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てるちん

2024.03.18

4回目の訪問

金曜日、出張先の名古屋で「ダンジョン」に迷い込んでしまった
いわゆる「ハッテン場」というやつに知らずにイン
難易度超高め
今の自分じゃレベル不足

これは迷い込んだ自分が100%悪い
何があったかは書くべきではないのだけれど(キャ→)
不意打ち「パルプンテ」の炸裂で
自分の「軸」がこう40センチくらい
強制的に「ずれちまった」ような感じ
これは大きな力で矯正してもらう必要がありそうだ!
ってんで
万物効能の薬湯を護る湯鬼神の力を借りに来たよ
何度も来てるので「ルーラ」可能で楽
僕の40センチは湯鬼神にとっては0.5ミリだもんな
「鬼は内、鬼は内。。。」

日曜、朝9時過ぎの「さぎり湯」は少し空いている
「ああ」目の湯は混合泉になったんだね
でも「大丈夫」そんな事で「ダーリン」の輝きは褪せたりはしない
湯船に入りたい気持ちを漬物石で押さえつけて
カランに座って清める
この場所に存在していられるだけで
オートで「ホイミ」が掛かっているくらいの回復効果があるんだ
「さあ、キレイキレイしたよ」
お初の混合泉に厳かに入る
混合のレシピは分からないけれど
確かに感じる「目の湯」の息吹き
鉄泉だけになっていた時期よりも「心に」届くぜ
もう40センチが10センチくらい元に戻ったよ
「一号乙泉」をちょっとお預けにして
サウナ行っちゃおう!ここで

キレイになった壁の色にも趣が載ってきたねえ
二段目の一番奥、ストーブ正面で体育座りする
ストーブの上の天板がこっちに向かって斜めになってるのが
素敵だと常々思っている
この「斜めっち」が他の席よりも少し多めに
反社熱を送ってくれるんだ
デスラー総統の反射衛星砲の原理ね

体表の水分が一旦「カラッカラ」に乾いた後に
全毛穴が一斉掃射を始める
Let's Rock'n'Roll!
ショックカノンも波動砲も拡散波動砲も全砲門開放
からの流しっぱの水風呂ったら!ったら!
HP/MP全回復!「回復の泉」発見
からのからの「残しておいた一号乙泉」

やー直った!「ずれ」キレイに直ったわ!湯鬼神!さんきう!
残り30センチの「ずれ」が元の通りに収まった

ついでなので
「ほくよう」の露天で冒険の記録を振り返ってから
もう一度「ルーラ」で帰ることにしよう
ダーリン最高😍
ありがとうございました

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てるちん

2024.03.11

2回目の訪問

里の森 森のゆ

[ 北海道 ]

【こう見えても永い付き合いなんだぜ!】

「付かず離れず」という言葉があるけど「森のゆ」とはずっとそんな感じ
サウナに目覚める前からの腐れ縁
好きな部分とそうじゃ無い部分がどっちも強めにあって
その時の気分や第三者の外的要因によって
立ち位置が変化する
ファーストアルバムから聞き続けているBANDみたいなものだ

外的要因のひとつに「お天気」がある
天気の良い朝「森のゆ」の露天で寛ぐのは
上等な時間の使い方だ
そして季節は断然3月上旬がイイ
気持ちぬるめのモールに身を委ねて
上を見上げれば空だ
冬のピークの「癇癪持ち」な感じが少し柔らかになった
淡い水色が広がっている
空から少し視線を下げれば
森の木の枝、一本一本に数センチほど雪が白く積もっている
今朝までに降った季節遅れの雪のなごり
もう3月だから昼過ぎには解け落ちてしまうだろう
タイマー仕掛けの風流だ悪くない
目線を更に下げてみると遠くに線路が望める
走る列車を目が追ってしまうという習性を
抑えることは難しいらしい

ここのサウナには独自の風土がある
ココの住民は皆、汗の始末に寛容だ
寛容とは少し気を使った「言いよう」だが
座っていた場所の汗を拭って出ていく人を見かける事が「まず」ない
「こんもり」と前任者の汗が盛り上がっていたりしていると
あまり良い気分がしない 
今日は周りに見せつけるように丁寧に汗を拭いてサウナを出て来た

ま、その点を除けば
ストーブは中々パワフルだし
窓からの眺めは先に書いた通りだし
深さ十分の水風呂とのコンボで稀にハイスコアを書き換えることもある
悪いサウナではない

この日、久々に来てみたら、そんな概ねの印象は
変わっていなかったけれど
2脚ほどしかなかった露天のイスが激増していたり
今まで気付いていなかっただけだと思うけど
靴箱や脱衣所のロッカーが100円投入不要で身軽だったり
細かい所に込められえた気持ちもちゃんと伝わる
もっとアピールすればよいのに「シャイか!?」

内湯の高温浴槽と地下室に降りるかのような
深い水風呂の往復だけでも「第一幸せ汁」は十分に分泌された
齢と共に分泌されなくなった「汁」は色々あるけれど
ここに来れば「幸せ汁」は出るんだな。と思った。

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てるちん

2024.03.08

2回目の訪問

アサヒ湯

[ 北海道 ]

また、日曜日の朝風呂にやってきた
遠くにアサヒ湯の建屋が見えたあたりから「ドキッ」として「ドキドキ」が続いている
「ドキドキ」するのだから僕は「アサヒ湯」の事が好きなのだろう
初恋の「ショウコちゃん」が居る教室でずっと「ドキドキ」してたもんな
あれとおんなじだ

暖簾の前に立つ
引きで建屋の全体を眺めてみたくて4、5歩下がって
そうして見上げる「アサヒ湯」の麗しいこと
小さくて、端正で、艶やかで、モダンだ

引き戸を開けて中に入ると
いつも券売機を見ずに受付のお姉さんに湯賃を渡してしまう
「はい」といってお釣りを渡してくれる
「さあ男湯へ」と思って左にターンして「あ、そうだった」券売機を見つける
「すみません」
「大丈夫ですよー」
前回と全く同じw

小さな浴室に
湯舟が一つ
水風呂が一つ
カランが六つ
桶とイスが八つずつ
それに小さなサウナが一つ

カランからもシャワーからも温泉
清めるところから温泉浴は始まっている
「楽しいなあ、嬉しいなあ、幸せだなあ・・・」
笑いながら洗ってキレイになったら湯舟にインだ

「チリチリチリ・・・」ソーダ水の水面のようなのに
「ぬるぬる」の湯に唇の下まで埋まる
入った瞬間に「出たくない」と思っている
多幸感と焦燥感で気分がジェットコースターだ
「大丈夫、まだ時間はあるから」
キリっと締った水風呂で水通しをして
小さなサウナに入る
「水ダメ」たしなめる文字のフォントすら愛おしい
温泉が強すぎて多くを語られないサウナだけれど
MAX3人、えべおつ温泉のサウナの天井を下げたイメージ
独りで向き合うには良いサウナ

サウナからの水風呂を味わっているあたりで
今日も僕独りの時間が訪れた
そうさ、オイラはロンリーチャップリン
遠くを見る目に風が映るのだ
温泉湯舟の入り口近くの方に頭を乗せて
かけ流しの湯が流れゆく床に四肢を伸ばす
「ふああぁぁぁ」
細胞のひとつひとつにエクスタシーが届けられる
細胞のひとつひとつに焼き印が押される
焼き印には「アサヒ湯」と刻まれている
「水ダメ」と同じフォントだ!超カッコイイ!
年寄りなので細胞の新陳代謝のスピードは遅い
「夏くらいまではもつかなあ、細胞」

よし!夏だ!夏にここに戻って来るためにガンバルぜぃ

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てるちん

2024.03.06

1回目の訪問

サウナ飯

みなさんこんにちは
時代のトレンドは「脱炭素」です
僕もやりますよ「脱エロ」宣言
「いやらしい自分」と
綺麗さっぱり「さよおなら涙くん」するんです

振り返れば「サ活」の名を借りたエロ書き込みの数々
「玉袋」だの「辺見マリのヘ〇ヌード」だの
「パパ!スゴイねぇ!大きいねえ!」だの
「ブラブラしている」だの
最近じゃあ調子に乗って
「快楽のほかなにひとつない、ああ!
ああ!なにひとつない、ああ!」って
4流エロ小説みたいじゃないか!嘆かわしい!

お詫びしなきゃの方々も居る
「冨士乃湯」の御主人!
エロい声で「ヌルヌルヌルヌル」言ってるって書いてこめんなさい
「ローマの泉」さん「エロモール泉」って書いてごめんなさい
僕はそっとステージにエロい形のマイクを置きます

そんな事を考えるふく井ホテルの夜です
日中エロモー・・もとい「ローマの泉」を堪能した足でこの日はこちらに宿泊です

地下の浴場は昔のホテルの浴場感が満ちています
土曜21時の2時間ドラマの風合いです
髪を整えているのは天地茂さんですね?
おっと!浴槽に全裸の美女が浮かんでいる
駆け寄って抱き上げると
白い裸体にへっへっへ
※エロ方面に引き込まれそうになりましたが踏ん張りました

素敵な浴槽に掛け流されたモールは昼間のより「とろみ」が強め
地下から汲み上げられる新鮮な湯
モール線に浸かって目を閉じるのは人類最高の幸せの一つだね
使い放題のタオルがあって
一晩中愉しむことができる
一晩中?そうなりゃへっへっへ
※エロ方面に引き込まれそうになりましたが踏ん張りました

名湯「アサヒ湯」は徒歩圏内だし
豚丼「ぱんちょう」はすぐ横と来ている
帯広が羨ましい
帯広が憎らしい
もう、帯広に溺れてしまいそう
一旦溺れると私、見境なくへっへっへ
※エロ方面に引き込まれそうになりましたが踏ん張りました

スチームサウナは故障中でしたので
イスのある少し暖かいお部屋でした
モールが良いのでおっけいですが「サ活」にはならんですわ
マッサージチェアは強力で
ひぃひぃ言わされる
おっと今度はこっちがひぃひぃ言わせてへっへっへ
※エロ方面に引き込まれそうになりましたが踏ん張りました

朝は5:30に地下におりて
目覚めのコーヒーのようにモールで目覚める
良い朝だ
そして朝食がとても良かった
選べる4つから和食をいただいたが
きちんとした和の朝食を久々に堪能できた
レストランの志の高さがしっかり伝わった

さてとこの後はいよいよ「名湯」で大の字なのだ!へっへっへ

和朝食

心とテクがこもってます

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てるちん

2024.03.05

4回目の訪問

ローマの泉

[ 北海道 ]

「クダラナイ話」を書く人が「クダラナイ人」とは限らない
「面白い話」を書く人が「面白い人」とも限らない
だいたいそんなもんである、でもね
「いやらしい話」を書く人は「いやらしい人」で間違いないよ

帯広。。。この街をそう呼ぶ人も居るようだが
僕にとってはここはいつだってローマだ

約半年ぶりに
アルファロメオで乗り付ける
留め方がちょっと雑だったかな、じゃじゃ馬だから仕方ない
それにしてもさっき寄った新しいバール(カフェ)の
パニーニはいまひとつだった
腕の良いバリスタを雇うように言っておかなきゃいけないな

ローマの泉、このテルマエの受付はいい女が多い
今日の彼女もグラマーで目のやり場に困ってしまうが服がチト。
「シニョール!襟のカットを3センチ下げるだけで人生変わっちゃうぜ!」
お節介はイタリア男の悪い癖だ

ここはさ、脱衣所も浴室もサウナも
どこもかしこも適度に「薄暗い」
星の降る里から飛ばして来たので少し疲れている
この位がちょうどいい
久々にエロの泉に体を沈める
少しぬるめに感じるのはローマの冬の厳しさゆえか
独りでジャストな湯舟のサイズ
幅も深さもちょうどいい
かけ流しのモールが体を優しく撫でて流れていく
ヌルヌルが少し軽めのモール
マジで「いつまででも」入っていられる

サウナ「ねぇ!ねぇってば!いつまでも泥水に入ってないでこっちへお越しよ」
おっと焼きもちだ
わざとゆっくりとサウナに入ってきっちり扉を閉める
ボク「泥水とは口が悪いな、貴重なんだぜモール泉ってさ」
サウナ「あんたとの時間を邪魔するヤツは泥水で十分な・の・よ」
モールがぬるかったのと対照的にこちらはとても熱い
今日はプレイリストではなく
「ゴッドファーザー」のサントラを流している
全身の毛穴から珠のように丸く浮き出した汗が流れを作り始める
ここでこの発汗はめずらしい
サウナ「どう?いいでしょ?わ・た・し」
更に挑戦的に熱を放つ

やばい!ペースを握られてしまう
一旦撤退だ
「ドックンドックン」鼓動を感じながら
モールの湯を頭から被る
被っても被っても流れ出るモールを
また被って被る
やめ時が分からなくなる
そうして清らかな地下水に身を投げ出す
乱暴な入り方をしても僕は受け入れられる
「ああああ・・・」
気持ちいい
快楽のほかなにひとつない、ああ!
ああ!なにひとつない、ああ!

「愛のテーマ」が流れ始めたのが遠くで聞こえる
少しぼんやりしていた
脱衣所の時計を見上げて笑いがこみ上げる
「まだ40分もある!」

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てるちん

2024.03.04

5回目の訪問

サウナ飯

ここに初めて来たのは
パンデミックの真っ最中だった
何度も来たけれどいつも空いていた
安かったので何度か泊まったりした

この日はパンデミックが明けてから初めて泊りで

早い時間に着いたのに宿泊者用の駐車場は一杯だった
宿泊者用「星のラウンジ」も
幅広い年齢層の人たちでとても賑わっている
チェックインを済ませてデトックスウォーターをいただく
人が少ない時にもいつもしっかり用意されていたサービスだ
あの頃よりも種類が少し増えている

部屋で一休みして浴室への長い廊下を歩く
掛湯をしてサッと清めてから
まずは露天の壺湯へ
水墨画のような山肌と居並ぶトトノイ椅子のコントラスト
以前は無かったバレルサウナも後で入ろ
生煮えになったところでドライサウナの扉を開けると
上下二段に人がびっしりだ
地元のおじちゃんも居る
アウトバウンドの欧米の方も要る
「びっしりだ!」周りには聞こえない程の小ささで
声に出して言ってみた
今、目の前の光景がとても嬉しい
何人か出るのを待ってサウナインした
「うんうん」
相変わらず少しだけ「惜しい」サウナだ
完璧じゃないからカワイイのだ
「うんうん」
たっぷり15分耐えてからの油谷源泉水風呂!!
言葉にならずぐぐもった呻き声が漏れる
最高だ

初めて来たあの時からずっと「手負い」で必死に戦っていたのだ
「空いていていいねえ」なんてサ活にも書いてた僕なんか
「なにおま?!だれおま?!」だっただろう
多くのお客さんが溢れる本来の姿にやっと戻ったんだ
少しくらい高くたってまた来るからさ

あんま王に揉みくちゃにされたら
やっぱりエッチな声が出た

朝食バイキング

品数豊富!普段は朝メシ食わんのだけど目一杯食ってしまう!デブ養成システム

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てるちん

2024.02.28

1回目の訪問

サウナ飯

ウェルビー栄

[ 愛知県 ]

行きの飛行機から富士山が綺麗に見えて背筋が伸びた
富士山は日本人のナショナリズムを刺激する

さて名古屋出張でウェルビー泊
昔、札幌にもあった「ハーフダイム」みたいな世界観の内装
森のサウナ 上段に上がろうとして天井に頭突きする
みんな小まめにロウリュするので上々のコンディション
からのラップランドへどぼん
冬の北海道の野生の水風呂でならした身からすりゃあ見た目ほど地獄じゃあ無い よしよし
フィンランドサウナは予想を超えるような物ではなかったけれどサウナシアターは口あんぐりだったー
光と音と熱気と振動の中で踊る熱波師w
演者の力量次第では感動するかもです
但し、館内着は汗でびちゃびちゃになるのう
朝7時の熱波を浴びて一夜の恩に感謝しつつ退出
あ、リフレの食べ物がレベチで有ることを再認識 リフレすげ〜

帰りの飛行機では羊蹄山が出迎えてくれた
コレも美しい山だよね
ジャガイモが食べたくなった

みどり

メゴチの天ぷら

北海道じゃ見かけないよね

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てるちん

2024.02.22

5回目の訪問

七福湯

[ 北海道 ]

暫くしらふで生きてみようかと
思い立って数日
断酒の効果は何一つ顕われていない
ここは真理を知ってる人に会いに行こう
酒のことなら「七福湯」の店主だ

今宵も宴はたけなわ
パックのお惣菜が並んでいる
参加者は店主を含め3人のおじさん
店主ともう一人のおじさんが
「いらっしゃい」と挨拶をくれた
ママンに湯賃を渡し脱衣所へ
細身のタトゥの兄さんと2人
兄さんはサウナ真っただ中
僕はまずは全身洗浄
一息ついて流れ風呂に浸かる

店主が服のまま入って来て
お惣菜のパックをカランで濯いで戻っていく
家庭的って言うか家庭だものね
兄弟と思われる小学男子が2人入ってくる
僕も覚えがあるが
この年頃はロクに入らんしロクに洗わん
遊んでいるようなものだ
タトゥの色男があがったので
サウナに陣取る
前よりテレビの音が聞こえないので
浴室を眺めて汗を流す
宴会3人衆の1人が入ってくる
小学男子と笑顔で言葉を交わしている
宴会おじは陽気で人懐っこいのだ
サウナから出ると男子2名があがっていった
ここからは流れ湯と水風呂のラリータイム
これも止まらないヤツ
両浴槽のアビリティが「清涼感」なんだ
4往復目あたりで「今日も呑むべからず」
そんなお告げがおりてきた
浴室も僕だけなので帰ろう

「犬の散歩に行くのかい?」ママンの声だ
「転ぶんじゃないよ!転んでも離すんじゃないよ」
小学男子は身内なのだろうか
「どうも!」と言いながらロビーに戻った

「あぁ、そうか」声に出さずに呟いた

今日の宴会は家族の集い。。だったのか
(諸説あります!)

店主とママン
人懐っこいおじさんの隣で男子2人が犬とじゃれている
その横には2人のお母さんと思われる人
みんな優しい顔で笑っている

「参っちゃうなあ・・・」
思い出しちゃった
どこかで書いたけど僕が幼児だったころ
父方のじいちゃんが銭湯をやっていたんだ
雇われなんだけど
建物には住居部分も付いていてばあちゃんと住んでいた
昔なので父にはたくさんの兄弟がいて
銭湯にみんなで集まって
大人たちは呑み、子供たちは食べ遊び
宴会の後にはみんなで風呂に入った
可愛い幼児だったので(諸説あります)
僕はもっぱら女湯だった
浴場にブラシをかけてお湯を抜いておしまいだ
みんな優しい顔で笑っていたと思う

じいちゃんばあちゃんをはじめ
あそこに居た大人は皆旅立っていった
従妹達とはすっかり疎遠になった
寂しい訳では全然無いけど
今日は胸が一杯になった

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てるちん

2024.02.19

11回目の訪問

サウナ飯

北村温泉ホテル

[ 北海道 ]

・・・土曜日
リフレでの宴会が楽しみすぎてソワソワするぜ
いち早く昼呑みの大海原に漕ぎ出そうと午前中には家を出る
ムスメ「サウナ?」
ボク「そ、宴会付き~!」
ムスメ「またオデコに「てるちん」って描くん?www」

「ズキューン!!」弾丸が僕の心臓を射抜いた

ボク「え!?」
ムスメ「お兄ちゃんに教えてもらった。てるちんw」

そうだった、その後サウナの話しないので忘れていたが
息子には身バレしていたんだっけ
ついでに父親を「てるちん」と呼ぶのは止せ!
仕方ねえ!ここは一発!渾身の芝居でごまかすしかねえか
中学女子なんてちょろいちょろい

ボク「な、なんのことかなあ?かなわんなあ!ほんまに!」
ムスメ「「てるちん」のアイコンの写真「ピコちゃん」じゃん!おいでピコ!」
ピコ「バサバサバサー」

インコの写真なんて使うんじゃなかった!
ムスメが知っているということは。。。この前のサ活。。。ハタハタ。。。
恐怖を紛わすために宴会でお酒とおしゃべりに依存することにする

さて、リコーニフレの宴会から
どのように帰って来たのかも覚えておらず
目覚めると枕元に「チーズバーガー」が3つ
うち1つが「ダブルチーズバーガー」という高難易度のダイイングメッセージに
「?」が頭の周りを舞い踊る
ダメな酒呑みのビューティフル・サンデーモーニング

この冬の始まりに
「いよいよシーズンインじゃ!わはははは!」
と豪語したにも関わらず、数回しか行けていない北村温泉に行くことにする

上質で新鮮な塩泉がジャバジャバしている露天を見渡すだけで
心に平穏が蘇ってくる
ここにはAM8時台に来ることにしていて、いつも快適に空いている
馬油シリーズで全身を清めたら
ストーブ前の定位置に腰を落とす
改装後のピカピカだったサウナ室も
いつのまにか風格が漂ってきた
シャワーで汗を流したら
この時期、まだ衰えを感じさせない水風呂に「喝」を入れてもらう

「しっかりしろ!」と言われたような気がする

ここの水風呂が少ーしぬるくなるころまで
しばらく「しらふ」で生きてみようかなぁ
そんな決意のビューティフル・サンデーモーニング

宴会参加のみなさん!ありがとうございました!

かまだ屋 6条店

きつねうどん

反省している時はラーメンよりうどんでしょ。それもきつねが反省してるっぽい🦊

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てるちん

2024.02.16

2回目の訪問

奥の湯

[ 北海道 ]

ココだけの話だけど
うちの奥様はキレると「とっても」怖い
怒りが理性を凌駕すると
手に持っていた物を投げつける癖があって
コレが怖い とっても
「ぶちっ!」とキレた瞬間に
手に「何を」持っているか?
これが僕の命運を握っている

これまでも色々な物が
僕を目掛けて飛んできた
雑誌、とうふ、コップ、飲みかけの缶コーヒー
片栗粉、長ネギ、お玉、キュウリ
台所にいる時には怒らせないのが掟

さて、超久しぶりに奥様がキレたこの日は
「奥の湯」に来た
運命のその瞬間
手に持っていた大き目なフライパンを投げつけることは
霊長類の理性がかろうじてブレーキを掛けた
奥様はフライパンの取っ手から手を離さなかった
飛んできたのはプライパンの中身だ

「ハタハタの煮つけ」

汁ごと飛んできやがった

湯船に入る前に
ごっしごっしと身体を洗う
はかなくほぐれるハタハタの細かな身が髪の毛に少し残っていた
全部キレイにして
湯船にザンブと浸かる
目頭に熱いものが込み上げてくる
ダメだ!まだ泣くんじゃない!
薄暗くて湿度の高い奥の湯のサウナは
きっと涙を隠してくれるから
だからもう少しだけ 
が・ま・ん・す・る・ん・だ

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てるちん

2024.02.06

1回目の訪問

ココルクの湯

[ 北海道 ]

「ヒコロヒー」は「ヒロコヒー」だと思っていました

テレビを見ていて
ボク「ヒロコヒーってさあ」
ムスメ「ヒロコヒーってww」
ムスコ「www」
ボク「え?(;’∀’)」
カナイ「ヒコロヒー。ヒ・コ・ロ・ヒ・ー。ヒ・・コ・・ロ・・ヒ・・ー!(ww無し)」
ボク「じゅ呪文?」

そんな楽しい団らんの翌日に初めての場所に行ってきました
「ココクルの湯!!」
真っ赤な暖簾をじっと見つめる _| ̄|○
ココモチガッタノネェェェ

カタカナ言葉は覚え間違うし
漢字は書けなくなるし
人の名前は出て来ねえし
足先を色んなところにぶつけるし
(足が上がる高さと期待値にギャップがあるのよね)
床屋に行けば「シルバー割引ありますけど大丈夫っすか?」と言われるし
水で誤嚥するし
空気でも誤嚥するし
「お〇んこ」はシナッシナのシワッシワだし
まあしわしわも味わい深いのですがね ただね
年は取りたくないものです もう老害です

さて「ココルクの湯」
高齢者住宅や介護施設や保育所などの複合施設内にある
温泉施設で銭湯料金で温泉とサウナが利用できます
来てみて初めてしりました
「面倒な下調べをしない」
「行きゃあ何とかなると思ってる」
これらも老害の症状です

モール泉が内湯と露天にありまして
どちらも適温ですな
天井がとても高くて自然光の取り込みがバッチリ
老いた身体がくっきりと映し出されます
逃げるように入り込んだサウナは
横一列に4人が座れるコンパクトな作り
狭いのでドアの開閉で多少温度が下がりますが
息苦しさも無いので日頃10分の方は13分
12分の方は15分と腰を据えて対峙するのが良きかと
サウナを出てすぐ右にはコンパクトな水風呂
蛇口から水が注がれておりまして
湯船底までの高低差が老人にはチトツラいものの
転ばぬように身を沈めますと

「ぐおおおおおおおおおおおお!!!!この冬いちばん!ばん・・・ばぁん・・あぁん。。。」

こんな静かな水溜まりに
潜んでおったか?!コモドオオトカゲめ!
体長3メートルはあろうかというドラゴンの
マヒャドをここで喰らおうとは!
無念!無念じゃ!いつの日か!い~つの日か!
必ずや我が魂のベギラゴンで。。わがベギラ。。(ガクッ)
「返事が無いただの屍のようだ」
というほど冷たい水風呂でした

さあ、かえって「おし〇こ」でも食べよ

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てるちん

2024.02.05

1回目の訪問

サウナ飯

フミノサウナ

[ 北海道 ]

君らは若いから知らないかもしれないけど鳥足はさ
何ソレって?あぁチキンレッグって言えば通じる?
そのレッグはね、出汁を取るための素材であって
完成したスープカレーには入っていなかったの最初

いやいや「んな訳ねーし!」じゃねーしw

勿体無いから食う!って言う客が現れて徐々に完成品に入れて提供するようになって
いつの間にか出汁だったレッグが具材のスターとして切り取られてさ
「骨付きもも肉のスープカレー」です!って
出汁なんだから入ってて当然でしょうに
「ほんだしの味噌汁でございます」みたいなもんだからね!アノ言い方
そこから色々変わっていって「パリパリチキンのスープカレー」になってるのが
「今!」なのよ。解る?
アレは単品主役じゃなくって「一部!」なの
注目が集まっても「一連」なの
と、偉くなったスープカレーのレッグにはこのような所感をもっている

「フミノサウナ」
個室サウナは、大好きな帯広「ローマの泉」や旭川のホテルサウナなど
いずれも湯船と水風呂は有るタイプだった
今回「フミノサウナ」ではサウナとシャワーのみの部屋を使った
誰かと脱衣所で裸になって、まずは清めて湯船で予熱して
そんでサウナからの水風呂feat.露天で休憩!さあ!もう一周!
この大いなる一連から「サウナ」だけを切り取ったスタイルだ

狭いが清潔で居心地の良いスペース
極限まで削ぎ落とすとビジホはこうなるのかもしれない
指定したアロマをロウリュ桶に入れてもらって2時間のサウナ「のみ」タイムがスタート
シャワーで身体を湿らせて
登録曲が多すぎて聴きたい曲が滅多にかからないプレイリストを流してサウナにイン
寝サウナができるようになっているよ
バスタオルが敷かれロウリュのための道具が置かれている
温度はややおとなしめ、寝そべりだと「ちと」パワー不足だ
「あ、ロウリュしなきゃ」
狭くて機密性が高いので「あっ!」と言う間に灼熱HEAVENが降りてくる「いいじゃん!」
ただ砂漠のオアシスは消えゆくのも早くて
ロウリュが「効いてる!」から「あ、終わった!」のON/OFFがメチャはっきりわかる

音楽3曲を目途にサウナから出る
何やかんやで汗はしっかりと出ている
あちこちから水が噴射されるシャワーで急速冷却して
エアコンきかせてインフィニティに沈み込むリクライニングはMAX
サウナしか無いけれど
「僕とサウナと時々シャワー」は十分に成立する

2時間で4ターン消化して
また来ようと思う
でも、何か忘れ物をしたようなセンチな気持ちもあるんだよ

「やっぱり湯舟が欲しいなあ・・・。」

樹むら

塩チャーシューメン

古き良き食堂ラーメン 美味し

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てるちん

2024.01.21

1回目の訪問

サウナ飯

金栄湯

[ 北海道 ]

この銭湯の前を通って小学校に通っていた
小学校2年、3年の頃だ
ティアラたちが暴徒と化すので何年前のことかは内緒にしとくね

旭川はやはり札幌とは違う
僕が通ったこの道「1条通り」
駅からも程近い立地ながら
令和の世に
いにしえの「ヤマト市場」
喫茶店の「有頂天」
醤油蔵の「キッコーニホン」など
小2の風景がまんま残っている
同じ風景のセル画の前でランドセルの少年だけがオッサンに代わったようだ
同級生の「しょうこちゃん」の家だった呉服屋さんは無くなっていたたけれど
通り全体の景観は大いに維持されている
ちなみに「しょうこちゃん」は初恋の人ダ❤️

通学路であるこの銭湯の近くには映画館の看板が設置されていて
「オーメン」や「ロッキー」などに混じって
成人映画のポスターも貼られていた。日活ロマンポルノ
てくてくてく
「エクソシストだってよ!気持ちわりぃ!」
「タワーリングインフェルノってインフェルノってなんなの?」
てくてく
「えっと。。コホン・・・・((ーー;)」
こんな感じで通り過ぎるのだが
口はつぐんでいても
小学3年男子の体はちゃんと日活に反応するんだ
本能だ。ただ
なぜ自分の体が「そうなる」のかは小学3年男子は理解していない
無邪気に「なんだろー!」って
股間を指差すだけww

登校日の数だけ前を通っていたけど入っていない金栄湯。今日は9時開店!と言う情報を得てやって来た!HEY!HEY!HEY!

暖簾をくぐると「男」「女」の入口
「男」を開けると番台にお母さん
番台が脱衣所に向いている銭湯はもう少ない
札幌だと藤の湯とか鶴の湯あたり
日曜日の朝10時
先客はひとり
ロン毛&無精髭のオヤジ
「あぁ」でも俺のが歳上かもしれんなぁ
ブラックシリカの湯からロン毛の背中見つつそう思う

サウナはミストでまんま藤の湯(手稲)
つまり好きなヤツで
ロン毛とかち合わないように独りミストを楽しむ
タオルを回す、立ち上がって、ブンブン回す、休日の午前、残りの余生を彩る地味だけど楽しい時間

早めに上がって脱衣所でぼーっとする
勝手にノスタルジックな気分になる
番台のお母さんに話しかけようかな?と思って。。。やめといた。

醤油でも買って帰るか

蜂屋 五条創業店

蜂屋呑みするようになると末期だね

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てるちん

2024.01.11

8回目の訪問

喜楽湯

[ 北海道 ]

年明けに喜楽湯に行く
脱衣場に8人も居て面食らう
客層もバラエティ豊か
白人男性、オシャレ系タトゥの若者2人組
よく見かけるおじさん以上じいさん未満の面々が
新年の喜楽湯を愉しんでいる
混んでいたので
空いているとこから攻める
まずはスチームからだ
深呼吸をして潤いを取り込む
喜楽湯、富士乃湯、藤の湯
スチーム銭湯は数多あるが、どこがイイ?
文の湯もご無沙汰だなぁ
身体が温まってくる
隣の水風呂は使用中
地下に降りてシャワーで水を浴びて
乾サウナに潜り込む

「わかります。。」
共感してますよ!という意を示すワードだ
タトゥの若者1人がもう1人に言っていた
サ活コメントに「わかります」と返してもらう事もある
距離感を縮める作用がある
テレビ横の上段に座る
スチーム→水シャワーの流れで余熱十分
すぐ汗が出始める
角度的にテレビが見難いので目を閉じて夢想だ

「わかります。。。」かぁ
二十代の頃
職場の宴会(泊り)があった
宴前の大浴場で先輩が
「はーーっ」と深いため息をつく
闇を感じる深いため息
世間知らずの若造の僕は
何も「わかっていない」くせに「わかりますよ」と声をかけた
「オマエ何がわかってるってんだよ!言ってみろよ!オイ!」
たちまち大噴火を招いてしまう
別の先輩に頭から水をぶっ掛けられた
これはキレられて当たり前だ
今なら「わかる」

目を開く 汗だく
水風呂で目を閉じる喜楽湯のコレはいつも「最高だ」
薄暗い空間で休憩しながら夢想は続く

そんな事もあり宴途中で帰る事になって
結果、夜の林をパン1でうろつく羽目になったことはこの前書いた
黒ジーンズをどうにか見つけた時
もう深夜2時をまわっていた
尻ポケットから財布を抜き取り
汚れたジーンズを再び林に投げ捨て車に乗る

夜のとばりの中で裸でハンドルを握る僕を認識する人は居ない
並走する車からの視線の方が危険なので
特にトラックなどとは並ばないよう細心の注意を払う
対向車対策としてカウンタック並みに背もたれを倒して運転だ
「ふふふふ」完璧だ!暗いうちに家に着けば無問題

当時暮らしていたアパートに着く
部屋は2階。階段を上がらなければならない
パンツ一枚であることを除けば、なんちゃない
大丈夫、闇が僕を隠してくれる
「トトトトト」階段を上がってドアの前に立った

「!」

ジーンズの前ポケットに入れている部屋の鍵を回収していない事にココで気付く
あまりの事に何も考えられない
山口百恵の昔の曲が頭の中で回っていただけで。

「絶体絶命」

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てるちん

2024.01.01

1回目の訪問

30日に初めて入ったサウナに大晦日にも続けて入りに行ってしまった
年末数日間の何とも言えない緩やかな雰囲気を大事に思う自分としては極めて珍しい事で。例年であれば喜楽湯さんとか奥の湯さんとか円山温泉さんとかで1年の思い出に浸る時間なのにだ

「朝里川温泉ホテル」

12月16日にフィンランドサウナがオープンしたばかりで、あまり知られていないのだろうかまだ混み合っていなくて、とても良かった

浴室とは別棟のピカピカのコンテナにサウナがあって、セルフロウリュOKで常に1人か2人で廻っている。出来立てなのでどんな潔癖症の人でも気持ちよく過ごすことが出来るサウナ空間。窓からは露天の雪景色を見る事が出来る とても良いロケーションだ。
惜しむらくは風除室的な空間が無くドアの向こうは外なので人の出入りで温度が下がりやすいところ
ただストーブのパワーが強そうで頻回のロウリュにも耐えられのでは?と思った

露天スペースには枡酒の枡のような小さな水風呂があって、言わずもがなすこぶる冷たい
枡に酒を充した星一徹が「明子、すまんが塩をもってきてくれ」と言った心境が乗り移ってくる

年末に良い拾い物をした気分だ
しばらく通ってしまうかもしれない
川原で見つけたエ◯本を毎日のように見に行っていたあの頃を思い出して「ノスタルジック」な気分になる

そこに年末のフィルターが思い出補正をかける

母親が降ろしてくれた新しい服を着て、いつもより早い時間に銭湯に行った
銭湯はとても賑やかだった
体がポカポカな帰り道に川原に寄って、少しだけ見よう エ◯本を 
考えながら湯船に浸かる

そして年が明ければ、初エ◯本だ
良い年になりそうだー

みなさん、あけましておめでとうございます

※現在はサウナは男湯のみです🙏

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てるちん

2023.12.26

1回目の訪問

短気ってんじゃないけど
いや、何、自分の性格
「何か」トラブった時に
「めんどくせ!」って
決断を適当にしてしまう悪い癖があって
いくつかは心に「シミ」みたいにこびり付いている
音とか匂いとかが引き金になって
時々生々しく蘇ってくる

この日はエレ氏監修で
サウナが新しくなった「湯の花」に来た 
体に磨きをかけたら
「全М垂涎」のアクティブスパへ

揉みくちゃw
子供が吹っ飛びそうな水圧で
強く体が虐められる
これにはぜひ機能追加をお願いしたい
女王様が語りかけてくるボタン

「ぽち!」ボタンを押す
女王「私のどこがそんなに好きなの?」
ぼく「ら、乱暴なところです」
女王「どうやらとんでもない変態だね」
ぼく「あうあう( ゜Д゜)」
女王「何だい?その恰好は!「ゆうゆ君」みたいで恥ずかしいね!」
ぼく「ゆ・ゆうゆ君、ゆ・ゆうゆ君( ゜Д゜)」

さて新サウナ
元々強いサウナだったのだが
中央にハルビアが鎮座する
ストーンの積み方もエレ氏拘りだろう
まだ新しい「木」の香りを感じる
・・ふと気づく
「あまり熱くないよ。。な」
が、これは「狙い」らしい
1時間に3回のオートロウリュ
3回目のみ水3倍の「ストロング」モード
この時の熱さに満足できるかが鍵になると思う

230号で市内に戻る
トンネルを抜けて道の両側が林になっている場所を通る
この風景は僕の「引き金」の一つ

もう何年前の事だろう
定山渓で会社の宴会(泊まり)があった
風邪気味だった僕は飲まずに宴の途中で帰ることにした
自分の車で来ていたのだ
当時は今より交通量も少なく
街灯も少なかった
なにせ真っ暗だ
トンネルを抜けて道の両側が林になっている場所に
差し掛かったあたりでコーラを口いっぱいに流し込んだ
そして「むせた」強烈に
コーラは新車の車内に飛び散った
手に持っていた缶も落としてしまい
服はべちょべちょになった

「あ~!めんどくせえ!」発動
車を停めてコーラまみれの衣服を
文字通り「脱ぎ捨てた」
トレーナーもグンゼYGもブラックジーンズも
全部脱いで、捨てた
林に全力で放り投げた
パンツ1枚になって再びハンドルを握った
真っ暗なので対向車からも見えないだろう

小金湯あたりで思い出す
ジーンズの尻ポケットに財布が入ったままだ
林に戻る
全力で投げ捨てた自分が憎い
林に足を踏み入れて気づく
ホテルのスリッパを履いている

冬の夜中の真っ暗な国道
パンツ1枚でスリッパ履きの男が
林の中をうろついている
この先は書けません

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てるちん

2023.12.21

4回目の訪問

七福湯

[ 北海道 ]

僕の世代はさ
駄菓子屋でお金の使い方を覚えたもんだ
お菓子の買い食いで暗算を覚える
おもちゃが買えるまで
少し我慢するかなあ、なんて
貯蓄の知恵もついてくる

おもちゃといってもそんなに高くないもの
「巻玉火薬」を使うピストルとか
「平玉火薬」をシートから1枚ちぎって
そいつを挟んで宙に放り投げる「ロケット弾」とか
あと、指から煙が出る「妖怪けむり」辺りが一軍だ

お腹が空いてる時は
近所の肉屋に行くよ
「コロッケ」が1個から買える
10円玉幾つかでね
ソースは付いてこない下味濃い目
「うちのは「ナツメグ」が入っているから美味しいのよ」
おばちゃんが言っていた
「ナツメグ」はよくわからないけど確かに美味しかった

時は流れ
大人を少し通り過ぎた齢になった
あの頃の郷愁を求めて
幼い時を過ごした街を訪ねてみたりするものの
どこも変わってしまって

あの頃の空気を
今、いちばん感じられるのは古めの銭湯かもしれない

そう思い立っての七福湯
全面禁煙後初

自動ドアを開けてブーツを脱ぐ
中を覗くと店主がベンチで伸びている
「こんばんは」挨拶するも深いところまで酔っておられる模様w
おかみさんに湯銭を渡して中へ

身体に磨きを掛けた後
いきなり超音波風呂へとトリッキーな動きをかましてからの深く清らかでミンティな水風呂へ
「あー!コレコレ」が半端無し 
サウナが混み気味で中々厳しかったが
流れ湯とミンティ水風呂の往復で満ち足りす❤️マンモスうれぴー

ここの脱衣所に満ちる「母の実家」感
求めていた郷愁ここにあり
ポケットに忍ばせてきた「妖怪けむり」で遊んでみる

肝心の煙が上手く撮れないわ!

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てるちん

2023.12.19

3回目の訪問

サウナ飯

冬至前後の時期
天気の良い日、正午頃のヘルシードームは楽園です

細かな蒸気の粒子が満ちたドーム内
ひとつだけある窓から丁度よい角度で
日光が差し込んでくる
窓それ自身は蒸気や水滴で曇っていて
外の木々の姿を見ることは出来ない代わりに
空の「空色」だけを映していて
とても神々しい空間になる

何より静かで素晴らしい
15分過ぎから滝汗になるが
水浴びを挟んでの30分過ぎくらいからが
ヘルシードームの真骨頂
正直ドライサウナに入らないでフィニッシュすることもある
ドームを出たら露天のモールに浸かって
木々たちの作った酸素を吸い
日光を浴びる 雪がちらついている
「きゃーーー」ってなるヤツだ

5分ほどすると一人のオッサンが入って来た
タンブラー(水筒)を手に持っている
「きゅぽん!」蓋を開けて
「ごきゅごきゅごきゅ」水を飲む
「ペシン」蓋を閉めた

不安が脳裏をかすめたが、
「まあいい」目を閉じて楽園に戻る

「くきくきくきくきくき・・・」
細かな振動音に目を開ける
・・・貧乏ゆすり
「パシン!パンパン!」腹や太ももを叩く音
「ふ~~っ」ため息「は~~っ」ため息
「くきくきくきくきくき・・・」
「バリバリボリボリ・・」あちこちをき掻きむしる
「くきくきくきくきくき・・・」

世の中には「行動音」とか「生活音」とか
やたらと細かな音を連続して出し続けるタイプの人がいる

「くきくきくきくきくき・・・」
今回はこの貧乏ゆすりが厳しい
ああ、ツラい!この後ゴールデンタイムだと言うのに
「くきくきくきくきくき・・・」
「くきくきくきくきくき・・・」
もう出ちゃおうか・・・「!」ふと閃いて
「くきくきくきくきくき・・・」
「・・♪・・・♪・・・♪・・」
3泊目と7泊目にバスドラのように足踏みを重ねた

「くきくきくきくきくき・・・」
「・・♪・・・♪・・・♪・・」
レゲエの「OneDrop」というリズムパターンだ
「くきくきくきくきくき・・・」
「・・♪・・・♪・。。♪・・」

間欠的だった貧乏ゆすりが続くようになった
スネアがあればリムショットをぶち込みたい
即興で浮かんだ歌詞をレゲエ風に歌いたい
が、贅沢は言うまい 
セッションは次の人が入ってくるまで続いたのだから
グータッチを交わしてヘルシードームを後にした

中華そば 六心

鰹と鶏の中華そば醤油 チャーシュー増し

ジャンクにしか反応しなくなった味覚がリセットしました。

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てるちん

2023.12.15

5回目の訪問

サウナ飯

最低でも3セット
飢えている時には∞セット
2人は良い関係だった

でも最近、ちょっとトキメかない
倦怠期?そうねそうなのかもね
この前ハッキリと彼女との間に「隙間」を感じたもの

付き合い始めのころには体の芯に溶鉱炉でもあるかのように
蒸されるというよりは自分が燃えているように熱を纏えた
熱さに果てなど無いとばかりに
セルフロウリュも重ねた
もげた乳首は翌朝フロントで受けとればいい
水風呂は飛ばして
椅子に身体を預けて冷水シャワーをあびる
木炭に水を掛けたかのように
身体から音をたてて蒸気が立ち昇る
少しずつ冷静がやってくる
これを何度も繰り返す

彼女とはこんな逢瀬を重ねてきた

ところが
この前は全く息が合わなくて安らぎもなくて
「別れたほうがいい?」頭をかすめた

CABINは僕より3つ年上の快活な女だ
恋人同士になれたのもCABINの猛アプローチがあったからだ
だけど「どうしよう」
この齢になると恋愛では傷つきたくない

遠距離なので次のデートまでの間に色々考えた
そしてひとつだけ小さな作戦を実行することにした

付き合い始めて結構な時間が過ぎている
一緒にいるのが「あたりまえ」になっている
「君は素敵だよ」と最後に言ったのはいつだっただろう
今度会う時には少しだけ新鮮な僕を見てもらおう
そして「素敵だよ」って言ってみよう

そう考えて久しぶりに髪を切った
いつもより高い理容室を選んで

そして「その日」はやってきた、日曜日だ
今日はキミと向き合うために無駄な時間を使いたくは無い
前日に仕出し弁当を頼んでおいた
これで外出しなくてもよい

早めにチェックインして地下に降りる
そして「男湯」の暖簾をくぐった
「!!!」なんだかいつもと違う
久し振りに少し「ドキドキ」を感じながら
全身に磨きをかけてサウナに入る
付き合いはじめの頃の初々しい気持ちが溢れる
とても新鮮だ

ロウリュの水が少なかったので自分で満たしにいく
意識してゆっくりゆっくり水を落としていく
思えば最近は雑な無感情の落とし方しかしていなかった
「ジューッ」僕の気持ちに応えるようキミが鳴く
そんな姿が愛おしくて、鼻の奥がツンとする

「どう?似合うかい?」
「ジューッ」
「髪を切ったんだよ、気に入ってくれるといいのだけど」
「ジューッ」
「豪華な弁当を一緒に食べようね」
「ジューッ」
「す、素敵だよ!」
「ジューッ!ジューッ!」
こうして僕たちは倦怠期を克服した

※日曜日は男女の浴室が入れ変わりますよと言うお話です。

㈲きた川

2000円でテキトーにって作ってもろーたヤツ

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