくは仲良くなった人がいる)

ここはぜひ、皆様にご協力いただきたい。

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てるちん

2021.03.08

1回目の訪問

文の湯

[ 北海道 ]

今シーズンは雪が多いですね
コロ助の圧も加勢して
どうにも遠くに行く気分にならない

思えば昨年秋、その衝撃のあまり2週連続で十勝の山奥まで
車を走らせたトムラウシのミストサウナ
行きてぇなあ。。。行けねぇなぁ。。。行きてぇなぁ。。。行けねぇなぁ。。。
オッサンに花占いをさせてしまう熱いミストへの渇望は
短い呪文で解決しました
「文の湯に行けばよい」

富士山をバックに湯船は2つ
変わり湯の「よもぎ湯」に浸かる
枕代わりの鉄柱がヒンヤリしていて心地よい

正直、全く期待していなかった
熱源は「月見湯」にあるやつ
「喜楽湯」も同じだったかも
どちらのミストサウナも大好きだけど
「熱さ」に重点を置いた運用ではない
いずれも「中温」と「湿度」のシナジー狙い戦略だ
え?よくわからない?そんなことじゃ店長になれないよ!
パワーポイントで説明しようか?

ちょっと落胆して
3人座れそうなベンチの熱源側に座ってみる。。。

「あ 熱いじゃないか!」
他に利用者が居なかったので
「蒸気を静かにおろして行きま~す」タオル旋回
「あ 熱いじゃないか!」
油断してると熱源にシャワーが注がれる
「あ 熱いじゃないか!」
ベンチの下からふくらはぎ裏にも熱風が
「あ 熱いじゃないか!」
あ、また熱源にシャワーが!間隔短か!
「あ 熱いじゃないか!」
天井からのしずくが焼夷弾なみじゃん
「あ 熱いじゃないか!」
。。。いと愉し

一人用の水風呂には地下水がオーバーフロー
正面の洗い場に人が居なければ自分の顔が鏡に写る
花占いのオッサンに鋭気の欠片が戻り始めている
再生医療だ!スタック細胞はありま~す!

ラドン+シリカブラック 42度の主浴槽から
地下水はさんで再びのミスト
「あ、熱いじゃないか!」

よもぎを纏って地下水入りーの三度のミスト!
「あ、熱いじゃないか!」

あーやってこーやって
「あ、熱いじゃないか!」
「あ、熱いじゃないか!」
「あ、熱いじゃないか!」

あの~とめ方わからないんですけど

命からがら抜け出して
脱衣所の扇子で涼む昼下がり
ありをりはべりいまそかり

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101

てるちん

2021.02.24

1回目の訪問

水曜サ活

ながぬま温泉

[ 北海道 ]

最初に言っておかなければなるまい
ここのサウナは普通だ
空間が広いから温度が安定しているとことか
最上部3段目の座面が広いので寛いだ姿勢を取りやすいとか
チャームポイントもあれば
サウナマット代わりのウレタンマットがちょっとねなど
良い点もそうでない点も含めて普通

そんな普通を取り囲む諸施設のポテンシャルがえらいことになっているのを知ってるだろうか?

有名どころではこの時期グルシン確定の水風呂
結構な勢いで水が掛け流されているのでいつも冷たい
3段ほどの階段を降りきる頃には既に足先が悲鳴をあげる
20秒ももてば良いほうだ

そのままトトノイ椅子で溶けるのも良いのだがオススメは
38度ぬるめのかけ流し温泉だ
人肌の塩泉が水風呂になぶりものにされた身体を包んでくれる ああ、幸せだ

ジャグジー含めすべての浴槽には無添加の塩泉が掛け流されていて
それぞれ温度が違うので水風呂との組み合わせで何パターンも楽しめる

ひと目に付かない「小サウナ」も素通りしてはもったいない
通常4名、コロナ禍2名の小空間
「喜楽湯」地下サウナの「秘密基地感」に魅了される人は多いが
ここは「感」抜きの「秘密基地」そのものだ
昔の電熱器のような熱源と身体の距離はわずかに15センチほど
これすなわち「魚焼きグリル」だ
ホッケやサンマの気持ちになって焼かれてみよう
壁一面の落書き眺めていると食べごろになっているはずだ

さてといよいよメインを紹介しよう
円形のジャグジーが1つある
個人的にジャグジーはトキメカない設備の筆頭格なのだが
ここのはチト違うんだ 
水面をよく見てほしい メントスコーラそのものだ
ボッコボコに沸き立つジャグジーの勢いゆえ注がれた塩泉が
冬の日本海さながらあぶくになっている
ジャグジーが凄すぎて位置確認が難しいが
波動砲並みのジェットが吹き出ている箇所がある
見つけたらジェットに背をあずけ両手を湯船の縁に乗せてみよう

完全に身体が浮かぶ
あまりの心地よさにふわふわ浮かんでいると「ある気付き」が訪れる
「操縦できるんじゃネ?」

足の間に隙間を作ったり 左右に少し傾けたり。。。
水中浮遊の自分の身体を思うがままに操る技術は10分ほどで身につくだろう
最近、言う事を聞かない我が身体を操れる悦びのあまり流れた涙は塩泉が流してくれた
さあ、自由に飛ぼう
俺は鳥だ

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てるちん

2021.02.15

1回目の訪問

月見湯

[ 北海道 ]

難しいことはよく分からない
ジェンダーとかなんとか
ただ僕が小さい頃は明確に「赤」は女の子の色だった

だからお母さんが買ってきてくれた赤いジャージは一度で封印した
一本線とか三本線とかの古臭いデザインじゃなくて
とてもカッコいいジャージだったが
クラスメイト(男子)に目一杯からかわれたのだ

この時に鬱屈した何かが心に根をおろしたのかもしれない
自分で着るものを選ぶようになったころには
赤系、花柄、派手目の色とデザインを好むようになっていた
「てるちんさんってオシャレね」などと言われる事も少なからずあったものだ
こうして赤の似合う「イケてる男」が誕生した

さて、この週末は札幌も春を感じさせる気候だった
土曜日に「さかえ湯」の露天で壁越しの青空を眺めていたら
「月見湯」の露天に行きたくなった

ここは良い
たいていの施設であれば「ちっ!混んでやがるなぁ」となるところが
「今日もずいぶんと賑やかだねえ」と変換候補が入れ替わる
サウナで目を覆わんばかりの所業を目の当たりにすることがあったとしても
ラドン湯に浸かりながら有線でアルフィーなんぞを聞いているときれいに忘れる
「イケてる男」は細事に右往左往はしないものだ

愛用しているサウナマットも月見湯で買ったもので
売っているからだろうお客さんのマット使用率がべらぼうに高い
サウナハットでキメたあなたの手にはマイマット
本日の最高齢と思しきおじいちゃんのお尻もオン・ザ・マット
僕のお尻の下ももちろん赤のマイマットだ

「あー、月見湯は気分がいいなぁ」浴場の喧騒に身を委ねて周りを見廻す

「んーーーーー?。。。っと?。。。うへ!」
あーあ、気づいちゃったよ

「赤」を好む年齢層が「おじさん後期」から「おじいちゃん全般」だって事にだよ
だってお兄さんからおじさん中期にこの症状はでていないんだもの みつお

春を感じる日差しのなかで
「イケてる男」は「おじさん後期」になりました
赤いマットはそっとステージに置きました

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てるちん

2021.02.01

1回目の訪問

円山温泉

[ 北海道 ]

じいちゃんが銭湯をやっていた
僕が5歳くらいの頃に亡くなったのでえらい昔の話だけど
番台にもよく座らせてくれた
お客さんに「かまって」もらえるのでとても楽しかった

お客さんは皆、脱衣かごを使っていた
空のまま床に置かれたかごに駆け寄って
「かご山」の一番上にそれを重ねるのが5歳児の仕事だった
手が届かない時はお客さんが手伝ってくれる
「お手伝いかい?えらいな!」
褒められて伸びるタイプになってしまったのはこの頃の影響による

初めて来てみた円山温泉の脱衣所は
じいちゃんちの脱衣所だった

入り口正面の券売機で入浴券を買う
右手は男湯、左手は女湯の出入り口だ
示し合わせて同時に出てきたカップルが会話しながら仲良く帰ってゆく

脱衣所はかごの花畑となっている
入浴中にはバスタオルを掛けて置いておくのだが
ド派手なE.YAZAWAのタオルが目にとまった

自然採光が豊かで明るい浴室に入って少し驚いた
お客さんの年齢層が幅広い
他の銭湯でももちろん若いお客さんはお見かけするがサウナ目当てかなと思われる場合が多い
ここには子連れの若いお父さん、真面目そうな黒縁メガネの学生風情
壁越しに会話する若夫婦、見事な彫り物を施した任侠の偉い人と若い衆
よぼよぼのおじいちゃんと寄り添う中年の息子さん
町内の各層が満遍なく揃っている感じがした

さて、コンパクトな水風呂に相反して広いサウナ
本日の温度は110度。。。110度?
理科的な答え合わせは置いといてもガッツリ!だ
とても熱いのでみんなの行動が均一化してくる
テレビもBGMも無い おしゃべりも出来ないのでみんな目を閉じている
学生風情も若い亭主も任侠の人も若い衆もおじいちゃんも自分もだ

砂時計の砂が落ちきったらスッと席を立つことにしよう
熱いから出るのではない 砂が落ちきったからでるのだ
理論武装もばっちりととのえて正面の砂時計を見つめる
「よし!落ちきった!」正面の砂時計を見ていた3人が
同時に立ち上がった ウソみたいで3人ともニヤニヤした

水風呂は季節によるだろうがこの時期はスタンガンなみに効く
休憩の椅子が無いじゃないか!とお嘆きの貴兄には
宝寿湯(薬湯)をおすすめしよう
ぬるめの温度と奥の壁から噴射するジェットは最高だ

脱衣所では小さなこどもの風呂上がりに親がそうするように
息子さんがおじいちゃんのお世話をしていた
YAZAWAのタオルを被せたかごはまだそのままだ
いい銭湯だ

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てるちん

2021.01.25

2回目の訪問

喜楽湯

[ 北海道 ]

だいたいの男子は2階に上がるより地下に降りる方に興奮する 
喜楽湯ではお風呂の楽しさに「降りる興奮」と「囲まれる興奮」が無料で付いている

浴室の真ん中には主浴槽 
ジャグジーと電気風呂もある
両サイドに並ぶ洗い場は固定シャワーでカランは「赤」のみ
奥にはラドンと一人用の水風呂とスチームサウナが並んでいる
そう、一階の佇まいはまんま昔のフルスペック銭湯のようで
少し小振りだ

小振り。。。
だいたいの男子は小さくて精巧なものにも興奮する
例えが古いが「シムシティ」のようなチマチマした箱庭ゲームに女子は惹かれないし
プラモデルや帆船模型なども男子の趣味と言われてはばからない
かく言う私も「低身長のナイスバディ」にはあがなう術を持たない

ここは常連さんが作る空気が良い
喜楽湯一階でお湯を使う常連さん
ペチャクチャおしゃべりしている姿を見ることはまず無い
黙々と身体を洗い 目をつぶって静かに湯に浸かる
銭湯は「楽しさ」を求める場所ではなく「日常」の一部
でも心地よいから表情が和らいでいる
昔の銭湯からタイムマシンで通っているようなそんな人たちが多い

だから無作法をすると叱られるような気がしてこちらの所作も丁寧になる
アブクを付けたまま浴槽に入ろうとすると
「こらっ!」と叱ってくれるおじさんが横に座ってるかもしれない
子どもに戻った気分になって少し嬉しくなる

ケロリン桶で主浴槽から掛け湯をいただきラドンを少し楽しんだなら
いい頃合いだ 「降りよう」背徳の地下サウナへ

背中がムズムズするような「降りる興奮」を味わった先には
高温サウナと大きめの水風呂が待っている
サウナは最近マイルド化が進んでいる札幌近郊サウナ事情に鑑みても熱め
コロナでヤワになった老体にはややヘビィーな設定だが
テレ朝固定のテレビを眺めて乗り切るのが常道だ

地下水が満たされた水風呂は正に適温
冷たさのみを求め続ける競技水風呂は一旦忘れてほしい
オリンピックも雲行きがあやしい
いわゆるトトノイ椅子が無いこともある 何なら休憩込みのつもりでゆっくり浸かってみたらどうだ?
最初は目を閉じて。。。心が静まったら
そっと目を開いてみるんだ

「気づいたかい?」
ここには「ドア」が4つもあるんだ
一階に上がる階段もあるので
この水風呂は「5つの空間への入り口」に囲まれた場所なんだ
すっごく興奮するだろ?

サウナに繋がった「ドア」
「機械室」・・・「非常口」・・・
そして何も書かれていない「ドア」がひとつ
わかった?わかったよね?
名無しのドアを開けるとそこは

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てるちん

2021.01.15

2回目の訪問

トロリんとした温泉は熱すぎないように調製されていてとても好み
サウナは窓があって明るくて清潔感がある
しかもマットを自分で替えられる
このご時世ぢゃなくても良いサービスだ
更にっ!水風呂は冷たくて深い
あげくの果てに!説明不要のあの露天だ!
攻撃が波状すぎて帰る頃には「阿呆」が一人出来上がる

いつも同じ曜日の同じくらいの時間に行くので
サウナで毎回一緒になるおじさんが居て
何やかにやとお話をすることが多くなっていた
先週行ったときに言われた「もうすっかり常連だな」と

自分の事を話すのは得意じゃない 
だからおしゃべりでは相手の話に「乗っかる」ことにしている
気のない返事ばかりぢゃ場がしらけるので
ちょっとの変化球で膨らませる程度のマナーはわきまえているつもりだ

「常連」といえばもう20年以上も通っている床屋さんがある 

鷹栖町出身 
コンピュータ関係の仕事 
中学では卓球をやっていて 
高校時代は帰宅部 
趣味は散歩で 
ピーマンが食べられない男 

これがこの店での僕だ
床屋さんで聞かれがちなことに「乗っかって」いたらこうなったのだが
正しいことがひとっつも無い 

先々代の店主の頃から通い続けているラーメン屋には
前回の衆院選では立憲民主党に一票を投じ
大晦日に紅白歌合戦を見ないことにこだわり
毎度、江別から食べにきてくれている「常連」さんの僕が居たりする

「常連」と思われる数だけ別の僕はいる

別に「ウソ」をつきたいわけぢゃない
素をさらすのがヤなだけだ
目立たず、ありふれていて、興味を惹かないように
でも「つまんね」って思われないようにお付き合いで「乗っかり続けた」結果が
コンピュータや卓球や立憲民主党だ そしてピーマンは好物だ
「常連」っていう立ち位置は素のままじゃどうにも「恥ずい」のだ

ゆーりんでよく合うおじさん
今日は朝から雪かきで大変だった。。。なんてことは無かったし
コロナで帰省をやめた弟は東京に居ない そもそも弟が居ない
さあ、どんどん僕をアナタの色に染めてください
おじさん好みの「常連」になりやす

あ、笑って読んでね

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てるちん

2021.01.13

1回目の訪問

毎年 晦日の12月30日には「喜楽湯」に行くことにしている
良い場所は折々の「時節」を深く感じさせてくれて
心から落ち着くことが出来るからね

世の中には真逆の場所もあって、それも結構面白い

えー、不要な誤解を避けるために
「愛をこめて」ご妙齢の常連さんを「ちょいワルジジイ」と表現します
だって「ちょいワル親父」って褒め言葉だよね?ね?ね?

ここの常連「ちょいワルジジイ」たちはとても仲がよろしい
サウナ内では最大派閥を形成している
数の論理が全方位に発揮される

よく語り、よく笑い、よくマットを勝手に移動させる
何なら場所とりもする
もしかしたら「席」が決まっているのかもしれない
いや、決まっている

僕は知らずにちょいワルAの「席」に座ったらしかった
遅れてサウナに入ってきたちょいワルAが
「自分(A)の席の前=僕の前」に立つ 
ただ立ってじーっとこっちを見る
「よけて」とも「ゆずって」とも言わない

「???」ってなっていると
そこにちょいワルB、C、D・・・が視線を重ねてくるってルールなのね
この段で「あ、あなたの席だったのですね」と合点がいくことになる
視線はAへの声なき熱いエールだったのか
「ワルジジイ」たちはいつだって「ワンチーム」なのだ
あ!「ちょい」が抜けちゃった!てへ!

でもね「ちょいワル」批判ぢゃ無いですよ!アナタ考えすぎですよ!
だってやがて「年寄り」だもん・・・自分

40歳代未満の諸氏には解るまいが
前身「札幌テルメ」の開業が1988年
今日も元気な「ちょいワルジジイ」各位も
今80歳なら当時48歳
70歳なら38歳、60歳なら28歳だもんね

んで、これからも同じテンポで時は流れるって知ってた?
「僕」も「アナタ」も「そこのお若いの」も
30年経ったら皆「ジジイ」(か「バ●ア」)
「ちょいワル」かどうかわからんけど
「若いもん」に内心「チッ!」って思われてるかわからんけど
熱いエールをくれる仲間が居るってーのは
正直ちょっと羨ましい

だから批判じゃないんだよ

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てるちん

2021.01.12

1回目の訪問

奥の湯

[ 北海道 ]

男子児童の間では何が流行るかわからない
よく一緒に銭湯に行っていた小野寺くんが
「すっごいスースーするんだよ」と持ち込んだ
「サンスタートニックシャンプー」も
銭湯通いの男子児童の間で大流行した
「な?すっごいだろ?」
「うん!すっごいスースーするよ!」
僕たちは「スースー」にすっかり魅了された
その証は連発される「すっごい」だ
そういや「トマトジュースに胡椒を入れるとすっごい美味い」ってのも
小野寺くんが持ち込んだ流行だった
こちらはすぐに廃れてしまったが

時は流れ
ふと、かのシャンプーを使ってみたくなった

大手ドラッグストアチェーンで買って銭湯行っちゃおう
・・・あれ?無いよ?
トニックシャンプー無いじゃない?
ずいぶんと色々並んでるけど・・・
「スカルプケア?」意味わかってんの何人居んだよ!
「シリコン?ノンシリコン?」要らねえ!使っていいよ店員!
「アミノ酸配合?」アラブの王子か?お前?

結局3件ほど回ってやっと手に入れた
せっかくだから「トニックシャンプー」の似合うお湯屋さんに行かなきゃね

番台に軽く挨拶してお湯賃を払う
脱衣所にベンチやテーブルがあって
ちょっとサロンっぽいのも良いやねえ
湯船は中央にドーンとあるのがやっぱ落ち着く
カランは赤と青 自分の技量で適温にすんだぜ
一度や二度 痛い目にあってオトナになるんだよ

先輩たちの体の清め方なんて「すっごい」よ
ちょっと最近は見られない 
もうね、徹底的
「清め」のレベルぢゃあ全然無い
刀鍛冶が焼きを入れるレベル

砂時計が置かれたサウナは狭い
狭い分だけ熱さの密度が濃いような気分になる
気分になりゃあどんどん汗が出てくる
頭は「スースー」してんのに
「上は洪水、下は大火事 なーんだ」ってなもんだ

水風呂んとこに貼ってある新聞
更新されないけど毎回読んじゃうね
頑張って札幌で銭湯やってほしいなあ。。。なんて
優しい気持ちになれるのも「奥の湯」の効能だ

昨年は夏場にコーヒー屋台が出てたけど
今年は飲めるかしら「すっごい」美味しいんだよ

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てるちん

2020.12.25

1回目の訪問

普通、天国へは階段で行く 
ジェリーにやられたトムはエスカレーターだったけど 
あれは漫画だからさ 
実際には今でも天国には階段を使う 

一つ誤解されがちだけどその階段は「上り」ではなく「下り」なんだ
真っ当に生きた人は最期に階段を下って天国へ行く 

その階段は何処にある?
必要な時が来れば勝手に導かれるので探す必要は無いんだけど
。。。ここだけの話だよ
。。。実は岩見沢にあるんだよ

表向きは「湯元岩見沢温泉なごみ」と言うことになっている 
銭湯料金でナトリウム―塩化物泉に浸かれる良心的な施設という建て付けで
深さのあるジェットバス(これかなりハマる)
現世の名残りに耽けるには露天の温めの寝湯なんか最高だし 
サウナも2つあるぜ
ミストサウナは足湯と背中を伝うお湯そして漢方の薫りで天国への想いが募るね
高温サウナの扉を開けると 下に向かって階段が伸びている!!
ははは。いやいや早合点しちゃいけないよ
これはサウナの段差だ 天国へは続いちゃいない
そういやサウナも特別熱いわけぢゃない 
居合わす方々のマナーも。。。まぁそれなりだね

でも焦ってはイケナイ
心静かに体を蒸し上げよう
密を避けるために置かれたカラーコーンの匂いが
ちょっとだけキツかったりもするけれど最期の我慢だ

限界まで堪えたらサウナのドアをそっと開けてみよう
そこから3歩だ
そこに天国への階段が待っている

120センチの深みに達するために階段を下りる
中央に手すりがあるのでしっかり手を添えて
この時期水温はガチで1桁だ
間口が広くて深いから
とてもとても多くの1桁水が体の殆どを包むんだ
我慢できなきゃUターンして現世への階段を上がればいいだけさ
手すりを使うのを忘れるな
がっかりする必要なんて無いゼ
あなたにはまだ天国は早いってだけのことさ
また心や体が疲れたらここに来ればいいさ
でも、ちょっとだけ天国が見えた気がするだろ?

どうだい?ロバート・プラントの歌声は聴こえたかい?

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てるちん

2020.12.23

3回目の訪問

水曜サ活

湯めらんど

[ 北海道 ]

土曜日の湯めらんど

分かってて来ているんだけど
受付で右を向いて女湯ののれんが正面にあることを確認する
「有ること」を確認する喜びは子供の頃からのクセだ
給食でまれに出てくる「肝油ドロップ」
食べたいのを我慢して5粒貯めた
5粒を眺める充足感
よく似た感情が女湯ののれんで得られる

時刻は13:20
体を洗って、下茹でして、じっくり暖まったあたりで
庶民の皮を被った暴君ロウリュに重なる
いい時間巡りだ

暴君は「おばさん」の姿でやってくる
「お待たせしました~お水掛けま~す!」
今日の暴君はノリがいい

蒸気がまっすぐ上に立ち上がる
天井にぶち当たり行き場をなくした蒸気は
すぐさま方向を変えて
天井伝いに近づいて来る
白い悪魔に飲み込まれる

熱さを視覚でも味わうことが出来る
いいだろ?他にはちょっと無いんだよ

ニヤニヤと眺め続けていた「肝油ドロップ」は
ベトベトになって食べられなかった
環状沿いのスペクタクルも来春で終わる

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てるちん

2020.11.30

1回目の訪問

望月湯

[ 北海道 ]

さてと
日曜日のお話であいすみません
銭湯がとても懐かしい雰囲気で
子供の頃のお風呂通いを思い出しちゃった
それ風に

日曜日だ
朝寝坊してもいい日なんだけど
なぜかいつもより早く目がさめちゃうんだよね
昨日の夜はこっそり「ウィークエンダー」まで見たので眠いんだ

大人は「疲れた」らしくまだ寝ているので
自分でラーメンでも作って食べようっと
今日は豪華にチビ3いっちゃおうって。。。2個しか残ってないじゃん
もうチビ2じゃ物足りないんだよね

友達と遊ぶ約束も無いので
テレビのチャンネルをガチャガチャやっていると
「ミユキ野球教室」が始まった
ホエールズファンの僕は巨人の選手ばっか出るんで
この番組はあまり好きじゃないけど
石川牧子アナウンサーはキレイだと思う
「ふくじのミユミ~♪っ」って歌も好き
「ふくじ」って何だろ

うちは1日おきに銭湯に行くんだけど
2週に1回、日曜日にあたった時には
明るいうちから行っちゃう

望月湯のお湯はすっごく熱い
水をいれるとおじさんに怒られるから我慢して入る
どうしても入れない時は少しぬるい超音波の方に避難する
最近はサウナにも入るんだ
温度計は100℃だ!!100℃で死なないって凄くない?
「ここまでストロングなサウナは市内でも中々無い」
って、一緒に入っていたおじさんが言ってた
水風呂は「ぼこぼこぼこ」って大きい泡が出てくるやつ
壁に囲まれているので「グワオーン」って音が反響して面白い
学校のプールより全然冷たいけど
100数えるまで我慢すると上がったあとで気持ちがいい
つらい時は「インディアンのふんどし」〓10回でOK!
「露天風呂」ってドアを開けると
バスクリン色のお風呂と椅子が置いてある
露天風呂って天井が無いって意味なのかな

お風呂場ではおじさん達が座りにくそうに椅子を使っている
立ち上がるのに時間が掛かっているおじさんも居るね
僕はへっちゃらだけど

日曜日だけお風呂の後にコーヒー牛乳を買ってもいいって
その分のお金ももらってるんだ
コーヒー嫌いだけどコーヒー牛乳とコーヒーガムは好き
さあ飲んで帰ろ!

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てるちん

2020.11.30

1回目の訪問

つきさむ温泉

[ 北海道 ]

さてと
土曜日のつきさむです

今まで朝風呂時間帯にしか来たことなかった
週末の朝は、だいたいいつもの顔ぶれで年齢層やや高め
水風呂にぷかり浮かぶ水生生物も数匹生息してる
おっさん達がテレビの「アンパンマン」を眺めながら
汗を流す妙な空間が好き

お昼くらいに36号走ってたら
駐車場の車が少なそうだったので
ふらりと入ってみる
1300円はそこそこのお値段だけど
手ぶらでOKなのでね

広いサ室はやっぱり気分が良い
露天を望める窓から雪がちらつくのが見える
本日は96℃前後で安定飛行
客層も朝よりバラエティ感あり

12時台半ばだけどとても空いている
休憩のため3階のリラックスフロアに降りてみたが
リフレ3階の50倍くらい空いている
漫画本は100分の1くらいしか無いけど
いま時期とても快適

ご存知白眉は
キンキン地下水と源泉かけ流しの2つの水風呂
KinKiKidsのように個性が明確に違うがどちらも良い
私は断然、剛派です「じっちゃんの名にかけて」

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てるちん

2020.11.24

3回目の訪問

さてと。どうにもその日に書けない病で
連休初日の活動です。

件の流行病で札幌はまたもやキナ臭せぇ雰囲気で
ここは春ん時も露骨に利用者が少なくなっていた気がしたんで
「空いてるだろう」ってえ野暮な気持ちじゃなく
ちいと心配になって来てみた

受付裏の売店スペースに
焼き鳥、エビフライ、唐揚げなどの「おかず」のテイクアウトが並んでら
どれもこれも美味そうじゃねえか
昔っから作り置きの「おかず」には目がねぇたちで
肉屋のコロッケだって、揚げたてよりも
多少時間が経った「しんなり」派閥に入ってら
「揚げたてサクサクぅ?わかってないねぇ、このコンコンチキめ!」
今夜のアテGETだな!まあその前に風呂だ風呂

う~ん。こっちはってえと
残念ながらというか案の定というかガラガラだね
露天、サウナを含め男湯の利用者は5名ほど
この日、この時間帯だけであることを願ったね

今日の変わり湯はよもぎ湯だ
温泉よりもこっちを先に嗜むのがいいんだ
入り口が最上部になっているサ室
空いてて淋しいけどさ贅沢させてもらってると思って
最上段で楽しんじゃえ!
汗だくになったら
エブリィタイムかけ流しの地下水極上水風呂
こいつは義理堅てぇんだ。ぜってーに裏切らん
からだをキリッとさせたらそん次は
露天の打たせ湯(お湯出てないよ)の椅子で外気浴だろ?
で、冷えてきたら本丸の露天風呂があるってえんだから
どうにもこうにも豪勢だねえ

さて、風呂あがったらトントントーンっと階段登って
お待ちかねの「おかず」GETだ。。。って、オイ!もう無ぇじゃねえか!
な~んも無ぇ
こちとらとっくに「おかず」モードになってますから
GoogleMapに声かけちまったね「おかず、札幌、持ち帰り」

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