2020.02.08 登録
[ 北海道 ]
芸をこなすと「ポイッ」とご褒美をもらえるアシカ
「小魚が貰えるので頑張れるっス」
モチベーションの源泉とはこういうこと
とても寒かったこの日、一日愚直に仕事をしたので
ボクはボクに「鷹の湯」というご褒美をあげることにした
平日夜の8時あたり先客は4人ほど
若い世代が多いのがじわりと嬉しい
「ぬるめ」浴槽から2席空けた所に腰を据えて
「サッ」とじゃなくて本気の洗体をする
シャンプーも終わらせる
最近「うーん、もういいかな」って
リンスとは熟年離婚した
甲斐性無くってすみません
さあ準備万端
定石通り「ぬるめ」から
身体洗ったりしてそこそこ温まっているはずなのに
この日最初の全身浴「う゛ぅぅぅう゛ぅぅぅ・・・ぁ」低く深い呻きが出る
無意識で勝手に出てくるやつ
体内のどの機能が出しているのだろう当人の許可も得ずに
まあ、せっかくなので
合わせて腕や肩を「のびーっ」ってやったりする
それで1日分の疲れの3分の1がとれる
ストーリー重視派としては次は「あつめ」
今日は「ぬるめ」との差をあまり感じなかったけど
(誰かが「あつめ」をうめたのだろう チッ)
今、まさに隣の「ぬるめ」で「っちちち」ってなってるお兄さんを
優しい目で見守ている自分が居る
心に先輩風がサーっと吹いた
ネズミ先輩は元気なのかな
さあ「サウナ」だ
ストーブ前が空いてたのでにじり寄る
ピンポイントで最高の場所だ
何分計かわからない砂時計を3度ひっくり返して「水風呂」へ
右手の人差し指1本で「クルクル」と蛇口を開ける
イイ水が追加される
水温はわからない
そんなに冷たくはない
それ重視なら他に行くべき場所はいくらでもあるけど
ボクの「小魚」はコレ
ヤル気が充填されはじめる
あとは「あつめ」と「水風呂」をいったりきたりする
空っぽだったお腹を「小魚」で満たす
これでモチベが爆あがる
[ 北海道 ]
「46歳が人生で一番不幸」という説がある
そう言われるとそんな気もする
夜の交差点で信号待ちしていたらチャリに乗った黒人男性が横に並んだ
何かジーっと見られているので「何かの勧誘?」と訝しんでいると
「ツカレテルノ?」と声をかけられたと言うのが46の時だ
「・・・えーっと」言葉を返す前に信号が変わって
「ガンバッテ!」ペダルに力を込めて去っていったキミへ
あの時はありがとう
今はあの頃程しんどくないよ
それにあの頃と違って今のボクにはサウナがあるからね
温泉もあれば無敵なんだよってんで北村温泉
週末の9時頃はだいたい空いていて快適快適
日差しが差し込んで室内がめいっぱい明るいのも
この時間帯が好きな理由のひとつだ
居るだけで気分がイイ
サッと身体を清めたら真っ先に露天に向かう
屋外なのにモクモクの湯気が立ち込めている
ザアザアと掛け流される湯の音に耳が喜んでる
外気温の影響でややぬるめになっているので10分は行っとこう
目に入ると痛いほどの塩分がくたびれたカラダにシミワタル
みるみるうちにココロの方も元気になる
そうなれば「よし!サウナだ!」
サウナ手前でチリチリの水風呂をつまみ食いしてからサ室の扉を開ける
リニューアルしたばかりと思っていたら木製部分はずいぶん貫禄がついている
最初は1段目でゆっくりと敢えてストーブ前を避けて
2ラウンド目は上段
3ラウンド目はストーブ前で背中にじっくり火を通す
水風呂は毎回独り我慢比べの様そうを呈する
この日の記録は40秒だった
休憩は露天のイス
2脚あるうちの湯舟に近い方
この日の気温はマイナス6度
速攻でカラダは冷えちまう
「おっとっと」浴室に戻るのはちょいと待って欲しいね
「内緒だけどさ、いい手があるんだ」
湯船の淵に手桶がひとつ置いてあるから
ちょいと手を伸ばしてザアザアいってる塩泉をすくったら
冷えかけたカラダに掛けるんだよ
どうせかけ流しだ 隣に人さえ居なけりゃ遠慮なんかしなくてイイよ
何杯でも頭から行っちゃいなさい
だいたい5杯目位から経験したことのないほどの爽快感がカラダに満ちて来て
湯を掛ける動作が止まらなくなるよ
まるでココロもカラダも若返るようでさ
そうさなぁ、だいたい46歳位には若返っちまうね
うん。・・・それじゃダメじゃん
[ 北海道 ]
久しぶりの銭湯に心が弾む
お風呂道具を小脇に抱え500円玉を握りしめて男湯の暖簾をくぐる
「藤の湯」さんでは脱衣篭を使うので小銭しか持って来ない
「アレ?」番台が無人だった
まあ勝手知ったる銭湯なのでさっさと脱衣所にあがる
待っていた方が良いのかな?とも思ったけれど
浴室から聞こえる銭湯音に気持ちが持って行かれる
「早く入りたい」
番台が帰ってきたら
「パッ」と払って「サッ」と入れるように脱いでしまおう
「全裸で500円玉男」が誕生した
パンツは残しておいた方が良かったのでは?
諸先輩のご忠告が聞こえてくるのだが
「早く入りたかった」んだ
じばし後、銭湯主が番台に復帰した
全裸で500円玉を差し出した
表情に乏しいと思っていた銭湯主の目の奥が笑っているような気がするが
そんな些細な事を気にしている暇はない
だって「早く入りたい」のだもの
気が急く私の手に銭湯主が何かを乗せる
「全裸でお釣り20円男」に強制ジョブチェンジ
ジョブチェンジで弱くなるパターンのやつだ
「釣りはいらん!」
言い放つ度量に欠ける私は
そそくさとジーンズのポケットに20円をしまう
こんなことがあったって
格別の熱湯とスチームが慰めてくれる
やっぱり銭湯は最高だよ
[ 北海道 ]
ご近所の「森のゆ」さんとしのぎを削る風光明媚な露天
阿鼻叫喚の年末進行で骸と化した我が身に
「人の心」を取り戻すためにやって来た
さっと清めたら早歩きで露天のモールに倒れこむように浸かる
ジャーキーのようだった身体が少しずつ柔らかくなる
一息ついたらメインイベント
ピッツアでも焼く石窯のような面構えの
ヘルシードームに籠る
いつもガラガラだけど
楓楓の主役は絶対にコイツだ
室内に入って
「ほう・・・」小さく声が漏れた
永らく続いていた席の間引きが解除されていた
「うむ・・・うむ」じわっと来た
訳も判らず
有無も言わさず
放り込まれたパンデミックの波
大好きなコメディアンの訃報だったり
ライブの類が消え失せてしまったり
飲食店で酒が提供されなくなったり
ずいぶんと辛酸をなめさせられたけれど
けど
ここのところ少しずつ感じ始めていた「明けた感」に
五人掛けに戻った椅子が「ポン!」とハンコを押してくれた
答え合わせ終了だ
誰も居ないので水ガメの横に座る
42℃に高気密が加わる無人空間
5分もあれば頭のてっぺんからつま先まで十分に帯熱する
よそのミストならばここで立ち上がるところなのだけど
無人のヘルシードームでは柄杓をもって盛大に水浴びをするんだ
ジャバジャバ!ジャバジャバ!ジャパネット!
好天の今日は窓から差し込む日差しで
ミストの一粒一粒が目で追える
とても気分がいいし老眼が改善しそうな気もする
ミストで熱し、水を浴びるの無限ループ
誰も来ないので小一時間もそれを繰り返した
かちかちのジャーキーは
トロリとほぐれるシチューになった
内湯、ドライサウナ、熱モールにぬるモール
後は好きにすればよい
もう十分に仕上がっているから
ヘルシードームは調理器具としても優秀なんだ
[ 北海道 ]
男女が入れ替わる浴室
この夜の男湯はサウナにカバが居る方
旭川屈指のサウナ施設ながら訪れるのは初めてで
「ワクワク」してやってきた
心がピュアな状態だ
照明がレトロ感を演出している
まるでプールみたいな「ウォーキングバス」の上は
ロフトのようになっていてイスが並べられている
父親と一緒の小さな女の子がプールを見下ろして
「パパ!スゴイねぇ!大きいねえ!」とはしゃいでいた
実に微笑ましい
まずはドライサウナ
カバの圧迫感を感じないほど広い
深夜帯なので育っていてじっとりと熱い
温度計の目盛は90℃以下なのにこんなに熱く感じるサウナはなかなか無い
ヒーリング効果高し
僕の心が一層清らかになっていく
貸切りだったサウナに30代位の二人連れが入って来た
「熱っちいなあ、ち〇こ痛てぇ」
「俺も痛てえ!ち〇こ!」
僕とカバは目を合わせて「クスッ」と笑った
清廉な水風呂はバイブラ弱め
ゆえに長く入っていられる
ゆっくり冷やしたらミストに進もう
座面に冷たい水が流れていて座ると尻が冷たい
足元にも小川の様に水
突然「ゴゴゴ」地響きのような音と共に
座面下から熱い蒸気が放出さえる
「ハウッ!」鶴の湯以来の「玉〇」直撃型ハイパーミスト
やばい!このままじゃ蒸し稲荷寿司だ
サウナマットを微調整
ギリのところで「〇袋」レスキュー完了
再度水風呂で急速冷却を施す
「玉袋」も微笑んでいる
ウォーキングバスは32度と「魅惑の不惑」
水中を照らす一対の照明が艶めかしい
奥に向かってウォーキングする
照明と身体が交差する瞬間
気分はオング
ジュディ・オング
「私の中でお眠りなさい」
そしてオングは辿り着いた
水中インフィニティチェア
この水中ブランコがもたらす快感は
エーゲ海から吹き込む風どころの騒ぎじゃなかった
水の力を借りて体勢を整える
壁のラバーに頭を預けると奇跡のバランスで身体が浮遊する
脚は自然と大股開きになる
無防備で儚い水中遊泳だ
「気持ちいい」
これはオンリーワンだと思う
腑抜けになって何とかロフトを登る
インフィニティに倒れこむ
記憶が遠のく。。。
暫し後
何とか起き上がってプールを見下ろす
「あ!」
先ほどの二人組ともう一人が水中インフィニ中だ
タオルをプールに漬けないのは当然のマナーだから
大股開きの股間が3つ揃って丸見えだった
俯瞰で3つ並べて見るのは初めてだ
「パパ!スゴイねぇ!大きいねえ!」
ふとさっきの声が蘇った
※憧れの初プラトーなのに
冬の下ネタまつり
[ 北海道 ]
この街らしい坂道の途中に
ギンギンの銭湯がある
銭湯は街の社交場だ
年長者の経験や知恵を学ぶ場でもある
だからここでは歳をとってる人ほど偉い
今日もじいさんがサウナの中で
気持ちよさそうこの街のうんちくを語っている
周りのおっさん達がいい相槌を
テンポ良く差し込みながら聞いている
こうやられると誰だって饒舌にならあね
ただ、調子にのって長っ尻にならないあたり
じいさんも粋だ
「お先」颯爽とあがっていく
サウナは湿度高めのマイルドタイプ
窓枠に小さな砂時計が5つある
「すのこ」が惹かれていて清潔感がある
ってか、ここの風呂はどこもかしこもピカピカで気持ちいい
脱衣場ではいつも誰かがモップで床の水を拭いている
大切なみんなの社交場だものね
そしてここには脅威の「42℃」がある
奥に鎮座するかけ流しの源泉風呂
始めて入った時には3秒で飛び出た
「笑福の湯」「鷹の湯」「藤の湯」
さんざ鍛えたこの肌に神仏の「42℃」が立ちはだかった
あれが「本物」なのか確かめようと思って今日は来たんだ
やっぱり「熱っちいいいいいいいいい!」じゃねえか
先に入っていた人、後から入った人
居合わせた人に「熱いっすね!」と声をかけずに居られない
みんな身内の自慢をするように「熱いだろ?」と返してくれる
目が優しい
前を通った人にも「熱いっすね!」と言ってしまった
そうでもしないと熱さに耐えられないんだ
嬉しくてたまらないんだ
マニアが涎を垂らすであろう要素がもう一つある
この浴槽には蛇口が付いていない
ってことは。。。。その通り
誰もこれをうめることは出来ないのよ
ね?最高でしょ?
もう少し歳をとった時に
サウナで気持ち良くうんちくを語るために
小樽に越そうかと真剣に考えている
※過去活。月曜日定休日です
[ 北海道 ]
平日の夜に来るのは初めてだ
先客が5人程居いらっしゃる
一週間の仕事終わり、ゆっくりと身体を洗う
のんびりした空気に包まれて実にくつろげる
先客5人は代わる代わるに主浴槽に浸かり
一様に苦悶の表情を浮かべている
皆「んぐぐぐぐ・・」うめき声を漏らしているがその自覚はあるのだろうか
そして彼らは誰一人、煮えくり返るような浴槽に水を入れようとしない
47℃の熱湯と「がっぷりよつ」で組み合っている
「FUJINOYU-FIVE」
後にそう呼ばれる伝説の男たちである
そんな妄想をしながらボクも主浴槽に浸かる
「ぐぐぐ」どころの騒ぎじゃないじゃない
ジェット噴射が当たって背中が熱い
2門のジェットの真ん中に陣取って直撃をかわす
何か気を散らさないと耐えられないってんで脱衣場に目をやってみる
ここでは珍しい20歳そこそこの若者3人組が談笑しながら脱衣しているのが見えた
「年齢は角度でわかる」
【悟り】が開けたところで限界だが来た!
小走りに滑り込む水風呂の何と素晴らしきこと!
だけど
ボクにはピアノが無い
キミに伝える語彙も無い
涙目になりながらミストサウナに入る
なかには墨を背負った「FUJINOYU-FIVE」の1人が座っていた
恐らく隊長だろう、オーラ、ハンパ無し
たいちょ「熱かったでしょ?水で埋めたかい?」
てるちん「いやいや熱いの好きなので。それに他の方も埋めていなかったようですし」
たいちょ「うむ!ようこそ!FUJINOYU-FIVEへ」にっこり
てるちん「隊長、既にFUJINOYU-SIXです!」
たいちょ「こりゃ1本とられたな!」
2人「はっはっは!」
だめだ、妄想が止まらない
再び水風呂でクールダウンする
ずっとこのままで居られる
若者3人が並んでカランに陣取っている
「ん?」
何やら様子がおかしい。。。
[ 北海道 ]
ホテルの個室サウナで一発キメて
これまた期間限定で朝ウナやってるフタバ湯さんに初訪問
旭川地元だけどナビ無しでは
辿りつく自信なしの生粋の住宅街銭湯
朝ウナは10月限定(11月も少しやるかもと店主さん)で
土曜日、9時から、男湯のみ
700円でタオル・バスタオル・イオンウォーターが付くので
手ぶらOKという神企画
脱衣所も浴室もミニマムだけど新しくてキレイでポップ!
好天、休日、朝イチとアゲる要素が数珠つなぎ
はやる気持ちを焦らすようにゆっくり身体を洗って壺湯で余熱
腰にバスタオル装着してイザサウナ
湿度と香りの良さが瞬時にわかる
噂のほうじ茶の滝もやらせていただいた
昨日からやたらとサウナに入っているので
我がからだも「はいはい、汗出しますね~」と即反応
早々と退出す
ボクの人生が終わる時
ボクが涙を流すのだったら
その涙の1%は春光台の地下水であって欲しい
と常日頃から思っている水風呂も爽快
強気の掲示物が目立つけど
店主さんがこの状況を楽しんでおられることが伝わってくる
出る時にごあいさつすると
色々話を聞かせてくださって、例のステッカーももらいました
うん、やはり楽しそうだ
そこそこのお歳だろうが何たって全国紙に載る程になったのだもの
うれしいよね、たのしいよね
「俺のゆーこと聞けないんなら、どーぞよそへ行ってちょ」ww
こういう老後を送ってみたい
[ 北海道 ]
某クリエイターの「地獄に落ちろ」発言が世間を賑わせたが
「音楽サブスク」は生活を変えた
厳選してレコードを買っていた世代なので
あの頃聴けなかった音楽への回帰と執着が今すごい
そんなおじさんに無テーマで「プレイリスト」を作らせると
再生時間90時間!聞きたい曲が滅多に流れない!といった本末転倒のものが出来上がる
ただ、この前ローマの泉の「個室サウナ」×RCの「うわの空」という奇跡のマッチングが生まれたのも
古今東西ノンジャンルでぶち込んであるからでまたやってみたかった
今日泊まるのは流行りの個室サウナとは趣を異にする
宿泊階でエレベータを降りると
ルームナンバーが「チカチカ」して教えてくれる
「懐かしい」と感じる人も居る? そう、昔のラブホだ
サウナ付きの部屋があるというので泊まってみることにした
2人用のサウナ室にはメトスのストーブ
スイッチを入れて別室のバスタブに水風呂を作る
アルコール飲料も多めに冷蔵庫にぶち込んだ
「時は来た!それだけだ」
温度計が90℃を超えたところで1ラウンド目開始
サウナの方には持ち込めないので「音楽」は水風呂にセット
サウナにはこれまた日頃ご法度の「本」持ち込んだ
雑誌、マンガ、写真集
文字を追う小説や好きな作者のエッセイが好相性のようで
いつもの限界を超えたところまで軽々と連れて行ってくれる
「K点超え」の状態で水風呂へ
ジャグジーのスイッチ入れてプレイリストを廻す
Robert Jr. Lockwood & The Aces 「Mean Black Spider」
老獪なブルースマンのライブインジャパンからの1曲だった
目を閉じると「ぐるぐる」廻る感覚にブルースが覆いかぶさる、ギターが特に良いんだ
もう目を開けられないような気がして慌てて目を開く
バスローブを羽織ってソファで休憩
「乾杯!」気道洗浄終了 独りだけどね
「独りかあ」改めて周りを見まわしてみる
浴室は広いのに何もないので殺風景だ 少し怖い
まあ、そっち系は「見えない人」なので大丈夫
何しろ初の個室サウナで朝までなんだ
ちっちゃい事はワカチコだ
ダイヤルをいじると100℃を超えてきたぞ!
こうなると読書は無理「熱っつうい!」気持ちも上がる!
プレイリストを廻して水風呂に飛び込む
静かなイントロで何の曲だか判らない
「・・・夢だと言って」
「ん?」
「嘘だと言って」
「イヤイヤ怖いから!」
「幻だよとあなたー」
「きゃー!」
古いホテルで岩崎宏美「万華鏡」が流れただけのお話
サウナは最高ですので 一度ぜひ!
[ 北海道 ]
「えべおつ」の余韻に浸りながら芦別へ
お風呂カフェ 山奥に突如現れるオシャレ空間
着いてみるとフロント横のショップやロビー
そして宿泊専用のラウンジ周辺が「茶色い」
そう「おばちゃん色」に塗りつぶされていた
2年振りに復活した婦人会の旅行だろうか
おばちゃん軍団から立ち上るオーラが生々しい
ボクは「気にせず」ドリンクをいただく
「ライムアップル」の清々しい香りを蹴散らすように
近くのテーブルでタッパー漬物がご開帳された
一部で酒類の摂取も始まっているようだ
何より、話しかけてくるのだ
「兄さん、どっから来たの?」
そう、なぜかボクはこどもの頃から
「(すっごい)年上に好かれるタイプ」なんだ
「兄さんも食べるか?」と言われそうなので小走りでお風呂に向う
男湯の暖簾を潜ったところで
「あ!」
お風呂セットをあの辺りに忘れたことに気づく
長い廊下を余計に1往復か
「あんま王」がある部屋辺りで既に喧騒が聞こえる
テンションはフルテン!鮎川誠か?
先ほどのおばちゃんが
「もうあがって来たか?けけけ(要約)」
と小皿の漬物を差し出してくれる
意を決して
「お部屋でゆっくりと飲まれた方が愉しいですよ~」と返す
声は震えていたはずだ
場の緊張が高まらないよう漬物は一切れいただいた
美味しい大根のお漬物だった
「ごめんなさいね」と取りなしてくれた人がいたので男湯に向かえた
ズラリと並ぶインフィニティ越しに眺める紅葉は絵画のよう
人生初の「泥パック」塗ってのスチームサウナ
「あらヤダ!ツルっツル」
つるつるで挑むサウナは今日も大人しめ
ここで自分以外の方がロウリュするのを見たことがない
今日もなので一声掛けて水掛ける
バケツに懸案の「お茶パック」の存在も確認
サウナ後の「油谷源泉水風呂」の素晴らしさは
世界各地で語られている通りで
漬物に匹敵する美味さだった
静かになったロビーを通ってお会計
財布を用意していたがPayPay対応と分かったので携帯決済
さて今日のハイライトはこの後なんだ
旭川にサウナ付きの部屋を泊まりで予約済
せっかくなので外出しなくてもいいように買い出ししてチェックインしよう
「寿司だな」100円じゃない回転寿司屋の駐車場に到着
「あ!」財布を芦別のフロントに忘れてきたらしい
PayPay払いのくだりで財布を一瞬棚に置いた、あの時か
また余計に1往復だな
[ 北海道 ]
昭和10年 創業
古くてもいつもキレイにされていて今でも人々が集う
建物は建替え、補修と代を重ねているのだろうがボクはここに来ると
ここで銭湯が始まった頃に自分がタイムスリップしたような
「摩訶不思議」な気持ちになる
それだけで愉しい
「あれ?」
お風呂セットにタオルが入っていないことに気が付いたのは男湯の暖簾をくぐった時だった
「ガラガラ」
引き戸を開けて番台を見上げると今日は女将さんよりひと世代くらい若そうな女性が座っていた
「タオル置いてます?」
「はい、ありますよ」
よし、これで今日もお湯とサウナを楽しめる
平日午後7時と少し 先客は3人
勢いがないシャワーに文句など無いむしろシンパシーしか感じない
「ノコギリヤシが効くそうだよ」そっと語りかけてみたりする
身体を洗ってマイルドな水風呂で冷やしたら
待ってましたの「カルストーンサウナ」に入る
「70℃」の表記だが思いの他、汗が出るのだ
サウナ内にこう書かれている「頭低温乾気足熱式」
仕組みを理解したい探求心豊かな方は
ベンチに座ったまま10cmほど腰を前にずらしてみるとよろしい
たちまち「〇袋」が足元からの熱気に直撃されて「きゃっ!」と悲鳴を上げるという体験をする
構造上「玉〇」が無い場合にどうなるかは宿題とするので後日レポート提出のこと
サウナの窓から脱衣場を見る
目を惹くのは番台と大きな時計
男湯の時計と見比べるとあの古い時計が今も時を刻んでいることがわかる
「玉袋」と一緒に10分×3ラウンドを終える頃には意識に靄がかかったような妙な調子になった
「トトノウ」とは何か違うが何れにしても
そろそろおいとまのタイミングだろう
身体をよーく拭いて脱衣所
意識が靄っているのでゆっくりと衣服を身に着ける
着終えてもベンチに座ってぼーっと番台の時計を眺めていた
どれくらいそうしていただろう「そろそろ帰ろうか」立ち上がって
ふと番台を見るといつの間にか女将さんに変わっていた
「時計、ちゃんと動くんですね」声を掛ける
買ったばかりというのにタオルが欲しくなって
「タオルをボクにください」と言います
女将さんはしばらくとまどっているようでしたが
「ください ぜひください」とボクは言います
「あげてもいいが、あんまり急じゃありませんか」と女将さん
「急にもらいたいのだ」とすぐ答える「ボク」
「よく考えたのですか」
「よござんす、差し上げましょう」
続きは「こゝろ」をお読みください。
[ 北海道 ]
富士乃湯のご主人の声が好きだ
理知的でクールな唯一無二の魅力がある
そしてほんのりエロい
兎に角とてもいい声なんだ
以前TCMさんのサ活にご主人に「粋だねぇ」と声を掛けられて照れた
というのがあった
あの声で「粋だねぇ」だと?
嫉妬の炎に全身焼かれたわ!
ご主人が「見ねえ顔だな」と思った客に
ランダムに発動する「軟水トーク」
独り語りの随所に「ヌルヌル」という言葉が織り込まれている
美声の「ヌルヌル」何回も「ヌルヌル」
僕には広瀬すずの「てるちんったらぁ」と同じ破壊力である
顔を覚えられると「ヌルヌル」が聴けなくなるので
富士乃湯には行き過ぎないようにしている
まったく気苦労が絶えない
富士乃湯はいつもきれいにされていて
そんな気苦労もすーっと抜けていく
タイルの模様や色使いスチームサウナのフォントなんか
さり気なくオシャレだ
居ることが愉しい
内側が淡い水色の主浴槽は深い
水色が演出する清涼感はなかなかのモンだ
そしてあがる時に足を掛ける部分の幅が狭い
滑り落ちる日がきっとやってくるだろう
その日がマイクを置く時だと覚悟している
「ふじのゆ」繋がりの「藤の湯」と双璧をなす
屈強セッティングのスチームサウナでは
人が居ない時を見計らって
立ち上がってタオルを回してみて欲しい
これがそこいらのロウリュより効くんだよ
嘘みたいだろ?
ハイライトとなる水風呂はやはり深い
そしてこっちは内側が「藍色」なんだ
最高級の清涼感は「水」じゃなく「藍」なんだなぁ 大人じゃん
本当に涼し気に見えて暫し見惚れる
藍色に深く身体を沈めて深呼吸を4、5回
どこからともなく「ベホマラーーー」と唱える声が聞こえてくるはずだ
全回復完了!
その声がさ、とてもいい声なんだ
[ 北海道 ]
扉が開け放たれていた22番の部屋に入って
浴室内をのぞき込んだ
絶妙に薄暗い
そのエロ暗い空間では「僕だけのモール泉」が
「じゃばじゃば」とオーバーフローしていた
(゚A゚;)ゴクリ
ドアノブのボタン鍵を
押し込む手間すらもどかしい
何しろまともなサ活は久々なんだ
「溜まっている」ってやつだ
経験上、溜まった状態でコトに挑むと
大体ロクな事にはならないものだが
今日は「イケそう」な気がする
清めて「僕だけのモール」に飛び込む
僕が入ったおかげで「モール泉」が「エロモール泉」にジョブチェンジした
推し出されたエロモール泉がタイルの上に流れ出す
そして一部は隣に寄り添う水風呂にも注ぎこんだ
「ぐふぅー」悦楽のうめきが漏れた
軽~い腐植臭が「モールだよ」と語りかけてくる
ぬるいモールの川に浮かんでいるようだ
得も言われぬ「浮遊感」が僕を包んだ
熱い扉を押し開いて「僕だけのサウナ」に滑り込む
やはりエロ暗い
2段3名用の小空間。。。
「え?えべおつ?」
空知の名サウナに「くりそつ」の造りだ
これはきっと「好きになっちゃうなぁ」
同じタイプの子ばかり好きになっちゃうのは悪い癖だ
思いのほか強め
オーバーフロー音だけを聞きながら
「5分計」と逆さまに書かれた砂時計を2回転
じっとりと正しい汗が出た
背中が「あぢぢ」とならない設えも嬉しい
サウナを出てフレッシュモールを頭から何度も被る
「ザーッ!ザーッ!ザーッ!」
一浴びごとに太古の植物のDNAが体表から入ってくる
さて水風呂だ
適温だからというのもあるかも?だが
こんなに長く水風呂に入っていたのは初めてだ
「僕だけのの脱衣所」に辿りついたら
「飛ぶ」ための手順はわずか4ステップだ
・バスタオルをベンチに広げる
・ローマの風のスイッチを引く
・座る
・目をつぶる。。。
アハ!飛んだ
つぎは風呂桶にスマホを載せて、かなり控えめな音量で人生のプレイリストを流してサウナに籠る
これはテントで独り眠る時に小さく流すヤツだ
安心して背を壁にまかせて目を瞑る
扉で隔てているため低音とリズムが弱くなる
中には識別できない曲もある
「オマエはリストから消してやる!わかったか!」
遊んでいると「スーッ」と入ってくる曲が
アルバム「シングルマン」収録の「うわの空」という曲だ
RC初期の名盤なのだが
この曲が持つ浮遊感が再び僕を宙に浮かせた
脱衣場で僕は白目をむいた
腰が砕けるほどリラックスした
とにもかくにも「最高」だった
[ 北海道 ]
ここんとこ毎年の様に夏に「ガツン」とヤられる
昨年はケガで入院して病室で東京五輪を見るだけの夏だった
そして今年は翼を奪われた
車が使えなくなったんだ
サウナ通いの事情も一変する
徒歩か公共交通機関かママチャリか送迎バス
まずは歩くことにした
週末ごとにサウナを求め大いに歩いた
炎天下、想像を超えて流れ出る汗は
逆オーバードーズだ
歩いているとどんどんハイになっていく
車じゃないので渇きはビールで潤す
「OH!」いくらでも飲めてしまうわ!
そして酔わない
水分の循環が活発すぎるのだ
そんな訳で
サウナ後のビールも格別だし
帰りに「串カツ屋」なんぞに引っ掛かって深い渇きもケアした
妙に足が痛むが歩いてるからだろう
そんなふうに夏を満喫していると
フイにサマーギフトが届いた
そこには「痛風」と書かれていた
歩きすぎじゃ無かった
人生初、痛風発作の痛みにのたうち回る
「い、いかん」暫く自粛だ
そして大至急、真人間に戻る必要がある
JR 岩見沢駅から北海道中央バス月形駅前
北村農協行きで25分、北村温泉前下車すぐ
HPにはそう書かれている
岩見沢までは普通列車で45分
復帰初戦は北村温泉の「朝風呂」で飾る
岩見沢駅 → 北村温泉前
07:55発 08:11着
12:30発 12:46着
北村温泉前 → 岩見沢駅
07:20 07:44
09:10 09:31
13:45 14:06
これが週末のバスダイヤの全てだった
厳しいが大都市以外のリアルだ
早起きして8:11に北村温泉に降り立つ
ここは6時から入浴できるが
8時半頃にエアポケットのように閑散とすることがある
バスで来るとこれにあたるのはご褒美だろう
カラン席の一つに陣取って身体を洗う
もう痛く無いが「足の親指の付け根」はより丁寧に
ここの露天はいつだって最高だ
向かって右奥の角、好みの場所が空いていた
昆布茶色した塩泉に鼻の下まで「とっぷり」浸かる
「む゛む゛むむぅ・・・」
鼻息と一緒に魂が抜けていく
呆けて見上げた空でトンビが円を描いてらぁ
サウナも空いている
上段×2回、〆は下段のストーブ前
背をストーブに向けてゆっくりローストする
キャンプで焼かれる肉を想う
冬は「殺し屋」の如き水風呂も
「めだか」でも放って一緒に浸かりたくなる柔和さを見せる
「むむむ天国だあ」
戻りのバスまでまだ間がある
露天の小さい方で少し「うつらうつら」させてもらおう
日程や人数、部屋数を指定して、空室のあるサウナを検索できます。