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てるちん

2022.03.23

1回目の訪問

「オーシャン」には泊まったことがある
昔「観楓会」というのがあった
室蘭に住んでた頃ここでそれをやった

あの時は宿泊用の風呂を使ったのか
だから、この日帰り専用のお風呂の記憶が無い
「・・・ん?いや、違・・う」
日帰り用の方にも後で入ろうと思っていたんだ
でもそれは叶わなかった・・・あの事件のために
ドス黒い記憶がしみ出てくる

それにしても僅か500円で
「とろっ」とした温泉をかけ流しで使えて
スタンプたったの5個で1回無料
毎月26日はスタンプ2倍なので
この日を絡めると4回で1回無料が廻ってくる
心から「アンタはえらい!」(©️小松政夫)そう思う

浴室には大きな温泉浴槽がひとつ
熱過ぎず、ぬる過ぎずのやや熱め寄り
泉質文句なしで下茹でにも最適

露天に出ると右手に超音波風呂
目に見えて「ゴウゴウ」噴射はされていないが
背中を近づけると「ピリピリ」する
ゴメン気のせいかもしれない
とろけそうになる不惑加減に寝ちまう
更に「岩風呂」と笑いを誘う「五右衛門風呂」もある

室内に戻ったら
ドライサウナから
広めのしっかりした造り
ストーブ上にはストーンが置かれ100℃超え
無音なのでじっくりと向き合えるだろう
出るとすぐに水風呂
体感18℃
掛け流される量が多いので
流れに身を潜ませる感覚
典型的な無限水風呂だが、そうはならない
なぜなら隣で「冷凍サウナ」が待っているからだ

壁中にパイプが巡らされている
中を冷媒が走り回っているのだろう
端的に言えば大型冷蔵庫だ
「刺身気分でろっけんろー」(©️トムキャット)

温泉>水風呂>ドライ>幻の超音波>冷凍>笑う五右衛門
組み合わせ無限、ここは楽しい場所だ

観楓会はどこかの部屋に集まっての二次会に入っていた
みんな酔ってる
誰かが廊下から消火器を持ち込んできた
僕は駆け寄ってホースを握りみんなに向けた
酔ってはいるがそこは大人だ
ホースを向けられた奴らもホースを握る僕も
「本当に」ヤルとは思ってない
ふざけているだけだ
ただ隣で消火器を抱えていた娘だけ違っていた
視界の右下ギリのとこで安全ピンを弾き飛ばす「ヤツの指」が見えた
ここからの記憶は全てスローモーションだ
理屈か解らないが消火器をぶちまけると
火災報知器が作動するということを学んだ
掃除をしてたくさんお詫びした
「悪りーね、悪りーね、ワリーネ・デイトリッヒ」(©️小松政夫)
あの時はごめんなさい
「どーかひとつ」(©️小松政夫)
お許しいただきたい

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てるちん

2022.03.22

1回目の訪問

神仏湯温泉

[ 北海道 ]

南小樽駅のすぐ近く
大きな建物から繁盛振りが伺える
春近しの土曜午後
思った通り客足は絶えない
銭湯が活気に満ちている
とても明るくて広い

活気に満ちた明るくて広い場所で
温泉に浸かってサウナで汗を流す
もうここが「天国」ということでイイと思う

シャワーをひねる
ちゃんと「暖かい」お湯が噴出される
「圧」を感じるほどの勢いに少したじろいだ
銭湯のシャワーで圧なんて「凄い!」
明治中期からあるこの銭湯は今でも戦闘力MAXだ
懐かしくもいにしえでもない
今も最盛期(ピーク)のままなんだ
でなきゃ深夜1時までの営業なんか出来っこない
家族風呂に至っては年中無休だ
「He is very strong.」
「me too」だ

中央に「どーん」と据えられた浴槽は収まりが良い
3つに仕切られていて超音波の勢いも強め
ここは沸かし湯だろうか?の無色透明
サウナは2段5人で現在は3人推奨か
80℃台前半のマイルド調整
僕が入った時にはお地蔵さんのような
優しい笑顔のおじいちゃんが1人で座っていた
小さなかわいい砂時計が5個置いてある
5個全部ひっくり返したばかりのようだ
「地蔵に軽めのバチがあたりますように」
神仏にそっと祈っておく

2人が入れる水風呂、こちらもマイルド
素性は判らないが柔らかい水だ・・・
神仏に聞かれないように小さな声で
「物足りない」と呟いた

奥に源泉かけ流しの浴槽があった
「42℃」と掲示されている
「余裕よ!よ・ゆ・う!」
薄緑のお湯に足を入れる
オクターブ高め、尻上がりの悲鳴が漏れた
神仏に誓って決して42℃などではない
腰を落として「1、2、3!」
3秒で「ぴょん!」と飛び出る
さっきのお地蔵さんがこっちを見ている
優しくにっこりと微笑んで、いや
微笑まれてはいない!笑われてるんだ
地蔵は言った「水風呂入れ」と

この後の水風呂は僕の世界記録を更新した

少しだけ地蔵とお話をした
いい銭湯だ

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てるちん

2022.03.17

2回目の訪問

七福湯

[ 北海道 ]

「いらっしゃい」宴の輪からご主人が立ち上がる
缶酎ハイを持っていない方の手にお代を渡す
おかみさんは今日は居ないようだね

「七福湯、本日も異常なし」

正月に初めて来てから
なんやかんやでもう5回目だ
今年一番世話になっている銭湯
今一番の僕の「イイひと」です

脱衣所に入ると帰り支度のおじいちゃん
「こんちわ!」
「ああ、ご苦労さん」
そうだね、見知らぬ年下にあいさつされたら
「ご苦労さん」って一番便利な返しだあね

鍵付きロッカーもちゃんとあって
上には金魚亡き後の水槽が置かれたままだ
使ってないなら「ブクブク」くれないかな
鏡の前にコインで使えるドライヤーがあって
横にヘアブラシが2本置いてある
昔ながらの手にずっしりの重たいブラシなんだけど
キレイに手入れされていて
髪の毛なんて1本もついていない!
クリンネスNo. 1、七福湯!

「いやいや誰も使わないって」
と言う声は僕には届かないNever

シャワーはどれも弱い
共にがんばる頻尿世代だ!僕は桶で流すから気にすんなよ
主浴槽から何度もお湯をもらって清めを済ませる
今日は「超音波」から行ってみようかな~
人間には聞こえない超音波を背中に浴びていると
先客お二人が揃ってあがっていかれた
・・った・・・ふぁいった・・・入った!
キタ――(゚∀゚)――!!確変!
懐かしいぜ「パイナップルボンバー」

「うっしゃ!サウナっ!!」
オリンピアが唸りを上げるサウナ室に駆け込む
110度オーバーの温度計は見なかったことにすればいいだけだ
急にクリアに聞こえるようになった音声のおかげで
嫌でもテレビにロックオンしてしまう
「そういうとこだぞ!」プーチンにはガツンと言っといた
そうするうちに「たいして熱くない」のに汗がでちゃっているのだ
「へっへっへ、お嬢さん体は正直・・・」の令和版だ

1セット目では身体への熱の蓄積がやや甘い
なにしろここの水風呂は強敵だ
主浴槽の流れ湯で熱を「ちょい足し」するのが良いだろう
素直に「ブースト」と言えばいいのに

さて、ハイライトだ!
七福湯だからって煙草の銘柄じゃないよ
想像よりも深い水風呂
何秒でも好きなだけお浸かりなさい
一気に水風呂から立ち上がった時にこう感じるはずだ
「ハッカ油かなんか入れとるんかい!」
火照った身体に北風一閃「すーーーーっ」

オリンピアだけに「爽・快・感」とでも言っておこうか

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てるちん

2022.03.15

2回目の訪問

お初の丸駒温泉をはじめ、この冬も
あちこちで「うひょ~っ!」と悲鳴をあげて喜んでる
水風呂の話だ

冬になると
その気候ゆえ冷ったい水風呂の選択肢が増えるのは
北海道の良いところの一つだと思います

さて、土曜日に久しぶりに「南郷の湯」に行った
TCMさんのサ活で見た
「見る者の心を奪うと聞く受付嬢」に
たいそう邪な興味があったのだが
本当の理由はここの「水風呂」だ

冬でなくても「すこぶる」冷たい
強力なバイブラが「無慈悲」に襲い掛かる
ごめん、ウソ、間違った
そもそも「慈悲」の有る/無しという生き物っぽい話じゃなく
無表情、無感情、無調整、フルスピードの100万馬力
「九八式水冷重機関銃」のような
「Mによる」「Mのため」の「M風呂」がこれだ

この場合「Mのため」の「M」はお客さんで
「Mによる」の「M」は「湯めごこち南郷の湯」
ひいては「北海道中央バス株式会社」になる

2月の雪害の際にはJR北海道らと並んで
「もう少し何とかならんもんですかね?」
と道民の不評を買った組織のひとつである
日頃「仏のてるちん」と呼ばれ
野に咲く花や戯れる小動物に惜しみなく愛を注ぐ私も
さんざ、待たされた挙句、満員の為通過していった赤い車体には
そっと中指を立てたものだ

久しぶりだったこの日も
駐車場はほぼ満車で混雑ぶりが伺える
一瞬ひるんだが「心を奪われる」ために入場する
久しぶり過ぎて浴室に入るまで思い出さなかったが
そうだ、ここは
「洗い場を半分に減らして営業してくれている」のだった

コロ助との戦いも3年目に突入する
「Bus」も「Bath」も楽ではないだろうに
続けてくれているんだ
その洗い場で清め
「快適さ」とともに感謝の念が倍になって再形成された 
もう忘れない大丈夫

サ室は常時10人オーバーだが広いので無問題
ストーブ正面、1段目が僕のエルサレム
シャワーで汗を飛ばして本丸のM風呂へ
「DaDaDaDaDa!!」
重機関銃の掃射かR-Typeの弾幕か
いやいや南郷の湯の「M風呂」だ
機械に雑に扱われているようだ
「そっち系のM」にはマジ溜まらんだろう

ついぞ「心奪われる」出会いは無かったが
「感謝」を思い出してよかった
唯一無二の水風呂だった
でも2回続けては来ない

優しくしてほしい時もあるから

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てるちん

2022.03.11

1回目の訪問

美香保湯

[ 北海道 ]

あるサ活を目にして
稲妻に貫かれたような衝撃を受けた
書かれているお店にも興味はもったが
私の目をくぎ付けにしたのは別のポイント

「裸にアウター」

虚を突かれた
なぜだろうか
やってみたくて仕方がない

きっと「ボクにもできるさ」
そうだがんばれ!

何から始めればよいのか見当がつかなかったけど
暖かくなってぼちぼちクリーニング屋に行くはずの
紺色のダッフルコートを取りあえず羽織って
「みかほ湯」に行ってみることにした

着くころには十分な発汗を得ることができていた
もちろん着替えの用意は無い

「みかほ湯」は初めてだ
「裸にコート、ところによりご開帳」の話題が
天気予報のように報道される街、東区にある

入るとすぐにポップなオブジェが歓待してくれる
もう一枚のドアを開けると傘立て
傘は少ないが代わりに杖が4、5本立掛けてある
「Sasuke」のごとき歩道に挑むには不可欠な装備だ
ネット評通りの美しいマダムにお金を払い
ロビーにてマニア垂涎の大きな時計に見入る
建物の外観が三階建てのビルなので油断していたけれど
脱衣場の「いにしえ感」は札幌でも先頭集団に入りそうだ

一転、狭いけれど清潔感が溢れる浴室
先客数名が湯を使う男湯は奥に主浴槽
「熱い」との評判なのだがこの時間帯は
豪快に蛇口をひねるお客と「もっとうめるべ」と煽るお客で
個人的には残念な温度となっていたが世間的には「適温」だ
主浴槽の隣は浅めの薬湯
ベンチのように座ることが出来てこちらも「適温」
日替わりの「米ぬか」フレーバーにじっくり浸かって
薬湯の隣がサウナだ

詰めて3人のベンチシート+おひとり様限定の2階席
成人男子1人に収まりの良い2階席は唯一無二
ただこの日はサウナマットが積まれていて
座る勇気は出なかった
狭いスペースと遠赤ストーブの組み合わせは
現代の産業革命と言っても良い
「硬めの汗」が滴るのにあまり時間は必要なかった

常連率100%の地域のお風呂だなあ
「ふむふむ」言いながら上がらせてもらう
先客は既におらず私は独りぼっちだ

「そう」なのだ
周囲の視線など気にせずに
「裸にダッフルコート」が完成する

「う~んう~ん」唸るほどに迷ったが
ズボンは履くことにする 今日は
カウンターのマダムに会釈して退出しようか

誰の目にも晒していない物足りなさから
「ご開帳」が一瞬頭をよぎるが
「今じゃない」ような気がしてやめた

さあ、歩いて帰ろう

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てるちん

2022.03.04

1回目の訪問

高砂温泉

[ 北海道 ]

急用で単身旭川
用事はあっさり片付いたので多分初めての高砂温泉へ

唐突に世代差が大きい話でアレだけど
こどもの頃、家にテレビは1台だった
家族はみんな同じものを見るしかない
父親が居れば19時は「NHKニュース」
小学生も「水戸黄門」や「国会中継」を見たし
おじいちゃんも「ウルトラマンレオ」を見ていた
歌番組で演歌が始まってもチャンネルを変えたりしない

若者向け、子供向けのドラマってほぼ無くて
ドラマ=大人の世界だった
大人は頻繁にラブシーンをする
空気を察知し
「て、天気予報やってないかなぁ」と言いながら
素早くチャンネルを変える父親
悲しいかなリモコンは未だ無いので
チャンネルに手を伸ばさなければならない
父親とテレビの設置場所は大概離れているものだ
そうこうしているうちに「ラブ」は始まってしまったりする

こっちが本当の「多様性」だと思う

大人のドラマを見ていたので
憧れる女性もオトナのオンナが多かった
大原麗子、酒井和歌子、松坂慶子(敬称略、五十音順)
そして僕の一押しが篠ひろ子だった
小学生らしくて清々しいじゃないか

高砂温泉やっぱり初めてだった
来てたら忘れる訳ない!
未訪の方には元気なうちに行く事をおススメする
まず脱衣所に入ったとたんに
「サウナ観」が変わるだろう
サウナ=アミューズメント
アミューズメント=動物園

隣り合った脱衣所とサ室がガラスの壁で仕切られている
なぜ?ここがガラスである必要があるのか
双方向からまるっと丸見えだ
動物園のゴリラの展示
人間がゴリラを見ているようでいて
実はゴリラが人間を観察しているんだよアレは
椅子に座っている分、サ室側が少しだけ人間っぽいだろうか

実際サ室に入るとテレビはあるものの
脱いだり、着たりしている人間に目がいってしまう
正直、飽きない
「お!ご立派!」とかさ

旭川の古い施設はどこもサウナが広めだが
ここも広くて独自の湿気が満ちている気持ちイイサウナだ
流す汗の量と息苦しさが全然比例しない

浴室も凄い
数えきれない大小の浴槽、プール、すべり台、とどめに灯台
遊び心と自己満足が切磋琢磨しているな
短い階段を上り下りし低い通路を潜り抜けると
絶景の露天スペースに出ちゃった
「ブラボー!!」だ
難しいことは判らないけど
今なら建築関係の法規で作れないと思う
もう一度言う「ブラボー!!」だ

湯冷ましで館内をフラフラしていて不意に再会した
やっぱりキレイだ

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てるちん

2022.03.02

1回目の訪問

支笏湖にはよくキャンプに来ていたが
ブームで寛げなくなったので「丸駒」込みで足が遠のいていた

この春、ちょっとした慶事があって
家族4人(家内と息子と娘)で一泊することになった

この一泊は自分にとって「起死回生のチャンス」なんだ

「今思えばあれが最後の家族旅行だった」
数年前に4人で行った温泉を懐かしむようになったのは
ある事実に気づいた時からだ

「4人揃っての旅行が我が家から忽然と消えた」

なにぶん初めての子どもと2番目の子どもなので
親としての経験値は高くはない
だから知らなかったんだ
高学年にもなると子供たちがとても「忙しくなる」なんて
たかが一泊二日の予定を4人揃えることが出来ない
そうこうしているうちに
子どもらは「家族旅行」に何の興味を示さない年頃になった

最後だとわかっていたら
「お父さんもっと一緒に写真撮るんだったよ」
「お父さんがサウナの入り方を教えてあげたかったよ」

そんな背景もあり降って湧いたこの一泊
小躍りするように丸駒温泉にやって来たよ!ヘイヘイヘイ!

この春高校生になる息子と一緒に風呂に行く

男湯は温度違いの3つの内風呂とすぐ前にある露天
ここならではの遠い露天は長い階段を降りて行く
お風呂だけでもバリエーションが豊かだ

つるむのも「意味が無い」ので自由行動

低温→中温→高温と熱を入れていく
「老舗とんかつ屋のテクなんだよ」ニヤケていると
タイミングよく息子が遠くの露天から戻って来た
一緒にサウナに入る
他に客は居ない
思春期とコミュニケーション難あり初老
ほっとくとどこまでも「黙浴」実践中になるのだが

「お父さん最後の家族旅行を完結させたい」んだ

「どうだ?熱くないか?」
初心者への気遣いを「装い」声をかける
「この温度でこの湿度だと結構時間かかるかもね」息子Say
「え”?」

バスケ友達と引率してくださる親御さんで
よくスパ銭に行ってるらしい
「絢ほのかのロッキーが最高」息子Say again
「ほへ?」
声にならないため息が出たけど何か吹っ切れて
サウナの話をたくさんした
「サウナイキタイ」も見てるって
この年頃は「熱さ至上主義」なのだそうだ

僕が10秒しか耐えられなかった水風呂で
1分ねばって鼻高々の息子Say
「多分「てるちん」ってお父さんだよね?」

マジか息子よ

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てるちん

2022.02.28

1回目の訪問

車に乗ればすれ違うことも儘ならず
街中の歩道は「Sasuke」のコースになっちまって
加えてこの週末の暖気だ
「ストレスが溜まる~」

アイ、ウォント「憂さ晴らし」ナウ

こんな時は「散財」するに限る
日頃は買わないモノをパーッと買っちゃうのだ
実用性の低いくだらないモノほどストレス発散効果が高い
そうだなぁ「INFINITO」なんてどうだろう?
辺見マリのヘアヌード写真集だ

本当に「使い道」が無い!「いいじゃない!」
ただ、うーん・・・マリには悪いが今回は止めておく
副反応が「モデルナ並み」に強力そうな気がして
「少し怖いんだ」パトラッシュ

だがアイ、ウォント「憂さ晴らし」ナウ

マリの代わりになるモノ・・・といえば
そうか・・・魚だ!

日曜だけど「新南樽市場」は開いている
一番近いインターから高速に飛び乗ればすぐだ
高速ならここんとこの運転ストレスも吹き飛ぶだろうし
何と言ってもTCMさんやアキネクトさん他の最近のサ活を読んで
「行ってみたいモード」になっていた「オスパ」がすぐ近くだ

30分後にはもう市場に居た
ここは鮮魚もいいが「漬魚」が抜群だ
「ぎんだら」「ほっけ」などの切り身を漬けたのを扱っている
今日は憂さ晴らしだから奮発して「つぼだい」の漬魚を買ったった
「ととのったぁ・・・」
高い魚を買うことても「ドーパミン」は分泌される

そしてそしての初「オスパ」

「おお!これかっ!」ジャバジャバシャワー
初めてなのに既に懐かしいのはどういう理屈だ
キョロキョロと視線を浴室内に泳がせつつ
広めの主浴槽で「塩ゆで」開始
活きのいい魚介は塩ゆでが一番なのだが
この主浴槽は「いい塩梅」だ

サウナは入ったところが最上段のタイプだった
段ごとに貼られた説明のPOPを読んで
「ふむふむ」段を移動しながら楽しむ
ところてんのアレみたいに
汗が「にゅにゅ」っと押し出されるような感覚のサウナで
端っから大汗を流させてもらう
水風呂の凶暴さは季節限定なのだろうか
冷たすぎて隣の電気風呂に移ってもしばらく「電気」を感じない
露天のベンチに座ると全身に「あまみ」がプリントされていた
ちんまりとテレビが据えられたここ露天も含めて
気持ちの良い「狭さ」なのが良かった
広いばかりじゃ落ち着かないんだ

さてと
すっかりリフレッシュ出来た
帰って「つぼだい」を焼いて一杯やろう
と、その前にこちらも未訪の小樽のブックオフに寄ってみようか
「INFINITO」があるかもしれない

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てるちん

2022.02.18

2回目の訪問

望月湯

[ 北海道 ]

奥歯の詰め物が取れてしまったので
「ああ、歯医者に行かなきゃな」と思っていたら30年も経っていた
カッコ悪いので30年前とは別の歯医者に行って
そう言ったら初対面の歯科衛生士は遠慮なしに爆笑しやがった

久しぶりと言えば望月湯もだ
駐車場に入れぬまま1年以上経っていた
そしてこの日は駐車場に空きがあった

歯医者もそうだが久しぶりすぎて新鮮だ
みんなにとっては「いつもの」望月湯なのだろうが
僕にとっては望月湯(デジタルリマスター)なのだ

望月湯にはエンターテイメントが欲しいときに来る
いつも満足して帰る
エンタっつてもディズニーとかUSJとか「照れくさく」なるのじゃなくて
札幌なら「中島こどもの国」
東京なら「としまえん」
福岡なら「かしいかえん」
ジャパニーズトラディショナルの優しい系のが欲しいよね
もれなく閉園しちゃったけれど心配ない
望月湯はいつも流行っている

宝寿湯(薬湯)は寝湯と超音波に分かれている
効能書きは擦り削られてほぼ読めないけど安定の「適温」だ
清めたあとはここから始めるのがおススメだ
流れ風呂の主浴槽
ヘリに腰掛けている人がいたら多分サウナ待ち

待ってでも入りたい多湿性のサウナ
そのサウナから全開シャワーヘッドぶち込み式水風呂を挟んでの
露天スペースぅぅぅ!電飾ぅぅぅ!
これを「エンタ」と呼ばずして何と呼ぶのか!ってことですよ旦那さん
耳にこびりつく「癒しの音楽」が今日もトランスを加速させるんだ
猿に教えちゃダメだからね

今日も「楽しかった」
脱衣所でニヤけが止まらない
扇風機の風を浴びているおじさんも幸せそうに微笑んでいるじゃないか
目が合う
「ニコリ」ちょっと微笑んで「ペコリ」軽く会釈
大人のマナーだ

パンツ履いてTシャツ着て
ドライヤーに目をやる コイン式だ

また目が合う
今度はおじさんが「ニコリ」ちょっと微笑んで「ペコリ」軽く会釈
「お、おぅ・・・」イヤな予感がする

僕とドライヤーを結ぶ直線上に
風を浴びているおじさんが存在しているものだから
そしておじさん、ずーっと風を浴びているものだから
ドライヤーを見ると
「にこり」「ペコリ」が生産される装置が出来上がってしまった
髪を乾かしたいだけなのにね!パトラッシュ

友達の結婚披露宴じゃないんだから
「さっきからやたらと目が合うのよね(はーと)」
新婦側の友人席のあの娘じゃないんだから
おじさん!僕はノン気です

結局、濡髪のまま望月湯を後にした
今年の札幌はとても寒い
望月湯はこの日も「エンタ」だった

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てるちん

2022.02.07

3回目の訪問

鷹の湯

[ 北海道 ]

今シーズン何度目の心の叫びになるのだろう
「もう雪いらねえ(怒)」

この日も午前中は晴れていたのに
銭湯が開き始める頃には怒涛の雪模様になっていた
追い打ちをかけるようにこの日の雪はとても大粒で
サクマドロップほどもあるだろうか
マジで迷惑な雪だ

そんな中、鷹乃湯さんに来た
明るい時間に来るのは初めてかも

自分は銭湯によって行動がパターン化されていて
鷹乃湯さんではいつもこんな感じになる

身体を清めまずは「ぬるめ」に入る
まあ何とかなる温度のことが多い
そこから水風呂を短かめに
レバーを1回転させる蛇口の開閉動作がツボなんだ
そうしたらサウナに乗り込む
凶暴な湯舟と好対照なまろやかサウナ
ストーブ横に陣取って背中にじっくり火を通す
長く居られるサウナだけど12分位で区切りをつけて
「あつめ」からの「水風呂」でワンクール
つくづく「熱いって贅沢」だよと思う

ただこの日の「ぬるめ」は「熱かった」
日本語が崩壊している

厳しい熱さに耐える時
自分がやってしまう代替行動がある
天井を見上げてしまうんだ
「くーーーーっ!」とか言いながら
いつもは「あつめ」で「くーーーーっ!」なのだが
今日は「ぬるめ」でも「くーーーーっ!」だ

「そう、そうなんだよ」
そうして初めて気が付いたんだ

浴室の仕切り壁から3本の柱が天井に伸びているんだけど
真ん中の柱のすぐ傍の天井に
バレーボールくらいの丸い穴があいている
「ぬるめ」に浸かって真上を見上げると丁度そこだ

「空調かなぁ、それとも明かり採り?」
何となく考えていると
「ひらひらり・・・」
雪が舞い降りてきた
硝子無しで外とつながっているらしかった

「ひらひらり・・・」
雪粒がおでこに着地する
「冷たぁ」
ドロップほどの大きさのお陰で
融けずに舞い降りることができたのだろう

不意打ちの雅やか
テロリスト オブ 風流

なんでも良いが
こんな雪なら「悪くないな」と思った

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てるちん

2022.01.31

1回目の訪問

神宮温泉

[ 北海道 ]

男湯と女湯を隔てるセンターライン
日本人の体格が良くなった今では
「低すぎる」だろうと思われる「仕切り壁」を挟んで
銭湯は線対象に作られている
両側から利用するものは「ライン上」に配置される
テレビ、時計、招き猫、そして兜
どちら側からでもおんなじ
過不足なし平等
ぜひ、見に行ってもらいたい

浴室の天井が高い
その高い天井近くに大きなガラス窓と換気扇があって
日曜午後には穏やかな自然光が入っていた
その日差しの中に換気扇が外気を取り込んで
空間上部が湯気で白んでいる
ビル1階の銭湯では味わえなくなった贅沢だ

浴槽は奥に2槽
半分が電気風呂になった主浴槽と1人用の超音波風呂
超音波風呂からL字に繋がってバイブラ付きの薬湯がある
両方の壁に沿ったカランは赤(お湯)のみ
中央の浮島には赤青(湯と水)が設置されている

女湯からはかしましい声が聞こえてくるが
男湯の客は皆、寡黙だ
常に7~8人の利用者がいたが誰も一言も発しない
湯の動く音と桶を使う音しか聞こえてこない

そしてサウナ
銭湯にしては広めの2段で奥に遠赤のガスストーブが鎮座
83度のマイルド調整に程よい湿気もあって
じっくりとゆっくりと
サウナも静かだ

サウナを出るとすぐ右手に一人用の水風呂
水温はマイルド「このくらいでいいんだよ」対応
オーバーフローはしない作りだが
水位が下がると蛇口から水が補充される

そして神宮温泉のハイライトは水風呂の上にある
全裸の色っぽい女性のイラストが描かれ
「ちょっと!待って!」と「掛けず小僧」抑制に正に一肌脱いでいる
このイラストが少し艶っぽい
あちこちサ活で話題の「B地区」も描かれている
さすがに今は大丈夫だが(苦)
血気盛んな高校生の私ならば
水風呂の前で不意に「前かがみ」になってしまうだろう
なんでも興奮できる「お年頃」が男子にはあるんだ

さて、ここである疑問が
過不足なし平等を是とする神宮温泉
女湯ではどのような掲示になっているのだろう
全裸の色っぽい女性のイラストでは耳目を集める効果が無いように思える
マッチョな胸毛男が
「ちょっと!待ちな」と語りかけるのだろうか

気になって夜も眠れない

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てるちん

2022.01.25

5回目の訪問

喜楽湯

[ 北海道 ]

空気だけを噴出しているのは「気泡風呂」で
水と空気の混合物を噴出しているのは「超音波風呂」
っていう分類が成り立つらしい

「喜楽湯」さんは「超音波風呂」なんですね!っていうお話

とある土曜日
またまた雪が盛大に降って
「喜楽湯」さんはいつもより空いていた

空いているのでその日は「ワイン」だった主浴槽や
マイフェイバリットのラドンを長めにたしなんで地下へ

秘密基地もほぼ貸し切り
銭湯でもサ室にこのくらい広さがあると格別にイイ
人の出入りで温度ブレないから体の芯で熱を蓄えられる
1回目より2回目と重ねるほどに
深いところから汗がでるような気になる

でっかいシャワーヘッドから放たれる冷水を浴びて
これまた広い水風呂に静かに身を沈める
独り占めなので水風呂のヘリで休憩させてもらって
高まる多幸感に酔いしれる
「やっぱイイな~」
十分堪能したところで地上に戻るとしよう

「へえ!地下サウナだってさ珍しいじゃん」
3人用の「ジェットバス」に入っていた4人組の1人が
大きな声で言った

喜楽湯でいわゆる「ドラクエ」とは珍しい

「行ってみようぜ」
1人がそう言って階段を目指すと
順番に3人が後に続く
まさにリアル「ドラクエ」だ

異変は4人目が浴槽から出た時におきた
定員を超えて入っていたために
水位がジェットの噴射口を下回ってしまったようだ
3か所の噴射口から
「ぴゅーっ!!」と盛大な放水が始まった
「ああ、ここは「超音波風呂」なんだ」
と深く頷くすぐ傍で
隊列4人目のドラマが始まっていた

便宜上「クリフト」と呼ぶことにする

クリフトははじめ「知らん顔」で
隊列に続こうとしていた
ところが放たれた3本の放物線は
カランを使う人たちの背中を直撃していた
周囲の先客の視線が自分に集まっている
均等に視線を浴びるはずの3人は階段を下った
そして喜楽湯にはだいたいどの時間帯も
彫り物を背負ったお客さんが居る
クリフト大いに狼狽するのである
みんな面白そうに眺めていただけなのだけど

階段手前数メートルからUターンした後のクリフトは
まさに大奮闘だった
2本の手で3つの噴射口をふさぐ
無理なのだ
クリフトは考えたあげく
3か所のうち2か所を
順番に手で覆って他客に降りかかるのを防いでいる
常に1か所は出っ放しだが
公平であることに重きを置いたようだ
当然、丸出しで
そういやクリフトは「神官」だったつけ

仮名クリフトよ
おじさんは君みたいな男子が大好きだよ
優しい大人になってくれよ!

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てるちん

2022.01.17

1回目の訪問

七福湯

[ 北海道 ]

こどもの頃に父親が
職場の人を何人か家に招いて開いた飲み会
鍋料理と焼き魚とビールと焼酎と煙草の煙と
のん兵衛の呼気が入り混じった
「飲み会終盤」の匂いが
ここで連日再現されている(らしい)

個人的には思い出深い匂いで
とても懐かしい
空調設備が発達したので
飲食店でももう嗅げない匂いだ
他では嗅げないのだから
もう七福湯に通うしかないじゃないか
先祖の供養にもなるだろう

明るいうちから酔っぱらっている人たちの
横を通って入る脱衣場
半裸のままでうまそうに煙をはく先輩がおられた

サウナ→水風呂→休憩(喫煙付き)

煙草飲みの極楽浄土は
インディアじゃなく北4条にあったのだ
とっても東区っぽいけどここは中央区だ

去年の夏、ある事情により煙草をやめたのだが
今、心の底から後悔している
サウナ→水風呂→休憩(喫煙付き)→
サウナ→水風呂→休憩(喫煙付き)→
サウナ→水風呂→大休憩(大喫煙付き)
これをやってみたかった

くやしさのあまり血の涙を流しながら浴室へ
あちこちとても「キレイ」なので驚く
飲んだくれ店主の清掃能力が群を抜いているのだろう
流れ風呂にも超音波にもバイブラにも
とても気持ち良く入ることができる

サウナに入ると脱衣室に浴室向きに置かれているテレビ
の音声が聞こえる
Bluetoothなんかじゃない有線接続だ
サウナ自体は「なんちゃない」サウナだが
水風呂はやっぱり良い
札幌銭湯は良い水風呂が多くて喜ばしい限りだが
ここの水風呂も「北4条代表」として
全国大会に駒を進めることになるだろう

色々満足してのれんをくぐる
道を挟んで向かいにある「横綱ハウス」って何だろう
そういや脱衣所のカレンダーは日本相撲協会だったな

ちなみに「さつよく」のホームページで
「完全分煙」と書かれているのは内密にお願いします

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てるちん

2022.01.17

4回目の訪問

喜楽湯

[ 北海道 ]

※週末のザ活っす

「笑福の湯」が閉まって初めての週末だった

私ごとだか週末は
なるったけ早い時間に風呂に入りたい
遅くても昼すぎには「熱湯」と「サウナ」で愛しい「週末」を迎えるモードに切り替えたいのだ

「笑福さん」が復活するまでの間は
午前中から開けてくれる貴重な一軒
「喜楽湯」さんにお世話になると決めていた

11時のオープンから少しずらして
11時半ころに伺う
ここ数日の吹雪模様が明けて天気が良いからか
いつもに増して賑やか

「週末」を迎える儀式として真剣に洗体
キラーアイテムの固形石鹸は
「富士乃湯」で買った由緒正しき品だ

洗い終わりでラドン風呂が空いていたので
次の人が覗きにくるまでじっくりと居座る
長く続いた「平日」の「こわばり」を溶かすのにラドンがいい
引き戸を開けて「週末」が顔を出した

「よく来た!ゆっくりしてけぃ!週末!!」

さて、ここんとこ一階の賑わいをよそに
地下の秘密結社サウナが空いていることが多い
今日も見回すと「俺、最初?」と思わせる痕跡が多数
ありがたく独サウナを楽しませてもらう

「テレ朝」固定かと思っていたテレビが今日は「日テレ」だった
ローカルワイドショーのサウナ特集を眺めつつの10分3本勝負
ゆったりサイズの水風呂だからゆったり浸かり
一階の銭湯ノイズを聞いているうちに完全に休日モードに切り替わった

ミストは砂時計2回分深呼吸で喉もケアだ

締めは「砂糖のなごみ湯」+「Pulse bath(電気風呂)」
の複合技でフィニッシュです 
本日も結構な御手前 ありがとうございます

さあ、ここで13時頃っていうのが肝

昼飯はパスして
遠いけれどお気に入りのスーパーまで足をのばす

お、ヒラメのいいのが安く出ているじゃないか
買って帰って急いで「昆布締め」なんぞを仕込む
一晩寝かすのがセオリーなんだけど
昆布が淡いのが好みなので夕方には食べごろになる
「ああ、いかん」魚をいじっているうちに
「飲みたい心」に火が付いてしまったではないか
生食用の牡蠣も買ってきたので
三杯酢で「ちゅるっ」と行くかい?

「おう!週末!生牡蠣食えるか?まぁ一杯いこうや!」

こんな具合で明るいうちから飲み始めるのだ
うん、じたらくで最高だ!「な?週末!」

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てるちん

2021.12.26

2回目の訪問

笑福の湯

[ 北海道 ]

「12/25、26の2日間サンタクロースの方は無料でご入浴いただけます」

そんなサービス始めた?と思うくらい
両日、朝の笑福の湯には全身真っ赤、裸がサンタクロースの男たちが集っていた

年の瀬の週末の朝からこんな熱っいお湯に浸かれるなんで幸せ過ぎる
瞬間最大風速ながら日本中でもかなり上位に付けている幸せ度だ

人生にポルシェもGUCCIもツバメの巣も登場していないけど
「鷹の湯」や「笑福の湯」や「喜楽湯」や「アシベ」や…書ききれず!

これは世界的にも上位に違いない

昨夜のアルコールを抜きながら坊ちゃんの湯でそんなことを考える
上がったらボクもサンタになっているだろう

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てるちん

2021.12.25

2回目の訪問

鷹の湯

[ 北海道 ]

イブの夜
駐車場に右折で入ろうとしたボクの車を
停まって行かせてくれた2台の対向車に
ブレーキランプ5回点滅で感謝を伝えてみる
「ア・ツ・イ・フ・ロ」のサイン

今日の様な寒い寒い寒い夜は
熱いお湯と85度のサウナがたまらなくいとおしい世界一位

冷え切った身体を
弱々しいシャワーを駆使して洗う
呼吸を整えて「ぬるめ」の熱湯に身を放って
ジェットに弄ばれていると
目から入る情報を心が咀嚼し始める
「直管蛍光灯だけで浴室内の照明を賄ってるんだ」
「光の強さも色もイイ感じだなぁ」

ここのサウナはマイルドなんだよね
さらさらな汗を大量にかける
誰もいないので体育座りでゆったり過ごして
水風呂の前の「熱め」へ

「水の入れ過ぎに注意」うむうむその通り
「ぬるめ」の方に目をやると
「水の出し忘れに注意」…はて?
咀嚼出来ぬまま待望の水風呂へ

もっと冷たい所は色々有るけど
今日の水風呂には魔法が掛かっていたようだ
12月24日までの鬱陶しい事が全部流れ出して
排水口に吸い込まれていく「ズズズーーー」
遠くからハンドベルの音が聞こえたような気がしたが多分気のせいだ

月並みですが
「メリークリスマス!」

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てるちん

2021.12.22

2回目の訪問

水曜サ活

日曜日以外は広い方が男湯
地下にある浴場なのに
外気浴もできちゃうんだゼ!
昔、パコ旭川だった頃から浴室には力入れてた物件なので
その辺りに抜かり無し

で、壁に白樺が埋め込んであるサウナ室
好みの照度
静かな室内
落ち着く香り
そして
自分でロウリュが出来る
今や珍しくも無い
でも札幌やニセコ、岩見沢辺りのそれと違って
人が溢れるような状況じゃないので
「やりたいように」できることが多い

宿泊で利用してごらんなさい
一度はやりたい「あんなこと」
人には言えない「こんなこと」
さすがにそれは「そんなこと」
何でもできちゃうワケよ

あと、こちらの繰り出すあの手この手に
完璧に応え切るのがこのサウナのマブいとこで
いっぱい掛ければ「思った通りいっぱい激熱に」
少しだけ掛ければ「思った通り少しだけ激熱に」
チャチャチャっと掛ければ「思った通りチャチャチャっと檄熱に」
ストーンとのセッションを重ねまくることができる
重ね過ぎて空間が「グニョ!」っと歪むに至って
音やリズムや言葉じゃなくても
「グルーブ」を得ることができる
って境地に至る

「冷水シャワー浴びながら座れる椅子」って飛び道具もあるので
「愛と平和」について考えるのが良かろう

ボクたちは2021年の新しいヒッピーだ

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てるちん

2021.12.20

3回目の訪問

大雪明けの土曜日 外装工事が続いている
工事のおっちゃんが「いらっしゃい」って言ってくれたから
「お疲れ様です」と返す
「え?いやぁ~へへへっ」と照れ臭そうに微笑んだおっちゃんに
不意に「キュン」としてしまう
「ヤバいヤバい」冬場の遠距離恋愛は何かと高くつく

今日は高温浴槽を含めて温泉がややぬるめだったので
時間をかけて身体に温度と成分を入れるように浸かってみた 
僅かに外の工事の音が聞こえてくる 
ここのサウナは湿気が少ないので入室した後に
一旦、体表の水分が完全に乾く 
カラッカラになった身体の
二の腕のあたりにひとしずく目の汗玉が浮かんだ後は
フルテンで汗が出てくる 
ちゃんと機能している我が身体に感謝しつつ
冷鉱泉と源泉のループに突入する
このあたりで
日頃の生活の中でも、まぁまぁ上位に来るくらいの多幸感に包まれる
えべおつ尊し

次の予定があったり想定外に混んできたりという要素が無ければ
このループから離脱するのは難しい 
今日はふと工事の音が止んでいることに気が付いて
昼時になったか と、おいとまの機会を決めた

ロビーの設えが少し変わったようだ
寛いで座れる場所が増えている
外装工事といい何やら楽しみだ

風呂上りには履きにくいブーツを履いて外に出る
雲の切れ間に青空が少しのぞいている

無意識におっちゃんの姿を探している己に気づいた
恋をしちゃったのかな

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てるちん

2021.11.30

3回目の訪問

喜楽湯

[ 北海道 ]

好物は最後まで取っておく
そいつがオイラの流儀さ
流儀って書いて「やりかた」って読むんだぜ

好きなモノを口いっぱいに頬張る
魂が揺さぶられる瞬間だ

しかし。。。だ

オイラにも
冬と一緒に「老い」がやって来たようだ
揺さぶられる前にどうにも「胸焼け」が襲ってくる

だから
好きな物から行くことにしたよ
食事中に寿命が尽きることも無いとは言えない
現世最後の光景が「残した好きなおかず」では悲しい

サウナや銭湯も同じでね
「とっておき」って
住みたいほど好きなくせに
「もったいなくて」我慢している場所がいくつかあってね
「ハレの日に行くんだ!」っても
その前(メェ)におっ死んじまったら終ぇ(シメぇ)だってんで
この前の土曜日に行って来たよ
喜楽湯さん

腹減っている時に食べ物に囲まれて
「あれもこれも」ってなっちゃうことを
「目が卑しい」って言うけどさ
ここはとっても「卑しい場所」だ

一汁三菜、凛とした和定食の食べ進め方を練るように
お湯とサウナの愉しみ方を考えてみる

お品書きはこんな感じだ

ラドン風呂
 「ぼこっぼこっ」と大きなあぶくに身を委ねて
 擦り消えたラドン効能の空白を埋める旅に出てみては?
 とても好きな香りが漂う空間

ラドンとミストサウナに挟まれた水風呂(小)
 ラドン→水風呂→ミスト
 ミスト→水風呂→ラドン
 この流れをプロは「リバース」「ノンリバース」と呼ぶ
 何のプロかは知らない

ミストサウナ
 最近札幌市内各地で発掘されている凶暴系ミストでは無く
 「非暴力不服従」ガンジー系の優しくて暖かいミストサウナ

地下サウナ
 銭湯サウナの括りを軽く蹴り飛ばす本格派
 うるさくないテレビの音量と孤高の湿度が秀逸
 地下に降りる階段からの一連の神空間
 近々デヴィッド・リンチがこの空間で撮影するはずだ
 「ツインピークス」起死回生のピースがドアの何れかに隠れている
 水シャワーを浴びながら耳にする階上の賑やかさはオイラの希望だ

主浴槽&超音波
 一部電気の入った主浴槽もガンジー系で優しい
 常連さんは地下よりもここでゆったり寛いでいらっしゃる
 顔は判らずとも背中の絵柄で識別できる常連さんがいっぱい

脱衣場
 和食の締めは濃い番茶だ
 そういう脱衣所になっている

順序も組み合わせも自由だ
好きなように味わえばよい
久々の喜楽湯は本当に良かった
良すぎてやっぱり「もったいなく」なってきた

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てるちん

2021.11.24

2回目の訪問

水曜サ活

かなり昔の話だ
道南の漁師町に滞在することがあった
鄙びた旅館の設備に目を見張るものなど無かったが
新鮮な海の幸が付く食事は大変うまかった
とは言え、
贅沢なもので1週間、2週間すると飽きる
肉やジャンクなのが食べたい

堪らず町の食堂にいってカレーライスを注文した
待望のカレーライスには肉は入っておらず
アワビがゴロゴロ入っていた
微妙な表情の僕を見て
「肉は買わなきゃならんけどアワビは潜ればタダだ!漁師だから」
食堂のばあさんは「ケケケケケ」と笑った

この話は何をあらわしているか?
環境で希少価値は変わるということで
アワビのカレーは美味しくないということじゃない
ちなみにすこぶる美味だった

さて、さぎり湯
2つの源泉からかけ流される豊かな温泉
うす濁りの「目の湯」と湯舟に泥が積もる「一号乙泉」

泉質の確かさは言うに及ばず湯量も豊かなので
・サウナ前の下茹でに
・サウナ後の汗流しに
・桶にすくってタオルをゆすいだり
・パパはジンで割って
・ママは卵を入れてオロナミンセーキに
と、遠慮なく使えるのがイイところだ
じゃぶじゃぶだ

ミルキーブルーの「目の湯」で
下茹でした後にサウナに入ってみなさいよ、あーた
そもそが単品でも上質なサウナなのよ
ちゃんと熱くて、湿っていて、良い香りがするの
そうそう無いレベルなのよ
そこに「目の湯」の下茹効果で確変入るじゃない?
あっという間に噴き出すのよ!
何が?って汗に決まってんじゃないやーね!
サウナの並びに冷たい水風呂があってね
いかにも綺麗な水がかけ流されちゃってるわけ
ほんっと!うらやましいわ!

かように思わず薔薇の蕾が膨らんでしまう楽園だ

な。。。なのに

ここでは真水のジャグジーが人気だ

サウナ横の椅子で整ってる風なあの人も
目の湯で「温泉冥利に尽きますな」って顔してるあの人も
ずっと目線がジャグジーから外れない
あの眼光の鋭さは絶対「整ってなんか」いない
大人3名定員のVIPシートが空くや否や
電光石火でVIPシートは確保される
明確な「待ち席」が無いのでゲリラ戦になる
超不惑の温度設定ゆえに回転率が悪いことも一因だ

ここで温泉に入れないことや
サウナが使えないことは無いだろうが
ジャグジーに入れないことは珍しくない
今も誰かがジーッと見てるはずだ

。。。えっと、そろそろ伏線を回収したいのですが
この場合どれをアワビにしたらよいのでしょうか

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