北村温泉ホテル
温浴施設 - 北海道 岩見沢市
温浴施設 - 北海道 岩見沢市
「随分きれいになりましたね」
数年ぶりにバッタリ会った女性を口説いているわけではない
一部マニアの間で人気沸騰のフロントの紳士に語りかけてみたのだ
「ありがとうございます!ゆっくりして行ってください」
「ところでサウナのストーブは変わったんですか?」
「えーーーーっと、どうだっけ!?」
サウナブームの風!北村のフロントには届かず!か
フロント周りを中心にきれいになった館内をゆっくり歩いて男湯へ向かう
これまたきれいになった脱衣所から浴室に入る「懐かしい」
半年くらいの期間が最も「懐かしさ」を煽るものだ
父親が転勤族だった私は小学校4つ中学校2つを渡り歩いた
転勤は4月なので新学期から見知らぬ学校に行く
中学生にもなると何とか一学期をやり過ごして
夏休みに前住んでいた町に遊びに行くのが楽しみだった
男子は私が居なくなった数か月の間に起きたドジ話や
エロ話を楽しそうに聞かせてくれた
「あいつ〇子に不意にキスされて突き飛ばして逃げたんだぜ」とか
女子はだいたい余所余所しくなっている 思春期だもの みつお
ストレートに再開の喜びを表現してくれたのは犬だった
昔だから 野良犬というか近所で面倒を見ている犬ってのがまだ居て
彼が良く日向ぼっこしていた場所に行ってみた
「チラリ・・・ん?・・・ハッ?!・・・うぅワンワンワン!」と駆け寄ってきた
新築じゃなく大規模改修なので
湯舟の位置などは以前のまま カラン周りは新しくなっている
昆布茶色の湯舟にじっくり浸かる
ここの塩泉はいつだって最高なんだ
取ってつけたように新しくなったサウナのドアに目が行ってしまう
「さてと」新しいサ室に入ってみる
朽ちていた木製部分が新しくなってとても香りがいい
壊れていた12分計はそのまま無くなったようだ
おしゃれな砂時計はちょっと実用性が低いか
そしてフロント紳士に認識されていないストーブは以前のまま
オルゴールの「ラブストーリーは突然に」を聞きながら
ストーブと対峙する ひっくり返した者の責任として
長ーい砂時計が落ちきるまで我慢をしたら水風呂だ
季節の移ろいに左右される水温、今時期はまだチンチンだ
段差とバイブラが無いところがとても気に入っている
そして北村のハイライトは外気浴
たった1つしか置かれていない整いイスと
その足元の排水溝はどうなったんだろう
あのイスに座って「ざあざあ」かけ流される温泉を足湯の如く使う
それがここの醍醐味なのだ
そーっと露天への扉を開けてみる
「チラリ・・・ん?・・・ハッ?!・・・うぅワンワンワン!」排水溝が駆け寄ってきた
コメントすることができます
すでに会員の方はこちら