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Flavor of the Mon湯

2019.12.17

22回目の訪問

浴場でペット談義に花を咲かせるおっさんデュオがいた。片方は猫で、片方は犬。いかに可愛がっているかを互いに笑顔で語らう素っ裸のおっさん。なんとも仲睦まじい様子。

サ室で2セット目をかましていると、先に猫おっさんが入室。なにやらぶつくさ独り言。数十秒後、犬おっさん入室。隣に座らず、離れた場所に腰を下ろす。

なんとなく察した。たぶん、何かがきっかけで諍いが起きたんだろうと。口火を切ったのは猫おっさん。「だから犬は嫌いなんだよ。犬が嫌いなんじゃないよ? 犬を飼って誇らしげに自慢する飼い主が嫌いなんだよ」

「犬が嫌いなんじゃないよ?」の語尾が上がる軽めな疑問形口調。ちょっと嘲笑してるっぽくて、犬おっさんが激高する格好の燃料になってしまいそうだなと思ったら、まさかの展開。

「悪かったよ。猫、かわいいよ」

いや、そんな素直なおっさんがかわいいわ。これはいつぞやの「寿湯」で体験したパティーン。浴場でケンカして、サ室に入って仲直り。「そうアツくなるなよ。すでにアツいだろ、サ室」というマジックでも働いているんですかね。っていうか、もしかしたら素っ裸でケンカすると、すぐ収束するマジックでも発動するのだろうか。ともあれ、気まずい空間にならなくて安心。

6セットかまして、退浴。僕は猫派です。

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  • サウナ温度 99℃
  • 水風呂温度 17℃
97

Flavor of the Mon湯

2019.12.16

1回目の訪問

捨ててきました、ロスコ童貞。そして、生まれて初めて「90分」という決して短くない時間が、あっという間に過ぎ去ってしまったことを実感。

フロント女子の丁寧な説明を受けて、階段で3階に向かう。なんとまあ開けた空間でしょう。旅行なんかで初めて訪れる土地で「まずは何からかましてやるかな!」感というのは、加齢と共に薄らいでいくものですが、

「サ室は何度かな!(ワクワク)」
「水風呂は広いのかな!(ソワソワ)」
「休憩スペースはどんなスタイルかな!(スコスコ)」

ロスコは薄れゆく童心すら蘇らせてくれました。

なるほど、ロッカールームに喫煙スペースがあるタイプで、おや、浴場を出てから外気浴も楽しめる露天風呂があるんですね。とか、「渡辺篤史の建もの探訪」ばりに建て付けをペタペタスコスコ触りながら散策。

いざ浴場に出ると、噂の傾斜チェアが設置されたサ室が目に入る。今すぐ蒸されたい気持ちを抑止し、まずはカラダ戦隊(洗体)アラウンジャー! とか、気持ちはもう井上陽水「少年時代」。

万全の体勢でサ室へ。「えっ、なにここ、神殿!?」と見紛うくらいの立派な段組み。空席だったので、頂の中央に着席。なんという見晴らしじゅん子。

温度計は108度。煩悩。心身にまとわりつく欲望? いや、違うね。心身にまとわりついているのは、汗という輝かしい希望! とか、恍惚の表情で8分が経過。1セット目の限界が近づいているのに、「もうスコしだけ……」欲望が噴出。はっ! これぞまさに煩悩! ということで退室。

手桶で汗を洗い流し、水風呂に入水。ひんやり。「極冷!」とまではいかない水温計20度を指す水風呂なのに、しんなり爽快感。90秒ほど浸かり、外気浴スペースへ。

露天風呂の時計脇の説明書きには「脅威の健康回復物質『SGE天降石』で天然水を磨いたスーパー露天風呂」と書いてある。SGEは「Super Growth Energy」の略と書いてあったけど、要は「SGE(すげえ)天降石」ということだろう。

あまりの気持ちよさに、思わず休憩を忘れて5分ほど浸かってしまうも、改めて5分休憩を挟んで、再びサ室に——というルーティーンを3スコほどかました頃合いでしょうか、時計を見ると退館10分前。「え、プッチ神父が時を加速でもさせたの?」と疑いたくなるくらい、あっという間の90分。でも、いいんです、十二分にメイド・イン・ヘヴン、させてもらいました。

下足で靴を履き、自動ドアで外へ。辺見えみりになった気持ちで、振り向きざまに言った。

「……だいスコっ☆」

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  • サウナ温度 108℃
  • 水風呂温度 20℃
97

Flavor of the Mon湯

2019.12.15

2回目の訪問

原宿で開催されたイベント「ザ・サウナテン」で「オールナイトフジ」をサンプリングした「オールナイトサウナ」タオルをゲト。早速使い倒したくて向かった先は鶯谷「サウナセンター」。

ロウリュが終了していたにも関わらず、サ室はほぼ満席。とりあえず詰めたら座れそうな隙間に滑り込み、オーナイサウナを巻く。新品のタオルのケオリが鼻孔を刺激する。

3セットを終えて4階で休憩。再びサ室に戻るとゲリラロウリュの真っ最中。「無理無理無理!」と悲鳴をあげて退室するリーマン風軍団。

熱波師がサ室から出てくると、「ありがとうございました」や「ごちそうさまでした」と、お礼の言葉を述べるサウナーのみなさん。そしてサ室に入ると、本当に激熱(げきねつ)のロウリュを受けたの⁉︎ と思えるほど冷静に蒸されているトリオ・ザ・サウナーがいた。

「とりあえずオロポ飲みたい」
「サウセンのオロポは正確にはイオンウォーターで割ってるから味はイマイチ」
「食堂行きたいね」

まだ20代半ばくらいのトリオ・ザ・サウナーは、常に穏やかトーンで会話し、フフッてしそうな内容の会話もバカ笑いせず、スマートにトーキナバウ。「いいなあ、こういうサ仲間」と羨ましくなった。

計7セットを決めて退浴。サウセン、やっぱり最高だね! と浮かれて自宅に到着して気がつく。

オールナイトサウナタオル、忘れた(撃沈)。

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  • サウナ温度 94℃
  • 水風呂温度 14℃
117

Flavor of the Mon湯

2019.12.14

2回目の訪問

2戦目「アクアプレイス旭」。浴場のお客さんは高齢者数人 feat. 高校生らしき少年2人というスキスキスー。マッハで洗体してサ室に駆け上ると、ほぼ満員御礼。やはり浴場の混雑具合とは一線を画す旭のサ室。

温度計は118度。アスカであれだけ汗を放出したってのに、濁流のごとく噴き出てくる。このままだと脱水症状になるんじゃないかと不安に陥り、4分というお子ちゃま級の分数で一度退場——しようとすると常連さんなのか、「なんやおまん、初心者か。ワイはもう20分、入っとるけんさかい」的に高圧的な表情を向けて鼻で笑うおじさん。

吉田栄作ばりに「うぉぉぉぉおおお」叫んでやろうかと思ったけど、マナーの悪い客だと思われるのはご勘弁。そっとサ室を退室し、階下に降りて冷水シャワって、脱衣所で水分補給。

2セット目。サ室には少年2人もIN。若僧に負けてられんと思いながらも6分でギブ。また高圧おじさんに鼻で笑われてしまうと思って目を向けたら、完全にイッてた。合掌。

水風呂に入ろうとしたら、先客おじさん。汗を手桶で流して入水、と思った瞬間、顔半分を沈めて息を吐き出してる。「ナチュラルバイブラ、ありがとうございます!」——などとなるわけもなく。そのタイミングで番台チャンネーによる恒例サ室マット交換タイム。そこで事件は起きた。

「失礼しまーす! マット交換しまーす!」と快活な雄叫びによってサ室にいたお客さんは全員出払う。そのときだった。

サ室から顔を真っ赤にした少年も出てきたわけだが、118度の熱によって真っ赤になっていたのではなく、突然女子がサ室に入ってきた恥ずかしさから真っ赤になったんだと推測。そして、明らかに片割れの少年の旭(比喩)がととのっていた。

水風呂はナチュラルバイブラおっさん、先に出払って入水した高圧おじさんなどで埋まってしまったため、逃げ場のない少年の旭。若かりし頃の旭というのは不条理な生き物で、こうしたハプニング時における「鎮まれ! 鎮まれ!」という願いは、かえって逆効果。

どうやら少年のわんぱく旭に気づいた相棒の少年。至極冷静なトーンでこう言った、「またかよ、おまえ」。初めて「アクアプレイス旭」を訪れ、予期せぬ女子によるマット交換タイムを受けての初体験かと思ったら、すでに経験者だった。

ととのい方は十人十色だけど、気性の荒いお絵かきおじさんも多い「アクアプレイス旭」。「なに見てんだよ」じゃなく、「ナニ見せてんだよ」と叱られないようにしてほしいと思った。

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  • サウナ温度 118℃
  • 水風呂温度 18℃
84

Flavor of the Mon湯

2019.12.13

2回目の訪問

FNS歌謡祭の薬師丸ひろ子「時代」動画を見たが最後、YouTubeの関連動画から昭和を彩ったアイドルの歌謡曲垂れ流しが止まらなくなってしまった。

中森明菜、小泉今日子、中山美穂、6曲目くらいで南野陽子「吐息でネット」が現れた。わかってないなYouTube。ナンノと言ったら「吐息でネット」じゃない、「フィルムの向こう側」なんだよ。プロデュースは、飛鳥涼。

というわけで、久方ぶりに水道橋アスカに行ってきました。

サ室は相変わらずの100度超え。5分もせずに汗噴出。マット上に敷いたタオルすらビチョマルクおじさん。

時間帯がよかったのか、サ室はMAXで3人。潤沢に汗をかきまくり、白椅子もタイミングよく座れて軽快に休憩(途中、歯磨きで高速の嗚咽をもらすおじいちゃんが気になったくらい)。

90分コースなのに調子コいてサ飯デビューとかしちゃおっかなとか思ったけど、麺活仲間と合流することになり5セットで退浴。三ノ輪へ向かい、その後サ活2回戦に突入。事件はそこで起きた。

【画像】
乳首を隠そうと思ったらキーホルダーがスケルトンだったから乳首も透けるとんになったアスカ

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  • サウナ温度 110℃
  • 水風呂温度 18℃
87

Flavor of the Mon湯

2019.12.12

21回目の訪問

ホーム4連戦。脱衣所で常連さんと遭遇したので「こんばんは」と挨拶かましたら、思いきりスルーされた。もう、誰も愛さない。大泉では吉田栄作になると決めた。

心の中で「心の旅」を歌いながら、6セット。RIP...マリー・フレデリクソン。

あー 明日の今頃もー
僕は大泉のサ室のなかー(超絶字余り)

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 17℃
77

Flavor of the Mon湯

2019.12.11

20回目の訪問

水曜サ活

サ室で「どこかで会ったような気がしてならない人」と遭遇すること、そこそこある。前回来たときに会った人だったかな。いや、前々回来たときに会った人だっけ。

会話を交わした記憶もないので、「その節はどうも」と話しかけるのもなんだし、蒸されながら必死に海馬を刺激する。思い出せない理由はたぶん、

素っ裸だから。

世の中が普段から素っ裸で生活していたら、「あー、ファミマの店員さんじゃん!」とか思い出させそうなものの、洋服や制服越しに遭遇している人が突如素っ裸で現れたら、どこで会った人かなかなか思い出せないよな……とか思ってたら、リアルにファミマの店員さんだった。

T(ととのい)ポイントが貯まったような気がした。

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 17℃
74

Flavor of the Mon湯

2019.12.10

19回目の訪問

安定の空席上等のサ室で3セット目をスタートさせると同時に若者2人組が入室。他愛ない会話から「ととのう」談義が始まった。なんだかんだで毛の生えた程度のサ活歴の自分、第三者の話を聞けるのはありがたい。

ひとりはサウナハットをかぶっていたので、もしかしたらサウイキユーザーだったりするのかなと思いつつ、申し訳程度に聞き耳を立てる。どうやらハットの人はサ活歴が長く、もうひとりはデビューして間もない様子。

「ととのうためにはサウナ、水風呂、休憩のルーティーンがあってね。極端に言うと全身性感帯みたいな感じになる、っつーのかな。首からしたたる汗が乳首を通過しただけでイキそうな感じ」

ああ、わかるなー、その気持ち。って思いながら心の中でうなずいていると、デビュー間もないひとりのほうが静かに相棒に告げる。

「……いま、そうかも」

たった6文字なのに、とても情感があった。なんとなく柳楽優弥が映画のワンシーンで言い回しそうな台詞っぽくもあり。いや、それ以前にツッコまねばいけない点がある。

はえーよ。

12分計に目を向けると、確かに8分は経過し、汗も噴き出す頃合い。とはいえ、デビューしたてでととのうを経験できるって、ととのう界の申し子!? っていうか、水風呂も休憩もやってないじゃん!

そんなちょっとしたジェラスを覚えたところで10分が経過。水風呂で1分半を決め込み、館内着のパンツを下に敷き、景樹る。心地いい。

まー🔥さんからの助言で、館内着を丸めて縛って棚に入れておいたら、行方不明率はすこぶる低くなった。これぞまさに丸く収まった形——いや、まー🔥るく収まった形とも言える。まー🔥さん、ありがとうございます。

計7セットを終えて退浴。3時間コースはスタンプカードに1/2しか押されないけど、ついに今回の入泉でフィニッシュし、サウナ入浴タダ券ゲト!

あれ、これって3時間限定タダ券なのかな。いずれにしても、使うときはギリのギリまで大泉堪能は不可避。

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 16℃
86

Flavor of the Mon湯

2019.12.09

18回目の訪問

「サウナー!」

篠原ともえ「ウルトラリラックス」イントロ部分の「ハイヤー!」を「サウナー!」にして入泉。フロントから渡されたロッカーキーは37番。幸先よすぎる。パシャリ。

すみません、嘘つきました。本当はロッカーキー8番でした。魔が差しました。

そもそも「ウルトラリラックス」は好きな曲で、というか、90年代に石野卓球が女子に提供した曲が無駄に好きなんです。

「サ室はスキスキスー」で引用しているのは、言わずもがな元祖巨乳アイドル細川ふみえのデビュー曲「スキスキスー」(92年)。これはピチカート・ファイヴの小西康陽プロデュースでしたが、続くセカンドシングル「にこにこにゃんにゃん」、サードシングル「だっこしてチョ」は石野卓球によるプロデュース(共に93年)。

ふーみんのヘタすぎる歌はさておき、とにかく意味がないんですよ、歌詞に。「ウルトラリラックス」然り。女子は基本「愛」を歌いたやがるじゃないですか。今でこそ西野カナの「会いたくて会いたくて震える」ばかり乱用されますが、沢田知可子「会いたい」や国武万里「ポケベルが鳴らなくて」とか、90年代初頭から女性は常に「叶わぬ愛」を歌い続けてきたわけですよ。

仕事に疲れて帰宅し、リビングの留守番電話を解除する有森也実。「メッセージハ ゼロ ケンデス」。無機質な留守番機能を解除し、シャワーを浴びる。すると突然の着信音。「留守電にしてるし……え、ちょっと待って、解除したじゃない!」

バスタオルを巻いて電話に向かうと、直前で電話は切れる。かけていたのは彼女が想いを寄せる江口洋介だった。「もしかして彼…」訝しげにつぶやく也実。再びバスルームに戻ると、再度着信。「あの人かもしれないっ…!」

「親戚のおばさんからもらったりんご、送っといたから」——実家の母親からだった。

「こういう心の機微は携帯やSNSの登場で抹殺されたよね」と思いながら1セット目を終え、「入りたくて入りたくて(入ったら)震えた」と、西野カナスタイルで水風呂に入水。

わたしはウルトラリラックス ステキなロウリュでリラックス
ひと味ちがうぜデトックス とっちらかっても呼ばれりゃアウフグース
わたしは水風呂リラックス ワビサビ効かせて外気浴
ピッカリキッカリととのう あまみピッピッ!
わたし(※12分計)のコトだけ見ててね!
なが~い目で見ててチョーダイッ!

歌詞に意味がないなんて書いてしまったけど、これってサウナムーヴメントを見越した石野卓球の先見の明? と思えてきたところで退浴。お疲れサまでした。

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 16℃
87

Flavor of the Mon湯

2019.12.08

12回目の訪問

東上野 寿湯

[ 東京都 ]

下足37番がゲトられていたので、73番をゲト。心の中でなぎら健壱にメタモルフォーゼし、「ナウサー!」叫んで入泉。

小ぶりに4セットかまして退浴。ピッカリキッカリ冴えてる頭ピッピッ。

次回こそ篠原ともえ「ウルトラリラックス」を再生しながら「サウナー!」叫んで入泉しよう。

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  • サウナ温度 101℃
  • 水風呂温度 17℃
69

Flavor of the Mon湯

2019.12.07

17回目の訪問

大泉のサ室では、だいたい上段中央に座り、そこはかとなくテレビを観ながら12分計と数分おきににらめっこするスタイルなんですけど、たまにありますよね、自分の両隣に2人のサウナーが鎮座し、会話のキャッチボールを聞くハメになること。

今回は左側に座ったおじさんが話し手で、右側のおじさんが聞き手。別に卑猥でも不愉快な話でもなかったので、まったく苦じゃなかったんですよ。ただ、右側のおじさんの距離がやや近く、さらに話し手おじさんトークに結構な沸点の低さで笑うんですよ。

サ室が熱いから笑いの沸点が低くなる気持ちもわかるんですけど、聞き手おじさんの笑い方が「ガハハハ」じゃなく「フフフフ」なので、めっちゃユルいアウフグースみたいな感じで吹き付けられる。

そこであろうことか、「アウフフフフグース」なんて言葉が脳裏をかすめて、自分も思わず「フフッ」笑ってしまったら、そういうときに限って「なにこいつ笑ってんだ」みたいな素に戻る話し手&聞き手おじさん。

冷たい。サ室を飛び出し入水した水風呂は、もっと冷たかった。

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  • サウナ温度 99℃
  • 水風呂温度 15℃
71

Flavor of the Mon湯

2019.12.06

16回目の訪問

「ただいま」——おかえりとも言われないけど、勝手にただいまかまして入泉(にゅういずみ。「ニュー大泉」の略にもなる便利な言葉)。

基本、館内着の下だけ穿いてロッカールームから浴場に向かい、大泉金子(脱衣所脇の貴重品小ロッカー。通称「大泉きんこ」)に館内着をしまう。

「北欧」みたいに脱いだ館内着が棚一面に敷き詰められているのならまだしも、なぜかスカスカの大泉、館内着のなくなり率が非常に高い。

実際、過去に1番の棚に入れていた僕の館内着を2枚穿きし始めた泥酔のじいさんがいて、DJ KENTAROだったらこんな無駄な2枚使い野郎は華麗な手捌きで闇に葬ってくれるに違いないと思ったもの。

しかし、今回はきんこの上段2列がすべて使われている。まさか、自分のような同士がサ室で汗を流しているのでは! と思い、空いていた1番の棚に館内着を脱ぎ捨て、足早にサ室へ向かう。客ゼロ。どうなってんだい。

1セット目は浴場内白椅子で休憩し、2セット目の休憩で景樹イスに向かう。はい、ない。やっぱりなかった館内着。おかしいよね、そんな泥酔らしき人は浴場に出入りしてないし、いったい誰が館内着を!

仕方ないのでタオルを景樹に敷いてフルチン休憩。はたから見たらただのド変態野郎ですよ。写真におさめられたら黒歴史ならぬ緑歴史になりそう。

5分休憩し、サ室に戻ると常連さんがちらほら。4セット目で再び景樹に。すると1番の棚に館内着が戻ってる。良心の呵責! きっと犯罪者になりきれなかった泥酔ジジイが戻したに違いない! と思って、館内着を穿いて景樹る。

2分くらいして気づく。あ、これ常連さんの館内着かもしれないじゃん。そっと脱いで棚に戻した。もういい、フルチンで帰ろう。

教訓:館内着はきんこにしまおう。

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  • サウナ温度 102℃
  • 水風呂温度 17℃
75

Flavor of the Mon湯

2019.12.05

9回目の訪問

今日は銭湯サ活と決めていた。このままだとサ活破産してしまいそうだから。

気は確かだった。でも、気がついたら上野で降りていた。体がどうしてもあの外気浴を欲していた。

週末に1600円を支払い、さらには贅沢にポカリまで購入し、計1800円の大枚をはたいてしまったにもかかわらず、また来てしまいました、北欧。

ごめん、大泉。

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  • サウナ温度 108℃
  • 水風呂温度 15℃
85

Flavor of the Mon湯

2019.12.04

5回目の訪問

渋谷のクラブに足繁く通っていたあの頃、4時前くらいに出て、「始発が動くまで1時間センチュる」というのが定番だった。もともと「センチュリー渋谷」という名称だったここは、おっさんになり、「俺たち、距離を置いたほうがいいと思うんだ……」と、クラブと疎遠になった頃、いつの間にか「カプセルホテル渋谷」に名称が変わっていた。けど、中身はまったくもって変わっていない(もしかしたら宿泊施設のほうがテコ入れされたのかもしれないけど)。

名称変更後も1時間コースでお世話になっているものの、本格的にサ活に力を注ぐようになってからは、どうも1時間は短く感じてしまう。あっという間にご延長の域。だったら、どんな時に1時間を有効利用すべきか。そう、仕事の休憩時間ですよ。メシも食わずにセンチュる。改め、カプセる。

しかも師走。やたらめったら無駄な忘年会に参加せねばならぬこのご時世、夜のサ活に注力することができない。だったら、田中邦衛よろしく「食べる前にサる!」というわけで、カプセルホテル渋谷へ。

1時間1300円って、何気に強気な設定だと思うんですよ。サ室は決してあちあちじゃないし、水風呂が愛川(a.k.a. キンキン)でもなければ、潤沢なととのいスペースがあるわけでもない。けど、妙に愛着が沸いてしまうのは、浴場の無音に尽きる。

サ室はテレビがあるのでにぎやかだけど、浴場は客がひとりもいなければ、悟りを開けるんじゃないかと思うレベルで無音。本当にここは渋谷道玄坂なんだろうかと錯覚する勢いで、無音。そこまで混雑することもないので、浴場のヘリに座ってコンパクトにととのうことができる。

大泉やサウセンの「3時間 1200円」、錦糸町ニューウイングの「2時間 1800円」、水道橋アスカの「90分 1250円」——貧乏魂がそうさせるのか、「その時間、きっちりつこうてやる!」と意気込んでしまう。そして、フルタイムでサ活ろうものなら、岬太郎ばりに「くっ! ガッツがたりない!」となりがち。そう考えると、カプセルホテル渋谷の1時間は、なんだかんだでストイックにととのえられるんですね。

退浴後、すっきりした面持ちで渋谷道玄坂に舞い戻る。そして思う、「やっぱ1時間で1300円は高ぇ……」と。

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  • サウナ温度 84℃
  • 水風呂温度 18℃
82

Flavor of the Mon湯

2019.12.03

15回目の訪問

仕事で打ち合わせ場所に指定された場所が西武池袋線「大泉学園駅」。大泉学園には何度か行ったことがあるけど、サ活に覚醒、かつ大泉を根城にしてからの大泉学園駅での仕事ともなると、なんだか運命すら感じてしまう。

前日の背徳の北欧サ活によって生み出された大泉引力が、こんな形で顕在化したのなら、行かないわけにはいかないよね、大泉!

セット数を重ねるごとに、サ室にひとりひとりと増員していく。でも、1セット目が貸切状態だったから、3セット目で3人。ド安定 of 大泉。

景樹イスに腰掛けて休憩。洗面室(大泉で「パウダールーム」と呼称するのは御法度)で綿棒をつっこむ。何もつかない。サ活を続けてからというもの、本当に耳垢がまったく存在しなくなった。地味に助かる。

再度サ室に戻るタイミングで、視力測定ボード(ジグソーパズル仕様)が目に入る。確かこれは、いつもお世話になっております。佐藤です。さんが大泉ったときに撮影していたブツ。敬意を表し、自分もパシャリ。

退浴する頃には、サ室に2人、浴場内の白椅子に1人、景樹イスに1人着席と、徐々に活況を呈し始めた大泉(計4人)。スチームサウナは相変わらず不人気だったため、最後の欲張りでスチーム10分を決め込む。センサーを反応させ、瞬く間に室内を蒸気で真っ白に。

ガラガラガラッ——扉の開く音と同時に「誰かいるー?」と尋ねられる。「います」と応えたら「なんだ、いるのか」と言われて扉が閉められた。蒸気でシルエットもロマンスも大橋純子も見えなかったので、誰がなんのために確認したのかもわからない。

モヤモヤする。「まさか……スチームサウナだけにモヤモヤさせる蒸気ジョーク!?」とか思うことにした。

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  • サウナ温度 98℃
  • 水風呂温度 16℃
77

Flavor of the Mon湯

2019.12.02

8回目の訪問

……来ちゃった☆(「二十歳の約束」の牧瀬里穂風に)

増税後、しばらく疎遠になっていた北欧。でも、決めていた。お小遣いをこつこつ貯めて、ホクオるんだと。サ室が混雑してても、きっとスキスキスーになるタイミングはあるはず。

エレベーターを降りて、下足の空き状況を確認するよりも前に、その空間で目が認識した、おびただしい数のお客さんに心が折れそうになる。扉が閉じる前のエレベーターに踵を返すも、間に合わなかった。ってことは、これは神のお告げかもしれない。

1600円という決して安くない3時間コース代を支払い、ロッカールームへ。あぁ、懐かしい。北欧のぼんやり残留する昭和感、落ち着く。

さて、サ室。山積みにされた使用済みビート板。そりゃそうだよね。混雑はお手のものと思いつつ、オープン・ザ・ドア。

KA☆SHI☆KI☆RI!

「嘘っ! これが私の年収⁉」ばりに驚くも束の間、瞬く間にサ室は満員御礼。そりゃそうだよね。でも、一瞬だけでも貸切状態を体験できたのは儲けものとしよう。

とりあえず、8分で3セットかます。やはり聖地ということもあってか、マナーのよいサウナーの方ばかり。若干、死にそうなおじいちゃんが入口付近でうなだれていたものの、最上段から降りるときも「間、すみません」とか「後ろ、通ります」とか、一声かけるマナーに長けたみなさん。大泉は客が少なすぎて協調性もなにもあったもんじゃないけど(←一応、褒めてる)、時にはこうした盛況サ室で初心に返るのも、またよろし。

そして冬の季節の北欧外気浴。これはキた。久々にキました。思わず夜空を見上げてニヤけてしまう。いつもは脱衣所の冷水でやりくりしていたけど、調子にコいてポカリスエットなんか買っちゃって。ヒューヒューだよ、純平くん、ヒューヒューだよ。

下足キーが47番だったから、47セットかまそうと思ったけど、さすがに干からびそうだったため断念。じっくり9セットをかまして、退浴。

値上がりして足が遠のいてしまっていたけど、なんだかんだでやっぱり北欧、最高だなあ。と、思いながら上野をふらつきながら、気がつくと大泉に入館しようとしていた自分。おそるべし、大泉引力。

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  • サウナ温度 104℃
  • 水風呂温度 15℃
86

Flavor of the Mon湯

2019.12.01

14回目の訪問

師走一発目はホームから。週末ということもあってか、浴場にはたくさんの人が。「まさか大泉大盛況の兆し!?」と思いサ室へ駆け込んだら、誰もないなかった。大泉、やっぱり裏切らない。

温度計に目をやると、めずらしくサ室が100度を超えていた。普通なら「ついにサウナブームに便乗して、温度をちょい上げしてきたか!」とか思うかもしれないけど、大泉の場合は「壊れたのかな」と素直に思ってしまう。

3セット目をかましていると、高校生くらいの風貌の少年とロマンスグレーのおじさんが入室。親子でサウナなんてほほえましいなと思っていたら、話している内容がキワい。

聞き耳を立てずとも安定の閑散具合のサ室だったので、否が応でも聞こえてくる。なんだか気まずいので退室。志茂田景樹でととのうことに。

すると大泉の清掃担当のおじさんが「こんばんは」と言いながら、目の前を通り過ぎていった。いつもはどこですれ違っても会釈を交わす程度だったのに、初めてあいさつされたことに大泉愛を感じた。

再びサ室に戻ると、おじいちゃんがうつぶせで唸っていた。「大丈夫すか」と声をかけたら、「いま、いいとこなんだよ」と目も合わさず咆哮された。ととのい方は十人十色。

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  • サウナ温度 102℃
  • 水風呂温度 16℃
61

Flavor of the Mon湯

2019.11.30

1回目の訪問

京都出張、狙うは「ルーマプラザ」一択。宿泊予約の電話を入れる。誰も出ない。もう一度、かける。誰も出ない。「もう一度おかけ直しください」の自動音声が虚しく耳の奥に響くだけ。これはもしや、カプセル満員御礼状態の証……。

24時を過ぎ、大澤誉志幸ばりに途方に暮れながら京都の街をふらつく。宿泊できなくとも、サ室で一泊すればいいじゃないか精神で、ものの試しでもう一度電話をすると、「先ほどキャンセルのお客様が出まして、本来であれば24時で受付終了ですが、お近くにいらっしゃるようでしたら確保いたします」——神!

ロッカールーム(床が畳)で館内着に衣装替えし、即、浴場へ。体を洗浄し、いざサ室。入口にはマットやビート板でもなく、パンツが山積み。窓からサ室を覗くと、8割の人たちがパンツァー状態。ボーイズ&パンツァー。いや、ほぼおっさんだけど(自分含む)。

清潔感あふれるサ室は、ゆうに数十人は座れる大座敷。室温はそこまで高くないのに、定期的に噴射されるオートロウリュで、みるみるうちに汗が噴き出す。穿いたパンツが豪快におもらししちゃいました級に。

そして水風呂、ちべたくてキモチー! 水風呂を出た右手には大理石風休憩スペース長椅子、サ室前にととの椅子が2脚あり、代わる代わるで瞑想。脱衣所には給水所があって、しかも「水素水」ときたもんだ。まさか祇園のサウナにも藤原紀香の魔の手が……と思うも、水素水うめぇ! ちょっと紀香にジェラスるくらい。そして6階には塩サウナと露天風呂。これは明日のご褒美にしよう。就寝。

9時起床。人生初の朝ウナ。心拍数MAX。サ室フロアに移動しようとしたら「9時20分から浴場とサウナの清掃に入りますさかい」とフロント女子。ちょ、まてよ。俺の朝ウナ心拍数返して!!

けど、あと10分あるし……。急いで館内着を脱ぎ捨て、パンツァーでサ室IN。あっという間の10分弱。たった1セット……。

【回想】これは明日のご褒美にしよう。

思い出す。6階も掃除なのか!? 確認すると、露天風呂と塩サウナは清掃対象外。……神!

塩サにINし、トントンと表面にのせる。すると隣に座っていたアニキが「背中、塗りはりますか?」と。「……有料オプション?」とか思ったら、壁には「塩が塗れないところは互いに塗ってさしあげましょう」の貼り紙。なんというホスピタリティ! 東京にはこういうあったかみ、ないよね。

じっくり塩サって、ビルの最上階で素っ裸で外気浴る。なんて大自然に迷い込んでしまったのだろう。とりあえず、控えめに言っても、神じゃないか。

ありがとう「ルーマプラザ」。必ずまた来ます。

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  • サウナ温度 86℃
  • 水風呂温度 16℃
70

Flavor of the Mon湯

2019.11.29

13回目の訪問

今日はサウセン! と胸に誓っていたのに、いつものくせで大泉にいた。

サ室は3人。いつも顔を合わせる人がいたので会釈をかますも、「??」みたいな表情で後ろを振り返られていた。まだビミョい距離感を持たれているのだろう。しゃあない。シャアナイア・トウェイン。

8分を目安に3セット。例のあそこには先客が。やっぱりひそかな人気スポット。椅子は2つあるけれど、それなりに隔離された場所に鎮座するととの椅子だけに、隙間なく並べられた2脚の片側に後追いで座るのは、ちょっとした勇気がいる。

「この敷きマット、志茂田景樹の髪みたいな色してますよね!」とか「このゴゴゴゴ的な機械音、たまりませんよね!」なんてすっとんきょうに話しかけても、「せっかくととのえてんのに話しかけんなよ」というスタイルの人だっているだろうし。結局、空くまでは浴場内の白椅子にて休憩。

一気に寒くなったからか、浴場の窓が空いていると、外気温との差で浴場内がナチュラルスチームサウナ状態かのように蒸気がパなくなる。ヘタしたら映画『ミスト』状態。まあ、それもまたドラマチック。

後半3セットは貸切状態。浴場には人が5〜6人いたけど、誰もサウらない。こういうとき、「え、もしかして自分、ヘンなニオイ放出四天王⁉︎」とかいう被害妄想に駆られてしまう悲しき性。

合計7セットを終え、退浴。初めてフロントのスタッフから「ありがとうございました」じゃなく、「お疲れさまでした」と言われた。なんか、うれしかった。いや、新人のバイトと勘違いされたのかもしれない。

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 16℃
78

Flavor of the Mon湯

2019.11.28

11回目の訪問

東上野 寿湯

[ 東京都 ]

めずらしく下足の鍵が多い。チャンス到来。しかも、初37番ゲトズサー。

いつも顔を合わせるサウナーの方がひとりいたくらいで、あとは露天風呂を満喫する若者と旅行客らしき海外の面々。

サ室は100℃。久々にソロ活動でじっくり蒸す。正直、たまに寿のサ室は不快なオイニーが充満しているときがあって、満員御礼ともなると、皆が心の中で犯人捜しをしているんじゃなかろうか的な疑心暗鬼な表情になっていることがある。しかし、今回はサ室ソロの喜びと熱気のケオリのみがイィィィィイイイインミックス!

8分セットを2回終えて、塩サウる。しばらく前に板橋前野「さやの湯処」の塩サウナにて、明らかに塩仙人みたいなおじさんの「塩はこすりつけるな。トントンと表面にのせるくらいがちょうどいい」という格言を盗み聞きして以降、バカのひとつ覚えのように表面にこっそりのせる仕様で塩サウっている。

12分計が1周したところで、敷きマットと残り塩を洗い流し、洞窟水風呂に身を沈める。はぁぁぁぁあああああん。

今回はコンパクトにまとめて退浴しようかと思っていたものの、サ室を覗いたら、無人。迫りくるサ浴を抑えきれず、「5分だけ……5分だけね」という思いでIN。はぁぁぁぁああああああああああ。

退浴。下足から靴を取り出す。もしかしたらこれが下足「37」をゲトれた効果!? とか思いながら、うっきうきでスキップして帰ろうと思ったけど、変質者通報されるのが怖くなってやめた。

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  • サウナ温度 100℃
  • 水風呂温度 18℃
73