藤の湯
銭湯 - 北海道 札幌市
銭湯 - 北海道 札幌市
「水を入れると怒られる」という先入観があったんだけど
いつも一緒になる常連さんたちは結構「ガンガン」水入れる
浴槽が深くて容積が大きいので混ぜるのも一仕事になる
片足を深く湯船に突っ込んでコンパスで円を描くように混ぜるおじさん
身体をしずめて横綱土俵入りのように全身を使うおじさん
見ているだけでほんのりと楽しい
「ああ、44度に下がっちゃった」とか言っているのは僕だけだ
熱湯への渇望はあるのだけれど
それでも2時35分
開湯すぐ後の雰囲気には他では代えがたい良さがあって
週末毎に通うのが習慣になった
そんな穏やかな午後3時の藤の湯
・・・この空間の中
・・・誰にも気づかれないまま
・・・静かに牙を
・・・磨いているヤツが居た
洗体後、スチームサウナに入ろうとして
ふくらはぎの辺りにまだ泡が残っているのに気付いた
「じゃあ」ってんでケロリンで副浴槽からお湯をいただいて
下半身に掛ける
!!!!!!(゚ロ゚屮)屮「う熱っぢい!」
思えば開湯以降
誰一人として副浴槽に浸かる者は居なかった
誰にも構われず、水でうめられる事もなく
熱さが純粋培養されて
感情を失い熱湯マシンと化した副浴槽。。。
これまでの温浴施設での経験では一番の熱さだった
この機を逃しては末代までの恥
水風呂で極限まで冷やしてマシン狩りにリトライ
「はうっ!」10秒ちょいで「無理っ!」と主浴槽へ
( ゚д゚)ァラヤダ
44度の主浴槽が「まるでぬる湯みたいよ!奥さん!」
水風呂>副浴>主浴>スチームで確率変動
ジャンジャンバリバリ愉しませていただきました
真っ赤になった身体を脱衣場の鏡に映していたら
鏡の寄贈者の住所の表記が目に留まった
「札幌市白石町大谷地・・・」
札幌の行政区制施行は1972年。。。
判っていたけど
「ずーっと前からここに居るんだね」
と深~く実感
「・・・ずーっと一緒に居ようね」
思わずプロポーズしてしまった
思いがけないあつ湯か。流石に驚きますよね。偶然かもしれないけど、札幌にもまだまだ知らない高温風呂があるというレアな情報をありがとうございます🤘
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