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Flavor of the Mon湯

2020.07.09

1回目の訪問

上野ステーションホステル オリエンタル1(旧:上野オリエンタル)

[ 東京都 ]

バスで移動中、前の席に座る女子タッグが「寝つき」トークをかましていた。結構な頻度で「寝つき」という言葉を使っていたので、「岡本ねつき」と「ねつきセナ」という新旧グラドルの仮称をあてがう。

岡本「最近、寝つき悪いんだよなあ」
セナ「わかるー。私もよくない」
岡本「お酒を飲むといいとか言うけど、寝る前に飲みたくない」
セナ「逆に寝つき悪くなっちゃいそ」
岡本「通販でピローミスト買ったんだけど好きなにおいじゃなくて」
セナ「お店だと鼻が壊れるよね」
岡本「とはいえ、いつの間にか寝てるんだけど、起きても『寝た!』って感じがしなーい」
セナ「私もわりと永遠にそんな感じー」

俺「全国の寝つきの悪いみなさん、大変お待たせいたしました! そんな寝つきが悪いと言うならば、聞いていただきましょう……寝つきにサウナっ!」

とか、『ルックルックこんにちは』における「ドキュメント 女ののど自慢」の夏木ゆたかばりに助言しようかと思ったけど、いまいち記憶が曖昧だったからやめた。

あと、「ピローミスト」という初めて聞くワードが出てきて気になったので、その場でググる。

「おやすみ前に枕や寝室に使うルームスプレーで、安眠やリラックス効果が期待され、アロマの香りを中心にブレンドされている」

初めて耳にした「ルームスプレー」とかいう言葉。複数の部屋でプレイすることかと思ったけど、それだと「ルームス・プレー」になりがち。っていうか、蚊取り線香のにおいで安眠できる自分は、なんてコスパのいい生き物なんだろうと思った。

しかも最近はサ活のおかげで、あの頃の寝つきが戻ってきた。ありがたいこと。やっぱりここは「寝つきにサウナっ!」と伝えるべきかと思ったけど、ピローミストとかいう高次元のルームスプレーを使用している女性にとっちゃ、「サウナ? なにそれ」とか言われそうな気配もチラング・ホラングだったので、口をつむぐさん。

「だったらキミらのために、俺が最大限に寝つきます」と思い、かの新規サウナ施設探訪家・河口拓也氏に意見を仰ぐ。

俺「上野のオリエンタルに行こうと思うんだけど、1・2・3、推しサはどこ?」
拓「1です。なぜなら、島耕作が置いてあるから」(※イケボで)

サ活ありきじゃなく、島活ありきなところが小悪魔的。というわけで、「上野ステーションホステルオリエンタル1」を初攻め。

結論、よかった。ルームスプレーなんか不要!

拓ちゃん、ご助言ありがとう。

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Flavor of the Mon湯

2020.07.03

1回目の訪問

湯乃泉 草加健康センター

[ 埼玉県 ]

生まれて初めてラッコを見たのは、さりげに大人になってから。小学校や中学校、高校なんかの遠足、修学旅行、林間学校の隙間に「水族館見学」も挿入されていた記憶があるけど、幼少期に海で溺れた経験がある身としては、海の中で余裕で呼吸をかませる生き物が憎たらしくて仕方なかったから、つぶさに水族館を見学することは願いもしなければ叶おうとも思わなかった。

そんな人生初ラッコとなったのは「鴨川シーワールド」。まだ潮の香りに拒絶反応がありつつも、当時「盗人猛々しい」という言葉が気に入っていて、鴨川シーワールドの「鴨川シー」部分が「鴨々しい」とも受容できて語感的に悪くない! という理由から出向いてみた。

感想は「ラッコとシャチがいた」というくらい。なんて感受性の乏しい人間でしょう。水森亜土ばりに「いたずラッコ!」、「サラダにラッコ! それルッコラ!」までのテンションには到底たどり着けず。

その雪辱を果たすべく、生涯2回目となった「ラッコ」。その館には、若いラッコからご年配のラッコまでたくさんいた。

メンマラッコ「今日のサ室……仕上がってやがラッコ」

誰より早くサ室ショウタイムに出演していたメンマラッコは、今にも果てそうな恍惚の表情で語った。

イケボラッコ「ここが噂のチンピリだラッコ! フクロがピリリとすラッコ!」

薬湯の説明を丁寧にしてくれるイケボラッコ。水風呂付近で「イケボラ…」と声をかけようと思ったら、まさかの偽イケボラッコがいたことも忘れがたし。

そして、館内を楽しそうに走り回る楽ッコ。これはほっておいてもよさそう。

遅れて参戦してきたのは、すじラッコ。筋骨隆々のすじラッコ、メンマラ、イケボラ、楽ッコとご対面。初対面とは思えぬヴァイブスで貝をたたき割るラッコの面々。

そしていつの間にか紛れ込んでいた楽ッコの仲間、黒ッコ(くらっこ)。見るからに裕福な施設で育ったような顔立ちで、体をヴィクンヴィクンいわせながら電気風呂を楽しむ。

錚々たるラッコのショウタイムを楽しんだあとは、場所を食堂に移して乾杯。宴もたけなわユキヒデを迎えようとした頃、主役は遅れてやってきた——です。ラッコ in the house。

ラッコなのに山下清のモノマネに興じるなど、なかなかの手の内を見せつけたところで、リアルに宴もたけなわユキヒデ。悲しみを胸に抱えながら、ラッコとお別れ。

結論:ラッコのサ室も水風呂も外気浴も電気風呂も食堂も、集った面々も最高でした。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.29

14回目の訪問

上野サウナ&カプセルホテル北欧

[ 東京都 ]

現在、巣鴨「サンフラワー」に浮気中、かつ「自分に正直になったほうがいいよ」と年下からの突き上げを喰らっているケイちゃんが、久方ぶりに回数券で北欧にINすると、おすじさんからのリーク。ここで北欧に参戦するとなると、あろうことか「七福の湯」に続く連筋となる(もしくは、にすじ)。

だが、それがいい。

北欧に到着すると、親戚の甥っ子のために支払いを済ませるおじさんがいた。ケイちゃんとおすじさんだった。ケイちゃんに闇金を渡し、ロッカールームで身支度。

「なんだかんだで北欧のサ室は最高だなあ!」

と、言葉にすると飛沫が飛んでしまうので、わざわざ「スターどっきり㊙報告」の「大成功!」ばりのプレートに文字を書いてきて、サ室で感想を掲げるおすじさん。

何も断りを入れずにロウリュをするお客さんに「ロウリュするときは、みなさんにうかがいを立ててからやったほうがいいと思いますよ」と、優しく注意するケイちゃん。

各々が各々の蒸し方で数セットを終え、食堂へ。

「うわあ、これがケイタ割りかあ」と、なみなみと注がれる焼酎の量に驚きを隠せず、ケイちゃんを隠し撮りするおすじさん。

「氷はねぇ、いっぱい入れたほうがいいよぉ」と、銀座のホステスばりのサービスプレイでオーディエンスを魅了するケイちゃん(を引き続き盗撮するおすじさん)。

ケイちゃんは初めて会う甥っ子の成長を喜んでいた様子だった(若干矛盾した日本語)。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.26

1回目の訪問

七福の湯 戸田店

[ 埼玉県 ]

仕事(麺活)で川口に上陸したので、近場にナイスなサ場はないだろうかと検索。少々歩くものの価格が手ごろな「七福の湯」を発見。せっかくだから本当に“七福か否か”を検証するために向かう。

道中、「確か尿漏れマウンテンデュー…じゃない、尿漏れアンバサダーのおすじさんって、ここいらがテリトリーじゃ」と思い、「目指す、七福の湯」と連絡してみる。すると「ちょうどいまマメカラで『大きな玉ねぎの下で』を歌い終えたところ! 到着は何時ぐらい?」とレスポンス。「館内で合流できたら神だね」なんて具合で先に入館。

〈破格の入館料〉
こんなデカい施設なのに870円という安価。週末は920円だけど、午前9時までに入館すれば100円引きとなり、実質820円。平日より安くなっとるう! やるじゃん、七福。一福獲得。

〈仁義なき水圧〉
さりげにチェックしがちなカランの水圧。ヤクザの抗争に巻き込まれ、流れ弾が当たったんじゃないかと錯覚するくらい勢いある水圧。二福獲得。

〈繰気弾的ハンドジェットバス〉
背中や足裏を刺激してくれるジェットバスは数あれど、寝転んでちょうど手を添える部分に劇的水圧で訴えかけてくる「ハンドジェットバス」を初体験。なにこれ! すんごくいい! ヤムチャ不可避! 三福獲得。

〈高圧電気風呂〉
鈍い痛みを訴える腰に対してあてがう。んあぁぁ。んごぉぉ。きもちいぃぃ!(©つむぐ) 四福獲得。

〈紅音ほたる in the 塩サウナ〉
塩サウナは板橋「さやの湯処」が至宝かと思っていたのに、そんな常識を覆す広大な面積。湿度もグンバツで塩がみるみるなじんでいく。……ふいちゃう! 五福獲得。

〈おすじ合流〉
一福、減。

〈差し支えないサ室〉
勝山も驚くムーディな照明で落ち着く空間。湿度も高くて発汗欲に拍車がかかる! 五福獲得。

〈ゲスの極み外気浴乙女。〉
川谷絵音は言った、「少し贅沢をし過ぎたみたいだ。外気浴スペースがありあまる」と。籐製の椅子はもちろん、通常ベンチもありあまる! 六福獲得。

〈なるほど! ザ・ワールド冷水器〉
サ室で火照った体をキンキンに冷やしてくれる冷水器。後ろに並ぶ子どもに譲りたくなくなるくらいゴクゴク(す田枝里子)。七福獲得。

無事に7つの福を獲得し、シメは川口駅前の中華料理店「珍来」でおすじさんと餃子&メンマで乾杯。時に殴り合い、時には涙を流しながらアルコールを流し込む。

おすじさん、わざわざ合流してくれてありがとう&ごちそうさまでした。

八福獲得。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.25

1回目の訪問

東京染井温泉 SAKURA

[ 東京都 ]

ソメイヨシノ——。正確には「染井吉野」と表記するようで、「エドヒガン」と「シマザクラ」の交配で生まれた日本産の桜、とのこと。

まったくもって花に疎い自分は、それが桜の名前であると知ったのは、今回のサ活がきっかけ。それまでは漠然とただなんとなく「染井よし乃」とかいう日本の歴史に名を刻んだ女性裁縫家のイメージを抱いていた。

染井よし乃。決して裕福とはいえぬ家庭で育った彼女の唯一の楽しみは、祖母からプレゼントしてもらった裁縫セット。母がこしらえてくれた女の子の人形は、いつしかボロボロになっていたが、再度命を吹き込んでくれたのが、その裁縫セットだった。

「おばあちゃん、見て。しづゑ(人形の名前)のお洋服を私がお直ししたの。以前までは正常に作動していなかったが、システムファイルを修復することによってドライブ内のファイルに影響を及ぼさず、プログラムを回復することに成功した」

よし乃はおしゃまな女の子。しかし、その早熟な感性が裏目に出て、27年という短い生涯の幕を閉じた。そんなよし乃が生まれ育った巣鴨のあちこちには、彼女が遺してきた歴代の作品が展示されている。そのひとつの施設が「東京染井温泉Sakura」——という妄想を抱いて、いざ入館。

「染井吉野発祥の地に立地する癒しの天然温泉」と書いてある。目を疑った。「よし乃」じゃなく「吉野」だ。どっちも名字感!

受付のお姉さんに「ソメイヨシノって、人なんですか?」と尋ねたら、「当館は初めてでしょうか?(にっこり)」と、聞く耳持たぬリアクション。まあいい、浴場へ向かう。

1320円という高額物件だけあって、湯も広けりゃサ室も広い。しかもサ室は最上段で構えていると、オートロウリュの熱がケツの穴から指突っ込んで奥歯ガタガタ言わせてやろうかばりに効果てきめん。桜満開ならぬ、菊全開。

そして、空を眺めながらの外気浴。入館前にたいらげた「ニボ・アンド・スワローゼス」の脂をしっかり流して退浴、からの後会計。

入館とは違う女性スタッフさんだったので、改めてソメイヨシノについて問うたら、「桜の名称なんですよ。それと、江戸時代に巣鴨や駒込近辺は“染井村”と呼ばれていた名残もあって、当館は染井温泉SAKURA、という名称なんです(にっこり)」と教えてくれた。

なんて素敵に説明してくれる女性なんだ! 再訪不可避を胸に誓う。

よし乃「……裁縫だけにね!」

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Flavor of the Mon湯

2020.06.22

2回目の訪問

Smart Stay SHIZUKU 上野駅前

[ 東京都 ]

サウナホテルニュー大泉
   vs
Smart Stay SHIZUKU 上野駅前


大泉「最近、浮気してるでしょ」
俺「な、なんだよいきなり。……尻見せ?」
大泉「そんな(ついでに)とんちんかんなことを聞いてるんじゃない! 最近ポケベルも鳴らしてくれないじゃん!」
俺「そ、そんなことないって。仕事が忙しいんだよ、緊急事態宣言も解除されたし」
大泉「……私、見たんだから。こないだ、ウッキウキなステップ踏んでシズクちゃんの家に入っていくところ」
俺「ドドドド……Σ(´∀`||;)ドキ------------ッ!!」

シズク「私のためにケンカはやめて」
大泉「あんた、何様のつもりよ! 河合奈保子にでもなったつもり!?」
シズク「確かに『けんかをやめて』のオリジナルは竹内まりやが1982年に河合奈保子に提供した曲だけど、ほとんどの人が平成をフィールしてるから、竹内まりやバージョンのほうがしっくりきてると思うわ」
大泉「そんなことはどうでもいいのよ! このうすらとんかちのすっとこどっこい!」
シズク「負け惜さまないで。もう、Mon湯くんは私の令和にふさわしい清潔感とオートロウリュに釘付けなの。あなたみたいな“ザ・昭和”な女は願い下げよ」
大泉「そんなことないんだもんだみん! Monくんはキッチュでスタイリッシュな深緑の衣装が大好きだし、すえた臭いがする浴場やサ室、食堂が好みなのは当たり前田のクラッカー!」
シズク「(蒸し)」
大泉「インド人もビックリ、インド人を右にするくらいのリアクション、取りなさいよ! しかも蒸しじゃなく無視でしょ!」
シズク「(プシュー)」
大泉「ちょ、オートロウリュやめなさいよ! Monくんはビート板で2〜3回あおぐ、ザツいロウリュが味ごのみなんだから!」

最近は「シズク60分1本勝負」のタイトなジーンズにねじ込むサ活にのめり込んでしまっている。ごめんね、大泉。

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2020.06.12

1回目の訪問

サウナサンデッキ

[ 東京都 ]

「スパジャポってさ、戦隊モノでいえばシリーズ中盤で加わる6人目ポジションって感じだわ」

蒸しレッド:北欧
蒸しブルー:かるまる
蒸しイエロー:草加健康センター
蒸しブラック:マルシンスパ
蒸しピンク:テルマー湯

5人揃って、サウナ戦隊 蒸しレンジャー!!

そんなサ活の投稿を目にしたのは今年の1月。戦隊シリーズで育ったと言っても過言ではない世代にとって、震えが止まらない衝撃だった。何が衝撃って、「北欧」以外行ったことがないのに震えた自分にね。

そして、そのサ活のコメント欄に思わず書いてしまった。投稿者の方とはまったく絡みがなかったというのに。

蒸しグリーン「待ったァーッ!俺も忘れてもらっちゃ困るゼッ!!」

戦隊シリーズにおける「緑」の存在意義を問う必要性があった。ただ、そこで、

「はじめまして。戦隊シリーズに緑は必要不可欠だと思うんですね。なので、蒸しグリーンを登場させていただきたく存じ上げまして」

なんて書こうものなら、せっかくのサ活のグルーヴが「科学戦隊ダイナマン」ばりに台無し。なので、「きっとこの人なら、わかってくれるに違いない」と「アブない刑事」のタカばりに高をくくってコメントを残した。

“この人”こそ、〈楽しい味のショッピング〉。

そんな彼が高円寺「サンデッキ」にて凱旋ライブを行った。オーディエンスは、言わずもがなです。&拓。

結論から言うと、最高のパフォーマンスだった。リニューアル後のサ室も、全身がふやけるくらい沈まり続けていたい水風呂も、ハッテン行為防止の実演レクチャーも、白魔道士になった錯覚に陥るサ活後にめかし込んだ白いローブも——。

サ活後は駅前の「鳥貴族」で乾杯。最高のパフォーマンスを披露したスーパースターと同席した上での鳥貴族は、もはや「鳥皇族」、いや「鳥王族」だったことも忘れがたし。

祝・ワンデッキ。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.06

42回目の訪問

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

サウイキはおっさんの出会い系——。

かの河口拓也氏は、そう述べた。施設を軸に出会うこともあれば、食材を機に出会うこともしばしば。それが「師範」から「世茂利奈」を経由し、「市販」になったかと思ったら「やわらぎ」にメタモルフォーゼした〈メンマー(市販)〉だ。

彼はいつしかサウイキ上で「彼にメンマを語らせたら右に出る者もメンマ」、高橋留美子のクラシック「らんま1/2」は「めんま1/2」に、小柳ルミ子の「お久しぶりね」も「お久シナチクぶりね」へ、風俗街で目にする「メンズマッサージ」も「略してメンマ」に姿形を変えさせてしまうくらい、メンマに精通(意味深)していた。

僕は大泉のメンマ炒めが好きなので、「いつか大泉メンマ・フェスティバル(以下、メンフェス)を開催するときがあれば屋上で握手……できたらいいね!」と市販と約束を交わしていたけど、まさか緊急事態宣言が解除されてから、こんなにも早く赤い糸で結ばれてしまうなんてっ……///

気がつけば、食堂でです。さんと拓ちゃんと市販で乾杯していた。市販は大ジョッキのLSをオーダーした。「威勢のいい男だ」と思うも、なかなか酒が進まない。話を聞けば、メンフェス後にも私用が詰まっているらしい。

「昼泉サイコー! 今日やらなくちゃいけないことは明日やる!」と、明日は明日の風が吹く精神で呑兵衛んだらりをかましているです。&拓&自分とは次元の違いをひけらかされた。

それでも予定の時間を延長してまでメンフェスを楽しみ、腹筋を崩壊させて風のように去っていった市販。笑って飲んで蒸された数時間——嗚呼、充実感。

サウナって、いいね。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.05

41回目の訪問

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

「春一番に似ている男がいたらそいつです」

この一行情報の主は、サウイキにおいて「ほっこり画伯」として知られるおすじさん。そんなおすじさんが、どうやら初泉をかますとのことで、くまなく春一番似の人物を探すことに邁進した金曜日。

しかし、緊急事態宣言が解除されて以降、にわかに客が増泉(ぞういずみ)しているだけあって、春一番捜索に手こずる。

すると、白椅子で休憩する春一番似を発見。声をかけようとするや否や、隣の白椅子に座る男性と談笑し始める。「ソロ泉と見せかけて、友人と共泉(ともいずみ)?」と思いつつ様子見。

そしてサ室に入ると、まさかの“次なる春一番”が上段中央に鎮座。体は華奢だけど、春一番に似ているように感じる。白椅子の春一番を思い出すと、なぜか上段中央の春二番がアントキの猪木に見えてきて、脳内で春一番とアントキの猪木が複雑に絡み合い混乱を来す。

え、どっちがおすじ…? と、噴き出る汗とにらめっこしながら、8分間蒸し終えて水風呂へ。「どっちかがおすじさんに違いない」と腹をくくると、豪快に水風呂からあがってきた、まさかの春三番。

「春一番に似ている男がいたらそいつです」

こんな狭い空間に春一番似の男が3人も。このときすでに春一番〜春三番の識別は困難を極めていたこともあり、脱衣所のロッカーからスマホを取り出し「春一番 特徴」とググるしかなかった。

「春一番は、北日本と沖縄を除く地域で、例年2月から3月の半ば、立春から春分の間に初めて吹く南寄りの強い風を指す」

違う、その春一番じゃない! まあ、食堂で酒でも飲んでれば邂逅するっしょ。と、半ばW浅野的余裕を見せながら、LSをオーダー。すると数分としないうちに、食堂に春一番のごとく突風が吹き込む。

そこに現れたのは、春一番でも春二番でも春三番でもない、紛れもないイケメンJリーガーだった。条件反射で「ジェフ市原が好きでした」と言いそうな刹那、「Monさんですか?」とJリーガーは口を開いた。

おすじさんだった。

乾杯の酒と共に、年俸億超えプレイヤーにも見えるJリーガーのおくちに合うかと身ぶるいしながら、安定のメンマ炒めとチーズもオーダー。聞けばなんと同い年。おっさんになってくるとタメの人と出くわす率が低下するので、シンパスィー。

そして、あっという間のおすじさん3時間コース終了のお知らせ。共に退店し、「また蒸そう! ナイッシュー!(※ナイス蒸シュート)」と約束を交わし、離散。最後の最後でモヤっていた違和感に気がついた。

おすじさん、全然七三分けじゃなかった。

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Flavor of the Mon湯

2020.06.03

4回目の訪問

水曜サ活

サンフラワー

[ 東京都 ]

西野カナ「会いたくて会いたくて」の「会いたくて会いたくて震える」という歌詞が一世を風靡したのは10年前。当時は「そんなやつ、いねーし!」とバカにしていたフィールドに生息していた自分だったが、まさか「行きたくて行きたくて震える」という、若干行為は違っていながら、「西野カナは、こうした極限状態を歌詞に託していたのか……!」と、10年越しの評価に至った今日この頃、みなさん、いかがお過ごしですか。

なじみのサウナ施設や銭湯には「当面の間、営業を休止いたします」、あるいは「サウナ休止中」の貼り紙。当たり前のように「ちわっす!」と施設にお邪魔して、素っ裸になり、身体を清め、サ室で汗を流し、水風呂で愛川に冷却される行為がままならなかった約2カ月間。

「こんな時こそ、闇サ活!」と思っても、心のどこかでざわめく恐怖感と罪悪感。そして「自分さえよければそれでいいの?」という自問自答。

baby I know
誰よりも君の全てを知ってるのに
でもどうしてもサウナじゃなきゃダメなの?
so tell me why

西野はサビの前で、そう歌う。
誰もがサウナに行きたい。でも、今じゃなきゃダメなの?
林先生の「今でしょ!」に抗う行為を働き続けた数十日間。
しかしそれは、好きだからこそガマンできたかけがえのない期間だったはず。

サ室に入り、皮膚の表面に浮き出でくる汗。
当たり前のように眺めていたそんな粒状の水分すら愛おしくて、
いつの間にか頬には熱い何かが伝う。


きもぢいいいぃぃぃぃぃいいいいいいいいいい!


強く想うほど辛くなって
もう一度聞かせて嘘でも
あの日のように“好きだよ”って…


好きだよ、サウナ!
何度でも言うよ!
好きすぎて好きすぎて震える!


祝・ヨンフラワー。

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2020.03.23

2回目の訪問

テルメ末広

[ 東京都 ]

商人「発汗欲〜、発汗欲はいりませんか〜?」
僕 「すみません、おいくらですか?」
商人「行きたいと念ずる気持ちだけで十分です」

というわけで、MajiでNenずる5秒前よろしく、ボーダーのTシャツの裾からおへそがのぞくどころか、しかめ顔のママの背中もすり抜けず、久方ぶりの「テルメ広末」へ。

そう、渋谷はちょっと苦手。やっぱり北区。
人波をかきわけながらすべり込んだ閉店2時間前。用意周到か。
実際は人波なんてかきわけるほどいなかったけどね。
ずっと前からサウナのこと、好きだった誰よりも。
嘘、僕なんかよりサウナが好きな人は星の数ほどいるし。
やっと僕に来たチャンス! というか北区チャンス。
逃がせないの。逃げられても困るんだけどね。
“ゴメン!”と番台に笑いかけて、走り寄るサ室に
MajiでNenじちゃいそうな 約束の小林稔侍。

って、like a 広末涼子ばりのサ活にしようかと思ったけど、無理。
全然マッチしない。だから、ユースケさんに負けない心意気で、MATCHをとことんフォトジェニックに撮ってみた。
ケジメをつけるために。ってそれはマッチ。けっ・じっ・めぇぇ〜!

にしても、このご時世、サ活すらMajiでJishukuする5秒前になりそう。
って、ここまで書いて気づいた、「テルメ広末」じゃなく「テルメ末広」だった。

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Flavor of the Mon湯

2020.03.22

40回目の訪問

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

【県立サウナ学園高等部 1年サ組】

先生「突然だが、今日から新しくみんなの仲間になる生徒を紹介したいと思う」
河口「えっ、マジ? 転校生?」
小野沢「転校生に決まってるよぉ」

先生「入りたまえ」
謎の生徒「(ガラガラガラ)」
河口「うぉっ、なんか格ゲー強そうな風貌!」
小野沢「ねぇねぇ、格ゲーって何?」

先生「では、自己紹介を」
楽しい味のショッピング(以下、楽味)「はじめまして、楽しい味のショッピングです。趣味はダチとのサウナ、最近経験した恐怖体験は、車でイノシシを轢き殺しそうになったこと。以後、よろしく」
河口「すげー、趣味でサウナ通ってやがる!」
小野沢「なんで彼は高1で車の免許もってるの?」

先生「じゃ、楽味くんは、そうだな……窓側の一番後ろの席に座ってくれるかな。らぶり、いろいろ教えてやってくれな」
楽味「はじめまして。以後、よろしく」
らぶり「よろしくねっ☆ 私、らぶり。このクラスのサウナ部とクラフトビール部の部長」
河口「うっひょー、もうカップル誕生かよ〜!」
小野沢「僕、クラフトビール部、入れてもらえなかったよぉ」

[一方、その頃]

俺「やっべー、遅刻遅刻!(パンをくわえながら通学路をダッシュ)」
謎のダイナック美女「きゃっ!」
俺「おいっ、どこ見て走っ……えっ、俺?」
謎ダ女「えっ、私?」
俺「えっ、俺の胸がふくらみをおびてる!」
謎ダ女「やだ、股間になんかくっついてる!」
俺「おれがあいつで……」
謎ダ女「あいつがおれで?」


結果、大泉フェスには間に合わなかった。僕が到着した数十分、いや、数分前に楽しい味のショッピングは、忽然と姿を消していた。彼はもしかしたら幻、あるいは楽しい味のツチノコかもしれない。

食堂に向かうと、拓ちゃんとNO DRINK NO LIFEの生き別れ親子がいいちこを飲んでいた。テーブルには、メンマ炒め。そして、かすかにフィールする楽ちゃんの残像。

拓「とても感じのいい人で、まるでそよ風のような人でした」
N「まあ、いいから飲みなよ。新しいボトル、入れたよぉ」

落胆を隠せない。いや、楽たんを隠せない。いや、正確には隠れてしまった。雲隠れにあってしまった。まだ見ぬ楽味、いつかそのそよ風を感じたい(遠い目)。

[当日のサ活]
蒸し×3(8分)
水 ×3(1分)
休 しないスタイル
食堂×1(4時間)

食堂、いすぎ案件。

[special thanx]
友情出演:らぶり、ミンママ(敬称略)

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Flavor of the Mon湯

2020.03.21

3回目の訪問

スパリゾートプレジデント

[ 東京都 ]

大阪出張だったってのに、大阪のサウナ施設に行けなかった悔しみ。最近「ただのサウナ愛好家ありたい」から「NO DRIF NO LIFE」(ドリフなしでは生きられない)に改名したケイちゃんに「大阪だったらどこがいい?」とLINEで聞いたら、

「飛田新地は行かないの?」
「お土産はいらないよぉ」
「かるまるの水風呂は金たま痛い」
「北欧のロッカー代、払ってきて」

とか、まったく要領を得ないレスポンスばかりが矢継ぎ早に送られてくる。しまいにはネコがエサを食べる動画のリンクまで。

さかのぼること約2カ月前、です。さん(当時、業者)の「サウナカプセルアスカ」のサ活コメント欄にて、

業者に逢う日は不思議なくらい雨が多くて(Mon湯)
水風呂混んでるぬるいみたいでふしあわせになる(つむぐ)
身体を蒸する度に湿度じゃ足りない気がしてた(Mon湯)
身体を冷やす度に白目むくんだ(つむぐ)
佐藤の名前は加藤くらい よくあるけれど(業者)
呼べば業者な とても業者な名前と気づいた(Mon湯)
僕は上手にサ活を書いているかい書けているかい(業者)
大東洋 南大門(つむぐ)

という、ASKA「はじまりはいつも雨」の替え歌リリックが続き、つむぐさんがつむいだ「大東洋 南大門」が脳裏から離れず、できるのならば大東洋! とか思ってたのに。結局、時間に追われて撃沈帰宅大東京。

そんな後悔の念がこびりついた身体を清めるべく、向かった先はプレジ。スチームサウナのケオリと蒸気で邪気すら葬る!

サ室 to 水風呂 after スチーム of ホックホク。これで間違いなくうまい酒が飲める。喫煙所に行ってプクイチ on the サウイキチェック。

「入店時間は19時5分でした」——おや、SIDさん来日中。とか思ってたら、SIDさんらしき風貌の男性が喫煙室にIN。「し、し、しどさんですか?」と、like a ししおどし的リズムで声をかけると、アイコンそのままのSIDさんがニヒルな笑顔で返す。

「Mon湯と申します」とごあいさつ。「せっかくだから一杯どうスか? ゴチりますよチスチス(©楽ちゃん)」と誘ったら、付き合ってくれるSIDさんビゴップ。

食堂に移動し、クエン酸サワーで乾杯。サウナの日の37セット、本八幡レインボー3段目、翌日の熱波師サポートデビューの話などなど、一杯の約束だったのに、半強制的にもう一杯、付き合わせる自分。

「入店時間は19時5分でした」——気がつけば3時間コースでINしたSIDさんの退館時間が目前。大阪サウナは叶わなかったけど、皇帝のおかげで感無量の工程を踏むことができました。

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Flavor of the Mon湯

2020.03.16

13回目の訪問

寿湯

[ 東京都 ]

幸せホルモン(©あま美)出すぞ〜! 今年初の稲荷町「寿湯」へ訪問。これが俗に言う「寿はじめ」というやつ。

せっかくなので調べてみたら、鹿児島県に「寿 肇(ことぶき・はじめ)」という齢46の政治家がいた。「主な肩書き」には「農業」と書いてある。政治家なのに農業を名乗るとは、なかなかの手練。

しかし、コメントには「自分自身に足りない課題が何であるかをあらゆる資料に目を通しながら、模索中(中略)支援者からの質問の回答を学んでいます」と記述。

伝えてやりたい、「資料の中に自身の足りない課題があると思うな! 自分に足りないものは、己と向き合って探し出せ!」と。しかも「支援者からの質問には時間をかけず、教養と経験で即座に述べるべきだ!」とも助言してやりたい。

俺「素敵な施設ですね。サ室の温度は何度ですか?」
店「ちょっと待ってください、調べます」

例えば、初めて訪れる施設でこんな一幕があったら、ちょっぴり残念な気持ちに駆られてしまう。どうせなら肩で風を切りまくって「我が店、自慢の110度!アチアチすぎたら110番!」とか見得も切りまくられたら、十朱幸代ばりに火打ち石で「いってらっしゃい! はごろもフーズ!」とかお祭り騒ぎになっちゃうこと請け合い。いや、実際は「いってらっしゃい!」じゃなく「いってきます!」なんだけど、そのへんはご愛敬。

そういう意味で「寿湯」のスタッフは、オーナーの亮三さんを筆頭に、素晴らしい手練で構成されている。ド安定の接客、行き届く清潔感、そして無秩序な連中に見舞う鉄槌。さすがに微細な愚行までには鉄槌が及ばないものの、「二度と来るか! おととい来やがれ!」と言葉を荒げないレベルの秩序が守られている。

さて、寿はじめ。脱衣所から浴場を見渡したら、閑散としている。まさか本日のサ室は「ウホッ! 丸ごと全裸 野郎だらけのサ室大会」になっているんじゃないかと、やや不安がよぎるのハウスマヌカン。

しかし、なんということでしょう。サ室、たったおひとりSummer Madness! ウッキウキであぐらなんかかいちゃって、解放の儀。今なら宇宙と交信できそう! なんなら蒲田とも交信できそう! それは行進な! とか自己ノリツッコミで脳を更新させつつ、じっくり10分。以後、久方ぶりの塩サウナで15分とか贅沢三昧。

あま美さんのサ活で寿はじめを決めたのに、塩はやっぱりしょっぺーぜ! とか思いながら、一度脱衣所に。「ショッペーゼ」って名前のサッカー選手、イタリアあたりにいそう! とか検索してみたら、「ショッペーゼに一致する結果は見つかりませんでした」。

そんなに甘い世の中ではなかった。

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Flavor of the Mon湯

2020.03.15

1回目の訪問

Smart Stay SHIZUKU 上野駅前

[ 東京都 ]

携帯の充電が虫の息だったので、電源を提供してくれる喫茶店を探す。こういうときに限ってド安定のルノアールが近場にない。すると目の前に純喫茶。オープン・ザ・ドアーと共に「すみません、電源を貸してもらうことって可能ですか?」と聞いたら、おばちゃん店員から「いま、そこの水槽で使ってるから貸せないねえ」と言われる。

目を向けたら、濁った水槽の中でそんなに悲しくもなさそうな非Winkな熱帯魚が泳いでいる。でも、タコ足には2つの空き。まあ、電源供給系喫茶店じゃないのは一目瞭然だし、「失礼ぶっこきました」と一礼し帰ろうとしたら、「何に使うの?」と。

「携帯の充電が死にそうなので、充電させてもらえたらなー、なんて淡い夢を抱きました」と伝えたら、「あら、使いなさいよ」と手招く。アイスコーヒーを頼んだら、「タコ足を持ってかれると思ったのよ。コンセントに差すって言ってくれたらいいのに」。

「確かにタコ足、欲しそうな顔してますもんね、俺!」とかノリノリで応えたのに「砂糖とミルクは?」と素っ気なくスルーされた。まあいい。電源確保できたしね!

店内では聴いたことがあるようなないような昭和歌謡が流れている。そして気づく、ずっと同じ女性ボーカルっぽい。「オリビアを聴きながら」が流れた瞬間、「杏里じゃね?」と、独りごちる。

「あなたの風でふくらんだ わたしの帆もたたみましょうか」——どことなく卑猥に聞こえる歌詞も杏里? と思い検索したら、「白いヨット」という曲だった。

久しぶりに耳にした「ヨット」。生まれてこの方、乗ったことないなと思いつつ、間もなく充電が完了しそうな携帯でヨットを検索したら、「ヨット(Yacht)とは西洋型の小帆船。軽量の競走艇と重量の巡航艇とがある」との説明。

ヨットのスペルを初めて知る。どう見ても初見では「ヨット」と読めない。どちらかと言えば「やっちゃった!」にしか見えない。

「真白いYachtが 彼方にキラめく/真白い三角帆を 黄昏色に染めて」——杏里の「白いヨット」が、輪をかけて卑猥に聞こえてくる。そんな黄昏色に染まった真っ白な雫を流すべく、ずっとイクイク詐欺になっていた上野駅前「Smart Stay SHIZUKU」にて、卑猥な思いをかけ流し!

サ室に残る新木のケオリ。こぢんまりとしたサ室ながら、不定期に繰り返されるオートロウリュは粋でいなせ。杏里は悲しみが止まらなかったけど、SHIZUKUのロウリュはしっかり止まった。

浴場から出て、洗面台の前でシャチョーよろしくスキンケア。アメニティもしゃれおつ。火照った顔に乳液を2プッシュ。よく見たら「ヘアミルク」って書いてある。Yacht!

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Flavor of the Mon湯

2020.03.14

39回目の訪問

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

「いっそのこと楽(味)になりたい」——母親はうなだれながら息子に述べた。その時、小学校5年生。父親が嫌いだった僕は、両親の離婚に異を唱えなかった。6つ年上の姉貴は言った。

「私はお父さん派だから、あんたはお母さん。経済的には厳しくなるだろうけど!」

小学5年生ともなれば、徳永英明よろしく「少年から大人に変わる」真っ只中、「あれも欲しい これも欲しい」とブルーハーツ的欲望も渦巻くお年頃。

「経済的に厳しくなるって、いま住んでる家に住めなくなるの?」
「当たり前でしょ。ここはお父さんの家なんだから。お母さんとあんたはお払い箱! 町のはずれの平屋にでも住むことね!」

決めた、父親にしよう。土壇場で「僕はお父さんと一緒に住む!」と言おう。それならきっと後々、スーパーファミコンやPCエンジン、ヘタしたらネオジオなんかも買えちゃう人生を送れるかもしれない!

そう誓った晩、母親は僕の部屋をノックし、「ごめんね、迷惑かけちゃって。でも、お母さんと一緒に来てくれるよね」と、強く強くハグをした。生まれて初めて、肉親に対する罪悪感がわいた。

「長女は父親、長男が母親」——そんな図式で進むであろう離婚劇を、長男である僕は脚本を改竄してしまった。強く抱きしめられるたびに、おしっこが漏れそうなくらいの罪悪感に駆られる。

俺「お母さん、いま月収いくら?」
母「ん? 将来が不安?」
俺「いや、なんとなく」
母「大丈夫、不自由はさせないから」
俺「そういう抽象的な返事いらないから、月収」

結果、月収も年収も聞き出せぬまま、眠れぬ夜を抱く。そして、胸に秘めた「僕はお父さんと一緒に住む!」という罪の意識が、ずっと胸をチクチクさせた。

「一緒に雑なロウリュを受けましょう!」そう言って、大泉にやってきたのは河口の拓ちゃん。20時のロウリュは、ほぼ満員御礼。ビート板で熱波を送る橋本さんも、いつも以上に力が入る。

拓「なかなかアツいっすね、Monさん!」
俺「いつも2扇ぎなのに、橋本さん、デフォで3扇ぎしてきやがる!」
拓「これじゃ乳首の生存も危ういっすね!」

ロウリュ終了。いつも以上にサ室内には熱気が残る。いつもならもうちょい残留できるはずなのに、無理だった。駆け足でサ室を出払う。

かけ水を忘れず、水風呂にIN。UAは雲がちぎれそうだったけど、僕は耳もちぎれそうだった。その時、思い出した。このチクチク感、乳首だからチクチクじゃなく、あの時、母親に抱いた罪悪感のチクチクに似ていると。

「Monさん、食堂で乾杯しましょう!」

拓ちゃんの屈託のない笑顔で、チクチクを駆逐させた。

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Flavor of the Mon湯

2020.03.11

38回目の訪問

水曜サ活

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

通勤電車内で切符を落とした老婆がいた。明らかに自発的に落としたように見えたので、なんだか妙な感覚に襲われつつも拾おうとしたら、隣に座っている男性が「ダメだよ、捨てちゃ」と言って拾い上げた。

「夫婦かな?」にしても、なんて無感情な表情の奥さんだろう——その時、ふと思い出した。アルツハイマー型認知症の妻を介護しながら生活する夫のドキュメンタリーを。

夫は妻を介護する上で、決して甘えた行動を許さない。時に激怒し、時に褒める。夫婦の思い出は、新婚旅行で訪れたバルセロナ。以降、ユニコーンばりに休みが取れたら定期的に2人でバルセロナへ飛び立つ。

居間には、これでもかと言わんばかりの笑顔が印象的な記念写真が並ぶ。それを手に取る妻。しかし、これといったリアクションは取らない。妻が病に冒され病状が悪化してからは、大好きなバルセロナ旅行も断たれてしまった。そして、夫は定年後に貯めていた年金で一念発起。

飛行機は乗れないけれども「志摩スペイン村なら」——。カメラは志摩スペイン村に到着した2人を追う。するとどうだろう、記憶をなくした妻が足を止め、突然、涙を流し始めた。夫が気づく。「もしかして思い出した…?」と肩を抱き寄せ、妻と共に涙を流す夫。

撮影に密着するカメラマンのフレームが揺れる。小さな声でカメラマンの声が聞こえた。「…よかったですね、奥さん、連れてこられて」。当時の僕も、右手で股間をリトル・マサグリー・モンスターしつつも、テレビに見入り、1サ活で流す汗の総量を凌駕する、溺れるんじゃないかというくらいの涙を流した。

それ以上の涙を流し、嗚咽しながら夫は言った。「本当に…連れてきてよかった。本当に」と。人間って、なんて素晴らしいんだろうと思った。そして最後に番組のナレーターが放った。

「妻は、この旅行すら忘れてしまうかもしれない」

冷酷! 手厳しい! 情け容赦なし!

そんなことを思い返しながらサ室を出ると、物干し竿的なラックに冥界に連れて行かれそうなおじいちゃんのブリーフが干されていた。おいおい、おじいちゃん、ここは自宅じゃないんだぜ。

すると洗い場に見慣れた姿がオンザセッ。です。さんだった。まさかのリアル偶然にくりびつてんぎょういたおどろ。せっかくなので、最後に1セット仲良く蒸してサ活を終えることにした。

サ室に入ろうとした瞬間、です。さんが物干し竿からブリーフをヒョイと取り上げ、おもむろにかぶった。「なんという変態仮面的サービス精神!」と思ったら、彼のサウナハットだった。

こういう記憶って、いつまで海馬に収められるのかな、と思いながら、帰路についた。

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Flavor of the Mon湯

2020.03.10

37回目の訪問

サウナホテルニュー大泉

[ 東京都 ]

友人が転職を考えているらしい。理由を聞いたら「今の職場じゃ未来が見えない」とか抜かしやがったので、「それは見えないんじゃなく、見ようとしていないだけだ」と灸を据えたら、「結構久々に書くんだよね、履歴書」と、まったくもってノーリアクションで最新式の履歴書(未記入)をテーブルの上に広げた。

学歴/職歴、免許/資格、趣味/特技、本人希望欄——まあ、至って普通の履歴書。しかし、あれがないじゃないか「健康状態」。そもそもずっと謎だった健康状態欄。果たして、ここで個性をひねり出せた猛者は過去に存在したのだろうか! 「住居よろしく陽あたり良好」とか「愛しさと切なさと心強さから篠原を差っ引いた感覚」とか。

ネットで調べてみたら「業務に支障はありませんが、持病の定期検診で3カ月に1回の午後休暇を希望いたします」など、正直に記入いたしましょう、とあったが、このご時世、抜群に書類選考で落ちてしまう可能性がダイの大冒険すぎる。ほとんどの人間が「とりあえず〈良好〉と記入し、採用が決まってからの申告でも問題ないはず…(震え声)」と考えるに違いない。

そもそも正直に記入した場合であっても、「なぜこいつは採用もされてなければ、どんな業務に就くかも未定なのに、『業務に支障はありません』と言い切ることができるんだ。自意識過剰! 不採用!」ってなるのが関の山。

結果、「良好」としか書けないジレンマ。なんて息苦しい履歴書社会。そんな息苦しさを解消すべく、ケイちゃんが返上した「北王」に暫定就任中のいつもお気にいられております。CDです。さんと大泉で合流。

安定のほぼ貸切状態だったので、せっかくだからサ室上段で、互いに体育座り(横向き)で蒸されてみる。

俺「ここでお客さんが入ってきたら、『(え、今日は体育座りDAY…!?)』とか勘違いしそうだよね」
C「その理論が通用するかどうかは自分の目で確かめていただきたい!」

人手不足で食堂が早じまいだったこともあり、サ活後の大泉の至宝「メンマ炒め」はおあずけとなってしまったので、4セットを終えて近所の日高屋へ移動。

歌えなかったラブソングを歌う代わりに、食べられなかったメンマを食べる(炒められてないけど)。一杯で帰ろうかと思ったものの、蒸し直後の酒がうますぎる案件のため、2杯目+餃子をオーダー。尽きぬサ話で盛り上がり、互いに帰路につく。

健康状態:極めて良好

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Flavor of the Mon湯

2020.03.09

3回目の訪問

藤ランド

[ 東京都 ]

休日返上で仕事にいそしむ自分への褒美、それは日曜でも営業している麺を食らいに行き、かつサ活で1日をおさめる作業!

仕事を終えて十条へ向かい、「會津・喜多方らーめん 愛絆(すずな)」なる、麺処なのにわりと永遠にキラキラネームな店舗へ向かう。

この「わりと永遠に」という言葉の補足をしておくと、数年前、二十歳の女子から「オケったら何いれんの?」と尋ねられた時代までさかのぼる。

「基本は水とかお湯! たまに北島三郎ばりに、あったかご飯に混ぜるだけ〜♪ とか言って、すし太郎よろしく、ちらし寿司なんか入れちゃったりもするかもね!」とか意気揚々に回答したのに、「そのオケじゃねーし。ボケてんの? それとも脳内発酵?」とかキレられた。

「オケったら美空ひばり『川の流れのように』をハードコアスタイルでラップに変換したり、『一休さん』のオープニング曲を氷室京介アレンジで歌ったりします…」と真面目に答えたら、「あたし、あゆ」と、やや食い気味で返答してきた。

「えっ、二十歳なのに浜崎あゆみとか歌うの? もしかして、すし太郎の具材よろしく、サバ読んでる? 」とか切り返したら、「はぁ? あたしから言わせたら、あゆとかわりと永遠なんだけど」と、再度キレられた。

以降、「わりと永遠」は個人的にわりと永遠な言葉として定着。

閑話休題。すでに「ソープに行け!」ばりに喜多方モードだったのに、店舗前に到着すると真っ暗で、入口に貼り紙。「店主が坐骨神経症のため、しばらくお休みします」——ズコーッ!

思わずズ骨神経症になってしまいそうだった身体を奮い立たせ、そこから歩くこと数メートルの「らーめん専門店 CHU-RU-RI」に焦点を定めることに。「濃厚味噌」を注文し、心身ともに、わりと永遠にあたたまる。その火照った体にさらなる熱を帯びさせるべく、向かった先は久方ぶりの東十条「藤ランド」。しかし、今回ばかりはまったくもっての貧乏くじ。

「最近ここのサウナ、ヘンなやつ増えたよな(有料サウナキー不所持)。昨日もすげーヘンなヤツいたし(携帯動画大音量)。やなぎ湯なんか最悪だろ(大声)。うるせーガキしかいねーしなw(威嚇)」

おじさん、もう悲しくなった。なぜなら、「ヘンなヤツが増えて、昨日も」——「昨日“も”」ってことは、明らかに僕が「今日のヘンなヤツ大賞」ってことで賞。拓ちゃんなんかホームサウナに設定してるのに…。汗と涙が頬を伝う。

サウナ料金も支払って、静かに蒸されているだけなのに…「CHU-RU-RI」の麺が手打ちじゃなかったからって、なんてヒドい仕打ち! わりと永遠に疎遠になりそう。

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